JP2002155703A - ガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構造 - Google Patents

ガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構造

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JP2002155703A JP2000353944A JP2000353944A JP2002155703A JP 2002155703 A JP2002155703 A JP 2002155703A JP 2000353944 A JP2000353944 A JP 2000353944A JP 2000353944 A JP2000353944 A JP 2000353944A JP 2002155703 A JP2002155703 A JP 2002155703A
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blade ring
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Takeaki Oya
武明 大矢
Kazuharu Hirokawa
一晴 廣川
Tadateru Tanioka
忠輝 谷岡
Nobuhiro Kunitake
信広 国武
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D9/00Stators
    • F01D9/06Fluid supply conduits to nozzles or the like
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、静翼・翼環の冷却蒸気漏洩を防止
するガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構造に
関する。従来シール構造は静翼・翼環の加熱に伴う変形
が吸収されず微細隙間が生じ、冷却蒸気漏洩に伴う不具
合があった。本発明はこの不具合を解消するシール構造
の提供を課題とする。 【解決手段】 本発明の静翼−翼環間蒸気通路のシール
構造は、翼環内の蒸気通路室、静翼側冷却蒸気供給管に
連通する蒸気遮蔽接続部の段付き部、蒸気遮蔽接続部に
対向する静翼冷却蒸気供給管に段付き部を各々形成し、
蒸気遮蔽接続部に挿通した中空円筒状シール管で静翼冷
却蒸気供給管との間を連結し、各段付き部をシール押え
ガイド装置により挟持固定した。これにより、静翼、翼
環が熱変形しても、冷却蒸気供給管等は軸方向に伸縮
し、熱変形を吸収でき、微細隙間発生による蒸気漏洩を
防止し、回収蒸気による蒸気タービンの駆動力向上及び
燃焼ガス中への漏洩蒸気流入による燃焼ガス温度低下を
防止し、駆動力が向上し発電プラント等の熱効率を改善
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気冷却方式のガ
スタービン静翼冷却蒸気供給管と冷却蒸気戻り管におい
て、静翼の取付け部及び翼環の蒸気遮蔽接続部からの冷
却蒸気の漏洩を防止するような構造としたガスタービン
静翼−翼環間蒸気通路のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンバインドサイクル発電プラン
ト(以下単にプラントという)においては、ガスタービ
ンの高温化、高能率化に伴い、熱効率改善のためにター
ビン翼等の冷却媒体を空気に代わり、蒸気にて冷却を行
う方式のガスタービンが研究されている。
【0003】この蒸気冷却方式を採用するようにしたガ
スタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構造(以下単
にシール構造という)では、ガスタービン翼等の冷却に
供した蒸気を燃焼ガスである主流ガス中に放出しないで
回収し、ガスタービン翼等の冷却熱を蒸気タービンで回
収することにより、プラント全体の出力を増加させ、し
かも、ガスタービン翼を駆動する燃焼ガス内への冷却媒
体の吹き出し量を押さえ、燃焼ガス温度の低下を防ぐこ
とが出来るようにして、ガスタービン効率を向上させる
ことができるとともに、プラント全体の効率を向上させ
ることができるようにしている。
【0004】このような、プラントにおいては、冷却媒
体として使用する冷却蒸気が大気圧より高い場合は、冷
却蒸気を大気圧力から遮蔽してガスタービン内部に供給
することが必要である。また、上述したように冷却蒸気
を供給及び回収して、蒸気タービンを駆動してプラント
全体の出力を増加させるために、内外翼環およびガスタ
ービン静翼内部の冷却蒸気の通路は、閉じた流路を形成
する必要がある。このような閉じた流路を形成するよう
にした従来のシール構造について、図7に基づいて説明
する。なお、図7に示すものは、冷却媒体として圧縮空
気を採用したものに対して使用が始まり、その後、転じ
て蒸気冷却方式に際しても一部において用いるようにさ
れたものである。
【0005】図に示すように、従来のシール構造にあっ
ては、図示しない翼環10外から蒸気遮蔽接続部21及
び図示省略した冷却蒸気戻り管を翼環10内を貫通させ
て挿入し、シール管25から、冷却蒸気を静翼50の内
部に設けられた冷却蒸気供給管39へ流して静翼50を
冷却し、冷却後の蒸気を冷却蒸気戻り管と冷却蒸気供給
管30から翼環10外へ導き回収している。
【0006】上述した蒸気遮蔽接続部21には、約20
0〜300℃程度の蒸気が導かれ、冷却蒸気戻り管には
静翼50、翼環10の冷却により熱交換され、昇温した
約500〜600℃程度の蒸気が流れる。従って、これ
らの管は、蒸気の熱により軸方向と同様に周方向にも伸
縮するので、熱による変形を吸収する構造でなければな
らない。すなわち、このようなシール構造のものでは、
翼環10内部に設ける冷却蒸気供給管30と静翼50内
部に設ける冷却蒸気供給管39とを接続する部分は、シ
ュラウド42により周囲をボルト41で締め付けられ、
フランジ部26を金属シールリング70a、70bでシ
ールしているが、変形による微細な間隙が生じて蒸気の
漏れる恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来の翼環と静翼との冷却蒸気供給管接続部において生じ
る恐れのある蒸気の漏れ問題点を解消し、さらには冷却
蒸気供給管に加えて冷却蒸気戻り管のシール性を向上し
て、蒸気冷却方式の静翼及び翼環の実現性を大きく前進
させることのできるシール構造にした、ガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造を提供することを課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、第1番目の本
発明のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構造
は、次の手段とした。
【0009】(1)一端が翼環内の蒸気通路室に連通
し、他端が静翼側の冷却蒸気供給管等の蒸気通路に連通
する、翼環内の蒸気遮蔽接続部からなる翼環蒸気通孔の
途中に段付き部を形成し、翼環蒸気通孔に対向して設置
されて連通する静翼蒸気通孔の静翼外周縁部に段付き部
を形成し、中空円筒状シール管を翼環蒸気通孔と静翼蒸
気通孔との間に介装して挿通し、翼環蒸気通孔の途中段
付き部及び静翼蒸気通孔の途中段付き部とにシール押え
ガイド装置を配置し、中空円筒状シール管を挟持固定す
るものとした。
【0010】(a)これにより、蒸気熱により静翼、翼
環が変形することがあっても、これらの冷却蒸気供給管
等の蒸気通路は、蒸気の熱による軸方向と同じ周方向に
も伸縮するので、蒸気熱による変形は吸収され、微細な
隙間が生じてガスタービン静翼−翼環を冷却する静翼、
翼環内の蒸気通路からの蒸気漏洩を防止することがで
き、回収蒸気による蒸気タービンによる駆動力を向上さ
せることができるとともに、燃焼ガス中への蒸気漏洩の
流入による燃焼ガス温度の低下が生じず、ガスタービン
による駆動力を向上させることができ、コンバインドサ
イクル発電プラント等の熱効率を改善することができ
る。
【0011】また、第2番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手段
に加え、次の手段とした。
【0012】(2)(1)項に示したガスタービン静翼
−翼環間蒸気通路のシール構造が、冷却蒸気管ととも
に、ガスタービン静翼及び翼環に設けられる冷却蒸気戻
り管にも適用されるものとした。
【0013】(b)これにより、上述(a)と同様な作
用、効果が冷却蒸気戻り管でも得られるので、蒸気ター
ビンの駆動力、ガスタービンの駆動力をさらに向上さ
せ、コンバインドサイクル発電プラント等の熱効率をさ
らに改善することができる。
【0014】また、第3番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手段
に加え、次の手段とした。
【0015】(3)グランドパッキン押えの下端部又は
第2シール管等からなる、翼環蒸気通孔の途中に形成し
た段付き部及び静翼側の冷却蒸気供給管と翼環の蒸気遮
蔽接続部との連結部等、静翼蒸気通孔の途中に形成した
段付き部のうちの少なくとも一方の下面と、翼環及び静
翼に前述した段付き部を載置するよう、それぞれ形成さ
れた段部との間に、金属シールリングを配置するものと
した。
【0016】(c)これにより、上述(a)と同様な作
用、効果が得られるとともに、蒸気熱により変形する静
翼冷却蒸気供給管、翼環の蒸気遮蔽接続部の変形、特に
軸方向の変形は、金属シールリングの変形により吸収さ
れるので、大きな温度差が生じる静翼、翼環と蒸気を通
過させるようにした静翼冷却蒸気供給管、翼環の蒸気遮
蔽接続部との間に発生する隙間を殆どなくすることがで
き、これらの隙間からの蒸気漏洩を無くすることができ
る。
【0017】また、第4番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手段
に加え、次の手段とした。
【0018】(4)静翼蒸気通気孔としての静翼側の冷
却蒸気供給管と連結する、蒸気遮蔽接続部の内部を挿通
している中空円筒状のシール管からなる翼環蒸気通孔と
しての冷却蒸気供給管が、下端部に静翼外周縁部の段付
き部としてのフランジ部を設け、シール管の外周にシー
ル押えガイド装置を設置し、シール押えガイド装置を作
動させてフランジ部上面を押圧することにより固定、支
持するものとした。
【0019】(d)これにより、上述(a)と同様な作
用、効果が得られるとともに、翼環側の冷却蒸気供給管
を形成する中空円筒状のシール管の下端部が、シール押
えガイド装置によるフランジ部の押圧により固定支持さ
れ、翼環、静翼に発生する振動等により発生することあ
る隙間からの蒸気漏洩を無くすることができる。
【0020】また、第5番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(4)の手段
に加え、次の手段とした。
【0021】(5)蒸気遮蔽接続部を構成し、上方に配
置されるシール押えガイド装置の内周面と蒸気遮蔽接続
部内を挿通させた中空円筒状のシール管からなる翼環側
の冷却蒸気供給管の外周面との間に、グランドパッキン
を介在させて設けた。
【0022】(e)これにより、上述(d)と同様な作
用、効果が得られるとともに、翼環側の冷却蒸気供給路
を形成する中空円筒状のシール管の上端部が、シール押
えガイド装置によるグランドパッキンの押圧により固定
支持され、翼環、静翼に発生する振動等により発生する
ことあるシール管外周部と蒸気遮蔽接続部との間に生じ
る隙間からの蒸気漏洩を無くすることができる。
【0023】また、第6番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手段
に加え、次の手段とした。
【0024】(6)翼環蒸気通孔に対向して配置されて
静翼外周縁部に設けられた段付き部に配置され、断面U
字状断面形に形成されたフランジ部からなるシール押え
ガイド装置、シール押えガイド装置のU字部外周縁を内
周面が摺動し、外周面にねじ部を設けた第4のシール
管、翼環蒸気通孔としての蒸気遮蔽接続部内に配置さ
れ、弾性突出部を形成した外周面下端部をシール押えガ
イド装置のU字内に挿入し、静翼蒸気通気孔としての冷
却蒸気供給管と連通し翼環蒸気通孔としての冷却蒸気供
給管を形成する第1のシール管、外周に設けた段付き部
を設けた第2のシール管、翼環に設置された段部に当接
するまで、第2のシール管に設けた段付き部をシール押
えガイド装置で押さえ付けて摺動させて固定するととも
に、外側に翼環側と螺合させるネジ部を設けた第3シー
ル管を設けるものとした。
【0025】(f)上述の構成にしたことにより、上述
(a)と同様に蒸気遮蔽接続部からの蒸気漏洩を防止す
ることができる作用、効果が得られるとともに、特に、
本実施の形態のシール構造では、蒸気の漏洩を防止する
各シール管及び金属シールリング等からなるシール装置
の組立、取外しが容易になる利点がある。
【0026】また、第7番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(6)の手段
に加え、次の手段とした。
【0027】(7)第1のシール管が、外周面上端部に
弾性突出部を形成し、摺動面下方の外周面に段付き部を
設けるようにした第2のシール管の内周面上方で弾性突
出部を摺動させるとともに、第2のシール管の上端部内
周面にテーパ部を設けて弾性突出部の上昇を押さえ、第
1のシール管が第2のシール管の上方へ抜け出るのを防
止するようにした。
【0028】(g)これにより、上述(f)に加え、蒸
気の漏洩を防止する各シール管及び金属シールリング等
からなるシール装置の組立、取外しが容易になり、しか
も、蒸気遮蔽接続部の伸縮時における第1のシール管と
第2のシール管との摺動は、第2のシール管に金属コー
ティングが施行された位置で行われ、密着性がよく熱変
形による接触面の摩擦を小さくでき、摩擦による磨耗を
極力低減することができる。
【0029】また、第8番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(6)の手段
に加え、次の手段とした。
【0030】(8)シール押えガイド装置が、第1のシ
ール管を押さえる部分と、蒸気遮蔽接続部の第2シール
管途中に設けた段付き部に下端が当接する部分を有する
円筒状で形成され、且つ最外側部に翼環に螺設した螺溝
に螺合して固定するためのネジ体部を設けた第3のシー
ル管を備えるものとした。
【0031】(h)これにより、上述(f)に加え、蒸
気の漏洩を防止する各シール管及び金属シールリング等
からなるシール装置、特に、シール構造の上端部が翼環
に十分に支持、固定されて、シール管の熱伸び、振動等
の発生によっても隙間が生じるようなことがなく、蒸気
遮蔽接続部からの漏洩蒸気を大幅に低減することができ
る。
【0032】また、第9番目の本発明のガスタービン静
翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(6)の手段
に加え、次の手段とした。
【0033】(9)シール押えガイド装置が、最外側部
に固定するネジ体部を設け、内周面がU字形側面と摺動
する第4シール管を備えるとともに、U字形の内周面に
第1シール管の下端部に設けた突起部と摺動する金属コ
ーティングを設けているものとした。
【0034】(i)これにより、上述(f)に加え、蒸
気の漏洩を防止するシール管及び金属シールリング等か
らなるシール装置、特に、シール構造の下端部が静翼の
外周縁に穿設された孔内で十分に支持、固定され、シー
ル管の熱伸び、振動等の発生によっても、翼環の蒸気遮
蔽接続部と静翼の冷却蒸気供給管との間に隙間が生じる
ようなことがなく、蒸気遮蔽接続部の静翼との連結部か
らの漏洩蒸気を大幅に低減することができる。
【0035】また、第10番目の本発明のガスタービン
静翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手
段に加え、次の手段とした。
【0036】(10)翼環蒸気通路孔としての冷却蒸気
供給管を挿通する蒸気遮蔽接続部が、上下端部がフラン
ジに連結された横型蛇腹状円筒管で構成され、内部に冷
却蒸気供給管を配設したもので構成され、且つ横型蛇腹
状円筒管の凹部には凹部深さを制御することにより、熱
変形する横型蛇腹状円筒管の長さを制御するコントロー
ルリングが嵌め込まれており、一体となって蒸気遮蔽接
続部が伸縮されるものとした。
【0037】(j)上述の構成にしたことにより、上述
(a)と同様に、蒸気遮蔽接続部からの蒸気漏洩を防止
することができる作用、効果が得られるとともに、特
に、本実施の形態のシール構造においては、静翼と翼環
にはガスタービンの運転時ロータ軸回転の遠心方向及び
周方向に熱変形が生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状
が横型蛇腹状にされた円筒管で吸収することができ蒸気
の漏洩を、より容易な構造により防止することができ
る。
【0038】また、第11番目の本発明のガスタービン
静翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手
段に加え、次の手段とした。
【0039】(11)翼環蒸気通気孔としての冷却蒸気
供給管が、上下端部がフランジに連結された円筒状のシ
ール管で形成され、中間部がシール管に上下端部を連結
した横型蛇腹状円筒管からなる伸縮部とで構成され、伸
縮性を有し熱変形を伸縮部で吸収し隙間の発生を防止で
きるものとした。
【0040】(k)上述の構成にしたことにより、上述
(a)と同様に、蒸気遮蔽接続部からの蒸気漏洩を防止
できる作用、効果が得られるとともに、特に、本実施の
形態のシール構造においては、静翼と翼環にはガスター
ビンの運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変
形が生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状が横型蛇腹状
にされ、上下端部が円筒状のシール管に連結された伸縮
部で吸収することができ蒸気の漏洩を、より容易な構造
により防止することができる。
【0041】また、第12番目の本発明のガスタービン
静翼−翼環間蒸気通路のシール構造は、上述(1)の手
段に加え、次の手段とした。
【0042】(12)翼環蒸気通気孔としての冷却蒸気
供給管が、静翼外周縁に穿設された孔に配置されたフラ
ンジから立設された円筒管と円筒管の上端部に一端部が
連結された横型蛇腹状円筒管からなる伸縮部とで構成さ
れ、伸縮性を有し熱変形を伸縮部で吸収し隙間の発生を
防止できるものとした。
【0043】(l)上述の構成にしたことにより、上述
(a)と同様に蒸気遮蔽接続部からの蒸気漏洩を防止す
ることができる作用、効果が得られるとともに、特に、
本実施の形態のシール構造においては、静翼と翼環には
ガスタービンの運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方
向に熱変形が生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状が横
型蛇腹状にされ、下端部が円筒状のシール管に連結され
た伸縮部で吸収することができ蒸気の漏洩を、より容易
な構造により防止することができる。
【0044】また、第13番目の本発明のガスタービン
静翼−翼環間蒸気通路めのシール構造は、上述(1)の
手段に加え、次の手段とした。
【0045】(13)翼環蒸気通孔としての冷却蒸気供
給管が、複数の円筒状のシール管から構成され、個々の
シール管の上下端同士を縦形蛇腹状円筒管及び横型蛇腹
状円筒管からなる伸縮部で連結して伸縮性を有するもの
にした。
【0046】(k)上述の構成にしたことにより、上述
(a)と同様に蒸気遮蔽接続部からの蒸気漏洩を防止す
ることができる作用、効果が得られるとともに、特に、
本実施の形態のシール構造においては、静翼と翼環には
ガスタービンの運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方
向に熱変形が生じるが、蒸気遮蔽接続部が複数のシール
管と断面形状が横型蛇腹状にされ、上下のシール管を相
互に連結する伸縮部でより効果的に吸収することがで
き、蒸気の漏れをより容易に防止できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。なお、図において、図7に示す部
材と同一の部材には、同符号を付して説明は省略する。
図1は、本発明の実施の第1形態に係る翼環10に設け
た冷却蒸気供給管30と静翼50に設けた冷却蒸気供給
管39との間の冷却蒸気供給管配設部分のシール構造の
断面図である。
【0048】図において、翼環10内に設けた図示省略
した蒸気通路孔に一端が連通された冷却蒸気供給管30
は、翼環10内を貫通して設けられている蒸気遮蔽接続
部21の内側に挿入され、内周端側が静翼50内部に穿
設されている冷却蒸気供給管39と接続されている。
尚、冷却蒸気戻り管は冷却蒸気供給管と同様の構造にさ
れているため、冷却蒸気戻り管の構造は、冷却蒸気供給
管30の例で代表して説明することとする。
【0049】図に示すように、冷却蒸気供給管30は、
フランジ部26を設けて静翼50の外周部に挿入された
部分と翼環10との内部に挿通された蒸気遮蔽接続部2
1からなり、蒸気遮蔽接続部21においては、周囲をグ
ランドパッキン80a、80bと、ネジ部35a、35
bに螺合されグランドパッキン80a,80bを押さえ
る押さえボルト43と、ネジ部35a’、35b’によ
り翼環10に螺合されたグランドパッキンケース45
a,45bと、金属シールリング70a,70bからな
るシール押えガイド装置47により蒸気の漏洩を防止し
ている。
【0050】また、静翼50に外周縁に挿通されたフラ
ンジ部26上方には静翼50外周縁に穿設された孔に刻
設されたネジと螺合したネジ部37a、37bにより固
定されたシール押えガイド装置44とフランジ部40の
下端に挿入されシール押えガイド部44の締付けで押圧
される金属シールリング70c,70dとにより蒸気の
漏洩を防止している。
【0051】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0にはロータ軸回転と同様な周方向の熱変形が生じて、
翼環10内部に設置するようにした冷却蒸気供給管30
と静翼50内に設置するようにした冷却蒸気供給管39
との接続する部には、シュラウド42により周囲をボル
ト41に締め込み、また、フランジ部26底部に金属シ
ールリング70a,70bでシールするようにしている
にも拘わらず、熱変形による微細な隙間が生じ、蒸気の
漏れる恐れがあったが、上述の構成にしたことにより、
特に、蒸気遮蔽接続部21からの蒸気の漏洩を防止する
ことができるようになる。
【0052】即ち、本実施の形態では、蒸気遮蔽接続部
21に設ける冷却蒸気供給管30の外周面にグランドパ
ッキン80a,80bを配設する構成にしたことによ
り、一層確実なシールをすることができ、蒸気の燃焼ガ
ス中の漏洩を防止することができる。
【0053】次に、図2は、本発明のシール構造の実施
の第2形態に係る、翼環10に設けた冷却蒸気供給管3
0と静翼50に設けた冷却蒸気供給管39との間の冷却
蒸気供給管配設部分のシール構造の断面図である。図に
おいて、冷却蒸気供給管30は、翼環10内を貫通して
設けられている蒸気遮蔽接続部21の内側に挿入され、
反対側の内周側端部が静翼50の外周縁に穿設された孔
に挿入されている突起部32c,32dを介して、静翼
50内部に設けられたフランジ部26を介して静翼50
内部に穿設された冷却蒸気供給管39と接続されてい
る。
【0054】尚、実施の第2形態の冷却蒸気戻り管は、
実施の第1形態と同様に冷却蒸気供給管30,39と同
様の構造であるため説明は省略し、冷却蒸気供給管30
の例で代表して説明し、冷却蒸気戻り管の構成の説明に
代える。
【0055】図に示すように、本実施の形態のシール構
造では、冷却蒸気供給管30は、翼環10及び静翼50
と接続され、蒸気遮蔽接続部21の第1シール管31、
第2シール管33、第3シール管36、静翼50の外周
端部に挿入された下部のフランジ部26上に立設された
突部48a,48bの外側面に配置された第4シール管
46、及び静翼50の翼高さ方向を設けた冷却蒸気供給
管39と結合されていることにより蒸気の漏洩を防止し
ている。
【0056】第1シール管31の上端部には突起部32
a,32bが,また下端部には前述した突起部32c,
32dが外側面にそれぞれ形成され、対峙する翼環10
の内壁面、及び突部48a,48bの内周面との間に
は、翼環10の母材とは異なる金属コーティング60
a,60b,60c,60d、具体的には翼環10の母
材であるSUSの表面にコバルト、ニッケル等を主成分
とする高温摺動用のコーティングが施されているため、
相互間の密着性が良く熱変形による第2シール管33、
突部48a,48bの接触面との摩擦を少なくすると共
に、摩擦による摩耗を極力低減する効果が得られる。
【0057】また、冷却用蒸気が図示されない蒸気供給
源から供給され、翼環10の冷却蒸気供給管30の内部
と、静翼50の冷却蒸気冷却供給管39の内部と、図示
省略した静翼50、翼環10の内部に形成された冷却蒸
気戻り管の内部とを通り静翼50および翼環10を冷却
する。密閉された静翼50内部を冷却蒸気が通過するこ
とにより静翼50の金属を介して熱交換された冷却蒸気
は昇温され、図示しない冷却蒸気戻り管の内部と、翼環
10の冷却蒸気戻り管内部と、翼環10の冷却蒸気管戻
り管を通り復水器(蒸発器)に戻る。
【0058】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0にはロータ軸回転と同じ周方向の熱変形が左右方向に
生じるが、蒸気遮蔽接続部21の伸縮性は、第1シール
管31の弾性に富む突起部32a,32b,32c,3
2dと、第2シール管33、及び第1シール管31と第
4シール管46とで対応することが出来る。即ち、第1
シール管31の突起部32a,32bが第2シール管3
3の内周面との接触を保ったまま、第1シール管31が
ロータ軸回転と周方向の熱変形によって左右方向に変形
するが、第1シール管31そのものは剛体であるため
に、上述のように、この変形に対しては、突起部32
a,32bと第2シール管33、突起部32c,32d
と突部48a,48bを介しての第4シール管46との
各接触で対応することにより、熱変形を吸収することが
できる。
【0059】また、熱変形時の密閉性は、第2シール管
33と第3シール管36の摺動部34a,34bと、第
3シール管36と翼環10との間のネジ部35a,35
b結合と、第2シール管33の中央部に設けられている
フランジ下部の金属シールリング70a,70bと、第
4シール管40aの下部のフランジ部40下面に設置し
た金属シリンダ70c,70dと、第4シール管46と
冷却蒸気供給管39のネジ部38a,38b結合とによ
り蒸気の漏洩を防止することができる。
【0060】さらに、実施の第1形態にはない、本実施
の形態特有の作用、効果として、蒸気の漏洩を防止する
前述したシール管、金属シールリングからなるシール装
置の組立・取外しの容易さがある。これについて、図に
基づき説明すると、 (a)先ず、静翼50の外周端部にフランジ26を組み
込む (b)次に、フランジ26のみを組み込んだ状態で、静
翼50のシュラウド42をボルト41により翼環10に
取り付ける (c)そして、翼環10の外側(外周側)から、取り付
け穴に第1シール管31を挿入する。
【0061】即ち、図に示されているが、取り付け穴は
翼環10の外周側からシール装置組み付け部分に設けら
れており、しかも、その穴はシール装置の構造から外側
程径が大きくされているために、第1シール管31を翼
環10の外周側からシール装置設置部に挿入できる (d)最後に、第1シール管31の上方から、第2シー
ル管33を第1シール管31の外周に挿入する。 このように、本実施の形態ではシール装置の組立・取外
しを容易に行うことができる。
【0062】尚、後述する図3〜6に示すベローズ型シ
ール装置(伸縮部)では、静翼50を翼環10に取り付
けた上で、シール装置を、翼環10外側からネジ込んで
取り付けることになっており、本実施の形態のものに比
較して、シール装置の組立、取外しが難しくなる。
【0063】なお、図2において蒸気遮蔽接続部21に
螺合された第3シール管36と第2シール管33、静翼
に螺合された第4シール管46とフランジ部26上面か
ら突出された突部48の間には、第1シール管31の伸
縮を金属コーティング60a,60b,60c,60d
と共に許容できるようにするため、第2シール管33と
第3シール管36の間および突部48a,48bと第4
シール管の間には、摺動部34a,34b,37a,3
7bがそれぞれ設けられている。
【0064】次に、図3は、本発明のガスタービン実施
の第3形態に係る翼環10に設けた冷却蒸気供給管30
と静翼50に設けた冷却蒸気供給管39との間の冷却蒸
気供給管配設部分の断面図である。
【0065】図において冷却蒸発供給管30は、翼環1
0内を貫通して蒸気遮蔽接続部21の内側に挿入され、
反対側の内周側端部が静翼50内部に設けられた冷却蒸
気供給管39と接続される。尚、本実施の形態の冷却蒸
気戻り管も、実施の第1形態の冷却蒸気供給管30,3
9と同様の構造であるため説明は省略し、冷却蒸気供給
管30の例で代表して説明する。
【0066】図に示すように、蒸気遮蔽接続部21には
冷却媒体通路管96を設置し、冷却媒体通路管96にお
いて静翼50側に螺入する中空ネジ部95と中間部にフ
ランジ71c,71dを設け、フランジ71c,71d
の上部に断面の形状が横型蛇腹状の伸縮部90a,90
bが形成され、蛇腹状の伸縮部90a,90bを固定す
るコントロールリング91a,91bを配し、蛇腹状の
伸縮部90a,90b上部にはフランジ71a,71b
が設けられ、フランジ71a,71b外周上下端部に設
けた凹部には金属シールリング70a,70b,70
c,70dが嵌め込まれている。
【0067】また、フランジ71a,71bを押圧する
ため上部から端部にネジ部38a,38bを有し、上端
に溝93a,93bを設けた押さえボルト54a,54
bが翼環10に螺入するような構成にして、冷却媒体を
遮蔽していることにより蒸気の漏洩を防止している。
【0068】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0には、ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変形を
生じているが、蒸気遮蔽接続部21の断面の形状が横型
蛇腹状の伸縮部90a,90bのシール管が変形を吸収
することにより蒸気の漏洩を防止することができる。
【0069】次に、図4は本発明のガスタービンの実施
の第4形態に係る翼環10に設けた冷却蒸気供給管30
と、静翼50に設けた冷却蒸気供給管39との間の冷却
蒸気供給管配設部分の断面図である。図に示すように、
冷却蒸気供給管30は翼環10内を貫通して蒸気遮蔽接
続部21の内側に挿入され、静翼50内部の冷却蒸気供
給管39と接続される。尚、本実施の形態の冷却蒸気戻
り管においても、実施の第1形態の冷却蒸気供給管3
0,39と同様に、本実施の形態の冷却蒸気供給管3
0,39と同様の構造にしているため説明は省略し、冷
却蒸気供給管30の例で代表して説明する。
【0070】図に示すように、蒸気遮蔽接続部21は冷
却媒体通路管96の下端部にフランジ71c,71dを
形成した第5シール管52a,52bと、冷却媒体通路
管96の上端部にフランジ71e,71fを形成した第
6シール管51a,51bと、前記第5シール管52
a,52bと第6シール管51a,51bとの間に断面
の形状が蛇腹状の伸縮部90a,90bが形成され、静
翼50側には第1金属リング53a,53bが螺入され
ている。58は、第1金属リング53a,53bの上端
部内周に設けられた溝であり、この溝58は第1金属リ
ング53a,53bの上端部内周に段部を設けて、上端
部と段部内周との間に斜辺を形成した三角形の板を十字
状に配置することにより、十字状板の間に形成され、円
筒状の第1金属リング53a,53bを回転治具を使用
して嵌め込むために使用するようにしている。また、7
2a,72bは、静翼50の冷却蒸気供給管39の内周
と螺合するように第1金属リング53a,53bの下端
部外周に設けられたネジ部である。
【0071】また、第5シール管52a,52bの下部
にはフランジ71c,71dを固定し、静翼50と第5
シール管52a,52bとの間から漏洩する冷却媒体を
遮蔽するようにしている。また、第6シール管51a,
51bの上部には、押さえボルト54a,54bを翼環
10に設けたネジ部38a,38bに螺入するための治
具用の溝93a,93bが設けられ、押さえボルト54
a,54bを螺入して、第6シール管51a,51bを
翼環21に固定している。さらに、翼環10と第6シー
ル管51a,51bの間には、金属シールリング70
a,70bを設け、押さえボルト54a,54bにより
第6シール管51a,51bを押圧することにより、冷
却媒体である蒸気を遮蔽し漏洩を防止している。
【0072】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0には、ロータ軸回転と同様な周方向及び遠心方向に熱
変形を生じているが、蒸気遮蔽接続部21の第5シール
管52a,52bと第6シール管51a,51bとの間
を蛇腹状の伸縮部を有する伸縮部90a,90bとによ
り、変形を吸収することが可能となり蒸気の漏洩を防止
することができる。
【0073】次に、図5は本発明のガスタービンの実施
の第5形態に係る翼環10に設けた冷却蒸気供給管30
と静翼50に設けた冷却蒸気供給管39との間の冷却蒸
気供給管配設部分の断面図である。図に示すように、冷
却蒸気供給管30は翼環10内を貫通して蒸気遮蔽接続
部21の内側に挿入され、静翼50内部の冷却蒸気供給
管39と接続される。尚、本実施の形態の冷却蒸気戻り
管においても、前述した各実施の形態と同様に冷却蒸気
供給管30、39と同じ構造にされているため、その構
造の説明は省略し、冷却蒸気供給管30の例で代表して
説明する。
【0074】図に示すように、蒸気遮蔽接続部21は下
部にフランジ71c,71dを設け、フランジ71c,
71d上面から上方に突出する第8シール管55a,5
5bを設け、静翼50側には第3金属リング56a,5
6bを螺入するようにしている。また、58は実施の第
4形態と同様の構造にして第3金属リング56a,56
bの上端部内周に設けられた溝であり、同様に72a,
72bは、静翼50の冷却蒸気供給管39の内周と螺合
するように第3金属リング56a,56bの下端部外周
に設けられたネジ部である。第8シール管55a,55
bの下部を固定し、静翼50と第8シール管55a,5
5bの間に金属シールリング70a,70bを設け、冷
却媒体を遮蔽し、第8シール管55a,55bの上端部
には断面の形状が横型蛇腹状の伸縮部92a,92bが
形成され、蛇腹状の伸縮部92a,92bの先端に円形
突出部94a,94bが設けられている。
【0075】この円形突出部94a,94bは、翼環1
0に設けた段部に接しており、ネジ部35a,35bを
側面部に設け翼環10に螺入すると共に、横型蛇腹状の
伸縮部92a,92bの上部を押圧する溝93a,93
bが設けられた第4金属リング57a,57bから構成
され、冷却媒体を遮蔽していることにより蒸気の漏洩を
防止している。
【0076】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0には、ロータ軸回転と同様な周方向及び遠心方向に熱
変形を生じているが、蒸気遮蔽接続部21の第3金属リ
ング56a,56bと第8シール管55a,55bと金
属シールリング70c,70dと横型蛇腹状の伸縮部9
2a,92bと第4金属リング57a,57bとにより
蒸気の漏洩を防止することができる。
【0077】このように構成された本実施の形態のガス
タービンでは、蛇腹状の伸縮部92a,92bが熱変形
に対応することにより、一層確実なシールをすることが
できる。また、この構成のシール構造を有するガスター
ビンによれば、第8シール管55a,55bの径が拡大
されても容易に対応することが可能である。
【0078】次に、図6は本発明のガスタービンの実施
の第6形態に係る翼環10と静翼50との間に配設され
る冷却蒸気供給管30を示す縦断面図である。図に示す
ように、冷却蒸気供給管30は翼環10内を貫通して蒸
気遮蔽接続部21に接続され、静翼50内部の冷却蒸気
供給管39と接続される。尚、冷却蒸気戻り管は、前述
した各実施の形態と同様に本実施の形態の冷却蒸気供給
管30、39と同じ構造にされているため説明は省略
し、冷却蒸気供給管30の例で代表して説明する。
【0079】図に示すように、蒸気遮蔽接続部21は下
部にフランジ71c,71dを設け、フランジ71c,
71dから上方に突出する第10シール管61a,61
bを設け、静翼50側と第5金属リング62a,62b
との間にはネジ部75が螺設され、第5金属リング62
a,62bを螺入し、第10シール管61a,61bを
固定し、静翼50と第10シール管61a,61bの間
に金属シールリング70e,70fを設けることにより
冷却媒体を遮蔽し、第10シール管61a,61bの上
端部には、断面形状が縦型蛇腹状の伸縮部63a,63
bが接続形成されている。
【0080】この縦型蛇腹状の伸縮部63a,63bの
他端側に第11シール管64a,64bの下部が連結さ
れ、第11シール管64a,64bの他端側には断面の
形状が横型蛇腹状の伸縮部65a,65bが接続形成さ
れ、また横型蛇腹状の伸縮部65a,65bの他端側に
第12シール管66a,66bの下部が連結され、この
第12シール管66a,66bの他端側に断面の形状が
縦型蛇腹状の伸縮部67a,67bが接続形成され、さ
らに縦型蛇腹状の伸縮部67a,67bの他端側には、
第13シール68a,68bの下部が連結されている。
【0081】この第13シール管68a,68bの上方
周囲には、ネジ部72a,72bが、翼環10と金属シ
ールリング70c,70dを押圧して、ネジ部72a,
72bに設けた凹部には金属シールリング70a,70
bを挟み込み、金属シールリング70a,70bの上部
には第7金属リング73a,73bを設けている。この
第7金属リング73a,73bの内径側には、金属シー
ルリング69a,69bを挟み、第7金属リング73
a,73bの上部へネジ部35a,35bを側面部に設
け、翼環10に螺入すると共に第7金属リング73a,
73bの上部第8金属リング74a,74bを押圧し、
冷却媒体を遮蔽することにより蒸気の漏洩を防止してい
る。
【0082】ガスタービンの運転時、静翼50と翼環1
0には、ロータ軸回転と同様な周方向及び遠心方向に熱
変形を生じているが、前記蒸気遮蔽接続部21の複数か
らなる第11シール管64a,64b、第12シール管
66a,66b、第13シール管68a,68b、断面
の形状が縦型蛇腹状の伸縮部63a,63b,67a,
67b及び断面の形状が横型蛇腹状の伸縮部65a,6
5bにより、遠心方向には縦型の蛇腹状の伸縮部63
a,63b,67a,67bが、周方向には横型の蛇腹
状の伸縮部65a,65bが、それぞれ熱変形を吸収す
ると共に蒸気の漏洩を防止することができる。
【0083】以上、本発明のガスタービンを図示の各実
施の形態について説明したが、本発明のガスタービン静
翼ー翼環間蒸気通路のシール構造は、かかる実施の各形
態のものに限定されず、本発明の範囲内でその具体的構
造に種々の変更を加えてもよいことは言うまでもないも
のである。
【0084】
【発明の効果】本発明のガスタービン静翼−翼環間蒸気
通路のシール構造は、一端が翼環内の蒸気通路室に連通
し、他端が静翼側の冷却蒸気供給管等の蒸気通路に連通
し翼環内の蒸気遮蔽接続部の途中に段付き部を形成し、
また静翼には蒸気遮蔽接続部に対向して配置し、連通す
る冷却蒸気供給管の途中に段付き部を形成し、中空円筒
状シール管を蒸気遮蔽接続部と静翼の冷却蒸気供給管と
の間に介装して挿通し、蒸気遮蔽接続部の段付き部及び
静翼の冷却蒸気供給管の段付き部にシール押えガイド装
置を配置し、中空円筒状シール管を挟持固定するものと
した。
【0085】これにより、蒸気熱により静翼、翼環が変
形しても、冷却蒸気供給管等の蒸気通路は軸方向と同じ
方向に伸縮させ、蒸気熱による変形を吸収でき、微細な
隙間発生によるガスタービン静翼−翼環を冷却する蒸気
通路からの蒸気漏洩を防止でき、回収蒸気による蒸気タ
ービンによる駆動力を向上及び燃焼ガス中への漏洩蒸気
の流入による燃焼ガス温度の低下が生じずガスタービン
駆動力を向上でき、コンバインドサイクル発電プラント
等の熱効率を改善できる。
【0086】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、上述したガスタービン静翼−
翼環間蒸気通路のシール構造が、冷却蒸気供給管ととも
に、ガスタービン静翼及び翼環に設けられる冷却蒸気戻
り管にも適用されるものとした。
【0087】これにより、蒸気タービンの駆動力、ガス
タービンの駆動力をさらに向上し、コンバインドサイク
ル発電プラント等の熱効率をさらに改善できる。
【0088】また、本発明のガスタービン静翼−翼環管
蒸気通路のシール構造は、グランドパッキン押えの下端
部又は第2シール管等、蒸気遮蔽接続部の段付き部及び
静翼冷却蒸気供給管と翼環の蒸気遮蔽接続部との連結部
等、静翼蒸気通孔の途中に形成した段付き部の下面と翼
環及び静翼に段付き部を載置すべく形成された段部との
間に、金属シールリングを配置するものとした。
【0089】これにより、蒸気熱により変形する静翼冷
却蒸気供給管、翼管の蒸気遮蔽接続部の変形、特に、軸
方向の変形は、金属シールリングの変形により吸収さ
れ、大きな温度差が生じる静翼、翼環と蒸気が通過する
静翼冷却蒸気供給管、翼環の蒸気遮蔽接続部との間に発
生する隙間なくし、これらの隙間からの蒸気漏洩を防止
できる。
【0090】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、静翼の蒸気通路としての静翼
側の冷却蒸気供給路と連結する、蒸気遮蔽接続部の内部
を挿通している中空円筒状のシール管からなる翼環側の
冷却蒸気供給路が、下端部に段付き部としてのフランジ
部を設け、シール管の外周にシール押えガイド装置を設
置し、シール押えガイド装置を作動させてフランジ部上
面を押圧することにより固定、支持するものとした。
【0091】これにより、翼環側の冷却蒸気供給路を形
成する中空円筒状のシール管の下端部が、シール押えガ
イド装置によるフランジ部の押圧により固定支持され、
翼環、静翼に発生する振動時により発生することある隙
間からの蒸気漏洩を防止できる。
【0092】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、蒸気遮蔽接続部を構成し、上
方に配置されるシール押えガイド装置の内周面と蒸気遮
蔽接続部内を挿通させた中空円筒状のシール管からなる
翼環側の冷却蒸気供給路の外周面との間に、グランドパ
ッキンを設けた。
【0093】これにより、翼環側の冷却蒸気供給路を形
成する中空円筒状のシール管の上端部が、シール押えガ
イド装置によるグランドパッキンの押圧により固定支持
され、翼環、静翼に発生する振動等により発生するシー
ル管外周部と蒸気遮蔽接続部との間に生じる隙間からの
蒸気漏洩を防止できる。
【0094】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、蒸気遮蔽接続部に対向して配
置された静翼冷却蒸気供給管の段付き部に配置され、断
面U字状のフランジ部からなるシール押えガイド装置、
U字部外周縁で内周面を摺動させ、外周面にねじ部を設
けた第4のシール管、蒸気遮蔽接続部内に配置され、弾
性突出部を形成した外周面下端部をシール押えガイド装
置のU字内に挿入し、静翼側の冷却蒸気供給路と連通し
翼環側の冷却蒸気供給路を形成する第1のシール管、外
周に設けた段付き部を設けた第2のシール管、翼環に設
置された段部に当接するまで、第2のシール管に設けた
段付き部をシール押えガイド装置で押さえ付けて摺動さ
せて固定し、外側に翼環側と螺合させるネジ部を設けた
第3シール管を設けるものとした。
【0095】これにより、蒸気の漏洩を防止する各シー
ル管及び金属シールリング等からなるシール装置の組
立、取外しが容易になる。
【0096】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、第1のシール管が、外周面上
端部に弾性突出部を形成し、摺動面下方の外周面に段付
き部を設けるようにした第2のシール管の内周面上方で
弾性突出部を摺動させるとともに、第2のシール管の上
端部内周縁に、テーパ部を設けて弾性突出部の上昇を押
さえ、第1のシール管が第2のシール管の上方へ抜け出
るのを防止するようにした。
【0097】これにより、蒸気の漏洩を防止する各シー
ル管及び金属シールリング等からなるシール装置の組
立、取外しが容易になり、しかも、蒸気遮蔽接続部の伸
縮時における第1のシール管と第2のシール管との摺動
は、第2のシール管に金属コーティングが施行された位
置で行われ、密着性がよく熱変形による接触面の摩擦を
小さくでき、摩擦による磨耗を極力低減することができ
る。
【0098】また、本発明のガスタービン摺動−翼環間
蒸気通路のシール構造は、シール押えガイド装置が、第
1のシール管を押さえる部分と、蒸気遮蔽接続部の途中
に設けた段付き部に下端が当接する部分を有する円筒状
で形成され、且つ最外側部に翼環に螺設した螺溝に螺合
して固定するためのネジ体部を設けた第3のシール管を
備えるものとした。
【0099】これにより、蒸気の漏洩を防止する各シー
ル管及び金属シールリング等からなるシール装置、特
に、シール構造の上端部が翼環に十分に支持、固定され
て、シール管の熱伸び、振動等の発生によっても隙間が
生じるようなことがなく、蒸気遮蔽接続部からの漏洩蒸
気を大幅に低減できる。
【0100】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、シール押えガイド装置が、最
外側部に固定するネジ体部を設け、内周面がU字形側面
と摺動する第4シール管を備えるとともに、U字形の内
周面に第1シール管の下端部に設けた突起部と摺動する
金属コーティングを設けるものとした。
【0101】これにより、蒸気の漏洩を防止するシール
管及び金属シールリング等からなるシール装置、特に、
シール構造の下端部が静翼の外周縁に穿設された孔内で
十分に支持、固定され、シール管の熱伸び、振動等の発
生によっても、翼環の蒸気遮蔽接続部と静翼の冷却蒸気
供給管との間に隙間が生じず、蒸気遮蔽接続部の静翼と
の連結部からの漏洩蒸気を大幅に低減できる。
【0102】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、翼環側に設けられる蒸気遮蔽
接続部が、上下端がフランジに連結された横型蛇腹状円
筒管で構成され、内部に冷却蒸気供給管を配設したもの
で構成され、且つ横型蛇腹状円筒管の凹部には凹部の深
さを制御することにより、熱変形する横型蛇腹状円筒管
の長さを制御するコントロールリングが嵌め込まれ、一
体となって蒸気遮蔽接続部が伸縮されるものとした。
【0103】これにより、静翼と翼環にはガスタービン
の運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変形が
生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状が横型蛇腹状にさ
れた円筒管で吸収でき蒸気の漏洩を、より容易な構造に
より防止できる。
【0104】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、翼環側に設けられる蒸気遮蔽
接続部が、上下端部がフランジに連結された円筒状のシ
ール管で形成され、中間部がシール管に上下端部を連結
した横型蛇腹状円筒管からなる伸縮部とで構成され、伸
縮性を有し熱変形を伸縮部で吸収し隙間の発生を防止で
きるものとした。
【0105】これにより、静翼と翼環にはガスタービン
の運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変形が
生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状が横型蛇腹状にさ
れ、上下端部が円筒状のシール管に連結された伸縮部で
吸収でき蒸気の漏洩を、より容易な構造により防止でき
る。
【0106】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、翼環側に設けられる蒸気遮蔽
接続部が、静翼外周縁に穿設された孔に配置されたフラ
ンジから立設された円筒管と円筒管の上端部に一端部が
連結された横型蛇腹状円筒管からなる伸縮部とで構成さ
れ、伸縮性を有し熱変形を伸縮部で吸収し隙間の発生を
防止できるものにした。
【0107】これにより、静翼と翼環にはガスタービン
の運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変形が
生じるが、蒸気遮蔽接続部の断面形状が横型蛇腹状にさ
れ、下端部が円筒状のシール管に連結された伸縮部で吸
収することができ蒸気の漏洩を、より容易な構造により
防止できる。
【0108】また、本発明のガスタービン静翼−翼環間
蒸気通路のシール構造は、翼環側の冷却蒸気供給路が、
複数の円筒状のシール管で構成され、各シール管の上下
端同士を縦型蛇腹状円筒管及び横型蛇腹状円筒管からな
る伸縮部で連結した伸縮性を有するものにした。
【0109】これにより、静翼と翼環にはガスタービン
の運転時ロータ軸回転の遠心方向及び周方向に熱変形が
生じるが、蒸気遮蔽接続部が複数のシール管と断面形状
が横型蛇腹状にされ、上下のシール管を相互に連結する
伸縮部でより効果的に吸収することができ、蒸気の漏洩
をより容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービンの実施の第1形態に係る
翼環に設けた冷却蒸気供給管と静翼に設けた冷却蒸気供
給管との間の冷却蒸気供給管配設部分の断面図、
【図2】本発明の実施の第2形態に係る翼環に設けた冷
却蒸気供給管と静翼に設けた冷却蒸気供給管との間の冷
却蒸気供給管配設部分の断面図、
【図3】本発明の実施の第3形態に係る翼環に設けた冷
却蒸気供給管と静翼に設けた冷却蒸気供給管との管の冷
却蒸気供給管配設部分の断面図、
【図4】本発明のガスタービンの実施の第4形態に係る
翼環に設けた冷却蒸気供給管と静翼に設けた冷却蒸気供
給管との間の冷却蒸気供給管配設部分の断面図、
【図5】本発明のガスタービンの実施の第5形態に係る
翼環に設けた冷却蒸気供給管と静翼に設けた冷却蒸気供
給管との間の冷却蒸気供給管配設部分の断面図、
【図6】本発明のガスタービンの実施の第6形態に係る
翼環と静翼との間に配設される冷却蒸気供給管を示す縦
断面図、
【図7】従来の翼環と静翼との間に配設される冷却蒸気
供給管を示す断面図である。
【符号の説明】
10 翼
環 21 蒸
気遮蔽接続部 25 シ
ール管 26 フ
ランジ部 30 冷
却蒸気供給管 31 第
1シール管 32a,32b,32c,32d 突
起部 33 第
2シール管 34a,34b 摺
動部 35a,35b,35a’,35b’ ネ
ジ部 36 第
3シール管 37a,37b 摺
動部 38a,38b ネ
ジ部 39 冷
却蒸気供給管 40 金
属シールリング 41 ボ
ルト 42 シ
ュラウド 43 押
さえボルト 44 シ
ール押えガイド装置 45a,45b グ
ランドパッキンケース 46 第
4シール管 47 シ
ール押えガイド装置 48a,48b 突
部 50 静
翼 51a,51b 第
6シール管 52a,52b 第
5シール管 53a,53b 第
1金属リング 54a,54b 押
さえボルト 55a,55b 第
8シール管 56a,56b 第
3金属リング 57a,57b 第
4金属リング 58 溝 60a,60b,60c,60d 金
属コーティング 61a,61b 第
10シール管 62a,62b 第
5金属リング 63a,63b 伸
縮部 64a,64b 第
11シール管 65a,65b 伸
縮部 66a,66b 第
12シール管 67a,67b 伸
縮部 68a,68b 第
13シール管 69a,69b 金
属シールリング 70a,70b,70c,70d 70e,70f 金
属シールリング 71a,71b,71c,71d,71e,71f フ
ランジ 72a,72b ネ
ジ部 73a,73b 第
7金属リング 74a,74b 第
8金属リング 75 ネ
ジ部 80a,80b グ
ランドパッキン 90a,90b 伸
縮部 91a,91b コ
ントロールリング 92a,92b 伸
縮部 93a,93b 溝 94a,94b 円
形突出部 95 中
空ネジ部 96 冷
却媒体通路管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷岡 忠輝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 国武 信広 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3G002 GA08 GB00 GB01 HA08 HA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が翼環内の蒸気通路室に連通し、他
    端が静翼側の蒸気通路に連通する翼環蒸気通孔の途中に
    段付き部を形成し、前記翼環蒸気通孔に対向して設置さ
    れ連通する静翼蒸気通孔の静翼外周縁部には段付き部を
    形成し、中空円筒状シール管を前記翼環蒸気通孔と前記
    静翼蒸気通孔との間に挿通し、前記翼環蒸気通孔の途中
    段付き部及び前記静翼蒸気通孔の段付き部とにシール押
    えガイド装置を配置し、前記中空円筒状シール管を挟持
    固定することを特徴とするガスタービン静翼−翼環間蒸
    気通路のシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の前記ガスタービン静翼−翼環
    間蒸気通路のシール構造を、冷却蒸気管に加え冷却蒸気
    戻り管にも適用したことを特徴とするガスタービン静翼
    −翼環間蒸気通路のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記翼環蒸気通孔の段付き部及び静翼外
    周縁部の段付き部の少なくとも一方の下面と、前記翼環
    及び前記静翼の段付き部のそれぞれが載置される段部と
    の間に、金属シールリングを配置したことを特徴とする
    請求項1のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール
    構造。
  4. 【請求項4】 前記静翼蒸気通孔としての冷却蒸気供給
    部と連結する中空円筒状の前記翼環蒸気通孔としての冷
    却蒸気供給部が、下端部に前記静翼外周縁部の段付き部
    としてのフランジ部を設け、前記シール押えガイド装置
    の押圧により固定支持されていることを特徴とする請求
    項1のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構
    造。
  5. 【請求項5】 前記シール押えガイド装置と前記翼環側
    の冷却蒸気供給路との間にグランドパッキンを介在させ
    ていることを特徴とする請求項4のガスタービン静翼−
    翼環間蒸気通路のシール構造。
  6. 【請求項6】 前記静翼外周縁部の段付き部に配置さ
    れ、断面U字状断面形に形成された前記シール押えガイ
    ド装置と、前記シール押えガイド装置のU字部外周縁を
    内周面が摺動し、外周面にねじ部を設けた第4のシール
    管と、前記翼環蒸気通孔としての蒸気遮蔽接続部内に配
    置され、弾性突出部を形成した外周面下端部を前記シー
    ル押えガイド装置の断面U字内に挿入でき、前記静翼蒸
    気通孔としての冷却蒸気供給路と連通する前記翼環蒸気
    通孔としての冷却蒸気供給路を形成する第1のシール管
    と、前記翼管側に設置された段部に当接するまで、前記
    静翼外周縁部の段付き部を前記シール押えガイド装置で
    押さえ付けて固定し、前記段付き部に当接して摺動する
    とともに、外側にネジ部を設けた第3シール管とを設け
    たことを特徴とする請求項1のガスタービン静翼−翼環
    間蒸気通路のシール構造。
  7. 【請求項7】 前記第1のシール管が、外周面上端部に
    弾性突出部を形成し、第2シール管の内周面と外周面を
    摺動させ、摺動面下方の外周面に段付き部を設けるよう
    にした前記第2シール管の内周面上方を摺動させると
    き、前記第2シール管上方の内周面に設けたテーパ部で
    前記弾性突出部の上昇を押さえるようにしたことを特徴
    とする請求項6のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路の
    シール構造。
  8. 【請求項8】 前記シール押えガイド装置が、前記第1
    のシール管を押さえる部分と、前記第2シール管に設け
    た段付き部に当接する部分を有する円筒状で、且つ最外
    側部に固定するためのネジ体部を設けたことを特徴とす
    る請求項6のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシー
    ル構造。
  9. 【請求項9】 前記シール押えガイド装置が、最外側部
    に固定したネジ体部は別体とし、円筒状シール管を押さ
    えるガイド部分の外側に摺動自在に取りつけてなること
    を特徴とする請求項6のガスタービン静翼−翼環間蒸気
    通路のシール構造。
  10. 【請求項10】 前記翼環蒸気通孔としての冷却蒸気供
    給路を挿通する蒸気遮蔽接続部が、横型蛇腹状円筒管で
    構成され、且つ蛇腹の円筒の凹部にはコントロールリン
    グが嵌め込まれて一体となって伸縮性を有するように形
    成されていることを特徴とする請求項1のガスタービン
    静翼−翼環間蒸気通路のシール構造。
  11. 【請求項11】 前記翼環蒸気通気孔としての冷却蒸気
    供給路が、両端部が円筒管で形成され、中間部が横型蛇
    腹状円筒管で構成され、伸縮性を有するようにさている
    ことを特徴とする請求項1のガスタービン静翼−翼環間
    蒸気通路のシール構造。
  12. 【請求項12】 前記翼環蒸気通気孔としての冷却蒸気
    供給路が、円筒管と円筒管の一端部に連結された横型蛇
    腹円筒管で構成され、伸縮性を有するようにされている
    ことを特徴とする請求項1のガスタービン静翼−翼環間
    蒸気通路のシール構造。
  13. 【請求項13】 前記翼環蒸気通孔としての冷却蒸気供
    給路が、複数の円筒管から構成され、個々の円筒管同士
    を縦形蛇腹状円筒管及び横型蛇腹状円筒管で連結して伸
    縮性を有するよう形成されていることを特徴とする請求
    項1のガスタービン静翼−翼環間蒸気通路のシール構
    造。
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