JP2002159548A - マッサージ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 マッサージ機に関し、施療駆動部を身体の曲
線にフィットして移動させることができると共に、不必
要な振動や騒音を発生させないマッサージ機を提供す
る。 【解決手段】 マッサージ動作を行う施療子２を備えた
施療駆動部１が被療者の被療部位に対して移動可能に配
されたマッサージ機であって、前記施療駆動部の施療子
に対する左右両側部近傍に施療駆動部の移動方向に沿っ
て配したガイドレール３と、該施療子に対する左右両側
部に前記ガイドレール上を転動するように配した複数の
ガイドローラ４と、前記ガイドレールとほぼ平行に配し
た直線状のネジ軸５と、中心に前記ネジ軸に螺合する螺
合孔を有するウォームホイール８と該ウォームホイール
に螺合するウォームギア９と該ウォームギアを回転させ
るモータとからなり、該施療駆動部に対して揺動可能に
配した昇降ユニット６とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状の
マッサージ機に関し、特に施療子が被療者の被療部位の
凹凸曲面に沿って円滑に移動するように構成したマッサ
ージ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の椅子式のマッサージ機において
は、図４に示すように、施療駆動部１００を上下に移動
させて位置調整をするために、その機構部１０１とし
て、施療駆動部１００の施療子に対する裏面側にナット
部材１０２を固着し、該ナット部材１０２の雌ねじに螺
合する雄ねじを備えたネジ軸１０３を椅子のフレーム１
０４に取り付け、該ネジ軸１０３を施療駆動部上下移動
用の駆動源であるモータ１０５によって回転させること
により、施療駆動部１００を上下に移動させる方法、ま
たは、図５に示すように、椅子のフレーム１１０にラッ
クギア１１１を設け、該ラックギア１１１に噛み合う回
転ギア１１２を施療駆動部１１３に設け、前記回転ギア
１１２を回転させることにより施療駆動部１１３を上下
に移動させる方法が採用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
ネジ軸を回転させる方法では、ネジ軸が直線状であるこ
とと施療駆動部におけるナット部材が固定して取り付け
られていることにより、施療駆動部が椅子の背もたれ部
を直線的にしか移動することができず、したがって身体
の曲線にフィットするように施療駆動部を移動させるこ
とができなかった。そして、施療駆動部の曲線移動を可
能にするために、ラックギアによる方法が採用される
が、ギアの精度を出すことが難しく、また、施療部の移
動時にギアの噛み合いに起因する振動や騒音が発生し、
不快感を与える原因になっている。

【０００４】本発明は、上述の技術的課題を解決するた
めになされたものであり、マッサージ機における施療駆
動部を身体の曲線にフィットして移動させることができ
ると共に、不必要な振動や騒音を発生させないマッサー
ジ機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るマッサージ
機は、マッサージ動作を行う施療子を備えた施療駆動部
が被療者の被療部位に対して移動可能に配されたマッサ
ージ機であって、前記施療駆動部の施療子に対する左右
両側部近傍において、施療駆動部の移動方向に沿って配
したガイドレールと、前記施療駆動部の施療子に対する
左右両側部それぞれにおいて、前記ガイドレール上を転
動するように配した複数のガイドローラと、前記施療駆
動部の施療子に対する裏部近傍において、前記ガイドレ
ールとほぼ平行に配した直線状のネジ軸と、前記施療駆
動部の施療子に対する裏部において、中心に前記ネジ軸
に螺合する螺合孔を有するウォームホイールと該ウォー
ムホイールに螺合するウォームギアと該ウォームギアを
回転させる駆動源とからなり、該施療駆動部に対して揺
動可能に配した昇降ユニットとを備えたことを特徴とす
るものである。

【０００６】上記のように構成すれば、駆動源によりウ
ォームギア及びウォームホイールを回転させると、ウォ
ームホイールがネジ軸と螺合しているため、ネジ軸に沿
ってウォームギア及びウォームホイールを備えた昇降ユ
ニットが移動し、該昇降ユニットと揺動可能に連結され
ている施療駆動部が一体的に、ガイドローラを介して、
ガイドレール上を上下動する。その際、ガイドレールが
身体の曲線にフィットするように湾曲形成されている場
合には、前記昇降ユニットが施療駆動部に対して揺動可
能に構成されているため、昇降ユニットが直線状のネジ
軸に沿って直線的に上下動しても、施療駆動部は湾曲状
のガイドレールに沿って上下動することになる。

【０００７】したがって、昇降ユニットにおけるウォー
ムホイールを回転させるだけで施療駆動部が身体の曲線
に沿って円滑に上下動するので静かで振動が生じず、ギ
アの噛み合いなどに基づく振動や騒音が発生することが
ない快適な運転が期待できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図１〜図３を
参照しながら以下に説明する。図１はマッサージ機にお
ける施療駆動部の上下動に係る機構を示す概略側面図で
あり、図２は要部の部分断面側面図であり、図３は要部
の平面図である。

【０００９】本実施例に係るマッサージ機は、例えば椅
子状をなしており、被療者が腰掛ける座面部と被療者が
寄り掛かる背もたれ部を備えている。この背もたれ部の
内部にマッサージ動作を行う施療子を備えた施療駆動部
が被療者の被療部位に対して移動可能に配されている。
なお、本実施例に係るマッサージ機の構成は寝台型のマ
ッサージ機にも応用が可能である。

【００１０】前記施療駆動部１の施療子２に対する左右
両側部近傍に施療駆動部１の移動方向に沿ってガイドレ
ール３が配されており、該ガイドレール３は身体の曲線
に沿ったやや湾曲した形状に形成されている。そして、
前記施療駆動部１には、施療子２に対する左右両側部そ
れぞれにおいて複数のガイドローラ４が配され、前記ガ
イドレール３上を該ガイドローラ４が転動するように構
成されている。また、施療駆動部１の施療子２に対する
裏部近傍には、前記ガイドレール３とほぼ平行に直線状
のネジ軸５が配されており、前記施療駆動部１の施療子
２に対する裏部には、昇降ユニット６が該施療駆動部１
に対して揺動可能に配されている。

【００１１】当該昇降ユニット６は、前記ネジ軸５が貫
通して螺合する螺合孔７を中心に有するフォームホイー
ル８と、該ウォームホイール８に螺合し、ウォームホイ
ール８を回転させるウォームギア９と、該ウォームギア
９を回転させる駆動源であるモータ１０とから構成され
ている。なお、ウォームホイール８は、その回転を円滑
にするためにベアリング１１により支持されている。ま
た、当該昇降ユニット６は、施療駆動部１に連結される
取着部１２を備えており、該取着部１２には、ヒンジピ
ン１３が貫通する貫通孔１４が形成されている。施療駆
動部１の施療子２に対する裏部には、前記昇降ユニット
６における取着部１２を挟着する一対の係合アーム１５
が配されており、該係合アーム１５のそれぞれには、前
記貫通孔１４と一致する係合楕円孔１６が形成されてお
り、ヒンジピン１３が該係合アーム１５及び昇降ユニッ
ト６における取着部１２を貫通してヒンジ結合するよう
に構成されている。このように係合アーム１５及び昇降
ユニット６における取着部１２をヒンジ結合した結果、
施療駆動部１と昇降ユニット６とがヒンジピン１３を介
してヒンジピン１３の軸心を中心とする回転方向（矢符
Ｘ）及びネジ軸５と交差する方向（矢符Ｙ）へ揺動可能
となる。したがって、前記ネジ軸５が直線状であり、こ
のネジ軸５を昇降する昇降ユニット６が直線的に昇降し
ても、昇降ユニット６に対して施療駆動部１が揺動可能
であるので、前述のように身体の形状に沿って湾曲させ
たガイドレール３上を、施療駆動部１に配したガイドロ
ーラ４が滑らかに上下動し、これに伴って施療駆動部１
が湾曲しながら昇降するので、施療駆動部１に備えられ
た施療子２が身体の曲面形状に沿って昇降するようにな
る。

【００１２】本実施例のマッサージ機は、上記のように
施療駆動部の昇降動作機構を上記のように構成したの
で、昇降ユニット６におけるモータ１０によりウォーム
ホイール８を回転させると昇降ユニット６がネジ軸５に
沿って昇降し、よって昇降ユニット６と揺動可能に結合
している施療駆動部１が、ガイドローラ４を介して、ガ
イドレール３上を上下動する。その際、ガイドレール３
が身体の曲線にフィットするように湾曲形成されていて
も、前記昇降ユニット６が施療駆動部１に対して揺動可
能に構成されているため、昇降ユニット６が直線状のネ
ジ軸５に沿って直線的に上下動しても、施療駆動部１は
湾曲状のガイドレール３に沿って上下動することにな
る。

【００１３】したがって、ウォームホイール８を回転さ
せるだけで施療駆動部１が身体の曲線に沿って円滑に上
下動するので、静かな心地のよい運転が期待でき、ギア
の噛み合いなどに基づく振動や騒音が発生することがな
い。

【００１４】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形例
を含むものである。

【００１５】

【発明の効果】本発明に係るマッサージ機は、その特徴
ある構成により、駆動源によりウォームギア及びウォー
ムホイールを回転させると、ウォームホイールがネジ軸
と螺合しているため、ネジ軸に沿ってウォームギア及び
ウォームホイールを備えた昇降ユニットが移動し、該昇
降ユニットと揺動可能に連結されている施療駆動部が一
体的に、ガイドローラを介して、ガイドレール上を上下
動する。その際、ガイドレールが身体の曲線にフィット
するように湾曲形成されている場合には、前記昇降ユニ
ットが施療駆動部に対して揺動可能に構成されているた
め、昇降ユニットが直線状のネジ軸に沿って直線的に上
下動しても、施療駆動部は湾曲状のガイドレールに沿っ
て上下動することになる。

【００１６】したがって、昇降ユニットにおけるウォー
ムホイールを回転させるだけで施療駆動部が身体の曲線
に沿って円滑に上下動するので静かで振動が生じず、ギ
アの噛み合いなどに基づく振動や騒音が発生することが
ない快適な運転が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のマッサージ機における施療駆動部の上
下動に係る機構を示す概略側面図である。

【図２】図１における要部の部分断面側面図である。

【図３】図１における要部の平面図である。

【図４】従来のマッサージ機における概略断面図であ
る。

【図５】従来のマッサージ機における概略断面図であ
る。

【符号の説明】

１・・・施療駆動部 ２・・・施療子 ３・・・ガイドレール ４・・・ガイド
ローラ ５・・・ネジ軸 ６・・・昇降ユ
ニット ７・・・螺合孔 ８・・・ウォー
ムホイール ９・・・ウォームギア １０・・・モータ １１・・・ベアリング １２・・・取着
部 １３・・・ヒンジピン １４・・・貫通
孔 １５・・・係合アーム １６・・・係合
楕円孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マッサージ動作を行う施療子を備えた施
   療駆動部が被療者の被療部位に対して移動可能に配され
   たマッサージ機であって、 前記施療駆動部の施療子に対する左右両側部近傍におい
   て、施療駆動部の移動方向に沿って配したガイドレール
   と、 前記施療駆動部の施療子に対する左右両側部それぞれに
   おいて、前記ガイドレール上を転動するように配した複
   数のガイドローラと、 前記施療駆動部の施療子に対する裏部近傍において、前
   記ガイドレールとほぼ平行に配した直線状のネジ軸と、 前記施療駆動部の施療子に対する裏部において、中心に
   前記ネジ軸に螺合する螺合孔を有するウォームホイール
   と該ウォームホイールに螺合するウォームギアと該ウォ
   ームギアを回転させる駆動源とからなり、該施療駆動部
   に対して揺動可能に配した昇降ユニットとを備えたこと
   を特徴とするマッサージ機。