JP2004327020A - レーザパワー制御方法およびレーザパワー制御装置 - Google Patents

レーザパワー制御方法およびレーザパワー制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速サンプルホールド回路を用いることなく、データ記録中にパルス発光状態にあるレーザのパワーを常時連続的に制御する方法を提供する。
【解決手段】 レーザパワー制御方法は、レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップと、各時間ごとの前記レーザのパルス発光の光強度の平均値を算出し、前記初期平均値との差分を算出するステップと、前記差分に基づいて、前記レーザの駆動電流を制御するステップとを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レーザパワー制御に関する。
コンピュータの補助記憶装置等で実用化されている光ディスク装置の光源にはレーザが用いられている。一般に、レーザ素子は個別の特性差が大きく、またレーザ素子の温度変化、経時変化の影響により、入力電流と出力光パワーの関係は一定ではない。従って、光ディスク装置では、レーザの発光パワーをモニタしながら出力を一定に制御するフィードバック型のパワー制御により、常に所望のレーザパワーを得るようにしている。更に、記録可能な光ディスク装置では、レーザ光を記録データに応じてパルス発光させた状態でパワー制御する必要があり、種々の方法が提案されている。
従来のパルス発光状態におけるレーザパワー制御方法は、大別すると2種類ある。1つは、データを記録していないときにテスト発光を行うことでパルス発光に必要な電流値を求めて記憶し、データ記録時には、記憶しておいた電流値を保持したまま記録を続ける方法である。これは、テスト発光方式と呼ばれる(例えば、特許文献1参照。)。もう1つは、記録データ中に存在する、局所的に強度が一定の区間を高速サンプルホールド回路で抽出し、記録中に離散的にパワー制御を行う方法である。これは、サンプルホールド方式と呼ばれる(例えば、特許文献2参照。)。
特許第2861625号公報 特開平9−171631号公報
上述した従来の2つの方式には、それぞれ以下のような問題が存在する。
まず、テスト発光方式は、データの記録中はレーザ電流を保持しているが、連続して長時間のデータ記録を行う場合には、たとえ保持した電流値が一定でも、レーザの温度がデータ記録中に上昇して発光強度が変化してしまう。この問題に対しては、記録トラックの一定間隔毎にテスト発光用の領域(ギャップ)を設けたトラックフォーマットを採用して、一定時間毎にテスト発光させることで、強度変化を無視できる量に抑える方法がある。しかしこの場合には、テスト発光用の領域を設ける分だけ記録エリアが減少するので、記録媒体の容量効率が悪くなる。
また、サンプルホールド方式は、記録速度を向上させる目的で記録データの周波数を高めた場合、発光強度モニタ部の周波数特性が不足することがある。さらに、高速サンプルホールド回路に極めて高い応答性能が必要となって使用部品のコストアップを招く。
本発明の目的は、高速サンプルホールド回路を用いることなく、データ記録中にパルス発光状態にあるレーザのパワーを常時連続的に制御する方法を提供することである。
本発明に係るレーザパワー制御方法は、レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップと、
各時間ごとの前記レーザのパルス発光の光強度を算出し、前記初期平均値との差分を算出するステップと、
前記差分に基づいて、前記レーザの駆動電流を制御するステップと
を含むことを特徴とする。
また、前記レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップは、
前記レーザに所定の駆動電流を流してパルス発光させるステップと、
前記レーザのパルス発光を受光して光強度を検出するステップと、
前記光強度を平均して前記パルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップと
を含んでもよい。
さらに、前記レーザの駆動電流を制御するステップは、
前記差分を時間的に積分して積分値を出力するステップと、
前記所定の駆動電流に前記積分値に対応する補償電流を加算した駆動電流を前記レーザに流すステップと
を含んでもよい。
なお、前記レーザに所定の駆動電流を流してパルス発光させるステップでは、強度変調されたパルス電流と一定電流値のバイアス電流とを加算した駆動電流を前記レーザに印加してパルス発光させる。
また、前記補償電流は、前記バイアス電流を加減する電流であってもよい。
さらに、前記レーザをパルス発光させる前記所定の駆動電流を設定するステップをさらに含んでもよい。
またさらに、前記所定の駆動電流を設定するステップは、
前記レーザに電流を所定のテスト発光パターンで流すステップと、
前記レーザのレーザ発光を受光して光強度を検出するステップと、
前記光強度が所定のモニタ値となる電流値に基づいて前記所定の駆動電流の電流源の初期値を設定するステップと
を含んでもよい。
本発明に係るレーザパワー制御装置は、レーザに駆動電流を付与してパルス発光させるレーザ駆動部と、
各時間ごとの前記レーザのパルス発光を受光して光強度を検出する受光部と、
前記レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出する初期平均値算出部と、
前記各時間ごとの光強度と前記初期平均値との差分を算出する演算部と、
前記差分に基づいて、前記駆動電流を制御する制御部と
を備えることを特徴とする。
また、前記初期平均値算出部は、例えば、所定温度の前記レーザに前記レーザ駆動部から所定の駆動電流を流してパルス発光させ、前記レーザのパルス発光を前記受光部で受光して光強度を検出し、前記光強度を平均して前記パルス発光の光強度の初期平均値を算出する。
さらに、前記制御部は、前記差分を時間的に積分して積分値を出力し、前記所定の駆動電流に前記積分値に対応する補償電流を加算した駆動電流を前記レーザに流して前記駆動電流を制御することを特徴とする。
またさらに、前記レーザ駆動部は、
バイアス電流源と、
強度変調されたパルス電流を出力するパルス電流源と
を備えることが好ましい。
また、前記レーザをパルス発光させる前記所定の駆動電流を設定する駆動電流設定部をさらに備えてもよい。
本発明に係るレーザパワー制御方法及びレーザパワー制御装置によれば、あらかじめ算出したパルス発光の光強度の初期平均値と、各時間ごとのパルス発光の光強度との差分を算出し、該差分に基づいてレーザの駆動電流を制御する。そこで、レーザの発熱に伴うレーザパワーの低下等が生じた場合でも駆動電流を制御して同じレーザパワーが得られる。従って、記録レートおよび容量の極めて高い光ディスク装置等にも利用できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御装置及びレーザパワー制御方法について説明する。なお、図面では、同一の機能を有する構成要素には同一の参照符号を付すものとする。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御装置200を備えた、光ディスク装置の部分概略図である。光ディスク装置では、収束ビーム100により光ディスク101に記録されたデータを読み出し、あるいは所定のデータを光ディスク101に記録する。データの読み出し動作を説明する。レーザ18から出射されたレーザビームは、コリメートレンズ102で平行光にされ、透過ミラー103、偏光ビームスプリッタ104、および、4分の1波長板109を経由し、対物レンズ105で収束ビーム100に変換される。そして、光ディスク101に照射されたビームは、その情報記録面上に集光される。光ディスク101の情報記録面で反射されたビームは、再び4分の1波長板109を通過する。これにより反射光の偏光方向が変えられる。その後、反射光は偏光ビームスプリッタ104に到達する。偏光ビームスプリッタ104は、再生光だけを反射させて抽出する。その結果、抽出された光は、集光レンズ106を通して光検出器107に導かれる。光検出器107で検出された信号は、読み出されたデータの信号として再生される。一方、書き込み動作を説明する。レーザ18の発光を再生時より高いパワーでパルス変調して、光ディスク101の所定の位置にレーザビームを照射する。これにより、照射された位置の物理的な特性が変化し、データが記録される。
この光ディスク装置では、常に所望のレーザ強度を得るために、レーザ18のレーザ発光強度をモニタしながら出力光強度を一定に制御するフィードバック型のレーザパワー制御を行う。レーザパワー制御は、レーザパワー制御装置200によって行う。レーザパワー制御装置200は、レーザ18から出射されたレーザビームを、コリメートレンズ102、透過ミラー103および、集光レンズ108を介して、パワー検出手段1で受け取る。受光するレーザビームは、透過ミラー103の特性によって調整可能であり、例えば、レーザ18の出力光量の10%とすることができる。また、受光するレーザビームのレーザパワーは、出射されたレーザパワーと常に比例関係となる。レーザパワー制御装置200は、受光したレーザビームの光強度が、所定の強度になるように、レーザ18に流す電流量を制御する。結果的に、対物レンズ105からも比例して出射される収束ビーム100のパワーを所定の強度となるように制御できる。以下、レーザパワー制御装置200を、図2のブロック図を用いてより詳しく説明する。
図2は、このレーザパワー制御装置200の構成を示すブロック図である。レーザパワー制御装置200は、パワー検出手段1と、初期値発生手段5と、レーザ駆動手段9、記憶手段20と、演算手段26、切替手段31、レーザ18を構成要素として備えている。以下に各構成要素について説明する。
パワー検出手段1は、レーザ18から出射される光の強度を検出し、光強度のモニタ波形2を生成する。より詳しくは、パワー検出手段1は、ピンダイオード3と、i/v変換回路4とを含む。ピンダイオード3は、レーザ光19を受光し、発光強度を電流として検出する。i/v変換回路4は、ピンダイオード3の出力電流を電圧値に変換する。これにより、モニタ波形2を得ることができる。
レーザ駆動手段9は、バイアス電流源10と、第1パルス電流源11と、第2パルス電流源12とを含み、各電流源の出力電流13、14、15の加算電流16を駆動電流としてレーザ18を駆動する。バイアス電流源10は、切替手段31の出力17に応じて電流量を制御する。第1パルス電流源11は、初期値発生手段5の出力7に応じて電流量を制御し、記録データ34に応じてスイッチングする。第2パルス電流源12は、初期値発生手段5の出力6に応じて電流量を制御し、記録データ35に応じてスイッチングする。
記憶手段20は、パルス発光しているレーザ光をモニタしたときに現れるパルス状のモニタ波形2から、その平均値22を求めるローパスフィルタ(LPF)21と、外部からのタイミング信号24が入力された時点の平均値22をパルス発光の光強度の初期平均値25として記憶し、出力するメモリ23とを含む。記憶手段20は、メモリ23からパルス発光の光強度の初期平均値25を出力する。
演算手段26は、差動演算器27と積分器29を含む。差動演算器27は、記憶手段20から出力されたパルス発光の光強度の初期平均値25と、i/v変換回路4からのモニタ波形2との差分を算出して、差分電圧28を出力する。積分器29は、差分電圧28を積分して積分値30を出力する。
初期値発生手段5は、レーザ18が所定のパワーで発光できるように、レーザ18をテスト発光させたモニタ波形2に基づいて、前記レーザ駆動手段9内の各電流源10、11、12の設定値6、7、8を出力する。その仕組みについては後述する。
切替手段31は、初期値発生手段5からの出力8と演算手段26から積分値30を、タイミング信号24により、スイッチ32で切り替え、出力17としてバイアス電流源10に供給する。スイッチ32は、タイミング信号が有効でない初期状態では、初期値発生手段5の出力8をバイアス電流源10に出力する。なお、初期状態とは、後述する初期値発生手段5でレーザ駆動手段9内の各電流源10、11、12の設定値6、7、8を設定した後、レーザ18のパルス発光の光強度の初期平均値25を得るまでをいう。
図3は、レーザ18の動作特性を示す概略図である。図の横軸はレーザの駆動電流を示し、縦軸はレーザビームの発光強度を示している。また、図中、斜めの太線がレーザ18の駆動電流と発光強度との関係を示している。図3に示すように、電流が与えられていても、所定のしきい値までは発光せず、しきい値以上の電流に対して直線的に発光強度が増加する特性を有する。ここでは、温度に応じてしきい値電流が変化するレーザの特性例を示す。また、光ディスクへデータを記録する時のパルス発光の例として、ボトムパワー50と消去パワー51と記録パワー52の3種類のパワーを用いた記録パルスの駆動例を示している。ここで、仮にレーザの温度が20℃であったとすると、しきい値電流はIT20となり、ボトムパワー50に相当するバイアス電流IB20と、ボトムパワー50から消去パワー51までの強度に相当する第1パルス電流ΔIEと、消去パワー51から記録パワー52までの強度に相当する第2パルス電流ΔIWとを加算した電流IP20をレーザ18に供給する必要がある。
一方、レーザ18の温度が60℃の場合には、しきい値電流がIT20からIT60まで増加するので、同じ記録パワー52と消去パワー51とボトムパワー50を得るために、バイアス電流をIB60まで増加する必要がある。一方、第1パルス電流の最大振幅ΔIEと第2パルス電流の最大振幅ΔIWとは20℃の時とほとんど変化しない。そこで、第1パルス電流の最大振幅ΔIEと第2パルス電流の最大振幅ΔIWとに、温度上昇に対応して増加させたバイアス電流IB60を加算した電流IP60をレーザ18に供給する必要がある。
次に、実施の形態によるレーザパワー制御装置200(図2)の動作を説明する。
はじめに初期値発生手段5を用いた初期値の決め方(テスト発光)について図4及び図5を用いて説明する。図4は、レーザ18をテスト発光させる際の信号波形図である。図5は、レーザ18をテスト発光させて各電流源の設定値を得る方法のフローチャートである。図4では、具体的には、レーザ駆動手段9内のバイアス電流源10から出力するバイアス電流13、第1パルス電流源11から出力する第1パルス電流14、第2パルス電流源12から出力する第2パルス電流15の時間変化を示した波形図、レーザ18の放射するレーザパワー、及び、パワー検出手段1の出力するモニタ波形2を示している。なお、テスト発光期間では、パルス電流源11と12内部のスイッチは記録データ34、35により共にONになっている。また、レーザ18の温度は20℃とする。
レーザ18を図4に示すようにテスト発光させて、レーザ駆動手段9の各電流源10、11、12の設定値6、7、8を設定する方法について、以下、図5のフローチャートを用いて説明する。
(a)最初の時刻56では、全ての電流源は電流を出しておらず、レーザ18から放出されるレーザパワー、検出されたモニタ波形2は共にゼロである。
(b)バイアス電流源10の設定値8を徐々に高めると、これに比例してバイアス電流13が増加する(S01)。時刻57でしきい値電流IT20を超えると同時に、レーザ18が発光を開始し、モニタ波形2も上昇する。
(c)モニタ波形2がボトムモニタ値53に達したか否かを判断する(S02)。
(d)時刻58において、モニタ波形2がボトムモニタ値に達したと判断した場合、レーザパワーがボトムパワー50に達したと判断して、この時点のバイアス電流13をIB20と決定する。この時のIB20をバイアス電流源10の初期設定値8として保持する(S03)。一方、モニタ波形2がボトムモニタ値53に達していなければ、元のステップS01に戻ってさらにバイアス電流源10の設定値8を徐々に高める。
(e)次に、時刻59から第1パルス電流源11の設定値7を徐々に高めると、これに比例して第1パルス電流14が増加する(S04)。
(f)モニタ波形2が消去モニタ値54に達したか否かを判断する(S05)。
(g)時刻60において、モニタ波形2が消去モニタ値54に達したと判断した場合、レーザパワーが消去パワー51に達したと判断して、この時点の第1パルス電流14をΔIEと決定する。この時のΔIEを第1パルス電流源11の振幅の初期設定値7として保持する(S06)。一方、モニタ波形2が消去モニタ値54に達していなければ、元のステップS04に戻ってさらに第1パルス電流源11の設定値7を徐々に高める。
(h)時刻61から第2パルス電流源12の設定値6を徐々に高めると、これに比例して第2パルス電流15が増加する(S07)。
(i)モニタ波形2が記録モニタ値55に達したか否かを判断する(S08)。
(j)時刻62において、モニタ波形2が記録モニタ値55に達したと判断した場合、レーザパワーが記録パワー52に達したと判断して、この時点の第2パルス電流15をΔIWと決定する。この時のΔIWを第2パルス電流源12の振幅の初期設定値6として保持する(S09)。一方、モニタ波形2が記録モニタ値55に達していなければ、元のステップS07に戻ってさらに第2パルス電流源12の設定値6を徐々に高める。
(k)そして初期値の決定のためのテスト発光は、時刻63において終了する。
なお、本実施の形態において、初期値発生手段の動作はテスト発光を前提として説明したがこれに限られない。例えば、従来技術のように高速サンプルホールド方式で記録パルスの部分を抽出しながら各電流源の初期値を決めてもよい。あるいは、実際にレーザ電流を変化させながら光ディスクにテスト記録を行い、希望する再生特性が得られた時の記録電流を初期値として決めても良い。
次に、記録時のレーザ18によるパルス発光について説明する。図4において、前記テスト発光が終了した時刻63から、光ディスクへのデータの記録が開始される。記録のためには、レーザパワーとして時刻63から64までの消去パワー51を持続させるスペース区間66と、時刻64から65までの記録パワー52とボトムパワー50との間で高速変調されたマーク区間67との2種類が必要とされる。そのために、図2のレーザパワー制御装置200では、初期値発生手段5においてテスト発光して決定した初期設定値6、7、8をレーザ駆動手段9に入力し、各電流源の出力の加算電流16でレーザ18を駆動しながら、記録データ34、35に応じて第1パルス電流源11と第2パルス電流源12とをスイッチングする。具体的には、スペース区間66では、バイアス電流68と第1パルス電流69との加算電流がレーザ18に供給される。なお、このとき第2パルス電流70は記録データ34によりOFFされている。一方、マーク区間67ではバイアス電流71と第1パルス電流72と第2パルス電流73の加算電流がレーザ18に供給される。このとき、第1パルス電流72は記録データ34により高速変調されており、第2パルス電流73は、記録データ35により高速変調されている。
なお、図2のパワー検出手段1の波形応答について捕捉説明する。ピンダイオード3には端子間容量があるので、i/v変換回路4との組み合わせにおいて、その応答周波数特性が帯域制限される。その結果、図4中に示すように、レーザ18の発光パルスの波形74が高速な立ち上がりをしていても、モニタ波形75はパルス波形74に追従できずに鈍った形状となってしまう。テスト発光の様に緩やかなパワー変化には正しく応答するが、高速な発光パルス部のパワーは正しく検出できなくなる。
図6は、本発明に係るレーザパワー制御方法を適用しない場合において、レーザ18の温度が上昇してレーザパワーが低下していく例を示している。グラフの横軸は経過時間、縦軸は、図6の(a)がレーザパワーの変化を、図6の(b)がレーザ18の温度変化を表す。なお、横軸の時間は図4と比較して相当長くとってある。テスト発光から記録に移行し、そのまま記録を続けた場合を説明する。テスト発光直後のレーザ温度80は20℃であり、レーザパワー81は正しい。しかし、図6に示すように、時間の経過と共に、レーザ18自身を流れる電流熱損失のためにレーザ温度82は徐々に上昇し、図3の特性を有するレーザ18では、温度上昇に応じてレーザパワー83の低下が起こる。やがてレーザ温度84が例えば60℃近くまで上昇した場合、レーザパワーの低下85は無視できない大きさとなってしまう。この状態では光ディスクへの正しいデータ記録が行えない。そこで、以下に説明する本発明のレーザパワー制御方法によってレーザパワーの低下を回避することができる。
本発明に係るレーザパワー制御方法の原理について説明する。温度変化によるレーザパワー変動の時間的変化は非常に緩やかである。また、図3の温度特性の変化を参照すると、駆動電流に対するレーザパワーの上昇を示す傾斜は温度によらずほぼ一定と考えられる。そこで、温度変化に対してレーザパワーを一定に制御するためには、第1及び第2パルス電流は殆ど変化しないので固定したままで、バイアス電流のみを制御すればよいことが分かる。また、レーザパワーが変化したことは、パルス発光の各部を正確にモニタ波形で抽出しなくても、パルス発光のレーザパワー(光強度)の変化の積分としても検出できる。更に、光ディスクへ記録するデータは、一般的にはフォーカスやトラッキングサーボの安定化のために、その低域成分の時間的平均値がほぼ一定にコーディングされている。従って、記録データの低域変動の帯域以下の閉ループ制御により、記録パルス発光中でも、パルスの平坦部を高速に抽出するサンプルホールド回路を用いずに、上記のパルス発光の光強度の平均値を用いて連続的にレーザパワー制御を行う可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御方法について図7及び図8を用いて説明する。図7は、このレーザパワー制御方法のフローチャートである。図8は、パルス発光の光強度の初期平均値を得るタイミングを示す信号波形図である。
(a)レーザのパルス駆動に必要な駆動電流を求めるために、テスト発光期間において、電流に応じたレーザパワーのモニタ波形を検出することによって、ボトムパワー、消去パワー、記録パワーに必要な駆動電流を求める。その電流値を用いて、記録のパルス発光を開始する。
(b)テスト発光直後の正しいレーザパワーが出力されている間に、レーザパワー制御装置200の記憶手段20内のローパスフィルタ21によって、パルス発光の光強度のモニタ波形2の平均値22を求める(S11)。記録期間のパルス発光は非常に高速なため、モニタ波形2では、記録パワーやボトムパワーに相当する正確な波形が得られない。記録パルスの平均パワー、すなわちモニタ波形の光強度の平均値をローパスフィルタ(LPF)で求める。なお、平均値を求めるためには、その他の方法として、単位時間毎の数学的平均演算などでも良い。
(c)期間Tの後、外部から所定のタイミング信号24が出され、その時点の平均値22がパルス発光の光強度の初期平均値25としてメモリ23に保持する(S12)。タイミング信号が入力されるまでの期間Tは、テスト発光などにより駆動電流とレーザパワーの正しい関係を求めてから、レーザ自体の温度変化が無視できる短い時間であれば、レーザパワーが変化しないうちに、正しいレーザパワーの平均値の取得することができる。一方、LPF出力の平均値が収束する時間よりは長くとる必要がある。実際には期間Tとして、10μS程度が好ましい。また、外部からのタイミング信号24が入力された以降は、メモリ23からパルス発光の光強度の初期平均値25を出力する。以後、この初期平均値25を基準値としてレーザパワー制御を行う。なお、メモリ23はアナログの比較的低速なサンプルホールド回路でも構成できるが、デジタルの場合はレジスタなどで容易に実現できる。
(d)次に、演算手段26内の差動演算器27によって、常時出力されるモニタ波形2と記憶手段20から出力する前記平均値25との差分電圧28を求める(S13)。
(e)差分電圧28は、積分器29によって時間的に積分されて積分値30が出力される(S14)。記録中のモニタ波形2は常時交流波形となる。
(f)記録中のモニタ波形2と、記憶しておいた初期平均値25とを比較する(S15)。
(g)記録中のモニタ波形2と、記憶しておいた初期平均値25との比較結果に応じて、図9に示すように、以下のように動作を変化させる。なお、図9は、フィードバック制御していない場合の例である。
1)その時点のモニタ波形2(の平均値)と、記憶しておいた平均値25が一致している場合(S16)は、レーザパワーが正しい値であると判断されるので積分値30は変化しない(S17)。
2)一方、モニタ波形の平均値が低い場合(S18)は、レーザパワーが正常値に比べて低いと判断されるので積分値30は上昇する(S19)。
3)逆に、モニタ波形の平均値が高い場合(S20)は、レーザパワーが正常値に比べて高いと判断されるので積分値30は降下する(S21)。
(h)積分値30がバイアス電流源10の設定値17として出力される(S22)。なお、タイミング信号24が入力された以降は、切替手段31内のスイッチ32が切り替わって、初期値8に代わって積分値30がバイアス電流源10の設定値17として出力される。
(i)これにより、レーザパワーに対するネガティブフィードバックが掛かる(S23)。すなわち、温度変化でレーザパワーが上昇したときはバイアス電流が低くなりレーザパワーが弱められる。一方、レーザパワーが低下したときはバイアス電流が増加して、レーザパワーが強められる。これによって、数100μs〜数10msのデータ記録単位の間、たとえレーザの温度変化が起こっても、必要な電流が自動的に補正され、パワーが一定に制御される。
以上のように、モニタ波形の平均値と、記憶している初期平均値25との差分電圧の積分値30をバイアス電流源の設定値17とすることで、レーザパワーが常に一定になるようフィードバック制御できる。なお、タイミング信号24を有効にする時点としては、パワーが正しいテスト発光終了直後が適切である。
また、上述の実施の形態では、本発明によるレーザパワー制御が、光ディスク装置で利用される場合を例に説明した。しかし、本発明は、光ディスク装置に用いられる場合に限られず、レーザ光源の制御が必要とされるレーザプリンタや、通信用レーザの光モニタでも利用可能である。
本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御装置を含む、光ディスク装置の部分概略図である。 本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御装置のブロック図である。 レーザの動作特性を示す図である。 テスト発光パターンによる信号波形図である。 テスト発光パターンを用いて駆動電流の各電流源の初期値を設定するフローチャートである。 (a)は、温度によるレーザパワーの変化を表す図であり、(b)は、レーザの温度変化を示す図である。 本発明の実施の形態に係るレーザパワー制御方法のフローチャートである。 パルス発光の光強度の初期平均値を得るタイミングを示す信号波形図である。 モニタ波形と積分値との関係を示す信号波形図である。
符号の説明
1 パワー検出手段、3 ピンダイオード、4 i/v変換回路、5 初期値発生手段、9 レーザ駆動手段、10 バイアス電流源、11 第1パルス電流源、12 第2パルス電流源、18 レーザ、19 レーザ光、20 記憶手段、21 ローパスフィルタ、23 メモリ、26 演算手段、27 差動演算器、29 積分器、31 切替手段、32 スイッチ、100 収束ビーム、101 光ディスク、102 コリメートレンズ、103 透過ミラー、104 偏光ビームスプリッタ、105 対物レンズ、106 集光レンズ、107 光検出器、108 集光レンズ、109 1/4波長板、 200 レーザパワー制御装置

Claims (12)

  1. レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップと、
    各時間ごとの前記レーザのパルス発光の光強度を算出し、前記初期平均値との差分を算出するステップと、
    前記差分に基づいて、前記レーザの駆動電流を制御するステップと
    を含むことを特徴とするレーザパワー制御方法。
  2. 前記レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップは、
    前記レーザに所定の駆動電流を流してパルス発光させるステップと、
    前記レーザのパルス発光を受光して光強度を検出するステップと、
    前記光強度を平均して前記パルス発光の光強度の初期平均値を算出するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザパワー制御方法。
  3. 前記レーザの駆動電流を制御するステップは、
    前記差分を時間的に積分して積分値を出力するステップと、
    前記所定の駆動電流に前記積分値に対応する補償電流を加算した駆動電流を前記レーザに流すステップと
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のレーザパワー制御方法。
  4. 前記レーザに所定の駆動電流を流してパルス発光させるステップでは、強度変調されたパルス電流と一定電流値のバイアス電流とを加算した駆動電流を前記レーザに印加してパルス発光させることを特徴とする請求項2に記載のレーザパワー制御方法。
  5. 前記補償電流は、前記バイアス電流を加減する電流であることを特徴とする請求項4に記載のレーザパワー制御方法。
  6. 前記レーザをパルス発光させる前記所定の駆動電流を設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザパワー制御方法。
  7. 前記所定の駆動電流を設定するステップは、
    前記レーザに電流を所定のテスト発光パターンで流すステップと、
    前記レーザのレーザ発光を受光して光強度を検出するステップと、
    前記光強度が所定のモニタ値となる電流値に基づいて前記所定の駆動電流の電流源の初期値を設定するステップと
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のレーザパワー制御方法。
  8. レーザに駆動電流を付与してパルス発光させるレーザ駆動部と、
    各時間ごとの前記レーザのパルス発光を受光して光強度を検出する受光部と、
    前記レーザのパルス発光の光強度の初期平均値を算出する初期平均値算出部と、
    前記各時間ごとの光強度と前記初期平均値との差分を算出する演算部と、
    前記差分に基づいて、前記駆動電流を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするレーザパワー制御装置。
  9. 前記初期平均値算出部は、前記レーザに前記レーザ駆動部から所定の駆動電流を流してパルス発光させ、前記レーザのパルス発光を前記受光部で受光して光強度を検出し、前記光強度を平均して前記パルス発光の光強度の初期平均値を算出することを特徴とする請求項8に記載のレーザパワー制御装置。
  10. 前記制御部は、前記差分を時間的に積分して積分値を出力し、前記所定の駆動電流に前記積分値に対応する補償電流を加算した駆動電流を前記レーザに流して前記駆動電流を制御することを特徴とする請求項8に記載のレーザパワー制御装置。
  11. 前記レーザ駆動部は、
    バイアス電流源と、
    強度変調されたパルス電流を出力するパルス電流源と
    を備えることを特徴とする請求項8に記載のレーザパワー制御装置。
  12. 前記レーザをパルス発光させる前記所定の駆動電流を設定する駆動電流設定部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のレーザパワー制御装置。
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