JP2002158845A - ファクシミリ通信方法並びにファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方法並びにファクシミリ装置

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JP2002158845A JP2000356195A JP2000356195A JP2002158845A JP 2002158845 A JP2002158845 A JP 2002158845A JP 2000356195 A JP2000356195 A JP 2000356195A JP 2000356195 A JP2000356195 A JP 2000356195A JP 2002158845 A JP2002158845 A JP 2002158845A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のITU−T T.30に準拠したファク
シミリ装置では、通信開始時の回線状況より、ファクシ
ミリメッセージ通信時の回線状況が劣化してしまった場
合、通信時間が大幅にかかってしまう可能性があるとい
う問題点がある。 【解決手段】本発明のファクシミリ装置は、ECM通信
において、PPRによる誤り再送が発生した時、再送が
正常終了した次のブロックページ送信終了後にPPS−
EOMを送出してフェーズBによるトレーニング手順を
再実行し、受信機とのネゴシエーションによりモデム速
度を変更することで、最適なモデム速度を決定し、通信
時間の効率化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−T勧告
T.30に準拠したファクシミリ通信方法並びにファク
シミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】G3ファクシミリ装置の端末特性はIT
U−T勧告T.4で、伝送手順は勧告T.30で規定さ
れている。G3ファクシミリでは、走査した文書データ
をそのまま使用せず、符号化することによって通信時間
の短縮を図っており、勧告T.4では、使用する変復調
器(モデム)は、一般交換電話網ではV.27ter
(2400bps、4800bps)を標準としている
が、V.29(7200、9600bps)やV.17
(7200、9600、12000、14000bp
s)も使用できるように規定している。
【0003】ファクシミリの伝送手順は、図6に示すA
〜Dの5つのフェーズに分かれている。フェーズA(呼
設定)では、相手局との接続をする。フェーズB(プリ
メッセージ手順)では、機能の識別と通信可能な条件の
選択を行う。識別セクションでは、グループ識別、受信
確認、加入者識別、非標準機能の識別を、コマンドセク
ションでは、グループコマンド、位相/トレーニング、
同期、オプショナルコマンド、伝送路調整、エコーサプ
レッサ解除などの手順を実行する。フェーズC(メッセ
ージ伝送)では、ファクシミリ符号化データを伝送す
る。文書は1ページ単位で送信される。ファクシミリメ
ッセージは符号化され、1ページを256のフレームに
分割し、それぞれにフレーム番号をつけて送信される。
フェーズD(ポストメッセージ手順)では、1ページ送
信後の確認および複数ページの伝送のための手順を実行
する。メッセージ終了信号(EOM)、マルチページ信
号(MPS)、ファクシミリ制御手順終了信号(EO
P)、確認信号(MCF)などをやり取りし、EOMの
場合はフェーズBへ、MPSの場合はフェーズCへ移行
し、先の手順を繰り返す。EOPの場合には、次のフェ
ーズEへ移行する。フェーズE(呼解放)では、接続を
終了して回線を解放する。
【0004】そして、勧告T.30では、誤り訂正方式
の通信モード(以下ECM通信と記す)をオプション機
能として規定し、伝送誤りのない画像の送受信を可能に
している。受信側では、エラーが発生したフレームの番
号を送信側に部分ページ要求信号(以下PPRと記す)
により通知すると、送信側は通知されたフレームだけを
再度送信する。図7にECM通信における誤り訂正のシ
ーケンスの例を示す。この過程は次のようになる。 1)データを256のフレームに分割して部分ページを
送る。 2)256フレームの伝送が終了すると、送信側は部分
ページ信号PPS−EOPを送る。 3)この例では、フレーム1と3が正しく受信できなか
ったので、そのフレームの再送を要求するためのPPR
信号を送信側に送る。PPR信号のフレーム構成を図9
に示す。再送すべきフレームはファクシミリ情報フィー
ルド(FIF)内の256ビットのエラーマップデータ
の対応するビットを1とすることによって示される。 4)PPR信号を受信した送信側は要求されたフレーム
1、3のみを再送する。 5)フレーム1は今回も正しく受信できなかったため、
受信側は再びPPR信号を送信側に送る。 7)送信側は、フレーム1を再々送する。 8)フレーム1が正しく受信できたため、受信側はメッ
セージ確認のMCF信号を送信側に送る。PPRによる
再送は4回まで行われる。4回の再送を行ってもエラー
が解消されず、さらに再送動作を継続する場合は、図8
に示すように、送信側から5回目の再送の前に訂正続行
信号(以下CTCと記す)によってモデム速度の変更の
指定を行うことにより、ファクシミリメッセージの再送
が行われている。5回目の再送時には4回目までとは異
なるモデム速度で送信される。
【0005】従来のITU−T T.30に準拠したフ
ァクシミリ装置では、ファクシミリメッセージ通信時の
回線状況が、通信開始時の状況より劣化してしまった場
合、通信時間が大幅にかかってしまう可能性があるとい
う問題点がある。その原因は、従来のCTCによるモデ
ム速度変更は、所定の下げ幅で送信モデム速度を下げて
行きながら、エラー発生時の受信機の受信可能なモデム
速度を、探し求める方式であって、送信機が受信機と折
衝(ネゴシエーション)した上で送出されるものではな
いため、ファクシミリメッセージにエラーの発生しない
モデム速度を即座にかつ的確に決定できないということ
に因るものである。例えば、CTCにより2400bp
sづつ速度を変更するようなシステムで、最終的には7
200bpsの速度変更が必要であった場合、速度変更
毎に再送が4回発生するため、最終的に12回の再送が
発生してしまい、この再送による通信時間は全て無駄な
時間となってしまう。また、CTCにより4800bp
sづつ速度を変更するようなシステムで、本来は240
0bpsの変更で受信が可能であった場合、無駄な低速
度へのモデム速度変更することになって、通信時間の増
大が生じてしまうことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みて成されたものであって、その目的とするとこ
ろは、ITU−T勧告T.30に準拠したファクシミリ
通信の相互通信において、回線状況により、ファクシミ
リメッセージにエラーの発生しやすい環境であっても、
送信機が受信機とのネゴシエーション(折衝)に基づい
て最適なモデム速度を選択することにより、通信時間の
効率化が図れ、高い通信の信頼性を持ったファクシミリ
通信方法並びにファクシミリ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明のファクシミリ通信方法は、ITU−T T.3
0で勧告となっているファクシミリ通信機能の1つであ
る誤り訂正機能において、受信側ファクシミリからの部
分ページ要求信号(PPR信号)による誤り再送が発生
した時、送信側ファクシミリが、再送が正常終了した次
のファクシミリメッセージ送信終了後にメッセージ終了
信号(PPS−EOM信号)を送出し、AからEまでの
5つのフェーズで定義されている手順のフェーズBによ
るトレーニング手順を受信側ファクシミリとの間で再実
行して受信側ファクシミリとの折衝(ネゴシエーショ
ン)によりモデム速度を変更することを特徴とする。ま
た、本発明の請求項2に係わる発明のファクシミリ装置
は、ITU−T T.30で勧告となっているファクシ
ミリ通信機能の1つである誤り訂正機能において、受信
側ファクシミリからの部分ページ要求信号(PPR信
号)による誤り再送が発生した時、送信側ファクシミリ
が、再送が正常終了した次のファクシミリメッセージ送
信終了後にメッセージ終了信号(PPS−EOM信号)
を送出し、AからEまでの5つのフェーズで定義されて
いる手順のフェーズBによるトレーニング手順を受信側
ファクシミリとの間で再実行して受信側ファクシミリと
の折衝(ネゴシエーション)によりモデム速度を変更す
る手段を有することを特徴とする。本発明の請求項3に
係わる発明のファクシミリ通信方法は、ITU−T
T.30で勧告となっているファクシミリ通信機能の1
つである誤り訂正機能において、受信側ファクシミリか
らの部分ページ要求信号(PPR信号)による誤り再送
が発生した時、訂正続行信号(CTC)によりモデム速
度を変更する第1のモデム速度変更手順と、前記PPR
信号による誤り再送が発生した時、送信側ファクシミリ
が、再送が正常終了した次のファクシミリメッセージ送
信終了後にメッセージ終了信号(PPS−EOM信号)
を送出し、AからEまでの5つのフェーズで定義されて
いる手順のフェーズBによるトレーニング手順を受信側
ファクシミリとの間で再実行して受信側ファクシミリと
の折衝(ネゴシエーション)によりモデム速度を変更す
る第2のモデム速度変更手順とを備え、予め定めた特定
の条件の時、前記第1のモデム速度変更手順から前記第
2のモデム速度変更手順へ、モデム速度変更手順を切り
替えることができることを特徴とする。また、本発明の
請求項4に係わる発明のファクシミリ装置は、ITU−
T T.30で勧告となっているファクシミリ通信機能
の1つである誤り訂正機能において、受信側ファクシミ
リからの部分ページ要求信号(PPR信号)による誤り
再送が発生した時、訂正続行信号(CTC)によりモデ
ム速度を変更する第1のモデム速度変更手順と、前記P
PR信号による誤り再送が発生した時、送信側ファクシ
ミリが、再送が正常終了した次のファクシミリメッセー
ジ送信終了後にメッセージ終了信号(PPS−EOM信
号)を送出し、AからEまでの5つのフェーズで定義さ
れている手順のフェーズBによるトレーニング手順を受
信側ファクシミリとの間で再実行して受信側ファクシミ
リとの折衝(ネゴシエーション)によりモデム速度を変
更する第2のモデム速度変更手順とを備え、予め定めた
特定の条件の時、前記第1のモデム速度変更手順から前
記第2のモデム速度変更手順へ、モデム速度変更手順を
切り替える手段を有することを特徴とする。また、本発
明の請求項5に係わる発明のファクシミリ装置は、前記
請求項4に係わる発明記載の前記予め定めた特定の条件
が、連続するブロックページで送信エラーが発生した場
合であることを特徴とする。また、本発明の請求項6に
係わる発明のファクシミリ装置は、前記請求項4に係わ
る発明記載の前記予め定めた特定の条件が、同一ブロッ
クページの同一フレームで連続して送信エラーが発生し
た場合であることを特徴とする。また、本発明の請求項
7に係わる発明のファクシミリ装置は、前記請求項4に
係わる発明記載の前記予め定めた特定の条件が、送信エ
ラー発生フレーム数が予め定めた数を超えた場合である
ことを特徴とする。また、本発明の請求項8に係わる発
明のファクシミリ装置は、前記請求項4に係わる発明記
載の前記予め定めた特定の条件が、複数であって前記複
数の条件から、任意に1つを指定する手段を有すること
を特徴とする。また、本発明の請求項9に係わる発明の
ファクシミリ装置は、前記請求項4に係わる発明記載の
モデム速度変更手順を切り替える手段が、自動的に切り
替える機能を有することを特徴とする。また、本発明の
請求項10に係わる発明のファクシミリ装置は、前記請
求項9に係わる発明記載の前記自動的に切り替える機能
を、有効または無効にするスイッチを有することを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のファクシ
ミリ装置の機能構成を表すブロック図である。その構成
は、全ての装置動作を制御する制御部1と、本発明の動
作の条件を指定したり、本発明の動作の機能を有効また
は無効にするスイッチを設定するUI制御部2と、指定
された本発明の動作の条件やPPRに関する各種情報等
を記憶する記憶部3と、本発明のモデム速度変更手順を
含むファクシミリ通信プロトコルを制御する通信制御部
4と、受信された相手信号を解析し、次手順信号を決定
する信号解析部5と、モデム速度の設定や変調復調を行
うモデム部6と、回線制御を行う回線制御部7と、画像
データの符号化および復号化を行う画像処理部8と、画
像データの印字を行うプリント部9と、画像データの読
み取りを行うスキャナ部10で構成される。本発明の動
作の条件とは、受信機と折衝してモデム速度を変更する
条件、すなわち後述の通信シーケンス例にて実施例を示
すように、例えば連続するブロックページでエラーが発
生した場合や同一ページの同一フレームで2回以上エラ
ーが発生した場合などを指す。
【0009】次に、本発明のファクシミリ装置の基本動
作について説明する。まず、本発明の装置に、本発明が
動作するための条件をUI制御部2より指定する。指定
された情報は記憶部3に記憶される。次に、本発明の装
置がECM送信動作を開始する時、制御部1は記憶部3
より本発明が動作するための条件を含めて通信に必要な
情報を通信制御部4に通知する。通信制御部4は、信号
解析部5やモデム部6や回線制御部7を制御して、受信
機との通信手順を実行するとともに、スキャナ部10か
ら読み取られ、画像処理部8で圧縮されたファクシミリ
メッセージをHDLCフレーム化し、受信機に送信す
る。信号解析部5は受信機からのPPRに関する各種情
報を記憶し、先に制御部1が通信制御部4に通知した条
件に一致するかを判定する。そして、一致した場合、本
発明によるモデム速度変更手順を指示し、一致しなかっ
た場合、応答信号や通信シーケンスに合わせて次処理を
指示する。通信制御部4は、その指示結果にしたがい、
受信機との通信を行う。
【0010】さらに、本発明の詳細な動作について、図
面を参照し、具体的なITU−T勧告T.30の信号シ
ーケンス例を交えて説明する。本発明の第1の実施例で
ある、連続するブロックページでエラー発生した場合が
受信器と折衝してモデム速度を変更するための条件であ
る時のモデム速度変更の動作であって、図2および図4
および図5を参照しながら説明する。図2は、連続する
ブロックページでのエラー発生時の、本発明のモデム速
度変更の通信シーケンスの例を示し、図4は、通信制御
部4によるフォールバック手順の制御フローを表す。ま
た、図5は、信号解析部5による信号解析および次手順
判定制御フローを表す。図4の通信制御部の制御フロー
を参照すると、まず、通信制御部4は、モデム部6より
応答信号を受信すると(処理2)、信号解析部5に対し
て信号解析および次手順判定処理を指示する(処理
3)。図5の信号解析部の制御フローを参照すると、信
号解析および次手順判定処理を指示された信号解析部5
は、応答信号の種別を解析し(分岐1)、PPRであっ
た場合、PPRのエラーフレーム情報やPPR受信回数
等、本発明が動作する条件、すなわち、ここでは「連続
するブロックページでのエラーが発生」を判定するため
に必要な情報を記憶部3に記憶した後(処理1)、PP
R受信回数を判定する(分岐2)。
【0011】図2を参照すると、手順シーケンスではフ
ァクシミリメッセージ1の送信にエラーを生じ、4回目
のPPRを受信している(図2のS3)。そこで、信号
解析部5は、ITU−T勧告T.30の勧告に従い、次
手順を従来のCTCによるモデム速度変更手順と決定し
(図5の分岐2)、通信制御部4に通知する。再び図2
を参照すると、従来のCTCによるモデム速度変更の後
(S3,S4,S5)、ファクシミリメッセージ1は正
常に送信され(S6,S7,S8)、ファクシミリメッ
セージ2の送信に移行する。ファクシミリメッセージ2
送出後(S9、S10)の各制御は、ファクシミリメッ
セージ1の送信時と同様にモデム部6による応答信号受
信、および信号解析部5により信号解析および次手順判
定処理を行う。図2を参照すると、ファクシミリメッセ
ージ2においても応答信号がPPRである(S11)。
そこで、信号解析部5は、さらにPPR信号のエラーフ
レーム情報やPPR受信回数等、本発明が動作する条件
を判定するために必要な情報を記憶部3に記憶する。そ
の後、ファクシミリメッセージ2は、再送により(S1
2、S13)、正常に送信されている(S14)。図2
は、連続するブロックページでのエラー発生が本発明の
動作条件である場合の、本発明によるモデム速度変更の
通信シーケンス例である。すなわち、ファクシミリメッ
セージ1に続いてファクシミリメッセージ2でもエラー
発生が起こっている。したがって、ファクシミリメッセ
ージ2に対するPPR受信により記憶された記憶部3の
PPRに関する各種情報と、本発明が動作する条件。す
なわち、「連続するブロックページでのエラー発生」は
一致していることになる。したがって、図5を参照する
と、ファクシミリメッセージ2が正常に送信され、MC
Fが受信された時(分岐2)、信号解析部5は通信制御
部4との共有情報として、本発明によるモデム速度変更
動作要求有りを通信制御部4に通知する(処理4)。図
2を参照すると、ファクシミリメッセージ2が正常に送
信されると(S12,S13,S14)、ファクシミリ
メッセージ3が送出される(S15)。その後、図4を
参照すると、通信制御部4は信号解析部5から本発明に
よるモデム速度変更動作要求有りが通知されたか判定
し、通知有りと判定される(分岐2)。そこで、通信制
御部4は、PPS−EOM信号を送出し(図4の処理
5、図2のS16)、通信シーケンスをフェーズBに変
更する(図6)。そして、受信機とのトレーニング手順
を再実行し、モデム速度の変更が行われる(図2のS1
8〜S24)。その手順は、受信機側より、非標準機能
を表すNSFフレーム信号と被呼端末識別信号CSI信
号と受信機がITU−T標準の受信機能を持つことを示
すディジタル識別信号DISを送信機側に送る(S1
8)。送信機側より、非標準機能設定信号NSS、送信
端末識別信号TSI、DIS信号で表示される標準機能
の中から設定される機能を示す命令信号であるDCS信
号が送信され(S19)、そして、この伝送速度でチャ
ンネルが使用できるかどうかチェックするトレーニング
チェック信号TCFが送られる(S20)。しかしなが
ら、この伝送速度ではモデムのトレーニング信号が受け
られない旨のトレーニング失敗信号FTTが受信機から
送られて来る(S21)。送信機は再度伝送速度を変更
してトレーニングを行う(S22、S23)。今度は受
信準備確認信号CFRが受信機から送られてきて、受信
が可能であることが通知されてくる。その結果、劣化し
た回線状況下においても受信機の受信可能なモデム速度
が再決定され、ファクシミリメッセージ4以降の受信が
適切なモデム速度で行われるようになる(S25〜S2
7)。
【0012】次に本発明の第2の実施形態である、同一
ブロックページの同一フレームでのエラー発生時のモデ
ム速度変更の動作を図3を参照しながら説明する。図3
は、同一ブロックページ(ファクシミリメッセージ1)
の同一フレーム(xフレーム)でのエラー発生が本発明
の動作条件である場合のモデム速度変更の通信シーケン
ス例である。この場合も図2と同様な制御により、制御
フローが実現される。
【0013】図2や図3のようなシーケンス例のよう
に、回線状況が劣化することにより通信時間が増加して
しまう例は、ファクシミリ装置の使用環境や設置されて
いる場所の回線特性により様々なケースが考えられる。
そこで、本発明が動作する条件をUI制御部2で指定で
きるようにするか、または、自動的に切換えられるよう
にするか、あるいは自動切換え機能をスイッチにより選
択できるようにする等の新たな機能を付加することによ
り、あらゆる通信環境に応じて、効率的に適切なモデム
速度を選択することができ、通信時間の効率化が実現さ
れ、その結果、最適な通信を提供することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のITU−
T勧告T.30に準拠したファクシミリ装置のECM通
信において、回線状況に合わせて誤り再送時のモデム速
度変更手順を、受信機とのネゴシエーションのもとに行
うことにより、通信品質の優れた高い信頼性を持つファ
クシミリ装置が提供される。さらに具体的に以下の効果
を奏する。第1の効果は、従来技術よりも通信時間の効
率化が図れることである。その理由は、従来技術では、
モデム速度変更時のモデム速度を送信機側で一方的に決
定するため、実際にはファクシミリメッセージ受信不可
な速度でエラー再送を行う可能性や、不要なモデム速度
変更を行う可能性があるが、本発明では受信機とのネゴ
シエーションを行うため、常に最適なモデム速度を決定
できる。ファクシミリメッセージの再送によるモデム速
度変更は、同一速度でのエラー再送が4回行われてから
実行される。また再送時間もエラーフレーム数に比例す
る。例えば全フレーム再送が発生したりすると、その通
信時間は膨大なものになってしまう。そこで、本発明に
よるフォールバック手順を行うことにより、劣化した回
線状況においても常に最適なモデム速度を決定できるた
め、エラー再送頻度が減り、エラー再送による通信時間
の増加を防ぐことができる、という点によるものであ
る。
【0015】第2の効果は、通信環境、回線特性に応じ
て本発明が動作する条件を指定できることがある。その
理由は、回線状況の変化には様々なものがあり、条件を
状況に応じて指定できることにより、あらゆる環境下で
本発明が最大限に有効に活用できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の機能ブロック図で
ある。
【図2】連続するブロックページでのエラー発生時の、
本発明におけるモデム速度変更の通信シーケンス例であ
る。
【図3】同一ブロックページ、同一フレームでエラー発
生時の、本発明におけるモデム速度変更の通信シーケン
ス例である。
【図4】本発明における通信制御部4によるフォールバ
ック手順制御フローを示す図である。
【図5】本発明における信号解析部5による信号解析お
よび次手順判定制御フローを示す図である。
【図6】ITU−T T.30のファクシミリ伝送のフ
ェーズを示す図である。
【図7】ECM通信における誤り訂正のシーケンスの例
を示す図である。
【図8】CTCによるモデム速度の変更のシーケンスの
例を示す図である。
【図9】PPR信号のフレーム構成を示す図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 UI制御部 3 記憶部 4 通信制御部 5 信号解析部 6 モデム部 7 回線制御部 8 画像処理部 9 プリント部 10 スキャナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C075 CA01 CB02 CD07 CD21 CD22 CD25 CE10 FF04 5K034 AA01 CC04 DD01 FF02 FF05 HH01 HH02 HH11 KK02 MM03 MM08 NN12 NN22 TT01 5K101 KK01 TT06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T T.30で勧告となってい
    るファクシミリ通信機能の1つである誤り訂正機能にお
    いて、受信側ファクシミリからの部分ページ要求信号
    (PPR信号)による誤り再送が発生した時、送信側フ
    ァクシミリが、再送が正常終了した次のファクシミリメ
    ッセージ送信終了後にメッセージ終了信号(PPS−E
    OM信号)を送出し、AからEまでの5つのフェーズで
    定義されている手順のフェーズBによるトレーニング手
    順を受信側ファクシミリとの間で再実行して受信側ファ
    クシミリとの折衝(ネゴシエーション)によりモデム速
    度を変更することを特徴とするファクシミリ通信方法。
  2. 【請求項2】 ITU−T T.30で勧告となってい
    るファクシミリ通信機能の1つである誤り訂正機能にお
    いて、受信側ファクシミリからの部分ページ要求信号
    (PPR信号)による誤り再送が発生した時、送信側フ
    ァクシミリが、再送が正常終了した次のファクシミリメ
    ッセージ送信終了後にメッセージ終了信号(PPS−E
    OM信号)を送出し、AからEまでの5つのフェーズで
    定義されている手順のフェーズBによるトレーニング手
    順を受信側ファクシミリとの間で再実行して受信側ファ
    クシミリとの折衝(ネゴシエーション)によりモデム速
    度を変更する手段を有することを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  3. 【請求項3】 ITU−T T.30で勧告となってい
    るファクシミリ通信機能の1つである誤り訂正機能にお
    いて、受信側ファクシミリからの部分ページ要求信号
    (PPR信号)による誤り再送が発生した時、訂正続行
    信号(CTC)によりモデム速度を変更する第1のモデ
    ム速度変更手順と、前記PPR信号による誤り再送が発
    生した時、送信側ファクシミリが、再送が正常終了した
    次のファクシミリメッセージ送信終了後にメッセージ終
    了信号(PPS−EOM信号)を送出し、AからEまで
    の5つのフェーズで定義されている手順のフェーズBに
    よるトレーニング手順を受信側ファクシミリとの間で再
    実行して受信側ファクシミリとの折衝(ネゴシエーショ
    ン)によりモデム速度を変更する第2のモデム速度変更
    手順とを備え、予め定めた特定の条件の時、前記第1の
    モデム速度変更手順から前記第2のモデム速度変更手順
    へ、モデム速度変更手順を切り替えることができること
    を特徴とするファクシミリ通信方法。
  4. 【請求項4】 ITU−T T.30で勧告となってい
    るファクシミリ通信機能の1つである誤り訂正機能にお
    いて、受信側ファクシミリからの部分ページ要求信号
    (PPR信号)による誤り再送が発生した時、訂正続行
    信号(CTC)によりモデム速度を変更する第1のモデ
    ム速度変更手順と、前記PPR信号による誤り再送が発
    生した時、送信側ファクシミリが、再送が正常終了した
    次のファクシミリメッセージ送信終了後にメッセージ終
    了信号(PPS−EOM信号)を送出し、AからEまで
    の5つのフェーズで定義されている手順のフェーズBに
    よるトレーニング手順を受信側ファクシミリとの間で再
    実行して受信側ファクシミリとの折衝(ネゴシエーショ
    ン)によりモデム速度を変更する第2のモデム速度変更
    手順とを備え、予め定めた特定の条件の時、前記第1の
    モデム速度変更手順から前記第2のモデム速度変更手順
    へ、モデム速度変更手順を切り替える手段を有すること
    を特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記予め定めた特定の条件が、連続する
    ブロックページで送信エラーが発生した場合であること
    を特徴とする前記請求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 前記予め定めた特定の条件が、同一ブロ
    ックページの同一フレームで連続して送信エラーが発生
    した場合であることを特徴とする前記請求項4記載のフ
    ァクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記予め定めた特定の条件が、送信エラ
    ー発生フレーム数が予め定めた数を超えた場合であるこ
    とを特徴とする前記請求項4記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記予め定めた特定の条件が、複数であ
    って前記複数の条件から、任意に1つを指定する手段を
    有することを特徴とする前記請求項4記載のファクシミ
    リ装置。
  9. 【請求項9】 モデム速度変更手順を切り替える手段
    が、自動的に切り替える機能を有することを特徴とする
    前記請求項4記載のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 前記自動的に切り替える機能を、有効
    または無効にするスイッチを有することを特徴とする前
    記請求項9記載のファクシミリ装置。
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