JP2002158951A - 録画予約方法、録画予約装置および録画予約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 録画装置の予約状況を知らずにリモートで録
画予約すると予約に不整合が生じる。 【解決手段】 録画予約装置は、録画の予約状況を参照
用予約データとして保持する録画予約データベース１６
と、録画装置でなされた予約状況を受信し、その予約状
況に基づいて参照用予約データを更新する同期処理部３
６と、端末から予約の設定要求を受信する予約設定受信
部２６と、予約設定要求と参照用予約データ内の予約状
況との整合性を判断する予約受理判断部２８とを含み、
整合性がない場合、端末へ警告を通知し、整合性がある
場合に、予約設定要求を参照用予約データに反映した上
で、参照用予約データを録画装置に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、録画予約技術に
関する。この発明は特に、リモートで録画を予約するた
めの録画予約方法、録画予約装置および録画予約システ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビやラジオなどの放送メディアとコ
ンピュータ技術の融合が進んでおり、テレビ受信機能を
もつコンピュータや、コンピュータと接続可能なビデオ
機器などが販売されている。これらの装置を用いて、テ
レビの番組をＭＰＥＧで記録したり、ラジオで流れる曲
をＭＰ３で記録して、コンピュータで再生や編集を行う
ことが可能となっている。また、記録された番組や曲を
インターネットで配信するサービスも行われている。

【０００３】一方、インターネットで放送番組の予定表
を検索、閲覧できるサービスや、ＥＰＧ（Electronic P
rogram Guide）によって番組表をテレビで確認して録画
予約をしたり、新聞、雑誌等の番組ガイドに番組毎に割
り当てられたコードを入力して録画予約をするシステム
が利用されるようになっている。また、インターネット
に接続できる携帯電話や携帯端末などの携帯機器も普及
しており、手軽にどこにいてもインターネットから番組
ガイドを閲覧できるようになってきた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】録画操作が実際に行わ
れるのは、自宅などに設置された放送受信機能をもつコ
ンピュータや、ビデオ機器であるが、放送番組を検索し
たり、閲覧するのは、インターネットや携帯電話の利用
により、どこにいても行えるようになった。そこで番組
の録画予約は外出先や勤務先からでも行いたいというニ
ーズが利用者の間で高まってくることが予想される。

【０００５】このような状況のもと、本出願人は、遠隔
地からのリモート録画予約をすることを想定し、以下の
課題を認識するに至った。すなわち、録画装置において
既になされた予約状況をユーザが遠隔地において確認で
きなければ、誤って重複や矛盾のある予約設定を行うな
どの不都合が生じる。たとえば、録画装置でマニュアル
予約したことを忘れて、既に録画予約された時間帯に別
の番組の予約をしてしまうなどの問題が生じる。

【０００６】本出願人はこのような認識に基づき本発明
をなしたもので、その目的は、リモートで確実に録画予
約をすることのできる録画予約システム、録画予約装置
および録画予約方法を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、録
画予約方法であって、録画装置でなされた録画の予約状
況の通知を受信する過程と、端末からリモートでなされ
る予約の設定の要求を受信する過程と、前記録画装置に
おける予約状況と前記端末による予約設定要求との整合
性を確認する過程と、前記整合性がない場合に、前記端
末へ警告を通知する過程とを含む。

【０００８】本発明の別の態様は、録画予約方法であっ
て、録画装置でなされた録画の予約状況の通知を受け
て、参照用予約データを更新する過程と、端末からリモ
ートでなされる予約の設定の要求を受けて、前記参照用
予約データに反映する過程と、前記予約設定要求の反映
された前記参照用予約データを前記録画装置に送信する
過程とを含む。前記反映する過程に先立って、前記予約
設定要求と前記参照用予約データ内の予約状況との整合
性を判断する過程と、整合性がない場合に、前記端末へ
警告を通知する過程とをさらに含んでもよい。

【０００９】本発明の別の態様は、録画予約装置であ
る。この装置は、録画装置でなされた予約状況を参照用
予約データとして受信し、これを記憶部において適宜更
新する同期処理部と、端末からリモートでなされる予約
の設定要求を受信する予約設定受信部と、前記予約設定
要求と前記参照用予約データ内の予約状況との整合性を
判断する予約受理判断部と、整合性がない場合に、前記
端末へ警告を通知する警告部とを含む。

【００１０】端末は、録画装置以外の装置であり、「端
末からリモートで予約する」とは、録画装置の外部から
録画装置に対して予約設定の要求をすることであり、主
に外出先でネットワークに接続して行う予約を言うが、
「リモート」の趣旨はそれに限定されず、自宅でネット
ワークに接続して予約する場合も含まれる。「予約設
定」は、録画予約に関する設定であり、録画予約、録画
予約のキャンセル、録画予約の変更などを含む。

【００１１】録画予約装置はサーバとして設けられ、複
数のユーザのそれぞれについて録画予約に関する処理を
個別に行ってもよい。ユーザごとに参照予約データが記
憶部に格納され、録画装置および端末がサーバに接続し
て通信を開始する際、ユーザを識別する情報が送信され
て、ユーザの認証が行われるように構成してもよい。

【００１２】予約受理判断部は、整合性がある場合に、
前記予約設定要求を前記参照用予約データに反映するこ
とにより、更新用データを作成し、前記同期処理部は前
記更新用データを前記録画装置に送信してもよい。予約
受理判断部は、前記参照用予約データ内の予約状況の中
に、前記設定要求の予約時間帯と重複する他の予約があ
る場合に、整合性がないと判断してもよい。

【００１３】同期処理部は前記録画装置との間で適宜通
信を行い、予約受理判断部は、前記予約設定要求が次回
の通信のタイミングでは間に合わない予約内容を含むか
どうかを判断し、警告部は、そのような予約内容を含む
場合に、前記端末へ警告を通知してもよい。予約受理判
断部は、前記予約設定要求が前記録画装置の記憶容量を
超える録画の予約内容を含むかどうかを判断し、警告部
は、そのような予約内容を含む場合に、前記端末へ警告
を通知してもよい。予約設定要求が前記録画装置で受け
つけられ、録画が完了した場合に、前記端末へその旨を
通知してもよい。これらの通知の手段として電子メール
が用いられてもよい。

【００１４】本発明の別の態様は、サーバと録画装置と
がネットワークで接続された録画予約システムである。
前記サーバは、前記録画装置における予約データを記憶
部において適宜更新するサーバ側同期処理部と、ユーザ
の端末からリモートでなされる予約の設定要求を受信す
る予約設定受信部とを含み、前記サーバ側同期処理部
は、前記予約設定要求を前記録画装置に送信する。前記
録画装置は、前記サーバから前記予約設定要求を受信
し、適宜予約データを更新する録画装置側同期処理部
と、ユーザから予約の設定要求を受けつける予約設定入
力部とを含み、前記録画装置側同期処理部は、当該録画
装置でなされたユーザの予約設定内容を前記サーバへ送
信する。録画装置側同期処理部は、予約設定内容の更新
データのみをサーバへ送信するようにしてもよい。

【００１５】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明を録画装置、録画予約装置、および端末とを含むシ
ステムとして表現したものや、録画装置または録画予約
装置にインストールされるプログラムを格納した記録媒
体として表現したものもまた、本発明の態様として有効
である。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は、本実施形態の録画予約シ
ステムの全体構成図である。録画予約システムは、携帯
電話１０と、サーバ１２と、番組データベース１４と、
録画予約データベース１６と、ユーザＰＣ１８Ａと、ビ
デオ機器１８Ｂとを含む。ユーザＰＣ１８Ａとビデオ機
器１８Ｂとは図示しないインターネットによってサーバ
１２と接続して通信する。携帯電話１０は図示しない無
線通信網によってサーバ１２と接続してデータ通信を行
う。

【００１７】ユーザＰＣ１８Ａは、録画装置の一例であ
り、通常のパーソナルコンピュータとしての機能の他
に、テレビの受信機能およびＭＰＥＧエンコーダ等の画
像圧縮符号化機能を有し、テレビ放送を受信してＭＰＥ
ＧなどにエンコードしてハードディスクやＤＶＤなどに
記録する。ユーザは、サーバ１２が提供するＷＷＷのサ
ービスにアクセスして、番組データベース１４からテレ
ビ番組を検索して閲覧することができる。ユーザＰＣ１
８Ａは、ユーザが指定するテレビ番組の録画を予約し、
予約した時間になると自動的にテレビ放送の受信を開始
し、番組を記録する。さらにユーザＰＣ１８Ａは、録画
予約した番組のコードや録画予約を設定した日時、録画
の時間帯などを含む録画予約状況をサーバ１２へアップ
ロードする。また、リモートでなされる録画予約や予約
のキャンセルを含む予約設定要求をサーバ１２からダウ
ンロードし、ユーザＰＣ１８Ａ内に管理される予約状況
を更新して、予約や予約キャンセルを含む予約操作を実
行する。

【００１８】ビデオ機器１８Ｂも、録画装置の一例であ
り、通常の録画、再生、録画予約等のビデオ機能の他
に、ネットワーク接続機能を有し、サーバ１２と通信し
て、録画予約状況をアップロードするとともに、リモー
トでなされた予約設定要求をダウンロードし、ビデオ機
器１８Ｂ内に管理される予約状況を更新して、予約操作
を実行する。

【００１９】ユーザがユーザＰＣ１８Ａやビデオ機器１
８Ｂの録画予約機能を用いてその装置に対しておこなう
録画予約や予約のキャンセルを「ローカル予約」と呼
ぶ。ビデオ機器１８Ｂの録画予約機能として、たとえば
新聞、雑誌等の番組ガイドに掲載されたＧコードを入力
する予約方法、ＥＰＧ （Electronic Program Guide、
電子番組ガイド）のようにテレビの画面に番組表を表示
するシステムを利用した予約方法などが用いられる。ユ
ーザＰＣ１８Ａにはインターネット上の番組ガイドから
入手する番組コードに基づいて録画すべきテレビ放送を
自動受信し、記録する専用の録画予約ソフトウエアがイ
ンストールされる。

【００２０】また、他の録画装置の形態として、ユーザ
ＰＣ１８Ａとビデオ機器１８ＢとをＬＡＮで接続した状
態で、両者を統合し、インターネットサービスと連携す
ることのできるネットワークサーバを用いて、サーバ１
２との録画予約に関する情報を交換するように構成して
もよい。その場合、ユーザＰＣ１８Ａで番組ガイドの閲
覧と録画予約が行われ、実際の録画はビデオ機器１８Ｂ
で録画されるようにしてもよい。

【００２１】携帯電話１０は、端末の一例であり、サー
バ１２が提供するＷＷＷのサービスを利用して、番組デ
ータベース１４からテレビ番組を検索して閲覧すること
ができる。携帯電話１０は、閲覧したテレビ番組の録画
の予約設定をする。予約設定の要求はサーバ１２に送ら
れ、録画予約データベース１６で管理される。ユーザＰ
Ｃ１８Ａまたはビデオ機器１８Ｂはサーバ１２から予約
設定要求はダウンロードし、予約操作を行う。このよう
にユーザが携帯電話１０を用いて遠隔地からリモートで
おこなう録画予約や予約のキャンセルを「リモート予
約」と呼ぶ。また携帯電話１０はユーザＰＣ１８Ａまた
はビデオ機器１８Ｂからサーバ１２へアップロードされ
た「ローカル予約」を閲覧して予約のキャンセルなどの
変更をすることができる。このような「ローカル予約」
の変更も、予約設定要求としてサーバ１２からユーザＰ
Ｃ１８Ａまたはビデオ機器１８Ｂへ送信され、該当する
予約操作が行われる。

【００２２】端末の他の例として、通信機能を有するＰ
ＤＡ等の携帯機器であってもよい。また、携帯性は本実
施形態で説明するリモート予約機能の必須要件ではない
から、端末は、インターネットに接続されたコンピュー
タやデータ通信の可能な公衆電話など、サーバ１２との
通信が可能な通信機器であれば形態を問わない。

【００２３】図２は、録画予約システムの機能構成図で
ある。携帯電話１０は、予約設定入力部２２と表示部２
４とを有する。サーバ１２は、予約設定受信部２６と、
予約受理判断部２８と、警告部３０と、予約リスト送信
部３２と、番組リスト送信部３４と、同期処理部３６
と、番組データベース１４と、録画予約データベース１
６とを有する。ユーザＰＣ１８Ａまたはビデオ機器１８
Ｂ（以下単に「録画装置１８」と呼ぶ）は、同期処理部
３８と、予約状況記憶部４０と、予約設定入力部４２と
を有する。

【００２４】サーバ１２の番組データベース１４はテレ
ビ番組の放送予定を格納する。録画予約データベース１
６は、ユーザ毎に録画予約状況を格納する。この録画予
約状況は、録画装置１８内に管理される録画予約状況と
一定時間間隔で同期しており、携帯電話１０でユーザが
閲覧する目的、および携帯電話１０からユーザが行うリ
モート予約を反映させる目的で主に使用される。この録
画予約データベース１６内の録画予約状況を「参照用予
約データ」とも呼び、録画装置１８内で管理される録画
予約状況を「本予約データ」とも呼び、両者を区別す
る。録画装置１８は「参照用予約データ」のうち新規の
予約エントリをサーバ１２からダウンロードし、「本予
約データ」を更新する。また録画装置１８は「本予約デ
ータ」のうち新規の予約エントリをサーバ１２へアップ
ロードし、サーバ１２に「参照予約データ」を更新させ
る。ダウンロードとアップロードは一定時間間隔で行わ
れる。この「参照用予約データ」と「本予約データ」を
同期させる動作を「予約同期」と呼ぶ。なお、予約エン
トリは、録画予約と予約のキャンセルの両方を含む予約
設定の内容を指す。

【００２５】サーバ１２の番組リスト送信部３４は、携
帯電話１０からの検索、閲覧要求にしたがい、番組デー
タベース１４からテレビ番組リストを抽出して、携帯電
話１０へ送信する。携帯電話１０の表示部２４は番組リ
ストを表示し、予約設定入力部２２はユーザからの指示
にしたがい、番組の録画の予約設定要求をサーバ１２へ
送信する。

【００２６】予約設定受信部２６は、携帯電話１０から
予約設定要求を受信し、予約受理判断部２８はその予約
設定要求が受理できるかどうかを判断する。受理できな
い場合、警告部３０が携帯電話１０へその旨を警告する
メッセージを送信する。受理できる場合、録画予約デー
タベース１６内の参照用予約データに予約設定要求の内
容が反映される。

【００２７】予約リスト送信部３２は、携帯電話１０か
らの閲覧要求にしたがい、録画予約データベース１６に
格納されたユーザの予約状況を抽出して携帯電話１０へ
送信する。予約設定入力部２２は、ユーザからの指示に
したがい、予約状況の変更、たとえば予約のキャンセル
などの設定を行い、予約設定要求としてサーバ１２へ送
信する。

【００２８】録画装置１８の予約設定入力部４２は、ユ
ーザの指示にしたがい、予約設定を入力して予約操作を
行い、予約状況記憶部４０は予約状況を記憶する。同期
処理部３８は、予約状況記憶部４０に記憶された新規の
予約エントリを抽出して、サーバ１２へアップロードす
る（４４Ａ）。サーバ１２の同期処理部３６は、アップ
ロードされた予約エントリを録画予約データベース１６
に既に格納された参照用予約データに反映させて更新す
る（４６Ａ）。他方、サーバ１２の同期処理部３６は録
画予約データベース１６から新規の予約設定要求を抽出
し（４６Ｂ）、録画装置１８の同期処理部３８はそれを
ダウンロードする（４４Ｂ）。ダウンロードされた予約
設定要求に基づき、予約や予約キャンセルの操作が行わ
れ、予約状況記憶部４０に格納された本予約データが更
新される。

【００２９】図３は、録画予約データベース１６に格納
される参照用予約データの説明図である。ユーザ毎に録
画予約された番組の識別コード、開始時刻、終了時刻、
予約方法、予約設定日時、および予約ステータスが記録
される。たとえばエントリ５０は、リモート予約された
ものであり、予約ステータスは「予約完了」、すなわち
予約設定内容が既に録画装置１８に送られ、予約操作が
完了したことを示している。エントリ５２は、ローカル
予約されたものであり、予約ステータスは、「予約完
了」である。ローカル予約されたものは、既に録画装置
１８で予約操作がなされているから、予約ステータスは
始めから「予約完了」である。録画装置１８で録画が完
了すると、ステータスを「予約完了」から「録画予約」
に変更してもよい。

【００３０】エントリ５４は、リモート予約されたもの
であり、予約ステータスは予約設定待ち、すなわち予約
設定内容がまだ録画装置１８へ送られておらず、予約操
作が完了していないことを示している。エントリ５６
は、録画装置１８でローカル予約され、携帯電話１０か
らリモートで予約がキャンセルされた例である。予約ス
テータスは、「予約キャンセル待ち」を示す。予約ステ
ータスが「予約設定待ち」または「予約キャンセル待
ち」である予約設定内容のエントリは、録画装置１８へ
送信され、予約または予約キャンセルの予約操作が行わ
れる。予約操作が完了すると、録画装置１８からの通知
により、「予約設定待ち」は「予約完了」にステータス
が変更され、「予約キャンセル設定待ち」は「予約キャ
ンセル完了」にステータスが変更される。「予約キャン
セル完了」のエントリは、予約状況のファイルから削除
してもよい。

【００３１】録画装置１８の予約状況記憶部４０は、現
在の予約番組リストと録画済み番組リストを保持する。
これらのリストにはローカル予約された番組とリモート
予約された番組の両方が含まれる。更新された予約設定
内容と録画状況をサーバ１２にアップロードするため、
予約状況記憶部４０はさらに、前回の予約同期時におけ
る予約番組リストと録画済み番組リストを記憶してお
く。

【００３２】録画装置１８の同期処理部３８は、次の判
定により、ステータスが更新された番組を検出する。 （１）前回の予約同期時の予約番組リストにあり、現在
の予約番組リストになく、かつ現在の録画済みリストに
ある番組は、新しく録画が完了した番組である。 （２）前回の予約同期時の予約番組リストにあり、現在
の予約番組リストになく、かつ現在の録画済みリストに
ない番組は、新しく予約キャンセルされた番組である。 （３）前回の予約同期時の予約番組リストになく、現在
の予約番組リストにある番組は、新しく予約された番組
である。

【００３３】同期処理部３８は、これらの判定に基づい
て、新規に予約または予約キャンセルされた番組の予約
設定内容と、新規に録画が完了した番組の情報を予約同
期時にサーバ１２にアップロードする。録画完了の通知
については、予約同期時には行わずに、録画が完了した
時点に行われてもよい。

【００３４】図４は、本実施形態の録画予約方法のシー
ケンス図である。図７（Ａ）〜（Ｃ）、図８（Ａ）、
（Ｂ）および図９（Ａ）〜（Ｃ）に示す携帯電話１０の
表示画面も参照しながら、録画予約シーケンスを説明す
る。ユーザは自宅などで録画装置１８を操作してローカ
ル予約を行う（Ｓ１０）。ローカル予約の内容は、予約
状況記憶部４０に格納される。録画装置１８の同期処理
部３８はサーバ１２と定期的に通信して、新規のローカ
ル予約エントリをアップロードする（Ｓ１２）。サーバ
１２の同期処理部３６は、アップロードされた予約エン
トリを予約完了のステータスで録画予約データベース１
６の参照用予約データに登録する（Ｓ１４）。

【００３５】ユーザは外出先などで携帯電話１０を操作
してサーバ１２が提供する録画予約システムにログイン
し（Ｓ１６）、図７（Ａ）のように番組リストを閲覧す
る（Ｓ１８）。図７（Ｂ）のように、ユーザは番組リス
トから予約したい番組を選んでリモート予約を設定する
（Ｓ２０）。リモート予約は先のローカル予約より後の
時間になされたものとする。リモート予約のデータは、
サーバ１２へ送信される（Ｓ２２）。サーバ１２の予約
受理判断部２８は、録画予約データベース１６に格納さ
れた参照用予約データを照合し、既に重複した時間帯に
他の予約があるかどうかを調べる（Ｓ２４）。今回のリ
モート予約が、ユーザが既に行ったローカル予約と時間
帯が重複する場合や、既に設定されたリモート予約と時
間帯が重複する場合がある。

【００３６】処理Ｓ２４において、重複がある場合（Ｓ
２４のＹ）、警告部３０は、図９（Ｃ）のように携帯電
話１０へその旨を警告するメッセージを送る（Ｓ２
６）。重複がない場合（Ｓ２４のＮ）、予約受理判断部
２８は、リモート予約の予約設定要求は次回の予約同期
の時刻で間にあう内容であるかどうか確認する（Ｓ２
８）。予約同期は所定の時間間隔、たとえば数時間間隔
で行われるため、予約設定したい番組の録画に間に合わ
ないことが起こりうる。次回の予約同期の時刻では間に
合わない場合（Ｓ２８のＮ）、警告部３０は図９（Ａ）
のように携帯電話１０へその旨を警告するメッセージを
送る（Ｓ３０）。間に合う場合（Ｓ２８のＹ）、処理Ｓ
３２へ進む。

【００３７】リモート予約を予約設定待ちのステータス
の新規エントリとして録画予約データベース１６の予約
状況に登録する（Ｓ３２）。図７（Ｃ）に示すように、
携帯電話１０へ予約設定が登録されたことを確認するメ
ッセージが送られる（Ｓ３３）。サーバ１２の同期処理
部３６は、更新された予約エントリを録画予約データベ
ース１６から抽出し、録画装置１８の同期処理部３８が
そのエントリのデータをダウンロードする（Ｓ３４）。
録画装置１８は予約操作を行い、予約内容記憶部４０の
本予約データを更新する（Ｓ３６）。同期処理部３８
は、予約操作が完了した旨をサーバ１２に通知する（Ｓ
３８）。録画予約データベース１６の参照用予約データ
の該当する予約エントリの予約ステータスが予約完了に
変更される（Ｓ４０）。サーバ１２は、予約操作が完了
した旨を電子メールなどで通知する（Ｓ４２）。電子メ
ールで通知する代わりに、ユーザが携帯電話１０から予
約操作結果を確認する指示をサーバ１２に行った場合
に、予約ステータスが携帯電話１０に表示されてもよ
い。

【００３８】録画装置１８において、リモート予約した
番組が録画される（Ｓ４４）。録画完了通知がサーバ１
２へ送られ（Ｓ４６）、図８（Ｂ）のように携帯電話１
０へ録画完了を知らせる電子メールが送信される（Ｓ４
８）。

【００３９】予約受理判断部２８は、上記の受理判定以
外に、録画装置１８に予約された番組を記録するための
空き容量が不足していることを判定し、警告部３０が図
９（Ｂ）のようにその旨を警告するようにしてもよい。
そのために録画装置１８が、予約同期時に空き容量をサ
ーバ１２に通知するように構成してもよい。

【００４０】図５は、予約キャンセルのシーケンス図で
ある。図１０（Ａ）〜（Ｃ）に示す携帯電話１０の表示
画面も参照しながら、予約キャンセルのシーケンスを説
明する。携帯電話１０はユーザの要求にしたがい、サー
バ１２の録画予約データベース１６の参照用予約データ
を表示する（Ｓ５０）。図１０（Ａ）は表示される予約
状況の一例である。予約エントリごとに、予約番組の情
報と予約ステータスが表示される。ユーザはたとえばエ
ントリ６０を選択して予約キャンセルの設定を行う（Ｓ
５２）。エントリ６０は既にステータスが予約完了であ
るが、リモート操作により予約をキャンセルすることが
できる。

【００４１】携帯電話１０はサーバ１２へ予約キャンセ
ルデータを送信する（Ｓ５４）。携帯電話１０には図１
０（Ｂ）に示す画面が表示される。次の予約の同期が行
われる時刻が表示される。予約受理判断部２８は、予約
キャンセルが次の予約同期の時刻で間に合うかどうかを
確認し、間に合わない場合に、警告部３０が携帯電話１
０へ警告を通知するようにしてもよい。サーバ１２は、
予約キャンセルのエントリを予約キャンセル設定待ちの
ステータスで録画予約データベース１６の参照用予約デ
ータに格納する。図１０（Ｃ）のように、予約キャンセ
ル設定が登録されたことを確認するメッセージが携帯電
話１０へ送信される（Ｓ５７）。

【００４２】録画装置１８は予約同期時にサーバ１２か
ら予約キャンセルのエントリデータをダウンロードする
（Ｓ５８）。予約内容記憶部４０の本予約データの予約
内容をキャンセルする（Ｓ６０）。予約キャンセル操作
が完了した旨をサーバ１２へ通知する（Ｓ６２）。サー
バ１２は、録画予約データベース１６の参照用予約デー
タから該当する予約エントリを削除する（Ｓ６４）。予
約キャンセルが完了したことを携帯電話１０へ電子メー
ルなどで通知する（Ｓ６６）。

【００４３】図６は、予約同期が予約設定登録後に行わ
れた場合の録画予約のシーケンス図である。図４では、
ローカル予約の後で、かつリモート予約の前に、予約同
期が行われたため、先にローカル予約した時間帯と重複
するリモート予約については、登録前にユーザに警告す
ることができた。しかし、予約同期は所定の時間間隔で
行われるため、ローカル予約の予約エントリがサーバ１
２の録画予約データベース１６の参照用予約データに反
映されないまま、リモート予約の予約エントリが参照用
予約データに登録されることが起こりうる。図６は、そ
のような場合であり、ローカル予約のエントリのアップ
ロード（Ｓ８６）が、リモート予約の予約設定待ち登録
（Ｓ８４）の後に行われた場合の処理シーケンスが示さ
れている。その他の点は図４と同じなので、異なる点だ
け説明する。ローカル予約のエントリのアップロードが
なされると（Ｓ８６）、サーバ１２はローカル予約を新
規の予約エントリとして録画予約データベース１６の予
約状況に登録する（Ｓ８８）。予約受理判断部２８は、
既に登録したリモート予約のエントリで、今回新たに登
録されたローカル予約と時間帯が重複するものがあるか
どうかを判定する（Ｓ９０）。重複する場合（Ｓ９０の
Ｙ）、重複したリモート予約のエントリを削除し（Ｓ９
２）、予約設定が無効になった旨を携帯電話１０へ電子
メール等で通知する（Ｓ９４）。重複がない場合（Ｓ９
０のＮ）は、予約設定待ちのリモート予約は有効であ
り、以下の処理は、図４と同様である。

【００４４】以上述べたように、本実施形態によれば、
録画装置１８でローカルに予約された内容がサーバ１２
にアップロードされ、サーバ１２に登録された予約状況
が更新される。また、携帯電話１０でリモート予約され
た内容がサーバ１２に送信され、サーバ１２に登録され
た予約状況が更新される。録画装置１８はサーバ１２か
ら最新の予約状況をダウンロードし、予約操作を行い、
録画装置１８の予約状況を更新する。このように録画装
置１８がサーバ１２と定期的に通信して、予約状況の同
期を取るので、ローカル予約とリモート予約の間で矛盾
が生じたり、重複した予約が発生することを防ぐことが
できる。また、携帯電話で遠隔地からローカル予約の内
容を知り、修正することができる。

【００４５】以上、本発明をいくつかの実施の形態をも
とに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それ
らの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな
変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範
囲にあることは当業者に理解されるところである。

【００４６】そのような変形例として、上記の説明で
は、リモート予約の要求が既になされた予約の録画の時
間帯と重複する内容である場合に、端末に警告をした
が、録画装置が複数のテレビ受信チャネルを有し、ハー
ドディスクなどの記憶領域に同時に時間帯の重なる番組
を録画できる場合には、録画装置の同時録画処理能力の
限界に達する場合に警告するように構成してもよい。

【００４７】

【発明の効果】本発明によれば、リモートで確実な録画
予約を行い、録画装置の予約状況の整合性を維持するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態に係るシステムの全体構成図であ
る。

【図２】 録画予約システムの機能構成図である。

【図３】 録画予約データベースに格納される参照用予
約データの説明図である。

【図４】 実施形態に係る録画予約方法のシーケンス図
である。

【図５】 予約キャンセルのシーケンス図である。

【図６】 予約同期が予約設定登録後に行われた場合の
録画予約のシーケンス図である。

【図７】 携帯電話における予約設定画面の説明図であ
る。

【図８】 携帯電話における予約完了および録画完了の
通知画面の説明図である。

【図９】 携帯電話における警告画面の説明図である。

【図１０】 携帯電話における予約キャンセル設定画面
の説明図である。

【符号の説明】

１０ 携帯電話、 １２ サーバ、 １４ 番組データ
ベース、 １６ 録画予約データベース、 １８ 録画
装置、 ２６ 予約設定受信部、 ２８ 予約受理判断
部、 ３０ 警告部、 ３２ 予約リスト送信部、 ３
４ 番組リスト送信部、 ３６ 同期処理部。

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C052 AA01 AB02 CC01 CC20 5C056 AA07 BA08 BA10 CA06 CA19 DA06 DA11 EA05 EA09 5C064 BA01 BA07 BB03 BB07 BC07 BC18 BC23 BC25 BC27 BD02 BD03 BD08 BD09 BD14 5K048 AA04 BA04 BA13 CA08 DC01 EA11 EB02 FC01 HA01 HA02 HA03

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 録画装置でなされた録画の予約状況の通
   知を受信する過程と、 端末からリモートでなされる予約の設定の要求を受信す
   る過程と、 前記録画装置における予約状況と前記端末による予約設
   定要求との整合性を確認する過程と、 前記整合性がない場合に、前記端末へ警告を通知する過
   程とを含むことを特徴とする録画予約方法。
2. 【請求項２】 録画装置でなされた録画の予約状況の通
   知を受けて、参照用予約データを更新する過程と、 端末からリモートでなされる予約の設定の要求を受け
   て、前記参照用予約データに反映する過程と、 前記予約設定要求の反映された前記参照用予約データを
   前記録画装置に送信する過程とを含むことを特徴とする
   録画予約方法。
3. 【請求項３】 前記反映する過程に先立って、前記予約
   設定要求と前記参照用予約データ内の予約状況との整合
   性を判断する過程と、整合性がない場合に、前記端末へ
   警告を通知する過程とをさらに含むことを特徴とする請
   求項２に記載の録画予約方法。
4. 【請求項４】 録画装置でなされた予約状況を参照用予
   約データとして受信し、これを記憶部において適宜更新
   する同期処理部と、 端末からリモートでなされる予約の設定要求を受信する
   予約設定受信部と、 前記予約設定要求と前記参照用予約データ内の予約状況
   との整合性を判断する予約受理判断部と、 整合性がない場合に、前記端末へ警告を通知する警告部
   とを含むことを特徴とする録画予約装置。
5. 【請求項５】 当該録画予約装置はサーバとして設けら
   れ、複数のユーザのそれぞれについて録画予約に関する
   処理を個別に行うことを特徴とする請求項４に記載の録
   画予約装置。
6. 【請求項６】 前記予約受理判断部は、整合性がある場
   合に、前記予約設定要求を前記参照用予約データに反映
   することにより、更新用データを作成し、前記同期処理
   部は前記更新用データを前記録画装置に送信することを
   特徴とする請求項４または５に記載の録画予約装置。
7. 【請求項７】 前記予約受理判断部は、前記参照用予約
   データ内の予約状況の中に、前記設定要求の予約時間帯
   と重複する他の予約がある場合に、整合性がないと判断
   することを特徴とする請求項６に記載の録画予約装置。
8. 【請求項８】 前記同期処理部は前記録画装置との間で
   適宜通信を行い、前記予約受理判断部は、前記予約設定
   要求が次回の通信のタイミングでは間に合わない予約内
   容を含むかどうかを判断し、前記警告部は、そのような
   予約内容を含む場合に、前記端末へ警告を通知すること
   を特徴とする請求項５に記載の録画予約装置。
9. 【請求項９】 前記予約受理判断部は、前記予約設定要
   求が前記録画装置の記憶容量を超える録画の予約内容を
   含むかどうかを判断し、前記警告部は、そのような予約
   内容を含む場合に、前記端末へ警告を通知することを特
   徴とする請求項４または５に記載の録画予約装置。
10. 【請求項１０】 前記予約設定要求が前記録画装置で受
    けつけられ、録画が完了した場合に、その旨を前記端末
    へ通知することを特徴とする請求項５から９のいずれか
    に記載の録画予約装置。
11. 【請求項１１】 サーバと録画装置とがネットワークで
    接続された録画予約システムであって、 前記サーバは、 前記録画装置における予約データを記憶部において適宜
    更新するサーバ側同期処理部と、 ユーザの端末からリモートでなされる予約の設定要求を
    受信する予約設定受信部とを含み、 前記サーバ側同期処理部は、前記予約設定要求を前記録
    画装置に送信し、 前記録画装置は、 前記サーバから前記予約設定要求を受信し、適宜予約デ
    ータを更新する録画装置側同期処理部と、 ユーザから予約の設定要求を受けつける予約設定入力部
    とを含み、 前記録画装置側同期処理部は、当該録画装置でなされた
    ユーザの予約設定内容を前記サーバへ送信することを特
    徴とする録画予約システム。