JP2002154540A - 木製パレット - Google Patents
木製パレットInfo
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- JP2002154540A JP2002154540A JP2000352100A JP2000352100A JP2002154540A JP 2002154540 A JP2002154540 A JP 2002154540A JP 2000352100 A JP2000352100 A JP 2000352100A JP 2000352100 A JP2000352100 A JP 2000352100A JP 2002154540 A JP2002154540 A JP 2002154540A
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- Japan
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- aggregate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】良質な製紙原料として使用できるチップ材や合
成樹脂材への充填材として使用できる木粉等に代表され
る各種の木材原料として容易に再利用できる木製パレッ
トの提供を目的とする。 【解決手段】金属製の釘やネジ等の固定部材や接着剤を
一切使用せず自然部材である木材天板と木材骨材とを、
頭部と軸部からなり軸部の途中に環状の凸部又は突条、
突起状の凸部を少なくとも一箇所以上設けた木釘のみに
て釘着して木製パレットを製作した。
成樹脂材への充填材として使用できる木粉等に代表され
る各種の木材原料として容易に再利用できる木製パレッ
トの提供を目的とする。 【解決手段】金属製の釘やネジ等の固定部材や接着剤を
一切使用せず自然部材である木材天板と木材骨材とを、
頭部と軸部からなり軸部の途中に環状の凸部又は突条、
突起状の凸部を少なくとも一箇所以上設けた木釘のみに
て釘着して木製パレットを製作した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は各種材料、製品等を
積載して運搬、保管用に用いるパレットに関し、特に、
良質な木材原料として容易にリサイクル、再利用出来る
木製パレットに係る。
積載して運搬、保管用に用いるパレットに関し、特に、
良質な木材原料として容易にリサイクル、再利用出来る
木製パレットに係る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、各種材料、製品等の保管や運
搬に、木製パレットが広く使用されている。製品工場等
においてもロール紙等を出荷する場合に木製パレットが
使用されているが、買取先に一方的に運搬使用されるい
わゆるワンウェイパレットとなっている場合が多く顧客
に滞留し、処理に困っていた。また、ある程度繰り返し
使用される場合であっても、使用中に破損したり、耐用
年数を経過したものについては多くの場合、焼却や埋め
立て処理されていた。最近は焼却による環境への影響や
埋め立て場所の不足問題等から粗砕して再利用する方法
が検討されている。しかし、従来の木製パレットは金属
製の釘や補助金具等あるいは樹脂接着剤等が使用されて
いるために金具等を取り外しても粗砕、粉砕する際にご
く微量の金属成分や接着剤成分の混入がさけられず、製
紙のパルプ原料や樹脂材への充填材としての再利用は出
来なかった。特に、上質紙や光沢紙用の原料としては微
量の金属成分や樹脂接着剤成分が混入してもパルプの調
質やクレー成分均質化の阻害要因となり、また、木質感
が要求される木材代替建材への充填材としての利用時に
は合成樹脂との密着性不良等強度品質に害を与え、熱硬
化性樹脂に木粉にして充填材として利用する場合には微
量の金属成分が絶縁不良の原因となる恐れがあった。
搬に、木製パレットが広く使用されている。製品工場等
においてもロール紙等を出荷する場合に木製パレットが
使用されているが、買取先に一方的に運搬使用されるい
わゆるワンウェイパレットとなっている場合が多く顧客
に滞留し、処理に困っていた。また、ある程度繰り返し
使用される場合であっても、使用中に破損したり、耐用
年数を経過したものについては多くの場合、焼却や埋め
立て処理されていた。最近は焼却による環境への影響や
埋め立て場所の不足問題等から粗砕して再利用する方法
が検討されている。しかし、従来の木製パレットは金属
製の釘や補助金具等あるいは樹脂接着剤等が使用されて
いるために金具等を取り外しても粗砕、粉砕する際にご
く微量の金属成分や接着剤成分の混入がさけられず、製
紙のパルプ原料や樹脂材への充填材としての再利用は出
来なかった。特に、上質紙や光沢紙用の原料としては微
量の金属成分や樹脂接着剤成分が混入してもパルプの調
質やクレー成分均質化の阻害要因となり、また、木質感
が要求される木材代替建材への充填材としての利用時に
は合成樹脂との密着性不良等強度品質に害を与え、熱硬
化性樹脂に木粉にして充填材として利用する場合には微
量の金属成分が絶縁不良の原因となる恐れがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は良質な製紙原
料として使用できるチップ材や合成樹脂材への充填材と
して使用できる木粉等に代表される各種の木材原料とし
て容易に再利用できる木製パレットの提供を目的とす
る。
料として使用できるチップ材や合成樹脂材への充填材と
して使用できる木粉等に代表される各種の木材原料とし
て容易に再利用できる木製パレットの提供を目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
金属製の釘やネジ等の固定部材や接着剤を一切使用せず
自然部材である木材天板と木材骨材とを木製固定部材の
みにて釘着して木製パレットを製作したものである。
金属製の釘やネジ等の固定部材や接着剤を一切使用せず
自然部材である木材天板と木材骨材とを木製固定部材の
みにて釘着して木製パレットを製作したものである。
【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１記載の木
製パレットにおいて、より高強度が要求される場合に使
用する木製固定部材を、頭部と軸部からなり軸部の途中
に環状の凸部又は突条、突起状の凸部を少なくとも一箇
所以上設けた木釘とした。これにより木釘自身の強度向
上及び天板と角材等の骨材間又は、骨材間相互の釘着強
度が向上するように作用する。ここで木釘の材質は要途
に応じて、設定されるが高強度を必要とする部位には強
度に優れた樫材、檜材、栗材等が望ましい。
製パレットにおいて、より高強度が要求される場合に使
用する木製固定部材を、頭部と軸部からなり軸部の途中
に環状の凸部又は突条、突起状の凸部を少なくとも一箇
所以上設けた木釘とした。これにより木釘自身の強度向
上及び天板と角材等の骨材間又は、骨材間相互の釘着強
度が向上するように作用する。ここで木釘の材質は要途
に応じて、設定されるが高強度を必要とする部位には強
度に優れた樫材、檜材、栗材等が望ましい。
【０００６】上記のような木製パレットは、微量の金属
成分や接着剤成分が含まれていないので、パレットとし
て使用後、ハンマー、バール等の工具で分解、又はロー
ルクラッシャー等の設備にて粗砕され、必要に応じてハ
ンマーミル等で粉砕、篩分機や気流で分級され、チップ
材や木粉として容易に再利用できることになる。
成分や接着剤成分が含まれていないので、パレットとし
て使用後、ハンマー、バール等の工具で分解、又はロー
ルクラッシャー等の設備にて粗砕され、必要に応じてハ
ンマーミル等で粉砕、篩分機や気流で分級され、チップ
材や木粉として容易に再利用できることになる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を以
下図面に基づいて説明する。図１に木製パレット１０の
例を示し、図２に木釘２０の例を示す。骨材（角材）１
２と骨材（板材）１３を略格子状に、木製固定部材２０
（木釘を用いて組み立て、この骨材（角材）１２に天板
１１を所定枚数、木釘を用いて釘着してパレットを製作
した。なお、必要に応じて天板等には釘着用の下孔があ
けられている。天板１１と骨材（板材）１３の間の隙間
１４にフオークリフトの爪が挿入され使用される。図１
の木製パレットは厚さ１５mmの天板、高さ６５ｍｍ×巾
７５ｍｍの角材、厚さ１５ｍｍの板材を用いて略１ｍの
正方形にした例を示す。図１には天板を隙間なく並設し
た例を示したが天板は必要に応じて所定の間隔を空けて
固定してもよい。また角材や板材の大きさや長さ、ある
いは本数も用途に応じて自由に選定される。
下図面に基づいて説明する。図１に木製パレット１０の
例を示し、図２に木釘２０の例を示す。骨材（角材）１
２と骨材（板材）１３を略格子状に、木製固定部材２０
（木釘を用いて組み立て、この骨材（角材）１２に天板
１１を所定枚数、木釘を用いて釘着してパレットを製作
した。なお、必要に応じて天板等には釘着用の下孔があ
けられている。天板１１と骨材（板材）１３の間の隙間
１４にフオークリフトの爪が挿入され使用される。図１
の木製パレットは厚さ１５mmの天板、高さ６５ｍｍ×巾
７５ｍｍの角材、厚さ１５ｍｍの板材を用いて略１ｍの
正方形にした例を示す。図１には天板を隙間なく並設し
た例を示したが天板は必要に応じて所定の間隔を空けて
固定してもよい。また角材や板材の大きさや長さ、ある
いは本数も用途に応じて自由に選定される。
【０００８】木釘２０は頭部２１と軸部２２から構成さ
れ、軸部には環状の凸部２３が２箇所設けられている。
図２の木釘は頭部直径１０mm、軸と頭部の付け根２４の
直径５ｍｍ、軸先２５の直径３ｍｍ、木釘全長４５ｍｍ
の例を示す。木釘の径、長さ等は用途に応じて設定さ
れ、軸部に設けた環状の凸部は少なくとも一箇所以上で
あればよく、必要に応じて凸部の数や凸部の大きさが選
定される（図３参照）。また、この軸部に設けた凸部は
釘着時のくさび又はアンカー効果を目的とするものであ
り、かならずしも環状でなくても部分的に突条させた
り、突起部を設けたりしてもよい（図４参照）。
れ、軸部には環状の凸部２３が２箇所設けられている。
図２の木釘は頭部直径１０mm、軸と頭部の付け根２４の
直径５ｍｍ、軸先２５の直径３ｍｍ、木釘全長４５ｍｍ
の例を示す。木釘の径、長さ等は用途に応じて設定さ
れ、軸部に設けた環状の凸部は少なくとも一箇所以上で
あればよく、必要に応じて凸部の数や凸部の大きさが選
定される（図３参照）。また、この軸部に設けた凸部は
釘着時のくさび又はアンカー効果を目的とするものであ
り、かならずしも環状でなくても部分的に突条させた
り、突起部を設けたりしてもよい（図４参照）。
【０００９】上記のように製作した図１の木製パレット
を用いて最大荷重１トンの積載物を運搬し、主として横
持ち作業に半年間使用したところ何ら破損が認められ
ず、使用後分解、粉砕してチップ材として製紙原料に使
用したところ、何ら問題は生じなかった。ここでパレッ
トに製品を積載、梱包等時には必要に応じて金具等を使
用しても何ら差し支えないことはいうまでもない。
を用いて最大荷重１トンの積載物を運搬し、主として横
持ち作業に半年間使用したところ何ら破損が認められ
ず、使用後分解、粉砕してチップ材として製紙原料に使
用したところ、何ら問題は生じなかった。ここでパレッ
トに製品を積載、梱包等時には必要に応じて金具等を使
用しても何ら差し支えないことはいうまでもない。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係る木製パレットは金属製の釘
や接着剤が使用されていないので、従来は廃棄もしくは
焼却処分されていたのに対して良質な再生木材原料とし
て使用できる。また、木釘の軸部に凸部を設けたのでそ
のクサビ又はアンカー効果にて釘着強度の高い木製パレ
ットとなる。
や接着剤が使用されていないので、従来は廃棄もしくは
焼却処分されていたのに対して良質な再生木材原料とし
て使用できる。また、木釘の軸部に凸部を設けたのでそ
のクサビ又はアンカー効果にて釘着強度の高い木製パレ
ットとなる。
【００１１】従来の木製パレットは、金属製の釘や接着
剤を使用して組立られていたために使用後の分解時に各
部材間の接合面が外れにくく、破断面が不揃いになりや
すく再生利用の際に加工処理がしにくかったが、本発明
に係るパレットは木釘のみなので破断面が均一に揃い易
く、加工処理も容易である。
剤を使用して組立られていたために使用後の分解時に各
部材間の接合面が外れにくく、破断面が不揃いになりや
すく再生利用の際に加工処理がしにくかったが、本発明
に係るパレットは木釘のみなので破断面が均一に揃い易
く、加工処理も容易である。
【図１】本発明に係る木製パレットの例を示す。
【図２】本発明に係る木釘の例を示す。
【図３】木釘の他の実施例を示す。
【図４】木釘の他の実施例を示す。
１０ パレット １１ 天板 １２ 骨材（角材） １３ 骨材（板材） １４ 隙間部 ２０、２０ａ、２０ｂ 木釘 ２１ 頭部 ２２ 軸部 ２３、２３ａ、２３ｂ 凸部 ２４ 付け根 ２５ 軸先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 納藤 稔 富山県高岡市能町字飛田975番地 有限会 社昭和運輸内 Ｆターム(参考） 3E063 AA03 BA08 CA30 EE01 GG10
Claims (2)
- 【請求項１】木材天板と木材骨材とを木製固定部材のみ
で釘着して得られたことを特徴とする木製パレット。 - 【請求項２】頭部と軸部からなり、当該軸部に環状、突
条又は突起状に、少なくとも一箇所以上凸部を設けた木
釘を用いて釘着したことを特徴とする請求項１記載の木
製パレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000352100A JP2002154540A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 木製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000352100A JP2002154540A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 木製パレット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002154540A true JP2002154540A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18825049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000352100A Pending JP2002154540A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 木製パレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002154540A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004071729A1 (ja) * | 2003-02-13 | 2004-08-26 | Japan Science And Technology Agency | 木質釘状接合具、および圧縮竹材、並びにその製造方法 |
| EP4027026A1 (de) * | 2021-01-07 | 2022-07-13 | Raimund Beck Nageltechnik GmbH | Nagel, insbesondere für den einsatz in einem nagelsetzgerät |
-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000352100A patent/JP2002154540A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004071729A1 (ja) * | 2003-02-13 | 2004-08-26 | Japan Science And Technology Agency | 木質釘状接合具、および圧縮竹材、並びにその製造方法 |
| EP4027026A1 (de) * | 2021-01-07 | 2022-07-13 | Raimund Beck Nageltechnik GmbH | Nagel, insbesondere für den einsatz in einem nagelsetzgerät |
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