JP2002155756A - ガスタービン発電設備 - Google Patents
ガスタービン発電設備Info
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Abstract
防止でき、さらに、発電出力の低下を防止できるガスタ
ービン発電設備を提供する。 【解決手段】 ガスタービン2に高温高圧のガスを供給
する燃焼器3と、ガスタービン2から排出された排ガス
の熱を回収する廃熱回収ボイラ4と、廃熱回収ボイラ4
を通過した排ガスを大気へ排出する煙突5とを備えたガ
スタービン発電設備1において、ガスタービン2と廃熱
回収ボイラ4との間に、ガスタービン2から排出された
排ガスを大気圧未満に下げる低圧タービン8が設けら
れ、廃熱回収ボイラ4と煙突5との間に、排ガス中の蒸
気を冷却して凝縮させる凝縮器10と排ガスを大気圧ま
で加圧する低圧圧縮機11とが設けられている。
Description
用いてタービンを回し、発電を行うガスタービン発電設
備に関する。
しては、例えば図6に示すように、高温高圧のガスを発
生させる燃焼器60と、ガスタービン61と、ガスター
ビン61から排出された排ガスの熱を回収する廃熱回収
ボイラ62と、廃熱回収ボイラ62を通過した排ガスを
大気中へ排出する煙突63とが備えられている。上記ガ
スタービン61で発生した動力の一部は、燃焼器60へ
空気を供給する空気圧縮機64を駆動するのに用いら
れ、残りの動力で発電機65を駆動して発電を行ってい
る。
収ボイラ62の入口側に通じる上流側経路66と、廃熱
回収ボイラ62の出口側から煙突63に通じる下流側経
路67とが設けられている。また、上記上流側経路66
の途中から分岐して廃熱回収ボイラ62をバイパス(迂
回)し下流側経路67の途中に合流するバイパス経路6
8が設けられている。このバイパス経路68には、バイ
パス経路68を流れる排ガスの流量を調整する調整弁6
9が設けられている。さらに、廃熱回収ボイラ62で得
られる蒸気を上記燃焼器60内へ噴射する噴射経路70
が設けられている。
器60で発生した高温高圧のガスと噴射経路70から燃
焼器60内へ噴射された蒸気とによって回転し、発電が
行われる。上記ガスタービン61から排出された排ガス
は、上流側経路66を通り、廃熱回収ボイラ62によっ
て廃熱を回収された後、下流側経路67を通って煙突6
3から大気中へ排出される。
内へ蒸気を投入しているため、排ガス中には多量の蒸気
が含まれており、冬季等の外気温度が低いと、排ガスが
急激に冷却され、排ガス中に含まれる蒸気が凝縮するた
め、煙突63で白煙が発生する場合がある。この白煙は
通常無害であるが景観上好ましくない。
一部をバイパス経路68へ分流させることにより、この
バイパス経路68を通って下流側経路67に流れ込んだ
排ガスと廃熱回収ボイラ62を通って下流側経路67に
流れ込んだ排ガスとが混合される。この際、バイパス経
路68を通って下流側経路67に流れ込んだ排ガスは廃
熱回収ボイラ62を通って下流側経路67に流れ込んだ
排ガスよりも高温であるため、下流側経路67内の排ガ
スの温度が上昇し、排ガスの相対湿度が低下し、これに
よって白煙の発生を防止している。
図7に示すように、下流側経路67の途中に凝縮器75
と加熱器76とを設けたものがある。凝縮器75と加熱
器76との間には、冷却水(冷媒)を循環させる循環経
路77が形成され、この循環経路77には冷却水ポンプ
78が設けられている。
出された排ガスは凝縮器75で冷却され、排ガス中に含
まれる蒸気が水になって除去されるため、排ガスの絶対
湿度が低下する。その後、排ガスは、凝縮器75の下流
側に設けられた加熱器76で加熱され、これによって白
煙の発生を防止している。
したガスタービン発電設備71においては、上流側経路
66から廃熱回収ボイラ62へ供給される排ガスの量
は、上流側経路66からバイパス経路68へ流れる分だ
け減少することになる。したがって、廃熱回収ボイラ6
2で発生する蒸気の量も減少し、これに応じて、噴射経
路70から燃焼器60内へ噴射される蒸気の量も減少し
てしまうため、ガスタービン61による発電出力が低下
してしまうといった問題がある。
79においては、廃熱回収ボイラ62から排出された排
ガス中に含まれる蒸気を凝縮器75で十分に除去するた
めには、冷却水(冷媒)を循環経路77に沿って循環さ
せるのに大きな動力が必要であり、その結果、冷却水ポ
ンプ78の消費電力が増大し、その分、発電設備として
は総発電出力が低下してしまうといった問題がある。
に排出する際、白煙の発生を防止することが可能であ
り、さらに、発電出力の低下を防止することが可能なガ
スタービン発電設備を提供することを目的とする。
に本第1発明は、ガスタービンに高温高圧のガスを供給
する燃焼器と、ガスタービンから排出された排ガスの熱
を回収する廃熱回収ボイラと、廃熱回収ボイラを通過し
た排ガスを大気へ排出する排出部とを備えたガスタービ
ン発電設備において、上記ガスタービンと廃熱回収ボイ
ラとの間に、ガスタービンから排出された排ガスを大気
圧未満に下げる低圧タービンが設けられ、上記廃熱回収
ボイラと排出部との間に、排ガスを大気圧まで加圧する
低圧圧縮機が設けられ、上記廃熱回収ボイラと低圧圧縮
機との間に、排ガス中に含まれる蒸気を冷却して凝縮さ
せる凝縮器が設けられ、上記凝縮器に、冷媒が循環する
循環経路を接続し、上記循環経路に、冷媒を循環させる
ポンプが設けられているものである。
た排ガスは、低圧タービンによって大気圧未満の圧力に
下げられ、その後、廃熱回収ボイラにおいて廃熱を回収
され、廃熱回収ボイラから排出されて凝縮器によって冷
却され、その後、低圧圧縮機によって大気圧まで加圧さ
れ、この状態で排出部から大気中へ排出される。
圧圧縮機との間の経路において大気圧未満の圧力に下げ
られており、さらに、凝縮器によって冷却されて温度が
低下するため、排ガスの飽和蒸気圧が下がり、これにと
もなって、排ガス中に含まれる蒸気の量が減少し、排ガ
ス中の蒸気が凝縮器で凝縮されて水になり除去される。
したがって、白煙の原因となる排ガス中の蒸気の量が減
少することにより、白煙の発生を防止することができ
る。
スが低圧圧縮機によって大気圧まで加圧される際、排ガ
スは断熱圧縮されるため、排ガスの温度が上昇して排ガ
スの相対湿度が低下し、この状態で排ガスが排出部から
排出される。これにより、白煙の発生をより一層防止す
ることができる。
スは、低圧タービンを通って、全て廃熱回収ボイラへ供
給されるため、従来(図6参照)のように廃熱回収ボイ
ラへ供給される排ガスの量が減少することはない。した
がって、廃熱回収ボイラで発生する蒸気の量が減少する
ことはなく、廃熱回収ボイラで得られる蒸気を燃焼器内
へ噴射する場合でも、燃焼器内へ噴射される蒸気の量が
減少することはない。これにより、ガスタービンによる
発電出力の低下を防止することができる。
圧タービンを通って廃熱回収ボイラへ通じる上流側主経
路と、ガスタービンから上記低圧タービンをバイパスし
て廃熱回収ボイラへ通じる上流側バイパス経路と、排ガ
スの流れを上流側主経路と上流側バイパス経路とのいず
れかに切り換える上流側切換弁と、廃熱回収ボイラから
低圧圧縮機を通って排出部へ通じる下流側主経路と、廃
熱回収ボイラから低圧圧縮機をバイパスして排出部へ通
じる下流側バイパス経路と、排ガスの流れを下流側主経
路と下流側バイパス経路とのいずれかに切り換える下流
側切換弁とが設けられたものである。
で負荷(運転状態)が不安定な場合、上流側切換弁を上
流側バイパス経路に切り換えるとともに、下流側切換弁
を下流側バイパス経路に切り換える。これにより、ガス
タービンから排出された排ガスは、低圧タービンをバイ
パス(迂回)して廃熱回収ボイラへ供給され、その後、
廃熱回収ボイラから凝縮器を通り、凝縮器から低圧圧縮
機をバイパス(迂回)して排出部へ流れ、排出部から大
気中へ排出される。
合、上流側切換弁を上流側主経路に切り換えるととも
に、下流側切換弁を下流側主経路に切り換える。これに
より、ガスタービンから排出された排ガスは、低圧ター
ビンを通って廃熱回収ボイラへ供給され、その後、廃熱
回収ボイラから凝縮器を通り、凝縮器から低圧圧縮機を
通って排出部へ流れ、排出部から大気中へ排出される。
これにより、白煙の発生を防止することができる。
を供給する給水経路が設けられ、凝縮器で蒸気から液化
した水を回収して上記給水経路へ送る回収経路が形成さ
れているものである。
ることによって、排ガス中に含まれる蒸気が水になり、
この水は、回収経路を通って給水経路へ送られ、給水経
路から廃熱回収ボイラへ供給される。したがって、上記
凝縮器において発生した水を、廃棄することなく、廃熱
回収ボイラへの給水として有効に利用することができ
る。
冷媒を冷却する冷凍器が設けられ、廃熱回収ボイラで発
生した蒸気の一部が上記冷媒を気化させるための加熱源
として用いられるものである。
ことによって、廃熱回収ボイラから排出された排ガスは
凝縮器によって冷却され、排ガス中に含まれる蒸気が水
になる。尚、上記冷媒は、廃熱回収ボイラで発生した蒸
気の一部によって加熱されて気化し、その後、放熱器で
放熱されて液化する。
を図1〜図3に基づいて説明する。図1に示すように、
1はガスタービン発電設備であり、高温高圧のガスを発
生させてガスタービン2へ供給する燃焼器3と、ガスタ
ービン2から排出された排ガスの熱を回収する廃熱回収
ボイラ4と、廃熱回収ボイラ4を通過した排ガスを大気
中へ排出する煙突5(排出部の一例)とが備えられてい
る。上記ガスタービン2で発生した動力の一部は、燃焼
器3へ空気を供給する空気圧縮機6を駆動するのに用い
られ、残りの動力で発電機7を駆動して発電を行うよう
に構成されている。
イラ4の入口側との間には、ガスタービン2から排出さ
れた排ガスを膨張させて大気圧未満まで下げる低圧ター
ビン8が設けられている。また、廃熱回収ボイラ4の出
口側と煙突5との間には、排ガス中に含まれる蒸気を冷
却して凝縮させる凝縮器10と、排ガスを大気圧まで加
圧する低圧圧縮機11とが設けられている。尚、低圧圧
縮機11は、電動機27で駆動され、上記凝縮器10よ
りも下流側に配置されている。
を加熱して過熱蒸気とする過熱器12と、蒸発器13
と、給水を予熱する節炭器14とで構成されている。さ
らに、上記過熱器12で得られる過熱蒸気を上記燃焼器
3内へ噴射する噴射経路15が設けられている。
タービン2から低圧タービン8を通って廃熱回収ボイラ
4の入口側へ通じる上流側主経路17と、ガスタービン
2から上記低圧タービン8をバイパス(迂回)して廃熱
回収ボイラ4の入口側へ通じる上流側バイパス経路18
と、凝縮器10から低圧圧縮機11を通って煙突5へ通
じる下流側主経路19と、凝縮器10から低圧圧縮機1
1をバイパス(迂回)して煙突5へ通じる下流側バイパ
ス経路20とが設けられている。上記上流側主経路17
と上流側バイパス経路18と下流側主経路19と下流側
バイパス経路20とにはそれぞれ、開閉自在な一方の上
流側切換弁22と他方の上流側切換弁23と一方の下流
側切換弁24と他方の下流側切換弁25とが設けられて
いる。
例)を凝縮器10に供給および回収する循環経路28が
接続されている。循環経路28には、冷却水を循環させ
るポンプ29と、冷却水(冷媒)の流量を調節する流量
制御弁30と、熱を放散させて冷却水の温度を下げる放
熱器31とが設けられている。
回収ボイラ4の節炭器14へ水を供給する給水経路33
が設けられている。この給水経路33には水処理装置3
4や給水ポンプ35が設けられている。尚、給水経路3
3から節炭器14へ供給された水は、節炭器14で予熱
された後、蒸発器13で蒸気となり、その後、過熱器1
2で過熱蒸気となって、噴射経路15から燃焼器3内へ
噴射される。
は、凝縮器10で排ガス中の蒸気から液化した水を回収
して給水経路33へ送る回収経路36が形成されてい
る。上記構成における作用を説明する。
状態)がまだ不安定な場合、一方の上流側切換弁22を
閉じ、他方の上流側切換弁23を開き、一方の下流側切
換弁24を閉じ、他方の下流側切換弁25を開く。これ
により、上流側バイパス経路18と下流側バイパス経路
20とが開通するとともに、上流側主経路17と下流側
主経路19とが遮断される。ガスタービン2から排出さ
れた排ガスは、上流側バイパス経路18を流れ、低圧タ
ービン8をバイパス(迂回)して廃熱回収ボイラ4に供
給され、その後、廃熱回収ボイラ4から凝縮器10を経
て下流側バイパス経路20を流れ、低圧圧縮機11をバ
イパス(迂回)して煙突5から大気中に排出される。
合、一方の上流側切換弁22を開き、他方の上流側切換
弁23を閉じ、一方の下流側切換弁24を開き、他方の
下流側切換弁25を閉じる。これにより、上流側バイパ
ス経路18と下流側バイパス経路20とが遮断されると
ともに、上流側主経路17と下流側主経路19とが開通
する。ガスタービン2から排出された排ガスは、上流側
主経路17を流れ、低圧タービン8を通って廃熱回収ボ
イラ4に供給され、その後、廃熱回収ボイラ4から凝縮
器10を経て下流側主経路19を流れ、低圧圧縮機11
を通って煙突5から大気中に排出される。
て膨張し大気圧未満の圧力まで下げられ、廃熱回収ボイ
ラ4において廃熱を回収された後、凝縮器10によって
冷却されて温度が低下し、その後、低圧圧縮機11によ
って大気圧まで加圧される。このように、排ガスは、低
圧タービン8と低圧圧縮機11との間の経路において大
気圧未満の圧力に下げられており、さらに、上記凝縮器
10によって冷却されて温度が低下するため、排ガスの
飽和蒸気圧が下がり、これにともなって、排ガス中に含
まれる蒸気の量も減少し、排ガス中の蒸気が凝縮器10
で凝縮されて水になり除去される。したがって、白煙の
原因となる排ガス中の蒸気の量が減少することにより、
白煙の発生を防止することができる。
スが低圧圧縮機11によって大気圧まで加圧される際、
排ガスは断熱圧縮されるため、排ガスの温度が上昇して
排ガスの相対湿度が低下し、この状態で排ガスが煙突5
から排出される。これにより、白煙の発生をより一層防
止することができる。
ガスは、低圧タービン8を通って、全て廃熱回収ボイラ
4へ供給されるため、従来(図6参照)のように廃熱回
収ボイラ62へ供給される排ガスの量が減少することは
ない。したがって、廃熱回収ボイラ4で発生する蒸気の
量が減少することはなく、廃熱回収ボイラ4から噴射経
路15を通って燃焼器3内へ噴射される蒸気の量が減少
することはない。これにより、ガスタービン2による発
電出力の低下を防止することができる。
中の蒸気が除去されているため、低圧圧縮機11を通過
する排ガス量は低圧タービン8を通過する排ガス量より
も減少する。このため、低圧タービン8で回収される動
力と低圧圧縮機11を作動させるのに要する所要動力と
の差は、低圧圧縮機11を通過する排ガス量が低圧ター
ビン8を通過する排ガス量と同量である場合と比較し
て、低圧圧縮機11を作動させるのに要する所要動力が
低減するため、その分だけ大きくなる。これにより、発
電出力を増加させることができる。
て発生した水(排ガス中の蒸気が液化したもの)は、回
収経路36を通って給水経路33へ送られ、給水経路3
3から廃熱回収ボイラ4へ供給される。これにより、凝
縮器10において発生した水を、廃棄することなく、廃
熱回収ボイラ4への給水として有効に利用することがで
きる。
態の発電設備1における低圧タービン8の圧力比と発電
出力の増加率との関係ならびに低圧タービン8の圧力比
と排ガス温度との関係を表したものである。ここで、上
記圧力比とは、(低圧タービン8の入口側圧力/低圧タ
ービン8の出口側圧力)で定義される。また、上記発電
出力の増加率とは、従来の発電設備において白煙防止用
のバイパス経路68(図6参照)や凝縮器75(図7参
照)を設けていないものの発電出力を基準とした値であ
る。さらに、上記排ガス温度とは、煙突5の出口の排ガ
スの温度である。
合、排ガス温度は白煙発生限界温度Tを越えるため、白
煙の発生が防止されている。この時、第1の実施の形態
の発電設備1の発電出力の増加率は105%となり、従
来(バイパス経路68や凝縮器75を設けていないも
の)と比較して、発電出力の低下が防止されている。こ
の際、例えば、低圧タービン8の入口側圧力が1.5気
圧の場合、低圧タービン8の出口側圧力が0.83気圧
になる。
態の発電設備1と、従来の発電設備A,B,Cとを比較
したものである。尚、表中において、第1の実施の形態
の発電設備1に関する各数値は上記圧力比が1.8の場
合のものである。また、従来の発電設備Bとは図6に示
したものに該当し、従来の発電設備Cとは図7に示した
ものに該当する。さらに、従来の発電設備Aとは、白煙
防止用のバイパス経路68(図6参照)や凝縮器75
(図7参照)を設けていないものに該当する。また、発
生蒸気量とは廃熱回収ボイラ4から発生する蒸気量を示
し、水消費量とは廃熱回収ボイラ4へ供給される給水量
を示している。
備1は、従来の発電設備A,B,Cとを比較して、発電
出力が高く、総合熱効率も優れている。また、第1の実
施の形態の発電設備1において、廃熱回収ボイラ4で発
生した蒸気を全て噴射経路15から燃焼器3内へ噴射し
た場合、この蒸気は、排ガスと共にガスタービン2→低
圧タービン8→廃熱回収ボイラ4を経た後、凝縮器10
において液化して水となり、回収経路36から給水経路
33に回収される。このようにして回収された水は、上
記給水経路33を通って廃熱回収ボイラ4に供給され、
廃熱回収ボイラ4において蒸気となり、再び噴射経路1
5から燃焼器3内へ噴射される。このように、給水経路
33から廃熱回収ボイラ4へ供給される水は凝縮器10
と燃焼器3との間を循環するため、水消費量が0とな
る。
6参照)では、廃熱回収ボイラ62から排出された排ガ
ス中の蒸気を水にして回収する凝縮器が設けられていな
いため、廃熱回収ボイラ62からから発生する蒸気の量
だけ、廃熱回収ボイラ4へ供給される水が消費される。
尚、従来の発電設備Bの発生蒸気量が他と比較して少な
いのは、図6に示すように、廃熱回収ボイラ62へ供給
される排ガスの量がバイパス経路68へ流れる分だけ減
少するため、廃熱回収ボイラ62で発生する蒸気の量も
減少することによる。
8内を循環する冷媒の一例として冷却水を用いたが、フ
ロンやアルコール等を用いてもよい。次に、本発明の第
2の実施の形態を図4に基づいて説明する。
やアルコール等が注入されており、さらに、循環経路2
8には、凝縮器10へ供給される冷媒を冷却する冷凍器
45が設けられている。上記冷凍器45には上記放熱器
31が設けられている。また、廃熱回収ボイラ4の蒸発
器13から上記冷凍器45へ通じる投入経路46と、冷
凍器45から給水経路33へ通じる排出経路47とが設
けられている。
循環経路28を循環し凝縮器10に供給されることによ
って、廃熱回収ボイラ4から排出された排ガスは凝縮器
10によって冷却され、排ガス中に含まれる蒸気が水に
なる。
発生した蒸気の一部は投入経路46から冷凍器45へ投
入され、投入された蒸気を加熱源として循環経路28内
の冷媒が加熱されて気化し、その後、放熱器31で放熱
され液化する。また、上記投入経路46から冷凍器45
へ投入された蒸気は、その後、水となって、冷凍器45
から排出され、排出経路47を経て給水経路33へ供給
される。このように、上記加熱源として廃熱回収ボイラ
4で発生した蒸気の一部を利用し、利用後、蒸気から液
化した水を、廃棄することなく、廃熱回収ボイラ4への
給水として有効に利用することができる。
基づいて説明する。上記循環経路28内には冷媒として
冷却水が注入されており、上記冷凍器45と循環経路2
8との間に熱交換器48が設けられている。上記熱交換
器48には、フロンやアルコール等の冷媒が循環する冷
媒用循環経路49が設けられている。これによると、廃
熱回収ボイラ4の蒸発器13で発生した蒸気の一部は投
入経路46から冷凍器45へ投入され、投入された蒸気
を加熱源として冷媒用循環経路49内の冷媒が加熱され
て気化し、その後、放熱器31で放熱され液化し、循環
経路28内の冷却水を冷やす。
スは、低圧タービンと低圧圧縮機との間の経路において
大気圧未満の圧力に下げられており、さらに、凝縮器に
よって冷却されて温度が低下するため、排ガスの飽和蒸
気圧が下がり、これにともなって、排ガス中に含まれる
蒸気の量が減少し、排ガス中の蒸気が凝縮器で凝縮され
て水になり除去される。したがって、白煙の原因となる
排ガス中の蒸気の量が減少することにより、白煙の発生
を防止することができる。
スが低圧圧縮機によって大気圧まで加圧される際、排ガ
スは断熱圧縮されるため、排ガスの温度が上昇して排ガ
スの相対湿度が低下し、この状態で排ガスが排出部から
排出される。これにより、白煙の発生をより一層防止す
ることができる。
スは、低圧タービンを通って、全て廃熱回収ボイラへ供
給されるため、廃熱回収ボイラで発生する蒸気の量が減
少することはなく、廃熱回収ボイラで得られる蒸気を燃
焼器内へ噴射する場合でも、燃焼器内へ噴射される蒸気
の量が減少することはない。これにより、ガスタービン
による発電出力の低下を防止することができる。
蒸気が除去されているため、低圧圧縮機を通過する排ガ
ス量は低圧タービンを通過する排ガス量よりも減少す
る。このため、低圧タービンで回収される動力と低圧圧
縮機を作動させるのに要する所要動力との差は、低圧圧
縮機を通過する排ガス量が低圧タービンを通過する排ガ
ス量と同量である場合と比較して、低圧圧縮機を作動さ
せるのに要する所要動力が低減するため、その分だけ大
きくなる。これにより、発電出力を増加させることがで
きる。
ン発電設備の構成を示す図である。
力の増加率ならびに排ガス温度の関係を示すグラフであ
る。
表である。
ン発電設備の構成を示す図である。
ン発電設備の構成を示す図である。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスタービンに高温高圧のガスを供給す
る燃焼器と、ガスタービンから排出された排ガスの熱を
回収する廃熱回収ボイラと、廃熱回収ボイラを通過した
排ガスを大気へ排出する排出部とを備えたガスタービン
発電設備において、上記ガスタービンと廃熱回収ボイラ
との間に、ガスタービンから排出された排ガスを大気圧
未満に下げる低圧タービンが設けられ、上記廃熱回収ボ
イラと排出部との間に、排ガスを大気圧まで加圧する低
圧圧縮機が設けられ、上記廃熱回収ボイラと低圧圧縮機
との間に、排ガス中に含まれる蒸気を冷却して凝縮させ
る凝縮器が設けられ、上記凝縮器に、冷媒が循環する循
環経路を接続し、上記循環経路に、冷媒を循環させるポ
ンプが設けられていることを特徴とするガスタービン発
電設備。 - 【請求項2】 ガスタービンから低圧タービンを通って
廃熱回収ボイラへ通じる上流側主経路と、ガスタービン
から上記低圧タービンをバイパスして廃熱回収ボイラへ
通じる上流側バイパス経路と、排ガスの流れを上流側主
経路と上流側バイパス経路とのいずれかに切り換える上
流側切換弁と、廃熱回収ボイラから低圧圧縮機を通って
排出部へ通じる下流側主経路と、廃熱回収ボイラから低
圧圧縮機をバイパスして排出部へ通じる下流側バイパス
経路と、排ガスの流れを下流側主経路と下流側バイパス
経路とのいずれかに切り換える下流側切換弁とが設けら
れたことを特徴とする請求項1記載のガスタービン発電
設備。 - 【請求項3】 廃熱回収ボイラへ水を供給する給水経路
が設けられ、凝縮器で蒸気から液化した水を回収して上
記給水経路へ送る回収経路が形成されていることを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のガスタービン発
電設備。 - 【請求項4】 凝縮器に供給される冷媒を冷却する冷凍
器が設けられ、廃熱回収ボイラで発生した蒸気の一部が
上記冷媒を気化させるための加熱源として用いられるこ
とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
のガスタービン発電設備。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110173356A (zh) * | 2019-06-10 | 2019-08-27 | 中节能城市节能研究院有限公司 | 一种基于制冷剂冷却的燃气轮机入口燃气压缩机组 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5172643U (ja) * | 1974-12-06 | 1976-06-08 | ||
JPH10110628A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Hitachi Ltd | ガスタービン排気処理装置 |
JP2000240471A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-09-05 | Japan Science & Technology Corp | 熱機関 |
-
2000
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