JP2002164277A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JP2002164277A
JP2002164277A JP2000361810A JP2000361810A JP2002164277A JP 2002164277 A JP2002164277 A JP 2002164277A JP 2000361810 A JP2000361810 A JP 2000361810A JP 2000361810 A JP2000361810 A JP 2000361810A JP 2002164277 A JP2002164277 A JP 2002164277A
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cup
wafer
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groove
inner cup
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JP2000361810A
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Ryuzo Suenaga
隆三 末永
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Sony Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状の物体を導くガイド部材の形状を工夫し
て、液状の物体を固着することなく流出するようにする
と共に、ガイド部材の維持費削減を図る。 【解決手段】 ウェハー表面に所定のレジストパターン
を形成するコーターデベロッパーであって、ウェハー7
0表面からの有機系溶液を受けるアンダーカップ1と、
この内部に設置され、有機系溶液をアンダーカップ1に
導く所定形状のインナーカップ2と、この上方にスピン
チャック37を有して、該スピンチャックに載置された
ウェハー70を回転するスピンモータと、このスピンモ
ータによるウェハー70の回転によって該ウェハー70
表面から外部へ飛散する有機系溶液を抑制するためにア
ンダーカップ1を覆うように取り付けられたアウターカ
ップ3とを備え、インナーカップ2は上部位及び下部位
間に勾配を成す円錐状の側面部を有し、かつ、該側面部
に放射状の凹状の溝部30を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は予め露光されたレジ
スト膜にレジスト現像液を施して、レジストパターンを
ウェハー表面に形成するコーターデベロッパー等に適用
して好適な半導体製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の製造プロセスは
ますます微細化が進みつつある。製造プロセスの微細化
に伴い、要求される製造環境の清浄度もますます高くな
りつつある。特に半導体集積回路の微細化に直接寄与す
るフォトリソグラフ工程では、清浄度が低いと露光時の
ピンボケや現像不良によりレジストパターンの形成不良
を起こしてしまうので、空気中に浮遊するパーティクル
(塵)は勿論のこと、半導体基板に接触や近接する部材
の清浄度は全て高レベルに維持することが要求される。
【0003】フォトリソグラフ工程は、レジスト(感光
性被膜)塗布工程、マスクを用いてレジストにパターン
を転写する露光工程、露光されたレジスト膜にレジスト
現像液を施してレジストパターンを形成する現像工程な
どから構成される。この現像工程ではコーターデベロッ
パーが使用される。
【0004】図8は従来例に係るコーターデベロッパー
50の構成を示す斜視図である。レジストに表面を覆わ
れ、露光処理された後の半導体基板の一例としてのウェ
ハー70は、スピンチャック37に真空吸着された状態
を維持したままスピンモータ(図示せず)により回転さ
れる。コーターデベロッパー50では、回転するウェハ
ー70に、アウターカップ3の上方よりレジスト現像液
(図示せず)を噴霧してレジストを現像し、ウェハー7
0上にレジストパターンを形成するようになされる。
【0005】この時、レジスト現像液とこの現像液によ
って溶解されたレジストなどからなる有機系溶液(図示
せず)は、ウェハー70の回転によりこのウェハー70
からインナーカップ52の表面部に付着するようなされ
る。インナーカップ52に付着した有機系溶液はインナ
ーカップ52表面部の平坦な傾斜を有する側面53を流
れ、アンダーカップ1に流れるようになる。
【0006】図8に示すコーターデベロッパー50はウ
ェハー70からの有機系溶液を受けるアンダーカップ1
を有している。このアンダーカップ1の内部には有機系
溶液をアンダーカップ1に導くインナーカップ52が設
置されている。また、インナーカップ52の上方にスピ
ンチャック37を有して、該スピンチャック37に載置
されたウェハー70を回転するスピンモータはアンダー
カップ1の下方に用意されている。さらに、このスピン
モータによるウェハー70の回転によって該ウェハー7
0表面から外部へ飛散する有機系溶液を抑制するために
このアンダーカップ1を覆うように取り付けられたアウ
ターカップ3を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
コーターデベロッパー50によれば、インナーカップ5
2は、上部位及び下部位間に勾配を成す円錐状の側面5
3を有し、この側面53の表面部は平坦になされてい
る。このため、インナーカップ52に付着した有機系溶
液の多くはアンダーカップ1に流れることなく該インナ
ーカップ52上に滞留し、固着するので、インナーカッ
プ52の洗浄頻度や交換頻度は多く、維持コストが高
い。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、液状の物体を所定方向に導く
ガイド部材の洗浄頻度や交換頻度を低減でき、更にガイ
ド部材の維持費を大きく削減できるようにした半導体製
造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係る半導体製造装置は、半導体基板に
所定の液状の物体を施して、少なくとも該基板面に所定
の物体を形成する半導体製造装置であって、基板面から
の余剰の液状物体を受ける受け部材と、この受け部材の
内部に設置され、液状の物体を所定方向に導く所定形状
のガイド部材と、ガイド部材の上方に載置部を有して、
該載置部に載置された半導体基板を回転する回転手段
と、この回転手段による半導体基板の回転によって該基
板面から外部へ飛散する液状物体を抑制するために受け
部材を覆うように取り付けられた覆い部材とを備え、ガ
イド部材は上部位及び下部位間に勾配を成す円錐状の側
面を有し、かつ、該側面に放射状の凹状の溝部を有する
ことを特徴とするものである。
【0010】本発明の半導体製造装置によれば、液状の
物体を所定方向に導くガイド部材は、上部位及び下部位
間に勾配を成す円錐状の側面を有し、かつ、該側面に放
射状の凹状の溝部を有するよう形成されている。
【0011】従って、ガイド部材表面部に付着した液状
の物体とガイド部材表面部間には空気が入り易くなるの
で、液状の物体はガイド部材表面部で固着することな
く、ガイド部材表面部に形成された凹状の溝部を流れて
所定方向へ流出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る半導体製造装置について、詳しく
説明する。図1は本発明の実施形態に係る半導体製造装
置を適用したコーターデベロッパー100の構成例を示
す斜視図である。
【0013】この実施形態では、液状の物体を所定方向
に導くガイド部材は、上部位及び下部位間に勾配を成す
円錐状の側面を有し、かつ、該側面に放射状の凹状の溝
部を有しているので、液状の物体とガイド部材表面部間
には空気が入り易くなり、液状の物体は固着することな
く、所定方向へ流出することができる。従って、ガイド
部材の洗浄頻度や交換頻度を少なくすることができるの
で、ガイド部材の維持費を大きく削減することができ
る。
【0014】図1に示すコーターデベロッパー100は
半導体製造装置の一例である。ウェハー70は半導体基
板の一例であり、レジストでその表面を覆われ、露光処
理されたものである。また、レジスト現像液(図示せ
ず)は所定の液状の物体の一例であり、レジストを現像
し、レジストパターンを形成するものである。コーター
デベロッパー100はウェハー70を該装置の載置部に
固定し、回転させながらウェハー70の上方よりウェハ
ー70にレジスト現像液を噴霧し、ウェハー70上に所
定のレジストパターンを形成するものである。
【0015】このコーターデベロッパー100は、アン
ダーカップ1を有している。このアンダーカップ1は、
受け部材の一例であり、ウェハー70からの余剰の液状
物体を受けるものである。アンダーカップ1は、余剰の
液状物体の一例であるレジストとレジスト現像液の混合
した液(以下、有機系溶液)を受け、これを装置外に排
出するようなされている。
【0016】図2Aはアンダーカップ1の構成例を示す
上面図である。アンダーカップ1は外径250mm、高
さ58mmの大きさで、中心部には直径75mm程度の
大きさの空洞部17を有している。アンダーカップ1は
塩化ビニルなどで形成されている。このアンダーカップ
1内の空洞部17を除く部分には、空洞部17を取り囲
むような環状の外溝11と内溝12が形成されている。
図2Bはアンダーカップ1の構成例を示す下面図であ
る。図2Cは図2AにおけるX1−X2間でアンダーカ
ップ1を切断した場合のアンダーカップ1の断面図であ
る。
【0017】外溝11はアンダーカップ1内の最外殻に
形成されている。アンダーカップ1では、有機系溶液は
外溝11で受けるようなされる。外溝11は内溝12と
空洞部17とを取り囲むような環状で、幅20mm、深
さ15〜53mm程度の大きさを有している。内溝12
は、アンダーカップ1の最外殻に形成された外溝11と
空洞部17間の、挟まれた部分に形成されている。内溝
12は空洞部17を取り囲むような環状で、幅63m
m、深さは15mm程度の大きさを有している。これら
外溝11と内溝12につながるように、アンダーカップ
1の最深部において排液口13が形成されている。外溝
11を流れる有機系溶液はこの排液口13よりコーター
デベロッパー100の外部へ排出するようなされてい
る。また、内溝12につながるようにアンダーカップ1
の最浅部において排気口14が形成されている。
【0018】また、外溝11と内溝12との間には内溝
12を取り囲むような環状の、開口部付きの仕切壁15
が形成するようなされている。外溝11と内溝12はこ
の仕切壁15により分離するようなされている。この構
造によって、爾後、外溝11を流れる有機系溶液は内溝
12に流入することはなく、有機系溶液の排気口14へ
の流入を阻止するようなされている。仕切壁15は高さ
17〜50mm、厚さ2.5mm程度の大きさを有して
いる。この仕切壁15の側壁上部には、該仕切壁15を
貫くように開口部16が複数個形成されている。仕切壁
15に開口部16が設けられていることにより、外溝1
1の有機系雰囲気は内溝12につながる排気口14より
排出するようなされている。開口部16は直径4mm程
度の大きさを有している。
【0019】さらに、内溝12と空洞部17との間には
該空洞部17を取り囲むような環状の仕切壁19が形成
するようなされている。仕切壁19は内溝12と空洞部
17とを分離するようなされている。仕切壁19は高さ
43〜55mmで、厚さ2.5mmの大きさを有してい
る。また、この仕切壁19の内溝12側には、環状の段
部20が形成されている。仕切壁19はこの段部20を
有することで、アンダーカップ1の上方に設置されるガ
イド部材の保持部として機能するようなされている。段
部20は、仕切壁19の上部位から7.5mm程度下が
った内溝11側に2.5mm程度突出したように形成さ
れている。
【0020】次に、ガイド部材の一例となるインナーカ
ップ2について説明する。このインナーカップ2はアン
ダーカップ1の内部に設置され、有機系溶液を所定方向
に導くようなされる。つまり、インナーカップ2はウェ
ハー70からの有機系溶液を該インナーカップ2の溝部
を有する表面部で受け、これをアンダーカップ1の外溝
11に導くようなされている。
【0021】図3A〜Cはインナーカップ2の構成例を
示す上面、下面、断面図である。図3A、3Bにおい
て、インナーカップ2はその上部位及び下部位間に勾配
を成す円錐状の側面部26を有し、該側面部26に放射
状の凹状の溝部30を有している。さらに、溝部30の
端部付近には、インナーカップ2を貫く開孔部22が複
数個形成するようなされている。このインナーカップ2
は塩化ビニルなどで形成されている。
【0022】インナーカップ2では、側面部26に形成
された溝部30が上述のような凹状を有することによっ
て、有機系溶液と該溝部30との間に空気が入り易くな
る。これにより、有機系溶液はインナーカップ2上で固
着することなく、滑らかに所定方向に流すようなされる
ことができる。そして、溝部30を流れる有機系溶液は
開孔部22を通り、開孔部22の下方向に位置する外溝
11に流出するようなされることができる。
【0023】図3Cにおいて、インナーカップ2はその
内部を中空とするようなされている。インナーカップ2
は上部位の直径d1が150mm、下部位の直径d2が
225mmであり、上部位と下部位間の距離d3が20
mm程度の大きさを有するようになされている。上部位
には、その中心部に直径75〜118mm程度の類似円
形の空洞部23が形成されている。この空洞部23の端
部より下部位に向けて垂直に環状の折り返り部28が延
びるようになされている。折り返り部28は高さが7m
m程度、幅2.5mm程度の大きさを有している。イン
ナーカップ2はその上部位と下部位間が円錐状の側面部
26を有している。円錐状の側面部26は幅42mm程
度の大きさを有し、傾斜角は17°程度になされてい
る。
【0024】図4はインナーカップ2の細部構成例を示
す斜視図とその拡大断面図である。インナーカップ2の
側面部26をさらに詳しく説明すると、図4に示すよう
に、側面部26には上部位と下部位間に連続するような
放射状の凹状の溝部30が複数形成されている。これら
凹状の溝部30は、半円柱状の凸部31を円周方向に複
数並べるように形成される(以下で菊座状という)。こ
の凸部31は幅5〜6mm、高さ2mm程度の大きさに
なされている。凹状の溝部30は深さが最大1.5mm
程度になされている。
【0025】また、溝部30の下端部から5〜7mm
程、上部位寄りの部分において、該インナーカップ2を
貫く開孔部22は複数個形成されている。この開孔部2
2は直径2〜3mm程度の大きさを有している。
【0026】さらに、図1において、アンダーカップ1
の下方向に回転手段の一例としてのスピンモータ(図示
せず)が設置されている。このスピンモータはインナー
カップ2の上方に載置部を有しており、該載置部に載置
されたウェハー70を回転するものである。このスピン
モータは、載置部としてインナーカップ2の上方向にス
ピンチャック37を有している。
【0027】これらスピンモータとスピンチャック37
はアンダーカップ1の空洞部17(図2A参照)、イン
ナーカップ2の空洞部23(図3A参照)に通されたシ
ャフト(図示せず)で一体化するようなされている。こ
れにより、スピンモータの回転動力は、シャフトを介し
て、スピンチャック37に伝達される。また、スピンチ
ャック37の表面部には開孔部(図示せず)が複数個形
成されている。スピンチャック37に載置されたウェハ
ー70はこの開孔部より真空吸着され、該スピンチャッ
ク37に固定される。このウェハー70はスピンチャッ
ク37に固定されたまま、スピンモータによって回転す
るようなされる。
【0028】スピンチャック37は円形で、直径100
mm、厚さ8mm程度の大きさを有し、スピンチャック
に形成された開孔部の直径は1mm程度になされてい
る。このスピンチャック37は塩化ビニルなどで形成さ
れている。スピンチャック37とインナーカップ2の間
は5mm程度の離隔距離を設けるようなされている。
【0029】そして、スピンチャック37の上方には、
スピンモータによるウェハー70の回転によって該ウェ
ハー70の表面部から外部へ飛散する有機系溶液を抑制
するために、アンダーカップ1を覆うように取り付けら
れた覆い部材の一例となるアウターカップ3が設置され
ている。
【0030】次に、アウターカップ3について説明す
る。図5A及びBはアウターカップ3の構成を示す上
面、断面図である。図5Aにおいて、アウターカップ3
は上部位の直径が175mm、下部位の直径が250m
mであり、上部位と下部位間の距離が53mm程度の大
きさを有するようになされている。アウターカップ3は
塩化ビニルなどで形成されている。
【0031】図5Bにおいて、アウターカップ3はその
内部を中空とするよう形成されている。上部位には中心
部に直径150mm程度の円形の空洞部43が形成され
ている。これはレジスト現像液をアウターカップ3の上
方または斜め上方よりウェハー70に導入するためであ
る。また、上部位と下部位との間には円錐状の側面部4
4が形成するようなされている。円錐状の側面部44は
幅46mm程度の大きさを有し、傾斜角は30°程度に
なされている。
【0032】続いて、コーターデベロッパー100の組
立例を図6を参照しながら説明する。図6はコーターデ
ベロッパー100の組立例を示す断面図である。
【0033】始めに、アンダーカップ1は外溝11や内
溝12の開放部側を上とする。このアンダーカップ1の
上側にインナーカップ2の下部位側を合わせる。インナ
ーカップ2の折り返り部28がアンダーカップ2の仕切
壁19を外側から覆い被すように、インナーカップ2と
アンダーカップ1を重ね合わせる。折り返り部28が仕
切壁19に形成されている段部20に当たるまで、イン
ナーカップ2をアンダーカップ1に差し込む。
【0034】上述のように、アンダーカップ1内にイン
ナーカップ2が設置されると、インナーカップ2の開孔
部22は、アンダーカップ1の外溝11の真上部に位置
するようなされる。これは、インナーカップ2の凹状の
溝部30(図3A参照)を流れる有機系溶液を開孔部2
2を通して外溝11に導入するためである。
【0035】次に、スピンモータ35をアンダーカップ
1の空洞部17の真下部付近に配置する。シャフト36
を空洞部17と空洞部23に通し、シャフト36の一端
をスピンモータ35に固定する。そして、インナーカッ
プ2の空洞部23から突き出すようなされているシャフ
ト36の一端をスピンチャック37に固定する。この
時、スピンチャック37がその回転動作中にインナーカ
ップ2と接触しないように、スピンチャック37とイン
ナーカップ2との間は5mm程度の離隔距離を有するよ
うにする。
【0036】そして、アウターカップ3の外周部45が
アンダーカップ1の外周部9に外側から覆い被さるよう
に、アウターカップ3をアンダーカップ1に重ね合わせ
ることで、図7に示すコーターデベロッパー100は完
成するようなされる。
【0037】次に、図7に示すこのコーターデベロッパ
ー100の動作例を説明する。この例ではウェハー70
の現像処理する場合を前提とする。このウェハー70
は、レジストに表面を覆われ、露光処理された後に図7
に示すコーターデベロッパー100によって現像処理さ
れる。ウェハー70は、直径125mm、厚さ500μ
m程度の大きさを有している。また、ウェハー70を覆
うレジストには、例えばキノンジアジド系のポジ型レジ
ストや合成ゴム系のネガ型レジストなどが使用される。
また、レジスト現像液66には、ポジ型レジストの現像
時はアルカリ水溶液などが、ネガ型レジストの現像時は
キシレン等の有機系溶液などが使用される。
【0038】このウェハー70はまずコーターデベロッ
パー100のスピンチャック37に真空吸着される。真
空吸着されたウェハー70はスピンモータ35によっ
て、スピンチャック37に固定されたまま回転するよう
になされる。回転するウェハー70に、アウターカップ
3の上方より図7の実線矢印で示されるレジスト現像液
66を噴霧して、予め露光されたレジストを現像し、所
定のレジストパターンをウェハー70表面に形成する。
【0039】この時、余剰なレジスト現像液66と該現
像液によって溶解されたレジストなどからなる有機系溶
液67は、ウェハー70の回転により、実線矢印で示さ
れるように該ウェハー70から菊座状のインナーカップ
2の表面部に付着するようなされる。インナーカップ2
に付着した有機系溶液67は、インナーカップ2の表面
部に形成された凹状の溝部30(図4参照)に流れ、そ
して該溝30に形成された開孔部22に流れるようなさ
れる。その後、有機系溶液67は実線矢印で示されるよ
うに開孔部22の真下に位置するようなされたアンダー
カップ1の外溝11に流れる。さらに、有機系溶液67
は破線矢印で示されるように外溝11を進み、該外溝1
1に形成された排液口13より装置外に排出されるよう
なされる。
【0040】このように、本発明に係る実施形態として
の半導体製造装置を適用したコーターデベロッパー10
0によれば、該コーターデベロッパー100を構成する
インナーカップ2は、図4で示したように、上部位及び
下部位間に勾配を成す円錐状の側面部26を有し、か
つ、該側面に放射状の凹状の溝部30を有することによ
り、インナーカップ2の表面部に付着した有機系溶液と
インナーカップ2表面部間には空気が入り易くなる。
【0041】従って、有機系溶液はインナーカップ2表
面部で固着することなく、インナーカップ2表面部に形
成された凹状の溝部30を流れアンダーカップ1へ流出
することができる。それゆえ、インナーカップ2の洗浄
頻度や交換頻度を少なくすることができ、洗浄液やイン
ナーカップ2の使用量を低減することができるので、イ
ンナーカップ2の維持費を大きく削減することができ
る。
【0042】なお、この実施形態では半導体製造装置に
関してコーターデベロッパーの場合について説明した
が、これに限られることはなく、レジストスピンコータ
にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上発明したように本発明の半導体製造
装置によれば、液状物体を所定方向に導くガイド部材
は、上部位及び下部位間に勾配を成す円錐状の側面を有
し、かつ、該側面に放射状の凹状の溝部を有しているも
のである。
【0044】この構成によって、ガイド部材表面部に付
着した液状の物体とガイド部材表面部間には空気が入り
易くなる。従って、液状の物体はガイド部材表面部で固
着することなく、ガイド部材表面部に形成された凹状の
溝部を流れ所定方向へ流出することができる。従って、
ガイド部材の洗浄頻度や交換頻度を少なくすることがで
きるので、洗浄液やガイド部材の使用量を低減すること
ができ、ガイド部材の維持費を大きく削減することがで
きる。
【0045】この発明は、レジスト現像液を施して、予
め露光されたレジストパターンをウェハー表面に形成す
るコーターデベロッパー等に適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコーターデベロッパー
100の構成例を示す斜視図である。
【図2】A〜Cはアンダーカップ1の構成例を示す上
面、下面、断面図である。
【図3】A〜Cはインナーカップ2の構成例を示す上
面、下面、断面図である。
【図4】インナーカップ2の細部構成例を示す斜視図と
その拡大断面図である。
【図5】A及びBはアウターカップ3の構成例を示す上
面、断面図である。
【図6】コーターデベロッパー100の組立例を示す断
面図である。
【図7】コーターデベロッパー100の動作例を示す断
面図である。
【図8】従来例に係るコーターデベロッパー50の構成
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・アンダーカップ(受け部材)、2・・・インナ
ーカップ(ガイド部材)、3・・・アウターカップ(覆
い部材)、22・・・開孔部、30・・・溝部、35・
・・スピンモータ(回転手段)、37・・・スピンチャ
ック(載置部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 GA29 GA33 4F041 AA06 AB02 CA02 CA28 4F042 AA07 DF32 EB05 EB09 EB13 EB26 5F043 BB27 CC12 EE08 EE09 EE27 GG10 5F046 LA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に所定の液状の物体を施し
    て、少なくとも該基板面に所定の物体を形成する半導体
    製造装置であって、 前記基板面からの余剰の液状物体を受ける受け部材と、 前記受け部材の内部に設置され、前記液状の物体を所定
    方向に導く所定形状のガイド部材と、 前記ガイド部材の上方に載置部を有して、該載置部に載
    置された半導体基板を回転する回転手段と、 前記回転手段による半導体基板の回転によって該基板面
    から外部へ飛散する液状物体を抑制するために前記受け
    部材を覆うように取り付けられた覆い部材とを備え、 前記ガイド部材は、 上部位及び下部位間に勾配を成す円錐状の側面を有し、
    かつ、該側面に放射状の凹状の溝部を有することを特徴
    とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記溝部は、 当該ガイド部材の上部位及び下部位間に連続するように
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記溝部の所定の位置に当該ガイド部材
    を貫く開孔部を備えることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体製造装置。
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