JP2002153125A - 刈込機 - Google Patents

刈込機

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JP2002153125A
JP2002153125A JP2000402985A JP2000402985A JP2002153125A JP 2002153125 A JP2002153125 A JP 2002153125A JP 2000402985 A JP2000402985 A JP 2000402985A JP 2000402985 A JP2000402985 A JP 2000402985A JP 2002153125 A JP2002153125 A JP 2002153125A
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JP
Japan
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wires
cutting blade
clipping
blade
wire
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Application number
JP2000402985A
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English (en)
Inventor
Takanobu Nishigaki
孝信 西垣
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Nishigaki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nishigaki Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量にするとともに、その重心を手元に寄せ
ることによって作業がし易く、しかも動力伝達部分の押
し方向と引き方向の力のバランスを安定させることによ
って安定した動力伝達を確保するとともにその撓みや座
屈が生じるのを防ぎ、刈込刃の取り付けの傾きを所望の
角度に変更させて楽な姿勢で刈り込み作業ができるよう
にする。 【解決手段】 刈込刃4とその支持部材である長柄2の
取付角度を調節自在に装着し、モータM等より得た回転
動力をクランク機構Kにより揺動運動に変換し、この揺
動部分の左右両端と刈込刃4側の揺動部材15の左右箇
所とを、交互に引き合う2本の線材W1,W2とこの線
材W1,W2に連結した2本の可撓材W3,W4で連結
し、揺動部材15の左右のうちの一端と可動刃6とを連
結し、2本の可撓材W3,W4の屈曲部分の周りにガイ
ド部材40を備えてた構成した

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は庭木や生垣等の枝葉
を刈り込む際に使用する刈込機、詳しくは刈込刃の取付
角度の変更が自在であり、駆動源から刈込刃に至る動力
伝達部分に軽量で撓みや座屈がないように2本の鋼線を
組み合せて使用した刈込機に関する。
【0002】
【従来の技術】刈込機はエンジン又はモータの駆動力を
利用してその先端のバリカン式等の刈込刃を摺動させて
庭木や生垣等の枝葉を刈り込む作業機で、低い庭木や高
い生け垣の直立した壁面や上面などを楽な姿勢で剪定す
るには、刈込刃全体の角度が自由に変更できるものが望
ましい。これに対応した従来技術としては、実公平5−
22051号公報に記載の刈込機、及び特開平7−13
5854号公報に記載の刈払機などがある。
【0003】実公平5−22051号公報に記載の刈込
機は、パイプの先端部に可動刃と固定刃とからなる刈込
刃を設けて、駆動源から可動刃とを可動板で連結し、可
動板の刈込刃と駆動源との間の部位の少なくとも一部を
可撓性材料で形成し、この可撓性部分を曲げることによ
り刈込刃の角度の変更を自在に構成したものである。
【0004】特開平7−135854号公報に記載の刈
払機は、エンジンからの駆動力により、操作桿の先端部
側に取り付けられている刈刃を駆動させるもので、操作
桿の先端部と刈刃の基部との間にエンジンからの回転数
を減速させるギヤケースを装着するとともに、このギヤ
ケース自体を回動自在に構成して、刈刃全体の角度の変
更が行なえるように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実公平5−22051
号公報に記載の刈込機は、同公報における明細書の記載
及び図3に示すように、動力伝達部分である可動板の少
なくとも一部に可撓部分を有し、駆動源から得た動力を
この1本の可動板による押し引き往復運動に換えて刈込
刃に伝える構造になっているために、板状である可動板
が押し方向に作動するときに撓みや座屈が発生し易く駆
動伝達不良になり易いところを、パイプの内壁に可動板
の案内部分を形成することによって防いでいる。
【0006】しかしながら、このように内壁に案内部分
を形成したパイプは、市販の規格品に無いので別途特注
する必要があるが、このようにパイプの内壁に沿ってこ
の案内部分を長く形成したものは成形にコスト高を招
き、これが製品価格の上昇や利益率の低下を招く原因に
なっていた。また可動板と前記案内部分との間に摩擦抵
抗が発生して動力の伝達効率が著しく低下する、という
問題もあった。
【0007】これに対して、特開平7−135854号
公報に記載の刈払機は、ギヤケースを備えた動力伝達構
造であるために前述した撓みや摩擦の問題は発生しない
が、比較的重量のあるギヤケースを備えていることから
刈払機が重くなり、しかもギヤケースを刈刃側に位置さ
せてあるために作業中に刈払機を持っている手が疲れ易
く、手際の良い作業がし難くなるという問題があった。
とくに刈払機の前部を上方に高く持ち上げて生け垣の高
い部分を剪定する作業ではこの問題が顕著であった。こ
のため、女性や高齢者など、体格や体力にハンディのあ
る人には使い難い作業機となっていた。
【0008】本発明者はこのような不具合を解消する刈
込機の開発に着手し、その後における鋭意・検討を重ね
てきた結果、ついに新規な刈込機の試作品を完成する迄
に至った。
【0009】このような経緯を経て完成した本発明は、
動力伝達部分に2本の線材を使うことによって、全体と
くに先端の刈り刃部分を軽量にすることができ、重心を
手元側に寄せることによって作業がし易くなり、しかも
動力伝達部分の押し方向と引き方向の力のバランスを安
定させることによって、安定した動力伝達を確保すると
ともにその撓みや座屈が生じるのを防ぐことができ、さ
らに重要なことは、刈込刃の取り付けの傾きを所望の角
度に変更自在とすることによって、庭木の低い所及び生
け垣の高い所の枝葉でも楽な姿勢で刈り取ることができ
る、極めて有用な刈込機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明の第1の構成に係る刈込機は、モ
ータ又はエンジンの駆動力を得て、鋼線或いはワイヤー
等にて構成した2本の線材を交互に引き合う方向に運動
させ、この運動により刈込刃を作動させるように構成し
たところに特徴がある。
【0011】この構成における最も特徴的な部分は、駆
動源から可動刃に至る動力伝達部分の主要な部分を、交
互に引き合う動きをする2本の線材で構成した点にあ
る。
【0012】線材は、鋼線の他、ワイヤー等が挙げられ
る。鋼線は硬質のものだけに限らず、屈曲に対応した柔
軟性を有するものも含まれる。ここにいうワイヤーは、
複数本の細線を束にして縒り合わせた細いワイヤーロー
プのことである。このような材料で出来た線材は金属製
のものに限らず、合成樹脂、合成繊維、天然繊維を素材
とするものなど、引っ張りに対する強度と耐久性に優れ
たものであれば特に素材は問わない。2本の線材相互の
配設方向は、少なくとも2本の線材による交互の引き合
いが出来るものであれば足り、具体的には、略平行方
向、先に向うに従って接近する方向、またこれとは逆の
方向、交差方向などが挙げられる。
【0013】エンジン又はモータより得た駆動力を利用
してこの2本の線材を交互に引き合う動きをさせるため
には、回転運動を往復運動(回動、揺動を含む)に変換
させる必要があり、このための運動方向変換機構として
は、クランク機構又はカム機構或いはこれら複数の機構
を合せた機構が挙げられる。具体的な一例として、モー
タ又はエンジンの駆動力を得て回転するホイール又はホ
イールギヤの偏芯位置にピンを立て、前端中央をフレー
ムに枢着させた揺動板(又はクランク)の後端に形成し
た長孔にこのピンを突入させて構成したもの、前記駆動
力を得て回転するホイール又はホイールギヤの相対する
2ヶ所の偏芯位置に前記2本の線材の一端を連結させた
構成したもの、偏芯カムや変形カムを用いたものなどが
挙げられる。
【0014】2本の線材の後(手元側)端はこのクラン
ク機構やカム機構の相対する運動箇所、すなわち2本の
線材を交互に引き合う動きをさせる2箇所に数着させる
などして連結されている。
【0015】モータ又はエンジンより出力される高速度
の回転動力は、これらクランク機構などで減速される
が、別途減速機構を連結させてもよい。
【0016】この2本の線材の前端は、刈込刃を作動さ
せる箇所に数着させるなどして連結されている。
【0017】この作動させる箇所は、2本の線材の動き
を受けて可動刃を往復運動(作動)させる箇所でありば
足り、例えば、一点をピン支持させたアーム又はクラン
ク或いは揺動板などの連動部材、カム機構等が挙げられ
る。また、可動刃の後端をこの連動部材と同じ動きをす
るように構成したものであっても構わない。この場合に
は2本の連結部材の先端は直接可動刃の後端に連結され
る。
【0018】2本の線材相互の配設方向は、平行掛け、
接触しない程度の間隔を設けたクロス掛けなどが挙げら
れるが、この2本の線材による作用を失わないものであ
れば特に限定はしない。
【0019】このように動力伝達部分に2本の線材を用
いると、モータ又はエンジンの駆動力を得た2本の線材
は交互に引き合う運動を繰り返す。つまり常に何れか一
方の線材に引き方向の力が加わる。このため安定した強
い動力伝達力が得られる。
【0020】このように緊張する2本の線材が交互に引
き合う動力伝達構造になっていると、たとえ2本の線材
に屈曲に対して柔軟性を有する材料が用いられていて
も、常に交互に一方の線材が引き付けられるので、2本
の線材に撓みや座屈は発生しない。このため刈込機を使
用した時の振動や騒音が少ない。しかも動力伝達部分が
簡単かつ軽量であるため、刈込機の取り扱いが楽にな
り、また安価にて製造できる利点が生じる。特に長柄の
先に刈込刃を備える構造の刈込機に本発明の技術を採用
すると、動力伝達部分が軽量になるのに加えて手元側に
重心が位置するため、刈込刃を上方に持ち上げて作業す
るときに使い易い、という利点が生じる。
【0021】続く本発明の第2の構成に係る刈込機は、
前記第1の構成に加えて、刈込刃と柄の先端部とを取付
角度が調節自在となるように装着し、この取付角度の変
化に対応させて、2本の線材の全体又は一部分を屈曲自
在な構造にし、或いは2本の線材に鋼線,ワイヤー,チ
ェーン等の材料にて形成した2本の可撓材を連結し、こ
の取付角度の変化に応じて屈曲する2本の線材の部分或
いは2本の可撓材の部分を囲む位置に、屈曲を案内する
ガイド部材を備えて構成したところに特徴がある。
【0022】この構成における最も特徴的なところは、
刈込刃の取付角度を自由に調整できる点にあり、この取
付角度の調整は刈込刃を上下回動させる方向である。
【0023】これに追随した動力伝達を得るには2本の
可撓材が不可欠である。2本の可撓材は、具体的には、
可撓性を有する鋼線やワイヤーが挙げられる。或いはこ
れらに代わり、硬質の鋼線からなる2本の線材の先端近
傍部分に可撓性を有する鋼線又はワイヤー或いはチェー
ンなどを連結したものが挙げられる。このように2本の
線材に他の材料を連結させたのは、刈込刃の取付角度の
変化に対応した屈曲部分が必要であるからである。な
お、ここにいうワイヤーは、複数本の細線を束ねて縒り
合わせた細いワイヤーロープを指す。
【0024】このように構成すると、刈込刃の取付角度
の変化に可撓材を追随、つまり屈曲させることができ、
この結果、低い庭木や高い生垣を刈り込むときに、刈込
刃だけを作業し易い角度に傾けて使用することができる
ようになり、作業性が極めて良くなり、特に生垣の上部
分のように刈込刃の角度を傾けなければ刈り込みできな
いような場合にも容易に対応できるようになる。
【0025】尚、上述した第2の構成に使用されるガイ
ド部材は、2本の線材或いは2本の可撓材を障害なく安
全にしかも円滑に屈曲させるものであれば足り、例えば
短筒形状のもの、円形又は楕円或いは角形を有する環状
のものなどが挙げられる。このガイド部材の形状は、例
えば、短筒形状のものでは、開口部の形状が左右に若干
長い短尺の長方形又は楕円形を有する短筒形状を有し、
可撓材の進退時に引っ掛からないように前端の出口付近
を広げたものが好適である。また左右に2連形状のもの
であっても構わない。この他、プーリー又はスプロケッ
トを備えたガイド部材であっても構わない。
【0026】このように構成すると、モータ又はエンジ
ンからの駆動力を受けて、運動方向変換機構を通じて2
本の線材による交互に引き合う往復運動が行なわれ、こ
の運動により刈込刃が往復運動(作動)する。
【0027】また、請求項2に対応する刈込機では、所
望により刈込刃の角度を上下に調整することができ、し
かもこの角度の変化に対応する2本の線材の部分又は可
撓材の部分はガイド部材に接当して屈曲し、しかもこの
屈曲は円滑に行なわれる。この結果、刈込刃の取付角度
を変化させても刈込刃は円滑に作動する。
【0028】以上において説明した本発明に係る刈込機
は、手元側から刈込刃に至る部分の柄が長い刈込機に
も、また柄が短い刈込機のいずれにも適用できる。な
お、2本の線材を柄の中に挿通させて、作業時等におけ
る安全性を図るようにした。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通
りであり、続いて、本発明に係る刈込機の具体的な構成
を添付の図面の実施例に沿って詳述する。尚、以下にお
いては、刈込刃の向きの調節が自在な請求項2(第2の
構成)に記載した刈込機の実施例を第1実施例として、
刈込刃の向きを固定させた刈込機(請求項1及び第2の
構成に記載した技術内容を含む)の実施例を第2実施例
として、順に説明する。
【0030】図1及び図2に示す第1実施例による刈込
機1は、長柄2の手元側にモータMを搭載し、その先端
側に刈込刃4を上下回動自在に備えた機種である。この
長柄2には横方向を多少広く形成した長尺形状の角パイ
プ又は楕円パイプを用いており、前記モータMをこの長
柄2の手元側に装着してあるケース3内に備え、このモ
ータMより得られる駆動力を利用して、長柄2の中に挿
通した2本の線材W1,Wの先端部に複数本の細線を束
ねて縒り合わせたワイヤーよりなる可撓材W3,W4を
接続したものを交互に引き合う運動をさせて、刈込刃4
の可動刃6・・を駆動する構造になっている。50はモ
ータMに電気を取り込むための電源コードである。
【0031】この刈込刃4は、櫛状の固定刃5と多数枚
の可動刃6・・とからなり、固定刃5の櫛間に可動刃6
・・が位置するように双方をピン7・・にて枢着し、さ
らに各可動刃6・・の後端どうしを1本の作動部材8で
連結したもので構成されており、この作動部材8を前後
に作動させることにより可動刃6・・が往復回動して固
定刃5との摺り合わせによる刈込作用が行われる。
【0032】この刈込刃4の固定刃5の後端と前記長柄
2の先端部とは、側面視において刈込刃4が上下回動方
向に角度が変更調節自在となるように装置されている。
その装着方法の一例として、長柄2の先端部側に固着し
た取付用部材10,10と、固定刃5の後端の左右を上
方に向けて折曲させて形成した取付面5a、5aとを重
ね合わせてボルト11・ナット12で固定する方法が挙
げられる。尚、図示していないが、このボルト11・ナ
ット12に代えてレバー操作で行なうようにしても良
い。また、操作レバーを長柄2の手元側に設けて、刈込
刃の上下回動の操作と任意の回動位置における固定が遠
隔操作できるようにしても構わない。
【0033】続いて動力伝達構造とその動きを詳述す
る。図3・図4により長柄2の手元側の動力伝達部分の
構造を説明すると、モータMの駆動軸24から出力され
た駆動力は、運動方向変換機構の1形態であるクランク
機構Kにより減速されて揺動運動に変換される。
【0034】このクランク機構Kは、駆動軸24側方に
回転自在に支持され該駆動軸24に噛合している大径の
歯車25と板状のクランク29との組み合わせによるも
のからなる。
【0035】詳述すると、この歯車25は、その面部分
の回転軸芯から離れた箇所にボルト(又はピン)30が
取り付けられたものが用いられており、この歯車25は
その支持軸26を取付フレーム(図示せず)に装着され
ているベアリング27,28に挿通して抜け止めを図る
ことにより支持されている。クランク29は、前端を左
右横方向に突出形成し中央部分を後方に突出した板形状
を有するクランク本体29aの中央部から後端近傍に至
る箇所に長孔29bが開設されたものが用いられてお
り、このクランク29はクランク本体29aの前端29
c箇所においてピン35により取付フレーム(図示せ
ず)に枢着されている。
【0036】そして、クランク本体29aに形成されて
いる前記長孔29b内に前記歯車25から突出している
前記ボルト(又はピン)30を突入させることによって
クランク機構となっている。
【0037】なお、前記歯車25はモータMの駆動軸2
4の突出端に形成(装着であっても構わない)されてい
る小径のギヤに歯合しており、これによりモータMより
得た回転は減速される。そして、前記クランク機構Kの
前端における左右突出端に、各1本の線材W1,W2の
後端の取付端子32,33をピン31,34を用いて連
結させてある。
【0038】そして、各1本の線材W1,W2の前端及
び後端を残す大部分をクランク機構K前方の長柄2内に
略平行な状態で挿通させ、この長柄2の前端から突出さ
せた各1本の線材W1,W2の前端を後述する揺動部材
(15)の両端に接続させてある。
【0039】このように構成した結果、このクランク機
構Kの動きは、図5に示すように、減速された歯車25
の回転によるピン30の偏芯回転移動に伴ってクランク
29が揺動(往復回動)し、この揺動に伴って2本の線
材W1,W2は交互に引き合う運動を行う。
【0040】続いて図6に示す長柄2の前端側に位置す
る動力伝達部分について説明する。なお、長柄2の前端
と刈込刃4との装着構造については既に説明したので、
図6以下の各図に示すその部分の説明は省略する。
【0041】図6は図4に対応した図であり、図6に示
すように、刈込刃4の一部を構成する固定刃5の基部の
後端部分と、左右に向けた短尺板形状の揺動部材15の
中央から多少、前方(刃先方向)にズレた部分とが、ピ
ン16を介して揺動(往復回動)自在に枢着されてい
る。図4に示す線材W1,W2の前端には図6に示すよ
うに複数本の細線を束ねて縒り合わせた短尺のワイヤー
よりなる可撓材W3,W4が連結されており、この可撓
材W3,W4の先端部の取付端子17,18が前記揺動
部材15の前記ピン16を中心とする左右部分にピン2
0,21を介して枢着されている。
【0042】このため可撓材W3,W4を連結した2本
のワイヤーW1,W2は、図4に示すクランク29の前
端29bの左右端と図6に示す揺動部材15の左右部分
との間に緊張した状態で連結されており、図4に示すク
ランク29を揺動(往復回動)させると図6に示す揺動
部材15が揺動(往復回動)する。
【0043】図6において、この揺動部材15の長く突
出している側の端部と可動刃6・・の後端を連結してい
る作動部材8の後端とがピン19で枢着されている。
【0044】従って、図5に対応した図7に示すよう
に、揺動部材15の揺動(往復回動)に伴って可動刃6
・・が駆動し、固定刃5と一対となって刈込作用を行
う。
【0045】このように第1実施例に係る刈込機1は、
その動力伝達部分の構造が極めて簡単で軽量な構造にな
っている。
【0046】つまり、図1に示すように、刈込刃4とそ
の支持部材である長柄2の先端部分とが、取付角度の調
節が自在に行なえるように装着されている。
【0047】ところで、刈込刃4を所望の角度の調節す
ると、前記2本の可撓材W3,W4もこれに対応して屈
曲するが、これらを屈曲させつつ相互に引き合う運動を
円滑に維持させる必要がある。
【0048】このため、図8の(a)〜(c)図に示す
ように、長柄2の先端口に2本の可撓材W3,W4のガ
イド部材40を装着させた。尚、これら各図中において
ガイド部材40の装着部材は省略してある。
【0049】このガイド部材40は、図8及び図6、図
7、図9に示すように、前方に向かうに従って次第に広
がった短筒形状に形成されており、このガイド部材40
の幅は少なくとも前記2本の可撓材W3,W4を自然な
状態で挿通させることのできる幅を有している。尚、図
9においては、長柄2及びガイド部材40の内周壁が左
右に長い長方形状に形成されているが、図10に示すよ
うな楕円形状の長柄2A及びガイド部材40Aを用いて
も構わない。また、図示しないが、プーリーを使用した
ガイド部材を用いても構わない。
【0050】このように屈曲部を囲む位置にガイド部材
40を備えると、図8の(a)図〜(c)図に示すよう
に、刈刃4と長柄2の先端部分との取付角度が変化して
も、2本の可撓材W3,W4は長柄2の先端口などに引
っ掛かることなく屈曲して交互に引き合う運動を行うこ
とができる。
【0051】ところで、本発明において最も特徴とする
箇所は、動力伝達部分に、交互に引き合う2本の線材を
用いた点にあり、この特徴を有する実施例は上述した第
1実施例の刈込機1だけに限られない。
【0052】例えば、第2実施例として図11に示す刈
込機1Aが挙げられる。この実施例の刈込機1Aは、左
右幅に対して上下幅が狭い角パイプ製の長柄2の前端に
いわゆる両刃タイプの刈込刃4Aを上下回動自在に装着
した構造を有する。この刈込刃4Aは、左右端のそれぞ
れ前後方向に向けた箇所に櫛刃が形成された固定刃5
と、当該固定刃5と同様に櫛刃が形成された可動刃6と
が組み付けられたもので、可動は6は固定刃5の上面に
沿って前後摺動自在に支持されている。
【0053】この刈込機1Aでは、長柄2の前端部にお
いて、回動アーム15の中央が横回動自在にピン支持さ
れて左右方向に向けられており、さらに、この回動アー
ム15の一端と前記可動刃6の後端部とが連結部材8A
を介して連動自在に連結されている。そしてこの回動ア
ーム15の両端に前記2本のワイヤー若しくは可撓材W
3,W4が連結されている。
【0054】刈込刃4Aは長柄2に対して上下回動自在
である点について図示していないが、これら両者の装着
構造は前述した第1実施例の場合と同様である。また、
第1実施例の刈込機1に設けられているガイド部材40
も図11では描かれていないが、必要である。なお、こ
の第2実施例の刈込機1Aにおいて、刈込機4Aを上下
回動しない構造にしても構わない。
【0055】なお図示していないが、この2本のワイヤ
ー若しくは可撓材W3,W4の前端部は、前述した第1
実施例の刈込機(1)の場合と同様、揺動(回動)する
運動方向変換機構(K)に連結されており、第1実施例
の刈込機(1)と同様の動力伝達が行なわれる。
【0056】これら各実施例の如く刈込機1(1A)を
構成すると、図12に示すように、例えば背の高い生垣
Aの枝刃の刈り込み作業をするときに、刈込刃4の取付
角度が自由に調節出来るので、楽な姿勢で刈り込み作業
が出来る。特に生垣Aの上端の刈り込み作業のように、
作業者が地上に立った姿勢では刈り込み難い部分にも十
分に対応出来る。また前述したようにこれら各実施例に
おいては刈込機1(1A)はその動力伝達構造が極めて
簡単で軽量になっており、可能な限りその重心を手元側
に寄せてあるために、極めて使い易い。
【0057】ところで、これら各実施例において説明し
た主要部分の構成は、長柄2を有する刈込機1(1A)
だけに限らず、図12において示す、長柄を有しない短
い刈込機1Bにも適用できる。この場合には、2本の線
材は短いものが使用される。
【0058】
【発明の効果】以上において説明した本発明の第1の構
成のように、モータから刈込刃に至る動力伝達部分に交
互に引き合う2本の線材を使用すると、極めて軽量な動
力伝達構造にすることが出来、延いては軽量で重心を極
力手元側に寄せた使い易い刈込機を実現させることが出
来るのである。
【0059】しかも、このようにすると2本の線材が交
互に引き合う運動を行なうので、双方の線材は常に緊張
状態にあり、この結果、線材の撓みや座屈とは無縁にな
り、これらの対策として従来、長柄の内壁に案内部分を
形成するといったコスト高になるような対策も必要とし
なくなったのである。しかも、動力伝達において極めて
バランスが良く、動力伝達部分からの不快な振動や騒音
も殆ど発生しなくなったのである。
【0060】また、刈込刃と長柄等の支持部材との取付
角度が自由に調節できるようにした結果、背の低い庭木
や背の高い生垣の刈り込み作業のように、刈込角度が作
業者にとって作業し難い角度でも、刈込刃の角度を変化
させることによって容易に対応することが出来、作業者
が楽に作業できるようになったのである。
【0061】しかも、この刈込刃の取付角度の変更に追
随させるために、2本の動力伝達部分の屈曲部分に相当
する箇所にワイヤー等の可撓材を用い、さらにこの可撓
材の屈曲をガイド部材を用いることによって円滑に促す
ようにしたので、刈込刃の取付角度の変化に対してもス
ムーズな動力伝達が行われるようになったのである。
【0062】そして以上に述べた効果の他にも、各部の
摩擦を極力抑えた高品質の刈込機を安価で製造し、消費
者に提供できるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る刈込機の一部を破断
して示した全体側面図である。
【図2】同じく全体平面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る刈込機における長柄
手元側の動力伝達部分を示した側面断面図である。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】同じくその動きを示した平面断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る刈込機における刈込
刃側の動力伝達部分を示した平面断面図である。
【図7】同じくその動きを示した平面断面図である。
【図8】(a)図は、同じく刈込刃の先端部を上方に向
けて調節した状態を示した側面断面図である。(b)図
は、同じく刈込刃の先端部を前方真っ直ぐに向けた状態
を示した側面断面図である。(c)図は、同じく刈込刃
の先端部を下方に向けて調節した状態を示した側面断面
図である。
【図9】図8の(b)図におけるX−X断面図である。
【図10】同じく他の実施例を示した断面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る刈込機を示した斜
視図である。
【図12】本発明の第1及び第2実施例に該当する長柄
を有する刈込機と第3実施例に該当する長柄を有しない
刈込機の使用状態を示した図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 刈込機 2 長柄 4 刈込刃 5 固定刃 6 可動刃 8 作動部材 15 揺動部材 25 歯車 29 クランク 35 ピン 40 ガイド部材 K クランク機構 M モータ W1,W2 線材 W3,W4 可撓材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ又はエンジンの駆動力を得て鋼線
    或いはワイヤー等の材料にて構成した2本の線材を交互
    に引き合う方向に運動させ、この運動と連動して刈込刃
    が作動するように構成したことを特徴とする刈込機。
  2. 【請求項2】 刈込刃と柄の前端部とを取付角度が調節
    自在となるように装着し、この取付角度の変化に対応さ
    せて、2本の線材の全体又は一部分を屈曲自在な構造に
    し、或いは2本の線材に鋼線,ワイヤー,チェーン等の
    材料にて形成した2本の可撓材を連結し、この取付角度
    の変化に応じて屈曲する2本の線材の部分或いは2本の
    可撓材の部分を囲む位置に、屈曲を案内するガイド部材
    を備えて構成した請求項1に記載の刈込機。
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