JP2002155435A - 紡績機におけるピーシング方法及びその装置 - Google Patents

紡績機におけるピーシング方法及びその装置

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JP2002155435A
JP2002155435A JP2000348620A JP2000348620A JP2002155435A JP 2002155435 A JP2002155435 A JP 2002155435A JP 2000348620 A JP2000348620 A JP 2000348620A JP 2000348620 A JP2000348620 A JP 2000348620A JP 2002155435 A JP2002155435 A JP 2002155435A
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air
nozzle
piecing
roller
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Noboru Nakayama
昇 中山
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Murata Machinery Ltd
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    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H15/00Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing
    • D01H15/002Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing for false-twisting spinning machines
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H4/00Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
    • D01H4/02Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques imparting twist by a fluid, e.g. air vortex

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピーシング時にスライバを効率的に飛ばすこ
とができると共に継目太さを制御することができる、紡
績機におけるピーシング方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 加撚装置17に逆通しした種糸Yと、ド
ラフト装置10からのスライバSとをピーシングすべ
く、上記スライバSに加圧エアーを吹き付けて、加撚装
置17とドラフト装置10間に設けた吸引管34に案内
させて吸引させるための方法において、上記加圧エアー
を、上記加撚装置17の紡績ノズル22の周部からスラ
イバSへ向けて対向するように吹き付けるようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライバをドラフ
トした後、空気式等の加撚装置により紡績して巻取パッ
ケージに巻き取る紡績機に係り、特に、巻取パッケージ
側の切断された紡績糸とスライバとをピーシングするた
めのピーシング方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図8により紡績機の主要部構成を
説明する。
【0003】図において、10はドラフト装置で、上流
側から順にバックローラ11、サードローラ12、エプ
ロンベルト14を装架したミドルローラ13及びフロン
トローラ15から構成され、バックローラ11の上流側
にある第1のスライバガイド16からのスライバSをそ
れぞれ各ローラ間において所定の延伸比で延伸して加撚
装置17に供給する。サードローラ12とミドルローラ
13との間には、第2のスライバガイド16aが設けら
れている。
【0004】加撚装置17は、ドラフト装置10で延伸
された繊維束Fを後述する中空ガイド軸体25の先端に
対向配置したガイド部材18に案内する案内孔(繊維導
入孔)20が形成されると共に、後述する中空ガイド軸
体25の先端(紡績点)に旋回空気流を発生させるノズ
ル孔21が穿設された紡績ノズル22と、その紡績ノズ
ル22を保持し、空気室23を形成するためのノズルブ
ロック24と、先端が紡績ノズル22に臨んで設けられ
た中空ガイド軸体25と、ノズルブロック24に嵌合し
て空気室23を閉じ、かつ中空ガイド軸体25を保持し
て、糸切れ時に中空ガイド軸体25を紡績ノズル22に
対して離間させる保持部材26とから構成される。
【0005】ドラフト装置10で延伸された繊維束F
は、案内孔20よりガイド部材18に沿って案内された
後、中空ガイド軸体25内に入り、その間フロントロー
ラ15でニップを解除された繊維後端は、ノズル孔21
から噴射される旋回流で旋回されて中空ガイド軸体25
の先端部に反転して巻き付き、中空ガイド軸体25に入
る繊維に巻き付きながら引き込まれ、大部分が巻き付き
繊維となる実撚り状の紡績糸Yとされ、加撚装置17の
下流側にある糸送り装置を構成するデリベリローラ28
とそれに接触駆動するニップローラ29との間を通って
巻取パッケージ(図示せず)に巻き取られる。
【0006】ドラフト装置10と加撚装置17との間に
は、ピーシング時にスライバSに加圧エアーを吹き付け
るためのエアシャワー管32と、ピーシング時に、巻取
パッケージ側の紡績糸を保持すると共にエアシャワー管
32からの加圧エアーによって飛ばされた繊維を吸引す
るための吸引管34が設けられている。
【0007】次に、従来の糸切れ後のピーシング動作を
図9〜図10により説明する。
【0008】糸切れ時、ドラフト装置10を構成する一
部のドラフトローラであるバックローラ11とサードロ
ーラ12が停止され、これより下流側にあるミドルロー
ラ13及びフロントローラ15は駆動状態に保たれる。
このとき、デリベリローラ28とニップローラ29によ
る糸送りもしばらくの間、駆動状態に保たれる。この結
果、図9に示したようにスライバSは、駆動しているミ
ドルローラ13により引きちぎられて、その先端部分S
aがサードローラ12とミドルローラ13との間に位置
した状態で停止する。このとき、スライバSの先端部分
Saは、第2のスライバガイド16aに支持されてい
る。
【0009】ドラフト装置10内の一部のドラフトロー
ラが停止するのに遅れて加撚装置17の駆動(ノズル孔
21からの圧空噴射)が停止されると共に、中空ガイド
軸体25が、ノズルブロック24から離間された状態に
移動される。その状態で、ピーシング動作に先立って、
ニップローラ29がデリベリローラ28から離されて糸
送りが停止される。続いて、巻取パッケージ側の紡績糸
Yが、糸搬送部材を構成する糸送りローラ30に保持さ
れて、ニップローラ29とデリベリローラ28間を通さ
れた状態で加撚装置17の糸排出側まで逆送される。そ
して糸送りローラ30の回転によりドラフト装置10に
向かって送られつつ、案内孔20の繊維束導入口に向か
う図示していない空気流と協働して、種糸として、中空
ガイド軸体25内に紡績方向と逆方向に挿通される。
【0010】更に糸送りローラ30を回転することで、
種糸の糸端が、上述した繊維束導入口に向かう空気流と
協働して紡績ノズル22の案内孔20から突出し、その
糸端がノズル22とフロントローラ15との間に設けた
吸引管34に吸引されて保持される。その後、図10に
示すように保持部材26を、再度ノズルブロック24に
嵌合する。
【0011】そして、停止していたドラフトローラ(バ
ックローラ11とサードローラ12)を再駆動して、ス
ライバSをミドルローラ13及びフロントローラ15を
通して下流側に送り出す。このとき、スライバSの先端
部分は、紡績ノズル22の案内孔20に詰まることがな
いように、エアシャワー管32からの加圧エアーにより
飛ばされて吸引管34に吸引除去される。
【0012】このように種糸(紡績糸)Yを保持した状
態で、糸送りローラ30を糸道から開放すると共にニッ
プローラ29とデリベリローラ28とによる種糸Yの巻
取方向への走行を開始し、ノズル孔21からの旋回空気
流の噴射を再駆動した後、エアシャワー管32からの加
圧エアーの噴射を停止することで、種糸Yの外周にスラ
イバSを構成する繊維が巻き付けられてピーシングが行
われ、紡績が再開される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の紡績機におけるピーシング方法及び装置
には、以下に示すような問題があった。
【0014】即ち、エアシャワー管32からスライバS
までの距離が遠いうえに、加圧エアーがドラフト装置1
0のフロントローラ15に当たってしまうため効率が悪
く、長さの長い繊維等、飛びにくい繊維が完全に除去で
きずに継目が団子状になってしまうことがあった。
【0015】また、エアシャワー管32からの加圧エア
ーの噴射を停止した後、ピーシングのために紡績ノズル
22の案内孔20に入るスライバSの繊維量は、通常の
繊維量、即ち種糸Yと同じ繊維量であるため、継目太さ
は理論上、種糸Yに対して断面積で2倍、直径で1.4
倍となってしまう。
【0016】これらが糸欠点となり、紡績糸の製品とし
ての品質が低下する問題があった。そこで、本発明の目
的は、上記課題を解決し、ピーシング時にスライバを効
率的に飛ばすことができると共に継目太さを制御するこ
とができる、紡績機におけるピーシング方法及びその装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、加撚装置に逆通しした種糸と、ドラフト装
置からのスライバとをピーシングすべく、上記スライバ
に加圧エアーを吹き付けて、加撚装置とドラフト装置間
に設けた吸引管に案内させて吸引させるための方法にお
いて、上記加圧エアーを、上記加撚装置の紡績ノズルの
周部からスライバに向けて対向するように吹き付けるよ
うにしたものである。
【0018】こうすれば、加圧エアーをスライバに近い
距離から吹き付けることができると共に、吹き付けの障
害となる物がないので、スライバを効率的に飛ばすこと
ができる。
【0019】また、上記加圧エアーを、ピーシング時の
加撚装置の紡績ノズルの吸引力より弱く設定し、その加
圧エアーの吹き付け時間を選択してピーシングによる継
目太さを所望の値に制御するようにしても良い。
【0020】これによれば、紡績ノズルの案内孔に入る
スライバの繊維の一部を吹き飛ばして除去し、その継目
太さを制御することができる。
【0021】また本発明は、加撚装置に逆通しした種糸
と、ドラフト装置からのスライバとをピーシングすべ
く、上記スライバに加圧エアーを吹き付けて、加撚装置
とドラフト装置間に設けた吸引管に案内させて吸引させ
るための装置において、上記加撚装置の紡績ノズルの周
りに、ドラフト装置から送り出されるスライバに対向さ
せて上記加圧エアーを吹き付けるエアーノズルを設けた
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0023】図1は本発明の一実施形態に係るピーシン
グ装置の紡績ノズル及びエアノズルを示す拡大断面図で
あり、図2は紡績ノズル及びエアノズルの正面図であ
り、図3は本発明の一実施形態に係る紡績機の全体図で
ある。
【0024】本発明の一実施形態に係る紡績機は、その
全体構造が上述した図8に示した紡績機と同様であるの
で、同一の部品には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0025】そして、本発明の要旨は、ピーシング時に
スライバSに加圧エアーを吹き付けて吸引管34に吸引
除去するためのエアノズル40を、加撚装置17の紡績
ノズル22の先端部の周りに設けた点にある。
【0026】図1及び図2に示すように、本実施形態に
おけるエアノズル40は、紡績ノズル22の周縁部全周
に渡って円状に形成されている。そして、エアノズル4
0には、図示しない圧縮空気供給手段に接続された空気
通路41と、空気通路41に供給された加圧エアーを一
時的に蓄えるためのエア溜まり部42とが接続されてい
る。エア溜まり部42は、エアノズル40と同様に紡績
ノズル22の周縁部全周に渡って円状に形成されてい
る。
【0027】圧縮空気供給手段から空気通路41内に供
給された加圧エアーは、一時的にエア溜まり部42に溜
められた後、エアノズル40から、ドラフト装置10の
フロントローラ15から送り出されるスライバSに向け
て対向するように吹き付けられる。
【0028】図から明らかなように、エアノズル40と
ドラフト装置10から送り出されるスライバSとの間に
は障害となるものがなく、エアノズル40からの加圧エ
アーは確実にスライバSに吹き付けられる。また、エア
ノズル40は、図8に示した従来のエアシャワー管32
と比べて、よりスライバSに近い位置から加圧エアーを
吹き付けることができる。
【0029】このようなエアノズル40を備えた本実施
形態の紡績機における糸切れ後のピーシング動作を説明
する。
【0030】基本的なピーシング動作は従来と同様であ
り、糸切れ時には、まず、ドラフト装置10を構成する
一部のドラフトローラであるバックローラ11とサード
ローラ12が停止され、これより下流側にあるミドルロ
ーラ13及びフロントローラ15は駆動状態に保たれ
る。このとき、デリベリローラ28とニップローラ29
による糸送りもしばらくの間、駆動状態に保たれる。こ
の結果、スライバSは、駆動しているミドルローラ13
により引きちぎられて、その先端部分がサードローラ1
2とミドルローラ13との間に位置した状態で停止す
る。このとき、スライバSの先端部分は、第2のスライ
バガイド16aに支持されている。
【0031】ドラフト装置10内の一部のドラフトロー
ラが停止するのに遅れて加撚装置17の駆動(ノズル孔
21からの圧空噴射)が停止されると共に、中空ガイド
軸体25が、ノズルブロック24から離間された状態に
移動される。その状態で、ピーシング動作に先立って、
ニップローラ29がデリベリローラ28から離されて糸
送りが停止される。続いて、巻取パッケージ側の紡績糸
Yが、糸搬送部材を構成する糸送りローラ30に保持さ
れて、ニップローラ29とデリベリローラ28間を通さ
れた状態で加撚装置17の糸排出側まで逆送される。そ
して糸送りローラ30の回転によりドラフト装置10に
向かって送られつつ、案内孔20の繊維束導入口に向か
う図示していない空気流と協働して、種糸として、中空
ガイド軸体25内に紡績方向と逆方向に挿通される。
【0032】更に糸送りローラ30を回転することで、
種糸の糸端が、上述した繊維束導入口に向かう空気流と
協働して紡績ノズル22の案内孔20から突出し、その
糸端がノズル22とフロントローラ15との間に設けた
吸引管34に吸引されて保持される。その後、保持部材
26を、再度ノズルブロック24に嵌合してピーシング
準備が完了する。
【0033】そして、停止していたドラフトローラ(バ
ックローラ11とサードローラ12)を再駆動して、ス
ライバSをミドルローラ13及びフロントローラ15を
通して下流側に送り出す。このとき、紡績ノズル22の
周りに設けられたエアノズル40から加圧エアーを、ド
ラフト装置10から送られるスライバSへ向けて対向す
るように吹き出してスライバSの先端部分を飛ばして吸
引管34に吸引除去して、繊維が紡績ノズル22の案内
孔20に詰まることを防ぐ。
【0034】このように種糸(紡績糸)Yを保持した状
態で、糸送りローラ30を糸道から開放すると共にニッ
プローラ29とデリベリローラ28とによる種糸Yの巻
取方向への走行を開始し、ノズル孔21からの旋回空気
流の噴射を再駆動した後、エアノズル40からの加圧エ
アーの噴射を停止することで、種糸Yの外周にスライバ
Sを構成する繊維が巻き付けられてピーシングが行わ
れ、紡績が再開される。
【0035】ここで、図4は、種糸の糸端を吸引管34
に保持してピーシング準備が完了した後の、ドラフトロ
ーラ(バックローラ11とサードローラ12)、加撚装
置17(ノズル孔21からの圧空噴射)、エアノズル4
0及びニップローラの駆動タイミングを示すタイムチャ
ートであり、図4を用いて、各装置の駆動タイミングを
説明する。
【0036】まず、種糸の糸端を吸引管34に保持して
いる時、エアノズル40はONとなり、スライバSに対
して加圧エアーを吹き付けて飛ばし、紡績ノズル22の
案内孔20に繊維が詰まることを防いでいる。このと
き、ドラフトローラ、加撚装置17及びニップローラ2
9はOFFとなり停止している。
【0037】そして、時間Taにおいてドラフトローラ
がONとなり、スライバSをミドルローラ13及びフロ
ントローラ15を通して下流側に送り出す。このとき、
エアノズル40は依然としてONのままとなる。
【0038】次に、ドラフトローラがONとなる時間T
aから若干遅れた時間Tbにおいて、ニップローラ29
がONとなり、ニップローラ29とデリベリローラ28
とによる種糸Yの巻取方向への走行を開始する。
【0039】その後、時間Tcにおいて、加撚装置17
がONとなり、ピーシングが行われる。
【0040】最後に、時間Tdにおいて、エアノズル4
0がOFFとなり、エア溜めり部42内のエアーがエア
ーノズル40から徐々に吹き出されて、時間Teにおい
て、エアノズル40からの圧縮空気の吹き付けが完全に
停止される。
【0041】本実施形態によれば、加圧エアーが、紡績
ノズル22の周部から、ドラフト装置10によって送り
出されるスライバSに対向するように噴射されるため、
障害となるものがなく効率が良い。
【0042】また、従来と比べて、スライバSにより近
い位置から加圧エアーが噴射されるため、効果的にスラ
イバSを飛ばすことができ、長さの長い繊維等、飛びに
くい繊維でも確実にとばすことができる。
【0043】本発明では更に、エアノズル40からの加
圧エアーを、ピーシング時の加撚装置17の紡績ノズル
22の吸引力よりも弱く設定し、その加圧エアーの吹き
付け時間を選択することでピーシングによる継目太さを
所望の値に制御することができる。
【0044】即ち、ドラフト装置10から紡績ノズル2
2の案内孔20に入るスライバSにエアノズル40から
加圧エアーを吹き付けて、スライバSを構成する繊維の
一部を吹き飛ばして除去することで、継目太さを制御す
ることができるものである。ここで、エアノズル40か
らの加圧エアーを、紡績ノズル22の吸引力より弱く設
定するとしたのは、加圧エアーが紡績ノズル22の吸引
力よりも大きい場合、ドラフト装置10から送られてく
るスライバSの繊維全てが案内孔20に入らずに飛んで
しまうからである。
【0045】ここで、図5を用いて、エアノズルの停止
タイミングと継目太さとの関係を説明する。
【0046】図中、横軸はエアノズルを停止するタイミ
ングを示しており、右にいくほど停止タイミングは遅く
なり、吹き付け時間が長いことを示している。縦軸は継
目太さを示しており、1は種糸と同じ太さであることを
示している。
【0047】まず、点a〜点bでは、エアノズル40の
停止タイミングがはやく、スライバSが紡績ノズル22
に到達する前に加圧エアーの吹き付けが停止してしまう
ため、スライバSの繊維はまったく飛ばされない。従っ
て、紡績ノズル22内に入るスライバSの繊維量は、従
来と同様に、通常の繊維量(種糸Yと同じ繊維量)とな
り、継目太さは理論上、直径で種糸Yの1.4倍とな
る。
【0048】そして、点bよりもエアノズル40の停止
タイミングが遅くなるにつれて、スライバSの先端部の
繊維の一部が加圧エアーにより飛ばされて繊維量が減る
ため、継目太さは徐々に細くなる。
【0049】点dは、継目太さが、種糸Yの太さとほぼ
等しい理想の太さになることを示している。この点dに
おけるエアノズル40の停止タイミングは、種糸Yの先
端部が紡績ノズル22の案内孔20に入るタイミングと
同時である。
【0050】点dから点cは、エアノズル40の停止タ
イミングが遅く、種糸Yの端部から後ろの部分の継目太
さが種糸Yの太さよりも細くなる。
【0051】更に、エアノズル40の停止タイミングが
遅くなり点eを超えるとピーシングができなくなる。
【0052】種糸Y及びスライバSの移動速度等の各種
条件を考慮して、エアノズル40の停止タイミングを点
dに設定することにより継目太さを限りなく種糸Yの太
さに近付けることができ、糸欠点の発生を防止して紡績
糸の製品としての品質を向上させることができる。
【0053】ここで、エアノズル40を停止してから加
圧エアーの吹き付けが完全に停止するまでの時間を長く
する、即ち、エアーの圧力降下をなだらかにすること
で、図5における点b〜点cの傾斜を緩やかにできる。
点b〜点cの傾斜が緩やかになることはエアノズル40
の停止タイミングの設定が容易になる効果がある。
【0054】加圧エアーの圧力降下をなだらかにするた
めには、空気圧縮手段のバルブ(図示せず)からエアノ
ズル40までの配管の長さを長くしたり、バルブのポー
ト数を減らすこと等が考えられる。
【0055】ここで、図6を用いて、空気圧縮手段のバ
ルブ(図示せず)からエアノズル40までの配管の長さ
及びバルブのポート数と、エアノズル40を停止後のエ
アーの圧力降下との関係を説明する。
【0056】図中、点Pはエアノズル40の停止タイミ
ングを示しており、線1は配管長さが20cmでバルブ
のポート数を3とした時の状態を示しており、線2は配
管が20cmでバルブのポート数を2とした時の状態を
示しており、線3は配管長さが220cmでバルブのポ
ート数を3とした時の状態を示しており、線2は配管が
220cmでバルブのポート数を2とした時の状態を示
している。
【0057】図から明らかなように、配管長さを長くす
ると加圧エアーの圧力降下がなだらかになることが分か
る。これは、配管がタンクの働きをして圧力降下を抑え
るからである。また、バルブのポート数を少なくするす
ると加圧エアーの圧力降下がなだらかになることが分か
る。これは、バルブのポート数が多いと加圧エアーがポ
ートから漏れるため圧力降下が急激になり、バルブのポ
ート数を少なくすることでポートからの漏れをなくすこ
とができるからである。
【0058】図1及び図2に示したエア溜まり部42
も、加圧エアーの圧力降下をなだらかにするために設け
たものである。従って、本発明は図示した形態のものに
限定されず、エア溜まり部42は必ずしも設ける必要は
ない。
【0059】また、図1及び図2において、エアノズル
40は紡績ノズル22の周部全周に渡って円状に設ける
ように説明したが、本発明はこの点において限定され
ず、例えば、図7に示すように紡績ノズル22の周りに
エアノズル40´を複数設けるようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
す如く優れた効果を発揮するものである。 1)加圧エアーを効率よく確実にスライバに吹き付ける
ことができるため、スライバを完全に飛ばすことができ
糸欠点の発生を防止できる。 2)継目太さを制御して、継目太さを限り無く種糸の太
さに近付けることができる。 3)エアノズルからスライバまでの距離が近いため、吹
き付ける加圧エアーの圧力制御がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るピーシング装置の紡
績ノズル及びエアノズルを示す拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るピーシング装置の紡
績ノズル及びエアノズルの正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る紡績機の全体図であ
る。
【図4】ピーシング時における各装置の駆動タイミング
を示すタイムチャートである。
【図5】エアノズルの停止タイミングと継目太さとの関
係を示す図である。
【図6】バルブからエアノズルまでの配管の長さ及びバ
ルブのポート数と、エアノズル停止後のエアーの圧力降
下との関係を示す図である。
【図7】エアノズルの他の実施形態を示す図である。
【図8】従来の紡績機の全体図である。
【図9】従来のピーシング装置及び方法を示す図であ
る。
【図10】従来のピーシング装置及び方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ドラフト装置 17 加撚装置 22 紡績ノズル 34 吸引管 40 エアノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加撚装置に逆通しした種糸と、ドラフト
    装置からのスライバとをピーシングすべく、上記スライ
    バに加圧エアーを吹き付けて、加撚装置とドラフト装置
    間に設けた吸引管に案内させて吸引させるための方法に
    おいて、上記加圧エアーを、上記加撚装置の紡績ノズル
    の周部からスライバへ向けて対向するように吹き付ける
    ことを特徴とした紡績機におけるピーシング方法。
  2. 【請求項2】 上記加圧エアーを、ピーシング時の加撚
    装置の紡績ノズルの吸引力より弱く設定し、その加圧エ
    アーの吹き付け時間を選択してピーシングによる継目太
    さを所望の値に制御する請求項1記載の紡績機における
    ピーシング方法。
  3. 【請求項3】 加撚装置に逆通しした種糸と、ドラフト
    装置からのスライバとをピーシングすべく、上記スライ
    バに加圧エアーを吹き付けて、加撚装置とドラフト装置
    間に設けた吸引管に案内させて吸引させるための装置に
    おいて、上記加撚装置の紡績ノズルの周りに、ドラフト
    装置から送り出されるスライバに対向させて上記加圧エ
    アーを吹き付けるエアノズルを設けたことを特徴とする
    紡績機におけるピーシング装置。
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