JP2002162779A - フルカラー現像用トナー組成物 - Google Patents

フルカラー現像用トナー組成物

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JP2002162779A
JP2002162779A JP2000360179A JP2000360179A JP2002162779A JP 2002162779 A JP2002162779 A JP 2002162779A JP 2000360179 A JP2000360179 A JP 2000360179A JP 2000360179 A JP2000360179 A JP 2000360179A JP 2002162779 A JP2002162779 A JP 2002162779A
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JP2000360179A
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Koji Kuramasu
浩二 倉増
Keiichi Tanida
啓一 谷田
Chu Yamada
宙 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電電荷の蓄積の蓄積による画像濃度の低下
やキャリヤ飛びが有効に防止され、耐久性、耐オフセッ
ト性等の諸特性と共に、透明性に優れたフルカラー現像
用トナー組成物を提供する。また、オイルレス定着シス
テムに有効に使用されるフルカラー現像用トナー組成物
を提供すること。 【解決手段】着色剤、電荷制御剤及び離型剤が定着樹脂
中に分散されて成るトナーコア粒子100重量部当り、
平均粒径が10〜50nmの透明導電性微粒子0.1〜
1.0重量部の量で外添されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー現像用
トナーに関するものであり、より詳細には、オイルレス
定着システムに好適に使用され、帯電安定性に優れたフ
ルカラー現像用トナー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置で採用されている静電写真法では、感光体表
面を一様に帯電し、一定の画像情報に基づいて帯電した
感光体表面に光照射を行うことにより静電潜像(電荷
像)を形成し、所定極性に帯電したトナーを含む現像剤
を用いて静電潜像を現像し、得られたトナー像を、紙や
OHPフィルム等の転写シート表面に転写し、転写され
たトナー像を熱ローラ(定着ローラ)によって熱定着さ
せることにより、画像形成が行われる。また、最近で
は、フルカラー画像形成装置が普及しているが、フルカ
ラー現像では、各色のトナー(例えば黒トナー、シアン
トナー、マゼンタトナー及びイエロートナー)を使用
し、各色毎に画像形成プロセスを行い、転写シート上で
各色のトナー像を重ね合わせることにより、フルカラー
画像の形成が行われる。このようなフルカラー現像に使
用される各色のトナーでは、重ね合わせにより像形成が
行われるため、透明性に優れていることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来公知の
フルカラー画像形成装置においては、定着ローラへのト
ナー付着や定着ローラへの転写シートの巻き付き(即ち
オフセット)を防止するために、シリコーンオイル等の
オイルが定着ローラに多量塗布されており、このため
に、画像形成された転写紙にはべたつき感を生じたり、
またこのような転写紙にはペン等による書き込みが困難
となるという問題があった。また、フルカラー画像形成
装置では、各色のトナー毎に現像が行われるため、各色
のトナー毎に現像装置が設けられているため、それ自体
大型であり、また装置内部も複雑な構造となっている。
従って、定着ローラにオイルを塗布するための装置を設
けることは、装置の一層の大型化、複雑化をもたらすと
いう問題がある。
【0004】上述した問題を解決するために、定着ロー
ラへのオイル塗布量を少量としたり、或いはオイル塗布
を全く行わない定着システム(以下、これらの定着シス
テムをオイルレス定着システムと呼ぶことがある)が提
案されている。しかしながら、このようなオイルレス定
着システムに使用されるフルカラー現像用トナーには、
耐オフセット性を高めるために、比較的多量の離型剤を
配合することが必要であり、これに関連して、電荷制御
剤も多量に配合することが必要となる。即ち、離型剤の
配合量が多くなると、トナーの帯電特性が低下するた
め、一定の帯電量を確保するために、多量の電荷制御剤
を配合することが必要となるわけである。しかるに、電
荷制御剤が多量に配合されたトナーでは、画像形成を繰
り返し行っていくうちに、帯電電荷が蓄積されて増大
し、この結果、画像濃度の低下やキャリヤ飛びなどの不
都合を生じる。
【0005】従って本発明の目的は、帯電電荷の蓄積の
蓄積による画像濃度の低下やキャリヤ飛びが有効に防止
され、耐久性、耐オフセット性等の諸特性と共に、透明
性に優れたフルカラー現像用トナー組成物を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、オイルレス定着システ
ムに有効に使用されるフルカラー現像用トナー組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、着色
剤、電荷制御剤及び離型剤が定着樹脂中に分散されて成
るトナーコア粒子100重量部当り、平均粒径が10〜
50nmの透明導電性微粒子0.1〜1.0重量部の量
で外添されていることを特徴とするフルカラー現像用ト
ナー組成物が提供される。
【0007】本発明においては、 1.前記透明導電性微粒子は、1乃至3Ω・cmの比抵
抗を有していること、 2.前記透明導電性微粒子がアンチモンドープされた酸
化錫であること、 3.前記トナーコア粒子は、定着樹脂100重量部当り
1乃至10重量部の量で電荷制御剤を含有し、且つ2乃
至10重量部の量で離型剤を含有していること、が好ま
しい。
【0008】本発明のトナー組成物は、トナーコア粒子
に一定量の透明導電性微粒子が外添されていることが重
要な特徴である。即ち、画像形成サイクルの繰り返しに
より、トナーコア粒子に電荷が蓄積され、その帯電量が
増大すると、該粒子表面に付着している透明導電性微粒
子に帯電電荷がリークし、この結果、電荷の蓄積による
帯電量の増大が有効に防止され、従って、帯電量の増大
による画像濃度の低下やキャリヤ飛びも有効に防止され
るのである。また、上記の透明導電性微粒子は、それ自
体透明であり、その粒径も一定の範囲に設定されている
ことから、透明導電性微粒子の外添により、トナーコア
粒子の透明性や流動性が低下するおそれがなく、かくし
て、このトナー組成物は、フルカラー現像用の現像剤と
して有効に使用される。さらに、上記のような透明導電
性微粒子の外添によって電荷の蓄積が防止されているこ
とから、本発明のトナー組成物のコア粒子には、離型剤
や電荷制御剤を比較的多量に配合することができ、従っ
て、これをオイルレス定着システムにも有効に使用する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の態様】(トナーコア粒子)本発明におい
て使用するトナーコア粒子は、顕電性、着色性及び定着
性を有するそれ自体公知のトナー組成を有するものであ
り、定着樹脂中に、着色剤、電荷制御剤、離型剤及び必
要により、周知のトナー用配合剤を含有するものであ
る。
【0010】−定着樹脂−定着樹脂としては、熱可塑性
樹脂や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂を
何れも使用でき、例えばポリスチレン等のビニル芳香族
樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂等を例示することができる。これらの中では、特
にスチレン系樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル
系共重合樹脂、ポリエステル樹脂が好適であり、また、
これら定着樹脂のガラス転移温度(Tg)は50乃至7
5℃の範囲にあることが望ましい。
【0011】−着色剤− 着色剤としては、目的とするトナーの色に応じて、各色
の顔料が使用される。その適当な例は、これに限定され
るものではないが、以下の通りである。 ブラックトナー用着色剤:カーボンブラック、アセチレ
ンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等。 イエロートナー用着色剤:C.I.ピグメントイエロー
1、C.I.ピグメントイエロー5、C.I.ピグメン
トイエロー12、C.I.ピグメントイエロー15、
C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメント
イエロー180、C.I.ピグメントイエロー74、
C.I.ピグメントイエロー4、C.I.ピグメントイ
エロー81、C.I.ピグメントイエロー97、C.
I.ピグメントイエロー93等のアゾ系顔料;黄色酸化
鉄、黄土などの無機系顔料;C.I.アシッドイエロー
1等のニトロ系染料;C.I.ソルベントイエロー2、
C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイ
エロー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.
I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエ
ロー21等の油溶性染料等。最も好適なものは、色味等
の点で、C.I.ピグメントイエロー12等のベンジジ
ン系顔料である。 マゼンタトナー用着色剤:C.I.ピグメントレッド4
9、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメン
トレッド81、C.I.ピグメントレッド122、C.
I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッ
ド238、C.I.ソルベントレッド19、C.I.ソ
ルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、
C.I.ベーシックレッド10、C.I.ディスパーズ
レッド15等。最も好適なものは、色味等の点で、C.
I.ピグメントレッド122等のキナクリドン系顔料で
ある。 シアントナー用着色剤:C.I.ピグメントブルー1
5、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ソルベン
トブルー55、C.I.ソルベントブルー70、C.
I.ダイレクトブルー25、C.I.ダイレクトブルー
86等。最も好適なものは、色味等の点で、C.I.ピ
グメントブルー15等の銅フタロシアニン系顔料であ
る。上述した着色剤は、定着樹脂100重量部当り、2
乃至20重量部、特に5乃至15重量部の量で使用され
る。
【0012】−電荷制御剤− トナー電荷を制御するために、使用される電荷制御剤と
しても、トナーの帯電極性に応じて公知のものが使用さ
れる。例えば、ニグロシンベース(CI 5041
5)、オイルブラック(CI 26150)、スピロン
ブラック等の油溶性染料や、金属錯塩染料、ナフテン酸
金属塩、脂肪酸金属石鹸、樹脂酸石鹸、アクリル酸乃至
メタクリル酸エステル樹脂等の電荷制御剤が必要により
使用される。本発明においては、このトナー組成物をオ
イルレス定着システムに用いるために、上記の電荷制御
剤を、定着樹脂100重量部当り、1乃至10重量部、
特に3乃至7重量部の量で配合することが好ましい。即
ち、この範囲よりも多量に電荷制御剤が配合されると、
画像形成プロセスの繰り返しによる電荷の蓄積が顕著と
なってしまい、帯電量の増大による画像濃度の低下やキ
ャリヤ飛びを防止することが困難となるおそれがある。
また、電荷制御剤の配合量が上記範囲よりも少量である
と、多量に配合される離型剤によってトナーコア粒子の
初期帯電特性が損なわれ、良好な画像形成のために必要
な帯電量を確保することが困難となるおそれがある。
【0013】−離型剤− 本発明においては、耐オフセット性を確保するために離
型剤が定着樹脂中に配合分散されるが、このような離型
剤としては、パラフィンワックス、石油系ワックス、ポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポ
リエチレンワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックス
や、モンタンワックス、カルナバワックス、蜜蝋、木
蝋、或いはオレイルパルミトアミド、ステアリルエルカ
ミド、2−ステアロミドエチルステアレート、エチレン
ビス脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド、及びシリコーン油
などを挙げることができる。一般的には、脂肪族炭化水
素系ワックスが好ましく、最も好適には、ポリエチレン
ワックスやポリプロピレンワックスなどのポリオレフィ
ンワックスを使用することができる。また、分散性の点
で、定着樹脂よりも低融点の離型剤が特に好適に使用さ
れる。また、上述した離型剤は、定着樹脂100重量部
当たり、2乃至10重量部、特に4乃至8重量部の量で
配合分散されことが好ましい。即ち、離型剤の配合量
が、上記範囲よりも少量であると、オイルレス定着シス
テムに使用した時の耐オフセット性が不満足となってし
まい、また、上記範囲よりも多量に離型剤を配合分散す
ると、格別の効果が得られないばかりか、むしろ、帯電
特性が損なわれ、初期帯電量が不十分となり、良質の画
像を得ることが困難となるおそれがある。
【0014】−その他の配合剤− 本発明で用いるトナーコア粒子には、上述した着色剤、
電荷制御剤、離型剤以外にも、それ自体周知の各種配合
剤を必要により配合することができる。例えば、トナー
コア粒子を正帯電させて使用する場合には、所定の帯電
量を確保するために、第4級アンモニウム基などのカチ
オン性基を含有する樹脂などからなる正電荷補強剤を配
合することができるし、負帯電させて使用する場合に
は、カルボキシル基などのアニオン性基を含有する樹脂
などからなる負電荷補強剤を配合することもできる。
【0015】定着樹脂中に、上述した各種配合剤が配合
分散されたトナーコア粒子は、定着樹脂と各種配合剤と
を溶融混練し、得られた溶融混練物を粉砕、分級するこ
とにより得られる。また、各種配合剤の一部を、定着樹
脂の製造段階(重合過程)で添加配合しておくこともで
きる。かかるトナーコア粒子の粒径は、一般に5乃至2
0μm、特に7乃至13μmの範囲にあるのがよい。
【0016】(外添剤)本発明においては、画像形成を
繰り返し行った時のトナーコア粒子における電荷の蓄積
を防止するために、透明導電性微粒子を、トナーコア粒
子と乾式混合して該粒子表面に付着(外添)せしめる。
これにより、トナーコア粒子に蓄積した電荷は、透明導
電性微粒子を通じて外部にリークし、電荷の蓄積による
画像濃度の低下やキャリヤ飛びが有効に防止され、カブ
リ等のない高濃度画像を長期間にわたって安定して得る
ことが可能となるものである。しかも、外添される透明
導電性微粒子は、それ自体透明であることから、かかる
粒子の外添によって、トナーコア粒子の透明性が損なわ
れることもない。また、このような透明導電性微粒子の
外添により、現像及びクリーニングを通じて、感光層表
面が適度に摩耗されて、感光層表面が常に新規な状態に
保持され、この結果、長期間にわたって良質の画像を安
定に形成できるという付加的な利点も達成される。
【0017】上記のような透明導電性微粒子としては、
酸化スズ、酸化インジウム、インジウム−スズ酸化物な
どを例示することができるが、特にアンチモンドープさ
れた酸化スズが好適である。また、この透明導電性微粒
子の比抵抗は、1乃至3Ω・cmの範囲にあることが好
ましい。即ち、透明導電性微粒子の比抵抗が必要以上に
低いと、トナーコア粒子の帯電特性が損なわれてしま
い、適度な濃度の画像形成するに十分な初期帯電量を確
保することが困難となってしまう。更に、この比抵抗が
上記範囲よりも高いと、電荷の蓄積を有効に防止するこ
とが困難となるおそれがある。
【0018】更に本発明においては、上記透明導電性微
粒子の平均粒径は、10〜50nmの範囲にあるべきで
あり、且つその外添量は、トナーコア粒子100重量部
当り、0.1〜1.0重量部、特に0.2乃至0.7重
量部の範囲とすることが必要である。即ち、透明導電性
微粒子の平均粒径が10nm未満であると、該粒子の凝
集傾向が強くなって、トナーコア粒子の流動性が低下し
て所定の初期帯電量を確保することが困難となったり、
また、該微粒子をトナーコア粒子表面に均一に付着させ
ることが困難となり、トナーコア粒子の帯電特性にバラ
ツキを生じるなどの不都合が発生する。また、透明導電
性微粒子の平均粒径が50nmよりも大きくても、上記
と同様に、トナーコア粒子の流動性低下により初期帯電
量を確保することができず、トナー粒子表面への透明導
電性微粒子の付着が不均一とない、帯電特性が不安定と
なる。更に、トナーコア粒子の透明性も損なわれるとい
う不都合を生じる。また、透明導電性微粒子の外添量が
上記範囲よりも少ないと、電荷の蓄積有効に防止するこ
とができず、上記範囲よりも多いと、初期帯電特性が損
なわれてしまう。
【0019】本発明においては、また、上述した透明導
電性微粒子の外添による電荷の蓄積防止効果が妨げれな
い限りにおいて、疎水性シリカやTiOなどの無機酸
化物から成る流動性向上剤を、トナーコア粒子表面に外
添することもできる。
【0020】(トナー組成物)上述したトナーコア粒子
と、これに外添された透明導電性微粒子とから成る本発
明のトナー組成物は、これを磁性キャリヤと混合し、ト
ナーコア粒子を正極性又は負極性に摩擦帯電させ、所謂
二成分系磁性現像剤として、それ自体周知のフルカラー
現像に使用される。磁性キャリヤとしては、四三酸化
鉄、フェライト、鉄粉等のそれ自体公知のものが使用さ
れるが、特にフェライトキャリヤが好適である。用いる
キャリヤは、所謂無コートキャリヤでもよいし、シリコ
ーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等
でコートされた樹脂コートキャリヤであってもよい。磁
性キャリヤの平均粒子径は、30乃至200μm、特に
50乃至150μm程度であるのが好ましく、また、ト
ナー組成物と磁性キャリヤとは、トナー:キャリヤ=
3:97乃至8:92(重量比)とするのがよい。
【0021】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例により説明す
る。尚、各種の測定は、以下の方法により行った。
【0022】透明性:OHPフィルム上に試料トナーの
ベタ画像(0.5mg/cm)を転写し、日立製紫外
・近赤外分光高度計を用いて透過率を測定することによ
り、透明性を評価した。 トナー流動性:JIS K5101に準拠してゆるみ見
掛け密度を測定し、このゆるみ見掛け密度をもってトナ
ー流動性とした。 耐オフセット性:定着ローラ(熱ローラ)表面のトナー
の融着状態を目視観察により評価した。 評価基準 ○;トナー融着が全く観察されず。 △;筋状に僅かのトナー融着が観察される。 ×:帯状に多量のトナー融着が観察される。
【0023】(実施例1)下記処方にしたがい、各成分
をミキサーで混合した後、2軸押出機で溶融混練してト
ナー用樹脂組成物を調製した。 定着樹脂(スチレン−アクリル酸エステル共重合体) 100重量部 シアン顔料 5重量部 電荷制御剤(ポリアクリル酸エステル) 5重量部 離型剤(ポリオレフィンワックス) 5重量部 得られたトナー用樹脂組成物を気流式粉砕機で微粉砕
し、風力分級機で分級処理し、体積基準での平均粒径が
9μmのトナーコア粒子を得た。かかるトナーコア粒子
100重量部に対して、疎水性シリカ粉末(平均粒径1
5nm)0.5重量部と、アンチモンドープ処理された
透明導電性酸化スズ粒子(平均粒径30nm、比抵抗3
Ω・cm)0.5重量部をヘンシェルミキサーにより混
合してフルカラー現像用トナー組成物を得た。
【0024】(実施例2)透明導電性酸化スズ粒子の外
添量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、フルカラー現像用トナー組成物を得た。
【0025】(実施例3)透明導電性酸化スズ粒子の外
添量を0.1重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、フルカラー現像用トナー組成物を得た。
【0026】(比較例1)透明導電性酸化スズ粒子の外
添量を1.5重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、フルカラー現像用トナー組成物を得た。
【0027】(比較例2)透明導電性酸化スズ粒子の代
わりに,0.5重量部の導電性酸化チタン(比抵抗10
Ω・cm、平均粒径50nm)を外添させた以外は、実
施例1と同様にして、フルカラー現像用トナー組成物を
得た。
【0028】(比較例3)透明導電性酸化スズ粒子の代
わりに,0.5重量部の導電性酸化チタン(比抵抗20
Ω・cm、平均粒径150nm)を外添させた以外は、
実施例1と同様にして、フルカラー現像用トナー組成物
を得た。
【0029】(比較例4)透明導電性酸化スズ粒子の代
わりに,0.5重量部の絶縁性酸化チタン(比抵抗10
×1010Ω・cm、平均粒径50nm)を外添させた
以外は、実施例1と同様にして、フルカラー現像用トナ
ー組成物を得た。
【0030】(比較例5)透明導電性酸化スズ粒子を全
く外添しなかった以外は、実施例1と同様にして、フル
カラー現像用トナー組成物を得た。
【0031】実験:上記の実施例及び比較例で得られた
フルカラー現像用トナー組成物について流動性を測定す
ると共に、このトナー組成物を、平均粒径が100μm
のフェライトキャリヤと混合し(トナー組成物:キャリ
ヤ=1:20)、正帯電磁性現像剤を調製した。京セラ
ミタ製の市販複写機(Creage7325)を改造し
たマシンを使用し、上記で調製された正帯電磁性現像剤
により、青色の単色ベタ画像を形成し、透明性、画像濃
度(ID)、カブリ濃度(FD)及び耐オフセット性の
評価を行った。尚、画像濃度及びカブリ濃度について
は、1万枚の画像形成を行い、初期(1枚目)及び1万
枚目)について測定し、耐オフセット性については、1
万枚の画像形成終了後について、熱ローラ(定着ロー
ラ)の表面を観察することにより、評価を行った。更
に、透明性については、OHPシート上に画像形成を行
うことにより、その評価を行った。また、画像形成に際
して、定着は、定着ローラにオイル塗布を行わないオイ
ルレス定着システムを採用し、且つ定着ローラ温度を1
50℃として定着を行った。実験結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 透明性 流動性 耐オフセット 初期 1万枚 (%) (g/cc) 性 ID FD ID FD 実施例1 85 0.420 ○ 1.917 0.000 1.593 0.003 実施例2 72 0.406 ○ 1.855 0.002 1.581 0.007 実施例3 91 0.420 ○ 1.550 0.001 1.310 0.004 比較例1 55 0.390 △ 1.857 0.001 1.606 0.012 比較例2 73 0.392 △ 1.523 0.002 1.101 0.003 比較例3 66 0.385 △ 1.687 0.001 1.341 0.003 比較例4 73 0.399 × 1.632 0.006 1.299 0.015比較例5 91 0.418 × 1.389 0.002 0.974 0.012
【0033】上記の結果において、透明性は70%以上
が良好であり、流動性は0.400g/cc以上が良好
である。また、初期IDは、1.4以上が良好であり、
初期FDは0.005以下が良好である。更に1万枚I
Dは、1.2以上が良好であり、1万枚FDは、0.0
08以下が良好である。
【0034】
【発明の効果】本発明のフルカラー現像用トナー組成物
は、比較的多量の離型剤及び電荷制御剤を含有している
が、トナーコア粒子表面に、一定量の透明導電性微粒子
が外添されているため、オイルレス定着システムに使用
された場合にも優れた耐オフセット性を示すと同時に、
繰り返しの画像形成による電荷の蓄積が有効に防止さ
れ、このような電荷の蓄積による画像濃度の低下等の不
都合が有効に回避される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 宙 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA08 AA21 CA14 CB07 EA01 EA05 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、電荷制御剤及び離型剤が定着樹
    脂中に分散されて成るトナーコア粒子100重量部当
    り、平均粒径が10〜50nmの透明導電性微粒子0.
    1〜1.0重量部の量で外添されていることを特徴とす
    るフルカラー現像用トナー組成物。
  2. 【請求項2】 前記透明導電性微粒子は、1乃至3Ω・
    cmの比抵抗を有している請求項1に記載のフルカラー
    現像用トナー組成物。
  3. 【請求項3】 前記透明導電性微粒子がアンチモンドー
    プされた酸化錫である請求項1に記載のフルカラー現像
    用トナー組成物。
  4. 【請求項4】 前記トナーコア粒子は、定着樹脂100
    重量部当り1乃至10重量部の量で電荷制御剤を含有
    し、且つ2乃至10重量部の量で離型剤を含有している
    請求項1に記載のフルカラー現像用トナー組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012008527A (ja) * 2010-05-27 2012-01-12 Kyocera Mita Corp 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、及び画像形成装置

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