JP2002165471A - モータ停止制御方法及び装置 - Google Patents
モータ停止制御方法及び装置Info
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- JP2002165471A JP2002165471A JP2000358090A JP2000358090A JP2002165471A JP 2002165471 A JP2002165471 A JP 2002165471A JP 2000358090 A JP2000358090 A JP 2000358090A JP 2000358090 A JP2000358090 A JP 2000358090A JP 2002165471 A JP2002165471 A JP 2002165471A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】最適な目標値入力により、いわゆる機械系の高
域共振を加振することなく、高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができるモータ停止制御方法を実現する。 【解決手段】本発明のモータ停止制御方法は、モータを
制御して所定の状態で駆動されている被制御体1を停止
させる駆動部2と、駆動部をディジタル演算結果に基づ
いて制御する演算制御部3とを用い、被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に、目標値を時間に関する多項式で表
し、該多項式を用いて各サンプリング時刻ごとのモータ
における目標値を演算制御部3において算出し、モータ
の各サンプリング周期ごとの制御目標値として用いた多
項式に対応する値との差において駆動部2を制御して、
被制御体1の停止制御を行うものであり、前記モータ制
御の目標値とする多項式は目標角変位とする。
域共振を加振することなく、高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができるモータ停止制御方法を実現する。 【解決手段】本発明のモータ停止制御方法は、モータを
制御して所定の状態で駆動されている被制御体1を停止
させる駆動部2と、駆動部をディジタル演算結果に基づ
いて制御する演算制御部3とを用い、被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に、目標値を時間に関する多項式で表
し、該多項式を用いて各サンプリング時刻ごとのモータ
における目標値を演算制御部3において算出し、モータ
の各サンプリング周期ごとの制御目標値として用いた多
項式に対応する値との差において駆動部2を制御して、
被制御体1の停止制御を行うものであり、前記モータ制
御の目標値とする多項式は目標角変位とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ停止制御方
法、モータ停止制御装置、画像読取装置、画像形成装置
及び記録媒体に関する。
法、モータ停止制御装置、画像読取装置、画像形成装置
及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】被制御体を駆動する駆動部のモータを制
御して所定の状態で駆動されている被制御体を停止させ
るモータ停止制御方法としては、モータの目標角速度を
ステップ状に変化させて角速度制御を行う方法が一般的
である。しかし、このモータ停止制御方法では、被制御
体の角速度もしくは速度の立ち下がり時にモータの目標
角速度がステップ状に変化することに基づくモータの急
激な加速度変化により、いわゆる機械系の高域共振(高
次共振)を加振して図13に示すように振動を生じさせ
る。そこで、この振動を防ぐことができるモータの駆動
制御方法及び装置が提案されている(特開平5−229
75号公報参照)。そして上記公報においては、停止ま
でのモータの回転角度をθ、減速時の加速度をαとおい
た場合に、減速時の目標速度vを、 v=√(2αθ) と表すことにより、モータを減速制御させる場合に一定
加速度での減速を可能とする方法が提案されている。
御して所定の状態で駆動されている被制御体を停止させ
るモータ停止制御方法としては、モータの目標角速度を
ステップ状に変化させて角速度制御を行う方法が一般的
である。しかし、このモータ停止制御方法では、被制御
体の角速度もしくは速度の立ち下がり時にモータの目標
角速度がステップ状に変化することに基づくモータの急
激な加速度変化により、いわゆる機械系の高域共振(高
次共振)を加振して図13に示すように振動を生じさせ
る。そこで、この振動を防ぐことができるモータの駆動
制御方法及び装置が提案されている(特開平5−229
75号公報参照)。そして上記公報においては、停止ま
でのモータの回転角度をθ、減速時の加速度をαとおい
た場合に、減速時の目標速度vを、 v=√(2αθ) と表すことにより、モータを減速制御させる場合に一定
加速度での減速を可能とする方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のモータの駆動制
御方法においては、モータの速度を一定の加速度で立ち
下げるので、上述したモータの目標速度をステップ状に
変化させるモータ停止制御方法よりは、機械系の高域共
振を加振しなくなり、生じる振動が少なくなる。しか
し、この状態は、まだ最適な、機械系の高域共振を加振
しない制御になっていないので、図14に示すように振
動が発生する。この振動は、高速な被制御体の立ち下が
りの実現を妨げるばかりでなく、振動によりモータや被
制御体を含む装置に悪影響を与え、最悪の場合には装置
の破損につながる恐れがある。
御方法においては、モータの速度を一定の加速度で立ち
下げるので、上述したモータの目標速度をステップ状に
変化させるモータ停止制御方法よりは、機械系の高域共
振を加振しなくなり、生じる振動が少なくなる。しか
し、この状態は、まだ最適な、機械系の高域共振を加振
しない制御になっていないので、図14に示すように振
動が発生する。この振動は、高速な被制御体の立ち下が
りの実現を妨げるばかりでなく、振動によりモータや被
制御体を含む装置に悪影響を与え、最悪の場合には装置
の破損につながる恐れがある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、モータを制御して、ある状態で駆動されている被
制御体を停止させる場合において、最適な目標値入力に
より、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振す
ることなく、高速な立ち下がり、停止制御を行うことが
できるモータ停止制御方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、モータを制御して、ある状態で駆
動されている被制御体を停止させる場合において、最適
な目標値入力により、いわゆる機械系の高域共振(高次
共振)を加振することなく、高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができるモータ停止制御装置を提供するこ
とを目的とする。さらに本発明は、上記モータ停止制御
方法を走行体駆動装置に適用し、いわゆる機械系の高域
共振(高次共振)を加振することなく、走行体の高速な
立ち下がり、停止制御を行うことができる画像読取装置
を提供することを目的とする。さらにまた本発明は、上
記モータ停止制御方法を像担持体駆動装置に適用し、い
わゆる機械系の高域共振を加振することなく、像担持体
の高速な立ち下がり、停止制御を行うことができる画像
形成装置を提供することを目的とする。さらにまた本発
明は、上記モータ停止制御方法を中間転写体駆動装置に
適用し、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振
することなく、中間転写体の高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。さらにまた本発明は、上記モータ停止制御方
法を転写材を担持搬送する転写材搬送体の駆動装置に適
用し、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振す
ることなく、転写材搬送体の高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。さらにまた本発明は、機械系の高域共振(高
次共振)を加振することなく、高速な立ち下がり、停止
制御を行うことができるモータ停止制御方法を実行する
プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的と
する。
って、モータを制御して、ある状態で駆動されている被
制御体を停止させる場合において、最適な目標値入力に
より、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振す
ることなく、高速な立ち下がり、停止制御を行うことが
できるモータ停止制御方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、モータを制御して、ある状態で駆
動されている被制御体を停止させる場合において、最適
な目標値入力により、いわゆる機械系の高域共振(高次
共振)を加振することなく、高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができるモータ停止制御装置を提供するこ
とを目的とする。さらに本発明は、上記モータ停止制御
方法を走行体駆動装置に適用し、いわゆる機械系の高域
共振(高次共振)を加振することなく、走行体の高速な
立ち下がり、停止制御を行うことができる画像読取装置
を提供することを目的とする。さらにまた本発明は、上
記モータ停止制御方法を像担持体駆動装置に適用し、い
わゆる機械系の高域共振を加振することなく、像担持体
の高速な立ち下がり、停止制御を行うことができる画像
形成装置を提供することを目的とする。さらにまた本発
明は、上記モータ停止制御方法を中間転写体駆動装置に
適用し、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振
することなく、中間転写体の高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。さらにまた本発明は、上記モータ停止制御方
法を転写材を担持搬送する転写材搬送体の駆動装置に適
用し、いわゆる機械系の高域共振(高次共振)を加振す
ることなく、転写材搬送体の高速な立ち下がり、停止制
御を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。さらにまた本発明は、機械系の高域共振(高
次共振)を加振することなく、高速な立ち下がり、停止
制御を行うことができるモータ停止制御方法を実行する
プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、モータを制御して所定の
状態で駆動されている被制御体を停止させる駆動部と、
該駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する演算
制御部とを用い、前記被制御体の角加速度もしくは加速
度の二階微分値の二乗積分が最小となる加速パターンを
基に、目標値を時間に関する多項式で表し、該多項式を
用いて各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標値
を前記演算制御部において算出し、モータの前記各サン
プリング周期ごとの制御目標値として用いた多項式に対
応する値との差において前記駆動部を制御して、前記被
制御体の停止制御を行うモータ停止制御方法であって、
前記モータ制御の目標値とする多項式は目標角変位であ
ることを特徴とするものであり、これにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことが可能となる。
め、請求項1に係る発明では、モータを制御して所定の
状態で駆動されている被制御体を停止させる駆動部と、
該駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する演算
制御部とを用い、前記被制御体の角加速度もしくは加速
度の二階微分値の二乗積分が最小となる加速パターンを
基に、目標値を時間に関する多項式で表し、該多項式を
用いて各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標値
を前記演算制御部において算出し、モータの前記各サン
プリング周期ごとの制御目標値として用いた多項式に対
応する値との差において前記駆動部を制御して、前記被
制御体の停止制御を行うモータ停止制御方法であって、
前記モータ制御の目標値とする多項式は目標角変位であ
ることを特徴とするものであり、これにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことが可能となる。
【0006】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えることを特徴とするものであり、これに
より、請求項1よりも、安定してループゲインを上げ、
より効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振するこ
となく、高速な立下り、停止制御を行うことが可能とな
る。
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えることを特徴とするものであり、これに
より、請求項1よりも、安定してループゲインを上げ、
より効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振するこ
となく、高速な立下り、停止制御を行うことが可能とな
る。
【0007】ところで、一般的に駆動部においては、摩
擦力が働いており、特にその定常値は、バイアスとして
制御系に働き、良好な制御特性を妨げる。そこで請求項
3に係る発明では、請求項1または2記載のモータ停止
制御方法において、定常摩擦力相当の角加速度を前記演
算制御部において与え、その値をフィードフォワード演
算部を介して、前記駆動部に与えることを特徴とするも
のであり、これにより、摩擦力による制御特性の劣化を
防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
擦力が働いており、特にその定常値は、バイアスとして
制御系に働き、良好な制御特性を妨げる。そこで請求項
3に係る発明では、請求項1または2記載のモータ停止
制御方法において、定常摩擦力相当の角加速度を前記演
算制御部において与え、その値をフィードフォワード演
算部を介して、前記駆動部に与えることを特徴とするも
のであり、これにより、摩擦力による制御特性の劣化を
防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0008】次に、請求項4に係る発明では、請求項1
記載のモータ停止制御方法において、前記モータ目標角
変位をRpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減
速開始時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの
目標移動時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減
速開始からの時間tに関する多項式を、
記載のモータ停止制御方法において、前記モータ目標角
変位をRpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減
速開始時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの
目標移動時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減
速開始からの時間tに関する多項式を、
【0009】
【数7】
【0010】として,前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し,減速開始後
の目標角変位とすることを特徴とするものであり、これ
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し,減速開始後
の目標角変位とすることを特徴とするものであり、これ
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0011】請求項5に係る発明では、請求項4記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0012】
【数8】
【0013】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項4よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項4よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
【0014】請求項6に係る発明では、請求項4記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0015】
【数9】
【0016】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項4よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項4よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
【0017】請求項7に係る発明では、請求項4,5ま
たは6記載のモータ停止制御方法において、前記フィー
ドフォワード演算部において前記各サンプリング時刻ご
との目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えることを
特徴とするものであり、これにより、摩擦力による制御
特性の劣化を防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振
することなく、高速な立下り、停止制御を行うことが可
能となる。
たは6記載のモータ停止制御方法において、前記フィー
ドフォワード演算部において前記各サンプリング時刻ご
との目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えることを
特徴とするものであり、これにより、摩擦力による制御
特性の劣化を防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振
することなく、高速な立下り、停止制御を行うことが可
能となる。
【0018】以上の請求項4〜7に記載のモータ停止制
御方法は、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うために有効である
が、目標値の時間に関する多項式を求めるために、逆行
列を求めなければならず計算量が多いという欠点があ
る。そこで以下の請求項8〜11に係る発明では、逆行
列を求めることなく求められる目標値の時間に関する多
項式を提案し、モータを制御して、所定の状態で駆動さ
れている被制御体を停止させる場合において、最適な目
標値入力により、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うモータ停止制
御方法を提供するものである。
御方法は、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うために有効である
が、目標値の時間に関する多項式を求めるために、逆行
列を求めなければならず計算量が多いという欠点があ
る。そこで以下の請求項8〜11に係る発明では、逆行
列を求めることなく求められる目標値の時間に関する多
項式を提案し、モータを制御して、所定の状態で駆動さ
れている被制御体を停止させる場合において、最適な目
標値入力により、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うモータ停止制
御方法を提供するものである。
【0019】すなわち、請求項8に係る発明では、請求
項1記載のモータ停止制御方法において、前記モータ目
標角変位をRpとし、減速開始時のモータ角速度をV
1、減速開始時の目標角変位をP1、減速開始から停止ま
での目標移動時間をT、その間に進む角変位をPαと
し、減速開始からの時間tに関する多項式を、
項1記載のモータ停止制御方法において、前記モータ目
標角変位をRpとし、減速開始時のモータ角速度をV
1、減速開始時の目標角変位をP1、減速開始から停止ま
での目標移動時間をT、その間に進む角変位をPαと
し、減速開始からの時間tに関する多項式を、
【0020】
【数10】
【0021】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し、減速開始後
の目標角変位とすることを特徴とするものであり、これ
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し、減速開始後
の目標角変位とすることを特徴とするものであり、これ
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0022】請求項9に係る発明では、請求項8記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、初
期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止までの
目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに関
する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、初
期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止までの
目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに関
する多項式を、
【0023】
【数11】
【0024】として,前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項8よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項8よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
【0025】請求項10に係る発明では、請求項8記載
のモータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速
度の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻
ごとのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部に
おいて算出し、その値をフィードフォワード値として、
前記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記
フィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、
初期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
のモータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速
度の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻
ごとのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部に
おいて算出し、その値をフィードフォワード値として、
前記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記
フィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、
初期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0026】
【数12】
【0027】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項8よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することを特
徴とするものであり、これにより、請求項8よりも安定
してループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械
系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止
制御を行うことが可能となる。
【0028】ところで、一般的に駆動部においては、摩
擦力が働いており、特にその定常値は、バイアスとして
制御系に働き、良好な制御特性を妨げる。そこで請求項
11に係る発明では、請求項8,9または10記載のモ
ータ停止制御方法において、前記フィードフォワード演
算部において前記各サンプリング時刻ごとの目標角加速
度に定常摩擦力相当の値を加えることを特徴とするもの
であり、これにより、摩擦力による制御特性の劣化を防
止し、いわゆる機械系の高域共振を加振することなく、
高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
擦力が働いており、特にその定常値は、バイアスとして
制御系に働き、良好な制御特性を妨げる。そこで請求項
11に係る発明では、請求項8,9または10記載のモ
ータ停止制御方法において、前記フィードフォワード演
算部において前記各サンプリング時刻ごとの目標角加速
度に定常摩擦力相当の値を加えることを特徴とするもの
であり、これにより、摩擦力による制御特性の劣化を防
止し、いわゆる機械系の高域共振を加振することなく、
高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0029】次に請求項12に係る発明は、少なくと
も、モータを制御して所定の状態で駆動されている被制
御体を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル演算
結果に基づいて制御する演算制御部とを備えたモータ停
止制御装置であって、請求項1〜11のうちの何れか一
つに記載のモータ停止制御方法により、前記被制御体の
停止制御を行うことを特徴とするものであり、これによ
り、いわゆる機械系の高域共振を加振することなく、モ
ータの高速な立下り、停止制御を行うことが可能なモー
タ停止制御装置を構築することが可能となる。
も、モータを制御して所定の状態で駆動されている被制
御体を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル演算
結果に基づいて制御する演算制御部とを備えたモータ停
止制御装置であって、請求項1〜11のうちの何れか一
つに記載のモータ停止制御方法により、前記被制御体の
停止制御を行うことを特徴とするものであり、これによ
り、いわゆる機械系の高域共振を加振することなく、モ
ータの高速な立下り、停止制御を行うことが可能なモー
タ停止制御装置を構築することが可能となる。
【0030】ところで、原稿台に沿って副走査方向に移
動し原稿画像を読み取る走行体と、該走行体を駆動する
走行体駆動装置を有する画像読取装置において、前記走
行体駆動装置には、立下り時間を含めた読み取り時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項13に係る発明では、前記画像読取装置に
おいて、前記走行体を被制御体とし、該走行体を駆動す
る走行体駆動装置を制御対象として、請求項1〜11の
うちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法により、
前記走行体の停止制御を行うことを特徴とするものであ
り、これにより、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うことが可能な
走行体駆動装置を有する画像読取装置を構築することが
可能となる。
動し原稿画像を読み取る走行体と、該走行体を駆動する
走行体駆動装置を有する画像読取装置において、前記走
行体駆動装置には、立下り時間を含めた読み取り時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項13に係る発明では、前記画像読取装置に
おいて、前記走行体を被制御体とし、該走行体を駆動す
る走行体駆動装置を制御対象として、請求項1〜11の
うちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法により、
前記走行体の停止制御を行うことを特徴とするものであ
り、これにより、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うことが可能な
走行体駆動装置を有する画像読取装置を構築することが
可能となる。
【0031】次に、像担持体と、該像担持体を駆動する
像担持体駆動装置を有する画像形成装置において、前記
像担持体駆動装置には、立下り時間を含めた必要時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項14に係る発明では、前記画像形成装置に
おいて、前記像担持体を被制御体とし、該像担持体を駆
動する像担持体駆動装置を制御対象として、請求項1〜
11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法に
より、前記像担持体の停止制御を行うことを特徴とする
ものであり、これにより、いわゆる機械系の高域共振を
加振することなく、高速な立下り、停止制御を行うこと
が可能な像担持体駆動装置を有する画像形成装置を構築
することが可能となる。ここで、上記画像形成装置にお
いて制御対象となる像担持体としては、感光体ドラムあ
るいは感光体ベルトなどがある(請求項15)。
像担持体駆動装置を有する画像形成装置において、前記
像担持体駆動装置には、立下り時間を含めた必要時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項14に係る発明では、前記画像形成装置に
おいて、前記像担持体を被制御体とし、該像担持体を駆
動する像担持体駆動装置を制御対象として、請求項1〜
11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法に
より、前記像担持体の停止制御を行うことを特徴とする
ものであり、これにより、いわゆる機械系の高域共振を
加振することなく、高速な立下り、停止制御を行うこと
が可能な像担持体駆動装置を有する画像形成装置を構築
することが可能となる。ここで、上記画像形成装置にお
いて制御対象となる像担持体としては、感光体ドラムあ
るいは感光体ベルトなどがある(請求項15)。
【0032】次に、像担持体と、該像担持体に形成され
た画像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体を
駆動する中間転写体駆動装置を有する画像形成装置にお
いて、前記中間転写体駆動装置には、立下り時間を含
めた必要時間の短縮、振動による部品の破損防止等に
より、高速でかつ振動の無い立下り、停止制御が要求さ
れている。そこで、請求項16に係る発明では、前記画
像形成装置において、前記中間転写体を被制御体とし、
該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を制御対象
として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法により、前記中間転写体の停止制御を
行うことを特徴とするものであり、これにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことが可能な中間転写体駆動装置を
有する画像形成装置を構築することが可能となる。ここ
で、上記画像形成装置において制御対象となる中間転写
体としては、中間転写ベルトあるいは中間転写ドラムな
どがある(請求項17)。
た画像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体を
駆動する中間転写体駆動装置を有する画像形成装置にお
いて、前記中間転写体駆動装置には、立下り時間を含
めた必要時間の短縮、振動による部品の破損防止等に
より、高速でかつ振動の無い立下り、停止制御が要求さ
れている。そこで、請求項16に係る発明では、前記画
像形成装置において、前記中間転写体を被制御体とし、
該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を制御対象
として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法により、前記中間転写体の停止制御を
行うことを特徴とするものであり、これにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことが可能な中間転写体駆動装置を
有する画像形成装置を構築することが可能となる。ここ
で、上記画像形成装置において制御対象となる中間転写
体としては、中間転写ベルトあるいは中間転写ドラムな
どがある(請求項17)。
【0033】次に、転写材を担持搬送し像担持体あるい
は中間転写体に形成された画像を前記転写材に転写させ
る転写材搬送体と、該転写材搬送体を駆動する転写材搬
送体駆動装置を有する画像形成装置において、前記転写
材搬送体駆動装置には、立下り時間を含めた必要時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項18に係る発明では、前記画像形成装置に
おいて、前記転写材搬送体を被制御体とし、該転写材搬
送体を駆動する転写材搬送体駆動装置を制御対象とし
て、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ
停止制御方法により、前記転写材搬送体の停止制御を行
うことを特徴とするものであり、これにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことが可能な転写材搬送体駆動装置を有
する画像形成装置を構築することが可能となる。ここ
で、上記画像形成装置において制御対象となる転写材搬
送体としては、転写ベルトあるいは転写ドラムなどがあ
る(請求項19)。
は中間転写体に形成された画像を前記転写材に転写させ
る転写材搬送体と、該転写材搬送体を駆動する転写材搬
送体駆動装置を有する画像形成装置において、前記転写
材搬送体駆動装置には、立下り時間を含めた必要時間
の短縮、振動による部品の破損防止等により、高速で
かつ振動の無い立下り、停止制御が要求されている。そ
こで、請求項18に係る発明では、前記画像形成装置に
おいて、前記転写材搬送体を被制御体とし、該転写材搬
送体を駆動する転写材搬送体駆動装置を制御対象とし
て、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ
停止制御方法により、前記転写材搬送体の停止制御を行
うことを特徴とするものであり、これにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことが可能な転写材搬送体駆動装置を有
する画像形成装置を構築することが可能となる。ここ
で、上記画像形成装置において制御対象となる転写材搬
送体としては、転写ベルトあるいは転写ドラムなどがあ
る(請求項19)。
【0034】次に、請求項20に係る発明では、モータ
を制御して所定の状態で駆動されている被制御体を停止
させる駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する
演算制御部を構成するコンピュータで読取り可能な記録
媒体であって、前記コンピュータによってモータの回転
を停止制御するための制御プログラムを記録した記録媒
体において、前記制御プログラムとして、請求項1〜1
1のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実
行するプログラムを記録したことを特徴とするものであ
り、この記録媒体に記録されたプログラムに基づきコン
ピュータにより請求項1〜11のうちの何れか一つに記
載のモータ停止制御方法を実行することにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、モータの高速
な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
を制御して所定の状態で駆動されている被制御体を停止
させる駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する
演算制御部を構成するコンピュータで読取り可能な記録
媒体であって、前記コンピュータによってモータの回転
を停止制御するための制御プログラムを記録した記録媒
体において、前記制御プログラムとして、請求項1〜1
1のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実
行するプログラムを記録したことを特徴とするものであ
り、この記録媒体に記録されたプログラムに基づきコン
ピュータにより請求項1〜11のうちの何れか一つに記
載のモータ停止制御方法を実行することにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、モータの高速
な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成・動作及び作
用について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発
明に係るモータ停止制御方法及びモータ停止制御装置に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例を示すモータ
停止制御装置の制御系のブロック図である。被制御体1
は、画像読取装置の走行体、あるいは画像形成装置の像
担持体(感光体ドラム、感光体ベルト)、中間転写体
(中間転写ベルト、中間転写ドラム)、転写材搬送体
(転写ベルト、転写ドラム)等からなり、モータ等から
なる駆動部2により所定の期間に駆動されて等角速度も
しくは等速度で移動する。演算制御部3はディジタル演
算結果により駆動部2を制御して被制御体1を等角速度も
しくは等速度で移動させる速度制御と被制御体1の停止
制御を行う。
用について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発
明に係るモータ停止制御方法及びモータ停止制御装置に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例を示すモータ
停止制御装置の制御系のブロック図である。被制御体1
は、画像読取装置の走行体、あるいは画像形成装置の像
担持体(感光体ドラム、感光体ベルト)、中間転写体
(中間転写ベルト、中間転写ドラム)、転写材搬送体
(転写ベルト、転写ドラム)等からなり、モータ等から
なる駆動部2により所定の期間に駆動されて等角速度も
しくは等速度で移動する。演算制御部3はディジタル演
算結果により駆動部2を制御して被制御体1を等角速度も
しくは等速度で移動させる速度制御と被制御体1の停止
制御を行う。
【0036】この演算制御部3は、被制御体1を駆動状態
から停止させる場合には、評価関数が最小となる、すな
わち、被制御体1の角加速度もしくは加速度の二階微分
値の二乗積分値が最小となる加速パターンを基に、上記
モータの目標角変位、フィードフォワード制御の目標角
加速度を時間に関する多項式で表し、この多項式を用い
て各サンプリング時刻ごとの上記モータの目標角変位、
フィードフォワード制御の目標角加速度を算出し、被制
御体1の各サンプル時刻ごとの角変位もしくは変位のモ
ータ軸への換算値との差に応じて駆動部2のモータを制
御して被制御体1の駆動及び停止制御を行うものであ
る。これにより、いわゆる機械系の高域共振(高次共
振)を加振することなく、被制御体1の高速な立ち下が
り、停止制御を行うことができる。ここで、サンプリン
グ時刻は演算制御部3から駆動部2へモータの制御目標値
を所定の周期で与える時刻である。
から停止させる場合には、評価関数が最小となる、すな
わち、被制御体1の角加速度もしくは加速度の二階微分
値の二乗積分値が最小となる加速パターンを基に、上記
モータの目標角変位、フィードフォワード制御の目標角
加速度を時間に関する多項式で表し、この多項式を用い
て各サンプリング時刻ごとの上記モータの目標角変位、
フィードフォワード制御の目標角加速度を算出し、被制
御体1の各サンプル時刻ごとの角変位もしくは変位のモ
ータ軸への換算値との差に応じて駆動部2のモータを制
御して被制御体1の駆動及び停止制御を行うものであ
る。これにより、いわゆる機械系の高域共振(高次共
振)を加振することなく、被制御体1の高速な立ち下が
り、停止制御を行うことができる。ここで、サンプリン
グ時刻は演算制御部3から駆動部2へモータの制御目標値
を所定の周期で与える時刻である。
【0037】本実施例では、被制御体1の角加速度もし
くは加速度の二階微分値の二乗積分値が最小となる加速
パターンを設定する。ここでは、被制御体1の角加速度
もしくは加速度の二階微分値を仮想的な入力u' として
導入し、被制御体1の状態方程式を、
くは加速度の二階微分値の二乗積分値が最小となる加速
パターンを設定する。ここでは、被制御体1の角加速度
もしくは加速度の二階微分値を仮想的な入力u' として
導入し、被制御体1の状態方程式を、
【0038】
【数13】
【0039】とする。ここで、v、α、α'はそれぞ
れ、被制御体1の角速度、角加速度、角加速度の一階微
分値もしくは速度、加速度、加速度の一階微分値であ
る。この場合の評価関数Jは、モータの減速開始からの
時間をtとし、被制御体1の角速度、角加速度もしくは
加速度の二階微分値を仮想的な入力u'として導入し
て、
れ、被制御体1の角速度、角加速度、角加速度の一階微
分値もしくは速度、加速度、加速度の一階微分値であ
る。この場合の評価関数Jは、モータの減速開始からの
時間をtとし、被制御体1の角速度、角加速度もしくは
加速度の二階微分値を仮想的な入力u'として導入し
て、
【0040】
【数14】
【0041】とする。このようなJを最小にする被制御
体1の目標角変位もしくは変位、フィードフォワード制
御の目標角加速度もしくは角速度は、それぞれ、時間に
関する6次式、4次式となる。例えば、定数をC0〜C6
とすると、被制御体1の目標角変位もしくは変位Rp1
は、 Rp1=C6・t6+C5・t5+C4・t4+C3・t3+C2・t2
+C1・t+C0 と表される。また、定数をC10〜C14とすると、フィー
ドフォワード制御の目標角加速度もしくは角速度Rα1
は、 Rα1=C14・t4+C13・t3+C12・t2+C11・t+C
10 と表される。
体1の目標角変位もしくは変位、フィードフォワード制
御の目標角加速度もしくは角速度は、それぞれ、時間に
関する6次式、4次式となる。例えば、定数をC0〜C6
とすると、被制御体1の目標角変位もしくは変位Rp1
は、 Rp1=C6・t6+C5・t5+C4・t4+C3・t3+C2・t2
+C1・t+C0 と表される。また、定数をC10〜C14とすると、フィー
ドフォワード制御の目標角加速度もしくは角速度Rα1
は、 Rα1=C14・t4+C13・t3+C12・t2+C11・t+C
10 と表される。
【0042】目標角加速度もしくは加速度は、フィード
フォワードとして用いることにより、目標角変位もしく
は変位によるモータのフィードバック制御と併用するこ
とができる。モータのフィードバック制御の目標角変位
や、フィードフォワード制御の目標角加速度は、一般に
被制御体の目標角変位もしくは変位やフィードフォワー
ド制御の目標角加速度もしくは加速度に比例定数をかけ
て表すことができる。
フォワードとして用いることにより、目標角変位もしく
は変位によるモータのフィードバック制御と併用するこ
とができる。モータのフィードバック制御の目標角変位
や、フィードフォワード制御の目標角加速度は、一般に
被制御体の目標角変位もしくは変位やフィードフォワー
ド制御の目標角加速度もしくは加速度に比例定数をかけ
て表すことができる。
【0043】図2は本発明の制御方法を適用するモータ
停止制御装置の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。図2において、符号201の部分は、マイクロプロ
セッサ202、リードオンリメモリ(ROM)203、
ランダムアクセスメモリ(RAM)204からなるマイ
クロコンピュータであり、マイクロプロセッサ202、
リードオンリメモリ(ROM)203、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)204がバス205を介して接続さ
れている。このマイクロコンピュータ201内におい
て、時間の関数の多項式で表しているモータ制御のため
の目標値が計算される。
停止制御装置の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。図2において、符号201の部分は、マイクロプロ
セッサ202、リードオンリメモリ(ROM)203、
ランダムアクセスメモリ(RAM)204からなるマイ
クロコンピュータであり、マイクロプロセッサ202、
リードオンリメモリ(ROM)203、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)204がバス205を介して接続さ
れている。このマイクロコンピュータ201内におい
て、時間の関数の多項式で表しているモータ制御のため
の目標値が計算される。
【0044】符号1は被制御体であり、この被制御体1
は画像読取装置の走行体、あるいは画像形成装置の像担
持体(感光体ドラム、感光体ベルト)、中間転写体(中
間転写ベルト、中間転写ドラム)、転写材搬送体(転写
ベルト、転写ドラム)等からなる。206は被制御体1
を駆動するためのモータ(例えば直流電動機)であり、
このモータ206にはそのモータ軸と同軸にモータ可動
子の回転角度(角変位)を計数するためのエンコーダ2
11が取り付けられている。このエンコーダ211の出
力側209は状態検出用のインターフェイス装置210
に接続されている。
は画像読取装置の走行体、あるいは画像形成装置の像担
持体(感光体ドラム、感光体ベルト)、中間転写体(中
間転写ベルト、中間転写ドラム)、転写材搬送体(転写
ベルト、転写ドラム)等からなる。206は被制御体1
を駆動するためのモータ(例えば直流電動機)であり、
このモータ206にはそのモータ軸と同軸にモータ可動
子の回転角度(角変位)を計数するためのエンコーダ2
11が取り付けられている。このエンコーダ211の出
力側209は状態検出用のインターフェイス装置210
に接続されている。
【0045】この状態検出用のインターフェイス装置2
10は、エンコーダ211の出力パルスを処理してディ
ジタル数値に変換するインターフェース装置であり、こ
の検出用インターフェース装置210はエンコーダ21
1の出力パルスを計数するカウンタを備えている。20
7は駆動用のインターフェイス装置であり、この駆動用
のインターフェイス装置207はマイクロコンピュータ
201の演算結果(目標結果と実測値の差、もしくは、
それにフィードフォワード値を加えた値)のデジタル値
を、駆動装置208を構成するパワー半導体、例えばト
ランジスタを動作させるパルス状信号(制御信号)に変
換する。
10は、エンコーダ211の出力パルスを処理してディ
ジタル数値に変換するインターフェース装置であり、こ
の検出用インターフェース装置210はエンコーダ21
1の出力パルスを計数するカウンタを備えている。20
7は駆動用のインターフェイス装置であり、この駆動用
のインターフェイス装置207はマイクロコンピュータ
201の演算結果(目標結果と実測値の差、もしくは、
それにフィードフォワード値を加えた値)のデジタル値
を、駆動装置208を構成するパワー半導体、例えばト
ランジスタを動作させるパルス状信号(制御信号)に変
換する。
【0046】駆動装置208は、駆動用のインターフェ
イス装置207からのパルス状信号に基づき動作し、モ
ータ206に印加する電圧を制御する。この結果、モー
タ206(すなわち被制御体1)は駆動される。この
際、前述の目標値を用いているので、振動等の生じない
被制御体1の高速な立ち下がりが可能である。モータ2
06の角変位は、前述のエンコーダ211とインターフ
ェイス装置210により検出され、マイクロコンピュー
タ201に取り込まれる。ここで、マイクロコンピュー
タ201とその構成部材202〜204及びバス205
が上記演算制御部3を構成し、モータ206、エンコー
ダ211、状態検出用のインターフェイス装置210、
駆動用のインターフェイス装置207、駆動装置208
が上記駆動部2を構成する。
イス装置207からのパルス状信号に基づき動作し、モ
ータ206に印加する電圧を制御する。この結果、モー
タ206(すなわち被制御体1)は駆動される。この
際、前述の目標値を用いているので、振動等の生じない
被制御体1の高速な立ち下がりが可能である。モータ2
06の角変位は、前述のエンコーダ211とインターフ
ェイス装置210により検出され、マイクロコンピュー
タ201に取り込まれる。ここで、マイクロコンピュー
タ201とその構成部材202〜204及びバス205
が上記演算制御部3を構成し、モータ206、エンコー
ダ211、状態検出用のインターフェイス装置210、
駆動用のインターフェイス装置207、駆動装置208
が上記駆動部2を構成する。
【0047】次に、角変位を検出する方法について説明
する。ここでは図2のエンコーダ211の出力を処理す
る状態検出用インターフェイス装置201の処理方法に
ついて述べる。状態検出用インターフェイス装置201
は、エンコーダ211のパルス出力をカウントするアッ
プダウンカウンターを備えており、出力をバス205を
介してマイクロプロセッサ202の割り込みに接続して
ある。このエンコーダパルスは、角変位と1対1の対応
関係にあるので、カウント数に予め定められた係数をか
けることにより、容易に角変位を検出することができ
る。今、前述の状態方程式を用いて、モータ206の減
速開始の時刻を0とした場合における制御対象としての
被制御体1の初期条件及び終端条件をそれぞれ、
する。ここでは図2のエンコーダ211の出力を処理す
る状態検出用インターフェイス装置201の処理方法に
ついて述べる。状態検出用インターフェイス装置201
は、エンコーダ211のパルス出力をカウントするアッ
プダウンカウンターを備えており、出力をバス205を
介してマイクロプロセッサ202の割り込みに接続して
ある。このエンコーダパルスは、角変位と1対1の対応
関係にあるので、カウント数に予め定められた係数をか
けることにより、容易に角変位を検出することができ
る。今、前述の状態方程式を用いて、モータ206の減
速開始の時刻を0とした場合における制御対象としての
被制御体1の初期条件及び終端条件をそれぞれ、
【0048】
【数15】
【0049】とし,評価関数を
【0050】
【数16】
【0051】とする。ここで、V1は被制御体1の初期
(すなわち減速開始時の)角速度もしくは速度、Tはモ
ータ206の減速開始から停止までの目標移動時間と
し、 V1’=Kexc・V1 (V1’はモータ206の角速度、Kexcは被制御体1か
らモータ206の軸への換算係数)とおき、減速開始時
の目標角変位をP1、時間T間に進む角変位をPαとす
ると、前記モータ206の目標角変位Rpは、
(すなわち減速開始時の)角速度もしくは速度、Tはモ
ータ206の減速開始から停止までの目標移動時間と
し、 V1’=Kexc・V1 (V1’はモータ206の角速度、Kexcは被制御体1か
らモータ206の軸への換算係数)とおき、減速開始時
の目標角変位をP1、時間T間に進む角変位をPαとす
ると、前記モータ206の目標角変位Rpは、
【0052】
【数17】
【0053】として表される。また、フィードフォワー
ド制御に用いる目標角加速度Rαは、
ド制御に用いる目標角加速度Rαは、
【0054】
【数18】
【0055】もしくは、
【0056】
【数19】
【0057】として表される。そして、以上で求めた式
を元に、マイクロコンピュータ201内において、サン
プリング時刻ごとに、目標角変位を求めて、モータ20
6がそれに追従するような駆動を行うものである。角変
位と角速度は、お互い時間における微分、積分の関係に
あるので、このような角変位制御の結果、角速度は減速
時のV1 から停止状態まで、いわゆる機械系の高域共振
を加振すること無く制御され、高速な立下り、停止制御
が実現できる。この際、求めた目標角加速度Rαをフィ
ードフォワード値として、目標角変位による角変位制御
と併用することにより、より効果的に、いわゆる機械系
の高域共振を加振することの無い、高速な立下り、停止
制御を実現できる。
を元に、マイクロコンピュータ201内において、サン
プリング時刻ごとに、目標角変位を求めて、モータ20
6がそれに追従するような駆動を行うものである。角変
位と角速度は、お互い時間における微分、積分の関係に
あるので、このような角変位制御の結果、角速度は減速
時のV1 から停止状態まで、いわゆる機械系の高域共振
を加振すること無く制御され、高速な立下り、停止制御
が実現できる。この際、求めた目標角加速度Rαをフィ
ードフォワード値として、目標角変位による角変位制御
と併用することにより、より効果的に、いわゆる機械系
の高域共振を加振することの無い、高速な立下り、停止
制御を実現できる。
【0058】ところで、以上に説明したモータ停止制御
方法は、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うために有効である
が、目標値の時間に関する多項式を求めるために、逆行
列を求めなければならず計算量が多いという欠点があ
る。すなわち、前述の式のままでは、多項式の係数を求
めるために、逆行列を計算しなければならないので、計
算が複雑になってしまう。そこで、別の方法として、サ
ンプリング時刻tを移動開始からV1 までの目標移動時
間をTで割った値を用いることにより、目標角変位Rp
、前記フィードフォワード制御に用いる目標角加速度
Rαの時間tに関する多項式を次のように変形する。す
なわち、目標角変位の時間tに関する多項式Rp を、
方法は、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うために有効である
が、目標値の時間に関する多項式を求めるために、逆行
列を求めなければならず計算量が多いという欠点があ
る。すなわち、前述の式のままでは、多項式の係数を求
めるために、逆行列を計算しなければならないので、計
算が複雑になってしまう。そこで、別の方法として、サ
ンプリング時刻tを移動開始からV1 までの目標移動時
間をTで割った値を用いることにより、目標角変位Rp
、前記フィードフォワード制御に用いる目標角加速度
Rαの時間tに関する多項式を次のように変形する。す
なわち、目標角変位の時間tに関する多項式Rp を、
【0059】
【数20】
【0060】とし、フィードフォワード制御の目標値に
用いる目標角加速度の時間tに関する多項式Rαを、
用いる目標角加速度の時間tに関する多項式Rαを、
【0061】
【数21】
【0062】もしくは、
【0063】
【数22】
【0064】とする。そして、以上で求めた式を元に、
マイクロコンピュータ201内において、サンプリング
時刻ごとに、目標角変位を求めて、モータ206がそれ
に追従するような駆動を行うものである。この場合も前
述したように、角変位と角速度は、お互い時間における
微分、積分の関係にあるので、このような角変位制御の
結果、角速度は減速時のV1 から停止状態まで、いわゆ
る機械系の高域共振を加振すること無く制御され、高速
な立下り、停止制御が実現できる。この際、求めた目標
角加速度Rαをフィードフォワード値として、目標角変
位による角変位制御と併用することにより、より効果的
に、いわゆる機械系の高域共振を加振することの無い、
高速な立下り、停止制御を実現できる。
マイクロコンピュータ201内において、サンプリング
時刻ごとに、目標角変位を求めて、モータ206がそれ
に追従するような駆動を行うものである。この場合も前
述したように、角変位と角速度は、お互い時間における
微分、積分の関係にあるので、このような角変位制御の
結果、角速度は減速時のV1 から停止状態まで、いわゆ
る機械系の高域共振を加振すること無く制御され、高速
な立下り、停止制御が実現できる。この際、求めた目標
角加速度Rαをフィードフォワード値として、目標角変
位による角変位制御と併用することにより、より効果的
に、いわゆる機械系の高域共振を加振することの無い、
高速な立下り、停止制御を実現できる。
【0065】さて、以上に説明した式に基づいてモータ
停止制御を行った場合に得られた結果として、図3,4
に減速開始からのモータの目標角変位及びフィードフォ
ワード値としてのモータ角加速度の一例を示す。また、
図5に、このとき予想される制御対象の角速度の減速の
様子を示す。
停止制御を行った場合に得られた結果として、図3,4
に減速開始からのモータの目標角変位及びフィードフォ
ワード値としてのモータ角加速度の一例を示す。また、
図5に、このとき予想される制御対象の角速度の減速の
様子を示す。
【0066】一般的に駆動部においては、摩擦力が働い
ており、特にその定常値は、バイアスとして、制御系に
働き、良好な制御特性を妨げる。従って、この摩擦力に
相当する値を前述のマイクロコンピュータ201内のメ
モリー203,204に記憶させておき、その値をフィ
ードフォワード値として用いることにより、フィードフ
ォワードを用いない制御方法よりも良好な制御を行うこ
とができる。従って、フィードフォワード値は、目標角
加速度Rαと摩擦力に相当する値とを、サンプリング時
刻ごとに加えた値を用いても良い。そして、この場合が
最も良好な制御が可能となる。
ており、特にその定常値は、バイアスとして、制御系に
働き、良好な制御特性を妨げる。従って、この摩擦力に
相当する値を前述のマイクロコンピュータ201内のメ
モリー203,204に記憶させておき、その値をフィ
ードフォワード値として用いることにより、フィードフ
ォワードを用いない制御方法よりも良好な制御を行うこ
とができる。従って、フィードフォワード値は、目標角
加速度Rαと摩擦力に相当する値とを、サンプリング時
刻ごとに加えた値を用いても良い。そして、この場合が
最も良好な制御が可能となる。
【0067】以上、請求項1〜11に係るモータ停止制
御方法及び請求項12に係るモータ停止制御装置の実施
例について述べたが、次に上記モータ停止制御方法を適
用する画像読取装置及び画像形成装置の実施例について
説明する。
御方法及び請求項12に係るモータ停止制御装置の実施
例について述べたが、次に上記モータ停止制御方法を適
用する画像読取装置及び画像形成装置の実施例について
説明する。
【0068】図6は請求項13の一実施例を示す図であ
って、請求項1〜11記載のモータ停止制御方法を適用
する画像読取装置の概略構成図である。図6において、
符号301は原稿、302は原稿台、303は原稿照明
系、304は反射光の光軸、305は読み取り用の素子
例えばイメージセンサとしてのCCD、306は結像レ
ンズ、307は反射ミラー、308はこれらCCD30
5,レンズ306,ミラー307等からなる光電変換ユ
ニット、309,310は副走査駆動用のプーリ、31
1はワイヤ、312はモータであり、このモータ312
と同軸に速度検出用のエンコーダ313が取り付けられ
ている。314は第5の実施形態の画像読取装置のハウ
ジングである。
って、請求項1〜11記載のモータ停止制御方法を適用
する画像読取装置の概略構成図である。図6において、
符号301は原稿、302は原稿台、303は原稿照明
系、304は反射光の光軸、305は読み取り用の素子
例えばイメージセンサとしてのCCD、306は結像レ
ンズ、307は反射ミラー、308はこれらCCD30
5,レンズ306,ミラー307等からなる光電変換ユ
ニット、309,310は副走査駆動用のプーリ、31
1はワイヤ、312はモータであり、このモータ312
と同軸に速度検出用のエンコーダ313が取り付けられ
ている。314は第5の実施形態の画像読取装置のハウ
ジングである。
【0069】駆動用のモータ312はハウジング314
に固定され、原稿を読み取るための光電変換ユニット3
08はモータ312によりワイヤ311とプーリ30
9,310及び歯車等の動力伝達系315などを介して
原稿301の副走査方向に駆動される。このとき、蛍光
灯などの読み取り用照明系303で原稿台302上の原
稿301が照明され、その反射光束(光軸を304で示
す)が複数のミラー307で折り返されて結像レンズ3
06を介してCCD305などのイメージセンサの受光
部に照射されることで該受光部に原稿301の像が結像
される。そして、モータ312による光電変換ユニット
308の副走査と光電変換素子305自身の主走査と
で、原稿画像の全体が読み取られる。
に固定され、原稿を読み取るための光電変換ユニット3
08はモータ312によりワイヤ311とプーリ30
9,310及び歯車等の動力伝達系315などを介して
原稿301の副走査方向に駆動される。このとき、蛍光
灯などの読み取り用照明系303で原稿台302上の原
稿301が照明され、その反射光束(光軸を304で示
す)が複数のミラー307で折り返されて結像レンズ3
06を介してCCD305などのイメージセンサの受光
部に照射されることで該受光部に原稿301の像が結像
される。そして、モータ312による光電変換ユニット
308の副走査と光電変換素子305自身の主走査と
で、原稿画像の全体が読み取られる。
【0070】これまで、このような画像読取装置におい
て副走査方向に走行する走行体としての光電変換ユニッ
ト308の停止制御(モータ312の停止制御)は、従
来例で示したような制御を行っていたので、その速度プ
ロフィールが図13及び図14で示したものになり、立
ち下がり時において振動が生じてしまっていた。そこ
で、画像読取装置の走行体駆動装置における駆動モータ
312の目標値として、前述の図3に示したような滑ら
かな入力の目標角変位及び図4に示したようなフィード
フォワード値としての角加速度を与えることで、いわゆ
る機械系の高域共振を加振すること無く、高速な走行体
の速度立ち下がり、停止制御が可能となる。ここで、上
記の実施例において、目標角変位及び、計算した目標角
加速度に摩擦力相当の値を加えたフィードフォワード制
御を行った場合の結果例を図7に示す。図7の制御結果
では、図13及び図14と比べて明らかに振動が少な
く、本発明の有効性が確認できる。
て副走査方向に走行する走行体としての光電変換ユニッ
ト308の停止制御(モータ312の停止制御)は、従
来例で示したような制御を行っていたので、その速度プ
ロフィールが図13及び図14で示したものになり、立
ち下がり時において振動が生じてしまっていた。そこ
で、画像読取装置の走行体駆動装置における駆動モータ
312の目標値として、前述の図3に示したような滑ら
かな入力の目標角変位及び図4に示したようなフィード
フォワード値としての角加速度を与えることで、いわゆ
る機械系の高域共振を加振すること無く、高速な走行体
の速度立ち下がり、停止制御が可能となる。ここで、上
記の実施例において、目標角変位及び、計算した目標角
加速度に摩擦力相当の値を加えたフィードフォワード制
御を行った場合の結果例を図7に示す。図7の制御結果
では、図13及び図14と比べて明らかに振動が少な
く、本発明の有効性が確認できる。
【0071】本発明に係る画像読取装置においては、走
行体308を被制御体として請求項1〜11のうちの何
れか1つに記載のモータ停止制御方法により走行体30
8の停止制御を行うので、いわゆる機械系の高次共振を
加振する事なく、高速な走行体の速度立ち下がり、停止
が可能な画像読取装置を構築することができる。尚、図
6の実施例は光学系が一つの可動子に取り付けられてい
る画像読取装置であるが、本発明は、これに限るもので
はなく、二つの走行体を2対1の速度比で駆動するタイ
プの画像読取装置でも全く同様に適用することができ
る。
行体308を被制御体として請求項1〜11のうちの何
れか1つに記載のモータ停止制御方法により走行体30
8の停止制御を行うので、いわゆる機械系の高次共振を
加振する事なく、高速な走行体の速度立ち下がり、停止
が可能な画像読取装置を構築することができる。尚、図
6の実施例は光学系が一つの可動子に取り付けられてい
る画像読取装置であるが、本発明は、これに限るもので
はなく、二つの走行体を2対1の速度比で駆動するタイ
プの画像読取装置でも全く同様に適用することができ
る。
【0072】次に図8は請求項14〜17の一実施例を
示す図であって、請求項1〜11記載のモータ停止制御
方法を適用する画像形成装置の概略構成図である。この
実施例はカラー複写機からなる画像形成装置の構成例で
あり、像担持体と、該像担持体を駆動する像担持体駆動
装置と、像担持体に形成された画像が一次転写される中
間転写体と、中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置
を有する画像形成装置であり、像担持体を被制御体と
し、像担持体を駆動する像担持体駆動装置を制御対象と
して、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモー
タ停止制御方法により、像担持体の停止制御を行う、あ
るいは、中間転写体を被制御体とし、中間転写体を駆
動する中間転写体駆動装置を制御対象として、請求項1
〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法
により、前記中間転写体の停止制御を行うものである。
尚、図8の例では、像担持体は感光体ドラムであり、中
間転写体は中間転写ベルトである。
示す図であって、請求項1〜11記載のモータ停止制御
方法を適用する画像形成装置の概略構成図である。この
実施例はカラー複写機からなる画像形成装置の構成例で
あり、像担持体と、該像担持体を駆動する像担持体駆動
装置と、像担持体に形成された画像が一次転写される中
間転写体と、中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置
を有する画像形成装置であり、像担持体を被制御体と
し、像担持体を駆動する像担持体駆動装置を制御対象と
して、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモー
タ停止制御方法により、像担持体の停止制御を行う、あ
るいは、中間転写体を被制御体とし、中間転写体を駆
動する中間転写体駆動装置を制御対象として、請求項1
〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法
により、前記中間転写体の停止制御を行うものである。
尚、図8の例では、像担持体は感光体ドラムであり、中
間転写体は中間転写ベルトである。
【0073】図8において、符号10は画像形成装置
(カラー複写機)の装置本体である。この装置本体10
は、その外装ケース11内の中央よりもやや右寄りに、
像担持体としてのドラム状の感光体(感光体ドラム)1
2を備えている。感光体ドラム12の周りには、その上
に設置されている帯電器13から矢示の回転方向(反時
計方向)へ順に、現像手段としての回転型現像装置1
4、中間転写ユニット15、クリーニング装置16、除
電器17などが配置されている。また、これらの帯電器
13、回転型現像装置14、クリーニング装置16、除
電器17の上には、露光手段としての光書込み装置、例
えばレーザ書込み装置18が設置される。
(カラー複写機)の装置本体である。この装置本体10
は、その外装ケース11内の中央よりもやや右寄りに、
像担持体としてのドラム状の感光体(感光体ドラム)1
2を備えている。感光体ドラム12の周りには、その上
に設置されている帯電器13から矢示の回転方向(反時
計方向)へ順に、現像手段としての回転型現像装置1
4、中間転写ユニット15、クリーニング装置16、除
電器17などが配置されている。また、これらの帯電器
13、回転型現像装置14、クリーニング装置16、除
電器17の上には、露光手段としての光書込み装置、例
えばレーザ書込み装置18が設置される。
【0074】回転型現像装置14は、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納し
た現像ローラ21を有する現像器20A、20B、20
C、20Dを備え、中心軸まわりに回動して各色の現像
器20A、20B、20C、20Dを選択的に感光体ド
ラム12の外周に対向する現像位置へ移動させる。中間
転写ユニット15には、複数のローラ23に中間転写体
としての無端状の中間転写ベルト24が掛け渡され、こ
の中間転写ベルト24は感光体ドラム12に当接され
る。中間転写ベルト24の内側には一次転写装置25が
設置され、中間転写ベルト24の外側には二次転写装置
26及びクリーニング装置27が設置されている。クリ
ーニング装置27は中間転写ベルト24に対して接離自
在に設けられる。
タ、シアン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納し
た現像ローラ21を有する現像器20A、20B、20
C、20Dを備え、中心軸まわりに回動して各色の現像
器20A、20B、20C、20Dを選択的に感光体ド
ラム12の外周に対向する現像位置へ移動させる。中間
転写ユニット15には、複数のローラ23に中間転写体
としての無端状の中間転写ベルト24が掛け渡され、こ
の中間転写ベルト24は感光体ドラム12に当接され
る。中間転写ベルト24の内側には一次転写装置25が
設置され、中間転写ベルト24の外側には二次転写装置
26及びクリーニング装置27が設置されている。クリ
ーニング装置27は中間転写ベルト24に対して接離自
在に設けられる。
【0075】レーザ書込み装置18は、半導体レーザか
らなる光源部(図示せず)と、光源からのレーザ光を偏
向走査するポリゴンミラー18aと、結像用レンズ(f
θレンズ、トロイダルレンズ等)18b,18cやミラ
ー18dからなる光学系等から構成され、上記光源部に
は画像読取装置29から図示しない画像処理部を介して
各色の画像信号が入力され、各色の画像信号により順次
に変調されたレーザ光Lを一様帯電状態の感光体ドラム
12に照射して感光体ドラム12を露光することで感光
体ドラム12上に静電潜像を形成する。
らなる光源部(図示せず)と、光源からのレーザ光を偏
向走査するポリゴンミラー18aと、結像用レンズ(f
θレンズ、トロイダルレンズ等)18b,18cやミラ
ー18dからなる光学系等から構成され、上記光源部に
は画像読取装置29から図示しない画像処理部を介して
各色の画像信号が入力され、各色の画像信号により順次
に変調されたレーザ光Lを一様帯電状態の感光体ドラム
12に照射して感光体ドラム12を露光することで感光
体ドラム12上に静電潜像を形成する。
【0076】画像読取装置29は装置本体10の上面に
設けられた原稿台30上にセットされた原稿Gの画像を
色分解して読み取り、電気的な画像信号に変換する。記
録用紙等の転写材の搬送路32は右から左へ用紙等の転
写材を搬送する。この転写材搬送路32には、中間転写
ユニット15及び二次転写装置26より転写材搬送方向
上流側にレジストローラ33が設置され、中間転写ユニ
ット15及び二次転写装置26より下流側には転写材搬
送ベルト34、定着装置35、排紙ローラ36等が配置
されている。
設けられた原稿台30上にセットされた原稿Gの画像を
色分解して読み取り、電気的な画像信号に変換する。記
録用紙等の転写材の搬送路32は右から左へ用紙等の転
写材を搬送する。この転写材搬送路32には、中間転写
ユニット15及び二次転写装置26より転写材搬送方向
上流側にレジストローラ33が設置され、中間転写ユニ
ット15及び二次転写装置26より下流側には転写材搬
送ベルト34、定着装置35、排紙ローラ36等が配置
されている。
【0077】装置本体10は給紙装置50上に載置され
ており、給紙装置50内には、複数の給紙カセット51
が多段に設けられ、給紙ローラ52のいずれか1つが選
択的に駆動されて給紙カセット51のいずれか1つから
記録用紙等の転写材が送り出される。この転写材は装置
本体10内の自動給紙路37を通して転写材搬送路32
へ搬送される。また、装置本体10の右側には、OHP
シート、厚紙、トレッシングペーパ等の転写材を給紙す
るための手差しトレイ38が開閉自在に設けられ、この
手差しトレイ38から挿入された転写材は装置本体10
内の手差し給紙路39を通して転写材搬送路32へ搬送
される。装置本体10の左側には、図示しない排紙トレ
イが着脱自在に取り付けられ、転写材搬送路32を通し
て排紙ローラ36により排出された転写材が排紙トレイ
へ収容される。
ており、給紙装置50内には、複数の給紙カセット51
が多段に設けられ、給紙ローラ52のいずれか1つが選
択的に駆動されて給紙カセット51のいずれか1つから
記録用紙等の転写材が送り出される。この転写材は装置
本体10内の自動給紙路37を通して転写材搬送路32
へ搬送される。また、装置本体10の右側には、OHP
シート、厚紙、トレッシングペーパ等の転写材を給紙す
るための手差しトレイ38が開閉自在に設けられ、この
手差しトレイ38から挿入された転写材は装置本体10
内の手差し給紙路39を通して転写材搬送路32へ搬送
される。装置本体10の左側には、図示しない排紙トレ
イが着脱自在に取り付けられ、転写材搬送路32を通し
て排紙ローラ36により排出された転写材が排紙トレイ
へ収容される。
【0078】この画像形成装置において、カラーコピー
をとる時には、原稿台30上に原稿Gをセットし、図示
しないスタートスイッチを押すと、複写動作が開始され
る。まず、画像読取装置29が原稿台30上の原稿Gの
画像を色分解して読み取る。同時に、給紙装置50内の
給紙カセット51から給紙ローラ52で選択的に記録用
紙等の転写材が送り出され、この転写材は自動給紙路3
7、転写材搬送路32を通してレジストローラ33に突
き当たって止まる。
をとる時には、原稿台30上に原稿Gをセットし、図示
しないスタートスイッチを押すと、複写動作が開始され
る。まず、画像読取装置29が原稿台30上の原稿Gの
画像を色分解して読み取る。同時に、給紙装置50内の
給紙カセット51から給紙ローラ52で選択的に記録用
紙等の転写材が送り出され、この転写材は自動給紙路3
7、転写材搬送路32を通してレジストローラ33に突
き当たって止まる。
【0079】感光体ドラム12は、反時計方向に回転
し、複数のローラ23のうちの駆動ローラの回転で中間
転写ベルト24が時計方向へ回転する。感光体ドラム1
2は、回転に伴い、帯電器13により一様に帯電され、
画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み
装置18に加えられる1色目の画像信号で変調されたレ
ーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像
が形成される。この感光体ドラム12上の静電潜像は回
転型現像装置14の1色目の現像器20Aにより現像さ
れて1色目の画像となり、この感光体ドラム12上の1
色目の画像は一次転写装置25により中間転写ベルト2
4に転写される。感光体ドラム12は、1色目の画像の
転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残
留トナーが除去され、除電器17で除電される。
し、複数のローラ23のうちの駆動ローラの回転で中間
転写ベルト24が時計方向へ回転する。感光体ドラム1
2は、回転に伴い、帯電器13により一様に帯電され、
画像読取装置29から画像処理部を介してレーザ書込み
装置18に加えられる1色目の画像信号で変調されたレ
ーザ光がレーザ書込み装置18から照射されて静電潜像
が形成される。この感光体ドラム12上の静電潜像は回
転型現像装置14の1色目の現像器20Aにより現像さ
れて1色目の画像となり、この感光体ドラム12上の1
色目の画像は一次転写装置25により中間転写ベルト2
4に転写される。感光体ドラム12は、1色目の画像の
転写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残
留トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0080】続いて、感光体ドラム12は、帯電器13
により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理
部を介してレーザ書込み装置18に加えられる2色目の
画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18
から照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラ
ム12上の静電潜像は、回転型現像装置14の2色目の
現像器20Bにより現像されて2色目の画像となり、こ
の感光体ドラム12上の2色目の画像は一次転写装置2
5により中間転写ベルト24上に1色目の画像と重ねて
転写される。感光体ドラム12は、2色目の画像の転写
後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留ト
ナーが除去され、除電器17で除電される。
により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理
部を介してレーザ書込み装置18に加えられる2色目の
画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18
から照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラ
ム12上の静電潜像は、回転型現像装置14の2色目の
現像器20Bにより現像されて2色目の画像となり、こ
の感光体ドラム12上の2色目の画像は一次転写装置2
5により中間転写ベルト24上に1色目の画像と重ねて
転写される。感光体ドラム12は、2色目の画像の転写
後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留ト
ナーが除去され、除電器17で除電される。
【0081】次に、感光体ドラム12は、帯電器13に
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザ書込み装置18に加えられる3色目の画
像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18か
ら照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム
12上の静電潜像は回転型現像装置14の3色目の現像
器20Cにより現像されて3色目の画像となり、この感
光体ドラム12上の3色目の画像は一次転写装置25に
より中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画
像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、3色目の
画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングさ
れて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザ書込み装置18に加えられる3色目の画
像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18か
ら照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム
12上の静電潜像は回転型現像装置14の3色目の現像
器20Cにより現像されて3色目の画像となり、この感
光体ドラム12上の3色目の画像は一次転写装置25に
より中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画
像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、3色目の
画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングさ
れて残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0082】さらに、感光体ドラム12は、帯電器13
により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理
部を介してレーザ書込み装置18に加えられる4色目の
画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18
から照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラ
ム12上の静電潜像は回転型現像装置14の4色目の現
像器20Dにより現像されて4色目の画像となり、この
感光体ドラム12上の4色目の画像が一次転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の
画像、3色目の画像と重ねて転写されることでフルカラ
ー画像が形成される。感光体ドラム12は、4色目の画
像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされ
て残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
により一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理
部を介してレーザ書込み装置18に加えられる4色目の
画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置18
から照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラ
ム12上の静電潜像は回転型現像装置14の4色目の現
像器20Dにより現像されて4色目の画像となり、この
感光体ドラム12上の4色目の画像が一次転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の
画像、3色目の画像と重ねて転写されることでフルカラ
ー画像が形成される。感光体ドラム12は、4色目の画
像の転写後にクリーニング装置16でクリーニングされ
て残留トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0083】そして、上記の4色目の画像の転写後、レ
ジストローラ33がタイミングをとって回転して転写材
が送り出され、この転写材に対して二次転写装置26に
より中間転写ベルト24上のフルカラー画像が一括して
転写される。このフルカラー画像が転写された転写材
は、転写材搬送ベルト34で定着装置35に搬送され、
定着装置35によりフルカラー画像が定着され、排紙ロ
ーラ36により図示しない排紙トレイへ排出される。ま
た、中間転写ベルト24はフルカラー画像の転写後にク
リーニング装置27でクリーニングされて残留トナーが
除去される。
ジストローラ33がタイミングをとって回転して転写材
が送り出され、この転写材に対して二次転写装置26に
より中間転写ベルト24上のフルカラー画像が一括して
転写される。このフルカラー画像が転写された転写材
は、転写材搬送ベルト34で定着装置35に搬送され、
定着装置35によりフルカラー画像が定着され、排紙ロ
ーラ36により図示しない排紙トレイへ排出される。ま
た、中間転写ベルト24はフルカラー画像の転写後にク
リーニング装置27でクリーニングされて残留トナーが
除去される。
【0084】以上、4色重ね画像を形成する動作につい
て説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体
ドラム12上に3つの異なる単色画像が順次に形成され
て中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に転写材
に一括して転写され、2色重ね画像を形成する場合には
感光体ドラム12上に2つの異なる単色画像が順次に形
成されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に
転写材に一括して転写される。また、単色画像を形成す
る場合には、感光体ドラム12上に1つの単色画像が形
成されて中間転写ベルト24上に転写された後に転写材
に転写される。
て説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体
ドラム12上に3つの異なる単色画像が順次に形成され
て中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に転写材
に一括して転写され、2色重ね画像を形成する場合には
感光体ドラム12上に2つの異なる単色画像が順次に形
成されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に
転写材に一括して転写される。また、単色画像を形成す
る場合には、感光体ドラム12上に1つの単色画像が形
成されて中間転写ベルト24上に転写された後に転写材
に転写される。
【0085】次に図9は、図8に示す画像形成装置にお
いて感光体ドラム12を駆動する感光体駆動装置の詳細
を示す要部斜視図である。図9において、1501は駆
動用のモータであり、このモータ1501と同軸にモー
タ制御用のエンコーダ1502が取り付けられている。
モータ1501の回転は、減速装置1503やタイミン
グベルト1504からなる伝達系を介して感光体ドラム
12の取り付けられているドラム軸1506に伝達され
る。1507は回転の安定性を向上させるためのフライ
ホイールである。このような構成でモータ1501を制
御する事により、感光体ドラム12が等速で駆動され
る。
いて感光体ドラム12を駆動する感光体駆動装置の詳細
を示す要部斜視図である。図9において、1501は駆
動用のモータであり、このモータ1501と同軸にモー
タ制御用のエンコーダ1502が取り付けられている。
モータ1501の回転は、減速装置1503やタイミン
グベルト1504からなる伝達系を介して感光体ドラム
12の取り付けられているドラム軸1506に伝達され
る。1507は回転の安定性を向上させるためのフライ
ホイールである。このような構成でモータ1501を制
御する事により、感光体ドラム12が等速で駆動され
る。
【0086】このような画像形成装置において、感光体
ドラム12を駆動する感光体駆動装置の停止制御は、
立ち下がり時間の短縮、振動による部品の破損防止等
により、高速でかつ振動の無い、停止が要求されてい
る。しかし、これまで、このような感光体駆動装置の停
止制御においては、従来例で示したような制御を行って
いたので、その速度プロフィールが図13及び図14で
示したようなものになり、立ち下がり,停止時において
振動が生じてしまっていた。
ドラム12を駆動する感光体駆動装置の停止制御は、
立ち下がり時間の短縮、振動による部品の破損防止等
により、高速でかつ振動の無い、停止が要求されてい
る。しかし、これまで、このような感光体駆動装置の停
止制御においては、従来例で示したような制御を行って
いたので、その速度プロフィールが図13及び図14で
示したようなものになり、立ち下がり,停止時において
振動が生じてしまっていた。
【0087】そこで、本実施例では、感光体駆動装置の
停止制御(モータ1501の停止制御)に、前述のモー
タ停止制御方法(請求項1〜11のうちの何れか一つに
記載のモータ停止制御方法)を適用して、感光体の停止
制御を行うようにしたものであり、いわゆる機械系の高
域共振を加振すること無く、感光体ドラム12の高速な
立ち下がり、停止制御が可能な画像形成装置を構築する
ことができる。
停止制御(モータ1501の停止制御)に、前述のモー
タ停止制御方法(請求項1〜11のうちの何れか一つに
記載のモータ停止制御方法)を適用して、感光体の停止
制御を行うようにしたものであり、いわゆる機械系の高
域共振を加振すること無く、感光体ドラム12の高速な
立ち下がり、停止制御が可能な画像形成装置を構築する
ことができる。
【0088】次に図10は、図8に示す画像形成装置に
おいて中間転写ベルト24を駆動する中間転写ベルト駆
動装置の詳細を示す要部平面図である。図10におい
て、1601は駆動用のモータであり、このモータ16
01と同軸にモータ制御用のエンコーダが取り付けられ
ている。モータ1601の回転は、モータ1601と同
軸に取り付けられているモータ軸プーリ1602、タイ
ミングベルト1603等の伝達系を介して、転写ベルト
駆動軸1604に同軸に取り付けられている駆動プーリ
1605に伝達される。中間転写ベルト24は転写ベル
ト駆動軸1604に同軸に取り付けられている駆動ロー
ラ1607や補助ローラ1608の周りをまわす形でシ
ームレスに取り付けられ、駆動ローラ1607により回
転駆動される。このような構成でモータ1601を制御
する事により、中間転写ベルト24が等速度で駆動され
る。
おいて中間転写ベルト24を駆動する中間転写ベルト駆
動装置の詳細を示す要部平面図である。図10におい
て、1601は駆動用のモータであり、このモータ16
01と同軸にモータ制御用のエンコーダが取り付けられ
ている。モータ1601の回転は、モータ1601と同
軸に取り付けられているモータ軸プーリ1602、タイ
ミングベルト1603等の伝達系を介して、転写ベルト
駆動軸1604に同軸に取り付けられている駆動プーリ
1605に伝達される。中間転写ベルト24は転写ベル
ト駆動軸1604に同軸に取り付けられている駆動ロー
ラ1607や補助ローラ1608の周りをまわす形でシ
ームレスに取り付けられ、駆動ローラ1607により回
転駆動される。このような構成でモータ1601を制御
する事により、中間転写ベルト24が等速度で駆動され
る。
【0089】このような中間転写ベルト駆動装置の停止
制御は、立ち下がり時間の短縮、振動による部品の
破損防止等により、高速でかつ振動の無い、停止が要求
されている。しかし、これまで、このような中間転写ベ
ルト駆動装置の停止制御においては、従来例で示したよ
うな制御を行っていたので、その速度プロフィールが図
13及び図14で示したようなものになり、立ち下が
り、停止時において振動が生じてしまっていた。
制御は、立ち下がり時間の短縮、振動による部品の
破損防止等により、高速でかつ振動の無い、停止が要求
されている。しかし、これまで、このような中間転写ベ
ルト駆動装置の停止制御においては、従来例で示したよ
うな制御を行っていたので、その速度プロフィールが図
13及び図14で示したようなものになり、立ち下が
り、停止時において振動が生じてしまっていた。
【0090】中間転写ベルト駆動装置の動き(中間転写
ベルト24の動き)は、比例係数により、モータ150
1の軸の動きに置き換えられる。従って、本実施例で
は、画像形成装置の中間転写ベルト駆動装置における目
標値として、このような滑らかな入力を与えることで、
画像形成装置の中間転写ベルト駆動装置の停止制御(中
間転写ベルト24の停止制御)に、前述のモータ停止制
御方法(請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法)を適用して、中間転写ベルト24の
停止制御を行うようにしたものであり、いわゆる機械系
の高域共振を加振すること無く、中間転写ベルト24の
高速な立ち下がり、停止制御が可能な画像形成装置を構
築することができる。
ベルト24の動き)は、比例係数により、モータ150
1の軸の動きに置き換えられる。従って、本実施例で
は、画像形成装置の中間転写ベルト駆動装置における目
標値として、このような滑らかな入力を与えることで、
画像形成装置の中間転写ベルト駆動装置の停止制御(中
間転写ベルト24の停止制御)に、前述のモータ停止制
御方法(請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法)を適用して、中間転写ベルト24の
停止制御を行うようにしたものであり、いわゆる機械系
の高域共振を加振すること無く、中間転写ベルト24の
高速な立ち下がり、停止制御が可能な画像形成装置を構
築することができる。
【0091】本実施例の画像形成装置においては、像担
持体としての感光体ドラム12及び/または中間転写体
としての中間転写ベルト24を被制御体として請求項1
〜11のうちの何れか1つに記載のモータ停止制御方法
により感光体ドラム12及び/または中間転写ベルト2
4の停止制御を行うので、いわゆる機械系の高域共振を
加振すること無く、感光体ドラム12及び/または中間
転写ベルト24の高速な立ち下がり、停止制御が可能な
画像形成装置を構築することができる。
持体としての感光体ドラム12及び/または中間転写体
としての中間転写ベルト24を被制御体として請求項1
〜11のうちの何れか1つに記載のモータ停止制御方法
により感光体ドラム12及び/または中間転写ベルト2
4の停止制御を行うので、いわゆる機械系の高域共振を
加振すること無く、感光体ドラム12及び/または中間
転写ベルト24の高速な立ち下がり、停止制御が可能な
画像形成装置を構築することができる。
【0092】尚、以上の実施例は、カラー現像部がドラ
ムタイプでカラー画像を形成するディジタルカラー複写
機からなるディジタル画像形成装置の形態であるが、本
発明は、これに限ることなく、カラー現像部がドラムタ
イプでないものでも、また、白黒画像を形成するもので
も、アナログ画像形成装置でも、像担持体駆動装置や中
間転写体駆動装置を有するものであれば同様に適用する
ことができる。
ムタイプでカラー画像を形成するディジタルカラー複写
機からなるディジタル画像形成装置の形態であるが、本
発明は、これに限ることなく、カラー現像部がドラムタ
イプでないものでも、また、白黒画像を形成するもので
も、アナログ画像形成装置でも、像担持体駆動装置や中
間転写体駆動装置を有するものであれば同様に適用する
ことができる。
【0093】また、上記実施例は、像担持体として感光
体ドラム12、中間転写体として中間転写ベルト24を
用いた例であるが、像担持体としてベルト状の感光体
(感光体ベルト)、中間転写体として中間転写ドラムを
用いた場合にも同様に適用することができる。さらにま
た、像担持体や中間転写体以外にも、転写材を担持搬送
し像担持体あるいは中間転写体に形成された画像を転写
材に転写させる転写材搬送体(例えば、転写ベルトまた
は転写ドラム)を被制御体とし、転写材搬送体を駆動す
る転写材搬送体駆動装置を制御対象として、請求項1〜
11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法に
より、転写材搬送体の停止制御を行うことができる。以
下、像担持体として感光体ベルト、中間転写体として中
間転写ドラム、転写材搬送体として転写ベルトを用いた
構成の画像形成装置の実施例について説明する。
体ドラム12、中間転写体として中間転写ベルト24を
用いた例であるが、像担持体としてベルト状の感光体
(感光体ベルト)、中間転写体として中間転写ドラムを
用いた場合にも同様に適用することができる。さらにま
た、像担持体や中間転写体以外にも、転写材を担持搬送
し像担持体あるいは中間転写体に形成された画像を転写
材に転写させる転写材搬送体(例えば、転写ベルトまた
は転写ドラム)を被制御体とし、転写材搬送体を駆動す
る転写材搬送体駆動装置を制御対象として、請求項1〜
11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法に
より、転写材搬送体の停止制御を行うことができる。以
下、像担持体として感光体ベルト、中間転写体として中
間転写ドラム、転写材搬送体として転写ベルトを用いた
構成の画像形成装置の実施例について説明する。
【0094】図11は請求項14〜19の実施例を示す
図であり、タンデム型のカラー複写機からなる画像形成
装置の概略構成図である。像担持体としての感光体10
1は、閉ループ状の導電性のベルト基材の外周面上に、
有機光導電体(OPC)等の感光層が薄膜状に形成され
た感光体ベルトである。この感光体ベルト101は、3
本の感光体搬送ローラ102〜104によって支持さ
れ、駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に回動
する。
図であり、タンデム型のカラー複写機からなる画像形成
装置の概略構成図である。像担持体としての感光体10
1は、閉ループ状の導電性のベルト基材の外周面上に、
有機光導電体(OPC)等の感光層が薄膜状に形成され
た感光体ベルトである。この感光体ベルト101は、3
本の感光体搬送ローラ102〜104によって支持さ
れ、駆動モータ(図示せず)によって矢印A方向に回動
する。
【0095】感光体ベルト101の周りには、矢印Aで
示す感光体ベルト101回転方向へ順に、帯電器10
5、露光手段としての露光光学系(以下LSUという)
106、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの各色
の現像器107〜110、中間転写ユニット111、感
光体クリーニング手段112及び除電器113が設けら
れている。帯電器105には、−4〜5kV程度の高電
圧が図示しない電源装置から印加され、感光体ベルト1
01の帯電器105に対向した部分を帯電して一様な帯
電電位を与える。
示す感光体ベルト101回転方向へ順に、帯電器10
5、露光手段としての露光光学系(以下LSUという)
106、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの各色
の現像器107〜110、中間転写ユニット111、感
光体クリーニング手段112及び除電器113が設けら
れている。帯電器105には、−4〜5kV程度の高電
圧が図示しない電源装置から印加され、感光体ベルト1
01の帯電器105に対向した部分を帯電して一様な帯
電電位を与える。
【0096】LSU106は、レーザ駆動回路(図示せ
ず)により階調変換手段(図示せず)からの各色の画像
信号を順次に光強度変調やパルス幅変調してその変調信
号で半導体レーザ(図示せず)を駆動することにより露
光光線114を得、この露光光線114により感光体ベ
ルト101を走査して感光体ベルト101上に各色の画
像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。継ぎ目セ
ンサ115はループ状に形成された感光体ベルト101
の継ぎ目を検知するものであり、継ぎ目センサ115が
感光体ベルト101の継ぎ目を検知すると、感光体ベル
ト101の継ぎ目を回避するように、かつ、各色の静電
潜像形成位置が同一になるように、タイミングコントロ
ーラ116がLSU106の発光タイミングを制御す
る。
ず)により階調変換手段(図示せず)からの各色の画像
信号を順次に光強度変調やパルス幅変調してその変調信
号で半導体レーザ(図示せず)を駆動することにより露
光光線114を得、この露光光線114により感光体ベ
ルト101を走査して感光体ベルト101上に各色の画
像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。継ぎ目セ
ンサ115はループ状に形成された感光体ベルト101
の継ぎ目を検知するものであり、継ぎ目センサ115が
感光体ベルト101の継ぎ目を検知すると、感光体ベル
ト101の継ぎ目を回避するように、かつ、各色の静電
潜像形成位置が同一になるように、タイミングコントロ
ーラ116がLSU106の発光タイミングを制御す
る。
【0097】各現像器107〜110は、ブラック,イ
エロー,マゼンタ,シアンのそれぞれの現像色に対応し
たトナーを収納しており、感光体ベルト101上の各色
の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで選
択的に感光体ベルト101に当接し、感光体ベルト10
1上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とす
ることで、4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成
する。
エロー,マゼンタ,シアンのそれぞれの現像色に対応し
たトナーを収納しており、感光体ベルト101上の各色
の画像信号に対応した静電潜像に応じたタイミングで選
択的に感光体ベルト101に当接し、感光体ベルト10
1上の静電潜像をトナーにより現像して各色の画像とす
ることで、4色重ねの画像によるフルカラー画像を形成
する。
【0098】中間転写ユニット111は、アルミニウム
等の金属の素管に導電性の樹脂等からなるベルト状のシ
ートを巻いた中間転写体としての中間転写ドラム117
と、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニ
ング手段118とからなり、中間転写ドラム117上に
4色重ねの画像が形成されている間は中間転写体クリー
ニング手段118が中間転写ドラム117から離間して
いる。中間転写体クリーニング手段118は、中間転写
ドラム117をクリーニングする時のみ中間転写ドラム
117に当接し、中間転写ドラム117から記録用紙等
の転写材119に転写されずに残ったトナーを除去す
る。転写材119は、給紙カセット120から給紙ロー
ラ121により1枚ずつ用紙搬送路122に送り出され
る。
等の金属の素管に導電性の樹脂等からなるベルト状のシ
ートを巻いた中間転写体としての中間転写ドラム117
と、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニ
ング手段118とからなり、中間転写ドラム117上に
4色重ねの画像が形成されている間は中間転写体クリー
ニング手段118が中間転写ドラム117から離間して
いる。中間転写体クリーニング手段118は、中間転写
ドラム117をクリーニングする時のみ中間転写ドラム
117に当接し、中間転写ドラム117から記録用紙等
の転写材119に転写されずに残ったトナーを除去す
る。転写材119は、給紙カセット120から給紙ロー
ラ121により1枚ずつ用紙搬送路122に送り出され
る。
【0099】転写材への転写手段としての転写ユニット
123は、転写材119を担持搬送して中間転写ドラム
117上のフルカラー画像を転写材119に転写するも
のであり、導電性のゴム等をベルト状に形成した転写材
搬送体としての転写ベルト124と、中間転写ドラム1
17上のフルカラー画像を転写材119に転写するため
の転写バイアスを中間転写ドラム117に印加する転写
器125と、転写材119にフルカラー画像が転写され
た後に転写材119が中間転写ドラム117に静電的に
張り付くのを防止するようにバイアスを中間転写ドラム
117に印加する分離器126とから構成されている。
定着器127は、内部に熱源を有するヒートローラ12
8と、加圧ローラ129とから構成され、ヒートローラ
128と加圧ローラ129とで転写材を挟持して回転
し、これに伴い圧力と熱を転写材119に加えて、転写
材119に転写されたフルカラー画像を定着させてフル
カラー画像を形成する。
123は、転写材119を担持搬送して中間転写ドラム
117上のフルカラー画像を転写材119に転写するも
のであり、導電性のゴム等をベルト状に形成した転写材
搬送体としての転写ベルト124と、中間転写ドラム1
17上のフルカラー画像を転写材119に転写するため
の転写バイアスを中間転写ドラム117に印加する転写
器125と、転写材119にフルカラー画像が転写され
た後に転写材119が中間転写ドラム117に静電的に
張り付くのを防止するようにバイアスを中間転写ドラム
117に印加する分離器126とから構成されている。
定着器127は、内部に熱源を有するヒートローラ12
8と、加圧ローラ129とから構成され、ヒートローラ
128と加圧ローラ129とで転写材を挟持して回転
し、これに伴い圧力と熱を転写材119に加えて、転写
材119に転写されたフルカラー画像を定着させてフル
カラー画像を形成する。
【0100】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の現
像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行
われるものとして説明を進める。
いて、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の現
像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で行
われるものとして説明を進める。
【0101】感光体ベルト101と中間転写ドラム11
7は、それぞれの駆動源(図示せず)により、矢印A、
B方向にそれぞれ駆動される。この状態で、まず、帯電
器105に−4〜5kV程度の高電圧が電源装置(図示
せず)から印加され、帯電器105が感光体ベルト10
1の表面を一様に−700V程度に帯電させる。次に、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からブラックの画像信号に対応したレーザビー
ムの露光光線114が照射され、感光体ベルト101は
露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜
像が形成される。
7は、それぞれの駆動源(図示せず)により、矢印A、
B方向にそれぞれ駆動される。この状態で、まず、帯電
器105に−4〜5kV程度の高電圧が電源装置(図示
せず)から印加され、帯電器105が感光体ベルト10
1の表面を一様に−700V程度に帯電させる。次に、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からブラックの画像信号に対応したレーザビー
ムの露光光線114が照射され、感光体ベルト101は
露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜
像が形成される。
【0102】一方、ブラック現像器107は所定のタイ
ミングで感光体ベルト101に当接される。ブラック現
像器107内のブラックトナーは負の電荷が予め与えら
れており、感光体ベルト101上の露光光線114の照
射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみ
ブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスに
よる現像が行われる。ブラック現像器107により感光
体ベルト101の表面に形成されたブラックトナー像
は、中間転写ドラム117に転写される。感光体ベルト
101から中間転写ドラム117に転写されなかった残
留トナーは感光体クリーニング手段112により除去さ
れ、さらに除電器113によって感光体ベルト101上
の電荷が除去される。
ミングで感光体ベルト101に当接される。ブラック現
像器107内のブラックトナーは負の電荷が予め与えら
れており、感光体ベルト101上の露光光線114の照
射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみ
ブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスに
よる現像が行われる。ブラック現像器107により感光
体ベルト101の表面に形成されたブラックトナー像
は、中間転写ドラム117に転写される。感光体ベルト
101から中間転写ドラム117に転写されなかった残
留トナーは感光体クリーニング手段112により除去さ
れ、さらに除電器113によって感光体ベルト101上
の電荷が除去される。
【0103】次に、帯電器105が感光体ベルト101
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からシアンの画像信号に対応したレーザビーム
の露光光線114が照射され、感光体ベルト101は露
光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜像
が形成される。
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からシアンの画像信号に対応したレーザビーム
の露光光線114が照射され、感光体ベルト101は露
光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜像
が形成される。
【0104】一方、感光体ベルト101には所定のタイ
ミングでシアン現像器108が当接される。シアン現像
器108内のシアントナーは負の電荷が予め与えられて
おり、感光体ベルト101上の露光光線114の照射に
より電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみシア
ントナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現
像が行われる。シアン現像器108により感光体ベルト
101の表面に形成されたシアントナー像は、中間転写
ドラム117上にブラックトナー像と重ねて転写され
る。感光体ベルト101から中間転写ドラム117に転
写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段1
12により除去され、さらに除電器113によって感光
体ベルト101上の電荷が除去される。
ミングでシアン現像器108が当接される。シアン現像
器108内のシアントナーは負の電荷が予め与えられて
おり、感光体ベルト101上の露光光線114の照射に
より電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみシア
ントナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現
像が行われる。シアン現像器108により感光体ベルト
101の表面に形成されたシアントナー像は、中間転写
ドラム117上にブラックトナー像と重ねて転写され
る。感光体ベルト101から中間転写ドラム117に転
写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段1
12により除去され、さらに除電器113によって感光
体ベルト101上の電荷が除去される。
【0105】次に、帯電器105が感光体ベルト101
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からマゼンタの画像信号に対応したレーザビー
ムの露光光線114が照射され、感光体ベルト101は
露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜
像が形成される。
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト101にLS
U106からマゼンタの画像信号に対応したレーザビー
ムの露光光線114が照射され、感光体ベルト101は
露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静電潜
像が形成される。
【0106】一方、感光体ベルト101には所定のタイ
ミングでマゼンタ現像器109が当接される。マゼンタ
現像器109内のマゼンタトナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト101上の露光光線114の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みマゼンタトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。マゼンタ現像器109により感
光体ベルト101の表面に形成されたマゼンタトナー像
は、中間転写ドラム117上にブラックトナー像、シア
ントナー像と重ねて転写される。感光体ベルト101か
ら中間転写ドラム117に転写されなかった残留トナー
は感光体クリーニング手段112により除去され、さら
に除電器113によって感光体ベルト101上の電荷が
除去される。
ミングでマゼンタ現像器109が当接される。マゼンタ
現像器109内のマゼンタトナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト101上の露光光線114の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みマゼンタトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。マゼンタ現像器109により感
光体ベルト101の表面に形成されたマゼンタトナー像
は、中間転写ドラム117上にブラックトナー像、シア
ントナー像と重ねて転写される。感光体ベルト101か
ら中間転写ドラム117に転写されなかった残留トナー
は感光体クリーニング手段112により除去され、さら
に除電器113によって感光体ベルト101上の電荷が
除去される。
【0107】さらに、帯電器105が感光体ベルト10
1の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そし
て、継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目
を検知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避す
るように一定時間が経過した後に感光体ベルト101に
LSU106からイエローの画像信号に対応したレーザ
ビームの露光光線114が照射され、感光体ベルト10
1は露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静
電潜像が形成される。
1の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そし
て、継ぎ目センサ115が感光体ベルト101の継ぎ目
を検知してから、感光体ベルト101の継ぎ目を回避す
るように一定時間が経過した後に感光体ベルト101に
LSU106からイエローの画像信号に対応したレーザ
ビームの露光光線114が照射され、感光体ベルト10
1は露光光線114が照射された部分の電荷が消えて静
電潜像が形成される。
【0108】一方、感光体ベルト101には所定のタイ
ミングでイエロー現像器110が当接される。イエロー
現像器110内のイエロートナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト101上の露光光線114の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みイエロートナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。イエロー現像器110により感
光体ベルト101の表面に形成されたイエロートナー像
は中間転写ドラム117上にブラックトナー像、シアン
トナー像、マゼンタトナー像と重ねて転写され、中間転
写ドラム117上にフルカラー画像が形成される。感光
体ベルト101から中間転写ドラム117に転写されな
かった残留トナーは感光体クリーニング手段112によ
り除去され、さらに除電器113によって感光体ベルト
101上の電荷が除去される。
ミングでイエロー現像器110が当接される。イエロー
現像器110内のイエロートナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト101上の露光光線114の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みイエロートナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。イエロー現像器110により感
光体ベルト101の表面に形成されたイエロートナー像
は中間転写ドラム117上にブラックトナー像、シアン
トナー像、マゼンタトナー像と重ねて転写され、中間転
写ドラム117上にフルカラー画像が形成される。感光
体ベルト101から中間転写ドラム117に転写されな
かった残留トナーは感光体クリーニング手段112によ
り除去され、さらに除電器113によって感光体ベルト
101上の電荷が除去される。
【0109】中間転写ドラム117上に形成されたフル
カラー画像は、これまで中間転写ドラム117から離間
していた転写ユニット123が中間転写ドラム117に
接触し、転写器125に+1kV程度の高電圧が電源装
置(図示せず)から印加されることで、給紙カセット1
20から用紙搬送路122に沿って搬送され、転写ベル
ト124により担持搬送される記録用紙等の転写材11
9へ転写器125により一括して転写される。
カラー画像は、これまで中間転写ドラム117から離間
していた転写ユニット123が中間転写ドラム117に
接触し、転写器125に+1kV程度の高電圧が電源装
置(図示せず)から印加されることで、給紙カセット1
20から用紙搬送路122に沿って搬送され、転写ベル
ト124により担持搬送される記録用紙等の転写材11
9へ転写器125により一括して転写される。
【0110】また、分離器126には転写材119を引
き付ける静電力が働くように電圧が電源装置から印加さ
れ、転写材119が中間転写ドラム117から剥離され
る。続いて、転写材119は転写ベルト124で定着器
127に送られ、ここでヒートローラ128と加圧ロー
ラ129とによる挟持圧及びヒートローラ128の熱に
よってフルカラー画像が定着され、排紙ローラ130に
より排紙トレイ131へ排出される。
き付ける静電力が働くように電圧が電源装置から印加さ
れ、転写材119が中間転写ドラム117から剥離され
る。続いて、転写材119は転写ベルト124で定着器
127に送られ、ここでヒートローラ128と加圧ロー
ラ129とによる挟持圧及びヒートローラ128の熱に
よってフルカラー画像が定着され、排紙ローラ130に
より排紙トレイ131へ排出される。
【0111】また、転写ユニット123により転写材1
19上に転写されなかった中間転写ドラム117上の残
留トナーは中間転写体クリーニング手段118により除
去される。中間転写体クリーニング手段118は、フル
カラー画像が得られるまで中間転写ドラム117から離
間した位置にあり、フルカラー画像が記録紙119に転
写された後に中間転写ドラム117に接触して中間転写
ドラム117上の残留トナーを除去する。以上の一連の
動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
19上に転写されなかった中間転写ドラム117上の残
留トナーは中間転写体クリーニング手段118により除
去される。中間転写体クリーニング手段118は、フル
カラー画像が得られるまで中間転写ドラム117から離
間した位置にあり、フルカラー画像が記録紙119に転
写された後に中間転写ドラム117に接触して中間転写
ドラム117上の残留トナーを除去する。以上の一連の
動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
【0112】本実施例の画像形成装置においては、像担
持体としての感光体ベルト101及び/または中間転写
体としての中間転写ドラム117及び/またはを転写材
搬送体としての転写ベルト124を被制御体として前述
の請求項1〜11のうちの何れか1つに記載のモータ停
止制御方法により感光体ベルト101及び/または中間
転写ドラム117及び/または転写ベルト124の停止
制御を行うので、いわゆる機械系の高域共振を加振する
こと無く、感光体ドラム12及び/または中間転写ベル
ト24及び/または転写ベルト124の高速な立ち下が
り、停止制御が可能な画像形成装置を構築することがで
きる。
持体としての感光体ベルト101及び/または中間転写
体としての中間転写ドラム117及び/またはを転写材
搬送体としての転写ベルト124を被制御体として前述
の請求項1〜11のうちの何れか1つに記載のモータ停
止制御方法により感光体ベルト101及び/または中間
転写ドラム117及び/または転写ベルト124の停止
制御を行うので、いわゆる機械系の高域共振を加振する
こと無く、感光体ドラム12及び/または中間転写ベル
ト24及び/または転写ベルト124の高速な立ち下が
り、停止制御が可能な画像形成装置を構築することがで
きる。
【0113】尚、図8に示す画像形成装置や図11に示
す画像形成装置は中間転写体(中間転写ベルト、中間転
写ドラム)を用いた画像形成装置の例であるが、中間転
写体を用いずに、転写材搬送体(転写ベルト、転写ドラ
ム)で転写材を担持・搬送して像担持体(感光体ドラ
ム、感光体ベルト)上に形成した画像を転写材に転写さ
せる構成のカラーや白黒の画像形成装置においても本発
明を適用でき、その画像形成装置の転写材搬送体(転写
ベルト、転写ドラム)を被制御体として、その転写材搬
送体駆動装置に前述の請求項1〜11のうちの何れか1
つに記載のモータ停止制御方法を適用し、転写材搬送体
(転写ベルト、転写ドラム)の停止制御を行うことによ
り、いわゆる機械系の高域共振を加振すること無く、転
写材搬送体の高速な立ち下がり、停止制御が可能な画像
形成装置を構築することができる。
す画像形成装置は中間転写体(中間転写ベルト、中間転
写ドラム)を用いた画像形成装置の例であるが、中間転
写体を用いずに、転写材搬送体(転写ベルト、転写ドラ
ム)で転写材を担持・搬送して像担持体(感光体ドラ
ム、感光体ベルト)上に形成した画像を転写材に転写さ
せる構成のカラーや白黒の画像形成装置においても本発
明を適用でき、その画像形成装置の転写材搬送体(転写
ベルト、転写ドラム)を被制御体として、その転写材搬
送体駆動装置に前述の請求項1〜11のうちの何れか1
つに記載のモータ停止制御方法を適用し、転写材搬送体
(転写ベルト、転写ドラム)の停止制御を行うことによ
り、いわゆる機械系の高域共振を加振すること無く、転
写材搬送体の高速な立ち下がり、停止制御が可能な画像
形成装置を構築することができる。
【0114】次に本発明では、上述の各種装置において
モータを制御して所定の状態で駆動されている被制御体
を停止させる駆動部をディジタル演算結果に基づいて制
御する演算制御部をコンピュータ(マイクロコンピュー
タ、パーソナルコンピュータ等)で構成するが、このコ
ンピュータで読取り可能な記録媒体であって、コンピュ
ータによってモータの回転を停止制御するための制御プ
ログラムを記録した記録媒体において、制御プログラム
として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法を実行するプログラムを記録させてお
くことができる。以下、その実施例を説明する。
モータを制御して所定の状態で駆動されている被制御体
を停止させる駆動部をディジタル演算結果に基づいて制
御する演算制御部をコンピュータ(マイクロコンピュー
タ、パーソナルコンピュータ等)で構成するが、このコ
ンピュータで読取り可能な記録媒体であって、コンピュ
ータによってモータの回転を停止制御するための制御プ
ログラムを記録した記録媒体において、制御プログラム
として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモ
ータ停止制御方法を実行するプログラムを記録させてお
くことができる。以下、その実施例を説明する。
【0115】図12に本発明を実行するのに使用する一
般的なコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータの
一例を示す。このパーソナルコンピュータ2000は例
えば図2に示したモータ停止制御装置のマイクロコンピ
ュータ201に相当するものであり、フロッピー(登録
商標)ディスクや光ディスク(CD−ROM,CD−R
W等)などの記録媒体2003にモータの回転を停止制
御するための制御プログラム等の情報が保存されてお
り、必要に応じてその情報を取り出して実行する構成に
なっている。また、パーソナルコンピュータ2000に
はモータの駆動部の検出用インターフェース装置21
0、駆動用のインターフェイス207等が接続される。
フロッピーディスクや光ディスク等の記録媒体2003
は、ディスクドライブ装置2002にセットされ、ディ
スクドライブ装置2002により記録内容が読み出され
る。パーソナルコンピュータ2000は、ディスクドラ
イブ装置2002を制御して記録媒体2003に記録さ
れている制御プログラムを取り込み、この制御プログラ
ムをキーボード2001等からの指示に従って実行して
被制御体1の停止制御を行う。
般的なコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータの
一例を示す。このパーソナルコンピュータ2000は例
えば図2に示したモータ停止制御装置のマイクロコンピ
ュータ201に相当するものであり、フロッピー(登録
商標)ディスクや光ディスク(CD−ROM,CD−R
W等)などの記録媒体2003にモータの回転を停止制
御するための制御プログラム等の情報が保存されてお
り、必要に応じてその情報を取り出して実行する構成に
なっている。また、パーソナルコンピュータ2000に
はモータの駆動部の検出用インターフェース装置21
0、駆動用のインターフェイス207等が接続される。
フロッピーディスクや光ディスク等の記録媒体2003
は、ディスクドライブ装置2002にセットされ、ディ
スクドライブ装置2002により記録内容が読み出され
る。パーソナルコンピュータ2000は、ディスクドラ
イブ装置2002を制御して記録媒体2003に記録さ
れている制御プログラムを取り込み、この制御プログラ
ムをキーボード2001等からの指示に従って実行して
被制御体1の停止制御を行う。
【0116】記録媒体2003に保存されている情報
は、例えば、コンピュータによってモータの回転を制御
するための制御プログラムや、コンピュータによって画
像読取装置の走行体駆動装置を制御するための制御プロ
グラムや、コンピュータによって画像形成装置の像担持
体駆動装置を制御するための制御プログラムや、コンピ
ュータによって画像形成装置の中間転写体駆動装置を制
御するための制御プログラムや、コンピュータによって
画像形成装置の転写材搬送体駆動装置を制御するための
制御プログラムなどであり、具体的には請求項1〜11
のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実行
するプログラムである。そして、この記録媒体2003
に記録されたプログラムに基づきコンピュータ2000
により請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモー
タ停止制御方法を実行することにより、上記各種駆動装
置において、いわゆる機械系の高域共振を加振すること
なく、モータの高速な立下り、停止制御を行うことがで
きる。
は、例えば、コンピュータによってモータの回転を制御
するための制御プログラムや、コンピュータによって画
像読取装置の走行体駆動装置を制御するための制御プロ
グラムや、コンピュータによって画像形成装置の像担持
体駆動装置を制御するための制御プログラムや、コンピ
ュータによって画像形成装置の中間転写体駆動装置を制
御するための制御プログラムや、コンピュータによって
画像形成装置の転写材搬送体駆動装置を制御するための
制御プログラムなどであり、具体的には請求項1〜11
のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実行
するプログラムである。そして、この記録媒体2003
に記録されたプログラムに基づきコンピュータ2000
により請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモー
タ停止制御方法を実行することにより、上記各種駆動装
置において、いわゆる機械系の高域共振を加振すること
なく、モータの高速な立下り、停止制御を行うことがで
きる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、モータを制御して所定の状態で駆動されている
被制御体を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル
演算結果に基づいて制御する演算制御部とを用い、前記
被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の二乗
積分が最小となる加速パターンを基に、目標値を時間に
関する多項式で表し、該多項式を用いて各サンプリング
時刻ごとのモータにおける目標値を前記演算制御部にお
いて算出し、モータの前記各サンプリング周期ごとの制
御目標値として用いた多項式に対応する値との差におい
て前記駆動部を制御して、前記被制御体の停止制御を行
うモータ停止制御方法であって、前記モータ制御の目標
値とする多項式は目標角変位であることにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことができる。
明では、モータを制御して所定の状態で駆動されている
被制御体を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル
演算結果に基づいて制御する演算制御部とを用い、前記
被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の二乗
積分が最小となる加速パターンを基に、目標値を時間に
関する多項式で表し、該多項式を用いて各サンプリング
時刻ごとのモータにおける目標値を前記演算制御部にお
いて算出し、モータの前記各サンプリング周期ごとの制
御目標値として用いた多項式に対応する値との差におい
て前記駆動部を制御して、前記被制御体の停止制御を行
うモータ停止制御方法であって、前記モータ制御の目標
値とする多項式は目標角変位であることにより、いわゆ
る機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことができる。
【0118】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えることにより、請求項1よりも、安定し
てループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械系
の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止制
御を行うことができる。また、請求項3記載の発明で
は、請求項1または2記載のモータ停止制御方法におい
て、定常摩擦力相当の角加速度を前記演算制御部におい
て与え、その値をフィードフォワード演算部を介して、
前記駆動部に与えることにより、摩擦力による制御特性
の劣化を防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うことができ
る。
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えることにより、請求項1よりも、安定し
てループゲインを上げ、より効果的に、いわゆる機械系
の高域共振を加振することなく、高速な立下り、停止制
御を行うことができる。また、請求項3記載の発明で
は、請求項1または2記載のモータ停止制御方法におい
て、定常摩擦力相当の角加速度を前記演算制御部におい
て与え、その値をフィードフォワード演算部を介して、
前記駆動部に与えることにより、摩擦力による制御特性
の劣化を防止し、いわゆる機械系の高域共振を加振する
ことなく、高速な立下り、停止制御を行うことができ
る。
【0119】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
モータ停止制御方法において、前記モータ目標角変位を
Rpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減速開始
時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの目標移
動時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減速開始
からの時間tに関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記モータ目標角変位を
Rpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減速開始
時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの目標移
動時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減速開始
からの時間tに関する多項式を、
【0120】
【数23】
【0121】として,前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し,減速開始後
の目標角変位とすることにより、いわゆる機械系の高域
共振を加振することなく、高速な立下り、停止制御を行
うことができる。
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し,減速開始後
の目標角変位とすることにより、いわゆる機械系の高域
共振を加振することなく、高速な立下り、停止制御を行
うことができる。
【0122】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0123】
【数24】
【0124】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項4よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項4よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
【0125】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、減
速開始時のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0126】
【数25】
【0127】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項4よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項4よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことが可能となる。
【0128】請求項7記載の発明では、請求項4,5ま
たは6記載のモータ停止制御方法において、前記フィー
ドフォワード演算部において前記各サンプリング時刻ご
との目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えることに
より、摩擦力による制御特性の劣化を防止し、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことができる。
たは6記載のモータ停止制御方法において、前記フィー
ドフォワード演算部において前記各サンプリング時刻ご
との目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えることに
より、摩擦力による制御特性の劣化を防止し、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことができる。
【0129】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
モータ停止制御方法において、前記モータ目標角変位を
Rpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減速開始
時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの目標移動
時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減速開始か
らの時間tに関する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記モータ目標角変位を
Rpとし、減速開始時のモータ角速度をV1、減速開始
時の目標角変位をP1、減速開始から停止までの目標移動
時間をT、その間に進む角変位をPαとし、減速開始か
らの時間tに関する多項式を、
【0130】
【数26】
【0131】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し、減速開始後
の目標角変位とすることにより、いわゆる機械系の高域
共振を加振することなく、高速な立下り、停止制御を行
うことができる。
リング時刻ごとに目標角変位Rpを算出し、減速開始後
の目標角変位とすることにより、いわゆる機械系の高域
共振を加振することなく、高速な立下り、停止制御を行
うことができる。
【0132】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、初
期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止までの
目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに関
する多項式を、
モータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速度
もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる加
速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速度
の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻ご
とのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部にお
いて算出し、その値をフィードフォワード値として、前
記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記フ
ィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、初
期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止までの
目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに関
する多項式を、
【0133】
【数27】
【0134】として,前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項8よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項8よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
【0135】請求項10記載の発明では、請求項8記載
のモータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速
度の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻
ごとのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部に
おいて算出し、その値をフィードフォワード値として、
前記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記
フィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、
初期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
のモータ停止制御方法において、前記被制御体の角加速
度もしくは加速度の二階微分値の二乗積分が最小となる
加速パターンを基に得られる目標角加速度もしくは加速
度の時間に関する多項式に基づき、各サンプリング時刻
ごとのモータにおける目標角加速度を前記演算制御部に
おいて算出し、その値をフィードフォワード値として、
前記駆動部に与えるモータ停止制御方法であって、前記
フィードフォワードに用いる目標角加速度をRαとし、
初期状態のモータ角速度をV1、減速開始から停止まで
の目標移動時間をTとし、その減速開始からの時間tに
関する多項式を、
【0136】
【数28】
【0137】として、前記演算制御部において各サンプ
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項8よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
リング時刻ごとに目標角加速度Rαを算出することによ
り、請求項8よりも安定してループゲインを上げ、より
効果的に、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる。
【0138】請求項11記載の発明では、請求項8,9
または10記載のモータ停止制御方法において、前記フ
ィードフォワード演算部において前記各サンプリング時
刻ごとの目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えるこ
とにより、摩擦力による制御特性の劣化を防止し、いわ
ゆる機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことができる。
または10記載のモータ停止制御方法において、前記フ
ィードフォワード演算部において前記各サンプリング時
刻ごとの目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加えるこ
とにより、摩擦力による制御特性の劣化を防止し、いわ
ゆる機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下
り、停止制御を行うことができる。
【0139】請求項12記載の発明では、少なくとも、
モータを制御して所定の状態で駆動されている被制御体
を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル演算結果
に基づいて制御する演算制御部とを備えたモータ停止制
御装置であって、請求項1〜11のうちの何れか一つに
記載のモータ停止制御方法により、前記被制御体の停止
制御を行うことにより、いわゆる機械系の高域共振を加
振することなく、モータの高速な立下り、停止制御を行
うことができるモータ停止制御装置を構築することがで
きる。
モータを制御して所定の状態で駆動されている被制御体
を停止させる駆動部と、該駆動部をディジタル演算結果
に基づいて制御する演算制御部とを備えたモータ停止制
御装置であって、請求項1〜11のうちの何れか一つに
記載のモータ停止制御方法により、前記被制御体の停止
制御を行うことにより、いわゆる機械系の高域共振を加
振することなく、モータの高速な立下り、停止制御を行
うことができるモータ停止制御装置を構築することがで
きる。
【0140】請求項13記載の発明では、原稿台に沿っ
て副走査方向に移動し原稿画像を読み取る走行体と、該
走行体を駆動する走行体駆動装置を有する画像読取装置
において、前記走行体を被制御体とし、該走行体を駆動
する走行体駆動装置を制御対象として、請求項1〜11
のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法によ
り、前記走行体の停止制御を行うことにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことができる走行体駆動装置を有する画
像読取装置を構築することができる。
て副走査方向に移動し原稿画像を読み取る走行体と、該
走行体を駆動する走行体駆動装置を有する画像読取装置
において、前記走行体を被制御体とし、該走行体を駆動
する走行体駆動装置を制御対象として、請求項1〜11
のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法によ
り、前記走行体の停止制御を行うことにより、いわゆる
機械系の高域共振を加振することなく、高速な立下り、
停止制御を行うことができる走行体駆動装置を有する画
像読取装置を構築することができる。
【0141】請求項14,15記載の発明では、像担持
体(感光体ドラムあるいは感光体ベルト等)と、該像担
持体を駆動する像担持体駆動装置を有する画像形成装置
において、前記像担持体を被制御体とし、該像担持体を
駆動する像担持体駆動装置を制御対象として、請求項1
〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法
により、前記像担持体の停止制御を行うことにより、い
わゆる機械系の高域共振を加振することなく、高速な立
下り、停止制御を行うことができる像担持体駆動装置を
有する画像形成装置を構築することができる。
体(感光体ドラムあるいは感光体ベルト等)と、該像担
持体を駆動する像担持体駆動装置を有する画像形成装置
において、前記像担持体を被制御体とし、該像担持体を
駆動する像担持体駆動装置を制御対象として、請求項1
〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法
により、前記像担持体の停止制御を行うことにより、い
わゆる機械系の高域共振を加振することなく、高速な立
下り、停止制御を行うことができる像担持体駆動装置を
有する画像形成装置を構築することができる。
【0142】請求項16,17記載の発明では、像担持
体と、該像担持体に形成された画像が一次転写される中
間転写体(中間転写ベルトあるいは中間転写ドラム等)
と、該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を有す
る画像形成装置において、前記中間転写体を被制御体と
し、該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を制御
対象として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載
のモータ停止制御方法により、前記中間転写体の停止制
御を行うことにより、いわゆる機械系の高域共振を加振
することなく、高速な立下り、停止制御を行うことがで
きる中間転写体駆動装置を有する画像形成装置を構築す
ることができる。
体と、該像担持体に形成された画像が一次転写される中
間転写体(中間転写ベルトあるいは中間転写ドラム等)
と、該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を有す
る画像形成装置において、前記中間転写体を被制御体と
し、該中間転写体を駆動する中間転写体駆動装置を制御
対象として、請求項1〜11のうちの何れか一つに記載
のモータ停止制御方法により、前記中間転写体の停止制
御を行うことにより、いわゆる機械系の高域共振を加振
することなく、高速な立下り、停止制御を行うことがで
きる中間転写体駆動装置を有する画像形成装置を構築す
ることができる。
【0143】請求項18,19記載の発明では、転写材
を担持搬送し像担持体あるいは中間転写体に形成された
画像を前記転写材に転写させる転写材搬送体(転写ベル
トあるいは転写ドラム等)と、該転写材搬送体を駆動す
る転写材搬送体駆動装置を有する画像形成装置におい
て、前記転写材搬送体を被制御体とし、該転写材搬送体
を駆動する転写材搬送体駆動装置を制御対象として、請
求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制
御方法により、前記転写材搬送体の停止制御を行うこと
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる転写材
搬送体駆動装置を有する画像形成装置を構築することが
できる。
を担持搬送し像担持体あるいは中間転写体に形成された
画像を前記転写材に転写させる転写材搬送体(転写ベル
トあるいは転写ドラム等)と、該転写材搬送体を駆動す
る転写材搬送体駆動装置を有する画像形成装置におい
て、前記転写材搬送体を被制御体とし、該転写材搬送体
を駆動する転写材搬送体駆動装置を制御対象として、請
求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制
御方法により、前記転写材搬送体の停止制御を行うこと
により、いわゆる機械系の高域共振を加振することな
く、高速な立下り、停止制御を行うことができる転写材
搬送体駆動装置を有する画像形成装置を構築することが
できる。
【0144】請求項20記載の発明では、モータを制御
して所定の状態で駆動されている被制御体を停止させる
駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する演算制
御部を構成するコンピュータで読取り可能な記録媒体で
あって、前記コンピュータによってモータの回転を停止
制御するための制御プログラムを記録した記録媒体にお
いて、前記制御プログラムとして、請求項1〜11のう
ちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実行する
プログラムを記録したことを特徴とするので、この記録
媒体に記録されたプログラムに基づきコンピュータによ
り請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停
止制御方法を実行することにより、いわゆる機械系の高
域共振を加振することなく、モータの高速な立下り、停
止制御を行うことができる。
して所定の状態で駆動されている被制御体を停止させる
駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する演算制
御部を構成するコンピュータで読取り可能な記録媒体で
あって、前記コンピュータによってモータの回転を停止
制御するための制御プログラムを記録した記録媒体にお
いて、前記制御プログラムとして、請求項1〜11のう
ちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法を実行する
プログラムを記録したことを特徴とするので、この記録
媒体に記録されたプログラムに基づきコンピュータによ
り請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停
止制御方法を実行することにより、いわゆる機械系の高
域共振を加振することなく、モータの高速な立下り、停
止制御を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例を示すモータ停止制御装置の
制御系のブロック図である。
制御系のブロック図である。
【図2】本発明の制御方法を適用するモータ停止制御装
置の具体的な構成例を示すブロック図である。
置の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のモータ停止制御方法における減速開始
から停止までのモータの目標角変位の変化の一例を示す
図である。
から停止までのモータの目標角変位の変化の一例を示す
図である。
【図4】本発明のモータ停止制御方法における減速開始
から停止までのモータの角加速度の変化の一例を示す図
である。
から停止までのモータの角加速度の変化の一例を示す図
である。
【図5】本発明のモータ停止制御方法における減速開始
から停止までのモータの角速度の変化の一例を示す図で
ある。
から停止までのモータの角速度の変化の一例を示す図で
ある。
【図6】本発明の一実施例を示す画像読取装置の概略構
成図である。
成図である。
【図7】図6に示す画像読取装置において、目標角変位
及び、計算した目標角加速度に摩擦力相当の値を加えた
モータ停止制御を行った場合の結果例を示す図である。
及び、計算した目標角加速度に摩擦力相当の値を加えた
モータ停止制御を行った場合の結果例を示す図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す画像形成装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図9】図8に示す画像形成装置の感光体駆動装置の一
例を示す要部斜視図である。
例を示す要部斜視図である。
【図10】図8に示す画像形成装置の中間転写ベルト駆
動装置の一例を示す要部平面図である。
動装置の一例を示す要部平面図である。
【図11】本発明の別の実施例を示す画像形成装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図12】本発明の別の実施例を示すコンピュータ装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図13】従来のモータ停止制御方法が機械系の高次共
振を加振して振動を生じさせる様子を示す図である。
振を加振して振動を生じさせる様子を示す図である。
【図14】従来の他のモータ停止制御方法が機械系の高
次共振を加振して振動を生じさせる様子を示す図であ
る。
次共振を加振して振動を生じさせる様子を示す図であ
る。
1:被制御体 2:駆動部 3:演算制御部 12:感光体ドラム(像担持体) 24:中間転写ベルト(中間転写体) 101:感光体ベルト(像担持体) 117:中間転写ドラム(中間転写体) 124:転写ベルト(転写材搬送体) 201:マイクロコンピュータ 206:モータ 207:駆動用のインターフェイス装置 208:駆動装置 210:状態検出用のインターフェイス装置 211:エンコーダ 308:光電変換ユニット(走行体) 312:駆動用のモータ 1501:駆動用のモータ 1502:エンコーダ 1503:減速装置 1504:タイミングベルト 1506:ドラム軸 1507:フライホイール 1601:駆動用のモータ 1602:モータ軸プーリ 1603:タイミングベルト 1604:中間転写ベルト駆動軸 1605:駆動プーリ 1607:駆動ローラ 1608:補助ローラ 2003:記録媒体 2000:パーソナルコンピュータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 ED02 ED16 ED24 EE04 EE05 EE07 EF09 EF13 2H032 BA08 BA09 BA16 BA18 CA04 CA13 5C072 AA01 AA03 BA04 JB01 MB01 QA14 XA01 5H303 AA26 BB01 BB06 CC01 CC05 DD01 FF08 HH05 JJ02 KK03 KK04 KK07 KK14 KK28 KK32 5H530 AA12 BB10 CC07 CC15 CD13 CD24 CF05
Claims (20)
- 【請求項1】モータを制御して所定の状態で駆動されて
いる被制御体を停止させる駆動部と、該駆動部をディジ
タル演算結果に基づいて制御する演算制御部とを備えた
制御系において、前記被制御体の角加速度もしくは加速
度の二階微分値の二乗積分が最小となる加速パターンを
基に、目標値を時間に関する多項式で表し、該多項式を
用いて各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標値
を前記演算制御部において算出し、モータの前記各サン
プリング周期ごとの制御目標値として用いた多項式に対
応する値との差において前記駆動部を制御して、前記被
制御体の停止制御を行うモータ停止制御方法であって、 前記モータ制御の目標値とする多項式は目標角変位であ
ることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項2】請求項1記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の
二乗積分が最小となる加速パターンを基に得られる目標
角加速度もしくは加速度の時間に関する多項式に基づ
き、各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標角加
速度を前記演算制御部において算出し、その値をフィー
ドフォワード値として、前記駆動部に与えることを特徴
とするモータ停止制御方法。 - 【請求項3】請求項1または2記載のモータ停止制御方
法において、 定常摩擦力相当の角加速度を前記演算制御部において与
え、その値をフィードフォワード演算部を介して、前記
駆動部に与えることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項4】請求項1記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記モータ目標角変位をRpとし、減速開始時のモータ
角速度をV1、減速開始時の目標角変位をP1、減速開始
から停止までの目標移動時間をT、その間に進む角変位
をPαとし、減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数1】 として,前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角変位Rpを算出し,減速開始後の目標角変位
とすることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項5】請求項4記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の
二乗積分が最小となる加速パターンを基に得られる目標
角加速度もしくは加速度の時間に関する多項式に基づ
き、各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標角加
速度を前記演算制御部において算出し、その値をフィー
ドフォワード値として、前記駆動部に与えるモータ停止
制御方法であって、前記フィードフォワードに用いる目
標角加速度をRαとし、減速開始時のモータ角速度をV
1、減速開始から停止までの目標移動時間をTとし、そ
の減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数2】 として、前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角加速度Rαを算出することを特徴とするモー
タ停止制御方法。 - 【請求項6】請求項4記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の
二乗積分が最小となる加速パターンを基に得られる目標
角加速度もしくは加速度の時間に関する多項式に基づ
き、各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標角加
速度を前記演算制御部において算出し、その値をフィー
ドフォワード値として、前記駆動部に与えるモータ停止
制御方法であって、前記フィードフォワードに用いる目
標角加速度をRαとし、減速開始時のモータ角速度をV
1、減速開始から停止までの目標移動時間をTとし、そ
の減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数3】 として、前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角加速度Rαを算出することを特徴とするモー
タ停止制御方法。 - 【請求項7】請求項4,5または6記載のモータ停止制
御方法において、 前記フィードフォワード演算部において前記各サンプリ
ング時刻ごとの目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加
えることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項8】請求項1記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記モータ目標角変位をRpとし、減速開始時のモータ
角速度をV1、減速開始時の目標角変位をP1、減速開始
から停止までの目標移動時間をT、その間に進む角変位
をPαとし、減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数4】 として、前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角変位Rpを算出し、減速開始後の目標角変位
とすることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項9】請求項8記載のモータ停止制御方法におい
て、 前記被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の
二乗積分が最小となる加速パターンを基に得られる目標
角加速度もしくは加速度の時間に関する多項式に基づ
き、各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標角加
速度を前記演算制御部において算出し、その値をフィー
ドフォワード値として、前記駆動部に与えるモータ停止
制御方法であって、前記フィードフォワードに用いる目
標角加速度をRαとし、初期状態のモータ角速度をV
1、減速開始から停止までの目標移動時間をTとし、そ
の減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数5】 として,前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角加速度Rαを算出することを特徴とするモー
タ停止制御方法。 - 【請求項10】請求項8記載のモータ停止制御方法にお
いて、 前記被制御体の角加速度もしくは加速度の二階微分値の
二乗積分が最小となる加速パターンを基に得られる目標
角加速度もしくは加速度の時間に関する多項式に基づ
き、各サンプリング時刻ごとのモータにおける目標角加
速度を前記演算制御部において算出し、その値をフィー
ドフォワード値として、前記駆動部に与えるモータ停止
制御方法であって、前記フィードフォワードに用いる目
標角加速度をRαとし、初期状態のモータ角速度をV
1、減速開始から停止までの目標移動時間をTとし、そ
の減速開始からの時間tに関する多項式を、 【数6】 として、前記演算制御部において各サンプリング時刻ご
とに目標角加速度Rαを算出することを特徴とするモー
タ停止制御方法。 - 【請求項11】請求項8,9または10記載のモータ停
止制御方法において、 前記フィードフォワード演算部において前記各サンプリ
ング時刻ごとの目標角加速度に定常摩擦力相当の値を加
えることを特徴とするモータ停止制御方法。 - 【請求項12】少なくとも、モータを制御して所定の状
態で駆動されている被制御体を停止させる駆動部と、該
駆動部をディジタル演算結果に基づいて制御する演算制
御部とを備えたモータ停止制御装置であって、 請求項1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止
制御方法により、前記被制御体の停止制御を行うことを
特徴とするモータ停止制御装置。 - 【請求項13】原稿台に沿って副走査方向に移動し原稿
画像を読み取る走行体と、該走行体を駆動する走行体駆
動装置を有する画像読取装置において、 前記走行体を被制御体とし、該走行体を駆動する走行体
駆動装置を制御対象として、請求項1〜11のうちの何
れか一つに記載のモータ停止制御方法により、前記走行
体の停止制御を行うことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項14】像担持体と、該像担持体を駆動する像担
持体駆動装置を有する画像形成装置において、 前記像担持体を被制御体とし、該像担持体を駆動する像
担持体駆動装置を制御対象として、請求項1〜11のう
ちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法により、前
記像担持体の停止制御を行うことを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項15】請求項14記載の画像形成装置におい
て、 前記像担持体は感光体ドラムあるいは感光体ベルトであ
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項16】像担持体と、該像担持体に形成された画
像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体を駆動
する中間転写体駆動装置を有する画像形成装置におい
て、 前記中間転写体を被制御体とし、該中間転写体を駆動す
る中間転写体駆動装置を制御対象として、請求項1〜1
1のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方法によ
り、前記中間転写体の停止制御を行うことを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項17】請求項16記載の画像形成装置におい
て、 前記中間転写体は、中間転写ベルトあるいは中間転写ド
ラムであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項18】転写材を担持搬送し像担持体あるいは中
間転写体に形成された画像を前記転写材に転写させる転
写材搬送体と、該転写材搬送体を駆動する転写材搬送体
駆動装置を有する画像形成装置において、 前記転写材搬送体を被制御体とし、該転写材搬送体を駆
動する転写材搬送体駆動装置を制御対象として、請求項
1〜11のうちの何れか一つに記載のモータ停止制御方
法により、前記転写材搬送体の停止制御を行うことを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項19】請求項18記載の画像形成装置におい
て、 前記転写材搬送体は、転写ベルトあるいは転写ドラムで
あることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項20】モータを制御して所定の状態で駆動され
ている被制御体を停止させる駆動部をディジタル演算結
果に基づいて制御する演算制御部を構成するコンピュー
タで読取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータ
によってモータの回転を停止制御するための制御プログ
ラムを記録した記録媒体において、 前記制御プログラムとして、請求項1〜11のうちの何
れか一つに記載のモータ停止制御方法を実行するプログ
ラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358090A JP2002165471A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | モータ停止制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358090A JP2002165471A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | モータ停止制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002165471A true JP2002165471A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18830054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358090A Pending JP2002165471A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | モータ停止制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002165471A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009210671A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US10439520B2 (en) | 2017-01-20 | 2019-10-08 | Nidec Corporation | Motor stop control method and motor stop control apparatus |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000358090A patent/JP2002165471A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009210671A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US10439520B2 (en) | 2017-01-20 | 2019-10-08 | Nidec Corporation | Motor stop control method and motor stop control apparatus |
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