JP2002154426A - 電動ブレーキ - Google Patents

電動ブレーキ

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JP2002154426A
JP2002154426A JP2000352642A JP2000352642A JP2002154426A JP 2002154426 A JP2002154426 A JP 2002154426A JP 2000352642 A JP2000352642 A JP 2000352642A JP 2000352642 A JP2000352642 A JP 2000352642A JP 2002154426 A JP2002154426 A JP 2002154426A
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JP
Japan
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power supply
motor
electric brake
rotation
supply means
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JP2000352642A
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English (en)
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Hidetoshi Suzuki
秀俊 鈴木
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流モータを大型化することなく初期応答性
の向上と重負荷状態への対応を両立することができる電
動ブレーキを提供する。 【解決手段】 電動ブレーキ1は、直流モータ2の回転
を作動変換機器3を介して軸線方向の移動に変換し、車
輪5と一体回転する回転体6に対して摩擦材4を相対移
動させて制動力を発生する。電動ブレーキ1は、低回転
高トルク特性を有する第1及び第3ブラシ11,13に
よる第1ポジションでの直流モータ2への給電と、高回
転低トルク特性を有する第2及び第3ブラシ12,13
による第2ポジションでの同給電とを、切替回路14に
より選択的に切り替えるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪と一体回転す
る回転体に対して摩擦材を相対移動させて制動力を発生
する電動ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流モータを備えた電動ブレ
ーキが知られている。こうした電動ブレーキは、車輪と
一体回転する回転体に対して、直流モータの回転駆動に
より摩擦材を相対移動させる。これにより、例えば回転
体に対して摩擦材を当接したり離間したりして所要の制
動力を発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした電
動ブレーキが備える直流モータは、所定の動作に対応し
て無負荷若しくは軽負荷状態及び重負荷状態の各場合が
存在する。そして、高い初期応答性を得るためには無負
荷回転数の高いことが必要である。また、重負荷に対応
するために十分な出力トルクが得られることも併せて必
要である。この場合、高出力化に伴って直流モータ自体
の大型化を余儀なくされる。
【0004】本発明の目的は、直流モータを大型化する
ことなく初期応答性の向上と重負荷状態への対応を両立
することができる電動ブレーキを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、車輪と一体回転する回
転体に対して摩擦材を相対移動させて制動力を発生する
電動ブレーキにおいて、回転駆動されて前記摩擦材を移
動する直流モータと、第1ポジションに配置され、低回
転高トルク型の回転トルク特性を有して前記直流モータ
を回転駆動する第1給電手段と、第2ポジションに配置
され、高回転低トルク型の回転トルク特性を有して前記
直流モータを回転駆動する第2給電手段と、前記第1給
電手段及び前記第2給電手段を選択的に切り替える切替
手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電動ブレーキにおいて、前記切替手段は、前記直流モ
ータを加速回転するときに前記第1給電手段を選択する
ことを要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段は、前記
直流モータを等速回転するときに前記第2給電手段を選
択することを要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段
は、前記摩擦材が前記回転体に当接したときに前記第1
給電手段を選択することを要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段
は、前記直流モータが加速回転から等速回転になるとき
に前記第1給電手段から前記第2給電手段に切り替える
ことを要旨とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段
は、前記摩擦材と前記回転体との離間状態から当接状態
に移行したときに前記第2給電手段から前記第1給電手
段に切り替えることを要旨とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段
は、前記直流モータへの給電電流が所定電流値を下回っ
たときに前記第1給電手段から前記第2給電手段に切り
替えることを要旨とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記切替手段
は、前記直流モータへの給電電流が所定電流値を超えた
ときに前記第2給電手段から前記第1給電手段に切り替
えることを要旨とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかに記載の電動ブレーキにおいて、前記直流モー
タは第1ブラシ、第2ブラシ及び第3ブラシを備え、前
記第1ポジションは対向位置に配置された前記第1ブラ
シ及び前記第3ブラシの配置によって設定され、前記第
2ポジションは対向位置から所定角度をなして配置され
た前記第2ブラシ及び前記第3ブラシの配置によって設
定されることを要旨とする。
【0014】(作用)一般に、電動ブレーキが備える直
流モータは、所定の動作に対応して無負荷若しくは軽負
荷状態及び重負荷状態の各場合が存在する。そして、高
い初期応答性を得るためには無負荷回転数の高いことが
必要である。また、重負荷に対応するために十分な出力
トルクが得られることも併せて必要である。
【0015】請求項1に記載の発明によれば、第1ポジ
ションに配置され、低回転高トルク型の回転トルク特性
を有して直流モータを回転駆動する第1給電手段と、第
2ポジションに配置され、高回転低トルク型の回転トル
ク特性を有して直流モータを回転駆動する第2給電手段
とを備えている。そして、切替手段により第1給電手段
及び第2給電手段を選択的に切り替えるようになってい
る。従って、上記切替手段による第1及び第2給電手段
の切り替えによって低回転高トルク型の回転トルク特性
若しくは高回転低トルク型の回転トルク特性を設定する
ことができる。すなわち、第1給電手段の選択による低
回転高トルク型の回転トルク特性の設定によって重負荷
への対応が可能となる。また、第2給電手段の選択によ
る高回転低トルク型の回転トルク特性の設定によって高
い初期応答性が得られる。以上により、直流モータを大
型化することなく初期応答性の向上と重負荷状態への対
応の両立が可能となる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、直流モー
タを加速回転するときには第1給電手段が選択される。
従って、第1給電手段の選択による低回転高トルク型の
回転トルク特性の設定によって、直流モータの加速回転
時の重負荷への対応が可能となる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、直流モー
タを等速回転するときには第2給電手段が選択される。
従って、第2給電手段の選択による高回転低トルク型の
回転トルク特性の設定によって、高い初期応答性が得ら
れる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、摩擦材が
回転体に当接したときには第1給電手段が選択される。
従って、第1給電手段の選択による低回転高トルク型の
回転トルク特性の設定によって、摩擦材が回転体に当接
したときの重負荷への対応が可能となる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、直流モー
タが加速回転から等速回転になるときには第1給電手段
から第2給電手段に切り替えられる。従って、低回転高
トルク型の回転トルク特性から高回転低トルク型の回転
トルク特性に移行することで、高い初期応答性が得られ
る。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、摩擦材と
回転体との離間状態から当接状態に移行したときには第
2給電手段から第1給電手段に切り替えられる。従っ
て、高回転低トルク型の回転トルク特性から低回転高ト
ルク型の回転トルク特性に移行することで、摩擦材が回
転体に当接したときの重負荷への対応が可能となる。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、直流モー
タの負荷状態に応ずるその給電電流が所定電流値を下回
ることで極めて簡易に無負荷若しくは軽負荷状態への移
行が検出される。そして、低回転高トルク型の回転トル
ク特性から高回転低トルク型の回転トルク特性に移行す
ることで、高い初期応答性が得られる。
【0022】請求項8に記載の発明によれば、直流モー
タの負荷状態に応ずるその給電電流が所定電流値を超え
ることで極めて簡易に重負荷状態への移行が検出され
る。そして、高回転低トルク型の回転トルク特性から低
回転高トルク型の回転トルク特性に移行することで、重
負荷への対応が可能となる。
【0023】請求項9に記載の発明によれば、直流モー
タは第1ブラシ、第2ブラシ及び第3ブラシを備えてい
る。そして、第1ポジションは対向位置に配置された第
1ブラシ及び第3ブラシの配置によって、第2ポジショ
ンは対向位置から所定角度をなして配置された第2ブラ
シ及び第3ブラシの配置によってそれぞれ極めて簡易に
設定される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した電動ブ
レーキの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0025】図5は、本実施形態の電動ブレーキ1を模
式的に示す模式図である。同図に示されるように、電動
ブレーキ1は、回転駆動される直流モータ2と、同直流
モータ2の回転を軸線方向の移動に変換する作動変換機
器3と、同作動変換機器3に設けられた摩擦材4と、車
輪5と一体回転する回転体6とを備えている。そして、
電動ブレーキ1は、直流モータ2の回転を作動変換機器
3を介して軸線方向の移動に変換し、回転体6に対して
摩擦材4を相対移動させて制動力を発生する。
【0026】なお、上記摩擦材4及び回転体6として
は、例えばディスクブレーキのブレーキパッド及びディ
スクロータであってもよく、また、ドラムブレーキのブ
レーキシュー及びブレーキドラムであってもよい。
【0027】図1は、直流モータ2に給電するための回
路構成を示している。同図に示されるように、直流モー
タ2は、3つのブラシ、すなわち第1ブラシ11、第2
ブラシ12及び第3ブラシ13を備えており、これら第
1〜第3ブラシ11〜13は、切替手段を構成する切替
回路14を介して直流電源15に接続されている。詳述
すると、上記切替回路14は、第1スイッチ21、第2
スイッチ22及び第3スイッチ23を備えている。そし
て、これら第1〜第3スイッチ21〜23は、それぞれ
上記直流電源15のプラス極に接続されたプラス端子2
1a,22a,23a、同マイナス極に接続されたマイ
ナス端子21b,22b,23b及び上記第1〜第3ブ
ラシ11〜13に接続された可動端子21c,22c,
23cからなる。
【0028】ここで、例えば第2スイッチ22の中立状
態において、第1スイッチ21の可動端子21cがプラ
ス端子21aに接続されるとともに第3スイッチ23の
可動端子23cがマイナス端子23bに接続されたとす
る。このとき、直流モータ2は、第1ブラシ11及び第
3ブラシ13により直流電源15から給電されて一側に
回転駆動される。一方、第1スイッチ21の可動端子2
1cがマイナス端子21bに接続されるとともに第3ス
イッチ23の可動端子23cがプラス端子23aに接続
されたとする。このとき、直流モータ2は、第1ブラシ
11及び第3ブラシ13により直流電源15から逆方向
に給電されて他側に回転駆動される。
【0029】また、第1スイッチ21の中立状態におい
て、第2スイッチ22の可動端子22cがプラス端子2
2aに接続されるとともに第3スイッチ23の可動端子
23cがマイナス端子23bに接続されたとする。この
とき、直流モータ2は、第2ブラシ12及び第3ブラシ
13により直流電源15から給電されて一側に回転駆動
される。一方、第2スイッチ22の可動端子22cがマ
イナス端子22bに接続されるとともに第3スイッチ2
3の可動端子23cがプラス端子23aに接続されたと
する。このとき、直流モータ2は、第2ブラシ12及び
第3ブラシ13により直流電源15から逆方向に給電さ
れて他側に回転駆動される。
【0030】なお、本実施形態では、直流モータ2が一
側に回転駆動されるときに摩擦材4を回転体6側に移動
してブレーキを作動し、同他側に回転駆動されるときに
摩擦材4を回転体6と反対側に移動してブレーキを解除
する。
【0031】上記第1及び第3ブラシ11,13は対向
位置に配置されており、この配置状態における直流モー
タ2の回転トルク特性は図2の実線にて示されるように
なっている。すなわち、この給電状態においては低回転
高トルク型の回転トルク特性を示している。従って、上
記第1及び第3ブラシ11,13は第1給電手段を構成
しており、その配置によって第1ポジションが設定され
ている。
【0032】一方、上記第2及び第3ブラシ12,13
は対向位置から所定角度をなして配置されており、この
配置状態における直流モータ2の回転トルク特性は図2
の破線にて示されるようになっている。すなわち、この
給電状態においては高回転低トルク型の回転トルク特性
を示している。従って、上記第2及び第3ブラシ12,
13は第2給電手段を構成しており、その配置によって
第2ポジションが設定されている。
【0033】なお、上記第1及び第2ポジションにおけ
る各回転トルク特性は、以下の理由で発生する。すなわ
ち、第1及び第3ブラシ11,13は、それぞれ短絡す
る隣接する整流子片間のコイルを通過する磁束量が最大
で、その磁束量が変化しない位置に配置されている。ま
た、第2ブラシ12は、短絡する隣接する整流子片間の
コイルを通過する磁束量の変化の大きい位置に配置され
ている。これにより有効磁束量を減らして直流モータ2
の回転速度を高めている。従って、第1及び第2ブラシ
11,12の配置によって第1ポジションを設定するこ
とにより、直流モータ2は低回転高トルク特性を示す。
同様に、第2及び第3ブラシ12,13の配置によって
第2ポジションを設定することにより、直流モータ2は
高回転低トルク特性を示す。
【0034】本実施形態では、第1及び第3ブラシ1
1,13による直流モータ2への給電と、第2及び第3
ブラシ12,13による同給電との切り替えを、例えば
同直流モータ2への給電電流を検出することにより行
う。すなわち、検出された給電電流値が所定電流値より
も大きいときには、重負荷状態にあると判定して、低回
転高トルク特性を有する第1及び第3ブラシ11,13
による直流モータ2への給電を行う。反対に、検出され
た給電電流値が所定電流値よりも小さいときには、無負
荷若しくは軽負荷状態にあると判定して、高回転低トル
ク特性を有する第2及び第3ブラシ12,13による直
流モータ2への給電を行う。
【0035】次に、上記のような構成を有する電動ブレ
ーキ1において、直流モータ2の状態、ブレーキ状態及
びそのときのブラシポジションについて図3及び図4を
併せ参照して説明する。なお、図3は、直流モータ2の
各状態に対応して区分された期間A〜Hとそのときの給
電電流値を示すグラフである。また、図4は、上記期間
A〜Hに対応する直流モータ2の状態、ブレーキ状態及
びそのときのブラシポジション(第1若しくは第2ポジ
ション)を示す一覧図である。
【0036】同図に示されるように、摩擦材4が回転体
6から離間されている状態においてブレーキの作動が開
始されたとする。このとき、摩擦材4と回転体6との離
間状態であるが、直流モータ2の一側への起動・加速回
転における重負荷状態に対応して低回転高トルク特性を
有する第1ポジションが選択される(期間A)。
【0037】次いで、直流モータ2の一側への回転速度
の上昇に伴い、直流モータ2への給電電流値が所定電流
値Itを下回ると、直流モータ2の作動・等速回転にお
ける無負荷若しくは軽負荷状態に移行したものとする。
この所定電流値Itは、図2において、第1ポジション
での回転トルク特性のグラフと第2ポジションでの回転
トルク特性のグラフとが交差するときの直流モータ2へ
の給電電流(負荷状態)に略一致する値に設定されてい
る。そして、高回転低トルク特性を有する第2ポジショ
ンが選択される(期間B)。この状態は、摩擦材4が回
転体6に当接して直流モータ2の減速が開始するまで継
続する(期間C)。
【0038】摩擦材4と回転体6との当接状態において
同摩擦材4が回転体6に更に押圧されると、直流モータ
2の一側への回転は拘束されて減速する。そして、直流
モータ2への給電電流値が所定電流値Itを超えると、
制動力の発生のための重負荷状態に移行したものとし、
低回転高トルク特性を有する第1ポジションが選択され
る(期間D1)。この状態は、ブレーキの作動が完了し
て直流モータ2が停止するまでの間からブレーキを解除
するために再び直流モータ2の給電を開始する期間(期
間D2)、並びに直流モータ2の他側への起動・加速回
転における重負荷状態の期間(期間E)まで継続する。
【0039】次いで、直流モータ2の他側への回転速度
の上昇に伴い、直流モータ2への給電電流値が所定電流
値Itを下回ると、直流モータ2の作動・加速回転にお
ける無負荷若しくは軽負荷状態に移行したものとする。
そして、高回転低トルク特性を有する第2ポジションが
選択される(期間F)。この状態は、摩擦材4が回転体
6から離間して直流モータ2が等速回転する期間(期間
G)、並びにブレーキの解除が完了して直流モータ2が
停止するまでの期間(期間H)まで継続する。
【0040】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、低回転高トルク特性を有する第
1及び第3ブラシ11,13による直流モータ2への給
電と、高回転低トルク特性を有する第2及び第3ブラシ
12,13による同給電とを、切替回路14により選択
的に切り替えるようになっている。従って、上記切替回
路14による切り替えによって低回転高トルク型の回転
トルク特性若しくは高回転低トルク型の回転トルク特性
を設定することができる。すなわち、第1及び第3ブラ
シ11,13による直流モータ2への給電の選択による
低回転高トルク型の回転トルク特性の設定によって重負
荷への対応が可能となる。また、第2及び第3ブラシ1
2,13による直流モータ2への給電の選択による高回
転低トルク型の回転トルク特性の設定によって高い初期
応答性が得られる。以上により、直流モータ2を大型化
することなく初期応答性の向上と重負荷状態への対応の
両立が可能となる。
【0041】(2)本実施形態では、直流モータ2を起
動・加速回転するとき(期間A,E)には、第1及び第
3ブラシ11,13による直流モータ2への給電が選択
される。従って、低回転高トルク型の回転トルク特性の
設定によって、直流モータ2の加速回転時の重負荷への
対応が可能となる。
【0042】(3)本実施形態では、直流モータ2を作
動・等速回転するとき(期間B,G)には、第2及び第
3ブラシ12,13による直流モータ2への給電が選択
される。従って、高回転低トルク型の回転トルク特性の
設定によって、高い初期応答性が得られる。
【0043】(4)本実施形態では、摩擦材4が回転体
6に当接したとき(期間D1,D2)には、第1及び第
3ブラシ11,13による直流モータ2への給電が選択
される。従って、低回転高トルク型の回転トルク特性の
設定によって、摩擦材4が回転体6に当接したときの重
負荷への対応が可能となる。
【0044】(5)本実施形態では、直流モータ2が加
速回転から等速回転になるとき(期間Aから期間B)に
は、第1及び第3ブラシ11,13による直流モータ2
への給電から第2及び第3ブラシ12,13による同給
電に切り替えられる。従って、低回転高トルク型の回転
トルク特性から高回転低トルク型の回転トルク特性に移
行することで、高い初期応答性が得られる。
【0045】(6)本実施形態では、摩擦材4と回転体
6との離間状態から当接状態に移行したとき(期間B,
Cから期間D)には、第2及び第3ブラシ12,13に
よる直流モータ2への給電から第1及び第3ブラシ1
1,13による同給電に切り替えられる。従って、高回
転低トルク型の回転トルク特性から低回転高トルク型の
回転トルク特性に移行することで、摩擦材4が回転体6
に当接したときの重負荷への対応が可能となる。
【0046】(7)本実施形態では、直流モータ2の負
荷状態に応ずるその給電電流が所定電流値Itを下回る
ことで極めて簡易に無負荷若しくは軽負荷状態への移行
が検出される。そして、低回転高トルク型の回転トルク
特性から高回転低トルク型の回転トルク特性に移行する
ことで、高い初期応答性が得られる。
【0047】(8)本実施形態では、直流モータ2の負
荷状態に応ずるその給電電流が所定電流値Itを超える
ことで極めて簡易に重負荷状態への移行が検出される。
そして、高回転低トルク型の回転トルク特性から低回転
高トルク型の回転トルク特性に移行することで、重負荷
への対応が可能となる。
【0048】(9)本実施形態では、低回転高トルク型
の回転トルク特性を有する第1ポジションは対向位置に
配置された第1ブラシ11及び第3ブラシ13の配置に
よって極めて簡易に設定することができる。また、高回
転低トルク型の回転トルク特性を有する第2ポジション
は対向位置から所定角度をなして配置された第2ブラシ
12及び第3ブラシ13の配置によって極めて簡易に設
定することができる。
【0049】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態において、第1及び第2ブラシ11,1
2のいずれかに係る給電異常が発生した場合には、残り
の正常なブラシによって給電を行うようにしてもよい。
【0050】・前記実施形態においては、直流モータ2
への給電の切り替えにおいてブレーキの作動時の過程の
略逆順の過程を同解除時の過程とした。これに対して、
ブレーキの作動時の過程の略逆順の過程とは異なる過程
にてヒステリシスを設定して同解除時の過程としてもよ
い。
【0051】・前記実施形態においては、直流モータ2
の負荷状態を給電電流に基づき検出した。これに対し
て、直流モータ2の動作(負荷状態)に対するその回転
角度若しくは摩擦材4の位置等を予め設定しておき、こ
れらによって直流モータ2の負荷状態を検出してもよ
い。また、直流モータ2の出力トルク若しくは摩擦材4
からの荷重に基づき直流モータ2の負荷状態を検出して
もよい。さらに、これら給電電流、直流モータ2の回転
角度、摩擦材4の位置、直流モータ2の出力トルク及び
摩擦材4からの荷重のいずれか1つ若しくは複数の組み
合わせによって直流モータ2の負荷状態を検出してもよ
い。
【0052】・前記実施形態においては、第1〜第3ブ
ラシ11〜13からなる3つのブラシを設けた。そし
て、2極である第1及び第3ブラシ11,13からの給
電及び第2及び第3ブラシ12,13からの給電を切り
替えることによって低回転高トルク特性若しくは高回転
低トルク特性が得られるようにした。このような各回転
トルク特性を得るためのブラシの極数は2極以外であっ
てもよい。
【0053】・前記実施形態においては、第1〜第3ブ
ラシ11〜13からなる3つのブラシを設けた。そし
て、第1及び第3ブラシ11,13からの給電及び第2
及び第3ブラシ12,13からの給電を切り替えること
によって負荷状態に応じた2段階の回転トルク特性が得
られるようにした。このような切替可能な回転トルク特
性を3段階以上設けてもよい。
【0054】・前記実施形態における電動ブレーキは、
主ブレーキ若しくは駐車ブレーキであってよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜9のい
ずれかに記載の発明によれば、直流モータを大型化する
ことなく初期応答性の向上と重負荷状態への対応を両立
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す回路図。
【図2】同実施形態の回転トルク特性を示すグラフ。
【図3】同実施形態の動作態様と電流値との関係を示す
タイムチャート。
【図4】同実施形態の動作態様を示す一覧図。
【図5】同実施形態を模式的に示す模式図。
【符号の説明】
1…電動ブレーキ、2…直流モータ、4…摩擦材、5…
車輪、6…回転体、11…第1給電手段を構成する第1
ブラシ、12…第2給電手段を構成する第2ブラシ、1
3…第1及び第2給電手段を構成する第3ブラシ、14
…切替手段を構成する切替回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪(5)と一体回転する回転体
    (6)に対して摩擦材(4)を相対移動させて制動力を
    発生する電動ブレーキにおいて、 回転駆動されて前記摩擦材(4)を移動する直流モータ
    (2)と、 第1ポジションに配置され、低回転高トルク型の回転ト
    ルク特性を有して前記直流モータ(2)を回転駆動する
    第1給電手段(11,13)と、 第2ポジションに配置され、高回転低トルク型の回転ト
    ルク特性を有して前記直流モータ(2)を回転駆動する
    第2給電手段(12,13)と、 前記第1給電手段(11,13)及び前記第2給電手段
    (12,13)を選択的に切り替える切替手段(14)
    とを備えたことを特徴とする電動ブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動ブレーキにおい
    て、 前記切替手段(14)は、前記直流モータ(2)を加速
    回転するときに前記第1給電手段(11,13)を選択
    することを特徴とする電動ブレーキ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電動ブレーキ
    において、 前記切替手段(14)は、前記直流モータ(2)を等速
    回転するときに前記第2給電手段(12,13)を選択
    することを特徴とする電動ブレーキ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電動
    ブレーキにおいて、 前記切替手段(14)は、前記摩擦材(4)が前記回転
    体(6)に当接したときに前記第1給電手段(11,1
    3)を選択することを特徴とする電動ブレーキ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電動
    ブレーキにおいて、 前記切替手段(14)は、前記直流モータ(2)が加速
    回転から等速回転になるときに前記第1給電手段(1
    1,13)から前記第2給電手段(12,13)に切り
    替えることを特徴とする電動ブレーキ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電動
    ブレーキにおいて、 前記切替手段(14)は、前記摩擦材(4)と前記回転
    体(6)との離間状態から当接状態に移行したときに前
    記第2給電手段(12,13)から前記第1給電手段
    (11,13)に切り替えることを特徴とする電動ブレ
    ーキ。
  7. 【請求項7】 前記切替手段(14)は、前記直流モ
    ータ(2)への給電電流が所定電流値を下回ったときに
    前記第1給電手段(11,13)から前記第2給電手段
    (12,13)に切り替えることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の電動ブレーキ。
  8. 【請求項8】 前記切替手段(14)は、前記直流モ
    ータ(2)への給電電流が所定電流値を超えたときに前
    記第2給電手段(12,13)から前記第1給電手段
    (11,13)に切り替えることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の電動ブレーキ。
  9. 【請求項9】 前記直流モータは第1ブラシ(1
    1)、第2ブラシ(12)及び第3ブラシ(13)を備
    え、 前記第1ポジションは対向位置に配置された前記第1ブ
    ラシ(11)及び前記第3ブラシ(13)の配置によっ
    て設定され、 前記第2ポジションは対向位置から所定角度をなして配
    置された前記第2ブラシ(12)及び前記第3ブラシ
    (13)の配置によって設定されることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の電動ブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007245823A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Honda Motor Co Ltd Bbw式ブレーキ装置
JP2008184057A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Honda Motor Co Ltd ブレーキ装置

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