JP2002161044A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002161044A
JP2002161044A JP2000402969A JP2000402969A JP2002161044A JP 2002161044 A JP2002161044 A JP 2002161044A JP 2000402969 A JP2000402969 A JP 2000402969A JP 2000402969 A JP2000402969 A JP 2000402969A JP 2002161044 A JP2002161044 A JP 2002161044A
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JP
Japan
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skin
effect
care preparation
skin care
evaluation
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JP2000402969A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hirano
淳 平野
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TS AASU KK
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TS AASU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全でメラニン生成抑制作用や皮膚免疫正常化
効果があり、さらに肌荒れ改善効果、肌のはり、シワ改
善効果、化粧ののりの改善効果がある皮膚外用剤を得る
こと。 【解決手段】キャッツクローの1種以上の抽出物を用い
ることによって上記課題が解決された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品、医薬部外品
や化粧品などの皮膚外用剤に関するものである。さらに
詳しくはキャッツクローの抽出物を配合することを特徴
とした安全で有効な皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャッツクローはネコノツメ(学名Ma
cfadyena unguis−cati(異名Bi
gnonia unguis−cati、Bignon
iaexoleta Vell、Batocydia
unguis Mart.、Doxantha ung
uis−cati)の根をいい、南米ペルー・アマゾン
の熱帯雨林をはじめ、ブラジル全土に生育する、つる状
のかん木です。葉の付け根に猫の爪のようなトゲがある
ことから、和名も英名もネコノツメと呼ばれている。古
来、インカの先住民が健康を守る伝承薬として、この木
の樹皮や根を煎じ薬として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧品をはじめとする
皮膚外用剤は長期間に渡って連用されることがあり、皮
膚という面積の多い臓器に適用されるため、安全性は最
重視される項目の1つでまた、皮膚外用剤にとって必要
な有効性は様々にあるが、特に、日本では肌が白いこと
が好まれるので美白作用は重要な皮膚外用剤の有効性の
1つである。また、肌荒れ改善効果、肌のはり、シワ改
善効果、化粧ののりの改善効果などが求められている。
さらに皮膚の持つ機能は乾燥した大気中でも生活出来る
ように体内からの水分を失わないように保つことや外的
な物理的な防御的な機能は勿論あるが、最近の研究によ
って、皮膚は免疫に関しても重要な役割を果たしている
ことがわかりつつある。皮膚は、表皮の角化細胞、ラン
ゲルハンス細胞、真皮の樹状細胞、血管内皮細胞、マク
ロファージ等から構成されているが、外部からの異物と
しての抗原の進入に対し、すみやかに接触して処理し、
リンパ節へ移動してT細胞にそれを提示し、以後の一連
の免疫応答反応が始まると考えられている。そして、紫
外線を浴びることやストレスによってこの免疫機能が低
下することもわかっており、発ガンに至らなくとも種々
の皮膚疾患(疾患に至らないものも含めて皮膚の異常)
を発生させるおそれがあり皮膚免疫の正常化は充分考慮
されるべき項目である。
【0004】
【発明が解決するための手段】安全性と皮膚との有効性
を考え、鋭意検討した結果、キャッツクローの抽出物を
配合することが本発明の目的に最適なことが判明した。
キャッツクローの抽出物は、メラニン生成抑制作用や皮
膚免疫正常化効果があり、さらに肌荒れ改善効果、肌の
はり、シワ改善効果、化粧ののりの改善効果があること
がわかった。これらの効果はメラニン生成抑制作用や皮
膚免疫正常化効果だけが要因ではないので、様々な作用
が複合的に有用に働いていることが考えられる。
【0005】キャッツクローの抽出物の利用方法は特に
限定はないが、抽出物として利用する場合は、抽出を容
易にするため、必要によりミキサーなどで裁断、粉砕す
る。これを水或いは親水性有機溶媒で抽出する。用いる
親水性有機溶媒はメタノール、エタノール、アセトン、
グリセリン、1,3ブチレングリコール、プロピレング
リコール等、あるいはこれらの混合物、あるいは1種以
上の親水性有機溶媒と水混合物で抽出する。しかし、皮
膚に適用する製剤であるので水やエタノールやグリセリ
ンなど皮膚外用剤に用いても問題ない溶媒の方が、溶媒
の留去の必要性がなく利用範囲が広い。本発明者らの実
験では熱水抽出か低濃度の親水性有機溶媒水溶液が好ま
しい。抽出条件は裁断の程度や目的、溶媒の種類によっ
て変化するが水のみの場合はかなり加温が可能であり、
100℃まで加温しても有効性の低下は有意に低下する
ことはない。溶媒の種類や皮膚外用剤の剤型によっては
溶媒を1部あるいはすべてを留去する。これを皮膚外用
剤に配合する。
【0006】キャッツクローの抽出物を皮膚外用剤に配
合するが、抽出方法や配合目的などによって変化する
が、配合量は固形分として0.0001〜10.0%が
好ましい。また、他の配合する原料は限定されることは
ないので、自由に選択すればよいが、本発明の安全で有
効性のある皮膚外用剤という趣旨に反しない原料を選択
することは当然のことである。このため、美白や抗酸
化、細胞賦活(細胞老化防止)、保湿、肌荒れ防止及び
その改善等に効果のある各種の薬剤と併用することは本
発明の目的をさらに効果的にする。また、用途等によっ
て、クリーム、乳液、ローション、パック、スプレー、
ジェル等任意の剤型より選択することはなんら問題はな
い。
【0007】以下に実際の抽出方法の例である製造例と
製造例を配合した実施例を記載するが当然これらに限定
されることはない。
【0008】製造例−1 キャッツクロー(Macfadyena unguis
−catiの根の乾燥物)100gを細断した後、精製
水2kgを加えて、80℃まで加熱し、5時間後、放冷
したのち、濾紙で濾過後、濾液を減圧濃縮した。
【0009】製造例−2 キャッツクロー(Macfadyena unguis
−catiの根の乾燥物)100gを細断した後、精製
水1kgとエタノール1kgを加えて、攪拌しつつ10
日間放置したのち、濾紙で濾過後、濾液を減圧濃縮し
た。
【0010】実施例は表1に示す処方で、A、Bともに
80℃で加温溶解し、BをAに撹拌しながら徐々に加え
乳化する。撹拌しながら冷却し35℃で撹拌を止め、放
置する方法でクリームを作成した。
【0011】
【0012】効果を確認するため、以下の実験を行っ
た。
【0013】試験例2 メラニン生成抑制効果試験 B16メラノーマ細胞2×10個を径6cmの培養シ
ャーレ中、試験物質を添加した10%ウシ胎児血清加イ
ーグルMEM培地を用い、5%炭酸ガスを含有する空気
下37℃,7日間培養した。その後細胞は0.025%
トリプシンを含むダルベッコリン酸緩衝液で剥離し、細
胞数の測定を行い、遠心分離し得られた細胞の白色化の
程度を肉眼的に比較した。判定の基準を以下に示す。結
果を表2に示す。 白色化 +++=非常に白色化 ++=かなり白色化 +=やや白色化 −=白色化せず
【0014】
【表2】
【0015】試験2 皮膚免疫機能回復試験 8週齢のC3H/HeN雄マウスを6群に分け、第1群
〜第5群のマウスの剃毛した腹部に、10mJ/cm
/日の紫外線を4日間連続照射した。1日目、2日目、
3日目、4日目の照射直後に、第1群〜第4群のマウス
の照射部位にそれぞれ製造例1〜4の2%液(溶媒は抽
出溶媒)を50μl/日塗布した。第5群のマウスの照
射部位には何も塗布しなかった。また第6群には紫外線
を照射しなかった。照射終了1日後に、照射部位(第6
群のマウスにおいては、第1群〜第5群のマウスの照射
部位と略同一の腹部)においてジニトロフルオロベンゼ
ン(DNFB)による接触アレルギー感作を行った。さ
らに感作の5日後に両耳介にて惹起し、さらにその1日
後に両耳介の腫脹の値(惹起の1日後の耳介の厚さから
惹起前の耳介の厚さを引いた値)を測定し、接触アレル
ギー反応の回復率(%)を次式により算出した。
【0016】回復率=(a−b)×100/(c−b)
【0017】ただし、aは第1群〜第4群の耳介腫脹の
値を、bは第5群の耳介腫脹の値を、cは第6群の耳介
腫脹の値を表す。結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】試験3 人での有用性評価試験 18才から49才の女性ボランティア50名をランダム
に5群に分けた。右顔面に実施例、左顔面に比較例を1
日3回左右同量使用してもらった。(特に量の規定はし
なかった)3ヶ月後に肌の状態について以下の評価し
た。2−1 剥離角層細胞試験セロハンテープを皮膚に
貼り、10秒後、ゆっくり剥がし、これをヘマトキシン
・エオシン染色を行い、以下の判定基準で評価し、各群
の平均値を算出し、結果を表4に示す。 1.均一性 評価1 かなり不均一に角層が剥離している。 評価2 やや不均一に角層が剥離している。 評価3 極一部に不均一に角層が剥離している。 評価4 均一に角層が剥離している。 2.重層剥離度 評価1 かなり重層剥離が見られる。 評価2 やや重層剥離が見られる。 評価3 ほとんど重層剥離が見られない。 3.核残存性 評価1 かなり核が残存している。 評価2 やや核が残存している。 評価3 核が残存していない
【0020】
【表4】
【0021】2−2 自覚的評価 以下の基準で、肌の白さ、肌荒れ改善効果、肌のはり、
シワ改善効果、化粧ののりについて聞き取りした。結果
を表5に示す。(なお、試験期間中に皮膚の異常を訴え
た人はいなかった) 使用前に比較して非常に改善した 3 使用前に比較してに改善した 2 使用前に比較してややに改善した 1 使用前と変化なし 0 使用前に比較して悪化した −1 使用前に比較してに悪化した −2 使用前に比較して非常に悪化した −3
【0022】
【表5】
【0023】
【発明の効果】本発明上記の試験よりメラニン生成抑制
作用と皮膚免疫の機能を回復し、正常化する機能を有
し、また、実際にキャッツクローの抽出物を用いた皮膚
外用剤は美白作用、肌荒れ改善効果、肌のはり、シワ改
善効果、化粧ののりが改善し、皮膚外用剤として有効性
の高いことがわかった。また、古くより食用とされ、安
全性も全く問題ないことは言うまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/00 A61P 37/00 43/00 107 43/00 107 111 111

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャッツクローの抽出物を配合することを
    特徴とする用いた皮膚外用剤
JP2000402969A 2000-11-27 2000-11-27 皮膚外用剤 Pending JP2002161044A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013014627A (ja) * 2012-10-22 2013-01-24 Naris Cosmetics Co Ltd ヘパリン結合性上皮成長因子様成長因子(hb−egf)生成促進剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013014627A (ja) * 2012-10-22 2013-01-24 Naris Cosmetics Co Ltd ヘパリン結合性上皮成長因子様成長因子(hb−egf)生成促進剤

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