JP2002157618A - コール機能付き切符、ステーション内コールサービスシステム - Google Patents

コール機能付き切符、ステーション内コールサービスシステム

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JP2002157618A
JP2002157618A JP2000354205A JP2000354205A JP2002157618A JP 2002157618 A JP2002157618 A JP 2002157618A JP 2000354205 A JP2000354205 A JP 2000354205A JP 2000354205 A JP2000354205 A JP 2000354205A JP 2002157618 A JP2002157618 A JP 2002157618A
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ticket
passenger
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station
call
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JP2000354205A
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English (en)
Inventor
Kiyoaki Kikuchi
清秋 菊地
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗客のステーション内における移動を援助で
きるようにする。 【解決手段】 コール機能付き切符9は、高齢者等の乗
客が駅に入場する際に購入される。駅構内2においてコ
ールボタン12が押下されると、援助要求がコール機能
付き切符9から中継器15を介して駅員室1まで送られ
る。駅員室1で待機していた駅員は、援助要求を最も先
に中継した中継器15の設置場所から当該乗客の所在位
置を確認すると、その場所に駆けつけ、目的とするホー
ムまで案内する。また、援助要求に含まれている乗客の
状態を示す情報に応じてスタビライザ付き車椅子16を
用意し、階段の乗降を補助する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駅、空港など乗客
が利用する交通手段の発着地点あるいは乗換地点となる
ステーションにおいて、乗客のステーション内における
移動を援助するためのシステムの提供及びそのシステム
に利用される改良された切符に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会と呼ばれるようになってきて
いる現在においては、バリアフリーなど高齢者あるいは
身障者に適応した施設や設備が増えてきている。駅や空
港などでは、車椅子昇降用ケーブルやエレベータが普及
しつつある。
【0003】更に、相互乗り入れ等交通業者の枠を超え
て交通機関が整備されてきており、例えば、目的地まで
1枚の切符を購入するだけで他社交通機関への乗り換え
ができるなどの利便性も備わってきている。このような
近年の交通機関の充実化も伴って高齢者等も鉄道、旅客
機等の交通手段を利用して旅行をする機会が増えてきて
いる。一方、例えば鉄道における主要駅においては、乗
り入れる幹線数、ホーム(番線)数、更に駅自体の巨大
化に伴い改札口の数も増える傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、交通手
段が整備され、高齢者向けの設備も充実してきている一
方、主要駅自体が巨大化することによって、日常、電車
を利用する機会の少ない人は、乗り換えが容易でないと
感じる人も少なくないと考えられる。また、駅構内にお
ける移動距離も長くなってきており、目的とするホーム
や改札口まで間違えることなく、また乗り換え時間に遅
れることなくたどり着くことは、容易でない状態になっ
てきている。特に、高齢者や身障者にとってみれば、駅
の階段の乗降が極めて負担となる。エレベータの設置台
数は増えてきているものの駅構内における移動を全く階
段を使わずにしてできるとは限らない。また、車椅子昇
降ケーブルを利用する際にも事前に出発駅から到着駅に
連絡して駅員が待機するか、介添え者が同行して駅員に
協力を申し込むようになっている。
【0005】乗客が鉄道を利用する際に乗降する駅、旅
客機を利用する際に利用する空港等を「ステーション」
と総称すると、上記のようにステーションにおける移動
の困難性、乗換の煩雑さなどを理由に旅行を躊躇してし
まう人も少なくないと考えられる。今後ますます高齢化
社会になっていくが、高齢者が気軽に出歩けるような交
通環境を整備することは、多大な経済効果をもたらすば
かりでなく福祉社会を向上させるうえでも熱望される。
【0006】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、乗客のステーショ
ン内における移動を援助することのできるステーション
内コールサービスシステム及びコール機能付き切符を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明に係るコール機能付き切符は、乗客
が交通手段を利用する際に購入される切符であって、乗
客による呼出操作に応じて内部に記憶された情報又はそ
の一部を、乗客が利用する交通手段の発着地点あるいは
乗換地点となるステーション内における移動の援助を依
頼する援助要求としてコールセンタへ無線送信する集積
回路を内蔵したものである。
【0008】また、前記集積回路は、少なくとも切符と
して必要な情報を記憶するメモリと、乗客による呼出操
作を検出することによって前記メモリに記憶された情報
又はその一部を送信する発信回路とを有するものであ
る。
【0009】また、前記集積回路は、援助要求を受信し
たことにより前記コールセンタが発信する確認情報を受
信する受信回路と、前記受信回路が確認情報を受信した
ことを乗客に通知するインジケータとを有するものであ
る。
【0010】また、本発明に係るステーション内コール
サービスシステムは、乗客が利用する交通手段の発着地
点あるいは乗換地点となるステーションに設置されたコ
ールセンタと、乗客が交通手段を利用する際に購入され
る集積回路内蔵のコール機能付き切符と、前記ステーシ
ョン内に散在配置され、前記コールセンタと前記コール
機能付き切符との間で授受される情報を中継する中継器
とを有し、前記コール機能付き切符は、前記コール機能
付き切符を用いて搭乗された発ステーション名を含む切
符情報を記憶する切符情報記憶手段と、当該コール機能
付き切符を利用する乗客に割り当てられた乗客識別デー
タを含み、当該乗客個人に関する乗客情報を記憶する乗
客情報記憶手段と、乗客による操作に応じて少なくとも
乗客識別データを含む援助要求を前記コールセンタへ発
信する要求送信手段とを有し、前記コールセンタは、前
記コール機能付き切符からの援助要求の発信源を、当該
援助要求を中継した前記中継器の配置から特定する発信
位置特定処理手段と、前記コール機能付き切符から援助
要求が送られてきたときに、その援助要求の内容及び前
記発信位置特定処理手段が特定した発信源を表示する要
求受付処理手段とを有するものである。
【0011】また、前記コールセンタは、援助要求を発
信した前記コール機能付き切符に対して当該援助要求を
受信したことの確認情報を発信する受付確認送信処理手
段と、前記コール機能付き切符は、前記受付確認送信処
理手段から送られてきた確認情報を受信したことを当該
乗客に通知する確認通知手段とを有するものである。
【0012】また、乗客情報には、乗客の状態に関する
情報が含まれているものとする。
【0013】また、切符情報に当該コール機能付き切符
を利用する乗客の乗客情報を対応付けして蓄積する利用
情報データベースを有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。なお、本実施の形
態においては、本発明に係るステーション内コールサー
ビスシステムを駅構内に適用した場合を例にして説明す
る。
【0015】図1は、本発明に係るステーション内コー
ルサービスシステムの一実施の形態を示した概念的な全
体構成図である。図1には、ある駅の駅員室1、駅構内
2及び券売場所3が概念的に示されている。また、各駅
において収集された情報を一括管理するサービスセンタ
4が示されている。図1には、便宜的に1つの駅だけを
示している。
【0016】本発明では、乗客が利用する交通手段の発
着地点あるいは乗換地点となるステーションにコールセ
ンタを設置する必要があるが、本実施の形態では、駅員
室1をコールセンタとして機能させる。このため、駅員
室1には、サーバ5、入出力装置6、受信機7及び送信
機8が設置される。なお、本実施の形態では、客が鉄道
を利用する際に乗降する駅、旅客機を利用する際に利用
する空港等をステーションと総称している。
【0017】券売場所3には、本実施の形態において特
徴的なコール機能付き切符9を発券する切符発券装置1
0が設置される。コール機能付き切符9は、通常の切符
と同様に鉄道の利用する際に乗客個々に購入される。コ
ール機能付き切符9の表面には、発着駅、利用日等通常
の切符と同様の情報、更に後述する利用者IDが書かれ
る切符情報表示領域11と、詳細は後述するが乗客が駅
員を呼び出す際に押下するコールボタン12と、駅員が
コールボタン12の押下を認識したことを確認的に知ら
せるためのインジケータとして確認ランプ13とが配設
されている。駅構内2には、ホーム14をはじめ改札口
や階段などに駅員室1とコール機能付き切符9との間で
授受される情報を有線又は無線により中継する中継器1
5が散在配置される。更に、図1には、歩行に支障のあ
る乗客の階段の乗降を補助するスタビライザ付き車椅子
16が示されている。サービスセンタ4には、コール機
能付き切符9が発券されたときに各駅から送られてくる
切符情報及び乗客の個人情報を一括管理するためのホス
トサーバ17と、その情報を対応付けして格納する利用
情報データベース(DB)18とが設けられている。
【0018】図2は、本実施の形態におけるコール機能
付き切符9の回路構成図である。本実施の形態における
コール機能付き切符9は、薄膜で形成された集積回路が
内蔵された、いわゆるICカードである。また、前述し
た切符情報表示領域11を形成すると共に再利用可能と
するためにリライトカードでもある。
【0019】コール機能付き切符9には、切符情報を記
憶する切符情報記憶手段及び乗客情報を記憶する乗客情
報記憶手段としてメモリ21が設けられている。メモリ
21に記録される情報の例を図3に示す。切符情報とい
うのは、通常、駅で切符を購入する際に必要な情報であ
り、乗換駅等に関する乗換情報を含む発着駅、利用日等
通常の切符と同様の情報である。乗客情報というのは、
このコール機能付き切符9を利用する乗客個人の情報で
あり、氏名、年齢、性別、住所、電話番号、利用目的、
乗客識別データ(利用者ID)及び利用者補足情報が含
まれている。利用者IDは、コール機能付き切符9を利
用する乗客を特定するために割り当てられる情報であ
る。利用者補足情報というのは、車椅子の有無、車椅子
を持っていないときには補助用車椅子の要否、携帯する
荷物の数量等乗客の状態に関する情報であり、駅員が乗
客の駅構内2の移動を援助する際に役立つ情報である。
駅員は、この情報を事前に把握することで、乗客を援助
する際に用意する物、必要な人数等を判断することがで
きる。また、その他情報としては、例えば利用目的が旅
行の場合のツアー名等がある。乗客情報は、乗客の補助
のために限らず、旅行案内等他のサービスの提供のため
にも利用される。
【0020】コール機能付き切符9には、更に要求送信
手段として設けられたコールボタン12と発信回路22
が設けられている。コールボタン12は、乗客が駅員を
呼び出し補助を要求したいときに押下される操作手段で
ある。発信回路22は、コールボタン12が押下された
ときに援助要求を駅員室1へ発信する。コール機能付き
切符9には、更に確認通知手段として設けられた受信回
路23と確認ランプ13が設けられている。受信回路2
3は、駅員室1から送られてきた確認情報を受信する
と、確認ランプ13を点灯させる。また、電池24は、
内蔵された回路に電力を供給する。
【0021】図4は、本実施の形態における駅員室1に
配置された装置により構成される機能ブロック構成図で
ある。図4において要求受信部31は、コール機能付き
切符9から送られてきた援助要求を受信する。中継器デ
ータベース32には、駅構内2に配置された各中継器1
5の設置位置が予め登録されている。発信位置特定処理
部33は、コール機能付き切符9から援助要求が送られ
てきたときに、中継器データベース32を参照すること
によってその援助要求の発信源を最初に中継した中継器
15の配置から特定する。表示処理部34は、要求受信
部31と共に要求受付処理手段として設けられており、
要求受信部31が受信した援助要求の内容及び発信位置
特定処理部33が特定した発信源を入出力装置6に表示
する。受付確認送信処理部35は、駅員が表示された援
助要求の内容を見たときに、その駅員による入出力装置
6の入力操作に応じて当該援助要求を発信したコール機
能付き切符9に対して確認情報を発信する。
【0022】本実施の形態において特徴的なことは、駅
員の呼出機能を持たせたコール機能付き切符9を用意し
たことである。このコール機能付き切符9を乗客、特に
駅員等の他の者の援助を必要とする高齢者や身障者に対
して発券するようにすることで、高齢者等は駅員による
援助を容易に受けることができる。以下、本実施の形態
における作用について説明する。ここでは、単身で電車
を利用して旅行をする高齢者を乗客とした場合を例にし
て説明する。
【0023】乗客が駅に着き、券売場所3で目的地まで
のコール機能付き切符9を購入する。購入する際には、
着駅を指定し、代金を支払うことで通常とおり購入する
ことができる。切符発券装置10は、入力された情報に
基づき発駅、利用日等の情報を付加して切符情報を生成
する。更に、乗客から氏名、住所、更に車椅子の有無等
の個人情報の提示を受けることができれば、切符発券装
置10は、システム全体においてユニークな利用者ID
を割り当て乗客情報を生成する。そして、切符情報及び
乗客情報をコール機能付き切符9のメモリ21に書き込
んだ後、発券する。切符発券装置10は、更に切符情報
及び乗客情報をサービスセンタ4へ送信する。
【0024】サービスセンタ4のホストサーバ17は、
いずれかの駅から送られてきた各情報を対応付けして利
用情報データベース18に蓄積する。
【0025】乗客は、コール機能付き切符9を取得した
ことで改札口を通り駅構内2に入場することができる。
ここで、この乗客は、目的地へ向かう電車が入線するホ
ームがわからないとする。このとき、乗客は、コール機
能付き切符9のコールボタン12を押下する。この乗客
による押下操作を認識すると、発信回路22は、援助要
求を発信する。援助要求は、最も近い中継器15に最初
に受信され、1乃至複数の中継器15により中継されて
駅員室1へ送られる。なお、駅員室1に届く援助要求に
は、発信時に付加された利用者IDと最初に受信された
中継器15のIDが少なくとも含まれている。
【0026】駅員室1まで中継された援助要求が受信機
7により受信されると、発信位置特定処理部33は、中
継器データベース32を参照することによって援助要求
に含まれている最初に受信された中継器15のIDから
援助要求の発信源となる位置を特定する。ところで、本
実施の形態では、駅構内2のいずれの位置から援助要求
が発信されてもいいように中継器15を駅構内2の柱や
壁に取り付け、あるいは専用台等によりに設置すること
で散在配置している。かつ援助要求を極力複数にて受信
しないように各中継器15の受信能力を最小限に抑えて
いる。例えば、数十メートル以内の電波を受信できる程
度に設定する。また、受信能力を抑えることで、通過中
の電車の中でコールボタン12が誤って押下された場合
にも反応しないようにしている。表示処理部34は、発
信者の利用者IDと発信源を入出力装置6に画面表示す
ることで、援助要求が発信されたことを駅員室1で待機
している駅員に知らせる。また、必要に応じて音出力す
る手段を設けるようにしてもよい。
【0027】このようにして、援助要求が発信されたこ
とを知ると、駅員は、入出力装置6に対して所定の操作
する。受付確認送信処理部35は、この駅員の操作に応
じて援助要求を発信したコール機能付き切符9に対して
確認情報を発信する。確認要求は、1乃至複数の中継器
15により中継されて発信源として認識された中継器1
5まで送られる。
【0028】ところで、入出力装置6には、援助要求を
発信した乗客の利用者ID、発信源すなわち乗客のいる
場所が表示される。これにより、駅員は、乗客のいる場
所を把握することができる。更に、援助要求に利用者補
足情報を付加して送信し、表示させるようにすれば、ど
のような援助が必要かということを駅員に知らせること
ができる。例えば、当該乗客を移動させる際に車椅子が
必要か、荷物を運ぶ駅員が別途必要かなどである。そし
て、援助に必要な準備が整うと、駅員は、乗客のいる場
所へ出動する。
【0029】コール機能付き切符9の受信回路23は、
最も近い中継器15を介して確認情報を受信すると、確
認ランプ13を点灯させる。これにより、乗客は、発信
した援助要求に駅員が応じたことを認識することができ
るので、駅員が到着するまでその場で待機しておけばよ
い。
【0030】乗客の位置に駆けつけた駅員は、目的地へ
向かう電車が入線するホームまでその乗客を誘導するこ
とになる。なお、送られてきた援助要求には利用者ID
が指定されているので、援助要求が複数の乗客によって
発信された場合にも、駅員は自分が対応すべき乗客をコ
ール機能付き切符9に書き込まれた利用者IDで確認す
ることができる。ホームまでの移動経路上に階段や工事
中など高齢者の歩行が困難な場所があるときには、事前
に入手した利用者補足情報に基づきスタビライザ付き車
椅子16を予め手配してあるので、スタビライザ付き車
椅子16に載せて階段を乗降させ、あるいは歩行しにく
い駅構内2を移動させる。
【0031】なお、人力の手押し車では階段の乗降が容
易でないため、本実施の形態では、スタビライザ付き車
椅子16を利用することにしている。スタビライザ付き
車椅子16は、環境にやさしいバッテリ駆動の電動椅子
とし、車輪はキャタピラ形式にし、階段もそのまま乗降
できる構造にする。これにより、エレベータやケーブル
設備をホームや階段に設置しないですむ。また、エスカ
レータ設置済の階段においては、車椅子の乗降のために
エスカレータを停止させないですむ。また、エレベータ
等を設置できないどんな小さな駅においてもスタビライ
ザ付き車椅子16であれば準備することができる。更
に、スタビライザ付き車椅子16は、階段を走行するた
め座椅子の部分が大きく傾くので、乗客が転倒しないよ
うに水平スタビライザ機構を持たせる。
【0032】このようにして、乗客が目的のホームに到
着すると、目的の電車に乗ることができる。なお、スタ
ビライザ付き車椅子16は、当該駅専用なので電車に乗
せない。
【0033】続いて、乗客が目的の駅(着駅又は乗換
駅)に到着したときの作用について説明する。なお、こ
の場合も前述した電車に乗るまでの作用と基本的には同
じなので、説明を適宜省略する。
【0034】電車が目的の駅に到着すると、乗客は駅の
ホームに降りる。ここで、この乗客は、乗り換えるホー
ムがわからないとする。このとき、乗客は、コール機能
付き切符9のコールボタン12を押下する。これによ
り、援助要求は、最も近い中継器15に最初に受信さ
れ、1乃至複数の中継器15により中継されて駅員室1
へ送られる。
【0035】駅員室1まで中継された援助要求が受信機
7により受信されると、発信位置特定処理部33は、援
助要求の発信源となる位置を特定する。表示処理部34
は、発信者の利用者IDと発信源を入出力装置6に画面
表示することで、援助要求が発信されたことを駅員室1
で待機している駅員に知らせる。
【0036】援助要求が発信されたことを知ると、駅員
は所定の操作をする。受付確認送信処理部35は、この
所定の操作に応じて援助要求を発信したコール機能付き
切符9に対して確認情報を発信する。
【0037】コール機能付き切符9の受信回路23は、
最も近い中継器15を介して確認情報を受信すると、確
認ランプ13を点灯させる。これにより、乗客は、発信
した援助要求に駅員が応じたことを認識することができ
るので、駅員が到着するまでその場で待機しておけばよ
い。
【0038】乗客の位置に駆けつけた駅員は、目的とす
る乗換ホームまでその乗客を誘導することになる。ま
た、乗換ホームまでの移動経路上に階段など高齢者の歩
行が困難な場所があるときには、援助要求に含まれてい
る利用者補足情報に基づきスタビライザ付き車椅子16
を予め手配してあるので、スタビライザ付き車椅子16
に載せて階段を乗降させる。
【0039】このようにして、乗客が目的の乗換ホーム
に到着すると、目的の電車に乗ることができる。また、
到着した駅が目的とする駅であった場合には、乗換ホー
ムではなく目的地(旅行先)に行く際に利用する改札口
まで誘導することになるが、このときの作用は乗換時と
全く同じである。
【0040】到着した駅が目的とする着駅であった場
合、乗客は改札口を通り駅構内2から出ることになる
が、このときコール機能付き切符9は、通常の切符と同
様に回収される。本実施の形態では、メモリ21及び切
符情報表示領域11の内容を消去することで再利用でき
るようにしている。
【0041】本実施の形態によれば、駅員の呼出機能を
付加したコール機能付き切符9を用意し、高齢者や身障
者などに利用させるようにすれば、巨大化した駅構内2
における移動も駅員による援助を受けることによって容
易に行うことができる。また、コールボタン12を押下
することで気軽に駅員を呼ぶ出すことができるので、周
囲にいる見知らぬ第三者に移動を手伝ってもらうという
お願いをする必要もないので精神的な苦痛も受けずにす
む。これにより、高齢者等が駅構内2における移動に躊
躇することがなくなり、外出や旅行する機会が増える可
能性がある。また、利用される交通業者及び旅行業者
等、更には旅行の目的地、旅館、みやげ店などに多くの
経済効果を見込むことができる。
【0042】ところで、本実施の形態では、コール機能
付き切符9が購入される際に切符情報と乗客情報を収集
し、サービスセンタ4で一括管理するようにしている。
これにより、乗客がいつどこにどのような旅行をしたの
かという情報を得ることができるので、旅行案内を適切
な者に対して案内することができる。また、旅行案内に
留まることなく切符情報及び乗客情報を種々のサービス
に利用することは可能である。
【0043】また、移動中に乗客にコールボタン12が
押下されると、それを逐次収集し、サービスセンタ4へ
送信するようにしてもよい。つまり、コールボタン12
が押下されると、その押下された駅、構内場所、日時等
をまとめてサービスセンタ4へ送信する。サービスセン
タ4では、それを当該乗客の履歴情報として記録する。
これにより、乗客の乗降確認をすることができ、また、
乗客の移動経路をたどることができる。
【0044】なお、本実施の形態では、駅員を呼び出す
ための操作手段としてコールボタン12をコール機能付
き切符9に設けたが、ボタンでなくてもスイッチ等であ
ってもよい。本発明は、交通手段を利用する乗客が必ず
購入し持つことになる切符に呼出機能を設けたことを特
徴としており、コール機能付き切符9の形状、コールボ
タン12等は本実施の形態により限定されるものではな
い。
【0045】また、本実施の形態では、駅員の呼出機能
を切符に持たせた。つまり、コール機能付き切符9から
駅員室1へ送信されるのは、援助要求である。しかし、
援助要求として送信することに限定せずに、内蔵したメ
モリに記憶させた情報又はその一部を、乗客による操作
に応じてコールセンタへ無線送信するような用い方もす
ることができる。
【0046】また、コール機能付き切符9にスピーカ等
の音出力手段を配設することによって駅員と会話ができ
るようにしてもよい。
【0047】また、現在においては、本実施の形態にお
けるコール機能付き切符9に適合した自動発券機や自動
改札機は存在しないが、適合した自動発券機や自動改札
機を製造することによって更に高度なサービスを付加す
ることが可能になる。
【0048】また、本実施の形態では、駅員が乗客の呼
出に応じてサービスを提供するように説明したが、別途
に専用のサービスマンを配置するようにしてもよい。
【0049】また、本実施の形態では、本発明に係るス
テーション内コールサービスシステムを駅構内に適用し
た場合を例にして説明したが、空港、あるいは港など他
の交通手段でも適用することはできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、乗客による呼出操作に
応じて援助要求をコールセンタへ送信するようにしたの
で、コール機能付き切符を購入した乗客に援助要求に応
じる者を呼び出させることができる。これにより、乗客
が高齢者や身障者など単身での歩行が困難な者は、コー
ル機能付き切符を操作することで援助要求に応じる者を
その場で呼び出すことができ、目的となる場所までの案
内や歩行の補助等の援助を受けることができる。
【0051】また、コールセンタからの確認情報がコー
ル機能付き切符に送られてきたことを乗客に知らせる手
段を設けたので、乗客は援助要求がコールセンタに正常
に届いていることを確認することができる。
【0052】また、コールセンタにおいて援助要求に応
じる者に、車椅子の有無や介添人の有無等乗客の状態に
関する情報を知らせるようにしたので、乗客を援助する
際に必要な器具や人員等を事前に把握することができ
る。
【0053】また、切符を購入した乗客個人の乗客情報
を切符情報と共に収集しデータベース化しておくように
したので、その情報に基づき当該乗客に適合した旅行案
内などの種々のサービスを提供することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステーション内コールサービス
システムの一実施の形態を示した概念的な全体構成図で
ある。
【図2】 本実施の形態におけるコール機能付き切符の
回路構成図である。
【図3】 本実施の形態におけるコール機能付き切符の
メモリに記録される情報の例を示した図である。
【図4】 本実施の形態における駅員室に配置された装
置により構成される機能ブロック構成図である。
【符号の説明】
1 駅員室、2 駅構内、3 券売場所、4 サービス
センタ、5 サーバ、6 入出力装置、7 受信機、8
送信機、9 コール機能付き切符、10 切符発券装
置、11 切符情報表示領域、12 コールボタン、1
3 確認ランプ、14 ホーム、15 中継器、16
スタビライザ付き車椅子、17 ホストサーバ、18
利用情報データベース(DB)、21 メモリ、22
発信回路、23 受信回路、24 電池、31 要求受
信部、32 中継器データベース(DB)、33 発信
位置特定処理部、34 表示処理部、35 受付確認送
信処理部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客が交通手段を利用する際に購入され
    る切符であって、乗客による呼出操作に応じて内部に記
    憶された情報又はその一部を、乗客が利用する交通手段
    の発着地点あるいは乗換地点となるステーション内にお
    ける移動の援助を依頼する援助要求としてコールセンタ
    へ無線送信する集積回路を内蔵したことを特徴とするコ
    ール機能付き切符。
  2. 【請求項2】 前記集積回路は、 少なくとも切符として必要な情報を記憶するメモリと、 乗客による呼出操作を検出することによって前記メモリ
    に記憶された情報又は その一部を送信する発信回路と、 を有することを特徴とする請求項1記載のコール機能付
    き切符。
  3. 【請求項3】 前記集積回路は、 援助要求を受信したことにより前記コールセンタが発信
    する確認情報を受信する受信回路と、 前記受信回路が確認情報を受信したことを乗客に通知す
    るインジケータと、 を有することを特徴とする請求項1記載のコール機能付
    き切符。
  4. 【請求項4】 乗客が利用する交通手段の発着地点ある
    いは乗換地点となるステーションに設置されたコールセ
    ンタと、 乗客が交通手段を利用する際に購入される集積回路内蔵
    のコール機能付き切符と、 前記ステーション内に散在配置され、前記コールセンタ
    と前記コール機能付き切符との間で授受される情報を中
    継する中継器と、 を有し、 前記コール機能付き切符は、 前記コール機能付き切符を用いて搭乗された発ステーシ
    ョン名を含む切符情報を記憶する切符情報記憶手段と、 当該コール機能付き切符を利用する乗客に割り当てられ
    た乗客識別データを含み、当該乗客個人に関する乗客情
    報を記憶する乗客情報記憶手段と、 乗客による操作に応じて少なくとも乗客識別データを含
    む援助要求を前記コールセンタへ発信する要求送信手段
    と、 を有し、 前記コールセンタは、 前記コール機能付き切符からの援助要求の発信源を、当
    該援助要求を中継した前記中継器の配置から特定する発
    信位置特定処理手段と、 前記コール機能付き切符から援助要求が送られてきたと
    きに、その援助要求の内容及び前記発信位置特定処理手
    段が特定した発信源を表示する要求受付処理手段と、 を有することを特徴とするステーション内コールサービ
    スシステム。
  5. 【請求項5】 前記コールセンタは、援助要求を発信し
    た前記コール機能付き切符に対して当該援助要求を受信
    したことの確認情報を発信する受付確認送信処理手段
    と、 前記コール機能付き切符は、前記受付確認送信処理手段
    から送られてきた確認情報を受信したことを当該乗客に
    通知する確認通知手段と、 を有することを特徴とする請求項4記載のステーション
    内コールサービスシステム。
  6. 【請求項6】 乗客情報には、乗客の状態に関する情報
    が含まれていることを特徴とする請求項4記載のステー
    ション内コールサービスシステム。
  7. 【請求項7】 切符情報に当該コール機能付き切符を利
    用する乗客の乗客情報を対応付けして蓄積する利用情報
    データベースを有することを特徴とする請求項4記載の
    ステーション内コールサービスシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007148675A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ユーザ行動検知システム
JP2010256961A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Nec Fielding Ltd 情報処理装置、鉄道情報サーバ、乗車受付管理システム、方法及びプログラム
CN103112481A (zh) * 2013-01-15 2013-05-22 中国铁道科学研究院电子计算技术研究所 旅客服务信息系统中的调度数据优化方法

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