JP2002159435A - 内視鏡の部品組立方法 - Google Patents

内視鏡の部品組立方法

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JP2002159435A
JP2002159435A JP2000358151A JP2000358151A JP2002159435A JP 2002159435 A JP2002159435 A JP 2002159435A JP 2000358151 A JP2000358151 A JP 2000358151A JP 2000358151 A JP2000358151 A JP 2000358151A JP 2002159435 A JP2002159435 A JP 2002159435A
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Hiroaki Kagawa
裕昭 加川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、内視鏡の部品の
接着剤塗布部位においての微小な空間に接着剤を十分充
填させると同時に接着剤の塗布範囲を制御可能な内視鏡
の組立方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は内視鏡の部品に存在する微少な隙
間を樹脂で充填する工程において、樹脂の流れ出しを防
ぐべき範囲に紫外線を照射しながらその隙間に低粘度の
紫外線・熱硬化型樹脂を注入した後、当該部分を加熱し
て未硬化の樹脂を硬化するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の組立て部
品に樹脂を注入して組み立てる内視鏡の部品組立方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子を利用した撮像装置
が内視鏡においても広く用いられるようになった。撮像
装置は固体撮像素子を実装したプリント基板にカバーガ
ラスを取り付け、これを素子枠に収納し、両者の間の隙
間に接着剤を充填するようにして封止固定するようにし
ている。
【0003】この場合、光学有効エリアヘの接着剤の流
れ出しを防止するため、特開平9−98944号公報で
は高粘度の第1の接着剤で仮固定した後に低粘度の第2
の接着剤で最終的に固定するようにした接着技術を提案
している。
【0004】また、特開平8−136828号公報には
ライトガイド口金に対して固定するライトガイドバンド
ルの先端部を接着剤で硬化し、その硬化部の長さを撮像
ユニットの撮像枠、シールドパイプ、及び絶縁チューブ
の三つの部材が重なる部分の手前までとする組立て形式
のものが提案されている。つまり、これは、内視鏡先端
部の組立ての構成上、ライトガイドバンドルの先端部の
硬質長をライトガイド口金から所定の長さに制限する接
着硬化法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−
98944号公報の撮像装置の例では2種類の接着剤を
用いるため、その接着剤の塗布作業及びその接着剤の硬
化作業がいずれも2回必要となり、製造リードタイムが
長くなると共に製造工程も複雑になる。また、最初に用
いる接着剤は高粘度で浸透性が低いため、下層まで充分
に接着剤が充填されず、下層に微小な空間が残ってしま
う虞がある。例えばオートクレーブ滅菌処理を繰り返す
ことによって接着剤が劣化すると、高圧水蒸気が下層の
微小空間まで侵入して光学有効エリアに曇りが発生した
り、撮像素子の性能を劣化させたりする虞があった。
【0006】また、ライトガイド口金に対してライトガ
イドバンドルの硬化先端部を固定するようにした特開平
8−136828号公報のものについても同様であり、
低粘度の接着剤を用いると、ファイバー間に接着剤が浸
透する長さが長くなって、硬質長が長くなり、内視鏡先
端部の外径や先端硬質部長が大きくなってしまう。逆に
高粘度の接着剤を用いると、ファイバー間に接着剤が十
分浸透し難くなってしまう。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、内視鏡の組立て構成
部品における微小な隙間に樹脂を十分充填させると同時
に樹脂の塗布範囲を制御可能な内視鏡の部品組立方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の部品に
存在する微少な隙間を樹脂で充填する工程において、樹
脂の流れ出しを防ぐべき範囲に紫外線を照射しながらそ
の隙間部分に低粘度の紫外線・熱硬化型樹脂を注入した
後、当該部分を加熱して未硬化の樹脂を硬化するように
した。
【0009】低粘度の紫外線・熱硬化型樹脂を用いるこ
とにより、内視鏡の部品に存在する微少な隙間まで樹脂
が充分に浸透し、封止効果が高くなる。
【0010】一方、紫外線照射部位の設定により樹脂が
硬化する範囲を制御できるため、不必要な樹脂の流れ出
しによる光学系や組立性や耐久性への悪影響を防止でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図6を参
照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1
には本実施形態を適用する内視鏡全体の概略的構成が示
されている。この図1に示すように、内視鏡本体1は、
体内に挿入する軟性の挿入部2を有し、この挿入2には
先端部3と湾曲部4とが備えられている。また、挿入部
2の基端には操作部5が連結して設けられている。操作
部5には湾曲部4を遠隔操作するアングルレバ6が備え
られている。
【0012】また、操作部5には軟性コード7が連結さ
れ、軟性コード7の先端には図示しない光源装置に接続
するコネクタ8やビデオシステムセンタに接続するコネ
クタ9が設けられている。コネクタ8には、内視鏡本体
1の内部空間と連通し、図示しないアダプタによる開閉
操作可能な開閉弁10が設けられている。開閉弁10は
内視鏡本体1の内部空間の圧力が外部の圧力より所定以
上に高くなると連通する逆止弁構造を有していても良
く、また、開閉弁10に図示しない逆止弁アダプタを組
み付けるようにしても良い。この開閉弁10の構成によ
り、オートクレーブ滅菌前の工程等で、チャンバ内が真
空に引かれても、内視鏡の湾曲部4の湾曲ゴム35(図
2参照)等、内視鏡の隔壁の中で柔軟な部分が破裂する
のが防止される。
【0013】尚、コネクタ9には電気接点部を水密にす
ることの出来る防水キャップ11を組み付けることが出
来る。また、内視鏡本体1は内部に水が侵入しない構造
を有している。
【0014】図2に挿入部2における先端部3付近の断
面図を示す。先端部3の先端構成部材29には撮像ユニ
ット(撮像装置)12及びライトガイドファイバ30が
組み付けられており、ライトガイドファイバ30の先端
には照明レンズ37が配置されている。
【0015】先端構成部材29の外周には先端カバー部
材31が組み付けられており、その後方には湾曲部4を
構成する複数の湾曲駒32がリベット33によって接続
されている。さらに、複数の湾曲駒32の外周には金属
製の網状管34及び湾曲ゴム35が被覆されている。
【0016】上記撮像ユニット12の硬質部36は、先
端側から一つ目のリベット33よりも先端側、つまり先
端硬質長の領域内に配置されている。
【0017】図3に撮像ユニット12を断面して示す。
撮像ユニット12の先端には、挿入部2の外表面に露出
する光学窓であるサファイヤを用いたカバーガラス13
が金属製の先端カバー枠14に設けられており、気密光
学カバー部材を構成している。
【0018】先端カバー枠14の表面には、下の層にニ
ッケルを施し、最外層に金の電気めっき処理を施してい
る。カバーガラス13の後部にはレンズ枠16に対物レ
ンズ群15が組み付けてなる光学ユニットが配置されて
いる。
【0019】レンズ枠16はセラミックスなどによる電
気的絶縁材料を用いた、光学ユニット支持枠としての絶
縁枠17に接着固定されている。これにより、レンズ枠
16は光軸方向に位置決めして保持されている。絶縁枠
17を形成するセラミックスは、窒化アルミ、サイアロ
ン、ブラックアルミナなどが使用されている。また、絶
縁枠17には絞り22が接着により固定されている。
【0020】また、撮像手段である固体撮像素子部ユニ
ット39は、サファイヤを用いたカバーガラス19にレ
チクル等によって位置出しされて光学接着剤により接着
固定されている。また、カバーガラス19の他の面には
レンズ群21が位置出しされて接着固定されている。カ
バーガラス19は金属によって設けられた枠20に嵌合
し、これに気密に接合されている。尚、このカバーガラ
ス19と枠20とで、後端気密光学カバー部材が構成さ
れている。
【0021】また、枠20の他端は絶縁枠17の後端部
分に嵌合して、気密状態で接合されている。枠20の表
面には下の層にニッケル、最外層に金の電気めっき処理
を施している。
【0022】固体撮像素子部ユニット39は2枚の基板
23を介して半田等によってケーブル24に電気的に接
続されている。基板23にはICやコンデンサーなどの
電子部品が組み付けられており、これらは電気的絶縁性
を有する接着剤によって封止されている。
【0023】また、固体撮像素子部ユニット39の外側
にはシールド枠25が上記枠20に接着若しくは溶接に
よって組み付けられている。シールド枠25と固体撮像
素子部ユニット39との間は水蒸気透過性の低いシール
剤若しくはポッティング剤(例えばフッ素ゴム系のシー
ル剤或いはポッティング剤)によって充填されている。
【0024】次に、上記撮像ユニット(撮像装置)12
に組み込む部品である固体撮像素子部ユニット39につ
いて説明する。図4はその固体撮像素子部ユニット39
の側面図であり、図5は固体撮像素子部ユニット39を
図4中A矢視方向から見た正面図である。固体撮像素子
部ユニット39に組み込まれた固体撮像素子18の受光
面中央部にはイメージエリア38が区画され、このイメ
ージエリア38に対向してガラスリッド40が配設され
ている。イメージエリア38の周辺部には固体撮像素子
18の電気接続部であるパッド43が設けられている。
パッド43には外部端子となるフレキシブルリード44
がバンプ45を介して熱圧着や超音波圧着などで電気的
に接続されている。フレキシブルリード44は表面に金
メッキを施した銅箔で形成されており、その両面を覆う
ように成形されたポリイミド等のテープ46によって保
持されている。フレキシブルリード44は組立前には固
体撮像素子18からイメージエリア38の面と平行に延
出しているが、組立時にはイメージエリア38の後方側
に折り曲げて図3に示す様に回路基板23に接続するよ
うになっている。
【0025】また、フレキシブルリード44とバンプ4
5との圧着部周辺は固体撮像素子18とガラスリッド4
0によって挟み込まれ、接着剤47で固定されている。
イメージエリア38の上面部には、光学設計上、固体撮
像素子18とガラスリッド40との間に形成される空気
層48が設けられている。従って、接着剤47の塗布領
域はイメージエリア38の周辺部分の極めて狭い範囲に
限られる。このため、この狭い幅の接着剤47の中に上
記空気層48と外部とを連通するエアパス49が幾つか
発生することになる。
【0026】この状況を踏まえて本発明による固体撮像
素子部ユニット39の実装方法について図5及び図6を
参照しながら以下に説明する。まず、図6に示すよう
に、ガラスリッド40の上部に、イメージエリア38よ
り僅かに大きい形状寸法の開口部52を有するマスク5
1を配置する。
【0027】そして、マスク51の上方に配置した図示
しない光源装置により紫外線UVを照射しながら固体撮像
素子18の側面部位にディスペンサ53を用いて封止剤
(または接着剤)50を注入する。この封止剤50には
常温時の粘度が低い紫外線・熱硬化型のアンダーフィル
剤を用いる。
【0028】光源装置から出射された紫外線はマスク5
1の開口部52を通り、ガラスリッド40を透過してイ
メージエリア38上に照射されるが、その周辺部にはマ
スク51に遮られて照射されない。
【0029】ここで、固体撮像素子18の側面に封止剤
50を注入すると、封止剤50は粘度が低いため、エア
パス49を通り空気層48内にまで浸透する。しかし、
イメージエリア38の僅か外側位置に達すると、マスク
51の開口部52を通過した紫外線により硬化する。つ
まり、イメージエリア38には到達せずに硬化し、それ
以上の侵入が遮断される。この状態でのエアパス49内
及び固体撮像素子18の側部面上にある封止剤50はそ
の後の加熱によって完全硬化し、光学系に影響を与える
ことなく、エアパス49を封止し、撮像ユニット(撮像
装置)12の耐性を向上させることができる。
【0030】以上の如く、図示しない光源装置によりマ
スク51を通して紫外線UVを照射しながらディスペンサ
53を用いて固体撮像素子18の側面部位に封止剤50
を注入する。
【0031】また、この工程に合わせて、ディスペンサ
53を用いて、ガラスリッド40とカバーガラス54の
中にも紫外線硬化型接着剤55を浸透させるようにす
る。この紫外線硬化型接着剤55もマスク51の開口部
52を通過した紫外線で硬化し、マスク51の開口部5
2に対応した領域内に入り込む直前で硬化し、それ以上
の紫外線硬化型接着剤55の侵入を阻止する。
【0032】この後、固体撮像素子部ユニット39を乾
燥炉に投入し、封止剤50を加熱硬化させる。この後処
理によって封止剤50は完全硬化する。
【0033】以上の如く、マスク51を通して図示しな
い光源装置により紫外線UVを照射しながらディスペンサ
53を用いて固体撮像素子18の側面部位に封止剤50
を注入するが、その封止剤50は粘度が低く、エアパス
49内に浸透して硬化するため、封止効果を高くするこ
とができる。一方、紫外線によりイメージエリア38ヘ
の封止剤50の流れ出しを抑制しているため、粘度の低
い封止剤50を用いても光学性能を劣化させない。
【0034】この工程の前/後または同一工程におい
て、対物レンズの一部を構成するカバーガラス19と固
体撮像素子部ユニット39との芯出し固定を行なう。ガ
ラスリッド40の上面に透明な紫外線硬化型の光学接着
剤55を塗布し、カバーガラス19を載せて顕微鏡下で
イメージエリア38とカバーガラス19の中心を合わせ
て保持し、カバーガラス19の上方から紫外線UVを照射
して光学接着剤55を硬化させる。
【0035】光学接着剤55の硬化を固体撮像素子部ユ
ニット39の封止と同一工程で行なう場合など、マスク
51を配置した状態で硬化させる場合は、紫外線・硬化
型の光学接着剤を用いて紫外線硬化後に加熱硬化するこ
とにより、マスク51で遮られた周辺部の光学接着剤5
5も完全に硬化させることが好ましい。
【0036】また、紫外線硬化型の光学接着剤(封止
剤)50,55を用いたことにより、固体撮像素子18
の封止及びカバーガラス54とガラスリッド40との接
合を一つの製造工程で実施可能となる。
【0037】(第2実施形態)図7及び図8を参照し
て、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形
態では図7に示すように内視鏡挿入部の先端部60の内
部に組み込まれた撮像ユニット61とライトガイド62
の先端部63についてのものである。
【0038】ライトガイド62の先端部63は撮像ユニ
ット61を取り囲むように断面形状が略三日月状に形成
された穴部64が設けられ、この穴部64は手元側に向
かうに従って徐々に細径に形成されている。ライトガイ
ド62の後端側部分はシリコンチューブ65で被覆され
ている。
【0039】次に、ライトガイド62の先端部63の成
型方法について説明する。まず、図8に示すように、撮
像ユニット61よりも大きい外径を有する円柱状の芯金
81と、この芯金81よりも内径の大きい円筒状の口金
82とを偏芯させて組み合わせ、両者の間に三日月状の
空間部分を残す。
【0040】そして、この三日月状の空間部分の周囲と
口金82の内面部との間にはライトガイド62のファイ
バ素線66を挿入する。
【0041】ついで、図示しない光源装置により、図8
に示すように口金82の手元側部分に紫外線UVを照射し
ながらディスペンサ83を用いて、ライトガイド62の
先端部63の先端面から封止樹脂84を注入する。
【0042】この封止樹脂84としては常温時の粘度が
低い紫外線・熱硬化型の樹脂を用いる。封止樹脂84を
ライトガイド62のファイバ素線66の隙間に十分に充
填した後、乾燥炉に投入してライトガイド62を加熱硬
化する。
【0043】最後に、ライトガイド62の先端面85を
研磨し、芯金81を取り外す。芯金81を取り外した後
には、図7に示すように穴部64の空間が形成される。
【0044】ディスペンサ83でライトガイド62の先
端部63に注入された封止樹脂84はライトガイド62
の先端部63の先端側からファイバ素線66の隙間に浸
透し、口金82の手元側から流れ出たところで紫外線UV
により硬化させられる。口金82内のファイバ素線66
の隙間に充填された封止樹脂84はその後の加熱によっ
て完全硬化する。
【0045】なお、上記ライトガイド62は必ずしも三
日月状に形成する必要はなく、円筒状又は円柱状に形成
しても良い。ライトガイド62を円筒状に形成した場合
は芯金81と口金82とを同心状に組み合わせて成形
し、ライトガイド62を円柱状に形成したときは芯金8
1を使用せずに成形する。
【0046】本実施形態によれば、封止樹脂84は粘度
が低く、ライトガイド62のファイバ素線66の隙間に
十分浸透し、そして硬化させられるため、封止効果が高
い。一方、紫外線UVにより口金82の手元側端付近から
の封止樹脂84の流れ出しが制限されるため、粘度の低
い封止樹脂84を用いてもライトガイド62の先端部6
3の硬質部長さを適切にコントロールできる。
【0047】本発明は上記各実施形態のものに限定され
るものではない。上記説明によれば、以下の付記に挙げ
る各項およびそれらの項を任意に組み合わせたものが得
られる。
【0048】〔付記〕 1.部品の隙間に樹脂を充填して硬化する内視鏡の部品
組立方法において、樹脂を充填する部品の隙間の一部に
紫外線を照射し、この状態で、部品の隙間に紫外線・熱
硬化型樹脂を充填し、照射した紫外線に当たる紫外線・
熱硬化型樹脂の部分を硬化し、それ以上に紫外線・熱硬
化型樹脂の侵入を阻止し、この後、当該紫外線・熱硬化
型樹脂の充填部分を含めて部品を加熱し、紫外線・熱硬
化型樹脂を硬化するようにしたことを特徴とする内視鏡
の部品組立方法。
【0049】2.第1項において、樹脂を充填する部品
の隙間に照射する紫外線の範囲を制限する手段として紫
外線照射マスクを用いたことを特徴とする内視鏡の部品
組立方法。
【0050】3.第1項または第2項において、部品は
内視鏡に組み込まれる固体撮像素子ユニットであること
を特徴とする内視鏡の部品組立方法。
【0051】4.第3項において、固体撮像素子ユニッ
トのイメージエリアに紫外線を照射することを特徴とす
る内視鏡の部品組立方法。
【0052】5.第3項または第4項において、固体撮
像素子ユニットの固体撮像素子の側面部位に紫外線・熱
硬化型樹脂を充填したことを特徴とする内視鏡の部品組
立方法。
【0053】6.第1項または第2項において、部品は
ライトガイドであることを特徴とする内視鏡の部品組立
方法。
【0054】7.第6項において、ライトガイドの先端
部外周に口金を設け、口金の後端側に紫外線を照射しな
がら口金の先端側から紫外線・熱硬化型樹脂を充填した
ことを特徴とする内視鏡の部品組立方法。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の部品の部分に存在する微少な隙間を樹脂で充填す
る工程において、樹脂の流れ出しを防ぐべき範囲に紫外
線を照射しながら接着部分に低粘度の紫外線・熱硬化型
樹脂を充填した後、当該部分を加熱して未硬化の樹脂を
硬化させることにより、内視鏡の部品に存在する微少な
隙間まで樹脂が充分に浸透し、その隙間の封止効果が高
くなる。また、オートクレーブ滅菌時の内蔵物への水蒸
気侵入も抑制でき、耐久性を向上させることが可能とな
る。
【0056】一方、紫外線照射部位の設定により樹脂の
硬化範囲が制御できるため、不必要な樹脂の流れ出しに
よる光学系、組立性や耐久性への悪影響を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡装置全体の
斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る内視鏡の挿入部に
おける先端部付近の縦断面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る内視鏡の挿入部に
おける先端部に組み込む撮像ユニットの縦断面図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る内視鏡に組み込む
固体撮像素子の側面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る内視鏡に組み込む
撮像ユニットの正面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る内視鏡に組み込む
撮像ユニットの正面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る内視鏡の先端部に
組み込む撮像ユニットとライトガイドを分解して示す斜
視図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る内視鏡の先端部に
組み込むライトガイドの組み立て状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡本体、2…挿入部、3…先端部、4…湾曲
部、12…撮像ユニット(撮像装置)、18…固体撮像
素子、30…ライトガイドファイバ、35…ガラスリッ
ド、38…イメージエリア、39…固体撮像素子部ユニ
ット、48…空気層(隙間)、47…接着剤、49…エ
アパス、50…封止剤(樹脂)、51…マスク、52…
開口部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月4日(2001.1.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の隙間に樹脂を充填して硬化する内
    視鏡の部品組立方法において、 樹脂を充填する部品の隙間の一部に紫外線を照射し、こ
    の状態で、部品の隙間に紫外線・熱硬化型樹脂を充填
    し、照射した紫外線に当たる紫外線・熱硬化型樹脂の部
    分を硬化し、それ以上に紫外線・熱硬化型樹脂の侵入を
    阻止し、この後、当該紫外線・熱硬化型樹脂の充填部分
    を含めて部品を加熱し、紫外線・熱硬化型樹脂を硬化す
    るようにしたことを特徴とする内視鏡の部品組立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、樹脂を充填する部品
    の隙間に照射する紫外線の範囲を制限する手段として紫
    外線照射マスクを用いたことを特徴とする内視鏡の部品
    組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、部品
    は内視鏡に組み込まれる固体撮像素子ユニットであるこ
    とを特徴とする内視鏡の部品組立方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、部品
    はライトガイドであることを特徴とする内視鏡の部品組
    立方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212309A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Hoya Corp 極細径内視鏡の先端部

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