JP2002162518A - プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積層体 - Google Patents

プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積層体

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JP2002162518A JP2000359136A JP2000359136A JP2002162518A JP 2002162518 A JP2002162518 A JP 2002162518A JP 2000359136 A JP2000359136 A JP 2000359136A JP 2000359136 A JP2000359136 A JP 2000359136A JP 2002162518 A JP2002162518 A JP 2002162518A
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太郎 大宅
Hirobumi Murooka
博文 室岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイの表示面から放射され
る近赤外線による周辺機器への誤作動を広帯域の近赤外
線に対して防止でき、安価で光線透過率が高い前面パネ
ル用に好適な近赤外線反射フィルムの提供。 【解決手段】 繰り返し単位がエチレンー2,6−ナフ
タレートであるポリエステルから主としてなる第一の層
と第一の層を構成するポリエステルの屈折率よりも低い
屈折率を有する熱可塑性樹脂から主としてなる第二の層
とを、交互に少なくとも41層積層させ且つ少なくとも
1方向に配向させた多層積層延伸フィルムで、第一の層
と第二の層のいずれかは平均粒径0.01〜2μmの不
活性粒子を0.001〜5重量%含有し、第一の層と第
二の層の個々の層の厚みはそれぞれ0.05〜0.5μ
mの範囲で且つ第一の層と第二の層のいずれかは層間に
おける厚みの最大を最小で割った比が1.2以上である
反射フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イ前面板用近赤外線反射フィルムおよびそれからなる積
層体に関する。更に詳しくは、プラズマディスプレイ等
の映像表示パネル面に好適に使用できる近赤外線反射フ
ィルムおよびそれからなる積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョンに代表される
映像機器においては、映し出される映像の高精細化と大
画面化という市場要求により、従来のCRTを用いた直
視型テレビジョンに加えて、プラズマディスプレイ等を
用いた発光型パネル方式、液晶ディスプレイ等を用いた
非発光型パネル方式、映像プロジェクターが内蔵された
リアプロジェクション方式等のテレビジョンが進出しつ
つある。中でも、発光型パネル方式のプラズマディスプ
レイは、光源あるいは放電部を構成する各々の画素部分
の構造的要因により、可視光領域から赤外線波長領域に
わたって、カラー映像の3原色(赤、緑、青色)の波長
帯以外の光線が発せられ、例えば、波長が820nm、
880nm、980nm近辺等に強い近赤外線の放射が
測定される。そして、この近赤外線放射により周辺機器
に誤作動等の問題が生じている。これは、例えば、テレ
ビ、ビデオやクーラーのリモートコントローラー、携帯
通信、パソコン等の近赤外線通信機器等に使用されてい
る近赤外線の作動波長と合致しているためである。
【0003】特開平10−156991号公報には、上
述のような近赤外線による周辺機器への誤作動の防止機
能と同時に外光反射防止機能を併せ持ち、映像機器表示
装置の前面パネル用に好適に使用することのできる外光
反射防止性フィルムが提案されている。しかしながら、
この外光反射防止性フィルムの近赤外線による周辺機器
への誤作動の防止機能は高価な近赤外線吸収剤の層によ
り構成されており、また近赤外吸収剤により着色される
ために、可視光領域での光線透過率が低くなる傾向があ
る。さらに、プラズマディスプレイから発せられる各波
長の近赤外線に対応するためには、数種の近赤外線吸収
剤を添加する必要があるが、容易に吸収波長をコントロ
ールすることはできない。
【0004】上記のような問題から800nmから10
00nm付近の波長を平均的にカットするプラズマディ
スプレイ前面板用近赤外線遮断フィルムが望まれてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、プラ
ズマディスプレイの前面パネル用として、プラズマディ
スプレイの表示面から放射される近赤外線による周辺機
器への誤作動の防止機能を持ち、安価で、光線透過率が
高く、広帯域の近赤外線の放射防止に対応できるプラズ
マディスプレイの前面パネル用に好適に使用することの
できる近赤外線反射フィルムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、映像機器の表示面
から放射される近赤外線による周辺機器の誤作動の防止
を、近赤外線吸収剤を使用しなくても、多層積層延伸フ
ィルムの使用により行うことで解決できることを見出
し、本発明に到達した。すなわち、屈折率の異なる2種
のポリマーを交互にかつ、どちらかの層における厚みの
最大と最小の比を制御して積層させることにより、周辺
機器の誤作動を招く近赤外線波長帯を反射させる層間の
光干渉作用を均等に発現したものである。
【0007】かくして本発明によれば、主たる繰り返し
単位がエチレンー2,6−ナフタレートであるポリエス
テルから主としてなる第一の層と第一の層を構成するポ
リエステルの屈折率よりも低い屈折率を有する熱可塑性
樹脂から主としてなる第二の層とを、交互に少なくとも
41層積層させ且つ少なくとも1方向に配向させた多層
積層延伸フィルムであって、第一の層と第二の層の少な
くとも1方の層は平均粒径0.01〜2μmの不活性粒
子を0.001〜5重量%含有し、第一の層と第二の層
の個々の層の厚みはそれぞれ0.05〜0.5μmの範
囲にあり、第一の層または第二の層のいずれかは個々の
層の厚みが異なり、最も厚い層の厚みを最も薄い層の厚
みで割った比が1.2以上であることを特徴とするプラ
ズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム(以
下、反射フィルムと称することがある。)が提供され
る。
【0008】また、本発明によれば、好ましい反射フィ
ルムとして、第一の層もしくは第二の層の個々の層の厚
みの分布曲線が、それぞれ明瞭に区別し得る少なくとも
2つ以上の厚みピークを有する、または、第一の層もし
くは第二の層の個々の層の厚みが、厚み方向に連続的に
変化しているプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反
射フィルムが提供される。
【0009】さらにまた、本発明によれば、好ましい反
射フィルムとして、第2の層が、(1)融点が210〜
245℃の範囲にある主たる繰り返し単位がエチレンテ
レフタレートであるポリエステルから主としてなるも
の、(2)融点が210〜245℃の範囲にあるナフタ
レンジカルボン酸共重合ポリエチレンテレフタレート
で、第1の層と第2の層のガラス転移温度(Tg)差が
40℃以上であるもの、(3)融点210〜245℃で
あるイソフタル酸共重合ポリエチレンー2,6−ナフタ
レートであり且つ第1の層と第2の層のガラス転移温度
(Tg)差が40℃以上であるもの、(4)ポリエチレ
ンー2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタレー
トもしくはイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレ
ートとを混合してなる組成物であるものまたは(5)融
点が220〜270℃であるシンジオタクティックポリ
スチレンからなる反射フィルムも提供される。
【0010】さらにまた、本発明によれば、上述の反射
フィルムと透明樹脂フィルムとを貼り合わせたプラズマ
ディスプレイ前面板用近赤外線反射積層体も提供され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における反射フィルムは、
屈折率の低い層と高い層を交互にかつ、すくなくともど
ちらかの層において、個々の層の厚みを連続的にあるい
は段階的に変化させながら積層させることで、周辺機器
の誤作動を招く近赤外線波長帯を均等に反射させること
ができた反射フィルムである。すなわち、主たる繰り返
し単位がエチレンー2,6−ナフタレートであるポリエ
ステルから主としてなる第一の層と第一の層の該ポリエ
ステルの屈折率よりも低い屈折率を有する熱可塑性樹脂
から主としてなる第二の層とを、交互に少なくとも41
層積層させ且つ少なくとも1方向に配向させた多層積層
延伸フィルムであって、第一の層と第二の層の少なくと
も1方の層は平均粒径0.01〜2μmの不活性粒子を
0.001〜5重量%含有し、第一の層と第二の層の個
々の層の厚みはそれぞれ0.05〜0.5μmの範囲に
あり、第一の層または第二の層のいずれかが最大厚みを
最小厚みで割った比が1.2以上の反射フィルムであ
る。なお、光学用途として用いることから、本発明の反
射フィルム全体の光線透過率は少なくとも70%である
ことが好ましい。不活性粒子の平均粒径が0.01μm
未満ではフィルムの滑り性向上効果が乏しく、巻取り性
の向上が不十分である。一方、不活性粒子の平均粒径が
2μmを超えると粒子による光学特性の悪化が顕著にな
り光線透過率が低下する。好ましい不活性粒子の平均粒
径は0.05〜1μmであり、更に0.1〜0.3μm
である。また、不活性粒子の含有量が0.001重量%
未満では巻取り性の向上の効果が不十分であり、0.5
重量%を超えると光学特性の悪化が顕著になる。好まし
い含有量としては、0.005〜0.2重量%である。
【0012】本発明における好ましい不活性粒子として
は、例えば、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、燐酸
カルシウム、カオリン、タルクのような無機不活性粒
子、シリコン、架橋ポリスチレン、スチレン―ジビニル
ベンゼン共重合体のような有機不活性粒子を挙げること
ができる。また、不活性粒子は、その長径と短径の比が
1.2以下である真球状粒子であることが滑り性と光学
特性をバランスさせる点から好ましい。さらにまた、不
活性粒子はその粒度分布が相対標準偏差で0.3未満で
あることが好ましい。該相対標準偏差が0.3以上とな
ると粗大粒子の頻度が高くなり光学的な欠陥を生じやす
い。ここで、不活性粒子の平均粒径および粒径比は、ま
ず粒子表面に導電性付与のための金属を極薄くスパッタ
し、電子顕微鏡にて1万〜3万倍に拡大した像から、長
径、短径および面積円相当径を求め、以下の一般式から
算出される。
【0013】
【数1】 平均粒径=測定粒子の面積円相当径の総和/測定粒子数 粒径比 =粒子の平均長径/該粒子の平均短径 また不活性粒子としては酸化チタンや硫化亜鉛のような
顔料として作用するような粒子や着色している粒子は、
光学的特性を劣化させるので、好ましくない。なお、不
活性粒子は、第1の層または第2の層のいずれに含有さ
れていても良いが、第1の層に含有されているのが好ま
しい。
【0014】本発明における第一の層は、ポリエチレン
−2,6−ナフタレートホモポリマー、または、全繰り
返し単位の少なくとも70モル%、好ましくは85モル
%以上がエチレン−2,6−ナフタレートで占められた
共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレートで構成され
る。特に好ましい第1の層を構成するポリエステルは、
ポリエチレン−2,6−ナフタレートホモポリマーであ
る。これらのポリエチレン−2,6−ナフタレートを第
一の層として用いれば、延伸によって高度の屈折率を第
1の層に付与できるという利点がある。
【0015】また、第1の層を構成するのが共重合ポリ
エチレンテレフタレートである場合、その共重合成分と
しては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7
−ナフタレンジカルボン酸のような2,6−ナフタレン
ジカルボン酸以外の芳香族カルボン酸;アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の如き
脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸の如
き脂環族ジカルボン酸等が酸成分として挙げられ、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール等の如き脂肪族ジオー
ル;シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール
等がグリコール成分として挙げられる。
【0016】本発明における第2の層の熱可塑性樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。さら
に、第2の層の配向結晶性を低くするために、融点は2
10〜245℃であることが好ましい。融点が210℃
未満では、結晶性が低くなりすぎ製膜が難しく、また、
第2の層の耐熱性が悪くなりフィルム全体の耐熱性に悪
影響を与える。他方、融点が245℃を超えると第2の
層の結晶性が高くなり、第2の層のガラス転移点(T
g)より高い延伸温度で延伸すると配向結晶化が進み連
続製膜性が悪くなる。なお、ポリエチレンテレフタレー
トの融点およびガラス転移点は、共重合させることで調
整することができる。共重合成分は、ジカルボン酸成分
であってもグリコール成分であってもよく、ジカルボン
酸成分としては例えばイソフタル酸、フタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸;アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸
等の如き脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボ
ン酸の如き脂環族ジカルボン酸等を挙げることができ、
グリコール成分としては例えばブタンジオール、へキサ
ンジオール等の如き脂肪族ジオール;シクロヘキサンジ
メタノールの如き脂環族ジオール等を挙げることができ
る。特に共重合酸成分として、イソフタル酸を用いるこ
とが、融点、ガラス転移点(Tg)を調整する上で好ま
しい。これらの共重合成分は単独または二種以上を使用
することができる。例えばイソフタル酸の共重合量とし
ては、好ましくは4〜18モル%、さらに好ましくは8
〜15モル%である。第2の層には不活性粒子は実質上
無いほうがよいが、光学的な特性が悪化しない範囲であ
れば、添加されていても支障はない。イソフタル酸を共
重合させた場合、第1の層と第2の層のガラス転移点
(Tg)差は40℃以上あることが好ましい。この範囲
であれば、第2の層のガラス転移点(Tg)に合せて延
伸すると第2の層のポリマーにとっては、過大の延伸温
度となり、延伸による配向が抑えられ、ほとんど流動に
近くなる。したがって、第2の層は延伸により配向し屈
折率が増大するが、第2の層の配向は抑えられ屈折率の
変化が少なく、結果として両層の屈折率差が大きくな
る。
【0017】また、本発明における第2の層の熱可塑性
樹脂としては、ポリエチレン−2,6−ナフタレートと
ポリエチレンテレフタレートの混合物、またはポリエチ
レン−2,6−ナフタレートとイソフタル酸共重合ポリ
エチレンテレフタレートの混合物も用いることができ
る。これらの混合物もその融点は上記多層積層延伸フィ
ルムの第2の層と同様、210〜245℃であることが
好ましい。一般に、低結晶性ポリマーを無乾燥で溶融押
出しするには、特別の設備(乾燥設備またはそれに類す
る設備)が必要となる。しかし第2の層に上記混合物を
用いることにより、混合物が低結晶性であるにもかかわ
らず、上記の特別な設備が不要になる利点がある。
【0018】さらに本発明における第2の層の熱可塑性
樹脂としては、融点が220〜270℃のシンジオタク
テイックポリスチレンを主体とする層を用いることもで
きる。シンジオタクチックポリスチレンとは、立体構造
がシンジオタクティック構造、すなわち炭素−炭素結合
から形成される主鎖に対して、側鎖であるフェニル基や
置換フェニル基が交互に反対方向に位置する立体構造を
有するものであり、そのタクティシティーは、同位体炭
素による核磁気共鳴法により定量される。この方法で測
定されるタクティシティーは、連続する複数個の構成単
位の存在割合、例えば2個の場合はダイアット、3個の
場合はトリアッド、5個の場合はペンタッドによって示
すことができるが、本発明でいうシンジオタクティック
ポリスチレンとしては、通常は、ラセミダイアッドで7
5%以上、好ましくは85%以上、若しくはラセミペン
タッドで30%以上、好ましくは50%以上のシンジオ
タクティシティーを有するポリスチレン、ポリ(アルキ
ルスチレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ(ア
ルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸、これらの
水素化重合体およびこれらの共重合体を含む。この中で
好ましいシンジオタクティックポリスチレンとしては、
融点が220〜270℃の範囲にあるものである。特に
好ましくは、ポリスチレンとp−メチルスチレンとの共
重合体である。かかる共重合体において、その融点を上
記範囲とするには、p−メチルスチレンの共重合量で融
点を調整することで達成できる。p−メチルスチレンが
多いと融点は低下し、結晶性も低下する。共重合量とし
ては、0〜15%が好ましい。ポリエチレン−2,6−
ナフタレートは、延伸により延伸方向の屈折率は増加す
るが、シンジオタクティックポリスチレンは、延伸方向
の屈折率が増大しにくく、各層間の屈折率差がつきやす
い。
【0019】本発明の反射フィルムは、上記のような第
一の層と第二の層を41層以上、好ましくは101層以
上更に好ましくは101層以上501層交互に積層した
ものである。ただし、本発明の反射フィルムでは、第一
の層及び第二の層のそれぞれ1層の厚みは0.1〜0.
5μmの範囲で、層間の光干渉により、近赤外線を選択
的に反射することが必要である。ここで、各層の厚みの
最大と最小の比の下限を1.2以上好ましくは、1.2
3以上更に好ましくは1.3以上極めて好ましくは1.
5以上、上限を3以下にすることにより均一な各層の厚
みでは得られないリモートコントロール障害を引き起こ
す可能性のある800〜1000nmにわたる近赤外線
の波長域を平均的に透過率を低く抑えることができる。
ここで、各層の厚みの最大と最小の比の下限が1.2以
下では、さまざまなリモートコントローラの近赤外波長
に対応するのに十分な波長域を反射することができず、
上限が3以上では、逆に反射波長帯が広くなりすぎ、十
分な反射率が得られない。第1層または第2層の厚みの
いずれかは、徐々に連続的に変化させるか、厚みの分布
曲線を見たときに明瞭に区別できる少なくとも2つ以上
の厚みピークが発現するように何段階かに分けてステッ
プ状に変化させるのが好ましい。第1層または第2層の
厚みランダムに厚みを変化させることは各層での干渉を
弱める結果なり易い。各層の厚みをほぼ均一にすると、
幅広い波長帯での反射が得られない。特に好ましいの
は、第1層および第2層の厚みを、共に厚み方向に沿っ
て連続的に変化させたものである。なお、ここでいう明
瞭に区別できる厚みピークとは、0〜1μmの厚み範囲
を百分割した分布曲線を描いた際に、2つの厚みピーク
間に両ピークの度数の半分以下の谷が存在するものを意
味する。
【0020】また、本発明の反射フィルムは、その選択
反射波長の範囲を増大させるために、選択波長の異なっ
た複数の多層積層延伸フィルムを組み合わせて使用する
が、その組み合せ方としては、選択波長の異なった積層
フィルムを接着剤等を介在させずに製膜時に積層させて
も良いし、複数の多層積層延伸フィルムを製膜した後、
接着剤等で積層させてもよい。工程の簡略化および接着
剤などの存在による光干渉作用の低下を防止することか
ら選択波長の異なった積層フィルムを接着剤等を介在さ
せずに製膜時に積層させるのが好ましい。また、本発明
の目的を達せられる範囲において、特定波長領域を吸収
する近赤外吸収剤を含有させたり、近赤外吸収剤を含有
させた透明フィルムと積層し、組み合せで使用すること
ができる。
【0021】ところで、本発明の反射フィルムは少なく
とも1方向に延伸され、好ましくは2軸延伸されてい
る。延伸温度は第1の層の樹脂のガラス転移点(Tg)
からTg+50℃の範囲で行うことが好ましい。延伸倍
率としては、1軸延伸の場合、2〜10倍で、延伸方向
は、縦方向であっても横方向であっても構わない。2軸
延伸の場合は、面積倍率として、5〜25倍である。延
伸倍率が大きい程、第1層および第2層の個々の層にお
ける面方向のバラツキが、延伸による薄層化により、絶
対的に小さくなり、多層積層延伸フィルムの光干渉が面
方向に均一になるので好ましい。延伸方法としては、逐
次2軸延伸、同時2軸延伸、チューブラー延伸、インフ
レーション延伸等の公知の延伸方法が可能であるが、好
ましくは逐次2軸延伸が、生産性、品質の面で有利であ
る。また、延伸されたフィルムは、熱的な安定化のため
に、熱処理により安定化されるのが好ましい。
【0022】熱処理の温度としては、(第2の層の融点
−30)℃より高く、(第1の層の融点−30)℃より
低いのが好ましい。ただし、あまり高いと第2の層の融
解が始まるため、厚み斑の悪化や連続製膜性が低下す
る。なお、本発明における第1の層および第2の層はそ
の各1層の厚みが0.05〜0.5μmである。
【0023】本発明における多層積層延伸フィルムは、
例えば、不活性粒子を含有するポリエチレン−2,6−
ナフタレートを主とする第1の層を形成するポリマー
と、第2の層を形成するポリマーをフィードブロックを
用いた同時多層押し出し法により2層が交互に両表面に
第1の層が形成されるように積層され、ダイに展開され
る。この時、フィードブロックで積層されたポリマー
は、積層された形態を維持しており、フィードブロック
内で積層されている各層の厚みを調整することで。段階
的または連続的な厚み方向に沿った厚みの変化を第1層
または第2層に付与できる。ダイより押し出されたシー
トは、キャスティングドラムで冷却固化され、未延伸フ
ィルムとなる。未延伸フィルムは、所定の温度に加熱さ
れ、縦かつまたは横方向に延伸され、所定の温度で熱処
理され、巻き取られる。
【0024】本発明の近赤外線反射フィルムは、他の透
明樹脂フィルムと積層させた積層体の形態で使用しても
良い。他の透明樹脂フィルムとは、光の散乱や拡散によ
る光量損失が小さく、JIS K−7105に準じて測
定した曇り度が10%以下となる物質として定義され、
屈折率の大きい方が有利であり、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリ
エステル系、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル等が適当な例として好ましく挙げられる。透明
樹脂フィルムの厚みは、25〜200μmが好ましく、
50〜150μmがさらに好ましい。透明樹脂フィルム
の厚みが25μm未満では強度が不足し、200μmを
超えるとフィルムの剛性が高くなり映像機器のディスプ
レイ表面への2次加工性に劣り好ましくない。また、積
層の方法としては、押出し時での共押し出しや接着剤に
よるラミネート等が用いられる。積層は、透明樹脂フィ
ルムの片面または両面に施される。
【0025】また、本発明の近赤外線反射フィルムをプ
ラズマディスプレイの前面パネルに貼合せるには、透明
樹脂フィルムの一方の面に反射防止層を形成し、かつ該
透明樹脂フィルムの他の面に多層積層延伸フィルムを積
層した積層体の形態であることが望ましい。本発明にお
いて反射防止層の形成方法には任意の加工法を選択する
ことができ、特に制限はない。外光を乱反射させること
により視感反射率を低減させる方法、例えば上述の透明
樹脂フィルムの片面に粒子径が可視光の波長以下の超微
粒子である二酸化ケイ素等を塗布して光の乱反射が生じ
る反射防止膜を形成する方法、または透明樹脂フィルム
の片面に硬化膜を形成し、その上にフッ化マグネシウム
層を蒸着法により反射防止層を形成する方法、もしくは
透明樹脂フィルムの片面または両面に薄膜の屈折率層を
形成する方法等が知られており、これらの方法は適宜利
用できる。それらの中でも、薄膜の屈折率層を形成し、
薄膜層の表面反射光と界面における屈折反射光との光の
干渉により反射率を低減する方法が簡便で効果的であ
る。すなわち、透明樹脂フィルムの最外層に透明樹脂フ
ィルム基材よりも低屈折率の薄膜を反射防止層として可
視光波長の1/4の薄膜で形成すると、その上面反射光
と下面反射光が打ち消し合う干渉効果により表面反射が
低減する。この反射防止層としての薄膜の屈折率は、透
明樹脂フィルムの屈折率より低いことが好ましく、非結
晶性の透明含フッ素系重合体が好ましい。非結晶性の透
明含フッ素系重合体よりなる薄膜反射防止層は、屈折率
1.28〜1.44の透明含フッ素系重合体を0.05
〜0.25μmの厚さで形成して得られ、その全光線反
射率が7%未満のものが好ましい。このような非結晶性
の透明含フッ素重合体を反射防止層とする低屈折率透明
樹脂としては、例えばパーフルオクタン、CF3(C
2nCH=CH2(n:5〜11)、CF3(CF2
mCH2CH3(m:5〜11)等の特定のフッ素系溶剤
に可溶な重合体、アクリル酸含フッ素アルキルエステル
重合体、メタクリル酸含フッ素アルキルエステル重合
体、商品名「サイトップ」(旭硝子社製)、および商品
名「テフロンAF」(デユポン社製)が知られる。これ
らは、スプレーコート法、スピンコート法、デイップコ
ート法、ロールコート法、グラビアコート法またはダイ
コート法等により透明樹脂フィルム基材にコーテイング
される。これらのコート法は連続加工が可能であり、バ
ッチ式の蒸着法等に比べて生産性に優れる。なお、反射
防止膜層の透明樹脂フィルム面への密着性を高めるため
にコロナ放電処理または紫外線処理等の活性エネルギー
線処理を施したり、プライマー処理を施してもよい。さ
らに、透明樹脂フィルムと反射防止層との間に帯電防止
層を設けるとさらにディスプレイ用として好適に用いら
れる。すなわち、帯電防止剤として酸化錫などの金属酸
化物、界面活性剤を用い、これらにより得られる透明性
導電剤層の表面抵抗値が1010Ω以下になることが望ま
しい。
【0026】
【実施例】以下、実施例をもって、本発明を説明する。
【0027】[実施例1]平均粒径0.2μm、長径と
短径の比が1.05、粒径の標準偏差が0.15の真球
状シリカ粒子を0.1wt%添加したポリエチレンー
2,6−ナフタレート(PEN)を第一の層の樹脂とし
て調製し、不活性粒子を含まないイソフタル酸を12モ
ル%共重合したポリエチレンテレフタレート(IA1
2)を第二の層の樹脂として調製した。第一の層の樹脂
のガラス転移点(Tg)は121℃、第二の層の樹脂の
ガラス転移点(Tg)は、74℃であった。それぞれの
樹脂を170℃で6時間、160℃で3時間乾燥後、押
出し機に供給して溶融し、第一の層のポリマーを101
層、第二の層ポリマーを100層に分岐させた後、各層
のスリット幅が徐々におおきくなり、かつ、第一の層と
第二の層が交互に積層するような多層フィードブロック
装置を使用してその積層状態を保持したままダイへと導
き、キャスティングドラム上にキャストして各層の厚み
が徐々に変化しながら第一の層と第二の層が交互に積層
された総数201層の積層未延伸シートを作成した。こ
のとき第一の層と第二の層の押出し量が1:0.8にな
るように調整し、かつ、両端層が第一の層になるように
積層した。この積層未延伸シートを150℃の温度で縦
方向に3.5倍延伸し、更に155℃の延伸温度で横方
向に5.5倍に延伸し、230℃で3秒間熱固定処理を
行い反射フィルムを得た。得られた反射フィルムは、全
体厚み約36μm、第一の層の最大厚み約0.25μ
m、第一の層の最小厚み約0.18μ、第二の層の最大
厚み0.16μmおよび第二の層の最小厚み0.12μ
mであり、両層ともにほぼ連続的に厚みが変化している
ことが確認された。また、得られた反射フィルムの光学
特性は、最大反射率96%、反射率85%以上を示す波
長域約750nmから1070nmおよび可視光線の光
線透過率70%であった。得られた反射フィルムの特性
を表3に示す。
【0028】[実施例2]第一の層と第二の層の分岐す
る層数をそれぞれ41層及び40層に変更し、フィルム
全体の厚み14μmに変更した以外は、実施例1と同様
な操作を繰り返した。得られた反射フィルムは両層とも
にほぼ連続的に厚みが変化しており、その光学特性は、
最大反射率86%、反射率85%以上を示す波長域約8
40nmから980nmおよび可視光線の透過率78%
であった。近赤外線遮断性能テストにおいてはいずれの
波長においても問題なかったが、800nm付近の遮断
性能は実施例1の反射フィルムに比べやや弱かった。得
られた反射フィルムの特性を表3に示す。
【0029】[実施例3〜6]表1及び表2に示す通り
変更した以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。よ
うに主々調整し、実施例3〜6の多層近赤外反射フィル
ムを得た。得られた反射フィルムは両層ともにほぼ連続
的に厚みが変化しており、いずれの反射フィルムも80
0−950nmの近赤外線の透過率は低く、近赤外線遮
断テストでも問題なかった。得られた反射フィルムの特
性を表3に示す。
【0030】[比較例1]実施例1における第一の層と
同じ樹脂だけを使用し、厚み36μmの単層フィルムと
した以外は、実施例1と同様な方法を繰り返した。得ら
れた反射フィルムは近赤外線の反射性能および吸収性能
はなく、その特性を表3に示す。
【0031】[比較例2および3]大日本インキ工業
(株)製ニッケル錯体型近赤吸収剤(IRADDITI
VE200)を0.5重量%含有させ、厚みを25μm
と75μmに変更した以外は比較例1と同様な操作を繰
り返した。得られた25μmの単層フィルムは近赤外線
遮断率が劣る不十分なものであり、得られた75μmの
単層フィルムは850nm付近の波長に対する光線遮断
率は十分なものであったが、950nmに対する光線遮
断率は十分なものではなく、それらの特性を表3に示
す。
【0032】なお、上記特性値および評価方法は、それ
ぞれ次の測定法にて測定したものである。
【0033】(1)融点、ガラス転移点(Tg) サンプルを20mgサンプリングし、TAインスツルメ
ンツ社製DSC(DSC2920)を用い、20℃/m
in.の昇温速度でガラス転移点及び融点を測定する。
【0034】(2)層の厚み(最大厚み・最小厚み) サンプルを三角形に切り出し、包理カプセルに固定後、
エポキシ樹脂にて包理する。そして、包理されたサンプ
ルをミクロトーム(ULTRACUT−S)で縦方向に平
行な断面を50nm厚の薄膜切片にした後、透過型電子
顕微鏡を用いて加速電圧100kVにて観察・撮影し、
写真より各層の厚みを測定し、第一の層のうち最も厚み
の大きい層を最大厚みおよび最も薄い層の厚みを最小厚
みとした。第二の層においても同様にして最大厚みおよ
び最小厚みを決定した。
【0035】(3)最大反射反射率 島津製作所製分光光度計MPC−3100を用いて各波
長でのアルミ蒸着したミラーとの相対鏡面反射率を波長
350nmから2100nmの範囲で測定する。その反
射率の最大値を最大反射率とした。また、最大反射率を
示す波長は複数存在する場合は多いためピーク波長は特
定しない。
【0036】(4)光線透過率 反射率と同様、島津製作所製分光光度計MPC−310
0を用いて各波長での光線透過率を波長350nmから
2100nmの範囲で測定する。そのうち、可視光線部
分(450〜700nm)での平均光線透過率を全光線
透過率とする。
【0037】(5)近赤外線遮断性能 家庭用テレビのリモートコントローラ受光部に得られた
多層フィルムを設置し、2m離れた位置からリモートコ
ントローラでリモートコントロール信号(信号波長95
0nm及び850nm)を送って家庭用テレビが反応す
るかをテストした。PDPディスプレレイから発する近
赤外線はリモートコントローラより発する近赤外線より
弱いのでこのテストにおいて反応が見られなければリモ
ートコントロール障害の発生防止が可能である。リモー
トコントローラに反応しないものを「○」反応するもの
を「×」とした。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】ここで、上記表中の、PENはポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、IA18−PENはイソフ
タル酸成分を全ジカルボン酸成分に対して18モル%共
重合させたポリエチレン−2,6−ナフタレート、IA
12−PETはイソフタル酸成分を全ジカルボン酸成分
に対して12モル%共重合させたポリエチレンテレフタ
レート、sPSはシンジオタクティックポリスチレン、
IA18−PEN/IA15−PETはイソフタル酸成
分を全ジカルボン酸成分に対して18モル%共重合させ
たポリエチレン−2,6−ナフタレートとイソフタル酸
成分を全ジカルボン酸成分に対して15モル%共重合さ
せたポリエチレンテレフタレートを50:50の重量比
で混合したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 FA04 FA09 FA12 4F100 AK01B AK41A AK41B AK42B AL01B AL05B BA02 BA05 BA16 BA25 BA25A BA25B CA23A CA23B DE01A DE01B EJ372 JA04B JA05B JB16B JD10 JN06 JN18B YY00A YY00B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位がエチレンー2,6
    −ナフタレートであるポリエステルから主としてなる第
    一の層と第一の層を構成するポリエステルの屈折率より
    も低い屈折率を有する熱可塑性樹脂から主としてなる第
    二の層とを、交互に少なくとも41層積層させ且つ少な
    くとも1方向に配向させた多層積層延伸フィルムであっ
    て、第一の層と第二の層の少なくとも1方の層は平均粒
    径0.01〜2μmの不活性粒子を0.001〜5重量
    %含有し、第一の層と第二の層の個々の層の厚みはそれ
    ぞれ0.05〜0.5μmの範囲にあり、第一の層また
    は第二の層のいずれかは個々の層の厚みが異なり、最も
    厚い層の厚みを最も薄い層の厚みで割った比が1.2以
    上であることを特徴とするプラズマディスプレイ前面板
    用近赤外線反射フィルム。
  2. 【請求項2】 第一の層または第二の層の個々の層の厚
    みの分布曲線が、それぞれ明瞭に区別し得る少なくとも
    2つ以上の厚みピークを有する請求項1記載のプラズマ
    ディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  3. 【請求項3】 第一の層または第二の層の個々の層の厚
    みが、厚み方向に連続的に変化している請求項1記載の
    プラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  4. 【請求項4】 第二の層が、融点210〜245℃の主
    たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであるポリ
    エステルから主としてなる層である請求項1〜3のいず
    れかに記載のプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反
    射フィルム。
  5. 【請求項5】 第二の層が、融点210〜245℃のナ
    フタレンジカルボン酸共重合ポリエチレンテレフタレー
    トで、第1の層を構成するポリエステルとのガラス転移
    温度(Tg)差が40℃以上である請求項1〜3のいず
    れかに記載のプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反
    射フィルム。
  6. 【請求項6】 第二の層が、融点210〜245℃イソ
    フタル酸共重合ポリエチレンー2,6−ナフタレート
    で、第1の層を構成するポリエステルとのガラス転移温
    度(Tg)差が40℃以上である請求項1〜3のいずれ
    かに記載のプラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射
    フィルム。
  7. 【請求項7】 第二の層が、ポリエチレンー2,6−ナ
    フタレートとポリエチレンテレフタレートもしくはイソ
    フタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートとを混合し
    てなる組成物である請求項1〜3のいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルム。
  8. 【請求項8】 第二の層が、融点220〜270℃であ
    るシンジオタクティックポリスチレンからなる請求項1
    〜3のいずれかに記載のプラズマディスプレイ前面板用
    近赤外線反射フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のプラズ
    マディスプレイ前面板用近赤外線反射フィルムと透明樹
    脂フィルムとを貼り合わせたことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ前面板用近赤外線反射積層体。
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