JP2002158397A - レーザ駆動方法および駆動装置 - Google Patents
レーザ駆動方法および駆動装置Info
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Abstract
を、テスト発光、または、高速サンプルホールド回路を
用いることなく、常時連続的に強度を制御する。 【解決手段】 光源から出射されたビームの強度を検出
して、モニタ波形を生成するステップと、記録データを
受け取るステップと、受け取った前記データに基づい
て、該ビームの強度の期待値波形を生成するステップ
と、生成された前記モニタ波形と前記期待値波形との波
形の差分を演算するステップと、前記波形の差分の演算
結果に基づいて、バイアス電流源の電流量を制御するス
テップと、制御された前記バイアス電流源の電流量に基
づいて、光源からビームを出射するステップとを含む、
レーザ駆動方法等を提供する。
Description
に関する。
されている光ディスク装置の光源にはレーザが用いられ
ている。一般に、レーザ素子は個別の特性差が大きく、
またレーザ素子の温度変化、経時変化の影響により、入
力電流と出力光強度の関係は一定ではない。従って、光
ディスク装置では、発光強度をモニターしながら出力光
強度を一定に制御するフィードバック型のパワー制御に
より、常に所望のレーザ強度を得るようにしている。更
に、記録可能な光ディスク装置では、レーザ光を記録デ
ータに応じてパルス発光させた状態でパワー制御する必
要があり、種々の方法が提案されている。
レーザパワー制御方法は、大別すると2種類ある。1つ
は、データを記録していないときにテスト発光を行うこ
とでパルス発光に必要な電流値を求めて記憶し、データ
記録時には、記憶しておいた電流値を保持したまま記録
を続ける方法である。これは、テスト発光方式と呼ばれ
る。もう1つは、記録データ中に存在する、局所的に強
度が一定の区間を高速サンプルホールド回路で抽出し、
記録中に離散的にパワー制御を行う方法である。これ
は、サンプルホールド方式と呼ばれる。サンプルホール
ド方式の例として、特開平9−171631号公報の技
術が挙げられる。
方式には、それぞれ以下のような問題が存在する。
データ記録を行う場合に、たとえ保持した電流値が一定
でも、レーザの温度がデータ記録中に上昇して発光強度
が変化してしまう。この問題に対しては、記録トラック
の一定間隔毎にテスト発光用の領域(ギャップ)を設け
たトラックフォーマットを採用し、一定時間毎にテスト
発光することで、強度変化を無視できる量に抑えること
ができる。しかしその反面、ギャップの分だけ記録エリ
アが減少するので、記録媒体の容量効率が悪くなる。
を向上させる目的で記録データの周波数を高めた場合、
発光強度モニター部の周波数特性が不足することがあ
る。また、このとき、高速サンプルホールド回路に極め
て高い応答性能が必要となって使用部品のコストアップ
を招いてしまう。
て、データ記録中にパルス発光状態にあるレーザを、テ
スト発光、または、高速サンプルホールド回路を用いる
ことなく、常時連続的に強度を制御することである。
方法は、光源から出射されたビームの強度を検出して、
モニタ波形を生成するステップと、データを受け取るス
テップと、受け取った前記データに基づいて、前記ビー
ムの強度の期待値波形を生成するステップと、生成され
た前記モニタ波形と前記期待値波形との波形の差分を演
算するステップと、前記波形の差分の演算結果に基づい
て、バイアス電流源の電流量を制御するステップと、制
御された前記バイアス電流源の電流量に基づいて、光源
からビームを出射するステップとを含み、これにより上
記目的を達成できる。
データに応じてスイッチングされるパルス電流源の電流
量に基づいて、光源からビームを出射するステップであ
ってもよい。
同じ帯域に帯域制限するステップをさらに含んでもよ
い。
トム間の差を検出し、モニタ振幅として出力するステッ
プと、帯域制限された前記期待値波形のピークボトム間
の差を検出し、期待値振幅として出力するステップと、
出力された前記モニタ振幅と前記期待値振幅との振幅差
を演算するステップと、前記振幅差の演算結果に基づい
て、前記パルス電流源の電流量を調整するステップとを
さらに含んでもよい。
されたビームの強度を検出して、モニタ波形を生成する
発光強度モニタ部と、データを受け取り、受け取った前
記データに基づいて、前記ビームの強度の期待値波形を
生成する期待値波形生成部と、発光強度モニタ部により
生成された前記モニタ波形と、期待値波形生成部により
生成された前記期待値波形との波形の差分を演算する差
動演算器と、差動演算器による前記波形の差分の演算結
果に基づいて、電流量を制御するバイアス電流源とを備
えたレーザ駆動装置であって、バイアス電流源により制
御された電流量に基づいて、光源からビームを出射させ
る。これにより、上記目的が達成される。
グされて電流量を調整するパルス電流源をさらに含み、
バイアス電流源により制御された電流量、および、パル
ス電流源により調整された電流量に基づいて、光源から
ビームを出射させてもよい。
それぞれ略同じ帯域に帯域制限する2つのフィルタをさ
らに備えていてもよい。
記モニタ波形のピークボトム間の差を検出し、モニタ振
幅として出力するモニタ振幅検出部と、帯域制限された
前記期待値波形のピークボトム間の差を検出し、期待値
振幅として出力する期待値振幅検出部と、モニタ振幅検
出部から出力された前記モニタ振幅と、期待値振幅検出
部から出力された前記期待値振幅との振幅差を演算する
振幅差動演算器とをさらに備えており、パルス電流源
は、振幅差動演算器による前記振幅差の演算結果に基づ
いて、電流量を調整してもよい。
発明の実施の形態を説明する。図面では、同一の機能を
有する構成要素には同一の参照符号を付すものとする。
ーザ駆動装置20を備えた、光ディスク装置100の部
分概略図である。光ディスク装置100は、光ディスク
101に記録されたデータを読み出して、ユーザが視聴
可能な情報、または、コンピュータが利用可能な情報と
して再生する。また、光ディスク装置100は、所定の
データをレーザを用いて、光ディスク101に記録す
る。データの読み出し動作を説明すると、図1を参照し
て、光ディスク装置100のレーザ光源16から出射さ
れたレーザビームは、コリメートレンズ102で平行光
にされ、透過ミラー103、偏光ビームスプリッタ10
4、および、4分の1波長板109を経由し、対物レン
ズ105で収束ビームに変換される。そしてビームは光
ディスク101に照射され、その情報記録面上に集光さ
れる。光ディスク101の情報記録面で反射されたビー
ムは、再び4分の1波長板109を通過する。これによ
り反射光の偏光方向が変えられる。その後、反射光は偏
光ビームスプリッタ104に到達する。偏光ビームスプ
リッタ104は、再生光だけを反射させて抽出する。そ
の結果、抽出された光は、集光レンズ106を通して光
検出器107に導かれる。光検出器107で検出された
信号は、読み出されたデータの信号として再生される。
一方、書き込み動作を説明すると、光ディスク装置10
0は、レーザ光源16のレーザビームの強度を調整し
て、光ディスク101の所定の位置に、所定の時間間隔
だけレーザビームを照射する。このレーザビーム照射に
より、照射された位置の物理的な特性が変化し、データ
が記録される。
ザ強度を得るために、レーザ光源16のレーザ発光強度
をモニターしながら出力光強度を一定に制御するフィー
ドバック型のパワー制御を行う。パワー制御を行うため
の機構が、図1に示すレーザ駆動装置20であり、発光
強度モニタ部1において、レーザ光源16のレーザ発光
強度をモニターする。
明する。図2は、実施の形態1のレーザ駆動装置20の
ブロック図である。レーザ駆動装置20は、レーザ光源
16から出射されたレーザビームを、コリメートレンズ
102、透過ミラー103および、集光レンズ108を
介して、発光強度モニタ部1で受け取る。受光されるレ
ーザビームは、透過ミラー103の特性によって調整可
能であり、例えば、レーザ光源16の出力光量の10%
である。レーザ光源16のパワー制御が、この割合を勘
案して行わなければならないことはいうまでもない。レ
ーザ駆動装置20は、受け取ったレーザビームの強度
が、所定の強度になるように、レーザ光源16に流す電
流量を制御する。レーザ駆動装置20は、発光強度モニ
タ部1と、期待値波形生成部5と、差動演算器11と、
積分器13と、バイアス電流源14と、パルス電流源1
5とを備えている。なお、説明の便宜上、図2にはレー
ザ光源16も示す。
ニタ部1は、レーザ光源16から実際に出射される光の
強度を検出し、モニタ波形2を生成する。モニタ波形
は、時間と電圧(モニタ電圧)との関係として規定され
る。より詳しくは、発光強度モニタ部1は、ピンダイオ
ード3と、i/v変換回路4とを含む。ピンダイオード
3は、レーザ光源16のレーザ光17を受光し、発光強
度を電流として検出する。i/v変換回路4は、ピンダ
イオード3の出力電流を電圧値に変換する。これによ
り、モニタ波形を得ることができる。
調がなされたレーザ光を受光検出した際に得られる光強
度の期待値波形を、記録データの入力に同期して生成
し、期待値電圧6として出力する。期待値波形生成部5
は、パワー値多重回路(Multiplexer: MPX)7と、
DAコンバータ10とを含む。
り詳しく説明する。図3は、期待値波形生成部5の構成
および動作を示す図である。(a)は、期待値波形生成
部5の構成を示すブロック図を示す。パワー値多重回路
(MPX)7は、パワー値8を発光パルスの変化点毎に
設定する。具体的には、パワー値多重回路7は、記録デ
ータ9に基づいて、スイッチ701を切り替え、発光パ
ルスを表す2種類のパワー値8(すなわち、記録パワー
値と消去パワー値)のいずれかをDAコンバータ(DA
C)10に送る。記録パワー値と消去パワー値は、いず
れもレーザ光源16(図2)を駆動させる際の諸条件
(温度等)に基づいて設定される値であり、レーザ光源
16(図2)の所望のビーム強度を与える理想値であ
る。
7の出力をアナログ電圧の波形に変換する。本明細書で
は、この「アナログ電圧」が期待値電圧として言及され
る。図3の(b)は、期待値波形生成部5の動作を示す
タイミング図である。まず、記録パワー値として値aが
与えられ、消去パワー値として値bが与えられるとす
る。0または1で表される記録データが、所定のタイミ
ングで入力されると、パワー値多重回路7の出力Xは、
記録データが0の場合には値b、記録データが1の場合
には値aとなる。このような出力Xを受け取ったDAコ
ンバータ10は、出力値aを電圧値aに変換し、出力値
bを電圧値bに変換して出力する。DAコンバータ10
の出力Yは、(b)の最下段に示されている。
期待値波形生成部5からの期待値電圧6と、i/v変換
回路4からのモニタ電圧2の差分を演算して、差分電圧
12を出力する。積分器13は、差動演算器11が出力
した差分電圧12を積分する。バイアス電流源14は、
積分器13の出力電圧に応じて電流量を制御する。バイ
アス電流源14は、具体的には、抵抗、電源およびトラ
ンジスタから構成される。すなわち、トランジスタのベ
ースは、積分器13の出力電圧を電流値に変換する抵抗
を介して、積分器13と接続される。トランジスタのコ
レクタは、電源と接続される。そしてトランジスタのエ
ミッタは、レーザ光源16と接続される。トランジスタ
はベース電流のhfe倍のコレクタ電流を流すことがで
きる。このhfe値は、直流電流増幅率と呼ばれ、トラ
ンジスタ毎におおよその値が決まっている。例えば、h
fe値が100のトランジスタにベース電流を1mA流せ
ば、コレクタ電流は100mAまで流すことができる。これ
により、バイアス電流源14は、積分器13の出力電圧
に応じて電流量を制御する。最後に、パルス電流源15
は、記録データ9に応じてスイッチングする。レーザ光
源16は、バイアス電流源14とパルス電流源15とで
電流駆動される。
明する。図4は、レーザ光源16(図2)の動作特性を
示す図である。図の横軸はレーザ光源の駆動電流を示
し、縦軸はレーザビームの発光強度を示す。なお、太線
は、レーザ光源16の駆動電流と発光強度との関係を示
す。図4に示すように、一般的なレーザ光源は、電流が
与えられていても、所定のしきい値までは発光せず、し
きい値以上の電流で直線的に発光強度が増加する特性を
有する。図4の(a)は、温度に応じて、しきい値電流
が変化するレーザ光源16(図2)の特性例を示す。仮
にレーザ光源16(図2)の温度が20℃であったとす
ると、しきい値電流はI20となり、消去パワー21に
相当するバイアス電流Iaと、消去から記録までの強度
に相当するパルス電流ΔIを加算した電流Ibをレーザ
光源16(図2)に供給する必要がある。一方、レーザ
光源16(図2)の温度が60℃である場合には、しき
い値電流がI60まで増加するので、同じ記録パワー2
0と消去パワー21を得るために、バイアス電流がIc
まで増加し、一方、パルス電流44は20℃の時のΔI
から変化しない。
20(図2)の動作を説明する。図5は、各種の信号波
形図である。図5において、各波形の横軸は時間軸を示
す。縦軸は、(a)はレーザの発光強度、(b)は期待
値電圧6、(c)はモニタ電圧2、および、(d)は差
分電圧12を示す。レーザ光源16(図1、2)は、図
5の(a)に示す発光強度で、すなわち記録パワー20
と消去パワー21の2値で、パルス発光しているとす
る。
(b)に示す通り、実際のレーザ発光強度17と相似形
をなすように、期待値電圧6を生成する。一方、図5の
(c)に示すように、発光強度モニタ部1によって検出
され、生成されるモニタ電圧2は、レーザ発光強度17
と類似しているが、少し傾きを持った波形となる。傾き
が現れる理由は、高域で減衰する受光素子(ピンダイオ
ード3)の周波数特性の影響があるからである。従っ
て、これら2つの信号の差分電圧12は、図5の(d)
に示すような”くさび型”のパルス列となる。両極性に
検出されるくさび部分は、積分器13(図2)によって
平滑化される。したがって、積分器13(図2)の出力
は、2つの信号の電圧方向(縦軸方向)のオフセット
(差分)になる。
0(図2)は、モニタ電圧2が期待値電圧6より大きい
とき、即ち実際のレーザ強度が所望の強度より大きいと
き、差分電圧が正極性に検出される。このとき、積分器
13の出力はバイアス電流源14の電流を減少させるの
で、レーザ強度は減少する。逆に、モニタ電圧2が期待
値電圧6より小さいとき、即ち実際のレーザ強度が所望
の強度より小さいとき、差分電圧が負極性に検出され
る。このとき、積分器13の出力はバイアス電流源14
の電流を増加させるので、レーザ強度も増大する。よっ
て、図4の(a)における特性の例に示すように、レー
ザビームの温度が変化した場合に、所望の強度を得るた
めのしきい値電流が変化しても、常にその強度で発光さ
せることができる。
の形態1における期待値波形生成部5(図2)および発
光強度モニタ部1(図2)の各々に、ローパスフィルタ
を追加して構成したレーザ駆動装置を説明する。ローパ
スフィルタは、期待値電圧とモニタ電圧を概ね同一帯域
に帯域制限して出力するためのフィルタである。ローパ
スフィルタを設けたことにより、モニタ波形と期待値波
形の差分検出精度を向上させることができる。
20のブロック図である。レーザ駆動装置120と、レ
ーザ駆動装置20(図2)との相違点は、レーザ駆動装
置20(図2)の発光強度モニタ部1および期待値波形
生成部5に、それぞれローパスフィルタ(LPF)を設
けたことである。ローパスフィルタを設けた発光強度モ
ニタ部および期待値波形生成部は、それぞれ発光強度モ
ニタ部121および期待値波形生成部125として参照
される。上述した相違点に関して、レーザ駆動装置12
0の構成を説明する。発光強度モニタ部121のローパ
スフィルタ50は、i/v変換回路4の出力2を帯域制
限したモニタ電圧51に変換する。続いて、期待値波形
生成部125のローパスフィルタ52は、DAコンバー
タ10の出力11を帯域制限した期待値電圧53に変換
する。ローパスフィルタ50、および、ローパスフィル
タ52は、同じ周波数特性(通過帯域の特性)を有す
る。帯域制限されたモニタ電圧51と帯域制限された期
待値電圧53とから、差動演算器11は、差分電圧54
を生成する。差分電圧54は、実施の形態1と同様に、
積分器13に入力される。バイアス電流源14は、積分
器13の出力に基づいて電流量を制御する。
120の動作を説明する。図7は、各種の信号波形図で
ある。レーザ光源16(図6)は、図7の(a)に示す
発光強度で、すなわち記録パワー20と消去パワー21
の2値で、パルス発光しているとする。
の(b)に示す通り、実際のレーザ発光強度17を帯域
制限し、鈍った波形として期待値電圧53を生成する。
図7の(c)に示すように、発光強度モニタ部121
(図6)によって検出され、生成されるモニタ電圧51
もまた、期待値電圧53と同じ帯域制限されているの
で、鈍った波形となる。従って図7の(d)に示すよう
に、これら2つの信号の差分電圧54からは、2つの信
号の電圧方向(縦方向)のオフセット電圧分だけが検出
される。
は、実施の形態1と同様に、レーザの温度が変化した場
合に所定の強度を得るためのしきい値電流が変化して
も、常に所定の強度でレーザ光源を発光させることがで
きる。さらに、発光強度モニタ部および期待値波形生成
部とに両者の出力信号帯域を同等に帯域制限するローパ
スフィルタを設けたので、差分検出の波形の局所乱れを
無くすことができる。従って、レーザ駆動装置のパワー
制御の応答速度を高めたい場合に有効になる。
ザ光源の駆動電流と発光強度との関係が直線で表される
ときに、温度によって直線の傾きが変化するレーザの特
性変化に対応できるレーザ駆動装置を説明する。なお、
実施の形態3は、実施の形態1および2の特徴も含むの
で、実施の形態1および2で得られた効果も同時に得る
ことができる。
20のブロック図である。レーザ駆動装置220と、レ
ーザ駆動装置120(図6)との相違点は、新たに、モ
ニタ振幅検出部60、期待値振幅検出部61、差動演算
器64、積分器66、および、パルス電流源68を設け
たことである。この相違点に関して、レーザ駆動装置2
20の構成を説明する。モニタ振幅検出部60は、帯域
制限したモニタ電圧51のピークボトム間の電圧差を検
出し、モニタ振幅62として出力する。期待値振幅検出
部61は、帯域制限した期待値電圧53のピークボトム
間の電圧差を検出し、期待値振幅63として出力する。
差動演算器64は、モニタ振幅62と期待値振幅63の
差分電圧65を出力する。積分器66は、差分電圧65
を積分してパルス電流源の制御電圧67を出力する。パ
ルス電流源68は、記録データ9に応じてスイッチング
し、制御電圧67に応じて電流量を制御(調整)する。
明する。図4は、レーザ光源16(図8)の動作特性を
示す図である。図の横軸はレーザ光源の駆動電流を示
し、縦軸はレーザビームの発光強度を示す。なお、太線
は、レーザ光源16の駆動電流と発光強度との関係を示
す。図4の(b)は、温度に応じて、しきい値電流が変
化し、さらに、しきい値電流と発光強度の関係を表す直
線の傾きも変化するレーザの特性の例を示す。仮にレー
ザの温度が20℃であったとすると、しきい値電流はI
48となり、消去パワー21に相当するバイアス電流I
aと、消去から記録までの強度に相当するパルス電流Δ
I1を加算した電流をレーザに供給する必要がある。一
方、レーザの温度が60℃である場合には、しきい値電
流がI60に増加し、同じ消去パワー21を得るため
に、バイアス電流がIcに増加する。更に、同じ記録パ
ワー20を得るためには、特性の傾きが変化しているの
で、パルス電流も20℃の時のΔI1より大きい値ΔI
2が必要となる。
220(図8)の動作を説明する。図5(a)に示す発
光強度で、レーザが、記録パワー20と消去パワー21
の2値でパルス発光しているものとする。
部125(図8)によって生成される期待値電圧53
(図8)は、実際のレーザ発光強度17を帯域制限した
鈍った波形で生成する。また図7の(c)に示すよう
に、発光強度モニタ部121(図8)によって検出され
るモニタ電圧51もまた、期待値電圧53と同様に帯域
制限されているので鈍った波形となる。従って図7の
(d)に示すように、これら2つの信号の差分電圧54
からは、2つの信号の電圧方向(縦軸方向)のオフセッ
ト電圧が滑らかに検出される。
は、実施の形態2と同様に、レーザの温度が変化し、所
定の強度を得るためのしきい値電流が変化しても、バイ
アス電流源を制御することにより、レーザ光源16(図
8)を所定の強度で発光させることができる。但し、こ
こで制御されるのは、レーザビームの強度の平均値であ
り、パルス部分の波高値ではない。
めの本発明の原理を説明する。パルス部分の波高値は、
パルス電流源68(図8)により調整できる。図7の
(b)に示す通り、期待値波形生成部5(図8)によっ
て生成される帯域制限された期待値電圧53には、ピー
ク電圧30とボトム電圧31が存在する。よって、ピー
クボトム間の電圧を求めることができる。この電圧を、
期待値振幅63と言及する。期待値振幅63は、期待値
振幅検出部61(図8)により検出される。同様に図7
の(c)に示すとおり、発光強度モニタ部121(図
8)によって生成される帯域制限されたモニタ電圧51
には、ピーク電圧32とボトム電圧33が存在する。よ
って、ピークボトム間の電圧を求めることができる。こ
の電圧を、モニタ振幅62と言及する。モニタ振幅62
は、モニタ振幅検出部60(図8)により検出される。
値振幅63とモニタ振幅62を減算して、差分電圧65
を出力する。この差分電圧65は、期待値波形とモニタ
波形のパルス部分の振幅差を表す。差分電圧65は、積
分器66で積分され、制御電圧67に変換されてパルス
電流源68の電流量を調整する。パルス電流源68の構
成は、実施の形態1において説明したバイアス電流源1
4の構成と同様である。
ザ駆動装置では、モニタ振幅62が期待値振幅63より
大きいとき、すなわちレーザ発光強度17のパルス部振
幅が所望の振幅値より大きいとき、差分電圧65が正極
性に検出され、積分器66の出力がパルス電流源68の
電流を減少させる。これにより、パルス部振幅を減少さ
せる動作となる。逆に、モニタ振幅62が期待値振幅6
3より小さいとき、即ちレーザ発光強度17のパルス部
振幅が所望の振幅値より小さいとき、差分電圧65が負
極性に検出され、積分器66の出力がパルス電流源68
の電流を増加させる。これにより、パルス部振幅を増大
させることができる。従って、実施の形態3では、図6
(b)に示す特性例のように、レーザの温度が変化した
場合に、所定の強度を得るためのしきい値電流、およ
び、しきい値電流と発光強度の関係を表す直線の傾きの
両方が変化しても、バイアス電流源とパルス電流源を制
御して、常に所定の強度でパルス発光させることができ
る。
タ50およびローパスフィルタ52を通過させた後、差
動演算器11に入力するようにした。しかし、ローパス
フィルタ50およびローパスフィルタ52の設置位置を
変更することもできる。例えば、モニタ振幅検出部60
および期待値振幅検出部61への分岐後であって、モニ
タ振幅検出部60および期待値振幅検出部61に入力さ
れる前の位置に設けてもよい。これにより、発光強度モ
ニタ部121および期待値波形生成部125の構成は、
実施の形態1の発光強度モニタ部1(図2)および期待
値波形生成部5(図2)と同じになる。よって、モニタ
振幅検出部60および期待値振幅検出部61への分岐を
除いては、レーザ駆動装置20(図2)と同じ構成にな
る。
ザ駆動装置の電流源とレーザ光源との関係を説明する。
図9は、電流源とレーザ光源との接続図である。上述の
実施の形態の説明では、図9の(a)に示すように、バ
イアス電流源70とパルス電流源71を並列に接続し、
両者の加算電流でレーザ光源72を駆動する構成とし
た。しかし、それに代えて、図9の(b)に示す構成を
採用することもできる。すなわち、パルス電流源73を
レーザ光源74と並列に接続し、バイアス電流源75に
より全電流を供給し、その一部からパルス電流源73に
よりパルス分を分流させてもよい。
ザ駆動が、光ディスク装置で利用される場合を例に説明
した。しかし、本発明は、レーザ光源の制御が必要であ
るレーザプリンタや、通信用レーザの光モニタでも利用
可能である。
は、パルス発光状態にあるレーザを、テスト発光、また
は、高速サンプルホールド回路を用いることなく、常時
連続的にパワー制御を行うことができる。従って、記録
レートおよび容量効率の極めて高い光ディスクの再生装
置等にも利用できる。
ィスク装置の部分概略図である。
である。
である。(a)は、期待値波形生成部の構成を示すブロ
ック図である。(b)は、期待値波形生成部の動作を示
すタイミング図である。
である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 光源から出射されたビームの強度を検出
して、モニタ波形を生成するステップと、 データを受け取るステップと、 受け取った前記データに基づいて、前記ビームの強度の
期待値波形を生成するステップと、 生成された前記モニタ波形と前記期待値波形との波形の
差分を演算するステップと、 前記波形の差分の演算結果に基づいて、バイアス電流源
の電流量を制御するステップと、 制御された前記バイアス電流源の電流量に基づいて、光
源からビームを出射するステップとを含む、レーザ駆動
方法。 - 【請求項2】 前記出射するステップは、受け取った前
記データに応じてスイッチングされるパルス電流源の電
流量に基づいて、光源からビームを出射するステップで
ある、請求項1に記載のレーザ駆動方法。 - 【請求項3】 前記モニタ波形と前記期待値波形とを、
略同じ帯域に帯域制限するステップをさらに含む、請求
項2に記載のレーザ駆動方法。 - 【請求項4】 帯域制限された前記モニタ波形のピーク
ボトム間の差を検出し、モニタ振幅として出力するステ
ップと、 帯域制限された前記期待値波形のピークボトム間の差を
検出し、期待値振幅として出力するステップと、 出力された前記モニタ振幅と前記期待値振幅との振幅差
を演算するステップと、 前記振幅差の演算結果に基づいて、前記パルス電流源の
電流量を調整するステップとをさらに含む、請求項3に
記載のレーザ駆動方法。 - 【請求項5】 光源から出射されたビームの強度を検出
して、モニタ波形を生成する発光強度モニタ部と、 データを受け取り、受け取った前記データに基づいて、
前記ビームの強度の期待値波形を生成する期待値波形生
成部と、 発光強度モニタ部により生成された前記モニタ波形と、
期待値波形生成部により生成された前記期待値波形との
波形の差分を演算する差動演算器と、 差動演算器による前記波形の差分の演算結果に基づい
て、電流量を制御するバイアス電流源とを備えたレーザ
駆動装置であって、バイアス電流源により制御された電
流量に基づいて、光源からビームを出射させる、レーザ
駆動装置。 - 【請求項6】 受け取った前記データに応じてスイッチ
ングされて電流量を調整するパルス電流源をさらに含
み、 バイアス電流源により制御された電流量、および、パル
ス電流源により調整された電流量に基づいて、光源から
ビームを出射させる、請求項5に記載のレーザ駆動装
置。 - 【請求項7】 前記モニタ波形および前記期待値波形
を、それぞれ略同じ帯域に帯域制限する2つのフィルタ
をさらに備えた、請求項6に記載のレーザ駆動装置。 - 【請求項8】 帯域制限された前記モニタ波形のピーク
ボトム間の差を検出し、モニタ振幅として出力するモニ
タ振幅検出部と、 帯域制限された前記期待値波形のピークボトム間の差を
検出し、期待値振幅として出力する期待値振幅検出部
と、 モニタ振幅検出部から出力された前記モニタ振幅と、期
待値振幅検出部から出力された前記期待値振幅との振幅
差を演算する振幅差動演算器とをさらに備えたレーザ駆
動装置であって、 パルス電流源は、振幅差動演算器による前記振幅差の演
算結果に基づいて、電流量を調整する、請求項7に記載
のレーザ駆動装置。
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JP2005317666A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | レーザ駆動回路 |
JP2007180452A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体レーザの駆動制御装置及び駆動制御方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0279229A (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-19 | Pioneer Electron Corp | 半導体発光素子の光パワー制御装置 |
-
2001
- 2001-08-30 JP JP2001261332A patent/JP4906201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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