JP2002162693A - シート状記録材料の搬送装置 - Google Patents

シート状記録材料の搬送装置

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JP2002162693A
JP2002162693A JP2000356401A JP2000356401A JP2002162693A JP 2002162693 A JP2002162693 A JP 2002162693A JP 2000356401 A JP2000356401 A JP 2000356401A JP 2000356401 A JP2000356401 A JP 2000356401A JP 2002162693 A JP2002162693 A JP 2002162693A
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Chisato Yamamoto
千里 山本
Nobuyuki Torisawa
信幸 鳥沢
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Fuji Kiki Kogyo KK
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Fuji Kiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単で安価な機構により、外乱等で生じる蛇
行や搬送むらを防止する。 【解決手段】 シート状記録材料12の腰の強さに着目
して、搬送部10のガイド板14を屈曲させて弾性反発
力を発生させ、この弾性反発力で駆動ローラ16Aに対
して所定の摩擦力が生じる構成とした。即ち、シート状
記録材料12から伝わる外乱を大きな接触面(ガイド板
14との2面及び搬送ローラ16との1面)で吸収する
ため、搬送の安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材記録材料
の搬送装置に関し、特にシート状記録材料をレーザービ
ーム等で走査露光する際に適用されるシート状記録材料
の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
熱現像記録装置や銀塩写真露光現像装置等において、シ
ート状記録材料レーザー露光して潜像を形成し、これを
乾式又は湿式現像処理して画像形成している(例えば、
特開平11−133572号、同11−167170
号、同11−202419号、同11−228000号
及び特開2000−122257)。
【0003】このような装置においては、図5に示され
る如く、シート状記録材料50を2組のローラ対52、
54で搬送させながら露光する方式を採用しているが、
それぞれのローラ対52、54はシート状記録材料50
に対して軸線方向に線で接しているだけであるため、振
動等の外乱に弱いという欠点がある。
【0004】例えば、蛇行、搬送むら等により均一な露
光ができず、良好な画像が得られない不利があった。
【0005】一方、蛇行、搬送むら等を減少させるため
には、搬送手段を複雑にしたり、露光部に補助的な手段
を設けるなどの対策が必要となり、装置をコンパクト、
簡単な構成にし難く、装置の製造コストを下げることが
難しかった。
【0006】例えば、ある種の装置では、シート状記録
材料を円滑に搬送するために、シート状記録材料がロー
ラ対のそれぞれに入る前と通過後は、各ローラ対の2つ
のローラは互いに離間して非接触状態を保ち、ローラ対
に入ってから通過する間は、各ローラ対の2つのローラ
は互いに接触してシート状記録材料を挟持、搬送させて
いる。
【0007】このような装置は、前記ローラ対を離間、
接触させる手段が必要であるだけでなく、装置を製造す
る際、部品点数と組立調整時間が増える原因となる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、簡単で安価な
機構により、外乱等で生じる蛇行や搬送むらを防止する
ことができるシート状記録材料の搬送装置を得ることが
目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも1個の駆動ローラと、シート状記録材料
をその一方の面に当接して保持するガイド板よりなり、
該ガイド板と前記ローラは、これらの間でシート状記録
材料を挟持し、搬送させるように配置されたことを特徴
としている。
【0010】請求項2に記載の発明は、少なくとも1個
の駆動ローラと、シート状記録材料をその一方の面に当
接して保持するガイド板よりなり、該ガイド板によりシ
ート状記録材料を撓ませ、その弾性反発力によって発生
する前記ローラとの摩擦力により前記記録材料を搬送さ
せるようにガイド板とローラが配置されたことを特徴と
している。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記ガイド板は、中央部分が平面
で、両端部が平面部より角度θで傾斜しており、前記ロ
ーラはガイド板の傾斜部分に対向することを特徴として
いる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記請求項2又
は請求項3に記載の発明において、前記ローラの摩擦係
数は、ガイド板の摩擦係数より大きいことを特徴として
いる。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4に記載の発明において、前記ガイド板の両端
部の角度θは、0°より大きく25°以下であることを
特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記請求項3乃
至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記ガイ
ド板の傾斜部とローラの間隔は、記録材料の厚さの1〜
10倍であることを特徴としている。
【0015】請求項7に記載の発明は、露光部の走査搬
送方向に対して上流側と下流側に各1個配置された駆動
ローラと、非露光面に当接してシート状記録材料を露光
部に保持するガイド板よりなり、該ガイド板と前記各駆
動ローラは、それぞれの間でシート状記録材料を挟持
し、露光部を搬送させるように配置されたことを特徴と
している。
【0016】請求項8に記載の発明は、レーザ光照射部
を挟んで各1個配置された駆動ローラと、該駆動ローラ
に対向し所定の間隔と角度で配置されたガイド板とから
なり、前記ガイド板によりシート状記録材料を撓ませ、
その弾性反発力によって発生する前記各駆動ローラとの
摩擦力により前記記録材料を搬送させることを特徴とし
ている。
【0017】請求項9に記載の発明は、前記請求項8に
記載の発明において、前記ガイド板は中央部分が平面
で、両端部が平面部より角度θで傾斜しており、前記駆
動ローラはガイド板の傾斜部分に対向することを特徴と
している。
【0018】請求項10に記載の発明は、前記請求項8
又は請求項9に記載の発明において、前記駆動ローラの
摩擦係数は、ガイド板の摩擦係数より大きいことを特徴
としている。
【0019】請求項11に記載の発明は、前記請求項9
又は請求項10に記載の発明において、前記ガイド板の
両端部の傾斜角度θは、0°〜20°であることを特徴
としている。
【0020】請求項12に記載の発明は、前記請求項9
乃至請求項11の何れか1項記載の発明において、前記
ガイド板の傾斜部と駆動ローラの間隔は、シート状記録
材料の厚さの1〜10倍であることを特徴としている。
【0021】請求項13に記載の発明は、レーザ光照射
部を挟んで各1個配置された駆動ローラと、該駆動ロー
ラに対向し所定の間隔と角度で配置されたガイド板とか
らなり、前記ガイド板は中央部分が平面で、両端部が平
面部より角度θで傾斜しており、前記駆動ローラはガイ
ド板の傾斜部分に対向することを特徴としている。
【0022】請求項14に記載の発明は、前記請求項1
3に記載の発明において、前記駆動ローラの摩擦係数
は、ガイド板の傾斜面の摩擦係数より大きいことを特徴
としている。
【0023】請求項15に記載の発明は、前記請求項1
3又は請求項14に記載の発明において、前記ガイド板
の両端部の傾斜角度θは、0°〜20°であることを特
徴としている。
【0024】請求項16に記載の発明は、前記請求項1
3乃至請求項15の何れか1項記載の発明において、前
記ガイド板の傾斜部と駆動ローラの間隔は、シート状記
録材料の厚さの1〜10倍であることを特徴としてい
る。
【0025】本発明によれば、少なくとも1個の駆動ロ
ーラと、シート状記録材料をその一方の面に当接して保
持するガイド板よりなり、該ガイド板と前記ローラは、
これらの間でシート状記録材料を挟持し、搬送させるよ
うに配置した。この場合、ガイド板の形状や駆動ローラ
との相対関係を特定することで、駆動ローラに入力する
外乱をシート状記録材料へ伝わることを防止することが
でき、安定した搬送を実現することができる。
【0026】すなわち、ガイド板によりシート状記録材
料を撓ませ、その弾性反発力によって発生する前記ロー
ラとの摩擦力により前記記録材料を搬送させる。この撓
みを発生させるためには、ガイド板の中央部分に対して
両端部を角度θで傾斜させ、前記駆動ローラをガイド板
の傾斜部分に対向させる。
【0027】また、シート状記録材料における駆動ロー
ラとの摩擦係数は、ガイド板の摩擦係数より大きいこと
が条件となる。
【0028】さらに、ガイド板の両端部の角度θを0°
より大きく25°以下(0<θ≦25°)とすること
で、シート状記録材料の撓みを適正にすることができ
る。このとき、ガイド板の傾斜部とローラの間隔をシー
ト状記録材料の厚さの1〜10倍としておけば、シート
状記録材料は自身の弾性反発力で駆動ローラから駆動力
を受けることができる。
【0029】この構成は、平面部を中央としてシート状
記録材料の搬入側(上流側)と搬出側(下流側)に適用
可能である。この場合平面部をレーザ光照射部とするこ
とで、平面部でのシート状記録材料の搬送性が向上する
ため、走査露光等において精度よく画像記録が可能とな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1には、
第1の実施の形態に係るシート状記録材料の搬送部10
が示されている。
【0031】この搬送部10は、シート状記録材料12
を支持するガイド板14を備えている。なお、この第1
の実施の形態では、シート状記録材料12の記録面、非
記録面の何れがガイド板14に対向していてもよいが、
通常はガイド板14との摺動による傷等を考慮して非記
録面をガイド板14に対向させることが好ましい。
【0032】上記ガイド板14は、シート状記録材料1
2の搬送方向に対して、中央部が略水平面14Aとさ
れ、少なくとも搬送上流側の端部が屈曲されてスロープ
14Bを形成している。すなわち、水平面14Aとスロ
ープ14Bとが角度θの傾斜となっている。なお、ガイ
ド板14のシート状記録材料12の搬送方向下流側にも
スロープ14Aと同一形態のスロープ14Cを設けても
よい(図1の鎖線参照)。上記スロープ14B(14
C)の傾斜角度θは、0°より大きく25°以下に設定
されている。
【0033】シート状記録材料12は、前記スロープ1
4Bを滑り落ちるように進入し、水平面14Aを通過す
る搬送経路となるが、この搬送力を付与するのが、ガイ
ド板14に対応して設けられた駆動ローラ16Aであ
る。
【0034】駆動ローラ16Aは、図示しないモータ等
の駆動手段の駆動力を、歯車やベルト等の伝達手段を介
して受け、図1の時計回り方向へ回転するようになって
いる。なお、この駆動ローラ16Aと同一構成の駆動ロ
ーラ16Bを、前記スロープ14Cと水平面14Aとの
境界位置に、シート状記録材料排出用として設けてもよ
い(図1の鎖線参照)。
【0035】駆動ローラ16Aは、前記水平面14Aと
スロープ14Bとの境界部分である屈曲部14Dに対向
配置されている。
【0036】この駆動ローラ16Aのガイド板14に対
する配置位置は、図2のように側面から見た状態で、ガ
イド板14の屈曲部14D(角度変更点)を通り、ガイ
ド板14の内角(180°−θ)を2等分する直線L
と、駆動ローラ16Aの外周が接する範囲である、こと
が好ましい。なお、駆動ローラ16Aの直径と、ガイド
板14の長さとの間には特定の関係の制約はない。
【0037】また、駆動ローラ16Aの周面はガイド板
14との間で所定の隙間Gが形成されているように配置
されている。この隙間Gは、前記シート状記録材料12
の肉厚寸法tに対して同一乃至10倍の厚さ(t≦G≦
10t)でよい。ガイド板14を熱現像処理部とする場
合、ガイド板14の表面を繊維で覆い、加熱したガイド
板14からシート状記録材料への熱付与を最適値に調整
することもできる。この場合、駆動ローラ16Aの周面
と、繊維の先端とで形成される間隙は、記録材料が繊維
の先端部を倒して搬送するため、見掛け上、0であって
もよい(図4参照)。
【0038】上記構成において、スロープ14Bの先端
からシート状記録材料12が進入すると、ガイド板14
と駆動ローラ16Aとの間に入り込む。このとき、ガイ
ド板14の水平面14Aとスロープ14Bとが所定の角
度θで屈曲されているため、シート状記録材料12は、
ガイド板14に沿って撓み、シート状記録材料12自身
の弾性反発力が発生することになる。この弾性反発力に
より、駆動ローラ16Aとの間で所定の摩擦力が生じ、
シート状記録材料12は、駆動ローラ16Aの回転によ
って搬送されるようになっている。
【0039】なお、上記スロープ14B(14C)の傾
斜角度θは、シート記録材料の剛性に依存する。例え
ば、FCR9000(商品名、富士写真フイルム(株)
販売)に使用されるイメージング・プレート(IP)や
感光性平版印刷版であるアルミニウム板などは剛性が大
きいので、傾斜角度θは小さく、前記特許に記載された
熱記録材料(フイルムベースを使用)や銀塩写真感光材
料(樹脂コート紙を使用)などは剛性が小さいので、傾
斜角度θは大きくなる。傾斜角度θは、シート記録材料
の剛性に依存する。上記熱記録材料(厚さ175μmの
フィルムベース使用)の場合、傾斜角度θは5°〜15
°、隙間Gは1.5t〜3tであればいよい。
【0040】以下に第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0041】シート状記録材料12を、(例えば非記録
面をガイド板14に対向させた状態で)スロープ14B
の端部から進入させる。
【0042】この進入が進むと、シート状記録材料12
は、ガイド板14と駆動ローラ16Aとの間に入り込
む。駆動ローラ16Aは、駆動手段の駆動力を伝達手段
を介して受けて図1の時計回り方向に回転しているが、
ガイド板14の隙間Gがシート状記録材料12の肉厚寸
法t〜10tとされているため、このままでは、駆動ロ
ーラ16Aの駆動力がシート状記録材料12には伝わり
難い。この結果、搬送に関しては不適であるが、この時
点での外乱による駆動ローラ16Aの振動等が、シート
状記録材料12の搬送に影響を及ぼすことはない。
【0043】ここで、ガイド板14は、水平面14Aと
スロープ14Bとの間が所定の角度θで屈曲され、この
屈曲部14Dの近傍に駆動ローラ16Aが配設されてい
るため、シート状記録材料12が、当該スロープ14B
から水平面14Aに移るときに撓み、この撓みによりシ
ート状記録材料12自身に弾性反発力が発生する。この
弾性反発力により、シート状記録材料12と駆動ローラ
16Aとの間に所定の摩擦力が生じ、駆動ローラ16A
からシート状記録材料12へ確実に搬送駆動力伝達さ
れ、シート状記録材料12は搬送される。
【0044】また、上記外乱が生じた場合は、シート状
記録材料の弾性力(肉厚方向の変位)により吸収するた
め、搬送に影響を及ぼすことがない。
【0045】なお、図1の左側にスロープ14C及び駆
動ローラ16Bが存在する場合には、ガイド板14から
のシート状記録材料12の排出時においても上記と同様
の作用、すなわち、シート状記録材料12の屈曲による
弾性反発力により駆動ローラ16Bとの間で所定の摩擦
力が生じ、確実に搬送される。
【0046】上記のように、シート状記録材料12の弾
性反発力により、駆動ローラ16A(16B)との間で
所定の摩擦力(駆動力を受けるのに十分な摩擦力)を発
生させているため、駆動ローラ16A(16B)が、外
乱により振動したり、その駆動(回転速度)に変化があ
っても、その外乱をシート状記録材料12が肉厚方向に
変位することで吸収でき、搬送自体に影響を及ぼすこと
が軽減される。この結果、安定した搬送を簡単な構造で
実現することができる。 (第2の実施の形態)以下、図3に従い、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、この第2の実施
の形態の特徴は、第1の実施の形態の搬送部10をレー
ザービームを用いてシート状記録材料12に画像を潜像
露光する画像露光部18に適用したものであり、当該搬
送部10についての同一構成部分については、同一の符
号を付してその構成の説明を省略する。
【0047】図3に示される如く、画像露光部18は、
搬送部10の上部に露光ユニット20を備えている。
【0048】露光ユニット20は、レーザービームを照
射する光源22と、この光源22から照射されるレーザ
ービームBを、前記搬送部10を搬送するシート状記録
材料12の搬送方向と直交する方向へ走査(主走査)す
るための偏向手段としてのポリゴンミラー24と、前記
光源22の点灯状態を画像信号に基づいて制御(例え
ば、パルス幅変調)する記録制御装置26と、で構成さ
れている。ポリゴンミラー24から反射したレーザービ
ームBは、レンズ28によって集光光とされ、ミラー3
0によって反射されて、前記搬送部10の水平面14A
のシート状記録材料搬送方向略中央部へと至る。このと
き、レーザービームBは主走査されており、これに同期
してシート状記録材料12が駆動ローラ16Aの駆動力
で搬送され(副走査)、これによりシート状記録材料1
2には画像が形成されることになる。
【0049】図3において、搬送部10におけるガイド
板14の水平面14Aとスロープ14B(14C)との
傾斜角度θは、0°より大きく25°以下(0°<θ≦
25°)とされている。また、駆動ローラ16A(16
B)の配置位置は、ガイド板14の屈曲部14D(角度
変更点)を通り、ガイド板14の内角(180°−θ)
を2等分する直線Lと、駆動ローラ16A(16B)の
外周が接する範囲が好ましい。さらに、駆動ローラ16
A(16B)とガイド板14との隙間Gは、t≦G≦2
t(tはシート状記録材料12の肉厚寸法)である。こ
れらは全て前記第1の実施の形態と同一である。
【0050】上記構成において、シート状記録材料12
を、非記録面をガイド板14に対向させた状態で、スロ
ープ14Bの端部から進入させる。
【0051】この進入が進むと、シート状記録材料12
は、ガイド板14と駆動ローラ16Aとの間に入り込
む。駆動ローラ16Aは、駆動手段の駆動力を伝達手段
を介して受けて図3の時計回り方向に回転しているが、
ガイド板14の隙間Gがシート状記録材料12の肉厚寸
法t〜10tとされているため、このままでは、駆動ロ
ーラ16Aの駆動力がシート状記録材料12には伝わり
難い。この結果、搬送に関しては不適であるが、この時
点での外乱による駆動ローラ16Aの振動等が、シート
状記録材料12の搬送に影響を及ぼすことはない。
【0052】ここで、ガイド板14は、水平面14Aと
スロープ14Bとの間が所定の角度θで屈曲され、この
屈曲部14Dの近傍に駆動ローラ16Aが配設されてい
るため、シート状記録材料12が、当該スロープ14B
から水平面14Aに移るときに撓み、この撓みによりシ
ート状記録材料12自身に弾性反発力が発生する。この
弾性反発力により、シート状記録材料12と駆動ローラ
16Aとの間に所定の摩擦力が生じ、駆動ローラ16A
からシート状記録材料12へ確実に搬送駆動力伝達さ
れ、シート状記録材料12は搬送される。
【0053】また、上記外乱が生じた場合は、シート状
記録材料の弾性力(肉厚方向の変位)により吸収するた
め、搬送に影響を及ぼすことがない。
【0054】水平面14Aを通過しているシート状記録
材料12は、副走査移動となり、この間に光源22から
照射されたレーザービームBがポリゴンミラー24によ
って主走査され、レンズ28によって集光されると共に
ミラー30によってシート状記録材料12の記録面へと
案内される。これにより、シート状記録材料12の搬送
に応じて順次画像が記録されていく。
【0055】画像の記録が終了したシート状記録材料1
2は、スロープ14Cと駆動ローラ16Bとにより、シ
ート状記録材料12を屈曲させ、弾性反発力により駆動
ローラ16Bとの間で所定の摩擦力が生じ、確実に排出
される。
【0056】上記のように、シート状記録材料12の弾
性反発力により、駆動ローラ16A(16B)との間で
所定の摩擦力(駆動力を受けるのに十分な摩擦力)を発
生させているため、駆動ローラ16A(16B)が、外
乱により振動したり、その駆動(回転速度)に変化があ
っても、その外乱をシート状記録材料12が肉厚方向に
変位することで吸収でき、水平面14Aを通過している
シート状記録材料12に対して蛇行や搬送むらを発生さ
せることがなくなり、安定した画像記録が可能となる。
【0057】また、この搬送部10からの排出後は、シ
ート状記録材料12は、例えば、熱現像処理部や熱処理
部(図示省略)に送られ、潜像が現像されたり、所定の
転写紙に転写されたりして、仕上がり画像が形成され
る。この場合、シート状記録材料12の走査中に蛇行や
搬送むらが生じないため、仕上がり状態が向上する。
【0058】なお、上記第1及び第2の実施の形態にお
いて、シート状記録材料12をガイド板14により支持
する構成としたが、ガイド板14と駆動ローラ16Aと
の位置関係を上下反転させてもよい。すなわち、シート
状記録材料12に腰があるため、下面を常に支持してお
く必要がないからである。
【0059】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、シート状記録材料12の搬送基準を水平面とした
が、垂直面、すなわち、図1乃至図3を90°傾けた状
態であってもよい(水平面14Aが垂直面14Aとな
る)。
【0060】以上説明したように本実施の形態では、シ
ート状記録材料12の腰の強さに着目して、搬送部10
のガイド板14を屈曲させて弾性反発力を発生させ、こ
の弾性反発力で駆動ローラ16A(16B)に対して所
定の摩擦力が生じる構成としたため、駆動ローラ16A
(16B)が外乱によって振動したり駆動むらが発生し
ても、その振動等をシート状記録材料12の肉厚方向の
移動で吸収するため、直接シート状記録材料12の搬送
に影響を及ぼすことがなくなり、搬送の安定化を図るこ
とができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、簡単で安価
な機構により、外乱等で生じる蛇行や搬送むらを防止す
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る搬送部の概略構成図で
ある。
【図2】ガイド板と駆動ローラとの相対位置関係を示す
拡大図である。
【図3】第2の実施の形態に係り、本発明の搬送部が適
用された画像露光部の概略構成図である。
【図4】ガイド板の表面が繊維で覆われた場合の拡大図
である。
【図5】従来の搬送部の概略構成図である。
【符号の説明】
10 搬送部 12 シート状記録材料 14A 水平面 14B、14C スロープ 16A、16B 駆動ローラ 18 画像露光部 20 露光ユニット 22 光源 24 ポリゴンミラー 26 記録制御装置 28 レンズ 30 ミラー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の駆動ローラと、シート
    状記録材料をその一方の面に当接して保持するガイド板
    よりなり、該ガイド板と前記ローラは、これらの間でシ
    ート状記録材料を挟持し、搬送させるように配置された
    ことを特徴とするシート状記録材料の搬送装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1個の駆動ローラと、シート
    状記録材料をその一方の面に当接して保持するガイド板
    よりなり、該ガイド板によりシート状記録材料を撓ま
    せ、その弾性反発力によって発生する前記ローラとの摩
    擦力により前記記録材料を搬送させるようにガイド板と
    ローラが配置されたことを特徴とするシート状記録材料
    の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド板は、中央部分が平面で、両
    端部が平面部より角度θで傾斜しており、前記ローラは
    ガイド板の傾斜部分に対向することを特徴とする請求項
    2記載のシート状記録材料の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラの摩擦係数は、ガイド板の傾
    斜面の摩擦係数より大きいことを特徴とする請求項2又
    は請求項3記載のシート状記録材料の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド板の両端部の角度θは、0°
    より大きく25°以下であることを特徴とする請求項3
    又は請求項4記載のシート状記録材料の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド板の傾斜部とローラの間隔
    は、記録材料の厚さの1〜10倍であることを特徴とす
    る請求項3乃至請求項5の何れか1項記載のシート状記
    録材料の搬送装置。
  7. 【請求項7】 露光部の走査搬送方向に対して上流側と
    下流側に各1個配置された駆動ローラと、非露光面に当
    接してシート状記録材料を露光部に保持するガイド板よ
    りなり、該ガイド板と前記各駆動ローラは、それぞれの
    間でシート状記録材料を挟持し、露光部を搬送させるよ
    うに配置されたことを特徴とするシート状記録材料の搬
    送装置。
  8. 【請求項8】 レーザ光照射部を挟んで各1個配置され
    た駆動ローラと、該駆動ローラに対向し所定の間隔と角
    度で配置されたガイド板とからなり、前記ガイド板によ
    りシート状記録材料を撓ませ、その弾性反発力によって
    発生する前記各駆動ローラとの摩擦力により前記記録材
    料を搬送させることを特徴とするシート状記録材料の搬
    送装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド板は中央部分が平面で、両端
    部が平面部より角度θで傾斜しており、前記駆動ローラ
    はガイド板の傾斜部分に対向することを特徴とする請求
    項8記載のシート状記録材料の搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動ローラの摩擦係数は、ガイド
    板の傾斜面の摩擦係数より大きいことを特徴とする請求
    項8又は請求項9記載のシート状記録材料の搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記ガイド板の両端部の傾斜角度θ
    は、0°〜20°であることを特徴とする請求項9又は
    請求項10記載のシート状記録材料の搬送装置。
  12. 【請求項12】 前記ガイド板の傾斜部と駆動ローラの
    間隔は、シート状記録材料の厚さの1〜10倍であるこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項11の何れか1項記
    載のシート状記録材料の搬送装置。
  13. 【請求項13】 レーザ光照射部を挟んで各1個配置さ
    れた駆動ローラと、該駆動ローラに対向し所定の間隔と
    角度で配置されたガイド板とからなり、前記ガイド板は
    中央部分が平面で、両端部が平面部より角度θで傾斜し
    ており、前記駆動ローラはガイド板の傾斜部分に対向す
    ることを特徴とするシート状記録材料の搬送装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動ローラの摩擦係数は、ガイド
    板の傾斜面の摩擦係数より大きいことを特徴とする請求
    項13記載のシート状記録材料の搬送装置。
  15. 【請求項15】 前記ガイド板の両端部の傾斜角度θ
    は、0°〜20°であることを特徴とする請求項13又
    は請求項14記載のシート状記録材料の搬送装置。
  16. 【請求項16】 前記ガイド板の傾斜部と駆動ローラの
    間隔は、シート状記録材料の厚さの1〜10倍であるこ
    とを特徴とする請求項13乃至請求項15の何れか1項
    記載のシート状記録材料の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018510378A (ja) * 2015-03-13 2018-04-12 リープ テクノロジーズ エルティーディー アンプリントエンジン

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