JP2002163171A - ユーザ支援装置およびシステム - Google Patents

ユーザ支援装置およびシステム

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JP2002163171A
JP2002163171A JP2000360731A JP2000360731A JP2002163171A JP 2002163171 A JP2002163171 A JP 2002163171A JP 2000360731 A JP2000360731 A JP 2000360731A JP 2000360731 A JP2000360731 A JP 2000360731A JP 2002163171 A JP2002163171 A JP 2002163171A
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JP2000360731A
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Akihiro Yamada
晃弘 山田
Atsushi Maeda
篤志 前田
Tsugufumi Matsuoka
継文 松岡
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/40Controlling or monitoring, e.g. of flood or hurricane; Forecasting, e.g. risk assessment or mapping

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがインターネット上の膨大な情報の中
から所望の情報をユーザフレンドリーな方法で見つけ出
し、有効に活用することは困難になりつつある。 【解決手段】 起点サーバ20は、ユーザの発話を特定
するための発話特定ブロックを有し、ユーザの発話をユ
ーザ発話集に照合して内容を特定して、応答すべき専門
サーバへ処理をうつす。専門サーバではエージェントが
ユーザの発話に応答する。起点サーバ20は、応答した
エージェントの発話に対して他のエージェントが反応す
べき発話を集めた付加発話集をさらに有し、エージェン
トの発話が付加発話集において特定されると、反応すべ
きエージェントへ処理をうつす。ユーザの画面では、二
つのキャラクタが登場し、エージェント同士で対話を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユーザ支援技術
に関する。この発話はとくに、エージェントを利用して
ユーザの操作、検索その他の処理を支援するシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの利用が進むにつれ、そ
の主要なアプリケーションであるWWW(World Wide W
eb)の利用者が激増し、WWWのふたつの利用形態、す
なわち情報の発信と検索がユーザに広く浸透した。情報
の発信が増えるにつれ、たいがいの情報はいずれかのW
ebサイトのいずれかのページにあるという状況が現実
になった。しかし、検索対象であるWebサイトやその
ページがあまりにも多くなった結果、求める情報はどこ
かにあると確信しつつ、現実にはなかなかその情報へた
どり着けない状況が日常的になっている。
【0003】こうした状況に敏感な検索系ポータルサイ
トでは、以前より、情報の階層化や検索方法の洗練に努
めている。すなわち、ユーザは予め絞り込まれたトピッ
クの範囲において、論理和、論理積などの検索条件を駆
使することにより、情報の洪水から欲しい情報を効率的
に発見できるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インターネッ
ト利用が専門家に限られていた時代ならともかく、検索
の実務に不慣れなユーザによるWWWの利用が増えた今
日、高度な検索式の利用を一般ユーザに求めることは困
難である。また、情報の激増に従って情報の階層が深く
なり、求める情報がどこに分類されているか把握できな
い場合も多い。情報を発信するサイトは増加の一途を辿
り、かつ相当数のユーザのコンピュータ利用経験が浅い
今日の状況から、情報の氾濫が情報の利用を妨げる事態
が喚起されつつある。
【0005】本発明は、そうした課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ユーザがより親しみやすい環
境の中で所望の情報へ到達し、または所望の処理を円滑
にコンピュータその他の装置に実行させることの可能な
ユーザ支援技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、ユ
ーザ支援装置(以下、単に「装置」または「本装置」と
もいう)に関する。本装置は、ユーザの発話を想定して
作成された電子的なユーザ発話集を有し、前記ユーザか
ら発話が入力されたときその内容を特定する発話特定ブ
ロックと、前記発話に対する応答を目的とする第1のエ
ージェントの行動を想定して作成された電子的なエージ
ェント行動集を有し、前記ユーザの発話に前記第1のエ
ージェントによって応答せしめる応答ブロックとを含
み、前記発話特定ブロックはさらに、前記第1のエージ
ェントとは異なる第2のエージェントが前記ユーザに発
話したとき、その発話のうち前記第1のエージェントが
反応すべきものを想定して作成された付加発話集を有
し、前記第2のエージェントの発話がその付加発話集に
含まれるとき、その内容を特定し、前記応答ブロックは
さらに、前記反応を目的とする前記第1のエージェント
の行動を想定して作成された付加行動集を有し、前記第
2のエージェントの発話に前記第1のエージェントによ
って適宜反応せしめる。
【0007】「エージェント」は、ユーザに代わって情
報の検索を行ったり、ユーザと対話しながら所望の情報
へ到達するための支援を行う機能の総称であり、主に擬
人化されたキャラクタを画面に登場させ、ユーザとの対
話を行う。エージェントは、キャラクタのように可視的
であるとは限らず、システムのバックエンド等、見えな
いところでユーザを支援するプログラムその他の処理機
能を指してもよい。エージェントの「行動」は、エージ
ェントの発話、画像、動作その他、支援のための処理に
関連する任意の処理要素や処理動作を指す。第1のエー
ジェントはこのユーザ支援装置に実装されており、この
ユーザ支援装置内を活動拠点として機能する。第2のエ
ージェントはこのユーザ支援装置外に活動拠点を持って
いてもよい。第1のエージェントは、自身がユーザと対
話していないときであっても、第2のエージェントとユ
ーザとの間で自身に関係する発話が行われたときに、そ
の発話に反応して行動を起こす。
【0008】このユーザ支援装置は、前記付加発話集に
盛り込むべき内容を前記ユーザ発話集に組み入れること
によりそれらを前記ユーザ発話集に一元化し、前記発話
特定ブロックの処理の少なくとも最終段階において、前
記ユーザの発話および前記第2のエージェントの発話
が、区別されることなく前記ユーザ発話集へ照合されて
もよい。これにより、ユーザの発話と第2のエージェン
トの発話とを区別することなく、同様の処理により内容
を特定することができる。
【0009】このユーザ支援装置において、前記第1の
エージェントおよび前記第2のエージェントはともに本
装置に実装されており、前記発話特定ブロックおよび前
記応答ブロックは前記第1のエージェントと前記第2の
エージェントについて対称に設けられ、前記第2のエー
ジェントが主体となって前記ユーザに応答する際には、
それらふたつのエージェントの役割が入れ替わり、前記
第1のエージェントが前記第2のエージェントの発話に
対して適宜反応してもよい。第2のエージェントがユー
ザと対話しているとき、第1のエージェントはその背後
で対話を聞きながら、自身が反応すべき発話があれば登
場して行動を起こす。逆に、第1のエージェントがユー
ザと対話しているときは、第2のエージェントがその背
後で対話を聞き、自身が反応すべき発話を待つ。
【0010】本発明の他の態様は、ユーザ支援システム
に関する。このユーザ支援システムは、前述のユーザ支
援装置を専門分野に応じて複数設け、それらを異なるノ
ードとしてネットワークに接続し、かつそれらのユーザ
支援装置の前記付加発話集、前記エージェント行動集お
よび前記付加行動集を、それぞれ当該装置の専門分野を
中心に形成する。その場合、ユーザがクライアント、ユ
ーザ支援装置がサーバとなり、サーバクライアントシス
テムが構築される。ユーザ支援装置は、ユーザに対する
サービスの内容ごとに設けられてもよく、たとえばニュ
ース、占い、旅行、料理、ビジネス、健康などのトピッ
クごとに設けられてもよい。この場合、それぞれのユー
ザ支援装置が明確なテーマをもっているため、エージェ
ントの洗練が比較的容易になる。また、トピックごとに
異なるノードで処理ができるため、分散処理による負荷
の軽減が図られる。
【0011】このユーザ支援システムにおいて、前記ユ
ーザ支援装置は、それぞれ前記応答ブロックを自ノード
に保持する一方、前記発話特定ブロックを前記ネットワ
ークのひとつのノードにおいて共用してもよい。この構
成では、共用される発話特定ブロックには、他の全ての
応答ブロックに対応するユーザ発話集が含まれてもよ
い。このとき、発話特定ブロックを含むユーザ支援装置
は、ユーザ支援システム内で処理可能な全ての発話を特
定できるエントランスまたはポータル的なサーバであ
り、そこで特定された発話の内容にしたがい、複数のユ
ーザ支援装置から適切なものが選定されてもよい。これ
により、発話の内容の特定と、エージェントの応答とを
異なるノードで処理できるので、分散処理による負荷の
軽減が図られる。
【0012】このユーザ支援システムにおいて、前記ユ
ーザ支援装置はそれぞれ前記第1のエージェントを自装
置内に有し、この第1のエージェントが他装置に登場す
る際、当該他装置にて前記第2のエージェントとして振
る舞ってもよい。
【0013】このユーザ支援システムにおいて、前記発
話特定ブロックは、前記ユーザの発話を前記ユーザ発話
集の中で検索する発話検索部と、前記ユーザの発話が前
記ユーザ発話集の中に見い出されなかったとき、その旨
をシステム管理者へ通知する通知部とを含んでもよい。
その場合、管理者がユーザに別途対応したり、ユーザ発
話集およびエージェント行動集を改訂したりすることが
できる。
【0014】前記発話特定ブロックは、前記ユーザ発話
集の内容に対するインデックスを保持するインデックス
格納部を有し、前記検索部は、前記ユーザの発話が入力
されたとき、前記インデックス格納部に対して初期的な
検索をかけてもよい。この場合、前記検索部は、前記ユ
ーザの発話が入力されたとき、前記インデックス格納部
に対して初期的な検索、すなわち、絞込のための検索等
をかけることができ、検索の高速化が実現する。
【0015】このユーザ支援システムは、前記ユーザ発
話集の使用を希望する者に対して、当該発話集をオフラ
インまたはオンラインで提供するライブラリ提供部をさ
らに含んでもよい。オフラインによる提供には、たとえ
ば、ユーザ発話集をパッケージとして提供するなどの方
法がある。オンラインによる提供には、たとえば、ユー
ザ発話集を置いたサーバを設け、そのライブラリサイト
の利用権を提供するなどの方法がある。ユーザ発話集の
中でも、ユーザの一般的な発話を自然言語のライブラリ
として記録した一般発話ライブラリを提供してもよい。
この構成により、第三者がユーザ発話集、付加発話集、
およびエージェント行動集を独自に開発して、新たなユ
ーザ支援装置を設けることが可能となり、ひいては、ユ
ーザ支援システムのさらなる充実化を図ることができ
る。
【0016】本システムはさらに、前記ユーザによる本
システムへのアクセス記録を取得する記録部を含んでも
よい。この場合、前記応答ブロックは、前記応答のため
の前記エージェントの発話を前記ユーザによるアクセス
の状況にしたがって複数の候補から選択してもよい。例
えば、あるユーザがエージェントAに対して「こんちに
は」といったとき、そのユーザによる初回の訪問であれ
ば、エージェントAは「こんにちは」と答えればよい
が、2回目であれば「やあ、また会いましたね」などと
応答してもよい。この場合、ユーザのアクセス履歴をも
とに最適と思われるものが選択され、より自然な、また
は、より親しみやすい会話が実現する。
【0017】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体などの間
で変換したものもまた、本発明の態様として有効であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施形態に係るユ
ーザ支援システム16を含むネットワークシステム10
の全体構成を示す。ここでは、ユーザ端末12とユーザ
支援システム16がインターネット14を介して接続さ
れている。ユーザ端末12はPC(パーソナルコンピュ
ータ)、PDA、インターネット14へ接続可能な携帯
電話、その他任意のハードウエアである。
【0019】ユーザ支援システム16は、起点サーバ2
0、おしゃべりサーバ24、献立サーバ26、および旅
行サーバ28を有し、これらがそれぞれインターネット
14に接続されている。起点サーバ20は、ユーザの発
話を想定して作成された電子的なユーザ発話集を有し、
ユーザから発話が入力されたときその内容を特定する発
話特定ブロックを保持する。この発話特定ブロックは、
ユーザ支援システム内の他のサーバ、すなわち、おしゃ
べりサーバ24、献立サーバ26、および旅行サーバ2
8により共用される。おしゃべりサーバ24、献立サー
バ26、および旅行サーバ28は、それぞれ、発話に対
する応答を目的とする第1のエージェントの行動を想定
して作成された電子的なエージェント行動集を有し、ユ
ーザの発話に第1のエージェントによって応答せしめる
応答ブロックを自ノードに保持する。
【0020】起点サーバ20、おしゃべりサーバ24、
献立サーバ26、旅行サーバ28は異なるネットワーク
ノードとして構成されており、ユーザの発話の特定処理
とエージェントの応答処理を分散することができる。ま
た、エージェントもその担当分野に応じて別ノードにす
ることができ、エージェント単位のメンテナンスが容易
になる。おしゃべりサーバ24、献立サーバ26、旅行
サーバ28という名称もその担当分野または専門分野に
応じて与えられている。以下、おしゃべりサーバ24、
献立サーバ26、旅行サーバ28等を総括的に「専門サ
ーバ」とよび、それらのサーバに置かれたエージェント
を「専門エージェント」とよぶ。ユーザ支援システム1
6は一体に構成され、たとえばひとつのポータルサイト
内に構成されてもよいが、以下の説明では別ノードとし
て構成され、起点サーバ20がユーザ端末12に対して
ポータルサーバとして振る舞う例を考える。
【0021】ユーザの発話は、まず起点サーバ20へ送
られ、ユーザ発話集に照らして内容が特定される。そし
て、その内容に応じて応答すべきエージェントが特定さ
れ、応答ブロックにより応答処理が実行される。たとえ
ば、「こんにちは」などの一般的なあいさつに対して
は、おしゃべりサーバ24に実装されたエージェント
(以下、「おしゃべりエージェント」ともいう)が応答
し、「レシピをおしえて」などの献立に関する発話に対
しては、献立サーバ26に実装されたエージェント(以
下、「献立エージェント」ともいう)が応答し、「国内
旅行のおすすめは?」などの旅行に関する発話に対して
は、旅行サーバ28に実装されたエージェント(以下、
「旅行エージェント」ともいう)が応答する。それぞれ
の専門エージェントが、ユーザと対話していく中でユー
ザの望む情報を的確に聞き出し、膨大な量の情報の中か
ら適切な情報を見つけ出すための支援を行う。
【0022】本実施形態のユーザ支援システムでは、ユ
ーザに対して応答している第2のエージェントの発話に
対して、第1のエージェントが登場して口を挟むことに
より、エージェント間の対話を可能にする。エージェン
ト同士の対話により、処理の過程をユーザに明示した
り、ユーザに他の選択肢を提示したりすることができる
とともに、掛け合い漫才のような対話の面白さによりユ
ーザの気晴らしを図ることもできる。
【0023】たとえば、ユーザが「おもしろい新着情報
なにかない?」と発話したときに、おしゃべりエージェ
ントが、インターネット14を介して検索を行った結
果、「餃子のおいしい店のサイトがオープンしてます
よ」と応答したとする。このとき、「献立エージェン
ト」が「餃子」というキーワードに反応して登場し、
「餃子の話、わしに内緒でしたらあかんで」などと発話
する。このとき、ユーザが餃子について興味を持ってい
れば、たとえば「じゃあ、餃子のおいしい作り方をおし
えて」などと発話して、献立エージェントとの間で対話
が進んでいく。このように、対話の中である特定のキー
ワードが出現したときに、その分野を得意とする専門エ
ージェントが自動的に登場してユーザに語りかけること
で、より円滑に処理を進めることができる。ユーザから
の発話を待っている間、エージェント同士がさらに対話
を続けていてもよい。たとえば、おしゃべりエージェン
トが「人の話にちゃちゃ入れないでよ」などと発話する
と、献立エージェントが「そんなこと言わんと話にまぜ
てや」などと返し、ユーザの気晴らしを図ってもよい。
【0024】第1のエージェントが反応するトリガとな
る発話は、必ずしもそのエージェントが担当する専門分
野に関する発話に限らない。たとえば、ユーザとおしゃ
べりエージェントとが花見について対話しているとき
に、献立エージェントが突然現れて、「花よりだんご
や。だんごのおいしい作り方知りとうないか?」などと
口を挟んでもよい。
【0025】詳細は後に述べるが、図1における処理の
概要は以下のとおりである。ユーザがユーザ端末12を
起動すると、ユーザ端末12内部に実装されたローカル
エージェントが現れる。このローカルエージェントはユ
ーザの最初の発話(以下この発話を「処理開始発話」と
いう)を待つ。処理開始発話はインターネット14を経
由して起点サーバ20へ送信される。このとき、ユーザ
端末12はWWWブラウザによって起点サーバ20のペ
ージを表示している。
【0026】起点サーバ20には、ユーザ発話集、すな
わちユーザがなすであろう発話の想定集が実装されてお
り、処理開始発話がそれに照合され、発話内容が特定さ
れる。その結果、処理開始発話に応答すべき専門エージ
ェントが特定され、その専門サーバのURL(同図中U
RLa、URLb、URLcと表記)がユーザ端末12
のブラウザへ送られる。URLを取得したユーザ端末1
2の画面にはその専門サーバのページが表示され、専門
エージェントが現れる。専門サーバはそれぞれ専門エー
ジェントのためのエージェント行動集をもっており、処
理開始発話およびそれ以降のユーザの発話(以下「通常
発話」という)に応答する。以下、エージェントの行動
として主に発話を例にとるが、それに限られるものでは
なく、エージェントの身振りその他の動作、画像上の
色、テクスチャ等の変化、エージェントによる検索動作
その他のプログラム処理などでユーザに対応してもよ
い。
【0027】専門エージェントが応答したときの発話の
内容は、起点サーバ20(同図中URLsと表記)へ送
られる。起点サーバ20には、付加発話集、すなわちエ
ージェントの発話に対して他のエージェントが反応すべ
き発話の想定集が実装されており、エージェントの発話
がそれに照合され、反応すべきエージェントが特定され
る。反応すべきエージェントがなかった場合は、そのま
ま次のユーザの発話を待つ。反応すべきエージェントが
特定された場合は、その専門サーバのURLがユーザ端
末12のブラウザへ送られ、上記と同様に、その専門エ
ージェントの応答処理が行われ、ユーザの次の発話を待
つ。
【0028】ユーザがその専門エージェントに新たな発
話、すなわち通常発話をしたとき、これが取得され、起
点サーバ20へ送られる。起点サーバ20はその発話に
応答すべき専門エージェントを再度特定し、その専門サ
ーバのURLを再度ユーザ端末12へ送信する。以下同
様に、 1.起点サーバ20によるユーザ発話の特定 2.特定された発話を担当する専門サーバの特定 3.その専門サーバに置かれた専門エージェントによる
ユーザへの応答 4.専門エージェントの発話に対する他の専門エージェ
ントによる反応(ただし、反応すべきエージェントがな
い場合は省略される) 5.ユーザの通常発話の要求または促進 という一連の処理が繰り返される。処理がつねに一旦起
点サーバ20へ戻り、そこから新たに開始されるため、
起点サーバ20の名がある。
【0029】図2は起点サーバ20の内部構成を示す。
同図中、「H」は発話データ、「I」は発話のインデッ
クス検索、「F」は特定されたユーザ発話に応答すべき
専門サーバのページのURLを保持するファイルの名
称、「X」は特定できなかった発話(以下、不明発話と
もいう)をそれぞれ示す。図2の構成は、ハードウエア
的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他
のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロー
ドされたプログラムなどによって実現されるが、ここで
はそれらの連携によって実現される機能ブロックを描い
ている。したがって、これらの機能ブロックがハードウ
エアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せに
よっていろいろな形で実現できることは、当業者には理
解されるところである。以下、同様の配慮は本明細書全
体にわたって有効とする。
【0030】通信部30はインターネット14を介して
専門サーバおよびユーザ端末12とやりとりをする。発
話取得部32はユーザ端末12からユーザの発話を取得
し、これを発話検索部34へ送る。また、発話取得部3
2は、専門サーバから専門エージェントの発話を取得
し、これを発話検索部34へ送る。発話検索部34はそ
の発話の第一文字をインデックスファイル36へ照合
し、まずインデックスによる絞り込みをかけ、その後、
発話の内容を特定する。この際、発話全体についてフレ
ーズ検索をかける。フレーズ検索とは、単語の順番まで
含めて一致するものを見いだす処理である。フレーズ検
索で該当するものが見つからないときは、後述のよう
に、発話を形態素に分け、キーワードまたは単語によっ
て近いものを検索する。
【0031】インデックスファイル36は、ユーザ発話
集38に格納されたユーザの想定発話を50音順に並べ
ることで生成され、前記の第一文字をこのインデックス
ファイル36に照合することにより、たとえユーザ発話
集38が膨大であっても、非常に高速にユーザの発話を
検索することができる。後述するごとく、この実施の形
態ではユーザ発話集の充実化が容易であるため、短期間
でユーザ発話集38の容量が非常に大きくなることが予
想され、インデックス検索による高速化のメリットは大
きい。
【0032】インデックスファイル36で発話が特定さ
れると、その発話に応答すべき専門サーバのURL等の
情報が記述されたファイルがインデックスファイル36
内で特定され、ユーザ発話集38に内蔵されたそのファ
イル本体がオープンされ、前記URLが判明する。ユー
ザ発話集38には、ひとつの発話に対してひとつのファ
イルが形成されている。判明したURLは通信部30を
経てユーザ端末12のブラウザに設定され、ユーザ端末
12のアクセス先がその専門サーバになる。厳密には、
そのURLは専門サーバのホームページを指しているの
ではなく、ユーザの発話に応答するための個別のページ
を指しており、ひとつの発話に対してひとつ、または場
合により複数のページが割り当てられている。複数の場
合は後述する。
【0033】ユーザの発話と完全に一致するものがユー
ザ発話集38に格納されているときは問題がないが、と
くにユーザ発話集38の充実化の過程では、そうならな
いことも多い。その場合、発話検索部34は既知の方法
でユーザの発話を形態素に分解し、それらのうち名詞の
論理積をとって再検索をかけるなどの処理により、最も
確からしい発話をユーザ発話集38から見いだす。再検
索の対象となった発話、および、そうした再検索を通し
ても判明しなかった発話は、ともに不明発話として不明
発話ファイル40に記録され、これが通知部42を通じ
て起点サーバ20の管理者へ電子メール等により通報さ
れる。管理者はその発話およびそれに応答すべき専門サ
ーバのページのURLをユーザ発話集38へ新規登録
し、その発話のインデックスをインデックスファイル3
6へ登録し、かつそのページにおける専門エージェント
の発話を含む処理を設計する。このメンテナンスによれ
ば、なんら困難なプロセスなく、不明発話をそのままユ
ーザ発話集38に追加していくことができるため、ユー
ザ発話集38の充実は非常に容易である。
【0034】付加インデックスファイル37は、付加発
話集39に格納された他のエージェントの想定発話を5
0音順に並べて生成される。インデックスファイル36
の場合と同様に、エージェントの発話の第一文字をこの
付加インデックスファイル37に照合することにより、
たとえ付加発話集39が膨大であっても、非常に高速に
エージェントの発話を検索することができる。
【0035】付加インデックスファイル37で発話が特
定されると、その発話に反応すべき専門サーバのURL
等の情報が記述されたファイルが付加インデックスファ
イル37内で特定され、付加発話集39に内蔵されたそ
のファイル本体がオープンされ、前記URLが判明す
る。付加発話集39には、ユーザ発話集38と同様に、
ひとつの発話に対してひとつのファイルが形成されてい
る。判明したURLは通信部30を経てユーザ端末12
のブラウザに送られ、ブラウザに専門エージェントによ
る応答が表示される。
【0036】ユーザの発話の場合と同様に、付加発話集
39の中にエージェントの発話と完全に一致するものが
見つからないときは、発話検索部34は既知の方法でエ
ージェントの発話を形態素に分解し、それらのうち名詞
の論理積をとって再検索をかけるなどの処理により、最
も確からしい発話を付加発話集39から見いだす。もし
該当する発話が見つからなかったとしても、その旨をシ
ステム管理者へ通知しなくてもよい。ユーザの発話に対
しては、いずれかの専門エージェントが必ず反応する必
要があるが、この場合、エージェントの発話に対して別
のエージェントが反応することを想定しているわけであ
り、必ず反応しなければならないという性格のものでは
ないからである。エージェントが反応すべき発話の数も
多量に用意する必要はなく、ユーザにとって邪魔になら
ない程度の頻度で別の専門エージェントが登場する程度
に設定しておけばよい。また、どの程度他のエージェン
トの発話に対して反応すべきか、そのレベルをユーザか
ら設定可能にしてもよい。場合により、ユーザが現在会
話しているエージェント以外のエージェントの登場をま
ったく禁止してもよい。
【0037】アクセス記録部44は、専門サーバに対す
るアクセスの状況をユーザごとにアクセス情報ファイル
46へ記録する。これにより、同じユーザ発話に対して
異なる応答をすることが可能になる。例えば、おしゃべ
りサーバ24を初めて訪問したユーザが「こんにちは」
といったとき、おしゃべりサーバ24の専門エージェン
ト(以下、おしゃべりエージェントともいう)は「はじ
めまして」という。一方、そのユーザによるおしゃべり
サーバ24への再訪に際し、おしゃべりエージェントは
「こんにちは。あれからどうですか。」などということ
ができ、きめの細かい対応が実現する。アクセス記録部
44はアクセスの状況を発話検索部34へ伝える。発話
検索部34はユーザの発話に対応するための専門サーバ
のページが、いまの例のようにユーザ発話集38におい
て複数記述されているとき、その中からアクセスの状況
をもとにふさわしいものを選択し、そのURLをユーザ
端末12のブラウザへ設定する。
【0038】ライブラリ提供部48は、ユーザ発話集の
使用を希望する者に対して、当該発話集をオフラインま
たはオンラインで提供する。ユーザ発話集をパッケージ
としてオフラインで提供してもよいが、本実施形態で
は、通信部30を介してオンラインで提供する。ライブ
ラリ提供部48は、通信部30を介してユーザ発話集の
提供を依頼されると、ユーザ発話集38を読み出して通
信部30を介して送信する。このとき、インデックスフ
ァイル36、付加インデックスファイル37、付加発話
集39を送信してもよい。ユーザ発話集を提供すること
により、第三者による新たな開発を促し、ひいてはシス
テム全体の充実化を図ることができる。
【0039】各専門サーバの管理者が新たにエージェン
トの行動を開発すると、起点サーバ20へユーザの発話
内容とそれに対応するエージェント行動集のURLを送
る。ライブラリ提供部48は、専門サーバからの情報を
受け取り、インデックスファイル36、付加インデック
スファイル37、ユーザ発話集38、付加発話集39に
受け取った情報を登録する。これにより、比較的容易に
ユーザ発話集の精度およびエージェント機能の充実化を
図ることができる。
【0040】図3はインデックスファイル36の内部構
成、図4はユーザ発話集38の内部構成をそれぞれ示
す。インデックスファイル36は50音欄100、ユー
ザの発話欄102、ファイル名欄104を有する。ユー
ザの発話は50音順に整列され、第1文字が「あ」であ
れば、50音欄100の「あ」の下に分類され、以下同
様に第1文字をもとに分類されている。
【0041】ユーザ発話集38はファイル名欄104、
ユーザの発話欄102、応答すべき専門サーバのページ
欄120を有する。例えば、ユーザ発話「やあ」に応答
する専門サーバのページは「URLa43」であり、
「やあ」という発話と「URLa43」の組がファイル
f044を構成する。ユーザの発話は専門サーバごとに
まとめられ、例えばおしゃべりサーバ24が担当すべき
ユーザ発話110と、献立サーバ26が担当すべきユー
ザ発話112と、旅行サーバ28が担当すべきユーザ発
話114とがそれぞれひとまとまりで記述されている。
インデックスファイル36とユーザ発話集38はファイ
ル名によってリンクされ、例えば「こんにちは」という
発話には、インデックスファイル36においてファイル
f045が記述され、これがユーザ発話集38のファイ
ルf045を指している。
【0042】図4のごとく、「こんにちは」に対する応
答のページはURLa1とURLa2のふたつがある。
ここでは、おしゃべりサーバ24にはじめて来たユーザ
にはURLa1、再訪の場合はURLa2がそれぞれ送
信されるとする。
【0043】図5はアクセス情報ファイル46の内部記
述例である。同図では、あるユーザ「user1」は過
去に「おしゃべり」「献立」「オークション」という専
門サーバを訪れている。一方、ユーザ「user2」は
「旅行」「PC」という専門サーバを訪れている。した
がって、user2がおしゃべりサーバ24を訪れる
と、前述のごとく、おしゃべりエージェントから初回訪
問者用の発話がなされ、user1がおしゃべりサーバ
24を訪れると再訪者向けの挨拶が発話される。
【0044】図6は、付加インデックスファイル37の
内部構成、図7は付加発話集39の内部構成をそれぞれ
示す。付加インデックスファイル37は、50音欄20
0、エージェントの発話欄202、ファイル名欄204
を有する。エージェントの発話は、インデックスファイ
ル36におけるユーザの発話と同様に、50音順に整列
される。
【0045】付加発話集39は、ファイル名欄204、
エージェントの発話欄202、応答すべき専門サーバの
ページ欄220を有する。例えば、エージェント発話
「梅雨」に応答する専門サーバのページは「URLa2
55」であり、「梅雨」という発話と「URLa25
5」の組がファイルf703を構成する。エージェント
の発話は専門サーバごとにまとめられている。付加イン
デックスファイル37と付加発話集39はファイル名に
よってリンクされ、例えば「ぎょうざ」という発話に
は、付加インデックスファイル37においてファイルf
805が記述され、これが付加発話集39のファイルf
805を指している。
【0046】図8は専門サーバの例として、おしゃべり
サーバ24の内部構成を示す。通信部60はインターネ
ット14を介してユーザ端末12、起点サーバ20等と
交信する。起点サーバ20の発話検索部34によって特
定されたURL、すなわち図4のごとくユーザ発話が
「こんにちは」の場合におけるURLa1またはURL
a2は、通信部60を経てエージェント行動集62に与
えられる。エージェント行動集62は、専門エージェン
トの発話に加えて、その画像や動作を記述するエージェ
ントデータ72を含む。また、発話検索部34によって
特定されたURLと一対一でページが設けられ、具体的
には、URLa1のページ64、URLa2のページ6
6、URLanのページ68のように構成される。ペー
ジはそれぞれいわゆるWebページであり、おしゃべり
エージェントによる発話だけでなく、その画像や動作の
表示、さらにはそのエージェントがなすべきサービス、
たとえば情報の検索なども実行する。すなわち、ユーザ
の発話ひとつに対してWebページをひとつ設け、対応
の柔軟性と充実を図る趣旨である。
【0047】各ページはほぼ同じ構成であるから、同図
ではURLa1のページ64のみを詳述している。UR
La1のページ64はエージェント出力部70、ユーザ
発話取得部74、特定処理実行部76を有する。これら
は、CGI(Common GatewayInterface)のようにサー
バ側に処理の主たる機能が残るもの、Java(商標)
アプレットやActiveX(商標)のようにクライア
ント側に処理の主たる機能が移動するもの、API(Ap
plication Program Interface)型でサーバとクライア
ントの両方に処理の主たる機能であるJavaアプリケ
ーションなどを配するものなど、いろいろな態様で実現
できる。エージェント出力部70はエージェントデータ
72をもとに、おしゃべりエージェントによってユーザ
の発話へ応答する。特定処理実行部76は、前述のごと
く、発話による応答以外の処理、例えば情報の検索、各
種プログラムの実行など任意の処理を行う。一例とし
て、このページに到達する原因となったユーザの発話が
「今日のニュースが知りたい」であれば、おしゃべりエ
ージェントはインターネット14を通してニュースを検
索し、ユーザに示す。ユーザ発話取得部74は、ユーザ
によるそれ以降の通常発話を取得し、これを起点サーバ
20へ通知する。その結果、起点サーバ20によって新
たに専門サーバが特定される。
【0048】図9は、ユーザ端末12の内部構成を示
す。通信部130はインターネット14を介して起点サ
ーバ20、おしゃべりサーバ24、献立サーバ26、旅
行サーバ28等と通信する。ユーザインタフェイス13
8はユーザの意思決定を促し、またそれを入力するため
の構成全般の総称で、キーボード、マウス、表示装置、
各種データインタフェイスを含む。ローカルエージェン
ト出力部132はローカルエージェントデータ134を
読み出してユーザインタフェイス138を通じてユーザ
へ提供する。ユーザの処理開始発話および通常発話は、
ユーザインタフェイス138を介してユーザ発話入力部
136に取得され、これが通信部130、インターネッ
ト14を経由して起点サーバ20へ送信される。以上が
実施の形態の構成全般であり、以下その処理を具体例で
示す。
【0049】図10はユーザがユーザ端末12を起動し
たとき表示される画面150を示す。ここではローカル
エージェント152が現れ、「ようこそ! 私とおしゃ
べりをいたしましょう。」と話す。ユーザは入力領域1
54に「こんにちは」と入力し、送信ボタンを押す。入
力領域154はユーザがローカルエージェント152を
クリックしたとき現れる構成としてもよく、クリックが
なされない間はローカルエージェント152がとりとめ
のないことばを発し続けてもよいし、ユーザに質問をし
て発話を促してもよい。いずれにせよ、入力された「こ
んにちは」は処理開始発話として起点サーバ20へ送ら
れ、その内容から専門サーバとしておしゃべりサーバ2
4が特定され、ユーザ端末12のアクセス先がそのペー
ジへ移行する。
【0050】図11はそのとき表示される画面150で
ある。ここではおしゃべりエージェント156が表示さ
れるが、この実施の形態では、ローカルエージェント1
52と同一のエージェント画像を利用することにより、
シームレスな会話が続いているように見せている。おし
ゃべりエージェント156は「こんにちは! 私はおし
ゃべりエージェントのピー子です。・・・」と発話す
る。ユーザが入力領域154で「お料理サイトの今日の
新着レシピは?」と入力し、これを送信すると、これが
起点サーバ20で取得され、新たに献立サーバ26のひ
とつのページが特定される。特定されたページのURL
はユーザ端末12へ送られ、ユーザ端末12のアクセス
先がそのページへ移る。
【0051】図12はそのとき現れる画面150を示
す。ここでは献立エージェント160が新たに登場し、
「りょうかい! 献立エージェントの私におまかせ
を。」と発話し、たとえばユーザが予め登録していた料
理のサイトへアクセスし、新着レシピの内容を取得す
る。検索の間、ユーザが退屈しないよう、「今、探して
くるからちょっと待ってね」と発話して、検索が実行さ
れていることを伝える。検索が終了すると、結果を表示
するためのページへジャンプする。
【0052】図13はそうして移った先のページを示す
画面150である。献立エージェント160は、「今日
の新着レシピはイタリアンです。作り方を見たいときは
クリックしてね」と発話し、検索の結果取得された料理
のタイトル170が表示されている。タイトル170に
はリンクがはられており、詳細な作り方を説明したペー
ジへアクセス可能に構成されている。献立エージェント
160の発話は起点サーバ20に送られ、付加発話集3
9に照合された結果、「イタリアン」という発話に対し
て旅行エージェントが反応することが分かる。そのた
め、つづいて旅行サーバ28の該当するページへアクセ
スして旅行エージェントが登場する。
【0053】図14はそのとき現れる画面150であ
る。旅行エージェント180が新たに登場し、「イタリ
アグルメツアーで本場のイタリア料理を味わってみませ
んか?」と発話している。ユーザは、現れた旅行エージ
ェント180を無視して献立エージェント160との対
話を続けてもよいし、旅行エージェント180と対話を
始めてもよい。
【0054】このように、それぞれの専門エージェント
は、ユーザに対して主たる対話相手として機能する第2
のエージェントと、ユーザとエージェントとの対話に口
を挟む第1のエージェントの両方の役割を担うことがで
きる。
【0055】本実施形態では、発話特定ブロックを起点
サーバ20において共用したが、それぞれの専門サーバ
に発話特定ブロックと応答ブロックの双方をおいてもよ
い。この構成では、自身の担当する専門分野について、
ユーザ発話集とエージェント行動集の双方を独自に管理
することができるので、エージェントの管理やメンテナ
ンスが容易である。この場合においても、全ての発話を
処理することができる中核的な役割を担うサーバをおい
てもよい。
【0056】図15は、第2の実施形態に係るユーザ支
援装置の全体構成を示す。本実施形態のユーザ支援装置
は、ネットワークを介してサービスを提供するサーバで
はなく、自装置を利用するユーザへサービスを提供する
スタンドアロンタイプの装置である。第1の実施形態の
ユーザ支援装置と同じ符号を付した構成部材について
は、本実施形態においても同様の動作をする。
【0057】本装置に実装されたエージェントは、図9
に示したローカルエージェントと同様な役割を果たし、
ユーザインタフェイス138から入力されたユーザの発
話をユーザ発話取得部32にて取得し、発話検索部34
において発話の内容を特定する。このとき、ユーザ発話
集38の応答すべき専門エージェントのページ欄120
には自装置内に設けられたエージェント行動集62内の
ページが格納されており、エージェント制御部70によ
り該当するページが読み出されて応答処理が実行され
る。
【0058】ユーザは、通信部30を介して外部の専門
エージェントと対話することもできる。外部の専門エー
ジェントと対話しているとき、専門エージェントの応答
はユーザインタフェイス138の表示装置へ表示される
とともに、その発話がエージェント発話取得部31によ
り取得される。その専門エージェントの発話が付加発話
集39に記録されたトリガ発話であれば、自装置内のエ
ージェントが登場して反応する。
【0059】図16は、第3の実施形態に係るユーザ支
援装置の全体構成を示す。このユーザ支援装置も、第2
の実施形態と同様スタンドアロンタイプの装置である。
第2の実施形態と異なる点は、本装置には第1のエージ
ェント300および第2のエージェント302が実装さ
れていて、発話特定ブロックおよび応答ブロックが第1
のエージェントと第2のエージェントについて対称に設
けられている点である。第1のエージェントおよび第2
のエージェントは、どちらも第1の実施形態における専
門エージェントと同様にユーザと対話を行う。第1のエ
ージェントが主体となってユーザに応答しているとき
は、第2のエージェントがそれに適宜反応し、第2のエ
ージェントが主体となってユーザに応答しているとき
は、第1のエージェントがそれに適宜反応する。
【0060】以上、本発明をいくつかの実施の形態をも
とに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それ
らの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな
変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範
囲にあることは当業者に理解されるところである。そう
した例を挙げる。
【0061】図10等においてユーザの発話はテキスト
ベースで行われたが、これは音声認識で行ってもよい。
その場合、ユーザはより一層専門エージェントと対話し
ている形になる。専門エージェントも音声で発話しても
よい。
【0062】不明発話は、ユーザ発話集38において特
定できなかった発話と考えたが、ユーザ発話集38では
特定できても、実際に専門エージェントによる応答が不
完全だったか、または全く実現できなかった場合に、そ
の発話を不明発話とよんでもよい。たとえば、「レシピ
を知りたい」というユーザの発話をもとに特定処理実行
部76が検索をかけたとき、候補が多すぎてユーザの意
に叶わなかったような場合も不明発話として管理者へ通
知し、専門エージェントによる対応を改善させてもよ
い。
【0063】実施の形態では、ユーザによる専門サーバ
へのアクセス状況を考慮して専門エージェントによる発
話を適宜選択した。これ以外にも、ユーザの属性情報を
もとに発話を選択してもよい。例えば、ユーザが女性の
場合、専門エージェントは比較的柔らかい表現を選択し
てもよいし、ユーザが年輩の場合、よりていねいな表現
を選択してもよい。
【0064】実施の形態では、ローカルエージェント1
52とおしゃべりエージェント156の画像を一致させ
たが、当然それに限る必要はない。また、ローカルエー
ジェント152をユーザ端末12に実装することはや
め、起動時に現れる「処理開始エージェント」のような
ものを起点サーバ20に実装しておいてもよい。
【0065】実施の形態では、ユーザ発話集と付加発話
集を別個に設けていたが、付加発話集をユーザ発話集に
組み入れることによりそれらを一元化してもよい。その
とき、発話特定ブロックの処理の少なくとも最終段階に
おいては、ユーザの発話とエージェントの発話が区別さ
れることなくユーザ発話集へ照合されてもよい。図15
および図16において、エージェント発話取得部31と
ユーザ発話取得部32を別個に設けず、一元化してもよ
い。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザの多岐にわたる
発話その他の要求に対し、比較的短い時間で応答するエ
ージェントが実現する。また、よりユーザフレンドリー
なエージェントが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るユーザ支援システム
を含むネットワークシステムの全体構成図である。
【図2】 ユーザ支援システムに含まれる起点サーバの
構成図である。
【図3】 起点サーバに含まれるインデックスファイル
の構成図である。
【図4】 起点サーバに含まれるユーザ発話集の構成図
である。
【図5】 起点サーバに含まれるアクセス情報ファイル
の構成図である。
【図6】 起点サーバに含まれる付加インデックスファ
イルの構成図である。
【図7】 起点サーバに含まれる付加発話集の構成図で
ある。
【図8】 ユーザ支援システムに含まれるおしゃべりサ
ーバの構成図である。
【図9】 ユーザ支援システムを利用するユーザ端末の
構成図である。
【図10】 ユーザ端末を起動したときに現れるローカ
ルエージェントを示す図である。
【図11】 ユーザが発話したとき現れるおしゃべりエ
ージェントを示す図である。
【図12】 ユーザがレシピを尋ねたとき現れる献立エ
ージェントを示す図である。
【図13】 献立エージェントが検索結果をユーザに提
示する様子を示す図である。
【図14】 旅行エージェントが新たに現れた様子を示
す図である。
【図15】 第2の実施の形態に係るユーザ支援装置の
全体構成図である。
【図16】 第3の実施の形態に係るユーザ支援装置の
全体構成図である。
【符号の説明】
12 ユーザ端末、 16 ユーザ支援システム、 2
0 起点サーバ、 24 おしゃべりサーバ、 26
献立サーバ、 28 旅行サーバ、 32 発話取得
部、 34 発話検索部、 36 インデックスファイ
ル、 37 付加インデックスファイル、 38 ユー
ザ発話集、 39 付加発話集、 42通知部、 44
アクセス記録部、 62 エージェント行動集、 1
04 ファイル名、 120 応答すべき専門サーバの
ページアドレス、 132 ローカルエージェント出力
部、 152 ローカルエージェント、 156 おし
ゃべりエージェント、 160 献立エージェント、
180 旅行エージェント。
フロントページの続き (72)発明者 松岡 継文 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5B075 PP24 PQ02 PR03 5E501 AB15 AC33 BA05 CA03 CB02 CB09 DA01 EA02 FA13 FA43 FA45

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの発話を想定して作成された電子
    的なユーザ発話集を有し、前記ユーザから発話が入力さ
    れたときその内容を特定する発話特定ブロックと、 前記発話に対する応答を目的とする第1のエージェント
    の行動を想定して作成された電子的なエージェント行動
    集を有し、前記ユーザの発話に前記第1のエージェント
    によって応答せしめる応答ブロックとを含み、 前記発話特定ブロックはさらに、前記第1のエージェン
    トとは異なる第2のエージェントが前記ユーザに発話し
    たとき、その発話のうち前記第1のエージェントが反応
    すべきものを想定して作成された付加発話集を有し、前
    記第2のエージェントの発話がその付加発話集に含まれ
    るとき、その内容を特定し、 前記応答ブロックはさらに、前記反応を目的とする前記
    第1のエージェントの行動を想定して作成された付加行
    動集を有し、前記第2のエージェントの発話に前記第1
    のエージェントによって適宜反応せしめることを特徴と
    するユーザ支援装置。
  2. 【請求項2】 前記付加発話集に盛り込むべき内容を前
    記ユーザ発話集に組み入れることによりそれらを前記ユ
    ーザ発話集に一元化し、 前記発話特定ブロックの処理の少なくとも最終段階にお
    いて、前記ユーザの発話および前記第2のエージェント
    の発話が、区別されることなく前記ユーザ発話集へ照合
    されることを特徴とする請求項1に記載のユーザ支援装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のエージェントおよび前記第2
    のエージェントはともに本装置に実装されており、前記
    発話特定ブロックおよび前記応答ブロックは前記第1の
    エージェントと前記第2のエージェントについて対称に
    設けられ、 前記第2のエージェントが主体となって前記ユーザに応
    答する際には、それらふたつのエージェントの役割が入
    れ替わり、前記第1のエージェントが前記第2のエージ
    ェントの発話に対して適宜反応することを特徴とする請
    求項1、2のいずれかに記載のユーザ支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のユーザ支援装置を専門
    分野に応じて複数設け、それらを異なるノードとしてネ
    ットワークに接続し、 かつそれらのユーザ支援装置の前記付加発話集、前記エ
    ージェント行動集および前記付加行動集を、それぞれ当
    該装置の専門分野を中心に形成したことを特徴とするユ
    ーザ支援システム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザ支援装置は、それぞれ前記応
    答ブロックを自ノードに保持する一方、前記発話特定ブ
    ロックを前記ネットワークのひとつのノードにおいて共
    用することを特徴とする請求項4に記載のユーザ支援シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記ユーザ支援装置はそれぞれ前記第1
    のエージェントを自装置内に有し、この第1のエージェ
    ントが他装置に登場する際、当該他装置にて前記第2の
    エージェントとして振る舞うことを特徴とする請求項
    4、5のいずれかに記載のユーザ支援システム。
  7. 【請求項7】 前記発話特定ブロックは、 前記ユーザの発話を前記ユーザ発話集の中で検索する発
    話検索部と、 前記ユーザの発話が前記ユーザ発話集の中に見い出され
    なかったとき、その旨をシステム管理者へ通知する通知
    部と、 を含むことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記
    載のユーザ支援システム。
  8. 【請求項8】 前記発話特定ブロックは、前記ユーザ発
    話集の内容に対するインデックスを保持するインデック
    ス格納部を有し、 前記検索部は、前記ユーザの発話が入力されたとき、前
    記インデックス格納部に対して初期的な検索をかけるこ
    とを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載のユー
    ザ支援システム。
  9. 【請求項9】 前記ユーザ発話集の使用を希望する者に
    対して、当該発話集をオフラインまたはオンラインで提
    供するライブラリ提供部をさらに含むことを特徴とする
    請求項4から8のいずれかに記載のユーザ支援システ
    ム。
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