JP2002155795A - 多気筒エンジンのノッキング判別装置 - Google Patents

多気筒エンジンのノッキング判別装置

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JP2002155795A
JP2002155795A JP2000353787A JP2000353787A JP2002155795A JP 2002155795 A JP2002155795 A JP 2002155795A JP 2000353787 A JP2000353787 A JP 2000353787A JP 2000353787 A JP2000353787 A JP 2000353787A JP 2002155795 A JP2002155795 A JP 2002155795A
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Yoshitaka Inoguchi
欣孝 井野口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全ての気筒についてノッキングの発生の判別
を正確に行うことができる多気筒エンジンのノッキング
判別装置を提供すること。 【構成】 1つのノックセンサ1からの出力値と予め設
定された閾値とを比較し、出力値が閾値を超えたときに
ノッキングが発生したものと判断する多気筒エンジンの
ノッキング判別装置において、前記閾値を各気筒毎にそ
れぞれ設定し、点火した気筒の点火直後の前記ノックセ
ンサ1による検出値と当該気筒の閾値とを比較して各気
筒毎にノッキングの発生を判別する。本発明によれば、
閾値を各気筒毎にノイズよりも高い値にそれぞれ設定す
ることができるため、ノックセンサ1は各気筒について
閾値よりも大きな値のノイズを検出することがなく、こ
の結果、実際にはノッキングが発生していないにも拘ら
ずノッキングが発生したものと誤って判断することがな
く、全ての気筒についてノッキングの発生の判別を正確
に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのノックセン
サからの出力値に基づいてノッキングの発生を各気筒毎
に判別する多気筒エンジンのノッキング判別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンにおいて、1つのノック
センサを使用してノッキングの発生を判断する場合、ノ
ックセンサの出力特性(共振周波数)はエンジン回転数
や気筒毎に異なっているため、エンジン回転数や気筒毎
に共振周波数を切り替えることができるようマップを作
成し、このマップに基づいて各気筒についてノッキング
の発生を判断する手法が知られている。
【0003】ところが、上記手法においては、エンジン
の個々についてそれぞれマップを作成する必要があり、
又、ノックセンサの出力特性(共振周波数)の経時変化
に対応することができないという問題があった。
【0004】そこで、エンジンの機差や経時変化に対し
ても最適な共振周波数が持続して得られるよう、ノック
センサの共振周波数の設定値を記憶手段に予め記憶させ
ておき、ノッキングの発生が検出されるとノックセンサ
の共振周波数を切り替え、この切り替えられた共振周波
数と予め記憶手段に記憶されている設定値の間にずれが
検出されると、このずれを減らす方向に設定値を補正す
るようにしたノッキング制御装置が提案されている(特
開平8−177697号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案に
係るノッキング制御装置では、予め設定された設定値
(閾値)とノックセンサからの出力値とを比較した結
果、出力値が設定値(閾値)を超えた時にノッキングが
発生したものと判断するため、実際にはノッキングが発
生していないにも拘らずエンジン振動や電装系のノイズ
の影響を受けてノックセンサから大きな値のノイズが出
力される場合がある。
【0006】多気筒エンジンにノッキングが発生する
と、ノックセンサの出力値は通常は各気筒毎に大小異な
り、ノイズはノックセンサの各気筒毎の出力値に対応し
てこれらの値よりもそれぞれ小さい値のものが発生す
る。
【0007】従って、ノックセンサが最も小さな出力値
を出力する気筒のノッキングの発生を検出するために低
い閾値を設定すると、この閾値よりも大きな値のノイズ
をノックセンサが検出した場合には、実際にはノッキン
グが発生していないにも拘らずノッキングが発生したも
のと誤った判断がなされるという問題が生ずる。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、全ての気筒についてノッキン
グの発生の判別を正確に行うことができる多気筒エンジ
ンのノッキング判別装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、1つのノックセンサからの
出力値と予め設定された閾値とを比較し、出力値が閾値
を超えたときにノッキングが発生したものと判断する多
気筒エンジンのノッキング判別装置において、前記閾値
を各気筒毎にそれぞれ設定し、点火した気筒の点火直後
の前記ノックセンサによる検出値と当該気筒の閾値とを
比較して各気筒毎にノッキングの発生を判別することを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ノッキングが発生したと判断したとき、ノ
ッキングの発生頻度に応じて点火時期の遅角量を求め、
求められた遅角量だけ点火時期を遅角させる遅角制御を
行うことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、ノッキングの発生頻度が予め設定さ
れた頻度を超えたとき、点火を間引く間引き制御を行う
ことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、ノッキングの発生頻度に応じて点火の間引
き率を設定することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2,3又は
4記載の発明において、ノッキングが発生したと判断さ
れる度にノッキング発生回数を積算してその積算値をメ
モリに記憶し、エンジンが停止したときに前記メモリに
記憶された積算値をリセットすることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記積算値が設定値を超えると報知手段を
作動させることを特徴とする。
【0015】従って、請求項1記載の発明によれば、ノ
ッキング発生の判断の基準値となる閾値を各気筒毎にノ
イズよりも高い値にそれぞれ設定することができるた
め、ノックセンサは各気筒について閾値よりも大きな値
のノイズを検出することがなく、この結果、実際にはノ
ッキングが発生していないにも拘らずノッキングが発生
したものと誤って判断することがなく、全ての気筒につ
いてノッキングの発生の判別を正確に行うことができ
る。
【0016】請求項2記載の発明によれば、ノッキング
の発生頻度に応じて点火時期の遅角量を求め、求められ
た遅角量だけ点火時期を遅角させる遅角制御を行うよう
にしたため、エンジンの出力を必要以上に低下させなく
て済む。
【0017】請求項3記載の発明によれば、ノッキング
の発生頻度が予め設定された頻度を超えたとき、点火を
間引く間引き制御を行うようにしたため、エンジンに異
常が発生したことを確実に知らせることができる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、ノッキング
の発生頻度に応じて点火の間引き率を設定するようにし
たため、エンジンの出力を必要以上に低下させなくて済
む。
【0019】請求項5記載の発明によれば、エンジンが
停止するまで点火時期の遅角制御又は間引き制御或はこ
れらの双方が続行されるため、エンジンに異常が発生し
たことを確実に知らせることができ、エンジンへのダメ
ージの蓄積を軽減することができる。
【0020】請求項6記載の発明によれば、報知手段の
作動によってエンジンに異常が発生したことをより確実
に知らせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明に係るノッキング判別装置の
構成図であり、該ノッキング判別装置は多気筒エンジン
の各気筒についてノッキングの発生の判別を行うもので
あって、これは1つのノックセンサ1とエンジンコント
ロールユニット(以下、ECUと称する)2及びクラン
ク角センサ3を含んで構成されている。
【0023】上記クランク角センサ3は、クランク軸4
の外周に等角度ピッチ(図示例では90°ピッチ)で設
けられたマグネット5の磁力を検出することによってク
ランク回転角を検出するものであって、その検出信号
(クランク回転角信号)はECU2に入力される。尚、
マグネット5はクランク軸4の外周に不等角度ピッチで
配置される場合もある。
【0024】又、前記ノックセンサ1は多気筒エンジン
のシリンダブロックに取り付けられ、その検出信号(ノ
ックセンサ信号)はECU2に入力される。尚、本実施
の形態ではノックセンサ1をシリンダブロックに取り付
けたが、ノックセンサ1をシリンダヘッドに取り付けて
も良く、或は各気筒のシリンダ部分を連結する連結部材
を介してシリンダブロック又はシリンダヘッドに取り付
けても良い。
【0025】而して、本発明に係るノッキング判別装置
は、1つのノックセンサ1からの出力値と予め設定され
た閾値とを比較し、出力値が閾値を超えたときにノッキ
ングが発生したものと判断するものであるが、前記閾値
は各気筒毎にそれぞれ設定され、点火した気筒の点火直
後のノックセンサ1による検出値と当該気筒の閾値とを
比較して各気筒毎にノッキングの発生を判別することを
特徴とする。
【0026】即ち、ECU2においては、クランク角セ
ンサ3から入力されるクランク回転角信号によって点火
気筒が判別され、各気筒(1,2,3…n気筒)別に設
定された閾値の中から点火気筒に対応する閾値に切り替
えられ、この閾値と点火気筒の点火直後のノックセンサ
1による検出値とが比較される。尚、ノックセンサ1か
らECU2に入力される検出信号はアンプ6によって増
幅される。
【0027】そして、点火気筒の点火直後のノックセン
サ1による検出値が該気筒に対応する閾値を超えた場合
には、当該気筒にノッキングが発生したものと判断さ
れ、ECU2は点火出力によって当該気筒のイグニッシ
ョンコイル(IGN. Coil )7を駆動して点火プラグ8に
よる点火時期を遅角制御するとともに、必要な場合はイ
ンジケータ(ノック状態表示ランプ)9を点灯させる。
【0028】次に、本発明に係るノッキング判別装置の
具体的な動作を図2に示すフローチャートに基づいて説
明する。
【0029】多気筒エンジンが始動されると、先ず、ク
ランク角センサ3からECU2に入力されるクランク回
転角信号によって点火気筒を判別するとともに、その判
別した点火気筒の点火直後のノックセンサ1からの検出
値(検出信号)を入力する(ステップS1)。そして、
入力された検出値がノッキング発生状態か否かを判別す
る基準値としての閾値を点火気筒のそれに切り替え(ス
テップS2)、ノックセンサ1からの検出値が点火気筒
の閾値よりも大きいか否かが判断される(ステップS
3)。
【0030】上記判断の結果、ノックセンサ1からの検
出値が点火気筒の閾値よりも大きいと、点火気筒にノッ
キングが発生しているものと判断してノックカウンタに
よってノッキング発生回数をカウント(積算)し(ステ
ップS4)、表1に示す「ノックカウンタ値−遅角量」
のマップよりノックカウンタ値(ノッキング発生回数)
に対する点火時期の遅角量を求め(ステップS5)、正
規点火時期より求めた遅角量を引いて点火時期を算出す
る(ステップS6)。具体的には、ノックカウンタ値が
例えばn1である場合、このn1に対する点火時期の遅
角量a1°を表1より求め、この求めた遅角量a1を正
規点火時期から減じて点火時期を算出する。同様にノッ
クカウンタ値がn2,n3,n4,n5である場合、こ
れらの値に対応する点火時期の遅角量a2°,a3°,
a4°,a5°を表1よりそれぞれ求め、この求めた遅
角量a2°,a3°,a4°,a5°を正規点火時期か
らそれぞれ減じて各点火時期を算出する。尚、ノックカ
ウンタ値n1,n2,n3,n4,n5(n1<n2<
n3<n4<n5)は必ずしも1ずつ増える値に設定さ
れず(例えば5ずつ増える値に設定する)、このような
場合、n1,n2,n3,n4,n5の中間のノックカ
ウンタ値に対する遅角量は補間計算によって求められ
る。
【0031】而して、本発明に係るノッキング判別装置
によれば、ノッキング発生の判断の基準値となる閾値を
各気筒毎にノイズよりも高い値にそれぞれ設定すること
ができるため、ノックセンサ1は各気筒について閾値よ
りも大きな値のノイズを検出することがなく、この結
果、実際にはノッキングが発生していないにも拘らずノ
ッキングが発生したものと誤って判断することがなく、
全ての気筒についてノッキングの発生の判別を正確に行
うことができる。
【0032】 一方、ノックセンサ1からの検出値が点火気筒の閾値よ
りも小さい場合には点火気筒にノッキングは発生してい
ないものと判断されるが、この場合、メモリに記憶され
たノックカウンタ値がn1以上であるか否かが判断され
(ステップS7)、ノックカウンタ値がn1以上である
場合には、表1に示す「ノックカウンタ値−遅角量」の
マップよりノックカウンタ値(ノッキング発生回数)に
対する点火時期の遅角量を求め(ステップS5)、正規
点火時期より求めた遅角量を引いて点火時期を算出する
(ステップS6)。具体的には、ノックカウンタ値が例
えばn1である場合、このn1に対する点火時期の遅角
量a1°を表1より求め、この求めた遅角量a1を正規
点火時期から減じて点火時期を算出する。同様にノック
カウンタ値がn2,n3,n4,n5である場合、これ
らの値に対応する点火時期の遅角量a2°,a3°,a
4°,a5°を表1よりそれぞれ求め、この求めた遅角
量a2°,a3°,a4°,a5°を正規点火時期から
それぞれ減じて各点火時期を算出する。
【0033】又、ノックカウンタ値がn1より小さい場
合には、正規点火時期による点火がなされる(ステップ
S8)。
【0034】ところで、前述のように表1に示す「ノッ
クカウンタ値−遅角量」のマップよりノックカウンタ値
(ノッキング発生回数)n1〜n5に対する点火時期の
遅角量a1°〜a5°を求め(ステップS5)、求めた
遅角量a1°〜a5°を正規点火時期から減じて点火時
期を算出すると(ステップS6)、ノックカウンタ値が
n6(>n5)以上であるか否かが判断され(ステップ
S9)、ノックカウンタ値がn6より小さい場合には、
算出された点火時期による遅角制御によって点火がなさ
れる(ステップS10)。
【0035】ここで、点火時期の遅角制御には、ノッキ
ングが発生した気筒についてのみ行う方法と全気筒につ
いて行う方法があるが、前者によればエンジン出力に対
する点火時期の遅角による影響とこれに伴うエンジン出
力の低下を最小限に抑えることができ、後者の方法によ
れば制御が簡略化してECU2の小型化を図ることがで
きる。
【0036】次に、ノックカウンタ値がn6(>n5)
以上である場合(つまり、ノッキングの発生頻度が過度
の場合)には、上記と同様の遅角制御がなされるととも
に、表2に示す「ノックカウンタ値−点火間引き率」の
マップよりノックカウンタ値(ノッキング発生回数)に
対する点火間引き率に従って点火間引き制御(例えば、
「点火」、「点火」、「失火」、「点火」、「失火」
…)を行う(ステップS11)。具体的には、ノックカ
ウンタ値が例えばn6である場合、このn6に対する点
火間引き率η1を表2より求め、この点火間引き率η1
に従って点火間引き制御を行う。同様にノックカウンタ
値がn7,n8,n9,n10である場合、これらの値
に対応する点火間引き率η2,η3,η4,η5を表2
よりそれぞれ求め、各点火間引き率η2,η3,η4,
η5に従って点火間引き制御を行う。尚、ノックカウン
タ値n6,n7,n8,n9,n10(n6<n7<n
8<n9<n10)は必ずしも1ずつ増える値に設定さ
れず(例えば5ずつ増える値に設定する)、このような
場合、n6,n7,n8,n9,n10の中間のノック
カウンタ値に対する点火間引き率は補間計算によって求
められる。
【0037】 ここで、点火間引き遅角制御には、ノッキングが発生し
た気筒についてのみ行う方法と全気筒について行う方法
があるが、前者によればエンジン出力に対する点火の間
引きによる影響とこれに伴うエンジン出力の低下を最小
限に抑えることができ、後者の方法によれば制御が簡略
化してECU2の小型化を図ることができる。
【0038】このように、本実施の形態では、ノッキン
グの発生頻度に応じて点火時期の遅角量を求め、求めら
れた遅角量だけ点火時期を遅角させる遅角制御を行うよ
うにしたため、エンジンの出力を必要以上に低下させな
くて済む。
【0039】そして、ノッキングの発生頻度が予め設定
された頻度を超えたとき、点火時期を遅角させる遅角制
御を行うとともに、点火を間引く間引き制御を行うよう
にしたため、エンジンに異常が発生したことを車両の乗
り難さによって乗員に確実に知らせて乗員に車両のセッ
ティングの見直しを促すことができる。そして、この場
合、ノッキングの発生頻度に応じて点火の間引き率を設
定するようにしたため、エンジンの出力を必要以上に低
下させなくて済む。
【0040】ところで、点火時期の遅角制御或はこの遅
角制御と間引き制御が同時になされている場合にノック
カウンタ値がノックインジケータ点灯用設定値(n1〜
n10の中から選択される値)を超えているか否かが判
断され(ステップS12)、ノックカウンタ値が設定値
を超えている場合には、ノックインジケータ(図1参
照)9を点灯又は点滅させてエンジンに異常が発生した
ことを目視にて確実に知らせる(ステップS13)。こ
れに対して、ノックカウンタ値が設定値よりも小さい場
合にはノックインジケータ9を点灯又は点滅させないで
消灯のままの状態とする(ステップS14)。尚、エン
ジンに異常が発生したことを乗員に報知する手段として
は、ブザー等の音声による方法も考えられる。
【0041】その後、乗員がメインスイッチ又はキルス
イッチを操作してエンジンを停止させたか否かが判断さ
れ(ステップS15)、エンジンが停止された場合には
メモリに記憶されたノックカウンタ値をリセットする
(ステップS16)。
【0042】これに対して、エンジンが停止されていな
い場合にはメモリに記憶されたノックカウンタ値はその
まま残され、以後はエンジンが停止されるまではノック
カウンタ値に基づいて以上の制御がなされる。このよう
に、エンジンが停止されるまで点火時期の遅角制御又は
この遅角制御と間引き制御が続行されるため、エンジン
に異常が発生したことを乗員に確実に知らせることがで
き、エンジンへのダメージの蓄積を軽減することができ
る。
【0043】尚、本発明に係るノッキング判別装置は1
つのノックセンサにて多気筒エンジンの各気筒について
ノッキングの発生を判別するが、本発明は例えば2つの
ノックセンサによって前後V型4気筒エンジンのノッキ
ングを検出する場合に前側2気筒を一方のックセンサ
で、後側2気筒を他方のノックセンサでノッキングをそ
れぞれ検出するノッキング判別装置もその適用対象に含
む。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、1つのノックセンサからの出力値と予め設定さ
れた閾値とを比較し、出力値が閾値を超えたときにノッ
キングが発生したものと判断する多気筒エンジンのノッ
キング判別装置において、前記閾値を各気筒毎にそれぞ
れ設定し、点火した気筒の点火直後の前記ノックセンサ
による検出値と当該気筒の閾値とを比較して各気筒毎に
ノッキングの発生を判別するようにしたため、全ての気
筒についてノッキングの発生の判別を正確に行うことが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノッキング判別装置の構成図であ
る。
【図2】本発明に係るノッキング判別装置の動作手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 2 ECU 3 クランク角センサ 7 イグニッションコイル 8 点火プラグ 9 ノックインジケータ(報知手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02P 9/00 304 F02P 17/00 R 17/12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのノックセンサからの出力値と予め
    設定された閾値とを比較し、出力値が閾値を超えたとき
    にノッキングが発生したものと判断する多気筒エンジン
    のノッキング判別装置において、 前記閾値を各気筒毎にそれぞれ設定し、点火した気筒の
    点火直後の前記ノックセンサによる検出値と当該気筒の
    閾値とを比較して各気筒毎にノッキングの発生を判別す
    ることを特徴とする多気筒エンジンのノッキング判別装
    置。
  2. 【請求項2】 ノッキングが発生したと判断したとき、
    ノッキングの発生頻度に応じて点火時期の遅角量を求
    め、求められた遅角量だけ点火時期を遅角させる遅角制
    御を行うことを特徴とする請求項1記載の多気筒エンジ
    ンのノッキング判別装置。
  3. 【請求項3】 ノッキングの発生頻度が予め設定された
    頻度を超えたとき、点火を間引く間引き制御を行うこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の多気筒エンジンのノ
    ッキング判別装置。
  4. 【請求項4】 ノッキングの発生頻度に応じて点火の間
    引き率を設定することを特徴とする請求項3記載の多気
    筒エンジンのノッキング判別装置。
  5. 【請求項5】 ノッキングが発生したと判断される度に
    ノッキング発生回数を積算してその積算値をメモリに記
    憶し、エンジンが停止したときに前記メモリに記憶され
    た積算値をリセットすることを特徴とする請求項2,3
    又は4記載の多気筒エンジンのノッキング判別装置。
  6. 【請求項6】 前記積算値が設定値を超えると報知手段
    を作動させることを特徴とする請求項5記載の多気筒エ
    ンジンのノッキング判別装置。
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