JP2002159862A - 脱硝装置における触媒再強化処理方法およびその方法に使用する強化剤液スプレー装置 - Google Patents
脱硝装置における触媒再強化処理方法およびその方法に使用する強化剤液スプレー装置Info
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Abstract
処理方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 触媒単体9の強化部分12に強化剤液を
含浸させてその強化部分12を再度強化処理するもので
ある。この結果、強化部分12、強いては、触媒単体9
自体の劣化摩耗を未然に防止することができる。これに
より、既設の触媒単体9で所定の脱硝性能が得られるの
で、強化部分12に強化剤液を含浸させる作業が必要で
あるが、劣化摩耗した触媒単体9を新規の触媒単体9と
交換する必要がある場合と比較して、非常に経済的であ
る。
Description
プラントなどに設置されている脱硝装置おいて、触媒の
上流側端面部分の強化部分を再度強化処理する方法およ
びその方法に使用する強化剤液スプレー装置に関するも
のである。
1を参照して説明する。この図示の例は、石炭焚きボイ
ラーからの排ガスを脱硝する脱硝装置であって、縦置き
棚段タイプの脱硝装置について説明する。
である。このハウジング1は、垂直方向(上下方向)に
設置されている。前記ハウジング1の上部には、ダーテ
ィな排ガス2(図9中の格子矢印参照)が流入する流入
口3が設けられている。一方、前記ハウジング1の下部
には、クリーンな排ガス2(図9中の白抜き矢印参照)
が流出する流出口4が設けられている。
ジング1の中間部には、4段(4層)の反応器(反応
塔)5が上下に縦置き棚段タイプに設置されている。な
お、最下段の反応器5(二点鎖線にて示す)は、予備の
反応器である。各段の前記反応器5中には、複数個の触
媒ユニット(もしくは、触媒パック)6がそれぞれ並設
されている。
入する上流側端面)には、図10に示すように、比較的
に目の細かい灰や煤塵の堆積防止用の金網7と、比較的
に目の粗い足場用の金網8とが上下に敷設されている。
前記触媒ユニット6は、複数本の触媒単体9がフレーム
10中に整列充填されてなるものである。すなわち、触
媒単体9(エレメント)がユニット化(モジュール化、
パック化)して、ハンドリングし易いように構成されて
いる。前記触媒ユニット6は、約3t以下の重量を有す
る。なお、この明細書において、前記触媒単体9は、触
媒と同義語である。
あり、活性金属成分(バナジウム、タングステンなど)
が含有されてなるものである。主に、二元系のTiO2
−WO3 触媒および三元系のTiO2 −V2 O5 −WO
3 触媒が用いられている。また、前記触媒単体9は、図
11に示すように、多数本の四角形の貫通孔11が格子
状に設けられた角柱形状をなす。すなわち、ソリッド型
(触媒成分自体で成形体となっているもの)のハニカム
形状をなす。前記貫通孔11中を前記排ガス2が通過す
るものである。前記触媒単体9がハニカム形状をなすの
は、排ガス2中の煤塵による閉塞を防止するためと、ガ
ス接触面積を広くするためとによる。前記触媒単体9の
上端部分(排ガス2が流入する上流側端面部分)には、
強化部分12が形成されている。
溶液、リン酸水溶液、リン酸アルミニウム水溶液、硫酸
水溶液、硫酸マグネシウム水溶液など)を含浸させてな
るものである。この強化部分12は、排ガス2中に灰や
煤塵が存在する場合に使用されるものであって、触媒単
体9が排ガス2中の灰や煤塵により劣化摩耗するのを防
止するものである。なお、この強化部分12を有する触
媒単体9としては、たとえば、特許公報第261757
4号に記載のものがある。
となる。正方形の1辺Aが約150mm、高さHが約5
00〜1200mm、強化部分12の高さSが約100
〜200mm、貫通孔11の開きピッチ(目開き)が約
5〜10mm(ボイラーの燃料によりまちまちであ
る)、壁の肉厚が約0.5〜1.5mmである。なお、
前記触媒単体9の上下両端部の外周に緩衝材13(図1
1中の二点鎖線にて示す)を設けても良い。また、前記
触媒単体9は、ハニカムタイプであるが、このハニカム
タイプ以外に、プレートタイプ、S型ペーパーハニカム
タイプ、その他のタイプであっても良い。
ついて説明する。まず、石炭焚きボイラー(図示せず)
から、窒素酸化物を含有するダーティな排ガス2が流入
口3からハウジング1中に流入する。このダーティな排
ガス2中にアンモニアなどの還元剤(図示せず)を注入
添加する。なお、このアンモニアなどの還元剤の注入添
加は、前記触媒6の上流側において行う。
2が各段の反応器5の触媒単体9の貫通孔11中を貫通
する。その際に、その触媒単体9の触媒作用により、ダ
ーティな排ガス2中の窒素酸化物は、窒素と水蒸気とに
分解される。
2は、流出口4から後段側装置(図示せず)および煙突
(図示せず)を経て大気中に排出される。この種の装置
としては、たとえば、特開平7−265666号公報に
記載のもの、特開平9−267028号公報に記載のも
のなどがある。なお、前記公報に記載のものは、触媒が
横置きのタイプであるが、その作用は前記縦置き棚段タ
イプの脱硝装置と変わらない。
においては、触媒単体9に強化部分12を形成して、触
媒単体9が排ガス2中の灰や煤塵により劣化摩耗するの
を防止する構成が採られている。それにも拘わらず、長
期間の使用に際して、触媒単体9の強化部分12自体に
劣化摩耗が発生し、その強化部分12の効果が消失す
る。その強化部分12の効果が消失すると、触媒単体9
への劣化摩耗が著しく進行する。この劣化摩耗が触媒単
体9に発生すると、その劣化摩耗の周囲の触媒単体9に
も、ガス偏流やガス流速の集中増加などにより、劣化摩
耗が感染発生する。そして、触媒単体9が劣化摩耗する
と、脱硝性能が著しく低下するので、脱硝性能を維持す
るためには、劣化摩耗した触媒単体9を新規の触媒単体
9と交換する必要がある。この場合、非常に不経済であ
る。なお、劣化摩耗は、反応器5の局部的もしくは全体
的に起き、その形態はさまざまである。
理してその強化部分、強いては、触媒自体の劣化摩耗を
未然に防止することができる脱硝装置における触媒再強
化処理方法を提供することを目的とする。
短時間で行え、さらに、スプレーされた強化剤液が周囲
に飛散するのを確実に防止することができる強化剤液ス
プレー装置を提供することを目的とする。
めに、請求項1にかかる発明は、触媒の強化部分に強化
剤液を含浸させてその強化部分を再度強化処理すること
を特徴とする。
の強化部分を再度強化処理してその強化部分、強いて
は、触媒自体の劣化摩耗を未然に防止することができ
る。これにより、既設の触媒で所定の脱硝性能が得られ
るので、強化部分に強化剤液を含浸させる作業が必要で
あるが、劣化摩耗した触媒を新規の触媒と交換する必要
がある場合と比較して、非常に経済的である。
ノズルにより触媒の強化部分に強化剤液をスプレーして
(吹き付けて)、強化部分に強化剤液を含浸させること
を特徴とする。
レーノズルにより機械的に触媒の強化部分に強化剤液を
スプレーして含浸させるものであるから、作業性が良
く、かつ、短時間で、触媒再強化処理作業が行える。
ールにより触媒の強化部分に強化剤液を塗布して(塗り
込んで)、強化部分に強化剤液を含浸させることを特徴
とする。
やロールにより触媒の強化部分に強化剤液を塗布して含
浸させるものであるから、簡単にかつ安価に触媒再強化
処理作業が行える。
流側端面に付着した灰や煤塵を除去した後に、触媒の強
化部分に強化剤液を含浸させることを特徴とする。
煤塵を除去することにより、触媒の強化部分の再強化の
効果が上がる。
硝装置に設置されたままの状態で、触媒の強化部分に強
化剤液を含浸させることを特徴とする。
を脱硝装置から取り外して抜き出す必要がないので、容
易にかつ低コストで触媒再強化処理作業が行われる。
ガンと、前記スプレーガンの先端に設けられたスプレー
ノズルと、前記スプレーノズルの周囲に設けられ、触媒
の上流側端面を覆って、前記スプレーノズルからスプレ
ーされた強化剤液が周囲に飛散するのを防止する飛散防
止冶具とを備えたことを特徴とする。
の強化部分に強化剤液を含浸させて、その触媒を再度強
化処理する際に、スプレーノズルにより機械的に行うの
で、作業性が良く、また、短時間で触媒再強化処理作業
が行える。さらに、飛散防止冶具により、スプレーされ
た強化剤液が周囲に飛散するのを確実に防止することが
できる。
における触媒再強化処理方法およびその方法に使用する
強化剤液スプレー装置の実施の形態の2例を図1〜図8
を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの
脱硝装置における触媒再強化処理方法およびその方法に
使用する強化剤液スプレー装置が限定されるものではな
い。
にかかる脱硝装置における触媒再強化処理方法およびそ
の方法に使用する強化剤液スプレー装置の実施の形態1
を示す。図中、図9〜図11と同符号は同一のものを示
す。
いて、符号14はこの実施の形態1における強化剤液ス
プレー装置である。この強化剤液スプレー装置14は、
この実施の形態1における触媒再強化処理方法に使用す
るものである。
示すように、スプレーガン15と、そのスプレーガン1
5の先端に設けられたスプレーノズル16と、そのスプ
レーノズル16の周囲に設けられた飛散防止冶具17と
を備える。
に示すように、強化剤液(図示せず)が収納されたタン
ク18および強化剤液を圧送するポンプ19にホース2
0を解して接続されている。このスプレーガン15と前
記スプレーノズル16とは、作業が行え易いように角度
調整可能に取り付けられている。なお、前記強化剤液と
しては、たとえば、ホウ酸水溶液、リン酸水溶液、リン
酸アルミニウム水溶液、硫酸水溶液、硫酸マグネシウム
水溶液などが使用される。
ズル16に固定される端部が円形をなし、かつ、1本の
触媒単体9の上流側端面を覆う端部が正方形をなす(上
円下方の)中空の錐形状をなす。この飛散防止冶具17
は、1本の触媒単体9の上流側端面を覆って、前記スプ
レーノズル16からスプレーされた強化剤液(図2中の
破線矢印にて示す)が周囲に飛散するのを防止するため
のものである。なお、前記飛散防止冶具17の材質など
は、特に限定しないが、スプレーされた強化剤液が周囲
に飛散するのを防止し得る材質が必要であり、また、あ
る程度のフレキシブル性と保形性とを必要とする。
強化剤液スプレー装置14を使用したこの実施の形態1
における触媒再強化処理方法について、図3の触媒再強
化処理作業工程のフローチャートを参照して説明する。
脱硝装置の反応器5に対応するハウジング1の外側に作
業用の足場21を組む。その足場21にタンク18およ
びポンプ19を設置する。そのタンク18およびポンプ
19にホース20を介して強化剤液スプレー装置14を
接続する。このホース20の長さは、作業員が反応器5
中において隅々まで動き回れる長さとする。なお、図1
において、符号22は作業員が反応器5中に出入りし、
かつ、ホース20を反応器5中に引き込むためのマンホ
ールである。
入って本作業を行う。すなわち、図3に示すように、触
媒ユニット6の上面に敷設された金網7および8を取り
外す(S1)。
した灰や煤塵(図示せず)をブローなどにより除去する
(S2)。
塵などで目詰まりしていたならば、適宜な手段により目
通しを行う(S3)。ついでに、目視などにより、触媒
単体9の強化部分12のうち、再強化処理が必要である
と判断した触媒単体9に、適宜手段によりマーキングを
付ける(S4)。
の強化部分12に強化剤液を強化剤液スプレー装置14
によりスプレーし、その触媒単体9の強化部分12に強
化剤液を含浸させてその強化部分12に再度強化処理を
施す(S5)。
が付された触媒単体9の上流側端面を強化剤液スプレー
装置14の飛散防止冶具17で覆う。スプレーガン15
を操作してスプレーノズル16から強化剤液(図2中の
破線矢印にて示す)を触媒単体9の強化部分12にスプ
レーする。これにより、前記マーキングが付された触媒
単体9の強化部分12の再度強化処理が完了する。
ニット6の上面に金網7および8を復旧敷設する(S
6)。これにより、触媒再強化処理作業が終了する。
に、この実施の形態1における触媒再強化処理方法は、
触媒単体9の強化部分12に強化剤液を含浸させてその
強化部分12を再度強化処理するものであるから、その
強化部分12、強いては、触媒単体9自体の劣化摩耗を
未然に防止することができる。これにより、既設の触媒
単体9で所定の脱硝性能が得られるので、強化部分12
に強化剤液を含浸させる作業が必要であるが、劣化摩耗
した触媒単体9を新規の触媒単体9と交換する必要があ
る場合と比較して、非常に経済的である。
化処理方法は、強化剤液スプレー装置14のスプレーノ
ズル16により、機械的に、触媒単体9の強化部分12
に強化剤液をスプレーして(吹き付けて)、触媒単体9
の強化部分12に強化剤液を含浸させるものであるか
ら、作業性が良く、かつ、短時間で、触媒再強化処理作
業が行える。
化処理方法は、触媒単体9の上流側端面に付着した灰や
煤塵を除去した後に、その触媒単体9の強化部分12に
強化剤液を含浸させるものであるから、触媒単体9の強
化部分12の再強化の効果が上がる。
化処理方法は、触媒単体9を脱硝装置に設置したままの
状態で、その触媒単体9の強化部分12に強化剤液を含
浸させるものであるから、触媒単体9を脱硝装置から取
り外して抜き出す必要がないので、容易にかつ低コスト
で触媒再強化処理作業が行われる。
スプレー装置は、スプレーノズル16により機械的に行
うので、作業性が良く、また、短時間で触媒再強化処理
作業が行える。しかも、この実施の形態1における強化
剤液スプレー装置は、飛散防止冶具17により、スプレ
ーされた強化剤液が周囲に飛散するのを確実に防止する
ことができる。
スプレー装置においては、スプレーノズル15から強化
剤液が触媒単体9の上流側端面に均等にスプレーするこ
とができるので、触媒単体9の強化部分12を均等に強
化することができる。また、この実施の形態1における
強化剤液スプレー装置においては、飛散防止冶具17の
下端が150mm×150mmであるから、強化剤液ス
プレー装置14を触媒単体9の強化部分12にセットす
る際に、飛散防止冶具17が位置決めの作用をなす。さ
らに、この実施の形態1における強化剤液スプレー装置
においては、設置型のタンク18およびポンプ19を用
いているが、作業員Mが携帯するハンディタイプのスプ
レー装置であっても良い。さらにまた、飛散防止冶具1
7の下端は、触媒単体9の上流側端面の倍数であっても
良い。
よび図5は、実施の形態1における触媒再強化処理方法
による試験結果を示す触媒摩耗率比のグラフおよび脱硝
率のグラフである。
た脱硝装置で約40000時間使用された触媒単体9を
用い、スプレーノズルにより、触媒単体9の強化部分1
2に強化剤液をスプレーして(吹き付けて)、触媒単体
9の強化部分12に再強化処理を施した。
ニウムの混合液であって、その濃度がリン酸7wt%、
リン酸アルミニウム16.5wt%を含有する水溶液を
用いた。
50mmの触媒単体9の1本当たり) 強化剤液温度:35°Cスプレーノズルの先端から触媒
単体9の上流側端面までの距離:115mm
触媒単体9の強化効果および脱硝性能を図4および図5
に示す。この結果、スプレーノズルで触媒単体9の強化
部分12に強化剤液をスプレーすることにより、触媒単
体9の摩耗強度が向上し、脱硝性能への影響が小さいこ
とが判明した。
の発明にかかる脱硝装置における触媒再強化処理方法の
実施の形態2を示す。図中、図1〜図5、図9〜図11
と同符号は同一のものを示す。
示すスポンジロール24は、この実施の形態2における
触媒再強化処理方法に使用するものである。この刷毛2
3やロール24は、触媒単体9の強化部分12に強化剤
液を塗布して(塗り込んで)、その触媒単体9の強化部
分12に強化剤液を含浸させる道具である。
実施の形態2における触媒再強化処理方法は、前記図3
中のS5の強化処理において、強化剤液をスプレーする
代わりに塗布するものである。すなわち、この実施の形
態2における触媒再強化処理方法は、刷毛23やロール
24により、触媒単体9の強化部分12に強化剤液を塗
布して(塗り込んで)、その触媒単体9の強化部分12
に強化剤液を含浸させるものである。
媒再強化処理方法は、刷毛23やロール24により、触
媒単体9の強化部分12に強化剤液を塗布して含浸させ
るものであるから、簡単にかつ安価に触媒再強化処理作
業が行える。
よび図8は、実施の形態2における触媒再強化処理方法
による試験結果を示す触媒摩耗率比のグラフおよび脱硝
率のグラフである。
た脱硝装置で約40000時間使用された触媒単体9を
用い、刷毛23やロール24により、触媒単体9の強化
部分12に強化剤液を塗布して(塗り込んで)、触媒単
体9の強化部分12に再強化処理を施した。
ニウムの混合液であって、その濃度がリン酸7wt%、
リン酸アルミニウム16.5wt%を含有する水溶液を
用いた。その強化剤液を、断面形状150mm×150
mmの触媒単体9の1本当たりに、160ml塗布し
た。
触媒単体9の強化効果および脱硝性能を図7および図8
に示す。この結果、刷毛23やロール24で触媒単体9
の強化部分12に強化剤液を塗布することにより、触媒
単体9の摩耗強度が向上し、脱硝性能への影響が小さい
ことが判明した。
お、前記実施の形態1、2においては、触媒が縦置き棚
段タイプの石炭焚き用における脱硝装置について説明し
たが、この発明は、触媒が縦置き積み重ねタイプの脱硝
装置、触媒が横置きのタイプの石油焚き用における脱硝
装置にも適用できる。
工程において、金網7、8がなければ、S1の金網取外
しの工程およびS6の金網復旧の工程は、省略できる。
また、S3の触媒目通しの工程は、必ずしも行わなくて
も良い。さらに、各段の反応器5の触媒を全部再強化処
理を行うのであれば、S4の触媒マーキングは、不要で
ある。
化処理作業を行う時期としては、プラントの定期点検時
に同時に行っても良いし、または、それと別個に独自に
行っても良い。ただし、触媒単体9が劣化摩耗する前に
行うことが良い。
剤液スプレー装置としては、前記の強化剤液スプレー装
置14以外のものであっても良い。たとえば、触媒ユニ
ット6の幅全体に亘る長さの管に多数のノズルを設け、
この管を触媒ユニット6に沿って移動させ、もしくは、
回転させて、強化剤液をスプレーするものなど。
かる触媒再強化処理方法(請求項1)によれば、触媒の
強化部分に強化剤液を含浸させてその強化部分を再度強
化処理するものであるから、触媒の強化部分、強いて
は、触媒自体の劣化摩耗を未然に防止することができ
る。これにより、既設の触媒で所定の脱硝性能が得られ
るので、強化部分に強化剤液を含浸させる作業が必要で
あるが、劣化摩耗した触媒を新規の触媒と交換する必要
がある場合と比較して、非常に経済的である。
法(請求項2)によれば、スプレーノズルにより機械的
に触媒の強化部分に強化剤液をスプレーして(吹き付け
て)、強化部分に強化剤液を含浸させるものであるか
ら、作業性が良く、かつ、短時間で、触媒再強化処理作
業が行える。
法(請求項3)によれば、刷毛やロールにより触媒の強
化部分に強化剤液を塗布して(塗り込んで)、強化部分
に強化剤液を含浸させるものであるから、簡単にかつ安
価に触媒再強化処理作業が行える。
法(請求項4)によれば、触媒の上流側端面に付着した
灰や煤塵を除去した後に、触媒の強化部分に強化剤液を
含浸させるものであるから、触媒の強化部分の再強化の
効果が上がる。
法(請求項5)によれば、触媒が脱硝装置に設置された
ままの状態で、触媒の強化部分に強化剤液を含浸させる
ものであるから、触媒を脱硝装置から取り外して抜き出
す必要がないので、容易にかつ低コストで触媒再強化処
理作業が行われる。
装置(請求項6)によれば、スプレーノズルにより機械
的に行うので、作業性が良く、また、短時間で触媒再強
化処理作業が行える。しかも、この発明にかかる強化剤
液スプレー装置によれば、飛散防止冶具により、スプレ
ーされた強化剤液が周囲に飛散するのを確実に防止する
ことができる。
形態1を示す作業状態の一部破断斜視図である。
形態1に使用される強化剤液スプレー装置であって、こ
の発明にかかる強化剤液スプレー装置の実施の形態1を
示す使用状態の一部斜視図である。
形態1を示す作業工程のフローチャートである。
形態1による試験結果を示す触媒摩耗率比のグラフであ
る。
形態1による試験結果を示す脱硝率のグラフである。
の実施の形態2に使用される刷毛の斜視図、(B)は同
じくロールの斜視図である。
形態2による試験結果を示す触媒摩耗率比のグラフであ
る。
形態2による試験結果を示す脱硝率のグラフである。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 排ガス中の窒素酸化物を触媒の作用によ
り分解する脱硝装置であって、前記触媒のうち、前記排
ガスが流入する上流側端面部分には、強化部分が形成さ
れている脱硝装置において、 前記強化部分に強化剤液を含浸させて前記強化部分を再
度強化処理することを特徴とする脱硝装置における触媒
再強化処理方法。 - 【請求項2】 前記強化部分に強化剤液を含浸させる方
法は、スプレーノズルにより前記強化部分に強化剤液を
スプレーすることを特徴とする請求項1に記載の脱硝装
置における触媒再強化処理方法。 - 【請求項3】 前記強化部分に強化剤液を含浸させる方
法は、刷毛やロールにより前記強化部分に強化剤液を塗
布することを特徴とする請求項1に記載の脱硝装置にお
ける触媒再強化処理方法。 - 【請求項4】 前記触媒の上流側端面に付着した灰や煤
塵を除去した後に、前記強化部分に強化剤液を含浸させ
ることを特徴とする請求項1または2または3に記載の
脱硝装置における触媒再強化処理方法。 - 【請求項5】 前記触媒が脱硝装置に設置されたままの
状態で、前記強化部分に強化剤液を含浸させることを特
徴とする請求項1または2または3または4に記載の脱
硝装置における触媒再強化処理方法。 - 【請求項6】 脱硝装置における触媒再強化処理方法に
使用する強化剤液スプレー装置であって、 スプレーガンと、前記スプレーガンの先端に設けられた
スプレーノズルと、前記スプレーノズルの周囲に設けら
れ、触媒の上流側端面を覆って、前記スプレーノズルか
らスプレーされた強化剤液が周囲に飛散するのを防止す
る飛散防止冶具とを備えたことを特徴とする脱硝装置に
おける触媒再強化処理方法に使用する強化剤液スプレー
装置。
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- 2000-11-22 JP JP2000356039A patent/JP4795526B2/ja not_active Expired - Lifetime
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