JP2002158343A - 放射線検出装置及びその製造方法 - Google Patents

放射線検出装置及びその製造方法

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JP2002158343A
JP2002158343A JP2000354585A JP2000354585A JP2002158343A JP 2002158343 A JP2002158343 A JP 2002158343A JP 2000354585 A JP2000354585 A JP 2000354585A JP 2000354585 A JP2000354585 A JP 2000354585A JP 2002158343 A JP2002158343 A JP 2002158343A
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sensor
tft substrate
pixel
tft
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Chiori Mochizuki
千織 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定材料である化合物半導体材料を用いて、
大面積化を安定的に且つ低価格で実現し、更に均一な大
面積特性、特に40cm×40cm以上の大面積化を実
現する放射線検出装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 放射線を電荷に変換する複数のGaAs
基板2と、電荷を蓄積し転送するTFT基板1とを備え
た放射線検出装置において、複数のGaAs基板2を、
TFT基板1上に形成すると共に、TFT基板1に隣接
するGaAs基板2の端面の画素を、対応するTFT基
板1の同一画素に対し導電性接着剤24を介して一括に
電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線、γ線などの
放射線を検出する放射線検出装置及びその製造方法に関
し、特に、医療画像診断装置、非破壊検査装置、放射線
を用いた分析装置などに応用される放射線検出装置及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線、γ線などの放射線を検出す
る放射線検出装置としては、放射線を可視光に変換し、
その変換光をa−Si薄膜を用いた光電変換素子(例え
ばPIN型フォトダイオード)により検出する間接型放
射線検出装置がある。この種の間接型放射線検出装置が
利用される理由としては、液晶技術の進歩により、TF
T(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)及びセ
ンサの大面積化が可能になった背景と、従来より使用さ
れているGOS蛍光体の組み合わせにより、安定的に大
画面の放射線検出装置を作成できる利点があるためであ
る。
【0003】最近では、高感度化の要求に答えるべく、
GOS蛍光体の代わりにCsI蛍光体を用いた放射線検
出装置が開発されているという状況がある。CsI蛍光
体を用いた放射線検出装置が開発されている理由は、従
来のGOS蛍光体がGOS粒子を有機樹脂などでシート
状に形成したものであるのに対して、CsI蛍光体は柱
状結晶構造を示し、直接センサ基板に形成したり、或い
は基板に形成したものを貼り合わせるという方法で製造
できるためである。
【0004】CsI蛍光体においては、内部で発光した
光が柱状結晶内を伝播し、その結果、光散乱が低減さ
れ、厚膜で構成することが可能な構造となり、高感度を
達成できると推定されている。図14は発光強度とその
光散乱度合いを模式的に示した図である。
【0005】上述のように、間接型放射線検出装置は安
定的に製造され利用されているが、特性上、例えば感度
的には十分と言える状況ではない。例えば感度を上げる
ためには、単純に蛍光体の厚膜化が必要となるが、図1
4に示したように、同時に散乱光も増加し、空間分解能
が低下し、場合によっては蛍光体内の光吸収のため、感
度低下も引き起こすと言った欠点が出る。そこで、感度
と分解能の最適化を行い膜厚を設定している。これは、
簡単に言えば、光学損失、散乱のため厚膜化ができない
ことである。
【0006】そこで、更なる高感度化を目指して、例え
ばSPIE Vol.2708 P511〜P522に
記載されているように、a−Se膜を用いた直接型放射
線検出装置が開発されている。直接型放射線検出装置
は、放射線を直接電気信号に変換させるa−Se半導体
薄膜を、TFT基板に直接形成し接続したものである。
直接型放射線検出装置は、間接型放射線検出装置に比べ
て光学的損失がなく、また、発生した電荷を電界により
引き出すため、十分厚膜化することができる。そのた
め、直接型放射線検出装置を採用すれば、一層、高感度
な検出装置が実現できると考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては次のような問題点があった。現在、
直接型材料として最も注目されているa−Se半導体薄
膜は、材料的な環境安全性に欠け、高温時の構造変化な
ど本質的な問題を抱えている。更に、高電圧を印加する
必要があるため、放射線検出装置としての実現には、何
らかの装置側での対応が必要となると考えられている。
その結果、高価格化、大型化、取り扱い時における煩雑
化を引き起こす可能性がある。
【0008】このような状況で、a−Se半導体薄膜に
対して、環境安全性に優れた化合物半導体が直接放射線
検出材料として研究開発されている。例えばセンサ技術
1986年10月号P93〜98に記載されているよう
に、放射線センサ材料として、CdTe、GaAsなど
が注目されている。一般に、この種の材料は、電離エネ
ルギが数eV程度であり、上述のa−Se薄膜の50e
Vに対して1桁小さいといった特徴がある。即ち、単純
に感度が10倍向上するとも言える。
【0009】また、この種の化合物半導体を用いた研究
開発例としては、6cm2のCdTe化合物半導体セン
サをCMOS読み出し回路にInバンプで接続し、X線
センサとしたものがある(1997/SPIE Vo
l.3032 P513〜P519参照)。更に、Cd
Teセンサをa−Si TFTアレーと導電性樹脂で電
気接続した構成の10mm×77mmサイズのセンサが
発表されている(AM−LCD‘99Amp2−2参
照)。
【0010】このように、現在、種々の化合物半導体セ
ンサが実現されているが、化合物半導体基板は、実用化
されているものとして、最大4インチ程度である。その
ため、化合物半導体センサとして、40cm×40cm
というサイズの大面積化を実現する技術は未だ達成され
ておらず、応用範囲も限られたものとなっているという
問題があった。
【0011】本発明の目的は、安定材料である化合物半
導体材料を用いて、大面積化を安定的に且つ低価格で実
現し、更に均一な大面積特性、特に40cm×40cm
以上の大面積化を実現する放射線検出装置及びその製造
方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射線を電荷
に変換する複数のセンサ基板と、前記電荷を蓄積し転送
するTFT基板とを備えた放射線検出装置において、前
記複数のセンサ基板は、前記TFT基板上に配置される
と共に、前記TFT基板に隣接する前記センサ基板の端
面の画素は、対応する前記TFT基板の同一画素に対し
一括に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、放射線を電荷に変換する
複数のセンサ基板と、前記電荷を蓄積し転送するTFT
基板とを備えた放射線検出装置の製造方法において、前
記複数のセンサ基板を、前記TFT基板上に形成すると
共に、前記TFT基板に隣接する前記センサ基板の端面
の画素を、対応する前記TFT基板の同一画素に対し一
括に導電性接着剤を介して電気的に接続することを特徴
とする。
【0014】また、本発明の放射線検出装置は、図5を
参照しつつ説明すれば、放射線を電荷に変換する複数の
センサ基板(2)と、前記電荷を蓄積し転送するTFT
基板(1)とを備えた放射線検出装置において、前記複
数のセンサ基板は、前記TFT基板上に配置されると共
に、前記TFT基板に隣接する前記センサ基板の端面の
画素は、対応する前記TFT基板の同一画素に対し導電
性接着剤(24)を介して一括に電気的に接続されてい
る。
【0015】[作用]本発明の放射線検出装置は、複数
のセンサ基板を、TFT基板上に配置すると共に、TF
T基板に隣接するセンサ基板の端面の画素を、対応する
TFT基板の同一画素に一括に電気接続する構成とす
る。そのため、大面積の放射線検出装置を実現すること
ができる。
【0016】また、複数のセンサ基板の隣接部の画素に
対応するTFT基板の画素を、ダミー画素として形成す
ると共に、一定電位に印加する。そのため、大面積の放
射線検出装置を実現することができる。
【0017】また、複数のセンサ基板を、TFT基板の
中心とセンサ基板の中心が略一致するように配置する、
即ち、センサ基板のサイズ又はタイリング方法を組み合
わせる手法をとるため、仮に、出力補正するライン又は
画素があったとしても、ライン又は画素を重要領域から
除去することで、高信頼性を有する放射線検出装置を実
現することができる。
【0018】また、TFT基板に隣接するセンサ基板の
端面を、画素内部に設ける、即ち、センサ基板端面の電
界強度分布をセンサ基板内と同様にする。そのため、セ
ンサ基板端面が画素内で切断されている放射線検出装置
を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]次に、本発明の
第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(1)構成の説明 本発明の第1実施形態では、放射線検出装置におけるX
線直接変換材料としてGaAs基板を利用した場合につ
いて述べる。
【0021】図1は第1実施形態の放射線検出装置にお
ける1画素の模式的断面図である。図1において、1は
TFT基板、2はGaAs基板、3はTFT、4は蓄積
容量である。5及び6はGaAs基板2の共通電極及び
電荷収集電極、7はGaAs基板2とTFT基板1とを
電気的に接続する導電性接着剤、8はTFT3及び蓄積
容量4に接続されている接合電極である。
【0022】GaAs基板2は、TFT基板1の上部に
導電性接着剤7を介して電気的に接続されている。Ga
As基板2は、放射線を電荷に変換する。TFT基板1
は、GaAs基板2で変換された電荷を蓄積する蓄積容
量4と、電荷を転送するTFT1と、TFT1の駆動配
線Vg(図3参照)と、信号配線Sig(図3参照)と
を備えている。GaAs基板2は、共通電極5により一
定電位が印加されており、入射X線量に従い発生した電
荷を電界に従い電荷収集電極6に収集し、TFT基板1
の蓄積容量4に蓄積する。
【0023】図2は第1実施形態の放射線検出装置にお
ける1画素の等価回路図である。図2において、SはG
aAsセンサ部、RはGaAs基板2の1画素とTFT
基板1の1画素との接合抵抗、TはTFT、Cは蓄積容
量である。図示のように、GaAsセンサ部Sで発生し
た電荷は、蓄積容量Cに蓄積され、TFT・TをONす
ることにより読み出される。
【0024】図3は第1実施形態の放射線検出装置にお
けるTFT基板の3×3画素の等価回路図である。図3
において、TijはTFT、Cijは蓄積容量、Rij
はGaAs基板との接合電極、Vg1〜3はTFT駆動
配線、Sig.1〜3は信号配線である。各蓄積容量C
ijに蓄積された信号情報は、TFT駆動配線vg1〜
3より順次ONされ、信号配線Sig.1〜3より読み
出される。
【0025】第1実施形態の放射線検出装置は、複数の
GaAs基板をTFT基板に接合する構成であり、一例
を図4に示す。
【0026】図4は第1実施形態の放射線検出装置にお
ける、GaAs基板を例えば4基板、TFT基板に接続
した場合の模式的平面図である。図4において、11〜
14はGaAs基板、15はTFT基板である。また、
図4の矢視A−A線に沿う模式的断面図を図5に示し、
図4の中心B部の模式的平面図を図6に示す。
【0027】図5において、1はTFT基板、2はGa
As基板である。5及び6はGaAs基板2の共通電極
及び電荷収集電極、7はGaAs基板2とTFT基板1
とを電気的に接続する導電性接着剤、8はTFT3及び
蓄積容量4に接続されている接合電極である。図中Pは
画素ピッチである。
【0028】GaAs基板2の端面の電荷収集電極2
1、22は、概ね1/2の信号が得られるように画素設
計されており、それぞれGaAs基板2の端面の画素が
対応するTFT基板1の同一画素の接合電極23に対
し、一括に導電性接着剤24を介して電気接続されてい
る。この場合、導電性接着剤24がセンサ基板端面へ回
り込むような状態で接着して電気接続することにより、
センサ基板間及びTFT基板との接続がより確実に達成
することができる。
【0029】図7は第1実施形態の放射線検出装置にお
けるGaAs基板2の端面画素の等価回路図である。2
つのセンサ画素から1つのTFT画素に接続されてお
り、得られる信号出力は、概ねGaAs基板2内部の画
素と同等出力である。
【0030】上記図6において、8はTFT基板の接合
電極、11〜14はGaAs基板(同図では輪郭のみ図
示するものとする)、7はGaAs基板とTFT基板と
の接続を行うための導電性接着剤である。また、TFT
基板の中央部にある接合電極31は、GaAs基板11
〜14が集合する画素であり、それぞれのGaAs基板
11〜14の端部の画素は、概ね1/4の信号が得られ
るように設計されている。
【0031】図8は第1実施形態の放射線検出装置にお
けるGaAs基板2の端部画素の等価回路図である。各
GaAs基板端部の画素のそれぞれの信号が、同一TF
T画素に接続されており、得られる信号出力は、概ねG
aAs基板内部の画素と同等出力である。
【0032】上述したように、GaAs基板をTFT基
板上に配置する場合、GaAs基板端部の画素をTFT
基板の同一接続電極に接続することにより、画像上継ぎ
目のない、又は、補正が簡略な画像読み取りが可能とな
る。
【0033】尚、第1実施形態では、GaAs基板を4
基板配置した場合を例に挙げているが、勿論、GaAs
基板を16基板又はそれ以上配置してもよい。
【0034】(2)動作の説明 次に、本発明の第1実施形態の動作について図5、図9
〜図11を参照して詳細に説明する。
【0035】上記のように構成された第1実施形態の放
射線検出装置の作用効果について、つまり、TFT基板
の1画素に対して、センサ基板の端面又は端部の画素が
複数、電気的に接続されている構造が高品位画像を可能
とする理由について述べる。
【0036】GaAs基板をタイリングする場合、セン
サ基板切断時のマージン、及び貼り合わせ時のマージン
などが必要となり、GaAs基板間を完全につなぎ合わ
せるのは困難と考えられる。そこで、本発明者らは、T
FT基板のGaAs基板のつなぎ目に対応する画素間の
距離を広げたTFT基板とセンサ基板をタイリングした
構成を考案している。
【0037】図9は本発明者らが先に提案した放射線検
出装置の従来構造を示す模式的断面図である。図9にお
いて、101はセンサ基板端面又は端部の画素、102
は上述のマージンを考慮したスペースである。
【0038】また、図10はこの時のセンサ基板端面又
は端部の画素の電気力線を示す模式図である。電気力線
は、センサ基板端面又は端部まで広がり、電気特性は、
GaAs基板内部の画素とは異なった特性を示し、出力
補正が必要となる。言い換えれば、それぞれのセンサ基
板端面又は端部の画素101と上述のスペース102の
画像データ、即ち、2画素以上3画素以下の画素を補正
することになり、画像品位的には不十分となる。
【0039】一方、上記図5に示した基本構成であれ
ば、不要なスペース102を考慮せず、且つ、電気力線
の分布はGaAs基板端面又は端部の画素を除き基板内
で均一となる。
【0040】図11はこの時のGaAs基板端面又は端
部の画素の電気力線を示す模式図である。即ち、センサ
基板のつなぎ目に対応する画素のみ、場合により補正す
ることで、実質的につなぎ目のない高画像品位の放射線
検出装置を実現することができる。
【0041】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0042】(1)構成の説明 本発明の第2の実施形態では、隣接するGaAs基板端
面の画素から、TFT基板の同一接続電極に接続される
画素が一定電位に接続されている構成について述べる。
【0043】図12は第2実施形態の放射線検出装置に
おけるTFT基板の3×3画素の等価回路図である。図
12において、TijはTFT、Cijは蓄積容量、R
ijはGaAs基板との接合電極、Vg1〜3はTFT
駆動配線、Sig.1〜3は信号配線である。第2実施
形態は、TFT駆動配線Vg2及び信号配線Sig.2
を一定電位に固定し、同一接続電極にGaAs基板の端
面画素を接続する構成としたものである。GaAs基板
とTFT基板の接続方法は、第1実施形態の図5及び図
6に示した方法と同様に行われる。
【0044】(2)動作の説明 次に、本発明の第2実施形態の動作について図10〜図
11を参照して詳細に説明する。
【0045】第2実施形態では、特に、画素ピッチが1
00μ以下の微細ピッチとなる場合、GaAs基板の端
部又は端面の画素が、概ね1/4出力又は1/2出力と
なるような設計が困難となる。この時、第1実施形態と
同様に電気接続しても、得られる出力が、GaAs基板
の内部画素と比較して大きく低下する。そこで、TFT
基板の対象画素の接続電極を一定電位にすることで対応
することも可能である。
【0046】上述したように、図11はGaAs端面に
電荷収集電極を配置した構造の電気力線の模式図、図1
0はGaAs基板端面に電荷収集電極を配置していない
構造の電気力線の模式図である。このように、GaAs
端面の電荷収集電極があることにより、GaAs基板の
端面部の連続性が確保できることになる。
【0047】即ち、GaAs基板の端部又は端面に対応
するTFT基板の接合電極に、一定電位を印加し、更
に、GaAs基板の端部又は端面の第1列の画素を、ダ
ミー画素にすることにより、第2列の画素が端面から受
ける影響を抑えることができ、特性均一性の高いセンサ
を得ることができる。
【0048】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0049】(1)構成の説明 本発明の第3実施形態では、GaAs基板の配置が異な
る場合について述べる。第3実施形態では、GaAs基
板の中心をTFT基板の中心を合致させた構成、言い換
えれば、TFT基板の1つの接合電極にGaAs基板4
基板の端部画素が接続されている構成を、特に、重要と
されている領域から排除した構成としたものである。第
3実施形態では、特に、中央部を重要領域と考えたもの
である。
【0050】図13は第3実施形態の放射線検出装置の
模式的平面図である。図13において、41〜47はG
aAs基板、15はTFT基板である。
【0051】(2)動作の説明 次に、本発明の第3実施形態の動作について図13を参
照して詳細に説明する。
【0052】第3実施形態では、GaAs基板41の配
置をTFT基板15の中央へ移動して作成することによ
り、出力補正するライン又は画素を最重要領域から除去
することが可能となる。即ち、仮に、出力補正するライ
ン又は画素があったとしても、ライン又は画素を重要領
域から除去することで、高信頼性を有する放射線検出装
置を実現することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のセンサ基板を、TFT基板上に配置すると共に、T
FT基板に隣接するセンサ基板の端面の画素を、対応す
るTFT基板の同一画素に対し導電性接着剤を介して一
括に電気接続する構成としているため、大面積の放射線
検出装置を実現することができる。即ち、化合物半導体
基板などの基板サイズに限定があるものを大面積化する
場合、センサ基板のつなぎ目の画素を同一接続電極に接
続することにより、つなぎ目のない放射線検出装置を実
現することができる。
【0054】また、複数のセンサ基板の隣接部の画素に
対応するTFT基板の画素を、ダミー画素として形成す
ると共に、一定電位に印加するため、大面積の放射線検
出装置を実現することができる。即ち、画素ピッチが細
かいセンサにおいても、センサ端面からの影響による出
力異常を解消することが可能な放射線検出装置を実現す
ることができる。
【0055】また、複数のセンサ基板を、TFT基板の
中心とセンサ基板の中心が略一致するように配置する、
即ち、センサ基板のサイズ又はタイリング方法を組み合
わせる手法をとるため、仮に、出力補正するライン又は
画素があったとしても、ライン又は画素を重要領域から
除去することで、高信頼性を有する放射線検出装置を実
現することができる。
【0056】また、TFT基板に隣接するセンサ基板の
端面を、画素内部に設ける、即ち、センサ基板端面の電
界強度分布をセンサ基板内と同様にするため、センサ基
板端面が画素内で切断されている放射線検出装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の放射線検出装置の1画
素の模式的断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の放射線検出装置の1画
素の等価回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態の放射線検出装置のTF
T基板の3×3画素の等価回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態の放射線検出装置のGa
As基板をTFT基板に接続した場合の模式的平面図で
ある。
【図5】図4の矢視A−A線に沿う模式的断面図であ
る。
【図6】図4のB部の模式的平面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の放射線検出装置の端面
画素の等価回路図である。
【図8】本発明の第1実施形態の放射線検出装置の端部
画素の等価回路図である。
【図9】従来例の放射線検出装置の1画素の模式的断面
図である。
【図10】本発明の第1及び第2実施形態の放射線検出
装置のGaAs基板端面又は端部の画素の電気力線を示
す模式図である。
【図11】本発明の第1及び第2実施形態の放射線検出
装置のGaAs基板端面又は端部の画素の電気力線を示
す模式図である。
【図12】本発明の第2実施形態の放射線検出装置のT
FT基板の3×3画素の等価回路図である。
【図13】本発明の第3実施形態の放射線検出装置の模
式的平面図である。
【図14】発光強度とその光散乱度合いの関係を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 TFT基板 2 GaAs基板 3 TFT 4 蓄積容量 24 導電性接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/32 H01L 31/00 A Fターム(参考) 2G088 EE01 EE30 FF02 FF04 GG21 JJ05 JJ09 JJ33 JJ37 LL12 4M118 AA01 AA10 AB01 BA05 BA19 CA14 CB02 EA20 FB03 FB09 FB13 FB16 GA10 HA26 HA29 5C024 AX11 AX16 CX41 CY47 5F088 AB07 BA20 BB03 BB07 EA04 EA08 JA09 KA03 LA07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線を電荷に変換する複数のセンサ基
    板と、前記電荷を蓄積し転送するTFT基板とを備えた
    放射線検出装置において、 前記複数のセンサ基板は、前記TFT基板上に配置され
    ると共に、前記TFT基板に隣接する前記センサ基板の
    端面の画素は、対応する前記TFT基板の同一画素に対
    し一括に電気的に接続されていることを特徴とする放射
    線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記TFT基板に隣接する前記センサ基
    板の端面の画素と、対応する前記TFT基板の同一画素
    との間における前記一括電気的接続は、隣接する前記セ
    ンサ基板間に導電性接着剤が充填されることによる接続
    であることを特徴とする請求項1記載の放射線検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数のセンサ基板の隣接部の画素に
    対応する前記TFT基板の画素は、ダミー画素として形
    成されると共に、一定電位に印加されていることを特徴
    とする請求項1記載の放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のセンサ基板は、前記TFT基
    板の中心と前記センサ基板の中心が略一致するように配
    置されることを特徴とする請求項1記載の放射線検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記TFT基板に隣接する前記センサ基
    板の端面は、画素内部に存在することを特徴とする請求
    項1記載の放射線検出装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ基板を構成する放射線直接変
    換材料は、GaAs等の化合物半導体材料であることを
    特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の放射線検出装
    置。
  7. 【請求項7】 放射線を電荷に変換する複数のセンサ基
    板と、前記電荷を蓄積し転送するTFT基板とを備えた
    放射線検出装置の製造方法において、 前記複数のセンサ基板を、前記TFT基板上に形成する
    と共に、前記TFT基板に隣接する前記センサ基板の端
    面の画素を、対応する前記TFT基板の同一画素に対し
    一括に導電性接着剤を介して電気的に接続することを特
    徴とする放射線検出装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記TFT基板に隣接する前記センサ基
    板の端面の画素と、対応する前記TFT基板の同一画素
    との間における前記一括電気的接続を、隣接する前記セ
    ンサ基板間に導電性接着剤を充填することで行うことを
    特徴とする請求項7記載の放射線検出装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記複数のセンサ基板の隣接部の画素に
    対応する前記TFT基板の画素を、ダミー画素として形
    成すると共に、一定電位に印加することを特徴とする請
    求項7記載の放射線検出装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記複数のセンサ基板を、前記TFT
    基板の中心と前記センサ基板の中心が略一致するように
    配置することを特徴とする請求項7記載の放射線検出装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記TFT基板に隣接する前記センサ
    基板の端面を、画素内部に設けることを特徴とする請求
    項7記載の放射線検出装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記センサ基板を構成する放射線直接
    変換材料として、GaAs等の化合物半導体材料を用い
    たことを特徴とする請求項7〜11の何れかに記載の放
    射線検出装置の製造方法。
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JP2005322908A (ja) * 2004-05-04 2005-11-17 General Electric Co <Ge> 食違い配置の検出区域を有するモノリシックx線検出器

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