JP2002160637A - 配膳車 - Google Patents

配膳車

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JP2002160637A
JP2002160637A JP2000361876A JP2000361876A JP2002160637A JP 2002160637 A JP2002160637 A JP 2002160637A JP 2000361876 A JP2000361876 A JP 2000361876A JP 2000361876 A JP2000361876 A JP 2000361876A JP 2002160637 A JP2002160637 A JP 2002160637A
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Shuichi Furuichi
修一 古市
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 登り傾斜においても配膳車の走行速度が低下
せず運搬効率を維持することができ、また下り傾斜にお
いても配膳車を引く使用者と配膳車との衝突を回避する
ことができて、快適な走行を実現することができる、パ
ワーアシスト式の配膳車を提供する。 【解決手段】 操作部に加えられた外力を検出する外力
検出手段と、外力検出手段で外力が検出された場合に走
行手段を作動させる制御手段とを備えたパワーアシスト
式の配膳車1に関する。配膳車1の傾斜角度を検知する
角度センサ4を備える。制御手段は、角度センサ4の検
知結果に基づいて、走行時に配膳車1が下り方向に一定
角度よりも傾斜している場合には走行手段による配膳車
1の走行速度を減速し、配膳車1が登り方向に一定角度
よりも傾斜している場合には走行手段による配膳車1の
走行速度を加速する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院やその他ホテ
ルや学校等で使用される、パワーアシスト式の配膳車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば病院において各病室の患者に給食
する場合、主食や副食、デザート等をそれぞれ盛りつけ
た食器をトレーの上に並べると共にこのトレーを配膳車
内に多数収容し、配膳車を走行させて各病室を回りなが
ら、配膳車からトレーを取り出して患者に配達すること
によって行われている。
【0003】このような配膳車として従来から各種のも
のが提供されており、例えば特開平8−33523号公
報、特開平8−33524号公報、特開平8−3352
5号公報等にみられるように、最近では保温と保冷の機
能を有する配膳車が提供されている。また、従来の配膳
車は配膳係の作業者が押したり引いたりして走行させる
のが一般的であったが、このように保温や保冷の機能を
設けると配膳車の重量が重くなるので、使用者が配膳車
を操作する動作に応じてモータ等で車輪を駆動させて自
走させるパワーアシスト式の配膳車が提案されるに至っ
ている。
【0004】このようなパワーアシスト式の配膳車とし
ては、配膳車の車両本体の前面に操作ハンドルを設ける
と共に、この操作ハンドルを引く力を検知する力検知手
段を設け、更にこの力検知手段による検知結果に基づい
て制御手段にてモータ等の駆動力を制御するものが提供
されており、この場合、使用者が操作ハンドルを引くと
その動作が力検知手段にて検知され、この検知結果に基
づいて制御手段にてモータ等を駆動させて、使用者が操
作レバーを引いた方向に配膳車を走行させるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、傾斜のない地
面や床面においてパワーアシスト式の配膳車を走行させ
る場合には、一定の駆動力をもって一定の速度で配膳車
を走行させることができるが、傾斜を有する地面や床面
においてパワーアシスト式の配膳車を走行させる場合に
は、登り傾斜であれば配膳車を一定速度で走行させるた
めに必要とされる駆動力が増大し、逆に下り傾斜であれ
ば配膳車を一定速度で走行させるために必要とされる駆
動力が減少する。そのため配膳車を走行させるためのモ
ータ等の駆動力が一定であれば、登り傾斜では配膳車の
走行速度が減少して運搬効率が低下し、また下り傾斜で
あれば配膳車の走行速度が増大し、配膳車の前方におい
て操作ハンドルを引いて配膳車を操作している使用者
が、配膳車と衝突する危険があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みて為されたもので
あり、登り傾斜を有する地面や床面等においても配膳車
の走行速度が低下せず運搬効率を維持することができ、
また下り傾斜を有する地面や床面においても配膳車を引
く使用者と配膳車との衝突を回避することができて、快
適な走行を実現することができる、パワーアシスト式の
配膳車を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
配膳車は、給食用の食器を収容する車両本体10に、車
両本体10を走行駆動させる走行手段と、操作部と、操
作部に加えられた外力を検出する外力検出手段と、外力
検出手段で外力が検出された場合に走行手段を作動させ
る制御手段とを備えたパワーアシスト式の配膳車1にお
いて、配膳車1の傾斜角度を検知する角度センサ4を備
え、制御手段は、角度センサ4の検知結果に基づいて、
走行時に配膳車1が下り方向に一定角度よりも傾斜して
いる場合には走行手段による配膳車1の走行速度を減速
し、配膳車1が登り方向に一定角度よりも傾斜している
場合には走行手段による配膳車1の走行速度を加速する
制御を行うものであることを特徴とするものである。
【0008】また請求項2の発明は、配膳車1と配膳車
1の前方で配膳車1を操作する人間8との間の距離を検
知する距離センサ5を設け、制御手段は、配膳車1の走
行時に距離センサ5の検知結果に基づいて、配膳車1と
人間8との間の距離が一定距離よりも近づいた場合に走
行手段による配膳車1の走行速度を減速する制御を行う
ものであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図5及び図6は本発明の一実施例の全体の構造を
示すものであり、車両本体10の下面に車輪13を設け
て形成している。車輪13は図6のように、ACサーボ
モータ等の駆動源17によって駆動される一対の駆動輪
13aと、首降り回動自在な一対の操向輪13bとで構
成されているものであり、駆動輪13aは車両本体10
の後部寄りに、操向輪13bは車両本体10の前部寄り
にそれぞれ取り付けるようにしている。
【0010】車両本体10は、下面に車輪13を取り付
けた台車6と、両側の側面が開口部18となった箱状に
ステンレス等の金属材で作製される温冷庫19と、この
温冷庫19に両側の開口部18を除いて、その前面や後
面、上面、すなわち温冷庫19の外面に外装されるプラ
スチック成形品の外装パネル20とで形成しており、温
冷庫19は台車6の上に固定してある。図5では、外装
パネル20は、車両本体10の前面部を構成する前外装
パネル20aと、後面部を構成する後外装パネル20b
と、屋根部を構成する上外装パネル20cとで形成する
ようにしている。
【0011】また、車両本体10の下端の台車6の外周
部には全周に亘って図5のようにゴム弾性を有するプラ
スチックで作製したカラーのバンパー9を取り付けてい
る。このバンパー9は車両本体10の外面より外側に突
出するように設けられているものであり、図5,6に示
すように車両本体10の両側にそれぞれ設けられる前バ
ンパー9aと、車両本体10の後端部に設けられる後バ
ンパー9bと、前後のバンパー9a、9b間において車
両本体10の両側にそれぞれ設けられる側バンパー9c
とで形成している。このように車両本体10の下端にバ
ンパー9を設けることによって、配膳車1が建物の壁面
や設備・機器等にぶつかってもバンパー9で衝撃を吸収
することができるものであり、また車両本体10の下面
の車輪13はバンパー9でガードされており、足が車両
本体10の下の車輪13に巻き込まれたりすることを防
ぐことができるものである。ここでバンパー9は外方へ
傾斜させて突出させるものであり、配膳車1を走行させ
る際に壁面や設備・機器等に衝突するときには、バンパ
ー9の突出する先端が当たるようにして、衝撃を高く吸
収できるようにしている。
【0012】車両本体10の前部の前外装パネル20a
の上部には、図5に示すように前方へ開口する凹部21
を形成しており、この凹部21内において車両本体10
の前面に操作パネル22を設けている。操作パネル22
には、車輪13を駆動する駆動源17を操作するスイッ
チ25や、温冷庫19の温蔵庫23内の加熱温度や冷蔵
庫24内の冷却温度をコントロールするスイッチ25
等、各種のスイッチを設けている。
【0013】更に車両本体10の前面と後面の少なくと
も一方には作業台28を取り付けている。図5の実施例
では、前外装パネル20aの凹部21より下側に浅い凹
所29を凹設しており、この凹所29の上端部内に作業
台28の一端を上下回動自在に枢着することによって、
作業台28を取り付けるようにしている。
【0014】また温冷庫19内には間仕切り(図示せ
ず)を設けて温冷庫19内を温蔵庫23と冷蔵庫24と
に仕切っている。また車両本体10の両側の開口部18
にはそれぞれ4枚ずつ扉30を取り付けている。4枚の
扉30のうち最も前の扉30aは前部室32の冷蔵庫2
4を開閉するものであって、車両本体10の開口部18
の前の側縁部にヒンジで枢支しており、図5の矢印のよ
うに開くことができるようにしている。次の扉30bは
前部室32の温蔵庫23を開閉するものであって、車両
本体10の支柱31にヒンジで枢支しており、図5の矢
印のように開くことができるようにしている。次の扉3
0cは後部室33の温蔵庫23を開閉するものであっ
て、車両本体10の支柱31にヒンジで枢支しており、
図5の矢印のように開くことができるようにしている。
次の扉30dは後部室33の冷蔵庫24を開閉するもの
であって、車両本体10の開口部18の後の側縁部にヒ
ンジで軸支しており、図5の矢印のように開くことがで
きるようにしている。
【0015】また台車6にはその下面の後部寄りに駆動
輪13aを、前部寄りには操向輪13bをそれぞれ取り
付けている。一対の駆動輪13aはACサーボモータ等
の駆動源17に連結してあり、駆動源17にて駆動され
るようにしている。この駆動輪13aと駆動源17とに
よって、車両本体10を走行駆動させるための走行手段
が構成されている。また一対の操向輪13bは自在車輪
としてそれぞれ水平面で首降り可動自在に取り付けてい
る。
【0016】また、車両本体10には配膳車1の走行方
向をコントロールするための操作部として、車両本体1
0の前面にハンドル26を取り付けている。このハンド
ル26は図5に示すように横に長い棒状に形成してお
り、操作パネル22の下側において凹部21内に設ける
ようにしている。
【0017】このハンドル26には、ハンドル26に加
えられた外力を検出する外力検出手段として、力検出器
2が設けられる。力検出器2は、ハンドル26に加えら
れる推進方向の外力を検出することができるものであれ
ば適宜のものを用いることができるが、例えばハンドル
26に板ばねを接続して設けると共に、板ばねの変位を
検出する非接触式の変位センサを設けて力検出器2を構
成することができ、この場合は、非接触式の変位センサ
にて検出される板ばねの変位に基づいてハンドル26に
加えられる外力が検出される。
【0018】また車両本体10内には、制御装置3(制
御手段)が設けられる。この制御装置3は、図2に示す
ように、ハンドル26に加えられた外力の検出結果に基
づく力検出器2の出力が入力される。力検出器2で外力
が検知されて、その検知結果に基づく出力が制御装置3
に入力されると、制御装置3は駆動源17を所定の駆動
力で動作させる制御を行い、駆動輪13aを回転させて
配膳車1を所定の速度で走行させる。これにより、ハン
ドル26に外力が加えられた場合には、所定の駆動力が
駆動輪13aに加えられ、配膳車1が所定速度で走行す
るものである。
【0019】また、図1に示すように、配膳車1内には
角度センサ4が設けられており、これにより配膳車1の
傾斜状態が検知されるようになっている。角度センサ4
としては適宜のものを設けることができ、例えば振り子
7の固定端を回転型ポテンショメータ6に接続して構成
されるものを用いると、配膳車1に対する振り子7の傾
斜角θを回転型ポテンショメータ6にて検出することに
より配膳車1の水平方向に対する傾斜角を検出すること
ができる。
【0020】また、図1,5に示すように、配膳車1の
前面側には、距離センサ5が設けられ、配膳車1の前方
においてハンドル26を操作して配膳車1を走行させる
人間8と、配膳車1との距離Wが検知されるようになっ
ている。図示の例では距離センサ5は車両本体10の前
部の前外装パネル20aに形成された凹部21内におい
て、操作パネル22の上方に形成されている。距離セン
サ5としては適宜のものを用いることができ、例えば放
射赤外線と、それに対する反射赤外線との間に生じるド
ップラー効果を利用して、距離センサ5に組み込まれて
いる位置検出素子(PSD)により距離センサ5と任意
物体間の距離を測定するものを用いることができる。
【0021】これらの角度センサ4及び距離センサ5か
らの出力も、制御装置3に入力され、配膳車1の傾斜角
度や、配膳車1を操作する人間8と配膳車1との間の距
離Wに基づいて、制御装置3により駆動源17における
駆動力を制御し、配膳車1の走行速度を制御するように
している。
【0022】図1(a)に示すように、配膳車1が登り
傾斜に配置され、角度センサ4によって配膳車1が所定
の角度(例えば5°)を越えて登り方向に傾斜している
ことが検知されたら、この検知出力が制御装置3に入力
される。このとき制御装置3は駆動源17による駆動輪
13aの駆動力を増大させて、配膳車1の走行速度を加
速し、良好な運搬効率を確保する。また、このように配
膳車1の走行速度を加速した際に、加速の度合いが大き
すぎて配膳車1と人間8との間の距離Wが接近し、距離
センサ5によって配膳車1と人間8の距離Wが所定の距
離よりも近接したことが検知されたら、この検知出力が
制御装置3に入力される。このとき制御装置3は駆動源
17による駆動輪13aの駆動力を低減させて、配膳車
1の走行速度を減速し、配膳車1と人間8との衝突を回
避する。
【0023】また図1(b)に示すように、配膳車1が
下り傾斜に配置され、角度センサ4によって配膳車1が
所定の角度(例えば5°)を越えて下り方向に傾斜して
いることが検知されたら、この検知出力が制御装置3に
入力される。このとき制御装置3は駆動源17により駆
動輪13aの駆動力を低減させて、配膳車1の走行速度
を減速し、配膳車1と人間8との衝突を回避する。また
このように配膳車1を減速しても配膳車1と人間8との
間の距離Wが接近し、距離センサ5によって配膳車1と
人間8の距離Wが所定の距離よりも近接したことが検知
されたら、この検知出力が制御装置3に入力される。こ
のとき制御装置3は駆動源17による駆動輪13aの駆
動力を更に低減させて、配膳車1の走行速度を更に減速
し、配膳車1と人間8との衝突を確実に回避する。
【0024】図3は、制御装置3における制御フローを
示すものである。ここでFlag1は走行指示の有無の
設定に対応し、Flag1=0は走行指示が設定されて
いない状態を、Flag1=1は走行指示が設定されて
いる状態を示す。またFlag2は低速走行指示の有無
の設定に対応し、Flag2=0は低速走行指示が設定
されている状態を、Flag2=1は低速走行指示が設
定されていない状態を示す。
【0025】初期状態(S1)では、駆動源17は作動
しておらず、Flag1=0、Flag2=0がセット
されている。この状態で、力検出器2からの入力に基づ
いてハンドル26に外力が加えられているか否かを判断
する(S2)。このとき力検出器2で外力が検知されな
ければ、初期状態(S1)に回帰する。
【0026】また、力検出器2にて外力が検知され、S
2の動作においてハンドル26に外力が加えられている
と判断すると、Flag1=1をセットする(S3)。
【0027】次いで、Flag2のセット状態を判断す
る(S4)。このとき、Flag2=0がセットされて
いるものであり、そのことを判断したら、タイマーをス
タートさせ(S5)、次いで、駆動源17を作動させて
駆動輪13aを駆動させることにより車両本体10を所
定の速度(例えば1km/h)で低速走行させる(S
6)。
【0028】低速走行開始後は、タイマーの状態を判断
する(S7)。このときタイマースタートから所定の時
間(例えば3秒間)が経過していなければ(タイムアッ
プしていなければ)、S6の動作に回帰して低速走行を
維持する。
【0029】S7の動作でタイマーがタイムアップした
ことを判断した場合は、低速走行を解除すると共にFl
ag2=1をセットする(S8)。次いで、駆動源17
による駆動輪13aの駆動力を増大させ、車両本体10
を所定の速度(例えば4km/h)で通常走行させる
(S9)。
【0030】このS9の動作の後は、S2の動作に回帰
し、それ以降の制御動作が繰り返される。
【0031】ここで、S9の動作からS2の動作に回帰
した場合には、S2の動作において、ハンドル26に外
力が加えられなくなったことが判断されると、駆動源1
7による駆動輪13aの駆動を停止して車両本体10の
走行を停止し、Flag1=0、Flag2=0をセッ
トして、初期状態(S1)に戻る。
【0032】またS9の動作からS2の動作に回帰した
後、S4の動作に進んで、Flag2のセット状態を判
断する場合には、Flag2=1がセットされているも
のであり、そのことが判断されたらS9の動作に進んで
通常走行を維持する。このため、一旦低速走行から通常
走行に進んだ後は、ハンドル26に外力が加えられてい
る限りは通常走行が維持される。
【0033】また、図3に示す制御フローのS3の動作
においてFlag=1がセットされると、制御装置3は
図2に示す制御フローと並行して、図4の制御フローに
示されるような走行速度の加速制御又は減速制御を行
う。ここでFlagAは減速走行の設定に対応し、Fl
agA=0は基準速度に対する減速制御がなされない状
態、FlagA=1は基準速度に対して一段階目の減速
制御がなされる状態、FlagA=2は基準速度に対し
て二段階目の減速制御がなされる状態を示す。またFl
agBは加速走行の設定に対応し、FlagB=0は基
準速度に対して加速制御がなれていない状態、Flag
Bは基準速度に対して加速制御がなされている状態を示
す。
【0034】ここで、基準速度とは、上記の図3に示す
制御フローによる制御動作によって配膳車1が低速走行
又は通常走行している場合における、加速制御又は減速
制御がなされていない状態での配膳車1の実際の走行速
度であり、平地を走行する場合と比較すると、配膳車1
が登り傾斜を走行する場合には基準速度はより遅くな
り、配膳車1が下り傾斜を走行する場合には基準速度が
より速くなる。
【0035】また、図4に示す制御フローは、配膳車1
が低速走行しているか通常走行しているかに係わらず、
配膳車1の基準速度に基づいて制御動作が進行するもの
である。
【0036】Flag1=1がセットされて配膳車1の
走行が開始されると(S3)、まず駆動源17を制御し
て加速制御及び減速制御が行われない状態として配膳車
1を基準速度で走行させると共に、FlagA=0、F
lagB=0をセットする(S10)。
【0037】次いで角度センサ4からの入力に基づい
て、配膳車1の傾斜の有無を判断する(S11)。この
とき配膳車1が水平状態から進行方向に対して所定の傾
斜角度の範囲内(例えば±5°)にあれば、S10の動
作に回帰して、FlagA=0、FlagB=0をセッ
トした状態を維持する。
【0038】またS11の動作において、配膳車1が、
所定の傾斜角度の範囲を超えて傾斜していると判断した
場合には、加速走行及び減速走行の設定を判断する動作
(S12)に進む。このとき、FlagA=0及びFl
agB=0がセットされているものであり、そのことが
判断されると、配膳車1の傾斜が下り傾斜であるか登り
傾斜であるかを判断する動作(S13)に進む。
【0039】S13の動作において、配膳車1の傾斜が
下り傾斜であると判断したら、駆動源17による駆動輪
13aへの駆動力を制御して、走行速度の一段階目の減
速制御(例えば基準速度よりも0.5km/h減速)を
行うと共にFlagA=1をセットする(S14)。
【0040】次いで、距離センサ5からの入力に基づい
て、配膳車1と、配膳車1の前方において配膳車1を操
作する人間8との距離Wを判断する(S15)。
【0041】S15の動作において、配膳車1と人間8
との間の距離Wが所定の距離以上であると判断した場合
には、駆動源17による駆動輪13aへの駆動力を制御
して、走行速度の一段階目の減速制御を行うと共にFl
agA=1をセットする(S17)。次いでS11の動
作に回帰する。
【0042】またS15の動作において、配膳車1と人
間8との間の距離Wが所定の距離に満たず、配膳車1と
人間8とが接近しすぎていると判断した場合には、駆動
源17による駆動輪13aへの駆動力を制御し、走行速
度の二段階目の減速制御(例えば基準速度よりも1.0
km/h減速)を行うと共に、FlagA=2をセット
し(S16)、次いでS11の動作に回帰する。
【0043】S16又はS17の動作からS11の動作
に回帰した場合に、配膳車1の傾斜が解消されることに
よって、S11の動作において、配膳車1が水平状態か
ら進行方向に対して所定の傾斜角度の範囲内(例えば±
5°)にあると判断された場合には、S10の動作に進
み、駆動源17を制御して加速制御及び減速制御が行わ
れない状態に復帰させて配膳車1を基準速度で走行させ
ると共に、FlagA=0、FlagB=0をセットす
る。その後はS10以降の制御動作に進む。
【0044】またS16又はS17の動作からS11の
動作に回帰した後、S12の動作に進む場合には、S1
2の動作において加速走行及び減速走行の設定を判断す
るものであるが、このときは上述の場合と違ってFla
gA=1又はFlagA=2がセットされている。その
ことがS12で判断されると、S15の動作に進んで、
S15以降の制御動作を行う。
【0045】すなわち、所定の傾斜角度以上の下り傾斜
において配膳車1を走行させる場合にはまず一段階目の
減速制御を行って走行速度を減速させ、更に人間8と配
膳車1との距離Wが所定の距離よりも接近した場合には
二段階目の減速制御を行って走行速度を更に減速し、配
膳車1と人間8とが衝突しないようにする。また二段階
目の減速制御を行った後、人間8と配膳車1との距離W
が所定の距離よりも離れるようになったら、一段階目の
減速制御に戻して走行速度を減速しすぎないようにし、
良好な運搬効率を維持する。また配膳車1が平地に達し
たら、減速制御を解除して通常の走行状態に復帰させる
ものである。
【0046】また、S13の動作において、配膳車1の
傾斜が登り傾斜であると判断される場合には、駆動源1
7による駆動輪13aへの駆動力を制御して、走行速度
の加速制御(例えば基準速度よりも0.5km/h加
速)を行うと共にFlagB=1をセットする(S1
8)。
【0047】次いで、距離センサ5からの入力に基づい
て、配膳車1と、配膳車1の前方において配膳車1を操
作する人間8との距離Wを判断する(S19)。
【0048】S19の動作において、配膳車1と人間8
との間の距離Wが所定の距離以上であると判断した場合
には、S11の動作に回帰する。
【0049】またS19の動作において、配膳車1と人
間8との間の距離Wが所定の距離に満たず、配膳車1と
人間8とが接近しすぎていると判断した場合には、駆動
源17による駆動輪13aへの駆動力を制御し、走行速
度の加速制御を解除して基準速度で走行させると共にF
lagB=0をセットし(S20)、次いでS11の動
作に回帰する。
【0050】S19又はS20の動作からS11の動作
に回帰した場合に、配膳車1の傾斜が解消されることに
よって、S11の動作において、配膳車1が水平状態か
ら進行方向に対して所定の傾斜角度の範囲内(例えば±
5°)にあると判断された場合には、S10の動作に進
み、駆動源17を制御して加速制御及び減速制御が行わ
れない状態に復帰させて配膳車1を基準速度で走行させ
ると共に、FlagA=0、FlagB=0をセットす
る。その後はS10以降の制御動作に進む。
【0051】また、S19の動作からS20の動作を経
ずにS11の動作に回帰した後、S12の動作に進む場
合には、S12の動作において加速走行及び減速走行の
設定を判断するものであるが、このときは上述の場合と
違ってFlagB=1がセットされている。そのことが
S12で判断されると、S19の動作に進んで、それ以
降の制御動作を行う。
【0052】すなわち、所定の傾斜角度以上の登り傾斜
において配膳車1を走行させる場合には加速制御を行っ
て走行速度を加速させて良好な運搬効率を維持する。ま
たこのとき人間8と配膳車1との距離Wが所定の距離よ
りも接近した場合には加速制御を解除することにより配
膳車1を減速し、配膳車1と人間8とが衝突しないよう
にする。また配膳車1が平地に達したら、加速制御を解
除して通常の走行状態に復帰させるものである。
【0053】上記のような制御動作において、S14、
S16、S17,S18の動作のように、配膳車1の走
行速度の加速制御又は減速制御を行う場合は、配膳車1
による運搬効率を維持すると共に安全性を維持するため
に、配膳車1の走行速度の上限と下限とを設定して、そ
の範囲内において走行速度の加速制御又は減速制御を行
うことが好ましい。走行速度の上限を4km/h、下限
を1km/hとすると、例えばS18の動作において加
速制御を行う場合、通常であれば基準速度よりも0.5
km/h加速させる場合であっても、加速制御の結果、
走行速度が上限4km/hを越える場合には、走行速度
が4km/hとなるように加速制御を行うようにする。
また例えばS14、S16、S17の動作において減速
制御を行う場合、通常であれば基準速度よりも0.5k
m/h(又は1.0km/h)減速させる場合であって
も、減速制御の結果、走行速度が下限1km/hを下回
る場合には、走行速度が1km/hとなるように減速制
御を行うようにする。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る配
膳車では、給食用の食器を収容する車両本体に、車両本
体を走行駆動させる走行手段と、操作部と、操作部に加
えられた外力を検出する外力検出手段と、外力検出手段
で外力が検出された場合に走行手段を作動させる制御手
段とを備えたパワーアシスト式の配膳車において、配膳
車の傾斜角度を検知する角度センサを備え、制御手段
は、角度センサの検知結果に基づいて、走行時に配膳車
が下り方向に一定角度よりも傾斜している場合には走行
手段による配膳車の走行速度を減速し、配膳車が登り方
向に一定角度よりも傾斜している場合には走行手段によ
る配膳車の走行速度を加速する制御を行うため、配膳車
を登り傾斜に配置させた状態で走行させる場合には配膳
車の走行速度を加速して良好な運搬効率を確保すること
ができ、また配膳車を下り傾斜に配置させた状態で走行
させる場合には配膳車の走行速度を減速して配膳車が配
膳車の前方において配膳車を操作する人間と衝突するこ
とを防止することができるものである。
【0055】また請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、配膳車と配膳車の前方で配膳車を操作する人間
との間の距離を検知する距離センサを設け、制御手段
は、配膳車の走行時に距離センサの検知結果に基づい
て、配膳車と人間との間の距離が一定距離よりも近づい
た場合に走行手段による配膳車の走行速度を減速する制
御を行うものであるため、配膳車を加速させた場合に加
速の度合いが大きすぎ、あるい配膳車を減速させた場合
に減速の度合いが小さすぎて、配膳車と人間とが接近し
すぎた場合に、配膳車の走行速度を減速して、配膳車と
人間との衝突を更に確実に回避することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)はそれぞれ本発明の実施の形態を
模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すブロック図で
ある。
【図3】同上の制御手段における制御フロー図である。
【図4】同上の制御手段における他の制御フロー図であ
る。
【図5】本発明の配膳車の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図6】同上の配膳車の全体構成を一部破断して示した
側面図である。
【符号の説明】
1 配膳車 4 角度センサ 5 距離センサ 8 人間 10 車両本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給食用の食器を収容する車両本体に、車
    両本体を走行駆動させる走行手段と、操作部と、操作部
    に加えられた外力を検出する外力検出手段と、外力検出
    手段で外力が検出された場合に走行手段を作動させる制
    御手段とを備えたパワーアシスト式の配膳車において、
    配膳車の傾斜角度を検知する角度センサを備え、制御手
    段は、角度センサの検知結果に基づいて、走行時に配膳
    車が下り方向に一定角度よりも傾斜している場合には走
    行手段による配膳車の走行速度を減速し、配膳車が登り
    方向に一定角度よりも傾斜している場合には走行手段に
    よる配膳車の走行速度を加速する制御を行うものである
    ことを特徴とする配膳車。
  2. 【請求項2】 配膳車と配膳車の前方で配膳車を操作す
    る人間との間の距離を検知する距離センサを設け、制御
    手段は、配膳車の走行時に距離センサの検知結果に基づ
    いて、配膳車と人間との間の距離が一定距離よりも近づ
    いた場合に走行手段による配膳車の走行速度を減速する
    制御を行うものであることを特徴とする請求項1に記載
    の配膳車。
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