JP2002153297A - 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置 - Google Patents

微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置

Info

Publication number
JP2002153297A
JP2002153297A JP2000357288A JP2000357288A JP2002153297A JP 2002153297 A JP2002153297 A JP 2002153297A JP 2000357288 A JP2000357288 A JP 2000357288A JP 2000357288 A JP2000357288 A JP 2000357288A JP 2002153297 A JP2002153297 A JP 2002153297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microorganisms
sample
measuring
filter
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000357288A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Nishio
哲也 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000357288A priority Critical patent/JP2002153297A/ja
Publication of JP2002153297A publication Critical patent/JP2002153297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、イオン濃度が高く電気伝導率の高
い試料中の微生物数を、高感度で迅速に測定できる微生
物数測定方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の微生物数測定方法は、試料をフ
ィルター部で濾過して微生物を捕捉するとともに、試料
中の液成分を分離し、捕捉した微生物を所定の測定溶媒
に再懸濁させ、この再懸濁した測定溶媒中の微生物を誘
電泳動によって電極上に集め、このときのインピーダン
ス変化を測定して微生物数を算出することを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体中の微生物数を
測定するための微生物数測定方法及び前処理装置付き微
生物数測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体中の微生物数を測定する方法
として特開57−50652に記載されたもの等の多数
の技術が知られている。しかし、従来の技術による微生
物数の測定方法は、試料に専用の薬剤、例えば酵素や色
素を投入して生化学反応を起こさせ、その反応経過また
は結果を蛍光や発光によって測定するものであり、測定
感度は比較的高いが微生物分野及び生化学分野に関する
専門知識が必要であったり、また専用で高価な大型の測
定装置が必要となり、さらには専任者による作業が必要
となる等、とても1般的かつ簡易に微生物数を測定する
ことができるものではなかった。
【0003】そこで、特開59−91900に記載され
たものをはじめとする、物理的手段のみを使い、薬剤を
1切用いないで、小型で簡易な微生物数検出装置が提案
されたが、微生物数が10の8乗cells/ml(1
ml中に微生物数が1億個)以上にならないと検出でき
ないためその応用範囲に著しい制限が加えられていた。
【0004】このように、従来の技術による微生物数測
定装置で測定感度を上げるためには、何らかの薬剤の使
用や、専用の測定装置,専門知識を持った専任者による
操作が必要であった。また薬剤を使用しない簡易型の装
置では、専任者を必要とせず測定が可能になるが、微生
物数が非常に多くないと測定が難しく、低感度の測定器
しか得られないし、微生物を移動させて局部的に濃度を
上げて感度を向上させたくても簡易な手段がないという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこれらの問題を
解決するため本発明は、イオン濃度が高く電気伝導率の
高い試料でも、高感度で迅速に測定できる微生物数測定
方法を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、簡単な前処理を行うこと
で、イオン濃度が高く電気伝導率の高い試料でも、高感
度で迅速に測定できる前処理装置付き微生物数測定装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の微生物数測定方法は、試料をフィルター部
で濾過して微生物を捕捉するとともに、試料中の液成分
を分離し、捕捉した微生物を所定の測定溶媒に再懸濁さ
せ、この懸濁した測定溶媒中の微生物を誘電泳動によっ
て電極上に集め、このときのインピーダンス変化を測定
して微生物数を算出することを特徴とする。
【0008】これにより、イオン濃度が高く電気伝導率
の高い試料でも、高感度で迅速に微生物数を測定でき
る。
【0009】また、本発明の前処理装置付き微生物数測
定装置は、試料から液成分と異物分を分離し微生物を補
足するフィルター部が設けられた前処理装置を備え、前
処理装置で捕捉された微生物を再懸濁させた測定溶媒を
導入し、内部に複数の電極を備えたセルと、電極間に誘
電泳動力を発生させるために交流電圧を印加することが
できる電源回路と、電源回路を制御するための制御手段
と、微生物の数を測定するための測定手段を備え、セル
には電極間に電界を集中させる電界集中部が設けられ、
微生物を再懸濁させた測定溶媒が導入されると微生物を
電界集中部に電界の作用によって移動させ、測定手段に
よって微生物数を測定することを特徴とする。
【0010】これにより、イオン濃度が高く電気伝導率
の高い試料でも、高感度で迅速に微生物数を測定でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、試
料をフィルター部で濾過して微生物を捕捉するととも
に、試料中の液成分を分離し、捕捉した微生物を所定の
測定溶媒に再懸濁させ、この再懸濁した測定溶媒中の微
生物を誘電泳動によって電極上に集め、このときのイン
ピーダンス変化を測定して微生物数を算出することを特
徴とする微生物数測定方法であるから、イオン濃度が高
く電気伝導率の高い試料においても、電気伝導率を低下
させた測定溶液を得ることができ、高感度で迅速に微生
物数の測定ができる。
【0012】請求項2に記載された発明は、フィルター
部を、異なる孔径の少なくとも2枚以上のフィルターを
組み合わせて構成することを特徴とする請求項1に記載
の微生物数測定方法であるから、異物分を除去した測定
溶液を得ることができ、高感度で迅速に微生物数の測定
ができる。
【0013】請求項3に記載された発明は、2枚以上の
フィルターを、着脱自在に連結することを特徴とする請
求項2に記載の微生物数測定方法であるから、洗浄効率
が向上し高感度な測定ができる。
【0014】請求項4に記載された発明は、フィルター
部に、試料と洗浄液を交互に流すことを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の微生物数測定方法であるか
ら、フィルターが目詰まりすることなく試料を全量濾過
することができ、高感度な測定ができる。
【0015】請求項5に記載された発明は、フィルター
部、試料、洗浄液のうち少なくとも1つ以上を30℃以
上80℃以下に保温することを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の微生物数測定方法であるから、無機
結晶の析出やタンパク質の凝固を抑えた異物分の少ない
測定溶液を得ることにより、高感度な測定ができる。
【0016】請求項6に記載された発明は、試料が高電
気伝導率の試料であることを特徴とする請求項2から請
求項5のいずれかに記載の微生物数測定方法であるか
ら、イオン濃度が高く電気伝導率の高い試料の液成分を
分離して、溶媒中に再懸濁させることにより脱イオン処
理を行うことができ、電気伝導率を下げることができ
る。
【0017】請求項7に記載された発明は、試料が尿で
あることを特徴とする請求項6に記載の微生物数測定方
法であるから、尿中の微生物数を高感度で迅速に測定で
きる。
【0018】請求項7に記載された発明は、試料から液
成分と異物分を分離し微生物を補足するフィルター部が
設けられた前処理装置を備え、前処理装置で捕捉された
微生物を再懸濁させた測定溶媒を導入し、内部に複数の
電極を備えたセルと、電極間に誘電泳動力を発生させる
ために交流電圧を印加することができる電源回路と、電
源回路を制御するための制御手段と、微生物の数を測定
するための測定手段を備え、セルには前記電極間に電界
を集中させる電界集中部が設けられ、微生物を再懸濁さ
せた測定溶媒が導入されると微生物を電界集中部に電界
の作用によって移動させ、測定手段によって微生物数を
測定することを特徴とする前処理装置付き微生物数測定
装置であるから、イオン濃度が高く電気伝導率の高い試
料でも、電気伝導率を低下させた測定溶液を得ることが
でき、高感度で迅速に微生物数の測定ができる。
【0019】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について、図1〜図9を用いて説明する。本発明の
実施の形態1における微生物数測定方法について、尿中
の細菌数を測定する場合を例にとって図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0020】最初に、図1から図3に基づいて、本発明
の実施の形態1における微生物数測定方法の前処理装置
と、前処理について説明する。図1は本発明の実施の形
態1における前処理の濾過工程におけるフィルター部状
態図、図2は本発明の実施の形態1における前処理の洗
浄工程におけるフィルター部状態図、図3は本発明の実
施の形態1における前処理の再懸濁工程におけるフィル
ター部状態図である。
【0021】図1において、1は試料、2は試料用シリ
ンジ、3は第1フィルター、4は第2フィルター、5は
第3フィルター、図2において、6は洗浄液、7は洗浄
液用シリンジ、図3において、8は測定溶媒、9は測定
溶媒用シリンジ、10は測定溶液、11は測定溶液用シ
リンジである。
【0022】本実施の形態1では試料1が尿であり、洗
浄液6および測定溶媒8は、浸透圧が生理的食塩水と大
差なく、且つ電気伝導率が低い0.1Mマンニトール水
溶液を用いる。試料1と比較して、洗浄液6または測定
溶媒8の浸透圧が極端に小さい場合、細胞が膨潤して破
裂することがあるため、本実施の形態1では安全を期し
洗浄液および測定溶媒に0.1Mマンニトール水溶液を
用いているが、試料1の浸透圧が低い場合や細胞の破裂
が起こらないことが確認できた場合には、マンニトール
水溶液濃度を下げたり純水を使用したりすることも可能
である。尚、洗浄液6および測定溶媒8は、予め孔径
0.2μm程度のフィルターで濾過しておくと良い。
【0023】フィルター部に関しては、第1フィルター
3に孔径20μm、直径25mmのネットフィルター、
第2フィルター4に孔径5μm、直径25mmのメンブ
レンフィルター、第3フィルター5に孔径0.4μm、
直径25mmのメンブレンフィルターを使用している。
第3フィルター5の膜には、濾過工程で第3フィルター
5に捕捉した微生物を、再懸濁工程で脱離し易くするた
めに、ストレートな孔を開けたトラックエッチドタイプ
を使用している。
【0024】なお、本発明でいう微生物とは1般に細
菌、真菌、放線菌、リケッチア、マイコプラズマ、ウィ
ルスとして分類されているいわゆる微生物学の対象とな
っている生物のほかに、原生動物や原虫のうち小型のも
の、生物体の幼生、分離または培養した動植物細胞、精
子、血球、核酸、蛋白質等も含む広い意味での生体また
は生体由来の微粒子であるが、本実施の形態1では尿中
細菌を検出対象としている。
【0025】正常な尿にも細菌は存在することがあり、
その他尿には赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、タンパ
ク質等の有機物が含まれ、無機塩も多く存在している。
これらのうち上皮細胞、円柱等の、最大長数十μmもあ
るような大きなものは孔径20μmの第1フィルター3
で捕捉し、赤血球や白血球等の、最大長10μm前後の
比較的小さなものは孔径5μmの第2フィルター4によ
り捕捉する。タンパク質は凝固しなければ、また、溶解
している無機塩も析出しなければ孔径0.4μmの第3
フィルター5を通過するため、第3フィルター5に捕捉
されるのは少量の無機結晶を除き、ほとんどが細菌とい
うことになる。タンパク質や無機塩を含んだ液成分は廃
棄される。このように、本実施の形態1のフィルター部
のフィルターは、目的とする細菌を捕捉するフィルター
と、種々の分離対象に応じて孔径を選択した異物除去用
のフィルターを組み合わせて構成している。
【0026】ところで溶解している無機塩は濾過工程で
の温度低下により多量の結晶として析出し、フィルター
を目詰まりさせることがあるが、その場合は一旦濾過を
中断して洗浄液6を流すことにより晶質を再溶解すれば
除去することができる。この場合の洗浄液6の量は任意
であり、目詰まりがなくなるまで流せば良い。こうして
試料1と洗浄液6を交互に流して濾過が終了した場合で
も、溶解したままフィルター周辺に存在する無機塩を完
全に洗い流す必要がある。この洗浄工程での洗浄液6の
量は50mLである。
【0027】また、結晶析出を抑えるため、洗浄液6を
30℃以上に保温しておけば更に除去効率は高くなる。
第1フィルター3、第2フィルター4、第3フィルター
5、試料1を保温することによっても同様の効果が得ら
れるが、逆に温度が高くなるとタンパク質が凝固するた
め、いずれの場合も温度は80℃以下にする必要があ
る。本実施の形態1においては、3枚のフィルターと試
料1を保温しておけば濾過工程での目詰まりが発生する
ことはほとんどない。
【0028】濾過、洗浄が終了した後に、第3フィルタ
ー5に捕捉した細菌を測定溶媒8に再懸濁させ、測定溶
液10を作成して前処理が終了する。本実施の形態1で
は試料1の10mLに対し洗浄液6を50mL、測定溶
液10を1mLとしているが、高電気伝導率の尿であっ
ても測定溶液10の電気伝導率は10μS/cm以下ま
で下がっており、詳細は後述するが十分測定が可能なレ
ベルにまで脱イオンされる。
【0029】尚、本実施の形態1では、試料1は電気伝
導率が高く、異物分も多い尿であるため、3枚のフィル
ターと50mLの洗浄液6を用いているが、例えば試料
1が、電気伝導率が低く異物分も少ないミネラルウォー
ターのような清澄な液体であれば、孔径0.4μmのフ
ィルターを1枚だけ使用し、洗浄液6は使用しないとい
ったように、試料1中の異物分によってフィルター枚数
とフィルター孔径を、また試料1の電気伝導度によって
洗浄液6の量を最適に選択することができる。
【0030】次に、本発明の実施の形態1における微生
物数測定装置とそこで利用する誘電泳動について図4か
ら図9を用いて説明する。図4は本発明の実施の形態1
における前処理付き微生物数測定装置の全体構成図、図
5は本発明の実施の形態1における前処理付き微生物数
測定装置の電極の説明図、図6は本発明の実施の形態1
における前処理付き微生物数測定装置の電極の断面と電
極間の電界の状態を説明するための図、図7は測定溶液
中の微生物数と測定時間と電極間の静電容量の関係を説
明するためのグラフ、図8は電極間の電気的状態を等価
回路で示した図である。
【0031】図4において、12は測定セル、13は測
定電極、14は泳動電源回路、15は測定部、16は演
算部、17は制御手段、18は表示手段、27はスター
ト・ストップスイッチ、図5において、19は測定電極
13の基板、20は基板上の薄膜電極、21は基板上の
薄膜電極20の2つの極間に挟まれたギャップである。
図6において、22は測定電極13間に印加される電圧
によって生じる電気力線であり、図8において、23は
測定電極13の1方の極、24は測定電極13の他方の
極、25は想定されるCR並列等価回路を構成する静電
容量、26は想定されるCR等価回路を構成する抵抗で
ある。
【0032】図5に示すように、誘電泳動によって試料
1中の細菌を所定位置に移動させるために、測定セル1
2内には測定電極13上の薄膜電極19が微小なギャッ
プ21を介して対向して設けられている。ギャップ21
は実施の形態1においてはすべて同じ間隔である。本実
施の形態1において測定電極13は2つの極からなり、
図4および図5に示すように基板上の薄膜電極20が互
いに入れ子になるように配置されている。それぞれの電
極はスパッタリングや蒸着やメッキ等の方法によって測
定電極13の基板19上に密着して形成された導電体か
ら構成される。
【0033】実施の形態1における薄膜電極19の膜厚
は約5nmであり、5nmという膜厚は後述するギャッ
プ21の間隔5μmに比較しても、また検出対象である
細菌と比較しても非常に小さいので、基板上の薄膜電極
20は事実上厚みの無視できる2次元的な広がりのみを
もつ電極と考えることができる。そして、本実施の形態
1で用いている測定電極13の電界が集中する領域(以
下、電界集中部)はギャップ21付近であり、ここでの
電界分布は、図6に示すようなものとなる。そして、実
施の形態1における基板上の薄膜電極20の膜厚は約5
nmと薄いために、図6に示すように2つの基板上の薄
膜電極20の端線に挟まれた部分が電界集中部となる。
なお、以下に微生物(本実施の形態1では細菌)の誘電
泳動現象について簡単に説明するが、必要であれば詳細
な説明は文献 J.Theor.Biol(1972)
vol.37,1−13ページを参照されたい。
【0034】さて、この測定電極13に高周波の交流電
圧を印加すると、交流電界の作用で、測定セル12内の
細菌がその誘電的な性質によって最も電場が強くかつ不
均一な領域、すなわち電界集中部に泳動される。図6に
おいて測定電極13の断面が記載されているが、この紙
面に対して垂直な方向については電界分布は均一であ
る。そして、基板面に垂直な方向では図6に示すような
電界が生じており、電極の端線同志を結んだ面上に最も
電界が集中する。ギャップ21付近に浮遊する細菌は、
このような電界作用によってギャップ21に引き寄せら
れ、電気力線22に沿って整列する。このとき、ギャッ
プ21付近の細菌(図示せず)の移動状態は、試料中に
存在する細菌数とギャップ21の間隔に依存するが、十
分に細菌数が多い時にはギャップ21が細菌から構成さ
れる鎖によって架橋されるほどになる。そして、当初か
らギャップ21付近に浮遊していた細菌は直ちにギャッ
プ21部分へ移動するが、ギャップ21から離れたとこ
ろに浮遊していた細菌は、ギャップ21からの距離に応
じて時間が経過してからギャップ21部分に至るため、
一定時間後にギャップ21付近の所定領域に集まってい
る細菌の数は測定セル12内の細菌数に比例する。ま
た、集まる速度(濃縮される速度)も細菌数に比例す
る。
【0035】ところで、媒質をイオン濃度の低い純水と
し、細菌の一般的な比誘電率等の値を用いて誘電泳動力
と周波数の関係をグラフに表したのが図9(a)であ
る。図9(a)は低電気伝導度の媒質中での誘電泳動に
よる力と周波数の関係を説明するための図、図9(b)
は高電気伝導度の媒質中での誘電泳動による力と周波数
の関係を説明するための図である。
【0036】図9(a)から明らかなように誘電泳動は
ある周波数領域では引力として、そしてある周波数領域
では斥力として作用する。本実施の形態1では引力を利
用して細菌を移動させている。一方、媒質のイオン濃度
を高めて電気伝導率を高くした状態で再度グラフ化を行
ったのが図9(b)である。媒質のイオン濃度即ち電気
伝導率を大きくした以外、印加電圧等の各因子の値は図
9(a)のものと同じである。図9(b)から明らかな
ように、引力を示す周波数領域は狭くなり、また引力自
体も弱くなっているのが分かる。このように、誘電泳動
による力は媒質の電気伝導率に依存して変化し、媒質の
電気伝導率が上昇すると弱くなる。検出対象により比誘
電率等の値が異なるため周波数との関係は多少変化する
ものの、微生物一般でほぼ共通して、誘電泳動による力
は媒質の電気伝導率が上昇すると弱くなる傾向をもつ。
つまり、効率よく細菌を移動させ、短時間で正確な細菌
数の測定を行うためには、細菌数測定に先立って試料1
の脱イオン処理を行い電気伝導率を低下させることが最
も重要になる。従来は電気伝導率が高い試料だと誘電泳
動ができなかったが、本発明においては、上述のような
前処理を行うことで脱イオン処理され、誘電泳動が可能
になった。
【0037】さて、本実施の形態1におけるギャップ2
1の間隔は5μmに設定されているが、ギャップ21の
間隔は測定対象となる微生物の大きさ等の影響を受ける
ため必要に応じて調節される。例えば、酵母や単離細胞
のような大きなものでは広く、リケッチアのように小さ
なものについては狭くする必要がある。また、ギャップ
21の間隔は、広いほど大量の微生物を濃縮することが
でき、測定のダイナミックレンジも広くなるが、測定ま
での時間が長く必要になり、誘電泳動のために必要な電
力も大きくなる。逆にギャップ21を狭くすると、電力
と測定のために必要となる時間は少なくなるが、測定の
ダイナミックレンジは狭くなってしまうものである。以
上のような理由から本実施の形態1においては、尿中の
細菌測定用にギャップ21の間隔を5μmとしている
が、この値は検出対象とする微生物に合わせて0.2μ
m〜300μmの範囲で適宜調節されることが望まし
い。
【0038】続いて本実施の形態1における微生物数測
定装置の制御系について図4を用いて説明する。泳動電
源回路14は誘電泳動を起こすための交流電流を測定電
極13に供給するものであり、制御手段17によって制
御される。
【0039】制御手段17は、図示しないマイクロプロ
セッサと、予め設定されたプログラムを保存するための
メモリ、タイマー等から構成され、このプログラムにし
たがって測定部15および演算部16と信号の入出力を
行ない適宜制御を行うことで測定動作全般の流れを管理
する。
【0040】測定部15は、測定電極13間のインピー
ダンスを調べるために、測定電極13を流れる電流と、
測定電極13間の電圧と前記電流の位相差を測定するた
めの回路等を有している。これにより測定電極13間の
インピーダンス変化を測定し、測定結果は演算部16に
渡す。演算部16は、この測定結果から測定電極13間
のインピーダンスを解析し、測定電極13間の静電容量
25の値を演算する。必要に応じて演算結果をメモリに
格納し、予め保存されている換算用のデータを読み出し
て換算して、測定セル12に含まれている細菌数を算出
し、表示手段18に表示させる。例えば、細菌数を試料
1mLあたりの細菌数としてデジタル表示し、この表示
値が実施の形態1における最終出力となる。
【0041】続いて、以下、本発明の実施の形態1にお
ける微生物数測定方法によって尿中の細菌数を測定する
場合の、試料の前処理から細菌数を測定するまでの一連
の流れを説明する。
【0042】まず前処理として、図1に示す濾過工程で
は、40℃に保温していた試料1が10mL入った試料
用シリンジ2を、予め第1フィルター3と第2フィルタ
ー4と第3フィルター5とを連結して、これに装着し、
試料1を押し出す。なお、フィルター部も装着前40℃
に保温しておくのが望ましい。尿中に含まれる異物分の
うち、上皮細胞や円柱等の大きなものは第1フィルター
3で捕捉され、白血球や赤血球等の比較的小さなものは
第2フィルター4で捕捉する。こうして試料1からほと
んどの異物分を除去した後、最後に第3フィルター5に
細菌を捕捉する。
【0043】図2に示す洗浄工程では、フィルター部か
ら第3フィルター5を取り外し、50mLの洗浄液6が
入った洗浄液用シリンジ7を第3フィルター5に装着
し、洗浄液6を前述の濾過工程と同一方向に押し出すこ
とにより、第3フィルター5に残留しているイオンを除
去する。洗浄工程ではフィルター部を分解せずに全ての
フィルターを同時に洗浄しても構わないが、同量の洗浄
水6を用いる場合、第3フィルター5のみを洗浄する方
が脱イオン効果は大である。洗浄液6の液量が多いほど
脱イオン効果は大きいが、本実施の形態1においては5
0mLで十分である。
【0044】図3に示す再懸濁工程では、測定溶液用シ
リンジ11を第3フィルター5の細菌を捕捉した側に装
着し、次いで1mLの測定溶媒8が入った測定溶媒用シ
リンジ9を細菌を捕捉した側と反対側に装着し、測定溶
媒8全量を押し出す。第3フィルター5に捕捉されてい
た細菌は測定溶媒8に再懸濁され測定溶液10となり、
測定溶液用シリンジ11に回収される。このとき測定溶
液10の電気伝導率は10μS/cm以下まで下がって
いる。以上により、本実施の形態1の前処理装置による
前処理が終了する。
【0045】続いて、本発明の実施の形態1における細
菌数測定方法について説明をする。上述の前処理を施す
ことで得られた測定溶液10を、測定セル12に注入す
る。測定セル12の容量は、測定電極13が測定溶液1
0により完全に浸漬されるように設定してあり、スター
ト・ストップスイッチ27を押すと、制御手段17は泳
動電源回路14を制御して測定電極13間に周波数10
0kHzで最大電圧5Vの正弦波交流電圧を印加させ
る。この時印加させる交流の周波数は誘電泳動が生じる
周波数範囲であれば任意に選ぶことが可能であるが、あ
まりに周波数が低いと測定電極13間で望ましくない電
気分解が発生し、また逆にあまりに周波数が高いと電源
回路が複雑になる。そこで本実施の形態1では、十分に
誘電泳動を起こすことができ、かつ泳動電源回路14も
比較的簡易な構造をとるために100kHzという周波
数を選択している。制御手段17は、泳動電源回路14
に電圧印加の信号を送ると同時に、測定部15に細菌数
測定開始の信号を送って測定の開始を指令する。測定開
始の指令を受けた測定部15はその時の電流値および電
圧と電流の位相差を測定し、測定結果を演算部16に送
る。
【0046】演算部16は得られた測定結果から、測定
電極13間のインピーダンスを印加電圧と電流の除算に
より算出し、静電容量25の値を算出する。このとき、
図8に示すように測定電極13間の等価回路を抵抗26
と静電容量25からなるCRの並列回路であると想定す
る。なお、計算方法の詳細は本出願人の先出願である特
開2000−125846号公報に譲る。演算部16
は、算出した静電容量25値を初期値としてメモリに格
納して、初期値の測定を終了する。
【0047】その後、所定の時間が到来する毎に、制御
手段17と測定部15はこの一連の測定を繰り返し、演
算部16は算出した静電容量25の値をメモリに格納す
る。この静電容量25の測定結果を時間の経過とともに
プロットすると、図7に示すような静電容量25の時間
変化となる。微生物数が増加すると(本実施の形態1に
おいては細菌数)、静電容量25値の時間変化も大きく
なることが分かる。
【0048】従って、演算部16はメモリに格納されて
いる複数の時点における静電容量25値の演算結果か
ら、静電容量25の時間変化の傾き(勾配)を計算し、
次のようにして測定セル12内の細菌数を算出する。す
なわち、細菌数が明らかな較正用試料を本実施の形態1
の前処理装置付き微生物数測定装置を用いて予め測定し
ておき、その細菌数と静電容量25の相関関係から回帰
分析して得られた関係を用いることで算出する。較正用
試料の細菌濃度は、前処理工程における、試料1から測
定溶液10への濃縮率または希釈率を考慮して設定す
る。この計算のための関係を換算用データとして演算部
16のメモリに記憶させ、細菌数が未知の試料を測定す
る場合に静電容量25の時間変化の傾きを算出して換算
することで測定セル12内の細菌数を算出できる。
【0049】細菌数を算出すると演算部16は測定終了
を制御手段17に通知し、制御手段17は測定電極13
への通電を停止し、表示手段18には試料1mLあたり
の細菌数をデジタル表示する。表示された数値を確認し
た後に、ユーザがスタート・ストップスイッチ27を押
せば本実施の形態1の前処理装置付き微生物数測定装置
への全ての通電状態は停止される。
【0050】このように、本実施の形態1の微生物数測
定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置は、試料用
シリンジ2、7洗浄液用シリンジ、測定溶媒用シリンジ
9、測定溶液用シリンジ11、第1フィルター3、第2
フィルター4、第3フィルター5等を用いて試料に含ま
れる液成分と異物分を分離するから、イオン濃度が高く
電気伝導率の高い試料の液成分を分離して電気伝導率を
下げることができ、微生物数の測定を非常に簡単な装置
で極めて迅速に簡単に行うことができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載された微生物数測定方法
は、試料をフィルター部で濾過して微生物を捕捉すると
ともに、試料中の液成分を分離し、捕捉した微生物を所
定の測定溶媒に再懸濁させるから、イオン濃度が高く電
気伝導率の高い試料にでも、電気伝導率を低下させた測
定溶液を得ることができ、高感度で迅速に微生物数の測
定ができる。
【0052】請求項2に記載された微生物数測定方法
は、2枚以上のフィルターを用いるから異物分を除去し
た測定溶液を得ることができ、高感度で迅速に微生物数
の測定ができる。
【0053】請求項3に記載された微生物数測定方法
は、2枚以上のフィルターを着脱自在に連結するから、
洗浄効率が向上し高感度な測定ができる。
【0054】請求項4に記載された微生物数測定方法
は、試料と洗浄液を交互に流すから、フィルターが目詰
まりすることなく試料を全量濾過することができ、高感
度な測定ができる。
【0055】請求項5に記載された微生物数測定方法
は、フィルター部、試料、洗浄液のうち少なくとも1つ
以上を30℃以上80℃以下に保温するから、無機結晶
の析出やタンパク質の凝固を抑えた異物分の少ない測定
溶液を得ることにより、高感度な測定ができる。
【0056】請求項6に記載された微生物数測定方法
は、イオン濃度が高く電気伝導率の高い試料の液成分を
分離して、溶媒中に再懸濁させることにより脱イオン処
理を簡単に行うことができ、電気伝導率を簡単に下げる
ことができる。
【0057】請求項7に記載された微生物数測定方法
は、試料が尿であるから、尿中の微生物数を高感度で迅
速に測定できる。
【0058】請求項8に記載された前処理装置付き微生
物数測定装置は、試料から液成分と異物分を分離し微生
物を補足するフィルター部が設けられた前処理装置を備
え、微生物を電界集中部に電界の作用によって移動さ
せ、測定手段によって微生物数を測定するから、イオン
濃度が高く電気伝導率の高い試料にでも、電気伝導率を
低下させた測定溶液を得ることができ、高感度で迅速に
微生物数の測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における前処理の濾過工
程におけるフィルター部状態図
【図2】本発明の実施の形態1における前処理の洗浄工
程におけるフィルター部状態図
【図3】本発明の実施の形態1における前処理の再懸濁
工程におけるフィルター部状態図
【図4】本発明の実施の形態1における前処理付き微生
物数測定装置の全体構成図
【図5】本発明の実施の形態1における前処理付き微生
物数測定装置の電極の説明図
【図6】本発明の実施の形態1における前処理付き微生
物数測定装置の電極の断面と電極間の電界の状態を説明
するための図
【図7】微生物数と測定時間と電極間の静電容量の関係
を説明するためのグラフ
【図8】電極間の電気的状態を等価回路で示した図
【図9】(a)低電気伝導度の媒質中での誘電泳動によ
る力と周波数の関係を説明するための図 (b)高電気伝導度の媒質中での誘電泳動による力と周
波数の関係を説明するための図
【符号の説明】
1 試料 2 試料用シリンジ 3 第1フィルター 4 第2フィルター 5 第3フィルター 6 洗浄液 7 洗浄液用シリンジ 8 測定溶媒 9 測定溶媒用シリンジ 10 測定溶液 11 測定溶液用シリンジ 12 測定セル 13 測定電極 14 泳動電源回路 15 測定部 16 演算部 17 制御手段 18 表示手段 19 測定電極の基板 20 基板上の薄膜電極 21 ギャップ 22 電気力線 23 1方の極 24 他方の極 25 静電容量 26 抵抗 27 スタート・ストップスイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料をフィルター部で濾過して微生物を捕
    捉するとともに、試料中の液成分を分離し、捕捉した微
    生物を所定の測定溶媒に再懸濁させ、この再懸濁した測
    定溶媒中の微生物を誘電泳動によって電極上に集め、こ
    のときのインピーダンス変化を測定して微生物数を算出
    することを特徴とする微生物数測定方法。
  2. 【請求項2】前記フィルター部を、異なる孔径の少なく
    とも2枚以上のフィルターを組み合わせて構成すること
    を特徴とする請求項1に記載の微生物数測定方法。
  3. 【請求項3】前記2枚以上のフィルターを、着脱自在に
    連結することを特徴とする請求項2に記載の微生物数測
    定方法。
  4. 【請求項4】前記フィルター部に、試料と洗浄液を交互
    に流すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の微生物数測定方法。
  5. 【請求項5】前記フィルター部、前記試料、前記洗浄液
    のうち少なくとも1つ以上を30℃以上80℃以下に保
    温することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の微生物数測定方法。
  6. 【請求項6】前記試料が高電気伝導率の試料であること
    を特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の
    微生物数測定方法。
  7. 【請求項7】前記試料が尿であることを特徴とする請求
    項6に記載の微生物数測定方法。
  8. 【請求項8】試料から液成分と異物分を分離し微生物を
    補足するフィルター部が設けられた前処理装置を備え、
    前記前処理装置で捕捉された微生物を再懸濁させた測定
    溶媒を導入し、内部に複数の電極を備えたセルと、前記
    電極間に誘電泳動力を発生させるために交流電圧を印加
    することができる電源回路と、前記電源回路を制御する
    ための制御手段と、微生物の数を測定するための測定手
    段を備え、前記セルには前記電極間に電界を集中させる
    電界集中部が設けられ、微生物を再懸濁させた測定溶媒
    が導入されると微生物を前記電界集中部に電界の作用に
    よって移動させ、前記測定手段によって微生物数を測定
    することを特徴とする前処理装置付き微生物数測定装
    置。
JP2000357288A 2000-11-24 2000-11-24 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置 Pending JP2002153297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357288A JP2002153297A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357288A JP2002153297A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002153297A true JP2002153297A (ja) 2002-05-28

Family

ID=18829382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000357288A Pending JP2002153297A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002153297A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004098741A3 (en) * 2003-04-30 2005-06-30 Biovitesse Apparatus and method for detecting live cells with an integrated filter and growth detection device
JP2007006858A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物検査チップおよび微生物検査方法
JP2007110962A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物測定装置および微生物測定方法
JP2008005778A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Human Metabolome Technologies Inc 細胞からの代謝物質の抽出方法
JP2009065967A (ja) * 2007-08-20 2009-04-02 Gunma Univ 細胞分離装置および細胞分離方法
CN104388523A (zh) * 2014-12-02 2015-03-04 袁瑛 一种基于浓缩计数的快速测量水中菌落总数的方法及装置
WO2023146247A1 (ko) * 2022-01-25 2023-08-03 광주과학기술원 미지 용액내 미생물 농도 검출 소자
US11885722B2 (en) 2021-01-06 2024-01-30 Hero Scientific Ltd. Filtration sampling devices
US11890614B2 (en) 2017-03-02 2024-02-06 Hero Scientific Ltd. Testing for particulates

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05273217A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Meidensha Corp 微生物測定装置
JPH06500403A (ja) * 1991-04-08 1994-01-13 ラ マイナ リミテッド 生物試料の捕集試験装置及び捕集試験方法
WO1998004675A2 (en) * 1996-07-29 1998-02-05 Pall Corporation Method for quantitation of microorganism contamination of liquids and apparatus therefor
JPH11501210A (ja) * 1995-02-21 1999-02-02 イギリス国 誘電泳動
JPH11127891A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2000125846A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2000189150A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06500403A (ja) * 1991-04-08 1994-01-13 ラ マイナ リミテッド 生物試料の捕集試験装置及び捕集試験方法
JPH05273217A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Meidensha Corp 微生物測定装置
JPH11501210A (ja) * 1995-02-21 1999-02-02 イギリス国 誘電泳動
WO1998004675A2 (en) * 1996-07-29 1998-02-05 Pall Corporation Method for quantitation of microorganism contamination of liquids and apparatus therefor
JPH11127891A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2000125846A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2000189150A (ja) * 1998-12-22 2000-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物数測定装置及び微生物数測定方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7816100B2 (en) 2003-04-30 2010-10-19 Biovitesse, Inc. Apparatus and method for detecting live cells with an integrated filter and growth detection device
WO2004098741A3 (en) * 2003-04-30 2005-06-30 Biovitesse Apparatus and method for detecting live cells with an integrated filter and growth detection device
US7413891B2 (en) 2003-04-30 2008-08-19 Biovitesse, Inc. Apparatus and method for detecting live cells with an integrated filter and growth detection device
US7553633B2 (en) 2003-04-30 2009-06-30 Biovitesse, Inc. Apparatus and method for detecting live cells with an integrated filter and growth detection device
JP2007006858A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物検査チップおよび微生物検査方法
JP2007110962A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微生物測定装置および微生物測定方法
JP4640104B2 (ja) * 2005-10-20 2011-03-02 パナソニック株式会社 微生物測定装置および微生物測定方法
JP2008005778A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Human Metabolome Technologies Inc 細胞からの代謝物質の抽出方法
JP2009065967A (ja) * 2007-08-20 2009-04-02 Gunma Univ 細胞分離装置および細胞分離方法
CN104388523A (zh) * 2014-12-02 2015-03-04 袁瑛 一种基于浓缩计数的快速测量水中菌落总数的方法及装置
US11890614B2 (en) 2017-03-02 2024-02-06 Hero Scientific Ltd. Testing for particulates
US11885722B2 (en) 2021-01-06 2024-01-30 Hero Scientific Ltd. Filtration sampling devices
US11921018B2 (en) 2021-01-06 2024-03-05 Hero Scientific Ltd. Filtration sampling devices
WO2023146247A1 (ko) * 2022-01-25 2023-08-03 광주과학기술원 미지 용액내 미생물 농도 검출 소자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109153956B (zh) 用于高效将分子递送至单细胞中的高通量反馈控制型电穿孔微型装置
Suehiro et al. High sensitive detection of biological cells using dielectrophoretic impedance measurement method combined with electropermeabilization
Suehiro et al. Quantitative estimation of biological cell concentration suspended in aqueous medium by using dielectrophoretic impedance measurement method
Talaga et al. Single-molecule protein unfolding in solid state nanopores
JP3847053B2 (ja) 血液分析装置
US11358154B2 (en) System and method for determining dielectrophoresis crossover frequencies
US8702947B2 (en) Device and method for measuring microspheres
JP3669182B2 (ja) 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
US9683253B2 (en) Method and device for identifying cells
JP2002153297A (ja) 微生物数測定方法及び前処理装置付き微生物数測定装置
US11987785B2 (en) Microelectrode techniques for electroporation
US10913970B2 (en) Method and device for antibiotic susceptibility testing based on fluctuations of electrical resistance in a microchannel
JP5527936B2 (ja) 懸濁液中の粒子の分離方法及び装置
WO2007105578A1 (ja) 誘電泳動による微粒子の状態の測定方法
JP2002330752A (ja) 微生物数測定装置
JP3761128B2 (ja) 微生物数測定装置及び微生物数測定方法
JP2022500231A (ja) Depアレイを有するマイクロ流体デバイス
JP5722610B2 (ja) 微生物数測定用セル、およびこれを用いた微生物数測定装置
JP3734131B2 (ja) 微生物数測定装置および微生物数測定方法
TWI825704B (zh) 微米孔微流體晶片系統及其量測細菌電性的用途
WO2020076327A1 (en) Dielectrophoresis separator cross-over frequency measurement systems
JP2003200081A (ja) 誘電泳動フィルター装置及び誘電泳動による懸濁微粒子除去方法
Tsai et al. Development of capacitance measurement system for human serum albumin detection
Lai et al. Effect of cell position on impedance measurement in microfluidic channel with planar microelectrodes and a three-pillar structure
Jain et al. Sensing of protein and DNA complexes using solid-state nanopores

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071017

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101102