JP2002162929A - クロック位相調整回路 - Google Patents
クロック位相調整回路Info
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- JP2002162929A JP2002162929A JP2000358094A JP2000358094A JP2002162929A JP 2002162929 A JP2002162929 A JP 2002162929A JP 2000358094 A JP2000358094 A JP 2000358094A JP 2000358094 A JP2000358094 A JP 2000358094A JP 2002162929 A JP2002162929 A JP 2002162929A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 A/D変換された信号から位相ずれを検出
し、この位相ずれが0となるように自動的に、客観的に
クロックの位相調整を行うクロック位相調整回路を提供
すること。 【解決手段】 サンプル画素間の差分レベル検出器14
と、複数おきのサンプル画素間の基準レベル検出器15
と、差分レベルと基準レベルとのレベル一致検出器16
と、部分的な一致検出を複数画素分集め、位相一致判定
をする位相一致判定回路17と、判定結果を積分し、ク
ロック位相量を制御する位相制御信号発生回路18と、
クロックを位相制御信号に比例した位相量調整をしてサ
ンプリングクロックとして、A/D変換器13に出力す
る位相量調整器19とでクロック位相調整回路を構成し
ている。
し、この位相ずれが0となるように自動的に、客観的に
クロックの位相調整を行うクロック位相調整回路を提供
すること。 【解決手段】 サンプル画素間の差分レベル検出器14
と、複数おきのサンプル画素間の基準レベル検出器15
と、差分レベルと基準レベルとのレベル一致検出器16
と、部分的な一致検出を複数画素分集め、位相一致判定
をする位相一致判定回路17と、判定結果を積分し、ク
ロック位相量を制御する位相制御信号発生回路18と、
クロックを位相制御信号に比例した位相量調整をしてサ
ンプリングクロックとして、A/D変換器13に出力す
る位相量調整器19とでクロック位相調整回路を構成し
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDP、LCD等
のディジタル表示方式のディスプレイ装置において、A
/D変換のサンプリングクロックとアナログ入力信号と
の位相を最適に調整するためのクロック位相調整回路に
関するものである。
のディジタル表示方式のディスプレイ装置において、A
/D変換のサンプリングクロックとアナログ入力信号と
の位相を最適に調整するためのクロック位相調整回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、A/D変換に用いるサンプリング
クロックと映像データの最適化を評価するのに、例え
ば、モニターに1本線が2本線に見えたり、水平線がぼ
やけたりしている状態で表示されている映像を人間が目
視しながらすっきりみえるように調整するという人間の
主観的な評価に頼っていた。
クロックと映像データの最適化を評価するのに、例え
ば、モニターに1本線が2本線に見えたり、水平線がぼ
やけたりしている状態で表示されている映像を人間が目
視しながらすっきりみえるように調整するという人間の
主観的な評価に頼っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、A/D変換
された信号から位相ずれを検出し、この位相ずれが0と
なるように自動的に、客観的にクロックの位相調整を行
うクロック位相調整回路を提供することを第1の目的と
する。位相ずれは、例えば、入力した特定の画素と隣の
画素との入力レベルの差を求め、また、その特定の画素
と、その特定の画素から1おきの又は複数個おきの画素
との差分との入力レベル差を基準レベルと定め、前記隣
の画素間の入力レベルの差と基準レベルとの間にレベル
差があったときに位相ずれが生じているとすることで検
出できる。
された信号から位相ずれを検出し、この位相ずれが0と
なるように自動的に、客観的にクロックの位相調整を行
うクロック位相調整回路を提供することを第1の目的と
する。位相ずれは、例えば、入力した特定の画素と隣の
画素との入力レベルの差を求め、また、その特定の画素
と、その特定の画素から1おきの又は複数個おきの画素
との差分との入力レベル差を基準レベルと定め、前記隣
の画素間の入力レベルの差と基準レベルとの間にレベル
差があったときに位相ずれが生じているとすることで検
出できる。
【0004】しかし、第1の目的を達成するため、基準
レベル又は入力レベルの大きさに関係なく検出されたす
べての位相ずれについて位相調整を行うと、基準レベル
又は入力レベルが小さいとき、量子化雑音等の影響で検
出の制度が低下して正確な位相合わせができなくなるお
それがある。本発明は、基準レベル又は入力レベルがあ
るレベル以下の場合には、位相調整の対象から除外して
より正確な位相合わせができるクロック位相調整回路を
提供することを第2の目的とする。
レベル又は入力レベルの大きさに関係なく検出されたす
べての位相ずれについて位相調整を行うと、基準レベル
又は入力レベルが小さいとき、量子化雑音等の影響で検
出の制度が低下して正確な位相合わせができなくなるお
それがある。本発明は、基準レベル又は入力レベルがあ
るレベル以下の場合には、位相調整の対象から除外して
より正確な位相合わせができるクロック位相調整回路を
提供することを第2の目的とする。
【0005】このような基準レベル又は入力レベルがあ
るレベル以下の場合に、位相調整の対象から除外する改
善を行ってもまだ若干の問題がある。それは、入力した
特定の画素と隣の画素との入力レベルの差分レベルの大
きさに関係なく位相調整を行うと、わずかな信号レベル
の変化に対する微小差分レベルでも、これを位相レベル
と判断することにより位相一致検出の制度が低下し正確
な位相合わせができなくなるおそれがあることである。
本発明は、差分レベルがあるレベル以下の場合、位相調
整の対象から除外するようにしてより正確な位相合わせ
ができるようにしたクロック位相調整回路を提供するこ
とを第3の目的とする。
るレベル以下の場合に、位相調整の対象から除外する改
善を行ってもまだ若干の問題がある。それは、入力した
特定の画素と隣の画素との入力レベルの差分レベルの大
きさに関係なく位相調整を行うと、わずかな信号レベル
の変化に対する微小差分レベルでも、これを位相レベル
と判断することにより位相一致検出の制度が低下し正確
な位相合わせができなくなるおそれがあることである。
本発明は、差分レベルがあるレベル以下の場合、位相調
整の対象から除外するようにしてより正確な位相合わせ
ができるようにしたクロック位相調整回路を提供するこ
とを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステップ波形
での位相ずれは、ステップの変化点に現われるため、検
出対象となるレベルは、画素毎の差分で得られること、
また、基準レベルは、ステップ変化点から離れた画素間
のレベル差と、前記差分レベルとのいずれか大きい方を
選択することで得られること、に鑑みてなされたもので
ある。この基準レベルは、入力信号によって変化する
が、検出する部分では固定値となって働く。基準レベル
を入力信号から得ることが本発明の特徴の1つである。
での位相ずれは、ステップの変化点に現われるため、検
出対象となるレベルは、画素毎の差分で得られること、
また、基準レベルは、ステップ変化点から離れた画素間
のレベル差と、前記差分レベルとのいずれか大きい方を
選択することで得られること、に鑑みてなされたもので
ある。この基準レベルは、入力信号によって変化する
が、検出する部分では固定値となって働く。基準レベル
を入力信号から得ることが本発明の特徴の1つである。
【0007】具体的には、A/D変換器13によりA/
D変換するためのサンプリングクロックとアナログ入力
信号との位相を最適に調整するためのクロック位相調整
回路において、前記A/D変換器13に接続され、サン
プル画素間の差分レベルを検出する差分レベル検出器1
4と、前記A/D変換器13に接続され、複数おきのサ
ンプル画素間の差分による基準レベルを検出する基準レ
ベル検出器15と、前記差分レベル検出器14の差分レ
ベルと前記基準レベル検出器15の基準レベルとの差分
の一致を検出するレベル一致検出器16と、このレベル
一致検出器16からの部分的な一致検出を複数画素分集
め、位相一致判定を出力する位相一致判定回路17と、
この位相一致判定回路17の判定結果を、内蔵するカウ
ンタで積分し、クロック位相量を制御する位相制御信号
発生回路18と、PLL回路20からの水平同期信号に
同期したクロックを、前記位相制御信号発生回路18か
らの位相制御信号に比例した位相量調整をしてA/D変
換のためのサンプリングクロックとして、A/D変換器
13に出力する位相量調整器19とを具備してなること
を特徴とするクロック位相調整回路である。
D変換するためのサンプリングクロックとアナログ入力
信号との位相を最適に調整するためのクロック位相調整
回路において、前記A/D変換器13に接続され、サン
プル画素間の差分レベルを検出する差分レベル検出器1
4と、前記A/D変換器13に接続され、複数おきのサ
ンプル画素間の差分による基準レベルを検出する基準レ
ベル検出器15と、前記差分レベル検出器14の差分レ
ベルと前記基準レベル検出器15の基準レベルとの差分
の一致を検出するレベル一致検出器16と、このレベル
一致検出器16からの部分的な一致検出を複数画素分集
め、位相一致判定を出力する位相一致判定回路17と、
この位相一致判定回路17の判定結果を、内蔵するカウ
ンタで積分し、クロック位相量を制御する位相制御信号
発生回路18と、PLL回路20からの水平同期信号に
同期したクロックを、前記位相制御信号発生回路18か
らの位相制御信号に比例した位相量調整をしてA/D変
換のためのサンプリングクロックとして、A/D変換器
13に出力する位相量調整器19とを具備してなること
を特徴とするクロック位相調整回路である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による第1の目的を達成す
るための具体的回路例を図1に基づき説明する。10
は、アナログ映像信号入力端子で、この入力端子10
は、A/D変換器13に接続され、このA/D変換器1
3の出力側にディジタル映像信号出力端子12が接続さ
れている。11は、水平同期信号を入力するための水平
同期信号入力端子で、この入力端子11は、PLL回路
20に接続されている。前記A/D変換器13の出力側
には、差分レベル検出器14と基準レベル検出器15が
接続されている。前記差分レベル検出器14は、サンプ
ル画素間の差分による差分レベルを検出するもので、例
えば、相隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対
値を検出する。前記基準レベル検出器15は、nサンプ
ル画素間の差分による振幅レベルを検出するもので、例
えば、2個おきの画素間の差分絶対値を基準レベルとし
て検出するものである。
るための具体的回路例を図1に基づき説明する。10
は、アナログ映像信号入力端子で、この入力端子10
は、A/D変換器13に接続され、このA/D変換器1
3の出力側にディジタル映像信号出力端子12が接続さ
れている。11は、水平同期信号を入力するための水平
同期信号入力端子で、この入力端子11は、PLL回路
20に接続されている。前記A/D変換器13の出力側
には、差分レベル検出器14と基準レベル検出器15が
接続されている。前記差分レベル検出器14は、サンプ
ル画素間の差分による差分レベルを検出するもので、例
えば、相隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対
値を検出する。前記基準レベル検出器15は、nサンプ
ル画素間の差分による振幅レベルを検出するもので、例
えば、2個おきの画素間の差分絶対値を基準レベルとし
て検出するものである。
【0009】前記差分レベル検出器14と基準レベル検
出器15に接続されたレベル一致検出器16の出力側に
は、位相一致判定回路17、位相制御信号発生回路18
を介して位相量調整器19が接続され、さらに前記A/
D変換器13に接続されている。前記レベル一致検出器
16は、入力変化レベルと基準振幅レベルとの差分の一
致を検出するもので、さらに詳しくは、前記差分レベル
検出器14にて検出された図2(b)に示すサンプル画
素間の差分レベル検出値から図2(c)に示すように不
要成分除去と1クロック分の遅延を行い、さらに、この
値と前記基準レベル検出器15の図2(d)に示す出力
値との差分絶対値を求めてレベル一致検出を行うもので
ある。前記位相一致判定回路17は、部分的な一致検出
をm画素分(全画素でも部分的な複数画素でも可)集
め、位相一致判定を2値化して出力するものである。前
記位相制御信号発生回路18は、2値化された判定結果
を内蔵するカウンタで積分し、クロック位相量を制御す
るものである。前記位相量調整器19は、位相制御信号
に比例した位相量調整を行うものである。前記PLL回
路20は、水平同期信号に同期したクロックを発生し、
前記位相量調整器19によりクロック位相調整されて前
記A/D変換器13のためのサンプリングクロックとな
る。
出器15に接続されたレベル一致検出器16の出力側に
は、位相一致判定回路17、位相制御信号発生回路18
を介して位相量調整器19が接続され、さらに前記A/
D変換器13に接続されている。前記レベル一致検出器
16は、入力変化レベルと基準振幅レベルとの差分の一
致を検出するもので、さらに詳しくは、前記差分レベル
検出器14にて検出された図2(b)に示すサンプル画
素間の差分レベル検出値から図2(c)に示すように不
要成分除去と1クロック分の遅延を行い、さらに、この
値と前記基準レベル検出器15の図2(d)に示す出力
値との差分絶対値を求めてレベル一致検出を行うもので
ある。前記位相一致判定回路17は、部分的な一致検出
をm画素分(全画素でも部分的な複数画素でも可)集
め、位相一致判定を2値化して出力するものである。前
記位相制御信号発生回路18は、2値化された判定結果
を内蔵するカウンタで積分し、クロック位相量を制御す
るものである。前記位相量調整器19は、位相制御信号
に比例した位相量調整を行うものである。前記PLL回
路20は、水平同期信号に同期したクロックを発生し、
前記位相量調整器19によりクロック位相調整されて前
記A/D変換器13のためのサンプリングクロックとな
る。
【0010】以上のような構成による作用を説明する。
図2は、ステップ波形の位相にずれが発生している場合
を示している。図2(a)において、アナログ映像信号
入力端子10に入力した点線で示すようなアナログの映
像信号について、A/D変換器13によって一定周期の
各サンプリングクロックa1、a2、a3、…でサンプ
リングし、A/D変換されたものとする。黒丸がサンプ
リング画素を表している。a1、a2のレベルが0で、
a4、a5、a6のレベルがAであるのに対し、a3の
レベルがA/4であるものとすると、このa3のサンプ
リング画素については、位相ずれが発生している。
図2は、ステップ波形の位相にずれが発生している場合
を示している。図2(a)において、アナログ映像信号
入力端子10に入力した点線で示すようなアナログの映
像信号について、A/D変換器13によって一定周期の
各サンプリングクロックa1、a2、a3、…でサンプ
リングし、A/D変換されたものとする。黒丸がサンプ
リング画素を表している。a1、a2のレベルが0で、
a4、a5、a6のレベルがAであるのに対し、a3の
レベルがA/4であるものとすると、このa3のサンプ
リング画素については、位相ずれが発生している。
【0011】差分レベル検出器14では、相隣りの画素
同士のサンプリング信号の差分絶対値|an−1−an
|を検出し、出力する。基準レベル検出器15では、n
サンプル画素間、例えば、2個おきの画素間の差分絶対
値|an−2−an|を検出し、図2(d)にしめすよ
うな基準レベルとして出力する。レベル一致検出器16
では、まず、差分レベル検出器14からの図2(b)に
示すような出力のうちの不要部分、すなわち、差分絶対
値が0からある値に変化したときの1番目のレベルだけ
を検出の対象とし、それ以外は除去し、かつ、1クロッ
ク分だけ遅延した図2(c)に示すような差分レベルが
得られる。このレベル一致検出器16では、さらに、基
準レベル検出器15からの図2(d)に示す基準レベル
のうち、差分レベル検出器14で検出した図2(b)に
示す差分レベルが0のサンプル点であって、1クロック
分遅延した図2(c)に示す0のサンプル点に対応する
ものを不要成分として除去する。そして、|(c)−
(d)|の処理をして図2(e)に示すようなレベル一
致を検出し、出力する。
同士のサンプリング信号の差分絶対値|an−1−an
|を検出し、出力する。基準レベル検出器15では、n
サンプル画素間、例えば、2個おきの画素間の差分絶対
値|an−2−an|を検出し、図2(d)にしめすよ
うな基準レベルとして出力する。レベル一致検出器16
では、まず、差分レベル検出器14からの図2(b)に
示すような出力のうちの不要部分、すなわち、差分絶対
値が0からある値に変化したときの1番目のレベルだけ
を検出の対象とし、それ以外は除去し、かつ、1クロッ
ク分だけ遅延した図2(c)に示すような差分レベルが
得られる。このレベル一致検出器16では、さらに、基
準レベル検出器15からの図2(d)に示す基準レベル
のうち、差分レベル検出器14で検出した図2(b)に
示す差分レベルが0のサンプル点であって、1クロック
分遅延した図2(c)に示す0のサンプル点に対応する
ものを不要成分として除去する。そして、|(c)−
(d)|の処理をして図2(e)に示すようなレベル一
致を検出し、出力する。
【0012】図2(a)では、0からAレベルに変化す
る場合について説明したが、インパルス波形についても
同様な位相ずれ検出が行われる。
る場合について説明したが、インパルス波形についても
同様な位相ずれ検出が行われる。
【0013】図3は、ステップ波形の位相にずれがない
場合を示している。図3(a)において、a1、a2の
レベルが0で、a3、a4、a5、a6のレベルがAで
あり、すべてのサンプリング画素については、位相ずれ
が発生していない。
場合を示している。図3(a)において、a1、a2の
レベルが0で、a3、a4、a5、a6のレベルがAで
あり、すべてのサンプリング画素については、位相ずれ
が発生していない。
【0014】差分レベル検出器14では、前記同様、相
隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対値を検出
し、出力する。基準レベル検出器15では、前記同様、
2個おきの画素間の差分絶対値を検出し、図3(d)に
示すような基準レベルとして検出し、出力する。レベル
一致検出器16では、まず、差分レベル検出器14から
の図3(b)に示すような出力のうちの不要部分を除去
し、かつ、1クロック分だけ遅延した図3(c)に示す
ような差分レベルが得られる。このレベル一致検出器1
6では、さらに、基準レベル検出器15からの図3
(d)に示す基準レベルのうち、差分レベル検出器14
で検出した図3(b)に示す差分レベルが0のサンプル
点であって、1クロック分遅延した図3(c)に示す0
のサンプル点に対応するものを不要成分として除去す
る。そして、差分絶対値を求めて図3(e)に示すよう
なレベル一致を検出し、出力する。
隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対値を検出
し、出力する。基準レベル検出器15では、前記同様、
2個おきの画素間の差分絶対値を検出し、図3(d)に
示すような基準レベルとして検出し、出力する。レベル
一致検出器16では、まず、差分レベル検出器14から
の図3(b)に示すような出力のうちの不要部分を除去
し、かつ、1クロック分だけ遅延した図3(c)に示す
ような差分レベルが得られる。このレベル一致検出器1
6では、さらに、基準レベル検出器15からの図3
(d)に示す基準レベルのうち、差分レベル検出器14
で検出した図3(b)に示す差分レベルが0のサンプル
点であって、1クロック分遅延した図3(c)に示す0
のサンプル点に対応するものを不要成分として除去す
る。そして、差分絶対値を求めて図3(e)に示すよう
なレベル一致を検出し、出力する。
【0015】以上のようにして位相がずれている場合と
位相がずれていない場合の前記レベル一致検出器16か
らの図2(e)と図3(e)に示すようなレベル一致出
力が位相一致判定回路17へ送られ、位相一致判定が行
われる。この位相一致判定回路17での位相一致判定
は、m画素単位、ライン単位又はフレーム単位でレベル
一致検出結果を判定するが、この判定方法としてつぎの
2つの方式を提案する。第1の方式:この方式は、単位
ブロックの検出結果が全画素0ならば一致「0」で、0
でない値が存在すれば不一致「1」として2値化信号を
出力する。要するに、100%一致かどうかが判定され
る。第2の方式:この方式は、単位ブロック内のレベル
検出(図2(c))の差分レベルが0でないサンプル点
の数(一致検出対象の数)に対する同一サンプル点に対
応するレベル一致検出の出力が0である数(位相一致の
検出数)の割合が完全一致した100%又は設定値
(%)以上であれば位相一致「0」で、設定値(%)に
達していなければ不一致「1」として2値化信号を出力
する。要するに、予め設定したある割合以上が一致かど
うかが判定される。
位相がずれていない場合の前記レベル一致検出器16か
らの図2(e)と図3(e)に示すようなレベル一致出
力が位相一致判定回路17へ送られ、位相一致判定が行
われる。この位相一致判定回路17での位相一致判定
は、m画素単位、ライン単位又はフレーム単位でレベル
一致検出結果を判定するが、この判定方法としてつぎの
2つの方式を提案する。第1の方式:この方式は、単位
ブロックの検出結果が全画素0ならば一致「0」で、0
でない値が存在すれば不一致「1」として2値化信号を
出力する。要するに、100%一致かどうかが判定され
る。第2の方式:この方式は、単位ブロック内のレベル
検出(図2(c))の差分レベルが0でないサンプル点
の数(一致検出対象の数)に対する同一サンプル点に対
応するレベル一致検出の出力が0である数(位相一致の
検出数)の割合が完全一致した100%又は設定値
(%)以上であれば位相一致「0」で、設定値(%)に
達していなければ不一致「1」として2値化信号を出力
する。要するに、予め設定したある割合以上が一致かど
うかが判定される。
【0016】位相制御信号発生回路18では、位相一致
判定回路17の出力のうち、位相一致判定結果が不一致
「1」のときだけ内蔵するカウンタを歩進させる。カウ
ンタ値は、サンプリングクロック位相調整値と比例関係
にあり、位相が一致する位相調整値に達すると、判定結
果が「0」になってカウンタは歩進を止め、カウント値
を保持する。カウント値の最大値は、サンプリングクロ
ックの1周期(2π)に相当する値に設定し、最大値を
越えると再び0に戻り歩進する。例えば、図4におい
て、初期状態のカウント値(位相調整値)が2(サンプ
リングクロックの1/4周期)の状態で、位相一致判定
回路17から不一致信号「1」が4連続して入力し、以
後、位相一致信号「0」が入力したものとすると、不一
致信号「1」で位相制御信号発生回路18内のカウンタ
が4歩進し、以後は、そのカウント値が保持される。
判定回路17の出力のうち、位相一致判定結果が不一致
「1」のときだけ内蔵するカウンタを歩進させる。カウ
ンタ値は、サンプリングクロック位相調整値と比例関係
にあり、位相が一致する位相調整値に達すると、判定結
果が「0」になってカウンタは歩進を止め、カウント値
を保持する。カウント値の最大値は、サンプリングクロ
ックの1周期(2π)に相当する値に設定し、最大値を
越えると再び0に戻り歩進する。例えば、図4におい
て、初期状態のカウント値(位相調整値)が2(サンプ
リングクロックの1/4周期)の状態で、位相一致判定
回路17から不一致信号「1」が4連続して入力し、以
後、位相一致信号「0」が入力したものとすると、不一
致信号「1」で位相制御信号発生回路18内のカウンタ
が4歩進し、以後は、そのカウント値が保持される。
【0017】位相量調整器19には、PLL回路20か
ら水平同期信号に同期したクロックが入力し、このクロ
ックは位相制御信号発生回路18からのカウント値に比
例したサンプリングクロック位相調整値によって位相量
が調整され、A/D変換のためのサンプリングクロック
となって、A/D変換器13に帰還して正確なA/D変
換が行われる。このようにして、本発明の回路によれ
ば、A/D変換された信号から位相ずれを検出し、この
位相ずれが0となるように自動的に、客観的にクロック
の位相調整を行うことができる。
ら水平同期信号に同期したクロックが入力し、このクロ
ックは位相制御信号発生回路18からのカウント値に比
例したサンプリングクロック位相調整値によって位相量
が調整され、A/D変換のためのサンプリングクロック
となって、A/D変換器13に帰還して正確なA/D変
換が行われる。このようにして、本発明の回路によれ
ば、A/D変換された信号から位相ずれを検出し、この
位相ずれが0となるように自動的に、客観的にクロック
の位相調整を行うことができる。
【0018】以上のように、ステップ波形での位相ずれ
は、ステップの変化点に現われるため、検出対象となる
レベルは、画素毎の差分で得られる。また、基準レベル
は、ステップ変化点から離れた画素間のレベル差と、前
記差分レベルとのいずれか大きい方を選択することで得
られる。この基準レベルは、入力信号によって変化する
が、検出する部分では固定値となって働く。基準レベル
を入力信号から得ることが本発明の特徴の1つである。
は、ステップの変化点に現われるため、検出対象となる
レベルは、画素毎の差分で得られる。また、基準レベル
は、ステップ変化点から離れた画素間のレベル差と、前
記差分レベルとのいずれか大きい方を選択することで得
られる。この基準レベルは、入力信号によって変化する
が、検出する部分では固定値となって働く。基準レベル
を入力信号から得ることが本発明の特徴の1つである。
【0019】図1に示した本発明の第1実施例では、基
準レベル又は入力レベルの大きさに関係なく位相調整を
行うと、基準レベル又は入力レベルが小さいとき、量子
化雑音等の影響で検出の制度が低下して正確な位相合わ
せができなくなるおそれがある、という若干の問題があ
る。この問題を解決するため、本発明は、基準レベル又
は入力レベルがあるレベル以下の場合には、位相調整の
対象から除外してより正確な位相合わせができるクロッ
ク位相調整回路を提供するようにしたもので、この目的
を達成するための実施例が図5に示される。この図5に
おいて、図1と異なるのは、基準レベル検出器15と位
相一致判定回路17との間に対象基準レベル判定回路2
2を介在したことである。この対象基準レベル判定回路
22は、判定レベル設定信号入力端子21からの判定レ
ベル設定信号以下の変化レベルは、レベル一致検出の対
象から除外するものである。
準レベル又は入力レベルの大きさに関係なく位相調整を
行うと、基準レベル又は入力レベルが小さいとき、量子
化雑音等の影響で検出の制度が低下して正確な位相合わ
せができなくなるおそれがある、という若干の問題があ
る。この問題を解決するため、本発明は、基準レベル又
は入力レベルがあるレベル以下の場合には、位相調整の
対象から除外してより正確な位相合わせができるクロッ
ク位相調整回路を提供するようにしたもので、この目的
を達成するための実施例が図5に示される。この図5に
おいて、図1と異なるのは、基準レベル検出器15と位
相一致判定回路17との間に対象基準レベル判定回路2
2を介在したことである。この対象基準レベル判定回路
22は、判定レベル設定信号入力端子21からの判定レ
ベル設定信号以下の変化レベルは、レベル一致検出の対
象から除外するものである。
【0020】この具体的作用例を図6により説明する。
図6(a)において、a1、a2のレベルが0で、a
4、a5、a6、a7のレベルがAで、a9、a10、
a12のレベルがA+Bであるのに対し、a3のレベル
が0とAの間、a8のレベルがAとA+Bの間、a11
のレベルがA+Bよりわずか(X)のずれであるものと
すると、図6(c)のようなa3、a8、a11のサン
プリング画素については、位相ずれに対する差分レベル
の出力が現われる。
図6(a)において、a1、a2のレベルが0で、a
4、a5、a6、a7のレベルがAで、a9、a10、
a12のレベルがA+Bであるのに対し、a3のレベル
が0とAの間、a8のレベルがAとA+Bの間、a11
のレベルがA+Bよりわずか(X)のずれであるものと
すると、図6(c)のようなa3、a8、a11のサン
プリング画素については、位相ずれに対する差分レベル
の出力が現われる。
【0021】これらのうち、a3とa11については、
図6(d)に示すように、対象基準レベル判定回路22
における判定の基準レベルに達していないので対象外と
して除去され、a8に対応するもののみが対象内とさ
れ、図6(e)のような位相一致判定がなされる。この
ように、基準レベルが小さいときは、位相ずれに対する
差分レベルも小さいので、このような場合には、位相一
致判定対象から除外することで、量子化雑音等の影響で
検出の精度が低下して正確な位相合わせができなくな
る、という問題を解決している。
図6(d)に示すように、対象基準レベル判定回路22
における判定の基準レベルに達していないので対象外と
して除去され、a8に対応するもののみが対象内とさ
れ、図6(e)のような位相一致判定がなされる。この
ように、基準レベルが小さいときは、位相ずれに対する
差分レベルも小さいので、このような場合には、位相一
致判定対象から除外することで、量子化雑音等の影響で
検出の精度が低下して正確な位相合わせができなくな
る、という問題を解決している。
【0022】図5及び図6に示した実施例では、基準レ
ベルの制限を行っている。しかし、これに限られるもの
ではなく、入力レベルの制限を行っても同様の効果が得
られる。ただし、基準レベル制限は、高コントラスト部
分を位相一致検出の対象にしているのに対し、入力レベ
ル制限は、高輝度部分をレベル検出し、位相一致検出の
対象にするものである。
ベルの制限を行っている。しかし、これに限られるもの
ではなく、入力レベルの制限を行っても同様の効果が得
られる。ただし、基準レベル制限は、高コントラスト部
分を位相一致検出の対象にしているのに対し、入力レベ
ル制限は、高輝度部分をレベル検出し、位相一致検出の
対象にするものである。
【0023】入力レベル制限を行うための実施例が図7
に示される。この図7において、A/D変換器13の出
力側に対象入力レベル判定回路24を接続し、この対象
入力レベル判定回路24の出力側を前記差分レベル検出
器14と基準レベル検出器15に接続したものである。
このような構成において、図8(a)に示すように、判
定レベル設定信号入力端子23によって設定された判定
レベルに達しない入力レベルのものは、図8(b)のよ
うには除去されて、図8(c)のような入力レベルとな
る。基準レベルについても図8(d)のように低レベル
のものは除去される。この結果、a8とa11に対応す
る入力レベルだけが対象内とされる。このように、入力
レベル又は/及び基準レベルの小さい部分を除去するこ
とで、位相ずれの検出の精度を上げ、正確なクロック位
相調整が行われ、画像の品質が保たれる。
に示される。この図7において、A/D変換器13の出
力側に対象入力レベル判定回路24を接続し、この対象
入力レベル判定回路24の出力側を前記差分レベル検出
器14と基準レベル検出器15に接続したものである。
このような構成において、図8(a)に示すように、判
定レベル設定信号入力端子23によって設定された判定
レベルに達しない入力レベルのものは、図8(b)のよ
うには除去されて、図8(c)のような入力レベルとな
る。基準レベルについても図8(d)のように低レベル
のものは除去される。この結果、a8とa11に対応す
る入力レベルだけが対象内とされる。このように、入力
レベル又は/及び基準レベルの小さい部分を除去するこ
とで、位相ずれの検出の精度を上げ、正確なクロック位
相調整が行われ、画像の品質が保たれる。
【0024】図1に示した本発明の第1実施例では、差
分レベルの大きさに関係なく位相調整を行うと、わずか
な信号レベルの変化に対する微小差分レベルでも、これ
を位相レベルと判断することにより位相一致検出の制度
が低下し正確な位相合わせができなくなるおそれがあ
る、という若干の問題がある。この問題を解決するた
め、本発明は、差分レベルがあるレベル以下の場合、位
相調整の対象から除外するようにしてより正確な位相合
わせができるようにしたもので、この目的を達成するた
めの実施例が図9に示される。この図9において、図1
と異なるのは、差分レベル検出器14と位相一致判定回
路17との間に対象差分レベル判定回路26を介在した
ことである。この対象差分レベル判定回路26は、判定
レベル設定信号入力端子25からの判定レベル設定信号
のレベル以下の差分レベルは、レベル一致検出の対象か
ら除外するものである。
分レベルの大きさに関係なく位相調整を行うと、わずか
な信号レベルの変化に対する微小差分レベルでも、これ
を位相レベルと判断することにより位相一致検出の制度
が低下し正確な位相合わせができなくなるおそれがあ
る、という若干の問題がある。この問題を解決するた
め、本発明は、差分レベルがあるレベル以下の場合、位
相調整の対象から除外するようにしてより正確な位相合
わせができるようにしたもので、この目的を達成するた
めの実施例が図9に示される。この図9において、図1
と異なるのは、差分レベル検出器14と位相一致判定回
路17との間に対象差分レベル判定回路26を介在した
ことである。この対象差分レベル判定回路26は、判定
レベル設定信号入力端子25からの判定レベル設定信号
のレベル以下の差分レベルは、レベル一致検出の対象か
ら除外するものである。
【0025】この具体的作用例を図10により説明す
る。差分レベル検出器14は、図2の場合と同様、例え
ば、相隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対値
を検出することで、サンプル画素間の差分レベルを検出
するものとすると、図10(a)では、a3とその前画
素a2との間にレベル変化が現われている。同様に、a
4、a5、a8、a9、a11、a12、a13にも前
画素との間にレベル変化が現われている。しかし、レベ
ル変化が連続しているときに1番目だけを選択すること
で、図10(b)に示すように、a3、a8、a11だ
けとなる。さらに、対象差分レベル判定回路26では、
判定レベル設定信号入力端子25からの判定レベルに達
していないものを除去すると、図10(c)のように、
すべて判定対象外となる。基準レベルについても、図1
0(d)のようにすべて除去され、結局、図10(e)
のように位相一致判定の対象外となる。このようにし
て、差分レベルが設定値以下のとき位相一致判定から除
外することで、位相ずれの判定精度が低下して正確な位
相合わせができなくなる、という問題を解決している。
る。差分レベル検出器14は、図2の場合と同様、例え
ば、相隣りの画素同士のサンプリング信号の差分絶対値
を検出することで、サンプル画素間の差分レベルを検出
するものとすると、図10(a)では、a3とその前画
素a2との間にレベル変化が現われている。同様に、a
4、a5、a8、a9、a11、a12、a13にも前
画素との間にレベル変化が現われている。しかし、レベ
ル変化が連続しているときに1番目だけを選択すること
で、図10(b)に示すように、a3、a8、a11だ
けとなる。さらに、対象差分レベル判定回路26では、
判定レベル設定信号入力端子25からの判定レベルに達
していないものを除去すると、図10(c)のように、
すべて判定対象外となる。基準レベルについても、図1
0(d)のようにすべて除去され、結局、図10(e)
のように位相一致判定の対象外となる。このようにし
て、差分レベルが設定値以下のとき位相一致判定から除
外することで、位相ずれの判定精度が低下して正確な位
相合わせができなくなる、という問題を解決している。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、サンプル
画素間の差分レベルを検出する差分レベル検出器14
と、複数おきのサンプル画素間の差分による基準レベル
を検出する基準レベル検出器15と、差分レベルと基準
レベルとの差分の一致を検出するレベル一致検出器16
と、部分的な一致検出を複数画素分集め、位相一致判定
を出力する位相一致判定回路17と、判定結果を、内蔵
するカウンタで積分し、クロック位相量を制御する位相
制御信号発生回路18と、水平同期信号に同期したクロ
ックを、位相制御信号に比例した位相量調整をしてサン
プリングクロックとする位相量調整器19とを具備して
なるので、A/D変換された信号から位相ずれを検出
し、この位相ずれが0となるように自動的に、客観的に
クロックの位相調整を行うことができる。
画素間の差分レベルを検出する差分レベル検出器14
と、複数おきのサンプル画素間の差分による基準レベル
を検出する基準レベル検出器15と、差分レベルと基準
レベルとの差分の一致を検出するレベル一致検出器16
と、部分的な一致検出を複数画素分集め、位相一致判定
を出力する位相一致判定回路17と、判定結果を、内蔵
するカウンタで積分し、クロック位相量を制御する位相
制御信号発生回路18と、水平同期信号に同期したクロ
ックを、位相制御信号に比例した位相量調整をしてサン
プリングクロックとする位相量調整器19とを具備して
なるので、A/D変換された信号から位相ずれを検出
し、この位相ずれが0となるように自動的に、客観的に
クロックの位相調整を行うことができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、差分レベル
検出器14は、相隣りの画素同士のサンプリング信号の
差分絶対値を検出するものからなり、基準レベル検出器
15は、2個おきの画素間の差分絶対値を基準レベルと
して検出するものからなるので、基準レベルは、入力信
号によって変化しても、検出する部分では固定値となっ
て働く。従って、基準レベルを入力信号から得ることが
できる。
検出器14は、相隣りの画素同士のサンプリング信号の
差分絶対値を検出するものからなり、基準レベル検出器
15は、2個おきの画素間の差分絶対値を基準レベルと
して検出するものからなるので、基準レベルは、入力信
号によって変化しても、検出する部分では固定値となっ
て働く。従って、基準レベルを入力信号から得ることが
できる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、レベル一致
検出器16は、差分レベル検出器14からの出力のうち
差分絶対値が0からある値に変化したときの1番目のレ
ベルだけを検出の対象とし、それ以外は除去し、かつ、
1クロック分だけ遅延して差分レベルを検出し、かつ、
基準レベル検出器15からの基準レベルのうち差分レベ
ル検出器14で検出した差分レベルが0のサンプル点に
対応するものを不要成分として除去し、不要部分除去後
の前記差分レベルと基準レベルの差の絶対値からレベル
一致を検出し出力するようにしたので、より正確な位相
調整ができる。
検出器16は、差分レベル検出器14からの出力のうち
差分絶対値が0からある値に変化したときの1番目のレ
ベルだけを検出の対象とし、それ以外は除去し、かつ、
1クロック分だけ遅延して差分レベルを検出し、かつ、
基準レベル検出器15からの基準レベルのうち差分レベ
ル検出器14で検出した差分レベルが0のサンプル点に
対応するものを不要成分として除去し、不要部分除去後
の前記差分レベルと基準レベルの差の絶対値からレベル
一致を検出し出力するようにしたので、より正確な位相
調整ができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、位相一致判
定回路17は、その位相一致判定が、単位ブロックの検
出結果が全画素0ならば一致で、0でない値が存在すれ
ば不一致として2値化信号を出力するようにしたので、
100%一致かどうかを判定することができる。
定回路17は、その位相一致判定が、単位ブロックの検
出結果が全画素0ならば一致で、0でない値が存在すれ
ば不一致として2値化信号を出力するようにしたので、
100%一致かどうかを判定することができる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、位相一致判
定回路17は、その位相一致判定が、単位ブロック内の
レベル検出の差分レベルが0でないサンプル点の数であ
る一致検出対象の数に対する同一サンプル点に対応する
レベル一致検出の出力が0である位相一致の検出数との
割合が100%又は設定値(%)以上であれば位相一致
で、設定値(%)に達していなければ不一致として2値
化信号を出力するようにしたので、予め設定したある割
合以上が一致かどうかを判定することができる。
定回路17は、その位相一致判定が、単位ブロック内の
レベル検出の差分レベルが0でないサンプル点の数であ
る一致検出対象の数に対する同一サンプル点に対応する
レベル一致検出の出力が0である位相一致の検出数との
割合が100%又は設定値(%)以上であれば位相一致
で、設定値(%)に達していなければ不一致として2値
化信号を出力するようにしたので、予め設定したある割
合以上が一致かどうかを判定することができる。
【0031】請求項6記載の発明によれば、基準レベル
検出器15と位相一致判定回路17との間に、判定レベ
ル設定信号以下の変化レベルを、レベル一致検出の対象
から除外するための対象基準レベル判定回路22を介在
したので、基準レベルが小さく、位相ずれに対する差分
レベルも小さい場合には、位相一致判定対象から除外す
ることで、量子化雑音等の影響で検出の精度が低下して
正確な位相合わせができなくなる、という問題を解決し
ている。
検出器15と位相一致判定回路17との間に、判定レベ
ル設定信号以下の変化レベルを、レベル一致検出の対象
から除外するための対象基準レベル判定回路22を介在
したので、基準レベルが小さく、位相ずれに対する差分
レベルも小さい場合には、位相一致判定対象から除外す
ることで、量子化雑音等の影響で検出の精度が低下して
正確な位相合わせができなくなる、という問題を解決し
ている。
【0032】請求項7記載の発明によれば、A/D変換
器13の出力側に、入力レベルの制限を行うための対象
入力レベル判定回路24を接続し、この対象入力レベル
判定回路24の出力側を差分レベル検出器14と基準レ
ベル検出器15に接続したので、入力レベル又は/及び
基準レベルの小さい部分を除去することで、位相ずれの
検出の精度を上げ、正確なクロック位相調整が行われ、
画像の品質を保つことができる。
器13の出力側に、入力レベルの制限を行うための対象
入力レベル判定回路24を接続し、この対象入力レベル
判定回路24の出力側を差分レベル検出器14と基準レ
ベル検出器15に接続したので、入力レベル又は/及び
基準レベルの小さい部分を除去することで、位相ずれの
検出の精度を上げ、正確なクロック位相調整が行われ、
画像の品質を保つことができる。
【0033】請求項8記載の発明によれば、差分レベル
検出器14と位相一致判定回路17との間に、差分レベ
ルがあるレベル以下の場合、位相調整の対象から除外す
るための対象差分レベル判定回路26を介在したので、
差分レベルが設定値以下のとき位相一致判定から除外す
ることで、位相ずれの判定精度が低下して正確な位相合
わせができなくなる、という問題を解決している。
検出器14と位相一致判定回路17との間に、差分レベ
ルがあるレベル以下の場合、位相調整の対象から除外す
るための対象差分レベル判定回路26を介在したので、
差分レベルが設定値以下のとき位相一致判定から除外す
ることで、位相ずれの判定精度が低下して正確な位相合
わせができなくなる、という問題を解決している。
【図1】本発明によるクロック位相調整回路の第1実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図2】位相がずれているときの図1におけるクロック
位相調整回路の動作波形図である。
位相調整回路の動作波形図である。
【図3】位相が一致しているときの図1におけるクロッ
ク位相調整回路の動作波形図である。
ク位相調整回路の動作波形図である。
【図4】図1における位相制御信号発生回路18の動作
説明図である。
説明図である。
【図5】本発明によるクロック位相調整回路の第2実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図6】図5におけるクロック位相調整回路の動作波形
図である。
図である。
【図7】本発明によるクロック位相調整回路の第3実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図8】図7におけるクロック位相調整回路の動作波形
図である。
図である。
【図9】本発明によるクロック位相調整回路の第4実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図10】図9におけるクロック位相調整回路の動作波
形図である。
形図である。
10…アナログ映像信号入力端子、11…水平同期信号
入力端子、12…ディジタル映像信号出力端子、13…
A/D変換器、14…差分レベル検出器、15…基準レ
ベル検出器、16…レベル一致検出器、17…位相一致
判定回路、18…位相制御信号発生回路、19…位相量
調整器、20…PLL回路、21…判定レベル設定信号
入力端子、22…対象基準レベル判定回路、23…判定
レベル設定信号入力端子、24…対象入力レベル判定回
路、25…判定レベル設定信号入力端子、26…対象差
分レベル判定回路。
入力端子、12…ディジタル映像信号出力端子、13…
A/D変換器、14…差分レベル検出器、15…基準レ
ベル検出器、16…レベル一致検出器、17…位相一致
判定回路、18…位相制御信号発生回路、19…位相量
調整器、20…PLL回路、21…判定レベル設定信号
入力端子、22…対象基準レベル判定回路、23…判定
レベル設定信号入力端子、24…対象入力レベル判定回
路、25…判定レベル設定信号入力端子、26…対象差
分レベル判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 卓士 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 小野寺 純一 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 Fターム(参考) 5C006 AC06 AF72 BB11 BC11 BC16 BF11 FA16 FA33 5C020 AA17 CA13 CA15 CA20 5C021 PA18 PA85 XC02 5C080 AA05 AA10 BB05 DD01 DD09 FF10 FF11 FF12 HH02 JJ02 JJ05 KK02 KK43 5K047 AA03 DD02 GG09 GG45 MM38 MM45 MM46 MM59
Claims (8)
- 【請求項1】 A/D変換器13によりA/D変換する
ためのサンプリングクロックとアナログ入力信号との位
相を最適に調整するためのクロック位相調整回路におい
て、前記A/D変換器13に接続され、サンプル画素間
の差分レベルを検出する差分レベル検出器14と、前記
A/D変換器13に接続され、複数おきのサンプル画素
間の差分による基準レベルを検出する基準レベル検出器
15と、前記差分レベル検出器14の差分レベルと前記
基準レベル検出器15の基準レベルとの差分の一致を検
出するレベル一致検出器16と、このレベル一致検出器
16からの部分的な一致検出を複数画素分集め、位相一
致判定を出力する位相一致判定回路17と、この位相一
致判定回路17の判定結果を、内蔵するカウンタで積分
し、クロック位相量を制御する位相制御信号発生回路1
8と、PLL回路20からの水平同期信号に同期したク
ロックを、前記位相制御信号発生回路18からの位相制
御信号に比例した位相量調整をしてA/D変換のための
サンプリングクロックとして、A/D変換器13に出力
する位相量調整器19とを具備してなることを特徴とす
るクロック位相調整回路。 - 【請求項2】 差分レベル検出器14は、相隣りの画素
同士のサンプリング信号の差分絶対値を検出するものか
らなり、基準レベル検出器15は、2個おきの画素間の
差分絶対値を基準レベルとして検出するものからなるこ
とを特徴とする請求項1記載のクロック位相調整回路。 - 【請求項3】 レベル一致検出器16は、差分レベル検
出器14からの出力のうち差分絶対値が0からある値に
変化したときの1番目のレベルだけを検出の対象とし、
それ以外は除去し、かつ、1クロック分だけ遅延して差
分レベルを検出し、かつ、基準レベル検出器15からの
基準レベルのうち差分レベル検出器14で検出した差分
レベルが0のサンプル点に対応するものを不要成分とし
て除去し、不要部分除去後の前記差分レベルと基準レベ
ルの差の絶対値からレベル一致を検出し出力するように
したことを特徴とする請求項1記載のクロック位相調整
回路。 - 【請求項4】 位相一致判定回路17は、その位相一致
判定が、単位ブロックの検出結果が全画素0ならば一致
で、0でない値が存在すれば不一致として2値化信号を
出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載のク
ロック位相調整回路。 - 【請求項5】 位相一致判定回路17は、その位相一致
判定が、単位ブロック内のレベル検出の差分レベルが0
でないサンプル点の数である一致検出対象の数に対する
同一サンプル点に対応するレベル一致検出の出力が0で
ある位相一致の検出数との割合が100%又は設定値
(%)以上であれば位相一致で、設定値(%)に達して
いなければ不一致として2値化信号を出力するようにし
たことを特徴とする請求項1記載のクロック位相調整回
路。 - 【請求項6】 基準レベル検出器15と位相一致判定回
路17との間に、判定レベル設定信号以下の変化レベル
を、レベル一致検出の対象から除外するための対象基準
レベル判定回路22を介在したことを特徴とする請求項
1記載のクロック位相調整回路。 - 【請求項7】 A/D変換器13の出力側に、入力レベ
ルの制限を行うための対象入力レベル判定回路24を接
続し、この対象入力レベル判定回路24の出力側を差分
レベル検出器14と基準レベル検出器15に接続したこ
とを特徴とする請求項1記載のクロック位相調整回路。 - 【請求項8】 差分レベル検出器14と位相一致判定回
路17との間に、差分レベルがあるレベル以下の場合、
位相調整の対象から除外するための対象差分レベル判定
回路26を介在したことを特徴とする請求項1記載のク
ロック位相調整回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358094A JP2002162929A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | クロック位相調整回路 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18830056
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017864A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Mitsubishi Electric Corp | 画像表示装置の制御方法及び画像表示装置 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000358094A patent/JP2002162929A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017864A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Mitsubishi Electric Corp | 画像表示装置の制御方法及び画像表示装置 |
JP4744212B2 (ja) * | 2005-07-11 | 2011-08-10 | 三菱電機株式会社 | 画像表示装置の制御方法及び画像表示装置 |
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