JP2002162465A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2002162465A
JP2002162465A JP2000356947A JP2000356947A JP2002162465A JP 2002162465 A JP2002162465 A JP 2002162465A JP 2000356947 A JP2000356947 A JP 2000356947A JP 2000356947 A JP2000356947 A JP 2000356947A JP 2002162465 A JP2002162465 A JP 2002162465A
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Yoshiyuki Doi
芳行 土居
Kaoru Yoshino
薫 吉野
Toshiaki Kagawa
俊明 香川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振器の設置位置の選択の自由度が大きく発
振器への要求性能を緩和してコストを低減し得るレーザ
装置を提供する。 【解決手段】 送信する信号をサブキャリア光源3によ
って光に重畳し、このサブキャリア光源3の出力光を光
ファイバで伝送した後、光分波器4で2分し、その一方
を受光器5aによって光電変換した後、送信アンテナ6
を介して空間へ放射するとともに、目標物体10で反射
された信号を受信アンテナ7で受信し、光分波器4の他
方の出力光が入力されている光変調器8によって光に重
畳するとともに、受光器5bで電気信号に変換し、この
電気信号をフィルタ9によって適切な低周波成分のみ抽
出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ装置に関し、
特にマイクロ波やミリ波などの高周波無線信号を利用し
て、自動車などの移動物体の距離や速度を測定する用途
に用いて有用なものである。
【0002】
【従来の技術】高度道路通信システム(ITS)におけ
る車載レーダを始めとして、電波を利用したレーダシス
テムの需要が拡大している。近年ではマイクロ波やミリ
波などの周波数帯を用いた装置の開発が進められてい
る。車載レーダの例では、車体の各部にアンテナを設置
してさまざまな方向からの情報を得ることが検討されて
いる。たとえば、車の前方に取り付けた場合は前方監
視、すなわち衝突防止や車間距離制御などが可能であ
る。また、後方に取り付けると駐車時などでの後方監視
が可能となり、側面やサイドミラー付近に取り付けた場
合には追い越し車両などの死角監視が可能である。
【0003】上記監視方向の各々には、従来は図5に示
されるような構成のレーダ装置が用いられていた。同図
中、51はFM変調器、52は発振器、53は分波器、
54は送信アンテナ、55は受信アンテナ、56はミク
サ、57はフィルタである。また、58は目標物体であ
る。
【0004】この構成はFM−CW法と呼ばれる方式の
レーダ装置であり、その原理について簡単に説明する。
発振器52の出力信号はFM変調器51によって、三角
波またはそれに近い波形で周波数変調されている。分波
器53で電力分配された一方を送信無線信号として送信
アンテナ54より空間へ放射する。目標物体58で反射
された信号は受信アンテナ55で受信され、分波器53
のもう一方の出力信号とミクサ56によって掛け合わさ
れる。ミクサ56からは送信周波数と受信周波数のビー
ト周波数を持つ信号が出力され、フィルタ57によって
適切な低周波成分のみ抽出した後、信号処理が行われ
る。この方式では、目標物体58までの距離および目標
物体58との相対速度を同時に測定することができる。
【0005】図6に送受信周波数の時間変化、およびフ
ィルタ57の出力信号であるビート周波数の時間変化を
表す。送受信周波数変化の図中において、実線は送信周
波数fd (t) 、波線は受信周波数fu (t) である。この
とき、fd (t) とfu (t) の間には、目標までの往復時
間τおよびドップラー効果による周波数変化Δfについ
て、
【数1】 の関係がある。ここで、rを目標までの距離、vを目標
との相対速度とすると、
【数2】 となる。ここで、cは光速、f0 は送信中心周波数であ
る。よって(1)式は
【数3】 と書き直される。フィルタ57出力において観測される
ビート周波数は、図に示されるようにf1 とf2 を周期
的に繰り返す。(4)式に基づいてf1 とf2 を求める
と、
【数4】 となる。ここで、Tは変調繰返周期、βはFM変調器で
ある。上式より、距離rと速度vは、
【数5】 となる。すなわち、ビート周波数を観測することによ
り、距離と速度を同時に求めることができる。例とし
て、f0 =60GHz、T=1ms、β=60MHzの
送信信号において、f1 =120kHz、f2 =40k
Hzと観測された時、r=100m、v=100m/s
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなレーダ装
置において、発振器52と分波器53間、分波器53と
送信アンテナ54およびミクサ56間においては、高周
波信号が電気線路中を低損失で伝わる必要があるため、
極力伝送距離を短くする必要がある。そのため発振器5
2はアンテナの直近、すなわち環境変化の著しい車体表
面付近に設置していた。同時に、当該レーダ装置を高分
解能で動作させるためには、周波数安定度が高く、低強
度雑音、低位相雑音の発振器が必要であった。その結
果、耐環境性に優れながら、かつ高精度という両方の条
件を満たす発振器が必要となり、発振器52のコストが
高くなるという問題があった。
【0007】また前述のように、車載レーダ装置におい
て、さまざまな方向からの情報を得るためには車体の各
部に送受信アンテナ54,55を設置する必要がある
が、発振器52を送信アンテナ54の直近に設置する関
係上、各送信アンテナ54に対してそれぞれ別個の発振
器52が必要であった。そのため監視方向の増加に伴っ
て発振器52の数が増加してしまい、低コスト化が困難
であるだけでなく、装置の大型化、および異なる発振器
を用いることによる信号処理の複雑化を招いていた。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑み、発振器の
設置位置の選択の自由度が大きく発振器への要求性能を
緩和してコストを低減し得るとともに、監視部位が複数
箇所に増大しても一台の発振器等の機器を共用できこの
点からも装置全体のコストの低減を図り得るレーザ装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。
【0010】1) 移動する目標物体の距離測定や速度
測定に用いられるレーダ装置において、アンテナより送
信する無線信号を光に重畳するためのサブキャリア光源
と、サブキャリア光源の出力光を2つの経路に分岐する
ための光分波器と、光分波器の一方の出力光であるサブ
キャリア光を受光して電気信号に変換する受光器と、受
光器の出力信号である無線信号を空間へ電波として放射
するための送信アンテナと、物体で反射された上記電波
を受信する受信アンテナと、受信アンテナに入力された
無線信号を上記光分波器の他方の出力光である光信号に
重畳するための光変調器と、光変調器の出力光を検出し
て電気信号に変換する受光器と、受光器の出力信号から
所望の周波数成分を抽出するフィルタとを具備すること
を特徴とするレーダ装置。光変調器の出力光を検出する
ため受光器と、所望の周波数成分を抽出するフィルタと
を具備すること。
【0011】2) 移動する目標物体の距離測定や速度
測定に用いられるレーダ装置において、アンテナより送
信する無線信号を光に重畳するためのサブキャリア光源
と、サブキャリア光源の出力光を複数の経路に分岐する
第1の光分波器と、複数に分岐された第1の光分波器の
出力光をそれぞれ2つの経路に分岐するための第2の光
分波器、第2の光分波器の一方の出力光であるサブキャ
リア光をそれぞれ受光して電気信号に変換する受光器、
受光器の出力信号である無線信号をそれぞれ空間へ電波
として放射するための送信アンテナ、物体で反射された
上記電波をそれぞれ受信する受信アンテナ及び受信アン
テナに入力された無線信号を上記光分波器の他方の出力
光である光信号にそれぞれ重畳するための光変調器を有
する複数のアンテナ部と、各アンテナ部の各光変調器の
出力光をそれぞれ検出して電気信号に変換する複数の受
光器と、各受光器の出力信号から所望の周波数成分をそ
れぞれ抽出する複数のフィルタとを具備すること。
【0012】3) 移動する目標物体の距離測定や速度
測定に用いられるレーダ装置において、アンテナより送
信する無線信号を光に重畳するためのサブキャリア光源
と、サブキャリア光を受光して電気信号に変換する受光
器と、受光器の出力信号を2つの経路に分岐するための
分波器と、分波器の一方の出力信号である無線信号を空
間へ電波として放射するための送信アンテナと、物体で
反射された電波を受信する受信アンテナと、受信アンテ
ナの受信信号と上記分波器の他方の出力信号とのミキシ
ングを行うミクサと、ミクサの出力信号から所望の周波
数成分を抽出するフィルタとを具備すること。
【0013】4) 移動する目標物体の距離測定や速度
測定に用いられるレーダ装置において、アンテナより送
信する無線信号を光に重畳するためのサブキャリア光源
と、サブキャリア光源の出力光を複数の経路に分岐する
光分波器と、複数に分岐された光分波器の出力光である
サブキャリア光をそれぞれ受光して電気信号に変換する
受光器、各受光器の出力信号を2つの経路にそれぞれ分
岐するための分波器と、分波器の一方の出力信号である
無線信号を空間へ電波として放射するための送信アンテ
ナと、物体で反射された電波をそれぞれ受信する受信ア
ンテナ、各受信アンテナの受信信号と上記受光器の他方
の出力信号とのミキシングをそれぞれ行うミクサ及び各
ミクサの出力信号から所望の周波数成分をそれぞれ抽出
するフィルタを有する複数のアンテナ部とを具備するこ
と。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0015】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態に係るレーダ装置を示すブロック図てあ
る。同図において、1はFM変調器、2は発振器、3は
サブキャリア光源、4は光分波器、5a,5bは受光
器、6は送信アンテナ、7は受信アンテナ、8は光変調
器、9はフィルタである。また、10は目標物体であ
る。このうち、光分波器4、受光器5a、送信アンテナ
6、受信アンテナ7、光変調器8を含む領域をアンテナ
部100と呼称する。図において太線は光ファイバなど
の光路、細線は電気線路を表している。
【0016】ここで、レーダの使用周波数帯を60GH
zとし、サブキャリア光源3として1.5μmの波長帯
で発光する、60GHzの繰り返し周波数を持つモード
ロックレーザを使用する。光変調器8としては、60G
Hzの信号に反応する電界吸収型の光変調器を使用す
る。受光器5aは60GHz帯の信号を検出する高速の
フォトダイオードである。受光器5bは送信周波数と受
信周波数のビート周波数を検出する程度の、低速のフォ
トダイオードである。
【0017】かかる本形態のレーダ装置の動作について
説明する。発振器2の出力信号はFM変調器1によっ
て、三角波またはそれに近い波形で周波数変調されてい
る。その送信信号はサブキャリア光源3によって強度変
調成分として光に重畳される。サブキャリア光源3の出
力光は、光ファイバで伝送された後、アンテナ部100
に入力される。光分波器4で2分された光波の一方を受
光器5aによって光電変換した後、送信無線信号として
送信アンテナ6より空間へ放射する。目標物体10で反
射された信号は受信アンテナ7で受信され、光変調器8
によって強度変調成分として光に重畳される。ここで光
変調器8には光分波器4のもう一方の出力光が入力され
ている。光変調器8の出力は図において太い波線で表さ
れる光路を伝わり、受光器5bに入力される。受光器5
bからは送信周波数と受信周波数のビート周波数を含む
信号が出力され、フィルタ9によって適切な低周波成分
のみ抽出した後、信号処理が行われる。
【0018】各入出力成分について詳述する。発振器2
の出力はfd (t) の周波数成分を持つ送信信号である。
その時サブキャリア光源3の出力P3 は、
【数6】 である。ここで、P0 はサブキャリア光源3の平均光出
力、Aは送信信号の光変調度である。光分波器4の出力
4 は、
【数7】 である。ここでL0 はサブキャリア光源3の出力部から
光分波器4の出力部までの平均光伝送損である。受光器
5aの出力電流は(9)式に比例し、そのfd (t) の周
波数成分のみアンテナ6より空間へ放射する。受信アン
テナ7の入力はf u (t) の周波数成分を持つ受信信号で
ある。その時光変調器8の出力P8 は、
【数8】 である。ここでL1 は光分波器4の出力部から光変調器
8の出力部までの平均光伝送損、Bは受信信号の光変調
度である。この光波がファイバ伝送後に受光器5bで光
電変換される。受光器5bの帯域制限を無視すると、そ
の出力電流はIPDは(11)式に比例し、
【数9】 となる。実際には受光器5bにこれらすべての成分に応
答する高速性は必要としない。受光器5bによる帯域制
限、さらにフィルタ9による帯域制限を行って、(fd
(t) −fu (t) )の周波数成分のみフィルタ9の出力と
して抽出する。この成分が目標物体10との距離および
移動速度を決定するためのビート周波数を与える。
【0019】この構成では、光ファイバによって非常に
低損失に60GHzの無線信号を伝送することができ
る。そのため、発振器2とアンテナ部100間を離れた
場所に設置することができ、例えば発振器2を車内な
ど、環境変化に対して条件が緩和されている場所に設置
することが可能となる。よって発信器2への要求性能も
緩和され、発振器2のコストを下げることが可能とな
る。
【0020】<第2の実施の形態>図2は本発明の第2
の実施の形態に係るレーダ装置を示すブロック図であ
る。同図において、21はFM変調器、22は発振器、
23はサブキャリア光源、24は光分波器、25a,2
5b,25cは受光器、26a,26b,26cはフィ
ルタ、27a,27b,27cは目標物体である。
【0021】本形態は図1に示す第1の実施の形態にお
けるアンテナ部を複数方向(図では3方向)検知用に拡
張したものである。200a,200b,200cはア
ンテナ部であり、それぞれ図1におけるアンテナ部10
0と同等の部品、すなわち光分波器、受光器、送信アン
テナ、受信アンテナ、光変調器を含んでいる。図におい
て太線は光ファイバなどの光路、細線は電気線路を表し
ている。
【0022】かかる本形態のレーダ装置の動作について
説明する。発振器22の出力信号はFM変調器21によ
って、三角波またはそれに近い波形で周波数変調されて
いる。その送信信号はサブキャリア光源23によって強
度変調成分として光に重畳される。サブキャリア光源2
3の出力光は、光ファイバで伝送された後、アンテナ部
200a,200b,200cに入力される前に光分波
器24によって3分岐される。3つのアンテナ部200
a,200b,200cはそれぞれ目標物体27a,2
7b,27cとの送受信動作を行い、受信信号が重畳さ
れた光はそれぞれ受光器25a,25b,25cに入力
される。ここでフィルタ26a,26b,26cの出力
であるビート周波数を検出することにより、目標物体2
7a,27b,27cに関するそれぞれ距離と移動速度
を決定することができる。
【0023】この構成では、第1の実施の形態の場合と
同様、発振器22をアンテナ部200a,200b,2
00cから離れた場所に設置することができ、環境変化
の著しい車体表面付近に発振器22を設置せずに済む。
よって発信器22への要求性能も緩和され、発振器22
のコストを下げることが可能となる。
【0024】また、本形態は3方向の目標物体27a,
27b,27cの監視を可能とするが、監視方向の増加
に伴っても発振器22の数は増加しない。よって、レー
ダ装置をより低コストに実現することが可能となる。な
お、監視方向の増加に伴い受光器25a,25b,25
cが増加するが、この部品は送信周波数と受信周波数の
ビート周波数である非常に低周波数領域で動作すれば良
いので、シリコン基板を用いたフォトダイオード等の非
常に低コストな受光器が利用できる。また、各アンテナ
部200a,200b,200cが受光器、光変調器と
いった、非常に小型な部品で構成されるため、装置の小
型化が可能である。また、発振器22をすべてのアンテ
ナ部200a,200b,200cで共用するため、発
振器間の周波数同期などの処理を不要とし、信号処理の
簡素化が可能となる。また、光変調器と受光器は同一基
板上にモノリシック集積することが可能であり(特開平
11−311760などにより公知)、アンテナ部をさ
らに小型化することも可能である。
【0025】<第3の実施の形態>図3は本発明の第3
の実施の形態に係るレーダ装置を示すブロック図であ
る。同図において、31はFM変調器、32は発振器、
33はサブキャリア光源、34は受光器、35は分波
器、36は送信アンテナ、37は受信アンテナ、38は
ミクサ、39はフィルタである。また、40は目標物体
である。このうち、受光器34、分波器35、送信アン
テナ36、受信アンテナ37、ミクサ38、フィルタ3
9を含む領域をアンテナ部300と呼称する。図におい
て、太線は光ファイバなどの光路、細線は電気線路を表
している。
【0026】かかる本形態のレーダ装置の動作について
説明する。発振器32の出力信号はFM変調器31によ
って、三角波またはそれに近い波形で周波数変調されて
いる。その送信信号はサブキャリア光源33によって強
度変調成分として光に重畳される。サブキャリア光源3
3の出力光は、光ファイバで伝送された後、アンテナ部
300に入力される。受光器34によって光電変換した
後、送信信号は分波器35で2分され、送信アンテナ3
6より空間へ放射される。目標物体40で反射された信
号は受信アンテナ37で受信され、分波器35のもう一
方の出力信号とミクサ38によって掛け合わされる。ミ
クサ38からは送信周波数と受信周波数のビート周波数
を持つ信号が出力され、フィルタ39によって適切な低
周波成分のみ抽出した後、信号処理が行われる。
【0027】この構成では、第1の実施の形態と同様
に、光ファイバによって非常に低損失に60GHzの無
線信号を伝送することができる。そのため、発振器32
とアンテナ部300間を離れた場所に設置することがで
き、例えば発振器32を車内など、環境変化に対して条
件が緩和されている場所に設置することが可能となる。
よって発信器への要求性能も緩和され、発振器のコスト
を下げることが可能となる。
【0028】<第4の実施の形態>図4は本発明の第2
の実施の形態に係るレーダ装置を示すブロック図であ
る。同図において、41はFM変調器、42は発振器、
43はサブキャリア光源、44は光分波器、45a,4
5b,45cは目標物体である。
【0029】本形態は図3に示す第3の実施の形態にお
けるアンテナ部を複数方向(図では3方向)検知用に拡
張したものである。図において太線は光ファイバなどの
光路、細線は電気線路を表している。400a,400
b,400cはアンテナ部であり、それぞれ図3におけ
るアンテナ部300と同等の部品、すなわち受光器、分
波器、送信アンテナ、受信アンテナ、ミクサ、フィルタ
を含んでいる。図において太線は光ファイバなどの光
路、細線は電気線路を表している。
【0030】かかる本形態のレーダ装置の動作について
説明する。発振器42の出力信号はFM変調器41によ
って、三角波またはそれに近い波形で周波数変調されて
いる。その送信信号はサブキャリア光源43によって強
度変調成分として光に重畳される。サブキャリア光源4
3の出力光は、光ファイバで伝送された後、アンテナ部
400a,400b,400cに入力される前に光分波
器44によって3分岐される。3つのアンテナ部400
a,400b,400cはそれぞれ目標物体45a,4
5b,45cとの送受信動作を行い、それぞれの距離と
移動速度を決定することができる。
【0031】この構成では第3の実施の形態の場合と同
様、発振器42をアンテナ部400a,400b,40
0cから離れた場所に設置することができ、環境変化の
著しい車体表面付近に発振器42を設置せずに済む。よ
って発信器42への要求性能も緩和され、発振器42の
コストを下げることが可能となる。
【0032】また、この構成は3方向の目標物体45
a,45b,45cの監視を可能とするが、監視方向の
増加に伴っても発振器42の数は増加しない。よって、
レーダ装置をより低コストに実現することが可能とな
る。また、各アンテナ部400a,400b,400c
が受光器、ミクサといった、非常に小型な部品で構成さ
れるため、装置の小型化が可能である。また、発振器4
2をすべてのアンテナ部400a,400b,400c
で共用するため、発振器間の周波数同期などの処理を不
要とし、信号処理の簡素化が可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
た通り、〔請求項1〕に記載する発明は、移動する目標
物体の距離測定や速度測定に用いられるレーダ装置にお
いて、アンテナより送信する無線信号を光に重畳するた
めのサブキャリア光源と、サブキャリア光源の出力光を
2つの経路に分岐するための光分波器と、光分波器の一
方の出力光であるサブキャリア光を受光して電気信号に
変換する受光器と、受光器の出力信号である無線信号を
空間へ電波として放射するための送信アンテナと、物体
で反射された上記電波を受信する受信アンテナと、受信
アンテナに入力された無線信号を上記光分波器の他方の
出力光である光信号に重畳するための光変調器と、光変
調器の出力光を検出して電気信号に変換する受光器と、
受光器の出力信号から所望の周波数成分を抽出するフィ
ルタとを具備するので、光ファイバによって非常に低損
失に60GHzの無線信号を伝送することができ、発振
器とアンテナ間を離れた場所に設置することができ、例
えば発振器を車内など、環境変化に対して条件が緩和さ
れている場所に設置することが可能となる。よって発信
器への要求性能も緩和され、発振器のコストを下げるこ
とが可能となる。
【0034】〔請求項2〕に記載する発明は、〔請求項
1〕に記載するレーザ装置におけるサブキャリア光源の
出力光を複数の経路に分岐する第1の光分波器を有し、
この第1の光分波器でサブキャリア光源の出力光を複数
のアンテナ部に分岐してそれぞれ供給することができる
ようにしたので、〔請求項1〕に記載する発明の効果に
加え、複数方向の目標物体の監視を可能とするが、監視
方向の増加に伴っても発振器の数は増加しない。よっ
て、レーダ装置をより低コストに実現することが可能と
なる。
【0035】〔請求項3〕に記載する発明は、移動する
目標物体の距離測定や速度測定に用いられるレーダ装置
において、アンテナより送信する無線信号を光に重畳す
るためのサブキャリア光源と、サブキャリア光を受光し
て電気信号に変換する受光器と、受光器の出力信号を2
つの経路に分岐するための分波器と、分波器の一方の出
力信号である無線信号を空間へ電波として放射するため
の送信アンテナと、物体で反射された電波を受信する受
信アンテナと、受信アンテナの受信信号と上記分波器の
他方の出力信号とのミキシングを行うミクサと、ミクサ
の出力信号から所望の周波数成分を抽出するフィルタと
を具備するので、光ファイバによって非常に低損失に6
0GHzの無線信号を伝送することができ、発振器とア
ンテナを離れた場所に設置することができ、例えば発振
器を車内など、環境変化に対して条件が緩和されている
場所に設置することが可能となる。よって発信器への要
求性能も緩和され、発振器のコストを下げることが可能
となる。
【0036】〔請求項4〕に記載する発明は、〔請求項
3〕に記載するレーザ装置におけるサブキャリア光源の
出力光を複数の経路に分岐する光分波器を有し、この光
分波器でサブキャリア光源の出力光を複数のアンテナ部
に分岐してそれぞれ供給することができるようにしたの
で、〔請求項3〕に記載する発明の効果に加え、複数方
向の目標物体の監視を可能とするが、監視方向の増加に
伴っても発振器の数は増加しない。よって、レーダ装置
をより低コストに実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレーダ装置を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るレーダ装置を
示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るレーダ装置を
示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るレーダ装置を
示すブロック図である。
【図5】従来技術に係るレーダ装置を示すブロック図で
ある。
【図6】送受信周波数の時間変化、およびフィルタの出
力信号であるビート周波数の時間変化を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
2 発振器 3 サブキャリア光源 4 光分波器 5a,5b 受光器 6 送信アンテナ 7 受信アンテナ 8 光変調器 9 フィルタ 10 目標物体 22 発振器 23 サブキャリア光源 24 光分波器 25a,25b,25c 受光器 26a,26b,26c フィルタ 27a,27b,27c 目標物体 32 発振器 33 サブキャリア光源 34 受光器 35 分波器 36 送信アンテナ 37 受信アンテナ 38 ミクサ 39 フィルタ 40 目標物体 42 発振器 43 サブキャリア光源 44 光分波器 45a,45b,45c 目標物体 100 アンテナ部 200a,200b,200c アンテナ部 300 アンテナ部 400a,400b,400c アンテナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 俊明 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社 Fターム(参考) 5J070 AB08 AB24 AC02 AC06 AD02 AE01 AF03 AH40 5J084 AA05 AA07 AB01 AC02 AD04 BA03 BA36 BB31 CA08 CA26 EA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する目標物体の距離測定や速度測定
    に用いられるレーダ装置において、 アンテナより送信する無線信号を光に重畳するためのサ
    ブキャリア光源と、 サブキャリア光源の出力光を2つの経路に分岐するため
    の光分波器と、 光分波器の一方の出力光であるサブキャリア光を受光し
    て電気信号に変換する受光器と、 受光器の出力信号である無線信号を空間へ電波として放
    射するための送信アンテナと、 物体で反射された上記電波を受信する受信アンテナと、 受信アンテナに入力された無線信号を上記光分波器の他
    方の出力光である光信号に重畳するための光変調器と、 光変調器の出力光を検出して電気信号に変換する受光器
    と、 受光器の出力信号から所望の周波数成分を抽出するフィ
    ルタとを具備することを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 移動する目標物体の距離測定や速度測定
    に用いられるレーダ装置において、 アンテナより送信する無線信号を光に重畳するためのサ
    ブキャリア光源と、 サブキャリア光源の出力光を複数の経路に分岐する第1
    の光分波器と、 複数に分岐された第1の光分波器の出力光をそれぞれ2
    つの経路に分岐するための第2の光分波器、第2の光分
    波器の一方の出力光であるサブキャリア光をそれぞれ受
    光して電気信号に変換する受光器、受光器の出力信号で
    ある無線信号をそれぞれ空間へ電波として放射するため
    の送信アンテナ、物体で反射された上記電波をそれぞれ
    受信する受信アンテナ及び受信アンテナに入力された無
    線信号を上記光分波器の他方の出力光である光信号にそ
    れぞれ重畳するための光変調器を有する複数のアンテナ
    部と、 各アンテナ部の各光変調器の出力光をそれぞれ検出して
    電気信号に変換する複数の受光器と、 各受光器の出力信号から所望の周波数成分をそれぞれ抽
    出する複数のフィルタとを具備することを特徴とするレ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】 移動する目標物体の距離測定や速度測定
    に用いられるレーダ装置において、 アンテナより送信する無線信号を光に重畳するためのサ
    ブキャリア光源と、 サブキャリア光を受光して電気信号に変換する受光器
    と、 受光器の出力信号を2つの経路に分岐するための分波器
    と、 分波器の一方の出力信号である無線信号を空間へ電波と
    して放射するための送信アンテナと、 物体で反射された電波を受信する受信アンテナと、 受信アンテナの受信信号と上記分波器の他方の出力信号
    とのミキシングを行うミクサと、 ミクサの出力信号から所望の周波数成分を抽出するフィ
    ルタとを具備することを特徴とするレーダ装置。
  4. 【請求項4】 移動する目標物体の距離測定や速度測定
    に用いられるレーダ装置において、 アンテナより送信する無線信号を光に重畳するためのサ
    ブキャリア光源と、 サブキャリア光源の出力光を複数の経路に分岐する光分
    波器と、 複数に分岐された光分波器の出力光であるサブキャリア
    光をそれぞれ受光して電気信号に変換する受光器、各受
    光器の出力信号を2つの経路にそれぞれ分岐するための
    分波器と、分波器の一方の出力信号である無線信号を空
    間へ電波として放射するための送信アンテナと、物体で
    反射された電波をそれぞれ受信する受信アンテナ、各受
    信アンテナの受信信号と上記受光器の他方の出力信号と
    のミキシングをそれぞれ行うミクサ及び各ミクサの出力
    信号から所望の周波数成分をそれぞれ抽出するフィルタ
    を有する複数のアンテナ部とを具備することを特徴とす
    るレーダ装置。
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