JP2002159139A - エネルギ融通システム - Google Patents
エネルギ融通システムInfo
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- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 34
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 5
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 4
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 4
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- Y04—INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
- Y04S—SYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
- Y04S50/00—Market activities related to the operation of systems integrating technologies related to power network operation or related to communication or information technologies
- Y04S50/10—Energy trading, including energy flowing from end-user application to grid
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、施設10,20,30,40にお
いて、電力等の融通を行うエネルギ融通システム50に
おいて、電力等の融通を変動する電力価格等の市場に合
わせて行って、エネルギコストの節約を実現することを
目的とする。 【解決手段】 施設10,20,30,40の電力の需
要量と設備12,22,32の電力の発生量から、余剰
若しくは不足電力の量を算出する余剰不足量算出手段5
6と、設備12,22,32の運転費用を入力する運転
費用入力手段57と、不足電力の購入価格を入力する購
入価格入力手段55と、余剰若しくは不足電力の量と運
転費用及び購入価格とから、電力の融通量を算出する融
通量算出手段58と、電力の融通量に基づいて設備1
2,22,32の運転条件を設定する運転条件設定手段
59とを備えた。
いて、電力等の融通を行うエネルギ融通システム50に
おいて、電力等の融通を変動する電力価格等の市場に合
わせて行って、エネルギコストの節約を実現することを
目的とする。 【解決手段】 施設10,20,30,40の電力の需
要量と設備12,22,32の電力の発生量から、余剰
若しくは不足電力の量を算出する余剰不足量算出手段5
6と、設備12,22,32の運転費用を入力する運転
費用入力手段57と、不足電力の購入価格を入力する購
入価格入力手段55と、余剰若しくは不足電力の量と運
転費用及び購入価格とから、電力の融通量を算出する融
通量算出手段58と、電力の融通量に基づいて設備1
2,22,32の運転条件を設定する運転条件設定手段
59とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力及び熱を発生
するコジェネレーション設備を設けた施設を含む複数の
施設間において、互いに前記電力若しくは前記熱の少な
くとも一方のエネルギの融通が可能に構成され、前記融
通可能な融通エネルギを、余剰エネルギが存在する施設
から不足エネルギが存在する施設へ融通するエネルギ融
通システムに関する。
するコジェネレーション設備を設けた施設を含む複数の
施設間において、互いに前記電力若しくは前記熱の少な
くとも一方のエネルギの融通が可能に構成され、前記融
通可能な融通エネルギを、余剰エネルギが存在する施設
から不足エネルギが存在する施設へ融通するエネルギ融
通システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなコジェネレーション設備
は、その設備が設けられた施設等の電力及び熱の需要量
の一部を供給するために設置されるものである。即ち、
その施設においては、電力若しくは熱のエネルギの需要
量が大きい昼間においては、コジェネレーション設備を
運転させてエネルギを発生させ、需要量に対して不足す
るエネルギは電力会社から購入した電力や熱源機等によ
りガス会社から購入したガスを燃焼させて発生させる熱
によって補い、電力の購入価格が安い夜間においては、
コジェネレーション設備の運転を停止して、エネルギの
すべてを購入した電力及びガスによりまかなっていた。
は、その設備が設けられた施設等の電力及び熱の需要量
の一部を供給するために設置されるものである。即ち、
その施設においては、電力若しくは熱のエネルギの需要
量が大きい昼間においては、コジェネレーション設備を
運転させてエネルギを発生させ、需要量に対して不足す
るエネルギは電力会社から購入した電力や熱源機等によ
りガス会社から購入したガスを燃焼させて発生させる熱
によって補い、電力の購入価格が安い夜間においては、
コジェネレーション設備の運転を停止して、エネルギの
すべてを購入した電力及びガスによりまかなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、電力市場の自由
化に伴なって、電力の接続供給契約を結んだ両者間にお
いて、コジェネレーション設備の発電電力を他の施設へ
売却することが可能になり、さらに、このような電力市
場において電力の購入価格若しくは売却価格が頻繁に変
動することになる。このように、施設においてコジェネ
レーション設備から発生する電力から、その施設内の需
要電力を除いた余剰電力を、他の施設に融通する場合
に、夫々の施設において、電力の融通によるエネルギコ
ストの削減等の利益を得るためには、上記のコジェネレ
ーション設備の運転条件を、頻繁に変動する電力価格に
あったものにする必要がある。そこで、本発明は、上記
の事情に鑑みて、コジェネレーション設備を設けた施設
とその他の施設との間における電力等のエネルギの融通
を、上記の変動する電力価格等の市場にあったものとし
て、夫々の施設におけるエネルギコストの節約を実現す
ることを目的とする。
化に伴なって、電力の接続供給契約を結んだ両者間にお
いて、コジェネレーション設備の発電電力を他の施設へ
売却することが可能になり、さらに、このような電力市
場において電力の購入価格若しくは売却価格が頻繁に変
動することになる。このように、施設においてコジェネ
レーション設備から発生する電力から、その施設内の需
要電力を除いた余剰電力を、他の施設に融通する場合
に、夫々の施設において、電力の融通によるエネルギコ
ストの削減等の利益を得るためには、上記のコジェネレ
ーション設備の運転条件を、頻繁に変動する電力価格に
あったものにする必要がある。そこで、本発明は、上記
の事情に鑑みて、コジェネレーション設備を設けた施設
とその他の施設との間における電力等のエネルギの融通
を、上記の変動する電力価格等の市場にあったものとし
て、夫々の施設におけるエネルギコストの節約を実現す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕本発明に係る
エネルギ融通システムは、請求項1に記載したごとく、
電力及び熱を発生するコジェネレーション設備を設けた
施設を含む複数の施設間において、互いに前記電力若し
くは前記熱の少なくとも一方のエネルギの融通が可能に
構成され、前記融通可能な融通エネルギを、余剰エネル
ギが存在する施設から不足エネルギが存在する施設へ融
通するエネルギ融通システムであって、前記夫々の施設
の前記エネルギの需要量と前記コジェネレーション設備
の前記エネルギの発生量から、前記夫々の施設の前記余
剰エネルギ若しくは前記不足エネルギの量を算出する余
剰不足量算出手段と、前記コジェネレーション設備の前
記融通エネルギに対する運転費用を入力する運転費用入
力手段と、前記不足エネルギに対する外部及び他の施設
からの購入価格を入力する購入価格入力手段と、前記算
出された前記夫々の施設の余剰エネルギ若しくは不足エ
ネルギの量と、前記入力された前記運転費用及び前記購
入価格とから、少なくとも前記複数の施設の夫々におけ
る前記エネルギの前記需要量を満足するための総費用
が、前記夫々の施設間における前記融通エネルギの融通
量が所定の基準融通量となるときの前記総費用よりも安
価になるときの、前記融通エネルギの融通量を算出する
融通量算出手段と、前記融通量算出手段により算出され
た前記融通エネルギの融通量に基づいて、前記コジェネ
レーション設備の運転条件を設定する運転条件設定手段
とを備えたことを特徴とする。尚、前記総費用は、余剰
エネルギを発生させ、他の施設に融通エネルギを供給す
る施設においては、コジェネレーション設備の運転費用
と前記融通エネルギの他の施設に対する売却利益との差
となり、不足エネルギを他の施設から供給される融通エ
ネルギ及び外部から購入するエネルギによりまかなう施
設においては、コジェネレーション設備を運転している
場合はその運転費用等と不足エネルギの購入費用との和
となる。
エネルギ融通システムは、請求項1に記載したごとく、
電力及び熱を発生するコジェネレーション設備を設けた
施設を含む複数の施設間において、互いに前記電力若し
くは前記熱の少なくとも一方のエネルギの融通が可能に
構成され、前記融通可能な融通エネルギを、余剰エネル
ギが存在する施設から不足エネルギが存在する施設へ融
通するエネルギ融通システムであって、前記夫々の施設
の前記エネルギの需要量と前記コジェネレーション設備
の前記エネルギの発生量から、前記夫々の施設の前記余
剰エネルギ若しくは前記不足エネルギの量を算出する余
剰不足量算出手段と、前記コジェネレーション設備の前
記融通エネルギに対する運転費用を入力する運転費用入
力手段と、前記不足エネルギに対する外部及び他の施設
からの購入価格を入力する購入価格入力手段と、前記算
出された前記夫々の施設の余剰エネルギ若しくは不足エ
ネルギの量と、前記入力された前記運転費用及び前記購
入価格とから、少なくとも前記複数の施設の夫々におけ
る前記エネルギの前記需要量を満足するための総費用
が、前記夫々の施設間における前記融通エネルギの融通
量が所定の基準融通量となるときの前記総費用よりも安
価になるときの、前記融通エネルギの融通量を算出する
融通量算出手段と、前記融通量算出手段により算出され
た前記融通エネルギの融通量に基づいて、前記コジェネ
レーション設備の運転条件を設定する運転条件設定手段
とを備えたことを特徴とする。尚、前記総費用は、余剰
エネルギを発生させ、他の施設に融通エネルギを供給す
る施設においては、コジェネレーション設備の運転費用
と前記融通エネルギの他の施設に対する売却利益との差
となり、不足エネルギを他の施設から供給される融通エ
ネルギ及び外部から購入するエネルギによりまかなう施
設においては、コジェネレーション設備を運転している
場合はその運転費用等と不足エネルギの購入費用との和
となる。
【0005】〔作用効果〕本発明のエネルギ融通システ
ムは、本構成のごとく、電力及び熱のエネルギを発生す
るコジェネレーション設備が設けられ、例えば、ある時
刻等において余剰エネルギを発生することができる施設
と不足エネルギが発生する施設等が含まれている複数の
施設間において、余剰エネルギをその他の施設等の不足
エネルギの少なくとも一部として融通を行うためのエネ
ルギ融通システムであり、電力等のエネルギの融通を変
動するエネルギ価格等の市場にあったものに設定して、
夫々の施設におけるエネルギコストの節約を実現するも
のである。即ち、本発明のエネルギ融通システムは、前
記余剰不足量算出手段により、夫々の施設においてエネ
ルギの需要量に対する余剰エネルギの量や不足エネルギ
の量とを算出することができる。さらに、前記運転費用
入力手段により、余剰エネルギを発生するコジェネレー
ション設備において、その余剰エネルギを発生するため
にかかる運転費用が入力される。また、前記購入価格入
力手段により、前記エネルギを外部の電力会社から購入
するエネルギや他の施設のから購入する融通エネルギの
購入価格が入力される。そして、前記融通量算出手段
は、前記余剰不足量算出手段により算出した余剰エネル
ギ及び不足エネルギの量から前記夫々の施設間において
融通可能な融通エネルギの量を算出すると共に、その融
通エネルギの量の範囲内において、前記融通エネルギの
融通量と前記運転費用及び前記購入価格とから算出でき
る夫々の施設におけるエネルギの需要量を満足するため
の総費用が、エネルギの融通量が基準融通量であるとき
の前記総費用よりも安価になるときの前記融通エネルギ
の融通量を算出し、前記運転条件設定手段は、前記算出
された融通量の融通エネルギを夫々の施設間において融
通させるべく前記コジェネレーション設備の運転条件を
設定するのである。よって、上記の前記融通エネルギと
なる余剰エネルギを発生させる施設等は他者からエネル
ギの売却利益を得ることができ、融通エネルギを購入す
る施設は外部からのエネルギ価格よりも安価な融通エネ
ルギを購入することができ、結果、夫々の施設における
エネルギコストの節約を行うことができるのである。ま
た、融通エネルギとして電力を融通させるための電力線
は、電力会社と電力線の託送契約を行って、電力会社の
電力線を利用することができる。また、この場合、融通
量算出手段は、託送費用を考慮して前記電力の融通量を
算出するように構成することが好ましい。さらに、前記
複数の施設は同じ企業内の別事業所又は別会社の何れで
あっても構わないが、両者の所在地が近接している場合
は、前記融通電力の融通を行うために専用の電力線を設
けても構わない。
ムは、本構成のごとく、電力及び熱のエネルギを発生す
るコジェネレーション設備が設けられ、例えば、ある時
刻等において余剰エネルギを発生することができる施設
と不足エネルギが発生する施設等が含まれている複数の
施設間において、余剰エネルギをその他の施設等の不足
エネルギの少なくとも一部として融通を行うためのエネ
ルギ融通システムであり、電力等のエネルギの融通を変
動するエネルギ価格等の市場にあったものに設定して、
夫々の施設におけるエネルギコストの節約を実現するも
のである。即ち、本発明のエネルギ融通システムは、前
記余剰不足量算出手段により、夫々の施設においてエネ
ルギの需要量に対する余剰エネルギの量や不足エネルギ
の量とを算出することができる。さらに、前記運転費用
入力手段により、余剰エネルギを発生するコジェネレー
ション設備において、その余剰エネルギを発生するため
にかかる運転費用が入力される。また、前記購入価格入
力手段により、前記エネルギを外部の電力会社から購入
するエネルギや他の施設のから購入する融通エネルギの
購入価格が入力される。そして、前記融通量算出手段
は、前記余剰不足量算出手段により算出した余剰エネル
ギ及び不足エネルギの量から前記夫々の施設間において
融通可能な融通エネルギの量を算出すると共に、その融
通エネルギの量の範囲内において、前記融通エネルギの
融通量と前記運転費用及び前記購入価格とから算出でき
る夫々の施設におけるエネルギの需要量を満足するため
の総費用が、エネルギの融通量が基準融通量であるとき
の前記総費用よりも安価になるときの前記融通エネルギ
の融通量を算出し、前記運転条件設定手段は、前記算出
された融通量の融通エネルギを夫々の施設間において融
通させるべく前記コジェネレーション設備の運転条件を
設定するのである。よって、上記の前記融通エネルギと
なる余剰エネルギを発生させる施設等は他者からエネル
ギの売却利益を得ることができ、融通エネルギを購入す
る施設は外部からのエネルギ価格よりも安価な融通エネ
ルギを購入することができ、結果、夫々の施設における
エネルギコストの節約を行うことができるのである。ま
た、融通エネルギとして電力を融通させるための電力線
は、電力会社と電力線の託送契約を行って、電力会社の
電力線を利用することができる。また、この場合、融通
量算出手段は、託送費用を考慮して前記電力の融通量を
算出するように構成することが好ましい。さらに、前記
複数の施設は同じ企業内の別事業所又は別会社の何れで
あっても構わないが、両者の所在地が近接している場合
は、前記融通電力の融通を行うために専用の電力線を設
けても構わない。
【0006】〔構成2〕本発明に係るエネルギ融通シス
テムは、請求項2に記載したごとく、上記構成1のエネ
ルギ融通システムの構成に加えて、前記融通量算出手段
が、前記複数の施設全体における前記エネルギの前記需
要量を満足するための全体総費用が、前記複数の施設全
体における前記融通エネルギの融通量が所定の基準融通
量となるときの前記全体総費用よりも安価になるとき
の、前記融通エネルギの融通量を算出することを特徴と
する。
テムは、請求項2に記載したごとく、上記構成1のエネ
ルギ融通システムの構成に加えて、前記融通量算出手段
が、前記複数の施設全体における前記エネルギの前記需
要量を満足するための全体総費用が、前記複数の施設全
体における前記融通エネルギの融通量が所定の基準融通
量となるときの前記全体総費用よりも安価になるとき
の、前記融通エネルギの融通量を算出することを特徴と
する。
【0007】〔作用効果〕即ち、本発明のエネルギ融通
システムにおいては、夫々の施設においてエネルギに対
する総費用が安価になるように融通エネルギの融通量及
びコジェネレーション設備の運転条件を設定するのであ
るが、それと同時に、本構成のごとく、すべての施設の
エネルギの総費用の総和である全体総費用が、融通エネ
ルギの融通量を基準融通量となるときよりも安価になる
ように、融通量及びコジェネレーション設備の運転条件
を設定することもでき、全体のエネルギコストの節約を
行うことができる。
システムにおいては、夫々の施設においてエネルギに対
する総費用が安価になるように融通エネルギの融通量及
びコジェネレーション設備の運転条件を設定するのであ
るが、それと同時に、本構成のごとく、すべての施設の
エネルギの総費用の総和である全体総費用が、融通エネ
ルギの融通量を基準融通量となるときよりも安価になる
ように、融通量及びコジェネレーション設備の運転条件
を設定することもでき、全体のエネルギコストの節約を
行うことができる。
【0008】〔構成3〕本発明に係るエネルギ融通シス
テムは、請求項3に記載したごとく、上記構成1又は2
のエネルギ融通システムの構成に加えて、前記基準融通
量がゼロであることを特徴とする。
テムは、請求項3に記載したごとく、上記構成1又は2
のエネルギ融通システムの構成に加えて、前記基準融通
量がゼロであることを特徴とする。
【0009】〔作用効果〕これまで説明してきた本発明
のエネルギ融通システムにおいて、本構成のごとく、エ
ネルギの総費用の比較の基準となる基準融通量をゼロと
して、融通エネルギの融通を行わないときの総費用より
も、総費用が安価になるように、融通エネルギの融通量
及びコジェネレーション設備の運転条件を決定すること
ができ、例えば、夫々の施設におけるエネルギに対する
総費用又は全ての施設の総費用の総和である全体総費用
が、融通エネルギの融通を行わないときの総費用又は全
体総費用よりも安価になるコジェネレーション設備の運
転条件が存在する場合において、前記コジェネレーショ
ン設備を素早くその運転条件に設定して融通エネルギの
融通を行い、エネルギコストの節約を行うことができ
る。
のエネルギ融通システムにおいて、本構成のごとく、エ
ネルギの総費用の比較の基準となる基準融通量をゼロと
して、融通エネルギの融通を行わないときの総費用より
も、総費用が安価になるように、融通エネルギの融通量
及びコジェネレーション設備の運転条件を決定すること
ができ、例えば、夫々の施設におけるエネルギに対する
総費用又は全ての施設の総費用の総和である全体総費用
が、融通エネルギの融通を行わないときの総費用又は全
体総費用よりも安価になるコジェネレーション設備の運
転条件が存在する場合において、前記コジェネレーショ
ン設備を素早くその運転条件に設定して融通エネルギの
融通を行い、エネルギコストの節約を行うことができ
る。
【0010】〔構成4〕本発明に係るエネルギ融通シス
テムは、請求項4に記載したごとく、上記構成1又は2
のエネルギ融通システムの構成に加えて、前記基準融通
量が現時点の融通量であることを特徴とする。
テムは、請求項4に記載したごとく、上記構成1又は2
のエネルギ融通システムの構成に加えて、前記基準融通
量が現時点の融通量であることを特徴とする。
【0011】〔作用効果〕前記エネルギの購入価格が、
購入量等によって変動したり、エネルギ市場における需
要と供給との関係から時間によって変動する場合があ
る。そこで、本発明のエネルギ融通システムは、前記基
準融通量を現時点での融通エネルギの融通量として、前
記購入価格入力手段により、エネルギの購入価格が変動
したとき若しくは所定の時間間隔で変動する購入価格を
入力されたときに、前記融通量算出手段及び運転条件設
定手段により、夫々の施設におけるエネルギに対する総
費用又は全ての施設の総費用の総和である全体総費用
が、現時点の総費用又は全体総費用よりも、融通エネル
ギの融通量を変更したほうが安価になると判断した場
合、コジェネレーション設備の運転条件をその安価とな
る運転条件に素早く対応させ、融通エネルギの融通量を
変更することができる。
購入量等によって変動したり、エネルギ市場における需
要と供給との関係から時間によって変動する場合があ
る。そこで、本発明のエネルギ融通システムは、前記基
準融通量を現時点での融通エネルギの融通量として、前
記購入価格入力手段により、エネルギの購入価格が変動
したとき若しくは所定の時間間隔で変動する購入価格を
入力されたときに、前記融通量算出手段及び運転条件設
定手段により、夫々の施設におけるエネルギに対する総
費用又は全ての施設の総費用の総和である全体総費用
が、現時点の総費用又は全体総費用よりも、融通エネル
ギの融通量を変更したほうが安価になると判断した場
合、コジェネレーション設備の運転条件をその安価とな
る運転条件に素早く対応させ、融通エネルギの融通量を
変更することができる。
【0012】〔構成5〕本発明に係るエネルギ融通シス
テムは、請求項5に記載したごとく、上記構成1から4
の何れかのエネルギ融通システムの構成に加えて、前記
複数の施設が、前記エネルギの予測最大需要量よりも前
記エネルギの発生能力が大きい前記コジェネレーション
設備を設けた第1施設と、前記エネルギの予測最大需要
量よりも前記エネルギの発生能力が小さい前記コジェネ
レーション設備を設けた第2施設とを含むことを特徴と
する。
テムは、請求項5に記載したごとく、上記構成1から4
の何れかのエネルギ融通システムの構成に加えて、前記
複数の施設が、前記エネルギの予測最大需要量よりも前
記エネルギの発生能力が大きい前記コジェネレーション
設備を設けた第1施設と、前記エネルギの予測最大需要
量よりも前記エネルギの発生能力が小さい前記コジェネ
レーション設備を設けた第2施設とを含むことを特徴と
する。
【0013】〔作用効果〕本発明のエネルギ融通システ
ムは、本構成のごとく、コジェネレーション設備のエネ
ルギ発生能力が施設の規模等から予測されるエネルギの
最大需要量である予測最大需要量よりも大きく、余剰エ
ネルギを発生することができる第1施設と、コジェネレ
ーション設備が設けられているがそのコジェネレーショ
ン設備のエネルギの発生能力が予測最大需要量よりも小
さい第2施設が含まれていることが好ましく、第1施設
から第2施設若しくはその他のコジェネレーション設備
を設けていないその他の施設へのエネルギコスト節約の
ための融通エネルギの融通を常に行うことができる。
ムは、本構成のごとく、コジェネレーション設備のエネ
ルギ発生能力が施設の規模等から予測されるエネルギの
最大需要量である予測最大需要量よりも大きく、余剰エ
ネルギを発生することができる第1施設と、コジェネレ
ーション設備が設けられているがそのコジェネレーショ
ン設備のエネルギの発生能力が予測最大需要量よりも小
さい第2施設が含まれていることが好ましく、第1施設
から第2施設若しくはその他のコジェネレーション設備
を設けていないその他の施設へのエネルギコスト節約の
ための融通エネルギの融通を常に行うことができる。
【0014】〔構成6〕本発明に係るエネルギ融通シス
テムは、請求項6に記載したごとく、上記構成1から5
の何れかのエネルギ融通システムの構成に加えて、電気
通信回線を介して外部と通信可能な通信インターフェー
スを備え、前記夫々の施設側の通信装置から、前記電気
通信回線と前記通信インターフェースとを介して、前記
夫々の施設の前記エネルギの需要量に関する需要量情報
を夫々受信し、前記余剰不足量算出手段に出力する需要
量受信手段と、前記コジェネレーション設備を設けた施
設側の通信装置から、前記電気通信回線と前記通信イン
ターフェースとを介して、前記コジェネレーション設備
の前記エネルギの発生量と前記コジェネレーション設備
の運転費用とに関するコジェネレーション設備属性情報
を受信する属性情報受信手段とを備え、前記購入価格入
力手段が、前記電気通信回線と前記通信インターフェー
スとを介して、前記不足エネルギに対する外部及び他の
施設からの購入価格に関する価格情報を収集する手段で
あることを特徴とする。
テムは、請求項6に記載したごとく、上記構成1から5
の何れかのエネルギ融通システムの構成に加えて、電気
通信回線を介して外部と通信可能な通信インターフェー
スを備え、前記夫々の施設側の通信装置から、前記電気
通信回線と前記通信インターフェースとを介して、前記
夫々の施設の前記エネルギの需要量に関する需要量情報
を夫々受信し、前記余剰不足量算出手段に出力する需要
量受信手段と、前記コジェネレーション設備を設けた施
設側の通信装置から、前記電気通信回線と前記通信イン
ターフェースとを介して、前記コジェネレーション設備
の前記エネルギの発生量と前記コジェネレーション設備
の運転費用とに関するコジェネレーション設備属性情報
を受信する属性情報受信手段とを備え、前記購入価格入
力手段が、前記電気通信回線と前記通信インターフェー
スとを介して、前記不足エネルギに対する外部及び他の
施設からの購入価格に関する価格情報を収集する手段で
あることを特徴とする。
【0015】〔作用効果〕本発明のエネルギ融通システ
ムは、本構成のごとく、夫々の施設側に設けられた通信
装置にインターネット回線等の電気通信回線を介して接
続された通信インターフェースを備えており、夫々の施
設に対して外部に設けられるシステムとして構成するこ
とが可能であるので、例えば、夫々の施設からエネルギ
融通管理を委託された第三者が本エネルギ融通システム
を利用して、エネルギコスト節約のためのエネルギ融通
を行うべく、コジェネレーション設備の運転条件の設定
を行うことができる。即ち、前記需要量受信手段によ
り、夫々の施設側の通信装置から前記電気通信回線及び
通信インターフェースを介して送信される前記エネルギ
の需要量情報を受信する。このようなエネルギの需要量
情報は、施設の管理者等が手動で通信装置から送信して
も良いが、通信装置と施設側の前記エネルギの需要量を
計測する電力計等を接続して自動で送信することが好ま
しい。また、属性情報受信手段は、コジェネレーション
設備が設けられた施設側の通信装置から、インターネッ
ト回線及び通信インターフェースを介して、前記コジェ
ネレーション設備属性情報を受信し、属性情報データベ
ース等に格納する。また、前記コジェネレーション設備
属性情報としては、前記コジェネレーション設備のエネ
ルギ発生量、エネルギ効率等の属性、供給される燃料の
価格、及び減価償却条件等を利用することができ、これ
らの属性情報から前記エネルギの発生能力と運転費用を
導くことができ、エネルギの発生能力については前記余
剰不足量算出手段において利用され、前記運転費用につ
いては前記運転費用入力手段により入力される。そし
て、前記購入価格入力手段は、電気通信回線及び通信イ
ンターフェースを介して、電力会社等が開設するホーム
ページ等にアクセスして、前記不足エネルギに対する購
入価格に関する価格情報を簡単且つ瞬時に収集すること
ができる。そして、前記融通量算出手段及び前記運転条
件設定手段は、これらの電気通信回線等により収集した
情報に基づいて、夫々の施設のエネルギコストが節約で
きるように、エネルギの融通量及びコジェネレーション
設備の運転条件を決定して、コジェネレーション設備の
運転条件の運転条件に関する運転条件情報を例えば余剰
エネルギの供給先等に関する余剰エネルギ供給情報等と
共に前記コジェネレーション設備を設けた施設側の通信
装置に送信する。すると、コジェネレーション設備を設
けた施設において、通信装置で受信した運転条件情報に
基づいて、コジェネレーション設備の運転条件を設定し
て、余剰エネルギを融通エネルギとして他の施設に融通
することができるのである。よって、夫々の施設におい
て、エネルギ市場の専門知識がなくても、エネルギの価
格の変動に素早く応答させてエネルギの融通及びコジェ
ネレーション設備の運転を行うことができ、コジェネレ
ーション設備側に運転条件情報等を提供した第三者は、
夫々の施設側から情報提供の対価等を受け取ることこ可
能である。
ムは、本構成のごとく、夫々の施設側に設けられた通信
装置にインターネット回線等の電気通信回線を介して接
続された通信インターフェースを備えており、夫々の施
設に対して外部に設けられるシステムとして構成するこ
とが可能であるので、例えば、夫々の施設からエネルギ
融通管理を委託された第三者が本エネルギ融通システム
を利用して、エネルギコスト節約のためのエネルギ融通
を行うべく、コジェネレーション設備の運転条件の設定
を行うことができる。即ち、前記需要量受信手段によ
り、夫々の施設側の通信装置から前記電気通信回線及び
通信インターフェースを介して送信される前記エネルギ
の需要量情報を受信する。このようなエネルギの需要量
情報は、施設の管理者等が手動で通信装置から送信して
も良いが、通信装置と施設側の前記エネルギの需要量を
計測する電力計等を接続して自動で送信することが好ま
しい。また、属性情報受信手段は、コジェネレーション
設備が設けられた施設側の通信装置から、インターネッ
ト回線及び通信インターフェースを介して、前記コジェ
ネレーション設備属性情報を受信し、属性情報データベ
ース等に格納する。また、前記コジェネレーション設備
属性情報としては、前記コジェネレーション設備のエネ
ルギ発生量、エネルギ効率等の属性、供給される燃料の
価格、及び減価償却条件等を利用することができ、これ
らの属性情報から前記エネルギの発生能力と運転費用を
導くことができ、エネルギの発生能力については前記余
剰不足量算出手段において利用され、前記運転費用につ
いては前記運転費用入力手段により入力される。そし
て、前記購入価格入力手段は、電気通信回線及び通信イ
ンターフェースを介して、電力会社等が開設するホーム
ページ等にアクセスして、前記不足エネルギに対する購
入価格に関する価格情報を簡単且つ瞬時に収集すること
ができる。そして、前記融通量算出手段及び前記運転条
件設定手段は、これらの電気通信回線等により収集した
情報に基づいて、夫々の施設のエネルギコストが節約で
きるように、エネルギの融通量及びコジェネレーション
設備の運転条件を決定して、コジェネレーション設備の
運転条件の運転条件に関する運転条件情報を例えば余剰
エネルギの供給先等に関する余剰エネルギ供給情報等と
共に前記コジェネレーション設備を設けた施設側の通信
装置に送信する。すると、コジェネレーション設備を設
けた施設において、通信装置で受信した運転条件情報に
基づいて、コジェネレーション設備の運転条件を設定し
て、余剰エネルギを融通エネルギとして他の施設に融通
することができるのである。よって、夫々の施設におい
て、エネルギ市場の専門知識がなくても、エネルギの価
格の変動に素早く応答させてエネルギの融通及びコジェ
ネレーション設備の運転を行うことができ、コジェネレ
ーション設備側に運転条件情報等を提供した第三者は、
夫々の施設側から情報提供の対価等を受け取ることこ可
能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のエネルギ融通システムの
実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1に
示す運転条件設定システム50は、電気通信回線として
のインターネット回線5に接続された通信インターフェ
ース51を有して構成されており、この通信インターフ
ェース51は、熱及び電力を発生するコジェネレーショ
ン設備12,22,32が設けられた施設10,20,
30及びコジェネレーション設備が設けられていない施
設40の通信装置11,21,31,41にインターネ
ット回線5を介して接続されている。
実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1に
示す運転条件設定システム50は、電気通信回線として
のインターネット回線5に接続された通信インターフェ
ース51を有して構成されており、この通信インターフ
ェース51は、熱及び電力を発生するコジェネレーショ
ン設備12,22,32が設けられた施設10,20,
30及びコジェネレーション設備が設けられていない施
設40の通信装置11,21,31,41にインターネ
ット回線5を介して接続されている。
【0017】施設10,20,30の通信装置11,2
1,31はコジェネレーション設備12,22,32に
接続されており、コジェネレーション設備12,22,
32は、エネルギ融通システム50からインターネット
回線5を介して通信装置11,21,31に送信される
運転条件情報に基づいて、運転出力の設定等の運転条件
設定が自動的に行われるように構成されている。
1,31はコジェネレーション設備12,22,32に
接続されており、コジェネレーション設備12,22,
32は、エネルギ融通システム50からインターネット
回線5を介して通信装置11,21,31に送信される
運転条件情報に基づいて、運転出力の設定等の運転条件
設定が自動的に行われるように構成されている。
【0018】施設10は、電力の発生能力が施設10の
規模等から予測される電力の最大需要量である予測最大
需要量よりも大きいコジェネレーション設備12を設け
ており、コジェネレーション設備12は、施設10にお
いて電力需要量が最大となるピーク時でも余剰電力を発
生することができる。また、施設20,30は、夫々、
電力の発生能力が施設20,30の規模等から予測され
る電力の最大需要量である予測最大需要量よりも小さい
コジェネレーション設備22,32が設けられており、
夫々の設備22,32は、その施設において電力需要量
が大きいときは余剰電力を発生させることができない。
また、施設40は、コジェネレーション設備を設けてい
ない施設であり、電力の需要量を全て購入電力によりま
かなっている。
規模等から予測される電力の最大需要量である予測最大
需要量よりも大きいコジェネレーション設備12を設け
ており、コジェネレーション設備12は、施設10にお
いて電力需要量が最大となるピーク時でも余剰電力を発
生することができる。また、施設20,30は、夫々、
電力の発生能力が施設20,30の規模等から予測され
る電力の最大需要量である予測最大需要量よりも小さい
コジェネレーション設備22,32が設けられており、
夫々の設備22,32は、その施設において電力需要量
が大きいときは余剰電力を発生させることができない。
また、施設40は、コジェネレーション設備を設けてい
ない施設であり、電力の需要量を全て購入電力によりま
かなっている。
【0019】また、夫々の施設10,20,30,40
は、電力会社1と電力線1aの託送契約を行い、電力線
1aを介して互いに電力の融通が可能に構成されてい
る。また、業者10,20,30,40が同じ企業内の
別事業所若しくは近接する別会社である場合等において
は、前記融通電力の融通を行うために専用の電力線を設
けても構わない。
は、電力会社1と電力線1aの託送契約を行い、電力線
1aを介して互いに電力の融通が可能に構成されてい
る。また、業者10,20,30,40が同じ企業内の
別事業所若しくは近接する別会社である場合等において
は、前記融通電力の融通を行うために専用の電力線を設
けても構わない。
【0020】夫々の通信装置11,21,31,41
は、施設10,20,30,40内の電力需要量を計測
する電力計に接続されており、電力需要量をインターネ
ット回線5を介してエネルギ融通システム50側に所定
の時間間隔等で送信するように構成されており、前記エ
ネルギ融通システム50は、需要量受信手段52により
前記電力の需要量を受信して、前記需要量受信手段52
は、後述する余剰不足量算出手段56に前記電力の需要
量を出力する。
は、施設10,20,30,40内の電力需要量を計測
する電力計に接続されており、電力需要量をインターネ
ット回線5を介してエネルギ融通システム50側に所定
の時間間隔等で送信するように構成されており、前記エ
ネルギ融通システム50は、需要量受信手段52により
前記電力の需要量を受信して、前記需要量受信手段52
は、後述する余剰不足量算出手段56に前記電力の需要
量を出力する。
【0021】さらに、施設10,20,30の通信装置
11,21,31は、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給される燃料(ガス)流量を計測する流量
計に接続されており、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給される燃料の流量を電力需要量と共に、
前記エネルギ融通システム50側に送信するように構成
されており、前記エネルギ融通システム50は、需要量
受信手段52により前記燃料の供給量を受信して、その
供給量と後述する属性情報データベース54に格納され
ているコジェネレーション設備12,22,32のエネ
ルギ効率とから求められるコジェネレーション設備1
2,22,32の夫々の電力の発生量を、前記余剰不足
量算出手段56に出力する。また、コジェネレーション
設備12,22,32の電力の発生量は直接計測しても
構わない。
11,21,31は、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給される燃料(ガス)流量を計測する流量
計に接続されており、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給される燃料の流量を電力需要量と共に、
前記エネルギ融通システム50側に送信するように構成
されており、前記エネルギ融通システム50は、需要量
受信手段52により前記燃料の供給量を受信して、その
供給量と後述する属性情報データベース54に格納され
ているコジェネレーション設備12,22,32のエネ
ルギ効率とから求められるコジェネレーション設備1
2,22,32の夫々の電力の発生量を、前記余剰不足
量算出手段56に出力する。また、コジェネレーション
設備12,22,32の電力の発生量は直接計測しても
構わない。
【0022】また、通信装置11,21,31は、夫々
の施設10,20,30の管理者が、コジェネレーショ
ン設備12,22,32の電力の発生能力、燃料の供給
量に対する電力の発生量であるエネルギ効率、型式、購
入日、原価及び減価償却率等のコジェネレーション設備
12,22,32の属性情報を入力して、インターネッ
ト回線5を介してエネルギ融通システム50の通信イン
ターフェース51にその属性情報を送信可能となってお
り、エネルギ融通システム50は属性情報受信手段53
により受信した前記属性情報を属性情報データベース5
4に格納する。
の施設10,20,30の管理者が、コジェネレーショ
ン設備12,22,32の電力の発生能力、燃料の供給
量に対する電力の発生量であるエネルギ効率、型式、購
入日、原価及び減価償却率等のコジェネレーション設備
12,22,32の属性情報を入力して、インターネッ
ト回線5を介してエネルギ融通システム50の通信イン
ターフェース51にその属性情報を送信可能となってお
り、エネルギ融通システム50は属性情報受信手段53
により受信した前記属性情報を属性情報データベース5
4に格納する。
【0023】さらに、エネルギ融通システム50には、
電力の購入価格に関する価格情報やガスの購入価格に関
するガス価格情報等を入力する価格入力手段55が設け
られ、価格情報手段55は、インターネット回線5及び
通信インターフェース51を介して、電力供給会社1や
ガス供給会社2等が開設するホームページ等から、電力
購入価格情報及びガス購入価格情報等を収集し、入力す
る。
電力の購入価格に関する価格情報やガスの購入価格に関
するガス価格情報等を入力する価格入力手段55が設け
られ、価格情報手段55は、インターネット回線5及び
通信インターフェース51を介して、電力供給会社1や
ガス供給会社2等が開設するホームページ等から、電力
購入価格情報及びガス購入価格情報等を収集し、入力す
る。
【0024】そして、エネルギ融通システム50は、夫
々の施設10,20,30,40の電力の需要量と、属
性情報データベース54に格納されているコジェネレー
ション設備12,22,32のエネルギの発生能力か
ら、施設10におけるコジェネレーション設備12から
発生可能な余剰電力の量や、施設20,30における電
力の需要量からコジェネレーション設備22,32から
の電力の発生量を引いた不足電力の量や、施設40にお
ける電力の需要量である不足電力の量を算出する余剰不
足量算出手段56が設けられている。
々の施設10,20,30,40の電力の需要量と、属
性情報データベース54に格納されているコジェネレー
ション設備12,22,32のエネルギの発生能力か
ら、施設10におけるコジェネレーション設備12から
発生可能な余剰電力の量や、施設20,30における電
力の需要量からコジェネレーション設備22,32から
の電力の発生量を引いた不足電力の量や、施設40にお
ける電力の需要量である不足電力の量を算出する余剰不
足量算出手段56が設けられている。
【0025】次に、エネルギ融通システム50には、コ
ジェネレーション設備12,22,32から発生する電
力に対するコジェネレーション設備12,22,32の
運転費用を入力するための運転費用入力手段57が設け
られており、運転費用算出手段57は、前記属性情報デ
ータベース54にコジェネレーション設備12,22,
32の属性情報から、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給されるガスの購入費用及びコジェネレー
ション設備12,22,32の減価償却費及びコジェネ
レーション設備3のメンテナンス費用等の和である運転
費用と、コジェネレーション設備12,22,32から
の電力の発生量との相関関係を算出し、電力の発生量に
対する運転費用を入力する。また、この時のガスの購入
費用は、上記の価格入力手段55により収集したガスの
購入価格を用いる代わりに、ガスの購入価格の平均値等
の固定値を用いても構わない。
ジェネレーション設備12,22,32から発生する電
力に対するコジェネレーション設備12,22,32の
運転費用を入力するための運転費用入力手段57が設け
られており、運転費用算出手段57は、前記属性情報デ
ータベース54にコジェネレーション設備12,22,
32の属性情報から、コジェネレーション設備12,2
2,32に供給されるガスの購入費用及びコジェネレー
ション設備12,22,32の減価償却費及びコジェネ
レーション設備3のメンテナンス費用等の和である運転
費用と、コジェネレーション設備12,22,32から
の電力の発生量との相関関係を算出し、電力の発生量に
対する運転費用を入力する。また、この時のガスの購入
費用は、上記の価格入力手段55により収集したガスの
購入価格を用いる代わりに、ガスの購入価格の平均値等
の固定値を用いても構わない。
【0026】そして、エネルギ融通システム50には、
融通量算出手段58が設けられ、前記融通量算出手段5
8は、夫々の施設10,20,30,40において融通
することができる融通電力の量を、上記の余剰不足量算
出手段56により算出した余剰電力の量や不足電力の量
から算出すると共に、その融通可能な電力の量の範囲内
において、前記運転費用入力手段57により入力された
発生電力に対するコジェネレーション設備12,22,
32の運転費用と、前記価格入力手段55により入力さ
れた電力の購入価格とから、夫々の施設の前記電力に対
する費用又はその総和である総費用が、電力の融通量が
ゼロ若しくは現時点の融通量等の基準融通量のときの総
費用よりも安価になるときの電力の融通量を算出する。
尚、ここで言う総費用は、夫々の施設において電力の需
要量を満足するためにかかる総費用であり、余剰電力を
発生する施設においては、コジェネレーション設備の運
転費用と前記余剰電力の他の施設等への売却利益との差
となり、不足電力を購入する施設においては、コジェネ
レーション設備の運転費用等と他の施設や外部等から購
入する不足電力の購入費用との和となる。
融通量算出手段58が設けられ、前記融通量算出手段5
8は、夫々の施設10,20,30,40において融通
することができる融通電力の量を、上記の余剰不足量算
出手段56により算出した余剰電力の量や不足電力の量
から算出すると共に、その融通可能な電力の量の範囲内
において、前記運転費用入力手段57により入力された
発生電力に対するコジェネレーション設備12,22,
32の運転費用と、前記価格入力手段55により入力さ
れた電力の購入価格とから、夫々の施設の前記電力に対
する費用又はその総和である総費用が、電力の融通量が
ゼロ若しくは現時点の融通量等の基準融通量のときの総
費用よりも安価になるときの電力の融通量を算出する。
尚、ここで言う総費用は、夫々の施設において電力の需
要量を満足するためにかかる総費用であり、余剰電力を
発生する施設においては、コジェネレーション設備の運
転費用と前記余剰電力の他の施設等への売却利益との差
となり、不足電力を購入する施設においては、コジェネ
レーション設備の運転費用等と他の施設や外部等から購
入する不足電力の購入費用との和となる。
【0027】さらに、融通量算出手段58は、施設1
0,20,30,40の電力の前記需要量を満足するた
めの全体総費用が、全体における融通電力の融通量が所
定のゼロ又は現時点での融通量等の基準融通量となると
きの全体総費用よりも安価になるときの、融通電力の融
通量を算出することもできる。例えば、融通量算出手段
58は、先ず、融通電力の融通を行うか否かを決定する
べく、融通電力の融通量がゼロであるとき、言換えれば
融通電力の融通を行っていないときよりも全体総費用が
安価になる融通量が存在すると判断した場合に、融通電
力の融通量をその融通量に決定する。そして、融通電力
の融通を行いながら、電力の購入価格の変動等により、
前記夫々の施設10,20,30,40における電力に
対する総費用が、現時点の融通量のときの総費用よりも
安価になる融通電力の融通量が存在する場合に、前記融
通電力の融通量及びコジェネレーション設備の運転条件
を素早く変更させることができる。また、逆に、全体総
費用の比較を行うための基準を、現時点の融通量である
ときの全体総費用とし、夫々の総費用の比較を行うため
の基準を、融通量をゼロとしたときの総費用とすること
もできる。さらに、勿論全体総費用及び夫々の総費用の
基準を、現時点の融通量若しくは融通量がゼロのときの
全体総費用及び夫々の総費用のように同じものとするこ
ともできる。
0,20,30,40の電力の前記需要量を満足するた
めの全体総費用が、全体における融通電力の融通量が所
定のゼロ又は現時点での融通量等の基準融通量となると
きの全体総費用よりも安価になるときの、融通電力の融
通量を算出することもできる。例えば、融通量算出手段
58は、先ず、融通電力の融通を行うか否かを決定する
べく、融通電力の融通量がゼロであるとき、言換えれば
融通電力の融通を行っていないときよりも全体総費用が
安価になる融通量が存在すると判断した場合に、融通電
力の融通量をその融通量に決定する。そして、融通電力
の融通を行いながら、電力の購入価格の変動等により、
前記夫々の施設10,20,30,40における電力に
対する総費用が、現時点の融通量のときの総費用よりも
安価になる融通電力の融通量が存在する場合に、前記融
通電力の融通量及びコジェネレーション設備の運転条件
を素早く変更させることができる。また、逆に、全体総
費用の比較を行うための基準を、現時点の融通量である
ときの全体総費用とし、夫々の総費用の比較を行うため
の基準を、融通量をゼロとしたときの総費用とすること
もできる。さらに、勿論全体総費用及び夫々の総費用の
基準を、現時点の融通量若しくは融通量がゼロのときの
全体総費用及び夫々の総費用のように同じものとするこ
ともできる。
【0028】そして、運転条件設定手段59により、融
通量算出手段58により算出した電力の融通量に基づい
て、コジェネレーション設備12,22,32の最適運
転条件を決定し、通信インターフェース51からインタ
ーネット回線5を介して施設10,20,30の通信装
置11,21,31にコジェネレーション設備12,2
2,32の運転条件情報を送信し、施設10,20,3
0の通信装置11,21,31は、受信した運転条件情
報に基づいて、自動的にコジェネレーション設備12,
22,32の運転条件を設定することで、夫々の施設1
0,20,30,40間において電力の融通を行い、電
力コストの節約を行うことができるのである。
通量算出手段58により算出した電力の融通量に基づい
て、コジェネレーション設備12,22,32の最適運
転条件を決定し、通信インターフェース51からインタ
ーネット回線5を介して施設10,20,30の通信装
置11,21,31にコジェネレーション設備12,2
2,32の運転条件情報を送信し、施設10,20,3
0の通信装置11,21,31は、受信した運転条件情
報に基づいて、自動的にコジェネレーション設備12,
22,32の運転条件を設定することで、夫々の施設1
0,20,30,40間において電力の融通を行い、電
力コストの節約を行うことができるのである。
【0029】また、融通電力を融通させるための電力線
1aは、電力会社と電力線の託送契約を行って、電力会
社の電力線を利用するので、融通量算出手段58は、託
送費用を考慮して電力の融通量を算出するように構成す
ることが好ましい。
1aは、電力会社と電力線の託送契約を行って、電力会
社の電力線を利用するので、融通量算出手段58は、託
送費用を考慮して電力の融通量を算出するように構成す
ることが好ましい。
【0030】上記のエネルギ融通システム50は、施設
10,20,30,40間に融通させる融通電力の量を
求めて、コジェネレーション設備12,22,32の運
転条件情報を提供するサービスを行うように構成した
が、別に、夫々の施設10,20,30,40が同じ会
社の別事業所等である場合は、その会社がみずから本エ
ネルギ融通システム50を利用して、夫々のコジェネレ
ーション設備12,22,32の運転条件設定を行って
も構わない。
10,20,30,40間に融通させる融通電力の量を
求めて、コジェネレーション設備12,22,32の運
転条件情報を提供するサービスを行うように構成した
が、別に、夫々の施設10,20,30,40が同じ会
社の別事業所等である場合は、その会社がみずから本エ
ネルギ融通システム50を利用して、夫々のコジェネレ
ーション設備12,22,32の運転条件設定を行って
も構わない。
【図1】本発明のエネルギ融通システムの実施の形態を
説明する概略構成図
説明する概略構成図
1 電力会社 2 ガス会社 5 インターネット回線(電気通信回線) 10 施設 11 通信装置 12 コジェネレーション設備 20 施設 21 通信装置 22 コジェネレーション設備 30 施設 31 通信装置 32 コジェネレーション設備 40 施設 41 通信装置 50 エネルギ融通システム 51 通信インターフェース 52 需要量受信手段 53 属性情報受信手段 54 属性情報データベース 55 価格入力手段 56 余剰不足量算出手段 57 運転費用算出手段 58 融通量算出手段 59 運転条件設定手段
フロントページの続き (72)発明者 植村 昌俊 東京都千代田区六番町3番地 六番町SK ビル5階・6階 株式会社関西新技術研究 所内 Fターム(参考) 5G066 AA04 AA20 AE03 AE09 KA01 KA06 KA12
Claims (6)
- 【請求項1】 電力及び熱を発生するコジェネレーショ
ン設備を設けた施設を含む複数の施設間において、互い
に前記電力若しくは前記熱の少なくとも一方のエネルギ
の融通が可能に構成され、前記融通可能な融通エネルギ
を、余剰エネルギが存在する施設から不足エネルギが存
在する施設へ融通するエネルギ融通システムであって、 前記夫々の施設の前記エネルギの需要量と前記コジェネ
レーション設備の前記エネルギの発生量から、前記夫々
の施設の前記余剰エネルギ若しくは前記不足エネルギの
量を算出する余剰不足量算出手段と、 前記コジェネレーション設備の前記融通エネルギに対す
る運転費用を入力する運転費用入力手段と、 前記不足エネルギに対する外部及び他の施設からの購入
価格を入力する購入価格入力手段と、 前記算出された前記夫々の施設の余剰エネルギ若しくは
不足エネルギの量と、前記入力された前記運転費用及び
前記購入価格とから、少なくとも前記複数の施設の夫々
における前記エネルギの前記需要量を満足するための総
費用が、前記夫々の施設間における前記融通エネルギの
融通量が所定の基準融通量となるときの前記総費用より
も安価になるときの、前記融通エネルギの融通量を算出
する融通量算出手段と、 前記融通量算出手段により算出された前記融通エネルギ
の融通量に基づいて、前記コジェネレーション設備の運
転条件を設定する運転条件設定手段とを備えたエネルギ
融通システム。 - 【請求項2】 前記融通量算出手段が、前記複数の施設
全体における前記エネルギの前記需要量を満足するため
の全体総費用が、前記複数の施設全体における前記融通
エネルギの融通量が所定の基準融通量となるときの前記
全体総費用よりも安価になるときの、前記融通エネルギ
の融通量を算出することを特徴とする請求項1に記載の
エネルギ融通システム。 - 【請求項3】 前記基準融通量がゼロである請求項1又
は2に記載のエネルギ融通システム。 - 【請求項4】 前記基準融通量が現時点の融通量である
請求項1又は2に記載のエネルギ融通システム。 - 【請求項5】 前記複数の施設が、前記エネルギの予測
最大需要量よりも前記エネルギの発生能力が大きい前記
コジェネレーション設備を設けた第1施設と、前記エネ
ルギの予測最大需要量よりも前記エネルギの発生能力が
小さい前記コジェネレーション設備を設けた第2施設と
を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に
記載のエネルギ融通システム。 - 【請求項6】 電気通信回線を介して外部と通信可能な
通信インターフェースを備え、 前記夫々の施設側の通信装置から、前記電気通信回線と
前記通信インターフェースとを介して、前記夫々の施設
の前記エネルギの需要量に関する需要量情報を夫々受信
し、前記余剰不足量算出手段に出力する需要量受信手段
と、 前記コジェネレーション設備を設けた施設側の通信装置
から、前記電気通信回線と前記通信インターフェースと
を介して、前記コジェネレーション設備の前記エネルギ
の発生量と前記コジェネレーション設備の運転費用とに
関するコジェネレーション設備属性情報を受信する属性
情報受信手段とを備え、 前記購入価格入力手段が、前記電気通信回線と前記通信
インターフェースとを介して、前記不足エネルギに対す
る外部及び他の施設からの購入価格に関する価格情報を
収集する手段である請求項1から5の何れか1項に記載
のエネルギ融通システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351102A JP2002159139A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エネルギ融通システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351102A JP2002159139A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エネルギ融通システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002159139A true JP2002159139A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18824217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000351102A Pending JP2002159139A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | エネルギ融通システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002159139A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002223531A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Osaka Gas Co Ltd | 自家発補給電力託送方法及び発電施設 |
JP2013088947A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Mitsubishi Electric Corp | エネルギー使用量の制限値設定装置、エネルギー使用量の制限値設定方法、及び、プログラム |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000351102A patent/JP2002159139A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002223531A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Osaka Gas Co Ltd | 自家発補給電力託送方法及び発電施設 |
JP2013088947A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Mitsubishi Electric Corp | エネルギー使用量の制限値設定装置、エネルギー使用量の制限値設定方法、及び、プログラム |
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