JP2002165574A - 梅酒うめペーストの製造方法 - Google Patents

梅酒うめペーストの製造方法

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JP2002165574A
JP2002165574A JP2000362859A JP2000362859A JP2002165574A JP 2002165574 A JP2002165574 A JP 2002165574A JP 2000362859 A JP2000362859 A JP 2000362859A JP 2000362859 A JP2000362859 A JP 2000362859A JP 2002165574 A JP2002165574 A JP 2002165574A
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brandy
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plum wine
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JP2000362859A
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Inventor
Nobuyuki Kondou
信之 金銅
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CHOYA UMESHU CO Ltd
Original Assignee
CHOYA UMESHU CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梅酒の製造過程で生じる梅酒うめを梅肉ペー
ストや梅肉ジャム等の材料として使用することができ、
余剰梅酒うめの有効利用を図ることができる梅酒うめペ
ーストの製造方法を提供する。 【解決手段】 梅酒の製造過程で生じた梅酒うめを梅酒
で洗う洗浄工程1と、洗浄した梅酒うめを過熱蒸気で加
熱する果肉部軟化工程2と、軟化した果肉部から種を分
ける分離工程3と、種が分離された果肉部を細かくする
摩細工程4と、細かく摩細された果肉部をメッシュにか
ける濾過工程5とを順次経る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梅酒の製造過程
で生じる梅酒うめを、梅肉ペーストや梅肉ジャム等の材
料として使用できるようにする梅酒うめペーストの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】梅酒は生うめをアルコールに漬けて製造
されるため、出来上がった梅酒をタンクから抽出したの
ち、多量の梅酒うめが発生することになる。
【0003】従来、この梅酒うめは、そのままでも食す
ることは可能であるため、嗜好品としてそのままの状態
で商品として販売している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、梅酒う
めは、アルコールを含み、嗜好品としての購買対象者の
範囲が限られて狭く、商品としての消費量が少ないた
め、梅酒の製造において生じる梅酒うめは余剰の状態に
あり、従って、梅酒うめの有効利用が模索されているの
が現状である。
【0005】そこで、この発明の課題は、梅酒の製造過
程で生じる梅酒うめを梅肉ペーストや梅肉ジャム等の材
料として使用することができるようにし、余剰梅酒うめ
の有効利用による消費の拡大を図ることができる梅酒う
めペーストの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、洗浄した梅酒うめを過熱蒸気で
加熱する果肉部軟化工程と、軟化した果肉部から種を分
ける分離工程と、種が分離された果肉部を細かくする摩
細工程と、細かく摩細された果肉部をメッシュにかける
濾過工程とを順次経る構成を採用したものである。
【0007】上記果肉部軟化工程は、180°C前後の
過熱蒸気を用い、梅酒うめの果肉部を5分前後加熱する
ことにより、アルコール分を蒸発させないで果肉部を軟
化させることになる。
【0008】また、摩細工程は、石臼のようなホモゲナ
イザーを用い、軟化させさせた果肉部を0.5mmの間
隔で摩細し、濾過工程は摩細された果肉部を1mmのメ
ッシュにかけることにより、摩細後の大きなものを取り
除くことになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0010】図1に示す工程図のように、この発明の梅
酒うめペーストの製造方法は、でき上がった梅酒をタン
クから抽出したのち、タンクから取り出した梅酒うめを
梅酒で洗浄し、外面の付着物を洗い流す洗浄工程1と、
果肉部軟化工程2と、果肉部から種を分ける分離工程3
と、果肉部を細かくする摩細工程4と、濾過工程5と、
袋詰め工程6とを順次経て行われる。
【0011】上記果肉部軟化工程2は、180°C前後
の過熱蒸気を用い、搬送コンベアに洗浄した梅酒うめを
適量供給すると共に、上記過熱蒸気を供給した炉内を搬
送コンベアで通過させ、梅酒うめの果肉部を過熱蒸気で
5分前後加熱することにより、アルコール分の蒸発を抑
えて果肉部を軟化させるものである。
【0012】図2は、果肉部軟化工程2で使用する加熱
装置の一例を示し、加熱炉21内に入り口22から出口
23にわたって貫通する搬送コンベア24を設け、この
搬送コンベア24の入り側端部に梅酒うめの投入ホッパ
ー25を配置し、投入ホッパー25から排出された梅酒
うめを中間コンベア26を介して搬送コンベア24の入
り側端部に供給するようになっている。
【0013】上記加熱炉21の下部に、熱交換器27と
循環フアン28等から構成された二基の過熱蒸気の発生
装置29を設け、この発生装置29の吸い込み口30を
加熱炉21内の下部と接続し、過熱蒸気の排出口を吹き
出し口31から加熱炉21内に噴出するようにし、一
方、発生装置29の吸い込み部分に100°Cの飽和蒸
気を補充するようになっている。
【0014】この加熱装置29は、例えば、熱交換器2
7に200°Cの熱風を供給することにより、加熱炉2
1内から吸引した160°Cの過熱蒸気を180°Cの
過熱蒸気に昇温してこれを加熱炉21内に吹き出し、搬
送コンベア24で送られる梅酒うめを加熱するものであ
る。ちなみに、180°Cの過熱蒸気の熱量は、31
9.5Kcal/m3 であり、同温度の空気は33.9
Kcal/m3 であるので、空気に比べて約9.4倍の
熱量がある。また、過熱蒸気を180°Cにおける加熱
炉内のゲージ圧力は、15kg/cm2 である。上記の
ように、果肉部軟化工程2は、過熱蒸気を採用すること
により、酸素がないので果肉部に酸化が起こらず、日持
ちが良くなり、表面の蒸気凝縮作用で梅のもつ美味成分
のドリップが少なく、表面の硬化が生じないので、製品
としての最適なペースト化を得るための前処理として極
めて有効であり、しかも、高熱量のため処理時間が短
く、梅酒うめに含まれているアルコール分を蒸発を抑え
て、遠赤外線の効果で果肉部を内部まで素早く軟化させ
ることができるという利点がある。
【0015】上記分離工程3は、パルパーのような装置
を用い、軟化した果肉部と種を分ける分離する工程であ
り、また、果肉部を細かくする摩細工程4は、石臼のよ
うなホモゲナイザーを用い、軟化させた果肉部を0.5
mmの間隔で摩細することにより梅酒うめペーストにす
るものである。
【0016】また、濾過工程5は、例えば、摩細された
梅酒うめペーストを1mmのメッシュにかけることによ
り、摩細後の梅酒うめペーストに含まれている大きな固
状物を取り除くと共に、梅酒うめペーストの均細化を図
るものである。
【0017】この発明の梅酒うめペーストの製造方法
は、上記のような各工程からなり、先ず、洗浄工程1に
おいて、梅酒を抽出したのちのタンクから取り出した梅
酒うめを梅酒で洗浄し、外面の付着物を洗い流し、次
に、洗浄した梅酒うめを果肉部軟化工程2で、過熱蒸気
を使用して梅酒うめの果肉部を軟化させ、続いて、分離
工程3は軟化した果肉部と種を分け、果肉部だけを次の
摩細工程4で摩細することにより梅酒うめペーストにす
る。
【0018】この後、濾過工程5で摩細された梅酒うめ
ペーストを1mmのメッシュにかけることにより、この
梅酒うめペーストは均細化された製品となり、これを袋
詰め工程6で袋詰めすることにより、出荷されることに
なる。
【0019】上記した果肉部軟化工程2から濾過工程5
まては、全て機械化して連続的に自動処理できるように
し、処理能率の向上を図るようにする。
【0020】また、完成した梅酒うめペーストはアルコ
ール分を含むペーストであり、このペーストは、砂糖を
加えて加熱すれば、加熱でアルコール分が蒸発して梅肉
ジャムを作ることができ、また、上記ペーストを天日干
してアルコール分を蒸発させ、これに調味料を加えて攪
拌することにより、おにぎりの具等に用いる梅肉ペース
トを作ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、梅酒
の製造過程で生じた梅酒うめの果肉部をペースト化する
ことにより、これを梅肉ペーストや梅肉ジャム等の材料
として使用できるようになり、梅酒の製造過程で生じる
梅酒うめの有効利用が可能となり、梅酒うめの余剰解消
が図れることになる。
【0022】また、洗浄した梅酒うめを過熱蒸気で加熱
して果肉部を軟化させるので、完成したペーストは軟化
処理中に酸素による酸化が起こらず、しかも、表面の蒸
気凝縮作用で梅のもつ美味成分のドリップが少なく、表
面の硬化が生じないので、日持ちの良い最適な梅酒うめ
ペーストを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る梅酒うめペーストの製造方法を
示す工程図
【図2】この発明の製造方法に用いる加熱装置の概略構
造を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 洗浄工程 2 果肉部軟化工程 3 分離工程 4 摩細工程 5 濾過工程 6 袋詰め工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄した梅酒うめを過熱蒸気で加熱する
    果肉部軟化工程と、軟化した果肉部から種を分ける分離
    工程と、種が分離された果肉部を細かくする摩細工程
    と、細かく摩細された果肉部をメッシュにかける濾過工
    程とを順次経ることを特徴とする梅酒うめペーストの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記果肉部軟化工程が、180°C前後
    の過熱蒸気を用い、果肉部を5分前後加熱することによ
    り、アルコール分を蒸発させないで果肉部を軟化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の梅酒うめペーストの
    製造方法。
JP2000362859A 2000-11-29 2000-11-29 梅酒うめペーストの製造方法 Pending JP2002165574A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296890A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Green Partner Co Ltd 野菜ペーストの製造方法
JP2011229419A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Manns Wine Co Ltd 梅酒及びその製造方法
CN105349391A (zh) * 2015-12-18 2016-02-24 宜宾五粮液股份有限公司 青梅果酒及其制备方法
JP2020156437A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社ほうじゅ倶楽部 生物由来成分の抽出又は濃縮方法及び抽出又は濃縮装置

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