JP2002161824A - ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置 - Google Patents
ピエゾアクチュエータ駆動回路および燃料噴射装置Info
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
る事である。 【解決手段】 ピエゾスタック3Aの充電を、オンオフ
を繰り返すスイッチング素子14のオン期間に直流電源
11からインダクタ13を介して行い、オフ期間にイン
ダクタ13にフライホイール電流を流して行う回路にお
いて、スイッチング素子14を制御する制御回路19
が、目標電圧が低いほど充電電流のピーク値が低くなる
ようにオン期間からオフ期間に切り換わるタイミングを
設定することで、低い目標電圧のときはスイッチング素
子14のオフ固定時の制御不可能なフライホイール電流
による充電誤差を抑え、充電誤差の最終充電量に対する
割合の小さい高い目標電圧のときは平均充電電流を大き
くして速やかに充電せしめる。
Description
タ駆動回路および燃料噴射装置に関する。
材料の圧電作用を利用したもので、容量性素子であるピ
エゾスタックが充放電により伸長または縮小してピスト
ン等を直線動する。例えば、内燃機関の燃料噴射装置に
おいて、燃料噴射用のインジェクタの開閉弁の切り替え
をピエゾアクチュエータにより行うものが知られてい
る。
クチュエータ駆動回路は、例えば、ピエゾスタックに直
流電源からスイッチング素子およびインダクタを介して
通電するピエゾスタックへの第1の通電経路と、直流電
源およびスイッチング素子をバイパスしてインダクタか
らピエゾスタックに通電する第2の通電経路とを有して
おり、第1の通電経路には、前記スイッチング素子のオ
ン期間に漸増する充電電流が流れ、第2の通電経路に
は、前記スイッチング素子のオフ期間に漸減する充電電
流がフライホイール作用で流れる。スイッチング素子の
オンオフを繰り返すことで、充電電流が漸増と漸減とを
繰り返してピエゾスタックの充電量が増加していき、ピ
エゾスタックの両端間電圧が段階的に上昇していく。こ
れは複数スイッチング方式として知られており、充電量
が所定の目標充電量に達するとスイッチング素子をオフ
に固定し充電を終了する。
長量や押圧力が必要に応じて得られるようにしたものが
ある。特公平6−12101号公報には、コモンレール
式の内燃機関の燃料噴射装置に適用した例として、燃料
を噴射するインジェクタの構造を、ノズル内のニードル
にコモンレールから供給された燃料の圧力が開弁方向に
付勢し、ピエゾスタックがニードルを加圧室内の燃料圧
を介して間接的に押圧駆動して開弁する構成とした燃料
噴射装置において、検出したコモンレール内燃料圧力に
応じてピエソスタックの充電量を制御し、ニードルへの
押圧力の適正化を図ったものが開示されている。充電の
終了は、例えばピエゾスタックの両端間電圧を検出して
これが目標充電量としての目標電圧に達したか否かで判
断し、スイッチング素子をオフに固定する。
グ素子をオフに固定した時、インダクタには、その時点
の充電電流の大きさに応じたエネルギーが蓄積されてお
り、オフ後にフライホイール電流による充電が行われ
て、その分が目標充電量に対する誤差となる。この誤差
は、環境の変化等でピエゾアクチュエータ駆動回路を構
成する部品の定数が変化すると、ピエゾスタックの充電
量が目標充電量に達した時の充電電流の大きさが変化す
るので、変動する。
流がピーク値に達した時と、スイッチング素子をオフに
固定した時とが一致する場合である。したがって、充電
量の誤差の抑制策として、スイッチング素子のオン期間
からオフ期間に切り換えるタイミングを早めて充電電流
のピーク値を抑えることが考えられる。
号公報記載の技術のようにコモンレール内燃料圧力に応
じて目標充電量を制御する場合には、ピーク値を抑える
ことで平均充電電流が小さくなり、目標充電量が大きな
値をとったときに、充電時間が長くなるという問題があ
る。
必要な充電精度を確保しつつ、適正な充電時間で、充電
制御を行うことのできるピエゾアクチュエータ駆動回路
を提供することを目的とする。
は、ピエゾアクチュエータに設けられたピエゾスタック
に直流電源からインダクタを介して通電する第1の通電
経路を有し、該通電経路には、その途中に設けられてオ
ンオフを繰り返すスイッチング素子のオン期間に漸増す
る充電電流を流し、前記直流電源および前記スイッチン
グ素子をバイパスしてインダクタからピエゾスタックに
通電する第2の通電経路を有し、該通電経路には、前記
スイッチング素子のオフ期間に漸減する充電電流をフラ
イホイール作用で流し、前記充電電流が繰り返しピーク
値をとるように前記スイッチング素子のオンオフを制御
するとともに、前記ピエゾスタックの充電量が、外部か
らの入力で設定された目標充電量に達すると前記スイッ
チング素子をオフに固定する制御手段とを具備する複数
スイッチング方式のピエゾアクチュエータ駆動回路にお
いて、前記制御手段を、目標充電量が小さいほど、前記
オン期間から前記オフ期間に切り換えるタイミングが、
前記ピーク値が小さくなるタイミングとなるように設定
する。
れ、スイッチング素子がオフに固定された時点でインダ
クタに保持されているエネルギーは小さくなり、充電量
の誤差は小さくなる。これにより、ピエゾスタックに最
終的に充電される充電量に対する誤差割合は小さく抑え
られる。
増大し、速やかに目標充電量まで充電できる。なお、ス
イッチング素子をオフに固定した時の充電電流が相対的
に大きくなるが、目標充電量自体が大きいので、ピエゾ
スタックに最終的に充電される充電量に対する誤差割合
はさ程、大きくはなく、必要な充電精度は確保すること
ができる。
うに、充電電流に応じた第1の信号と前記目標充電量に
応じた第2の信号とを比較する比較手段と、第1の信号
が第2の信号に達すると、前記スイッチング素子をオン
する制御信号の出力を禁止して前記オフ期間に切り換え
る制御信号出力禁止手段とを具備する構成とすることが
できる。
の発明のように、前記オン期間の経過時間に応じて上昇
する第1の信号を発生する信号発生手段と、第1の信号
と前記目標充電量に応じた第2の信号とを比較する比較
手段と、第1の信号が第2の信号を越えると、前記スイ
ッチング素子をオンする制御信号の出力を禁止して前記
オフ期間に切り換える制御信号出力禁止手段とを具備す
る構成とする。
ら供給される高圧の燃料の噴射用のノズル部と、燃料の
噴射と停止とを切り換える弁体であって、その開閉作動
用として前記高圧燃料の圧力が作用する弁体と、前記高
圧燃料圧力に抗して前記弁体を作動せしめる押圧力を出
力するピエゾアクチュエータと、コモンレール内の燃料
圧力を検出する圧力検出手段と、前記ピエゾアクチュエ
ータを駆動する請求項1ないし3いずれか記載のピエゾ
アクチュエータ駆動回路とを具備する構成とする。前記
制御手段は、検出されたコモンレール内燃料圧力が高い
ほど目標充電量が大きくなるように設定する。
動し得る押圧力を過不足のない適正な大きさに制御する
ことができる。また、ピエゾアクチュエータ駆動回路の
不要な発熱が回避される。
発明を適用したピエゾアクチュエータ駆動回路の構成を
示す。本ピエゾアクチュエータ駆動回路1は複数スイッ
チング方式の回路構成において、駆動制御回路19を、
充電制御において目標充電量に応じて充電電流の大きさ
を制御する構成としたものであり、本ピエゾアクチュエ
ータ駆動回路1の説明に先立ち、ピエゾアクチュエータ
駆動回路1を有し構成されるコモンレール式の4気筒デ
ィーゼルエンジンの燃料噴射装置の全体構成について説
明する。
ィーゼルエンジンの気筒数分のインジェクタ4が各気筒
に対応して設けられ(図例ではインジェクタ4は1つの
み図示)、供給ライン55を介して連通する共通のコモ
ンレール54から燃料の供給を受け、インジェクタ4か
ら各気筒の燃焼室内に略コモンレール54内の燃料圧力
(以下、コモンレール圧力)に等しい噴射圧力で燃料を
噴射するようになっている。コモンレール54には燃料
タンク51の燃料が高圧サプライポンプ53により圧送
されて高圧で蓄えられる。
4に供給された燃料は、上記燃焼室への噴射用の他、イ
ンジェクタ4の制御油圧等としても用いられ、インジェ
クタ4から低圧のドレーンライン56を経て燃料タンク
51に還流するようになっている。
ンレール54に設けられてコモンレール圧力を検出し、
その検出結果に基づいてECU58が調量弁52を制御
してコモンレール54への燃料の圧送量を調整し、コモ
ンレール圧力を他のセンサ入力等により知られる運転条
件に応じた適正な噴射圧となるように制御する。また、
ECU58はクランク角度等の検出信号に基づいて燃料
の噴射時期や噴射量を演算し、これに応じてインジェク
タ4の開弁と閉弁とを切り換え、インジェクタ4から所
定の期間、燃料を噴射せしめる。
インジェクタ4は棒状体で、図中下側部分がエンジンの
図略の燃焼室壁を貫通して燃焼室内に突出するように取
り付けられている。インジェクタ4は下側から順にノズ
ル部4a、背圧制御部4b、ピエゾアクチュエータ4c
となっている。
21がその後端部にて摺動自在に保持されており、ニー
ドル421はノズル本体404内の先端部に形成された
環状シート4041に着座または離座する。ニードル4
21の先端部の外周空間405には高圧通路401を介
してコモンレール54から高圧燃料が導入され、ニード
ル421のリフト時に噴孔403から燃料が噴射され
る。ニードル421にはその環状段面4211に前記高
圧通路401からの燃料圧がリフト方向(上向き)に作
用している。
からインオリフィス407を介して制御油としての燃料
が導入されており、ニードル421の背圧を発生する背
圧室406が形成される。この背圧は、背圧室406に
配設されたスプリング422とともにニードル421の
後端面4212に着座方向(下向き)に作用する。
れ、背圧制御部4bは前記ピエゾスタック3Aを備えた
ピエゾアクチュエータ4cにより駆動される。
9を介して常時、背圧制御部4bの弁室410と連通し
ている。弁室410は天井面4101が上向きの円錐状
に形成されており、天井面4101の最上部で低圧室4
11とつながっている。低圧室411はドレーンライン
56に通じる低圧通路402と連通している。
01から分岐する高圧制御通路408が開口している。
トしたボール423が配設されている。ボール423は
上下動可能な弁体であり、下降時には、上記カット面で
弁座としての弁室底面(以下、高圧側シートという)4
102に着座し弁室410を高圧制御通路408と遮断
し、上昇時には弁座としての上記天井面(以下、低圧側
シートという)4101に着座し弁室410を前記低圧
室411から遮断する。これにより、ボール423下降
時には背圧室410がアウトオリフィス409、弁室4
10を経て低圧室411と連通し、ニードル421の背
圧が低下してニードル421がリフトする。一方、ボー
ル423の上昇時には背圧室406が低圧室411と遮
断されて高圧通路401のみと連通し、ニードル421
の背圧が上昇してノズルニードル421が着座する。
により押圧駆動される。ピエゾアクチュエータ4cは、
低圧室411の上方に上下方向に形成された縦穴412
に径の異なる2つのピストン424,425が摺動自在
に保持され、上側の大径のピストン425の上方にピエ
ゾスタック3Aが上下方向を伸縮方向として配設されて
いる。
たスプリング426によりピエゾスタック3Aと当接状
態を維持しており、ピエゾスタック3Aの伸縮量と同じ
だけ上下方向に変位するようになっている。
ン424と大径ピストン425と縦穴412とで画され
た空間には燃料が充填されて変位拡大室413が形成さ
れており、ピエゾスタック3Aの伸長で大径ピストン4
25が下方変位して変位拡大室413の燃料を押圧する
と、その押圧力が変位拡大室413の燃料を介して小径
ピストン424に伝えられる。ここで、小径ピストン4
24は大径ピストン425よりも小径としているので、
ピエゾスタック3Aの伸長量が拡大されて小径ピストン
424の変位に変換される。
されるように図示しないチェック弁を介して低圧通路4
02と通じている。チェック弁は低圧通路402から変
位拡大室413に向かう方向を順方向として設けられて
おり、ピエゾスタック3Aの伸長により大径ピストン4
25が押圧された時に閉じて燃料を変位拡大室413に
閉じ込めるようになっている。
Aが充電されてピエゾスタック3Aが伸長することによ
り、小径ピストン424が下降してボール423を押し
下げる。これによりボール423が低圧側シート410
1からリフトするとともに高圧側シート4102に着座
して背圧室406が低圧通路402と連通するので、背
圧室406の燃料圧が低下する。これにより、ニードル
421に離座方向に作用する力の方が着座方向に作用す
る力よりも優勢となって、ニードル421がロフトして
燃料噴射が開始される。
電によりピエゾスタック3Aを縮小してボール423へ
の押し下げ力を解除する。この時、弁室410内は低圧
となっており、またボール423の底面には高圧制御通
路408から高圧の燃料圧力が作用しているから、ボー
ル423には全体としては上向きの燃料圧が作用してい
る。そして、前記ボール423への押し下げ力の解除に
より、ボール423が高圧側シート4102からリフト
するとともに再び低圧側シート4101に着座して弁室
410の燃料圧力が上昇するため、ニードル421が着
座し噴射が停止する。
ついて説明する。ピエゾアクチュエータ駆動回路1は、
車載のバッテリ111、降圧型チョッパ回路を構成しバ
ッテリ111から数十〜数百Vの直流電圧を発生するD
C−DCコンバータ112、およびその出力端に並列に
接続されたバッファコンデンサ113により直流電源1
1を構成し、ピエゾスタック3A,3B,3C,3Dの
充電用の電圧を出力する。バッファコンデンサ113は
比較的静電容量の大きなもので構成され、ピエゾスタッ
ク3A〜3Dへの充電作動時にも略一定の電圧値を保つ
ようになっている。ピエゾスタック3B〜3Dは図4に
示したピエゾスタック3Aと実質的に同じもので、残り
の3つのインジェクタ4に1対1に対応して搭載され
る。
からピエゾスタック3A〜3Dにインダクタ13を介し
て通電する第1の通電経路12aが設けてあり、通電経
路12aには、バッファコンデンサ113とインダクタ
13間にこれらと直列に第1のスイッチング素子14が
介設されている。第1のスイッチング素子14はMOS
FETで構成され、その寄生ダイオード141がバッフ
ァコンデンサ113の両端間電圧に対して逆バイアスと
なるように接続される。
A〜3Dは直流電源11および第1のスイッチング素子
14をバイパスする第2の通電経路12bを形成してお
り、この通電経路12bは、インダクタ13とスイッチ
ング素子14の接続中点に接続される第2のスイッチン
グ素子15を有している。第2のスイッチング素子15
もMOSFETで構成され、その寄生ダイオード151
がバッファコンデンサ113の両端間電圧に対して逆バ
イアスとなるように接続される。
3A〜3Dのそれぞれに共通であり、次のように駆動対
象としてのピエゾスタック3A〜3Dが選択できる。す
なわち、ピエゾスタック3A〜3Dのそれぞれには直列
にスイッチング素子(以下、適宜、選択スイッチング素
子という)16A,16B,16C,16Dが1対1に
接続されており、噴射気筒のインジェクタ4のピエゾス
タック3A〜3Dに対応する16A〜16Dがオンされ
る。選択スイッチング素子16A〜16DはMOSFE
Tが用いられている。その寄生ダイオード161A,1
61B,161C,161Dは、バッファコンデンサ1
13に対して逆バイアスとなるように接続されている。
ック3A〜3Dに直列に接続された抵抗値の小さな抵抗
器17の両端間電圧、および第2のスイッチング素子1
5に直列に接続された抵抗値の小さな抵抗器18の両端
間電圧が入力しており、ピエゾスタック3A〜3Dの充
電電流および放電電流が知られるようになっている。ま
た、駆動制御回路19には、充電量としてのピエゾスタ
ック3A〜3Dの両端間電圧(以下、ピエゾスタック電
圧という)が入力している。
6Dの各ゲートには駆動制御回路19からそれぞれ制御
信号が入力しており、前記のごとく選択スイッチング素
子16A〜16Dのいずれかをオンして駆動対象のピエ
ゾスタック3A〜3Dが選択されるとともに、スイッチ
ング素子14,15のゲートにはパルス状の制御信号で
ある駆動信号が入力してスイッチング素子14,15を
オンオフし、ピエゾスタック3A〜3Dの充電制御およ
び放電制御を行うようになっている。充電制御および放
電制御にあたっては、抵抗器17,18により検出され
た充電電流および放電電流、ピエゾスタック電圧に基づ
いて、さらに、CPU58aからの噴射信号およびコモ
ンレール圧力の検出信号(以下、コモンレール圧力信号
という)に基づいて行われる。
信号で、燃料噴射をすべき期間に略対応して「H」とな
る。
ゾスタック3A〜3Dの充電を行う回路構成を中心に説
明する。
1でスイッチング素子14のゲートに入力する駆動信号
を発生する。駆動制御回路19には、コモンレール圧力
信号と、ピエゾスタック電圧を抵抗器25,26により
分割した電圧信号(以下、ピエゾスタック電圧信号とい
う)とが入力する第1の比較器22を備えており、ピエ
ゾスタック電圧が目標電圧よりも高いか低いかの二値信
号を出力する。この二値信号はピエゾスタック電圧が目
標電圧よりも低いときが「H」である。比較器22の出
力信号は駆動信号発生回路21のANDゲート回路21
1に入力している。スイッチング素子14の駆動信号は
このANDゲート回路211の出力信号であり、ピエゾ
スタック電圧が目標電圧よりも低い時のみスイッチング
素子14のオンが許容されることになる。すなわち、ピ
エゾスタック3A〜3Dの目標充電電圧はコモンレール
圧力信号に応じて与えられ、図5に示すように、後述す
るインジェクタ開弁電圧よりも高圧側でコモンレール圧
力が高いほど高い目標電圧となる。
電電流検出信号という)と基準電圧発生器27から出力
される基準電圧(以下、下限値信号という)とが入力す
る第2の比較器23を備えており、充電電流検出信号が
下限値信号よりも高いか低いかの二値信号を出力する。
この二値信号は充電電流検出信号が下限値信号よりも低
いときが「H」である。比較器23の出力信号は噴射信
号とともに駆動信号発生回路21のANDゲート回路2
13に入力しており、ANDゲート回路213の出力信
号はフリップフロップ回路212のセット端子に入力し
ている。しかして、フリップフロップ回路212のセッ
ト端子は、噴射信号が出力されている間のみ、充電電流
検出信号と下限値信号の比較信号が入力することにな
る。
と第2の信号である前記コモンレール圧力信号とが入力
する第3の比較器24を備えており、充電電流検出信号
がコモンレール圧力信号よりも高いか低いかの二値信号
を出力する。この二値信号は充電電流検出信号がコモン
レール圧力信号よりも高いときが「H」である。比較器
24からの出力信号は前記フリップフロップ回路212
のリセット端子に入力している。
ップフロップ回路212の出力(Q)が前記比較器22
の出力信号とともにANDゲート回路211に入力して
いる。
かつピエゾスタック電圧が目標電圧に達するまで、すな
わち充電期間中は、このANDゲート回路211,21
3の作動で、駆動信号発生回路21からの駆動信号は、
充電電流検出信号と下限値信号との比較信号である比較
器23の出力をセット信号とするとともに、充電電流検
出信号とコモンレール圧力信号との比較信号である比較
器24の出力をリセット信号とするフリップフロップ回
路212の出力(Q)と等価である。
より、通電経路12aに充電電流が流れる。このオン期
間における充電電流は、略バッファコンデンサ電圧とピ
エゾスタック電圧の差に比例した上昇速度で電流値が上
昇し、コモンレール圧力信号の大きさで規定される所定
値に達すると、比較器24の出力が「H」となってフリ
ップフロップ回路212がリセットされ、前記所定値を
ピーク値としてスイッチング素子14はオフしオフ期間
に入る。オフ期間には、第2のスイッチング15の寄生
ダイオード151がインダクタ13に発生する誘導起電
力に対し順バイアスとなり、第2の通電経路12bに、
インダクタ13に蓄積されたエネルギーにより漸減する
充電電流がフライホイール作用で流れて、これが下限値
に達すると、比較器23の出力が「H」となってフリッ
プフロップ回路212がセットされて、再びスイッチン
グ素子14がオンし、オン期間に入る。
達すると比較器22の出力が「L」になってスイッチン
グ素子14はオフに固定される。
各部の作動状態を示すタイミングチャートで、前半がコ
モンレール圧力が高い時のもので、後半がコモンレール
圧力が低い時のものである。充電電流信号と比較されて
充電電流のピーク値を規定する比較器24の(−)入力
は、コモンレール圧力に比例した大きさの信号であり、
コモンレール圧力が高ければ、充電電流はピーク値が高
いものとなって平均充電電流が高くなり、ピエゾスタッ
ク電圧が速やかに目標電圧に達する。一方、コモンレー
ル圧力が低ければ、充電電流はピーク値が低いものとな
り、スイッチング素子14の1回のオンオフでの充電量
が少量となる。したがって、スイッチング素子14がオ
フに固定後に流れるフライホイール電流に基因する、最
終的なピエゾスタック電圧に対する誤差の割合を、コモ
ンレール圧力の低圧側でも小さく抑えることができる。
なお、コモンレール圧力の高圧側では前記誤差はピーク
電流が大きい分、相対的に大きくなるが、最終的なピエ
ゾスタック電圧に対する割合はさ程、大きくならず、実
質的には充電精度は確保される。
て設定することで次の効果を奏する。図5には、低圧側
シート4101に着座状態のボール423が弁室410
内の燃料圧力に抗して低圧側シート4101からリフト
可能な押圧力をピエゾアクチュエータ4cが発生する最
低のピエゾスタック電圧(インジェクタ開弁電圧)を併
せて示している。弁室410内の燃料圧力はコモンレー
ル圧力が高いほど高いから、ボール開弁電圧もコモンレ
ール圧力が高いほど高い。目標電圧はインジェクタ開弁
電圧よりも高いことが必要になるが、必要以上に高けれ
ばボール423が高圧側シート4102に着座する時の
衝撃が大きくなり、低ければボール423の低圧側シー
ト4101から離座が安定してなされないおそれがあ
る。目標電圧もボール開弁電圧よりも高圧側で、コモン
レール圧力に応じて設定することで、ボール423に適
正な押圧力を与えることができる。また、ピエゾアクチ
ュエータ駆動回路1の不要な発熱が回避される。
御は、従来装置と同様に、第2のスイッチング素子15
をオンオフし、オン期間に第2の通電経路12bに漸増
する放電電流を流し、オフ期間に第1の通電経路12a
に漸減する放電電流を流す。オフ期間にはピエゾスタッ
ク3A〜3Dからバッファコンデンサ113に電荷が回
収されることとなる。スイッチング素子15のオンとオ
フの切り換えは抵抗器18で検出される放電電流が所定
値に達するとオフし、放電電流が0に達するとオンす
る。
形態になる燃料噴射装置のピエゾアクチエータ駆動回路
の構成を示す。本実施形態は、第1実施形態においてピ
エゾアクチュエータ駆動回路の駆動制御回路を別の構成
に代えたもので、図中、第1実施形態と同じ番号を付し
た部分は第1実施形態と同じ作動をするので第1実施形
態との相違点を中心に説明する。
制御回路19Aは、基本的な構成が第1実施形態と同じ
で、充電電流のピーク値の制御を別の構成で行うように
したものである。
期間への切り換え時期を規定するフリップフロップ回路
212のリセット端子には、比較器24の出力信号が入
力している。比較器24は第1実施形態と同様にコモン
レール圧力信号を(−)入力とするが、(+)入力とし
て、ランプ波発生回路28の出力信号が入力している。
が演算用コンデンサ282を充電するようになってお
り、ランプ波発生回路28の出力信号としての演算用コ
ンデンサ282の両端間電圧を一定速度で上昇せしめ
る。
ジスタ283が設けられ、そのオン時に演算用コンデン
サ282が急速放電するようになっている。トランジス
タ283はスイッチング素子14の駆動信号を入力とす
るNOTゲート回路284の出力信号によりオンオフす
る。すなわち、演算用コンデンサ両端間電圧は、スイッ
チング素子14のオン期間においては時間に対して線形
に上昇し、スイッチング素子14のオフ期間においては
0Vをとる。
電電流が下限値まで低下し駆動信号発生回路21の出力
信号が「H」になると充電電流の上昇が開始されるとと
もにトランジスタ283がオフして演算用コンデンサ両
端間電圧が0Vから上昇する。そして、演算用コンデン
サ両端間電圧がコモンレール圧力信号に達すると、比較
器24の出力信号が「H」になってオン期間が終了す
る。演算用コンデンサ両端間電圧は前記のごとくオン期
間開始後の経過時間に比例して上昇するから、コモンレ
ール圧力信号が大きいほどオン期間の長さが長くなる。
すなわち、コモンレール圧力が高ければ図8の前半部の
ように充電電流のピーク値は高くなり、コモンレール圧
力が低ければ図8の後半部のように充電電流のピーク値
は低くなる。
な充電精度を確保しつつ、適正な充電時間で、充電制御
を行うことができる。
形態になる燃料噴射装置のピエゾアクチエータ駆動回路
の構成を示す。本実施形態は、第1実施形態においてピ
エゾアクチュエータ駆動回路の駆動制御回路を別の構成
に代えたもので、図中、第1実施形態と同じ番号を付し
た部分は第1実施形態と同じ作動をするので第1実施形
態との相違点を中心に説明する。
制御回路19Bは、基本的な構成が第1実施形態と同じ
で、比較器22,24に入力するコモンレール圧力信号
を、CPU58aからではなく、コモンレール圧力セン
サ57の検出信号を入力とする増幅器29が出力する構
成としたものである。
コモンレール圧力が低くピエゾスタック3A〜3Dの目
標充電電圧が低い時に分解能を高めることで、高精度な
充電制御が実現できる。
電圧を充電量の指標としているが、ピエゾスタックに供
給される電力量や電荷量を指標としてもよいのは勿論で
ある。
ル圧力に対して比例するように与えられるのではなく、
図のインジェクタ開弁電圧の特性に応じて曲線的に与え
られるのでもよい。
制御用のピエゾアクチュエータだけではなく、目標充電
量が可変の構成であれば、他の用途に用いられるピエゾ
アクチュエータの駆動用にも適用することができる。
駆動回路の回路図である。
図である。
されるピエゾアクチュエータが搭載された燃料噴射用の
インジェクタを有する内燃機関の燃料噴射装置の構成図
である。
明するグラフである。
動を示すタイミングチャートである。
駆動回路の要部回路図である。
動を示すタイミングチャートである。
駆動回路の要部回路図である。
子 161A,161B,161C,161D 寄生ダイオ
ード 17,18 抵抗器 19,19A,19B 駆動制御回路(制御手段) 212 フリップフロップ回路(制御信号出力禁止手
段) 24 比較器(比較手段) 28 ランプ波発生回路(信号発生手段) 3A,3B,3C,3D ピエゾスタック 4 インジェクタ 4a ノズル部 4b 背圧制御部 4c ピエゾアクチュエータ 54 コモンレール 57 コモンレール圧力センサ(圧力検出手段) 58 ECU 58a CPU
Claims (4)
- 【請求項1】 ピエゾアクチュエータに設けられたピエ
ゾスタックに直流電源からインダクタを介して通電する
第1の通電経路を有し、該通電経路には、その途中に設
けられてオンオフを繰り返すスイッチング素子のオン期
間に漸増する充電電流を流し、 前記直流電源および前記スイッチング素子をバイパスし
てインダクタからピエゾスタックに通電する第2の通電
経路を有し、該通電経路には、前記スイッチング素子の
オフ期間に漸減する充電電流をフライホイール作用で流
し、 前記充電電流が繰り返しピーク値をとるように前記スイ
ッチング素子のオンオフを制御するとともに、前記ピエ
ゾスタックの充電量が、外部からの入力で設定された目
標充電量に達すると前記スイッチング素子をオフに固定
する制御手段とを具備する複数スイッチング方式のピエ
ゾアクチュエータ駆動回路において、 前記制御手段を、目標充電量が小さいほど、前記オン期
間から前記オフ期間に切り換えるタイミングが、前記ピ
ーク値が小さくなるタイミングとなるように設定したこ
とを特徴とするピエゾアクチュエータ駆動回路。 - 【請求項2】 請求項1記載のピエゾアクチュエータ駆
動回路において、前記制御手段は、充電電流に応じた第
1の信号と前記目標充電量に応じた第2の信号とを比較
する比較手段と、 第1の信号が第2の信号に達すると、前記スイッチング
素子をオンする制御信号の出力を禁止して前記オフ期間
に切り換える制御信号出力禁止手段とを具備する構成と
したピエゾアクチュエータ駆動回路。 - 【請求項3】 請求項1記載のピエゾアクチュエータ駆
動回路において、前記制御手段は、前記オン期間の経過
時間に応じて上昇する第1の信号を発生する信号発生手
段と、 第1の信号と前記目標充電量に応じた第2の信号とを比
較する比較手段と、 第1の信号が第2の信号を越えると、前記スイッチング
素子をオンする制御信号の出力を禁止して前記オフ期間
に切り換える制御信号出力禁止手段とを具備する構成と
したピエゾアクチュエータ駆動回路。 - 【請求項4】 コモンレールから供給される高圧の燃料
の噴射用のノズル部と、 燃料の噴射と停止とを切り換える弁体であって、その開
閉作動用として前記高圧燃料の圧力が作用する弁体と、 前記高圧燃料圧力に抗して前記弁体を作動せしめる押圧
力を出力するピエゾアクチュエータと、 コモンレール内の燃料圧力を検出する圧力検出手段と、 前記ピエゾアクチュエータを駆動する請求項1ないし3
いずれか記載のピエゾアクチュエータ駆動回路とを具備
し、 前記制御手段は、検出されたコモンレール内燃料圧力が
高いほど目標充電量が大きくなるように設定したことを
特徴とする燃料噴射装置。
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