JP2002152815A - 基地局装置及びチャネル割当て方法 - Google Patents

基地局装置及びチャネル割当て方法

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JP2002152815A
JP2002152815A JP2001195271A JP2001195271A JP2002152815A JP 2002152815 A JP2002152815 A JP 2002152815A JP 2001195271 A JP2001195271 A JP 2001195271A JP 2001195271 A JP2001195271 A JP 2001195271A JP 2002152815 A JP2002152815 A JP 2002152815A
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隆浩 庄司
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勝彦 平松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル棲み分けを促進すると共に効率
の良いチャネル検索を行うこと。 【解決手段】 チャネル割り当て回路206は、新たな
チャネル割り当ての要求があると、優先度テーブル20
7を参照して、まず、最後に終呼が発生したスロットを
空きスロット候補として、新たなチャネルが割り当てら
れるか否か調べ、スロットに空きがある場合、新たなチ
ャネルを割り当てる。また、チャネル割り当て回路20
6は、先に選択した空きスロット候補でチャネル割り当
てできなかった場合、テーブル参照時から時間的に終呼
の発生した時刻が近い順に空きスロット候補を選択し
て、チャネルが割り当てられるか調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャネル棲み分け
を行う無線通信システムに用いられる基地局装置及びチ
ャネル割当て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチャネル割当て方法の一例を、資
料(Channel Segregation a Distributed Adaptive Cha
nnel Allocation Scheme for Mobile Communication Sy
stems,IEICE TRANSACTIONS, VOL.E74, NO.6 JUNE 199
1)に基づいて説明する。図25は、この資料から起こ
したフロー図である。
【0003】まず、基地局装置は、それぞれのチャネル
(無線リソース)に優先度関数Pi(iはチャネル番
号)を定義する。この状態で、呼が発生したら、"最も
優先度関数が高く"かつ"busy(ビジー)"でないチ
ャネルを観測用に設定し、当該チャネルの干渉波電力を
測定する(ST1:ステップ1)。
【0004】そして、干渉波電力が所定の閾値より大き
いか否かを判定する(ST2)。この判定において、干
渉波電力が所定の閾値より大きければ、当該チャネル
を"busy"に設定する(ST3)。これに対して、干
渉波電力が所定の閾値以下であれば、当該チャネルを"
idle(アイドル)"に設定する(ST4)。
【0005】当該チャネルが"idle"であった場合、
基地局装置は当該チャネルを用いて通信を開始し、当該
チャネルの優先度関数を増加させる(ST5)。これに
対して、当該チャネルが"busy"ならば、基地局装置
は、当該チャネルの優先度関数を下げる(ST6)。そ
して、次に優先度関数が高いチャネルを観測用に設定し
て、ST1に戻る(ST7)。なお、全てのチャネル
が"busy"の時は呼損とする。
【0006】このように、チャネル毎の優先度関数を管
理することにより、ある基地局で優先度関数(利用でき
る可能性)が高くなったチャネルは、自然と他の周辺基
地局で優先度関数が低くなる。このようなアルゴリズム
を「チャネル棲み分け」と呼んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャネ
ル棲み分けは、チャネル検索の順序を過去の履歴情報の
みで決定するため、チャネル検索を行う時点での情報を
利用していない問題がある。具体的には、あるチャネル
が頻繁に使用され優先度テーブルが高くなっていたとす
る。ところが、そのチャネルの使用が少ないときに、他
セルで同一チャネルが使用された場合、干渉が大きく、
割当てができないにも関わらず、優先度テーブルに従っ
てそのチャネルが使用できるかどうか測定を繰り返すこ
ととなる。
【0008】また、上記従来のチャネル割当て方法は、
呼接続要求があった場合のみ優先度テーブルの更新を行
うので、呼接続要求が長時間に渡って発生しないと、そ
の間、優先度テーブルの内容が更新されない。また、上
記従来のチャネル割当て方法は、割当て可能なチャネル
が検索されると、当該チャネルより優先度関数が低いチ
ャネルについては優先度関数の更新を行わない。優先度
テーブルの内容が長時間に渡って更新されず、その間に
他セルのスロット割当て状態が変化してしまうと、現状
の回線品質を反映しない優先度テーブルの内容に基づい
てチャネル割当てを行ってしまうこととなる。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、チャネル棲み分けを促進すると共に効率の良いチ
ャネル検索ができ、現状の回線品質を反映した優先度テ
ーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことがで
きる基地局装置及びチャネル割当て方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置は、
終呼が発生したチャネルの順番を記録する記録手段と、
チャネル割り当ての要求に対して、前記終呼が発生した
チャネルの順番を参照してチャネルを検索し、空いてい
るチャネルに発生した呼の要求する通信チャネルを割り
当てるチャネル割り当て手段と、を具備する構成を採
る。
【0011】本発明の基地局装置は、チャネル割り当て
手段は、終呼が発生した時刻がチャネル割り当てを開始
する時刻に近いチャネルから検索する。
【0012】これらの構成により、終呼のあったチャネ
ルを優先的に検索することにより、終呼のあったチャネ
ルは呼を収容できる可能性が高いことから、呼を収容す
ることが可能なチャネルを優先的に検索することができ
るので、効率的なチャネル割り当てを行うことができ
る。
【0013】本発明の基地局装置は、記録手段は、終呼
のあった時刻をチャネル毎に記憶するテーブルを更新
し、チャネル割り当て手段は、チャネルに終呼のあった
時刻からチャネル割り当てを開始する時刻までが所定の
時間内であるチャネルのみをチャネル検索の対象とす
る。
【0014】この構成により、終呼の発生したチャネル
の順の情報を所定の時刻が経過した後に削除して、呼を
収容できる可能性が低くなるチャネルを優先的に検索す
る対象から外すことにより、呼を収容することが可能な
チャネルを優先的に検索することができるので、効率的
なチャネル割り当てを行うことができる。
【0015】本発明の基地局装置は、記録手段は、各チ
ャネルにおける通話の成功確率を示す優先度関数を記憶
するテーブルの内容を更新し、チャネル割り当て手段
は、終呼があった順番を参照して、割り当て可能なチャ
ネルが見つからない場合、前記優先度関数が高いチャネ
ルから検索する。
【0016】この構成により、終呼のあったチャネルを
検索して、収容可能なチャネルが見つからない場合で
も、呼を収容することが可能なチャネルを発見すること
ができる。
【0017】本発明の基地局装置は、記録手段は、各チ
ャネルにおける通話の成功確率を示す優先度関数を記憶
するテーブルの内容を更新し、チャネル割り当て手段
は、優先度関数が所定の値以上であり且つ終呼がチャネ
ル検索の時刻に近い順で所定の順以内にあるチャネルを
優先的に検索する。
【0018】この構成により、終呼が一時的に大量に発
生した場合に、終呼のあったチャネルで、且つ優先度関
数の値の大きさを比較して所定の順位以上であるチャネ
ルを優先的に検索して、呼を収容できる可能性が低いチ
ャネルを優先的に検索する対象から外すことにより、終
呼による優先チャネル検索数を制限することができる。
【0019】本発明の基地局装置は、全てのチャネルに
対して上り/下りの優先度関数を記憶する記憶手段と、
前記上り/下りの優先度関数を個別に制御するチャネル
割当て手段とを具備する構成を採る。
【0020】この構成により、上り回線と下り回線とが
混在する場合でも効率の良いチャネル割当てを行うこと
ができる。
【0021】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、上り回線のチャネル割当て時には下り回線の同チ
ャネルの優先度関数を更新し、下り回線のチャネル割当
て時には上り回線の同チャネル優先度関数を更新する構
成を採る。
【0022】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネ
ルの優先度関数を下げる構成を採る。
【0023】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネ
ルの優先度関数を上げる構成を採る。
【0024】これらの構成により、チャネルが割当てら
れていない回線の優先度関数を更新することができるの
で、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反
映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当て
を行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまう
ことを防止することができる。
【0025】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えた
チャネルの優先度関数を所定値に設定する構成を採る。
【0026】この構成により、上下回線が切り替わった
チャネルの優先度関数を抑えることができるので、急激
に上下回線を切替わってしまうことを防止することがで
きる。
【0027】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、所望波電力と干渉波電力の大小関係に基づいて優
先度関数を更新する構成を採る。
【0028】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、所望波電力の変動が小さく且つ干渉波電力が増加
している時に優先度関数を下げる構成を採る。
【0029】これらの構成により、他の基地局や移動局
の通信開始によって干渉信号が増加し、これによってハ
ンドオーバを行う必要があるときでも、干渉を受けやす
いチャネルの優先順位を下げることができるので、当該
チャネルのハンドオーバの機会を減らすことができる。
【0030】本発明の基地局装置は、各スロットの優先
度関数を記憶する記憶手段と、前記各スロットの優先度
関数に基づいて検索対象のスロットを選択するスロット
選択手段と、前記選択されたスロットの伝搬路品質推定
値に基づいてチャネル割当てを行うとともに前記優先度
関数を更新するチャネル割当て手段とを具備し、チャネ
ル割当て手段は、チャネル割当て時以外の所定のタイミ
ングで前記優先度関数を随時更新する構成を採る。
【0031】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、一定フレーム周期毎に優先度関数を更新する構成
を採る。
【0032】これらの構成により、優先度テーブルの内
容を随時更新することができるので、基地局装置は、現
状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づい
てチャネル割当てを行うことができる。
【0033】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、終呼が有ったタイミングで優先度関数を更新する
構成を採る。
【0034】この構成により、呼の接続状況に伴って変
化した回線品質に優先度テーブルの内容を対応させるこ
とができる。
【0035】本発明の基地局装置は、CDMA/TDD
通信方式にて無線通信を行い、チャネル割当て手段は、
コード多重数に基づいて優先度関数を更新する構成を採
る。
【0036】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、コード多重数が閾値以下のスロットの優先度関数
を下げ、コード多重数が前記閾値より大きいスロットの
優先度関数を上げる構成を採る。
【0037】これらの構成により、チャネル割当て時に
コード多重数が多いスロットからチャネル検索を行うこ
とができるので、コードプーリングの状態を維持するこ
とができる。
【0038】本発明の基地局装置は、CDMA/TDD
通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、伝送
レート毎の閾値と伝送レート毎の各スロットの優先度関
数を記憶する記憶手段と、呼接続要求があった伝送レー
トの優先度関数に基づいて検索対象スロットを選択する
スロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電
力と呼接続要求があった伝送レートの閾値との大小関係
に基づいてチャネル割当てを行うチャネル割当て手段と
を具備する構成を採る。
【0039】本発明の基地局装置は、スロット選択手段
は、未だ検索対象として選択されていないスロットの中
で優先度関数が最も高いものを検索対象のスロットとし
て選択する構成を採る。
【0040】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値
以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てる構
成を採る。
【0041】これらの構成により、伝送レート毎に閾値
を設定し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順
にスロットを選択してチャネル検索を行うことができる
ので、CDMA/TDD通信方式においてマルチレート
伝送方式の場合に効率良くチャネル棲み分けを行うこと
ができる。
【0042】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加
させる構成を採る。
【0043】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値
より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させ
る構成を採る。
【0044】これらの構成により、チャネル検索の結果
に基づいて優先度関数の更新を行うことができるので、
効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0045】本発明の基地局装置は、CDMA/TDD
通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各ス
ロットの優先度関数及びコード多重数を記憶する記憶手
段と、前記各スロットの優先度関数及びコード多重数に
基づいて検索対象のスロットを選択するスロット選択手
段と、選択されたスロットの受信干渉電力と閾値との大
小関係に基づいてチャネル割当てを行うチャネルチャネ
ル割当て手段とを具備する構成を採る。
【0046】本発明の基地局装置は、スロット選択手段
は、未だ検索対象として選択されていない選択候補スロ
ットの中でコード多重数が最大のものの中から検索対象
のスロットを選択する構成を採る。
【0047】本発明の基地局装置は、スロット選択手段
は、コード多重数が最大の選択候補スロットの中で優先
度関数が最も高いものを検索対象として選択する構成を
採る。
【0048】これらの構成により、コード多重数が最大
のスロットの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を
行うことができるので、CDMA/TDD通信方式にお
いて自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを
行うことができる。
【0049】さらに、コード多重数が大きいスロット
は、周辺基地局において通信に用いられている可能性が
低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いた
め、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を
行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の
短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0050】本発明の基地局装置は、各スロットの優先
度関数及び各スロットのコード多重数を媒介変数とする
選択順位関数を算出する選択順位算出手段を具備し、ス
ロット選択手段は、未だ検索対象として選択されていな
いスロットの中で前記選択順位関数が最も高いものを検
索対象として選択する構成を採る。
【0051】本発明の基地局装置は、選択順位算出手段
が、各スロットの選択順位関数を、当該スロットの優先
度関数に重み係数を乗算した値に当該スロットのコード
多重数を加算して算出する構成を採る。
【0052】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値
以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てる構
成を採る。
【0053】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加
させる構成を採る。
【0054】本発明の基地局装置は、チャネル割当て手
段が、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値
より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させ
る構成を採る。
【0055】これらの構成により、チャネル検索の結果
に基づいて優先度関数の更新を行うことができるので、
効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0056】本発明の基地局装置は、CDMA/TDD
通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、ハン
ドオーバを行うチャネル及び当該チャネルのハンドオー
バ先の候補スロットを選択するスロット選択手段と、前
記選択された候補スロットの中からハンドオーバ先スロ
ットを決定し、前記選択されたチャネルをハンドオーバ
先スロットに移動するハンドオーバ手段と、前記スロッ
ト選択手段及び前記ハンドオーバ手段にイントラセルハ
ンドオーバ開始を指示するタイミング制御手段とを具備
する構成を採る。
【0057】本発明の基地局装置は、スロット選択手段
が、ハンドオーバを行うチャネルとして1コードのチャ
ネルが1つのみ割当てられているスロットの当該チャネ
ルを選択する構成を採る。
【0058】本発明の基地局装置は、スロット選択手段
が、ハンドオーバを行うチャネルとして優先度関数が最
も低いスロットに割当てているものを選択する構成を採
る。
【0059】本発明の基地局装置は、ハンドオーバ手段
が、候補スロットに対してチャネル検索を行い、干渉電
力が閾値以下である場合に前記スロットをハンドオーバ
先スロットとして決定する構成を採る。
【0060】これらの構成により、所定のタイミングで
各スロットにおけるコード多重状況を監視し、優先度関
数値等に基づいてイントラセルハンドオーバを行うこと
ができるので、コードプーリングの状態を維持し、チャ
ネル利用効果の改善を図ることができる。
【0061】本発明の基地局装置は、タイミング制御手
段は、呼接続要求が有ったタイミングでイントラセルハ
ンドオーバ開始を指示する構成を採る。
【0062】この構成により、当該呼の要求するコード
多重数及び占有スロット数を考慮することができるの
で、呼を収容するために最も直接的にイントラセルハン
ドオーバを行うことができ、呼損率を軽減する効果を得
ることができる。
【0063】本発明の基地局装置は、タイミング制御手
段は、終呼が有ったタイミングでイントラセルハンドオ
ーバ開始を指示する構成を採る。
【0064】この構成により、終呼の有ったスロットに
空きができているので、イントラセルハンドオーバの成
功確率が高いという効果を得ることができる。
【0065】本発明の基地局装置は、タイミング制御手
段は、一定フレーム周期でイントラセルハンドオーバ開
始を指示する構成を採る。
【0066】この構成により、優先度テーブルの内容を
随時更新することができるので、現状の回線品質を反映
しない優先度テーブルの内容に基づいてイントラセルハ
ンドオーバを行ってしまうことを回避することができ
る。
【0067】本発明の通信端末装置は、上記いずれかの
基地局装置と無線通信を行う構成を採る。
【0068】この構成により、効率的なチャネル割り当
てができる無線通信を行うことができる。
【0069】本発明のチャネル割り当て方法は、チャネ
ル割り当ての要求に対して、終呼が発生したチャネルの
順番を参照し、終呼のあった時刻がチャネル割り当てを
開始する時刻に近いチャネルから検索し、空いているチ
ャネルに発生した呼が要求する通信チャネルを割り当て
るチャネル割り当てるようにした。
【0070】この方法によれば、終呼のあったチャネル
を優先的に検索することにより、終呼のあったチャネル
は呼を収容できる可能性が高いことから、呼を収容する
ことが可能なチャネルを優先的に検索することができる
ので、効率的なチャネル割り当てを行うことができる。
【0071】本発明のチャネル割当て方法は、全てのチ
ャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御
し、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネル
の優先度関数を下げる方法をとる。
【0072】本発明のチャネル割当て方法は、全てのチ
ャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御
し、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネル
の優先度関数を上げる方法をとる。
【0073】これらの方法により、チャネルが割当てら
れていない回線の優先度関数を更新することができるの
で、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反
映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当て
を行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまう
ことを防止することができる。
【0074】本発明のチャネル割当て方法は、全てのチ
ャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御
し、チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えたチ
ャネルの優先度関数を所定値に設定する方法をとる。
【0075】この方法により、上下回線が切り替わった
チャネルの優先度関数を抑えることができるので、急激
に上下回線を切替わってしまうことを防止することがで
きる。
【0076】本発明のチャネル割当て方法は、記憶され
た各スロットの優先度関数に基づいて検索対象のスロッ
トを選択し、前記選択したスロットの伝搬路品質推定値
に基づいてチャネル割当てを行うとともに前記優先度関
数を更新し、チャネル割当て時以外の所定のタイミング
で前記優先度関数を随時更新する方法をとる。
【0077】この方法により、優先度テーブルの内容を
随時更新することができるので、基地局装置は、現状の
回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチ
ャネル割当てを行うことができる。
【0078】本発明のチャネル割当て方法は、CDMA
/TDD通信方式の無線通信において、呼接続要求があ
った伝送レートの優先度関数に基づいて検索対象スロッ
トを選択し、選択されたスロットの受信干渉電力と呼接
続要求があった伝送レートの閾値との大小関係に基づい
てチャネル割当てを行う方法をとる。
【0079】この方法により、伝送レート毎に閾値を設
定し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順にス
ロットを選択してチャネル検索を行うことができるの
で、CDMA/TDD通信方式においてマルチレート伝
送方式の場合に効率良くチャネル棲み分けを行うことが
できる。
【0080】本発明のチャネル割当て方法は、CDMA
/TDD通信方式の無線通信において、各スロットの優
先度関数及び各スロットのコード多重数に基づいて検索
対象のスロットを選択し、選択されたスロットの受信干
渉電力と閾値との大小関係に基づいてチャネル割当てを
行う方法を採る。
【0081】この方法により、コード多重数が最大のス
ロットの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を行う
ことにより、CDMA/TDD通信方式において自然と
コードプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことが
できる。
【0082】さらに、コード多重数が大きいスロット
は、周辺基地局において通信に用いられている可能性が
低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いた
め、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を
行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の
短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0083】本発明のチャネル割当て方法は、CDMA
/TDD通信方式の無線通信において、所定のタイミン
グでハンドオーバを行うチャネル及び当該チャネルのハ
ンドオーバ先の候補スロットを選択し、前記選択された
候補スロットの中からハンドオーバ先スロットを決定
し、前記選択されたチャネルをハンドオーバ先スロット
に移動する方法をとる。
【0084】この方法により、所定のタイミングで各ス
ロットにおけるコード多重状況を監視し、優先度関数値
等に基づいてイントラセルハンドオーバを行うことがで
きるので、コードプーリングの状態を維持し、チャネル
利用効果の改善を図ることができる。
【0085】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、チャネル割当て
において、終呼の発生したチャネルは呼を収容できる可
能性が高くなることから、終呼のあったチャネルを優先
的に検索して、効率の良いチャネル検索を行うこと、及
び、一定周期経過後や終呼が有ったタイミング等、チャ
ネル割当てを行うとき以外のタイミングでも優先度テー
ブルの更新処理を行うことである。
【0086】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0087】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成を
示すブロック図である。
【0088】図1において、通信端末装置100は、変
調波信号の送受信を行なう送受信回路101と、送信信
号を符号化する符号化回路102と、送受信回路101
で復調された受信信号から所望のデータを復号する復号
回路103と、を備えて構成される。さらに、通信端末
装置100は、送受信回路101で復調された受信信号
から干渉波電力を測定してその結果を出力する干渉電力
測定回路104と、干渉電力測定回路104からの出力
と送信信号とを多重化して符号化回路102に出力する
多重回路105と、を備えて構成される。
【0089】図2は、実施の形態1に係る基地局装置の
構成を示すブロック図である。
【0090】図2において、基地局装置200は、変調
波信号の送受信を行なう送受信回路201と、送信信号
を符号化する符号化回路202と、送受信回路201で
復調された受信信号から所望のデータを復号する復号回
路203と、を備えて構成される。
【0091】また、基地局装置200は、復号回路20
3で復号されたデータから通信端末装置100より送信
された干渉波電力の情報を分離する分離回路204と、
送受信回路201で復調された受信信号からチャネルの
占有状況を調べて、得られた結果をチャネル情報として
出力する伝搬路測定回路205と、を備えて構成され
る。
【0092】さらに、基地局装置200は、チャネルの
割当てを行なうチャネル割当て回路206と、全てのス
ロットに対して優先度関数とスロットに終呼が発生した
順である終呼順を記録する優先度テーブル207と、優
先度テーブル207の更新を行うテーブル更新回路20
8と、を備えて構成される。
【0093】次に、チャネル割当て回路206とテーブ
ル更新回路208のチャネル検索における詳細な動作に
ついて説明する。
【0094】テーブル更新回路208は、チャネル割当
て回路206から出力されたチャネル割当て情報に基づ
いて、優先度テーブル207の優先度情報を更新する。
具体的には、テーブル更新回路208は、チャネルを割
当てたスロットの優先度の値を増加させ、チャネルを割
当てることができなかったスロットの優先度の値を減少
させる。また、テーブル更新回路208は、スロットに
終呼のあった場合、スロットに終呼が発生した順である
終呼順を優先度テーブル207に記録する。
【0095】チャネル割当て回路206は、新たなチャ
ネル割当ての要求があると、優先度テーブル207を参
照して、まず、最後に終呼が発生したスロットを空きス
ロット候補として、新たなチャネルが割当てられるか否
か調べ、スロットに空きがある場合、新たなチャネルを
割当てる。
【0096】また、チャネル割当て回路206は、先に
選択した空きスロット候補でチャネル割当てできなかっ
た場合、テーブル参照時から時間的に終呼の発生した時
刻が近い順に空きスロット候補を選択して、チャネルが
割当てられるか調べる。
【0097】そして、チャネル割当て回路206は、終
呼が発生したスロットを所定数検索してチャネル割当て
できなかった場合、優先度テーブル207の優先度関数
を参照して空きスロット候補を選択し、チャネルが割当
てられるか調べる。
【0098】次に空きスロット候補の選択の例を説明す
る。
【0099】図3は、実施の形態1に係る基地局装置に
おける優先度テーブルの内部構成の例を示す図である。
【0100】優先度テーブル207は、図3に示すよう
にスロット毎にスロット番号と、スロットの優先度関数
と、スロットに終呼が発生した順である終呼順とを関連
づけて保存されている。図3において(#1〜#13)
は、それぞれスロット番号を示す。例えば、スロット#
3の優先度関数の値は「0.65」であり、終呼順は
「3」である。
【0101】以下、終呼によるスロットの優先検索数を
「2」とした場合の例について説明する。
【0102】チャネル割当て回路206は、まず優先度
テーブル207の終呼順を参照し、最後に終呼のあった
スロットを検索する。具体的には終呼順の一番大きいス
ロット#3を検索する。
【0103】スロット#3にチャネル割当てが不可能で
ある場合、テーブル更新回路208は、スロット#3の
優先度関数の値を減少させ、チャネル割当て回路206
は、スロット#3より以前に終呼のあったスロット#9
を検索する。
【0104】スロット#9にチャネル割当てが不可能で
ある場合、テーブル更新回路208は、スロット#9の
優先度関数の値を減少させ、チャネル割当て回路206
は、終呼によるスロットの優先検索数が「2」であるこ
とから、次に優先度関数の値が大きい順にスロットを検
索する。具体的には、すでに検索したスロット#3とス
ロット#9を除いたスロットの中で優先度関数の値が
「0.85」で最も高いスロット#1を検索する。
【0105】以降、チャネル割当て回路206は、優先
度関数の値が高い順にスロットを検索する。
【0106】次に、上記構成の基地局装置200におけ
るチャネル割当て方法について図4のフロー図を用いて
説明する。
【0107】ST301では、チャネル割当て回路20
6が、優先度テーブル207を参照して、スロットに終
呼が発生した順である終呼順が大きいスロットから空き
スロット候補として選択する。
【0108】ST301において終呼の発生した空きス
ロット候補がある場合、ST302では、チャネル割当
て回路206が、空きスロット候補の受信干渉電力値が
閾値より小さいか否かを判断する。
【0109】ST302において受信干渉電力値が閾値
より小さい場合、ST303では、テーブル更新回路2
08が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優
先度関数の値を増加させる。ST304では、チャネル
割当て回路206が、前記候補スロットにチャネルを割
当てて処理を終了する。
【0110】ST302において受信干渉電力値が閾値
以上である場合、ST305では、テーブル更新回路2
08が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優
先度関数の値を減少させる。ST306では、チャネル
割当て回路206が、受信干渉電力値が閾値以上である
空きスロット候補を候補から外し、ST301に戻る。
【0111】ST301において、終呼の発生した空き
スロット候補がない場合、ST307では、チャネル割
当て回路206が、優先度テーブル207を参照して、
優先度関数の値が大きいスロットから空きスロット候補
に選択する。
【0112】ST307において空きスロット候補がな
い場合、ST308では、チャネル割当て回路206
が、呼損処理を行い処理を終了する。
【0113】ST307において空きスロット候補があ
る場合、ST309では、チャネル割当て回路206
が、空きスロット候補の受信干渉電力値が閾値より小さ
いか否かを判断し、受信干渉電力値が閾値より小さい場
合、ST303に進む。
【0114】ST309において受信干渉電力値が閾値
以上である場合、ST310では、テーブル更新回路2
08が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優
先度関数の値を減少させる。ST311では、チャネル
割当て回路206が、受信干渉電力値が閾値以上である
空きスロット候補を候補から外し、ST307に戻る。
【0115】このように、本実施の形態の無線通信装置
によれば、終呼のあったチャネルを優先的に検索するこ
とにより、終呼のあったチャネルは呼を収容できる可能
性が高いことから、呼を収容することが可能なチャネル
を優先的に検索することができるので、効率的なチャネ
ル割当てを行うことができる。
【0116】また、本実施の形態の無線通信装置によれ
ば、終呼のあったチャネルを検索して、収容可能なチャ
ネルが見つからない場合でも、呼を収容することが可能
なチャネルを発見することができる。
【0117】なお、スロットに終呼が発生した順である
終呼順の情報に所定の時間の有効期限を設けることもで
きる。例えば、テーブル更新回路208は、終呼が発生
した時刻から所定の時間が経過した終呼順の情報を優先
度テーブル207から削除する。
【0118】このように、終呼の発生したチャネルの順
の情報を所定の時刻が経過した後に削除して、呼を収容
できる可能性が低くなるチャネルを優先的に検索する対
象から外すことにより、呼を収容することが可能なチャ
ネルを優先的に検索することができるので、効率的なチ
ャネル割当てを行うことができる。
【0119】(実施の形態2)図5は、実施の形態2に
係る基地局装置における優先度テーブルの内部構成の例
を示す図である。
【0120】優先度テーブル207は、図5に示すよう
にスロット毎にスロット番号と、スロットの優先度関数
と、スロットに終呼が発生した順である終呼順とが関連
つけられて保存されている。図5において(#1〜#1
3)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、スロッ
ト#3の優先度関数の値は「0.65」であり、終呼順
は「3」である。
【0121】上記実施の形態1の無線通信装置でチャネ
ル割当てを行うと、無線通信装置は、図5に示す優先テ
ーブルを参照して、チャネル割当てを開始時刻から時間
的に終呼の発生した時刻が近い順より遡って空きスロッ
ト候補を選択してチャネル検索を行うので、終呼が最後
にあったスロット#11、次にスロット#13をチャネ
ル検索する。
【0122】しかし、スロット#11とスロット#13
は、優先度関数の値が低く、他セルでこれらのスロット
が使用されている可能性があり、干渉が大きくチャネル
割当てができない可能性が高い。
【0123】そこで、本実施の形態では、上記問題を解
決するために終呼が一時的に大量に発生した場合に、終
呼のあったスロットで、且つ優先度関数の値の大きさを
比較して所定の順位以上であるスロットを優先的に検索
して、呼を収容する可能性が低いスロットを優先的に検
索する対象から外す。
【0124】以下、優先度関数の値が大きい順に2番目
までのスロットで、且つ終呼が発生したスロットを優先
検索する場合を例にして説明する。
【0125】チャネル割当て回路206は、新たなチャ
ネル割当ての要求があると、優先度テーブル207を参
照し、優先度関数の値が大きい順に2番目までのスロッ
トで、且つ終呼が発生したスロットを空きスロット候補
として選択し、新たなチャネルが割当てられるか否か調
べ、スロットに空きがある場合、新たなチャネルを割当
てる。
【0126】図5の例では、スロット#5が条件を満た
し、空きスロット候補として選択される。
【0127】そして、チャネル割当て回路206は、上
記条件で空きスロット候補を検索してチャネル割当てで
きなかった場合、優先度テーブル207の優先度関数を
参照して空きスロット候補を選択し、チャネルが割当て
られるか調べる。
【0128】このように、本実施の形態の無線通信装置
によれば、終呼が一時的に大量に発生した場合に、終呼
のあったチャネルで、且つ優先度関数の値の大きさを比
較して所定の順位以上であるチャネルを優先的に検索し
て、呼を収容できる可能性が低いチャネルを優先的に検
索する対象から外すことにより、終呼による優先チャネ
ル検索数を制限することができる。
【0129】なお、上記実施の形態1、2は、上り回線
と下り回線のそれぞれのチャネル割当てを行うことがで
きる。また、上下回線がペアで割当てられている場合等
では、基地局装置は片方の回線優先順位テーブルを所有
すれば足りる。また、上記実施の形態1、2は、周波数
分割多重通信等の多重通信に適用することもできる。こ
の場合、時間分割多重通信で用いられるスロットの代わ
りに周波数分割等で複数存在するチャネルを検索して、
呼を収容するチャネルに割当てる。
【0130】(実施の形態3)ここで、TDD通信方式
において、非対称トラフィックに対応すべくスロットの
上下回線を切り替える場合、切り替えと同時にチャネル
検索のために用いられる優先度テーブルも切り替わる。
しかしながら、従来のチャネル割当て方法においては、
各チャネルにおける上り回線と下り回線の競合及び切替
えを考慮していないので、その分、効率の良い運用がで
きないという問題がある。
【0131】実施の形態3では、この問題を解決すべ
く、全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を
個別に制御するとともに、チャネル検索を行ったチャネ
ルの逆回線のチャネルを制御する場合について説明す
る。
【0132】図6は、本実施の形態に係る基地局装置の
構成を示すブロック図である。なお、図6の基地局装置
400において、図2の基地局装置200と共通する構
成部分には図2と同一符号を付し説明を省略する。ま
た、本実施の形態に係る通信端末装置は、実施の形態1
に示した図1の通信端末装置100の構成と同一である
ので説明を省略する。
【0133】図6の基地局装置400は、図2の基地局
装置200と比較して、伝搬路測定回路205、チャネ
ル割当て回路206及びテーブル更新回路208を削除
し、干渉電力測定回路401、上り回線優先度テーブル
402、下り回線優先度テーブル403及びチャネル割
当て回路404を追加した構成を採る。
【0134】干渉電力測定回路401は、送受信装置2
01で復調された受信信号から干渉波電力を測定してそ
の結果を出力する。上り回線優先度テーブル402と下
り回線優先度テーブル403は、それぞれチャネル毎に
設けられ、上り回線優先度テーブル402は、全てのチ
ャネルに対して上り回線の優先度関数を記録する。下り
回線優先度テーブル403は、全てのチャネルに対して
下り回線優先度関数を記録する。
【0135】チャネル割当て回路404は、通信端末装
置100において測定された干渉波電力と、基地局装置
400において測定された干渉波電力と、上り/下り回
線識別信号を基に、上り回線又は下り回線でのチャネル
割当てを行ない、更にチャネル割当て後に上り回線優先
度テーブル402と下り回線優先度テーブル403の更
新を行なう。チャネル割当ては、下り回線のチャネル割
当て要求が多い場合、下り回線のチャネル割当ての回数
が多くなり、優先度テーブルも下り回線の優先度関数が
多くなる。逆に、上り回線のチャネル割当て要求が多い
場合、上り回線のチャネル割当ての回数が多くなり、優
先度テーブルも上り回線の優先度関数が多くなる。な
お、上り/下り回線識別信号は、基地局装置400内よ
り生成されるが、例えば無線ネットワークコントローラ
(RNC)でチャネル割当てを行なう場合にはRNC装
置になる。
【0136】チャネル割当て時には、基地局装置400
から通信端末装置100へ向けて干渉波電力を測定する
スロットを指示する旨の信号が送られる。通信端末装置
100はその指示を受け取ると、測定対象のスロットに
対して干渉波電力の測定を行ない、その結果を基地局装
置400へ向けて送信する。基地局装置400は、通信
端末装置100から報告を受けた干渉波電力値をチャネ
ル割当て回路404に出力すると共に、自局において当
該スロットにおける干渉波電力の測定を行ない、その結
果をチャネル割当て回路404に出力する。チャネル割
当て回路404には、干渉波電力値の他に、割当てたい
スロット番号と上り/下り回線の識別信号が送られる。
【0137】次に、上記構成の通信端末装置100と基
地局装置400におけるチャネル割当て動作について説
明する。なお、通信端末装置100と基地局装置400
の動作説明を別々に行なわないで、一括して説明するこ
ととする。
【0138】(チャネル割当て)図7は、本実施の形態
に係るチャネル割当て処理を示すフロー図である。
【0139】まず、ST501において、上り回線と下
り回線の判定を行なう。上り回線の場合は、ST502
へ進み、上り回線のチャネル割当てを行う。下り回線の
場合は、ST503へ進み、下り回線のチャネル割当て
を行う。
【0140】基地局装置400は、上述したように、チ
ャネル毎に上り回線優先度テーブル402と下り回線優
先度テーブル403を持っているので、例えば下り回線
のチャネル割当て要求が多い場合、下り回線のチャネル
割当ての回数が多くなり、優先度テーブルも下り回線の
優先度関数が高くなる。
【0141】(上り回線のチャネル割当て処理)図8
は、本実施の形態に係る上り回線のチャネル割当て処理
を示すフロー図である。
【0142】上り回線のチャネル割当て要求があると、
基地局装置400は、ST601において、優先度関数
が高く、かつ、"busy"でないチャネルの干渉電力
(干渉U)を測定する。
【0143】次に、ST602で、基地局装置400
は、干渉電力Uと閾値U1を比較する。この比較におい
て、干渉電力Uが閾値U1よりも小さい場合は、上り回
線の干渉電力が小さいので、上り回線の受信品質を確保
できること判断する。したがって、干渉電力Uが閾値U
1よりも小さい場合(YESの場合)は、ST603で
当該チャネルを上り回線に割当てる。そして、ST60
4で当該チャネルの上り回線の優先度関数を上げる。次
いで、ST605で当該チャネルの下り回線の優先度関
数を下げる。
【0144】一方、ST602において、干渉電力Uが
閾値U1以上の場合(NOの場合)は、ST606で、
当該チャネルの上り回線を"busy"に設定する。そし
て、ST607で当該チャネルの上り回線の優先度関数
を下げる。次いで、ST608で当該チャネルの下り回
線の優先度関数を上げる。
【0145】次いで、ST609で全チャネルの測定終
了か否かを判定し、残りのチャネルがある場合はST6
01から処理を繰り返す。全てのチャネルに対して、干
渉電力Uが閾値U1以上の場合は、ST610でチャネ
ル割当て不可能と判断して処理を抜ける。
【0146】(下り回線のチャネル割当て処理)図9
は、本実施の形態に係る下り回線のチャネル割当て処理
を示すフロー図である。
【0147】下り回線のチャネル割当て要求があると、
基地局装置400は、ST701で、通信端末装置10
0に優先度関数が高く、且つ"busy"でないチャネル
の干渉波電力(干渉D)を測定させて、その結果を報告
させる。
【0148】次に、ST702で、基地局装置400
は、干渉電力Dと閾値D1を比較する。この比較におい
て、干渉電力Dが閾値D1よりも小さい場合は、下り回
線の干渉が小さいので、下り回線の受信品質を確保でき
ると判断する。したがって、干渉電力Dが閾値D1より
も小さい場合(YESの場合)は、ST703で当該チ
ャネルを下り回線に割当てる。そして、ST704で当
該チャネルの下り回線の優先度関数を上げる。次いで、
ST705で当該チャネルの上り回線の優先度関数を下
げる。
【0149】一方、ST702において、干渉電力Dが
閾値D1よりも大きい場合(NOの場合)は、ST70
6で、当該チャネルの下り回線を"busy"に設定す
る。そして、ST707で当該チャネルの下り回線の優
先度関数を下げる。次いで、ST708で当該チャネル
の上り回線の優先度関数を上げる。
【0150】次いで、ST709で全チャネルの測定終
了か否かを判定し、残りのチャネルがある場合はST7
01から処理を繰り返す。全てのチャネルに対して、干
渉電力Dが閾値D1よりも大きい場合は、ST710に
おいてチャネル割当て不可能と判断して処理を抜ける。
【0151】このように、本実施の形態によれば、"上
り回線"専用の優先度テーブルと"下り回線"専用の優先
度テーブルをそれぞれ用意して個別に制御するので、上
り/下りの割当てが混在する場合でも効率の良い運用を
行うことができる。
【0152】そして、優先度関数を上げたチャネルの逆
回線チャネルの優先度関数を下げる、あるいは、優先度
関数を下げたチャネルの逆回線チャネルの優先度関数を
上げることにより、チャネルが割当てられていない回線
の優先度関数を随時更新することができる。これによ
り、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反
映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当て
を行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまう
ことを防止することができる。
【0153】ここで、回線切替え時に優先度関数が高い
と急激に上下回線を切替えてしまうことに繋がる。これ
は、擾乱等の影響から好ましくない。
【0154】これに対し、チャネル割当て回路404
が、チャネルの上下回線を切り替えるときに当該チャネ
ルの優先度関数を中央値等の所定の値に再設定してもよ
い。これにより、上下回線が切り替わったチャネルの優
先度関数を抑えることができるので、急激に上下回線を
切替わってしまうことを防止することができ、しかも、
優先度関数を計算するための演算量の削減を図ることが
できる。
【0155】(ハンドオーバ時におけるチャネル割当て
の優先度関数の更新処理)次に、図10に示すフロー図
を参照しながら、ハンドオーバ時におけるチャネル割当
ての優先度関数の更新処理について説明する。
【0156】ハンドオーバが起きる契機は以下の2点又
はその複合が考えられる。
【0157】(1)通信端末装置の移動により所望波電
力が小さくなった場合 (2)他の基地局装置または移動機の送信開始に伴い、
干渉波電力が増加した場合 上記(2)の場合で、所望波電力が小さいにも関わら
ず、ハンドオーバが発生した場合、その時のチャネルは
干渉を受けやすく、且つその干渉によって通信の維持が
困難となる確率が高いと言える。
【0158】そこで、図10のST801で、所望波電
力の大きさ、及び、干渉波電力の増加量を判定する。そ
して、所望波電力の変動が小さく、かつ、干渉波電力の
増加した場合は、ST802で当該チャネルの上り(ま
たは下り)の優先度関数を下げる。
【0159】このように、他の基地局や移動局の通信開
始によって干渉信号が増加し、これが原因でハンドオー
バが必要になる場合には、干渉を受けやすいチャネルの
優先度関数を下げるので、ハンドオーバの機会を減らす
ことができる。
【0160】なお、上記フロー図は、プログラム化され
てデータとしてメモリ等に記憶されており、図示せぬ制
御部が、この記憶されたプログラムに従ってチャネル割
当て制御を行なう。このプログラムは、当然ながら通信
端末装置100用と基地局装置400用に分かれる。
【0161】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装
置の構成を示すブロック図である。通信端末装置900
は、多重回路901と、変調回路902と、拡散回路9
03と、送受信回路904と、逆拡散回路905と、復
調回路906と、分離回路907と、干渉電力測定回路
908と、から主に構成されている。
【0162】多重回路901は、干渉電力測定回路90
8から出力された干渉電力情報と送信信号とを多重して
変調回路902に出力する。変調回路902は、多重回
路901の出力信号に対してQPSK等の一次変調を行
い、拡散回路903に出力する。拡散回路903は、変
調回路902の出力信号に対して所定の拡散符号を乗算
し、送受信回路904に出力する。
【0163】送受信回路904は、割当てられたスロッ
トにおいて変調波信号の送受信を行う。具体的には、拡
散回路903の出力信号を無線周波数に変換して増幅
し、アンテナから無線送信する。また、アンテナに受信
された信号を増幅してベースバンドに周波数変換し、逆
拡散回路905に出力する。
【0164】逆拡散回路905は、送受信回路904の
出力信号に対して通信相手と同一の拡散符号を乗算し、
復調回路906及び干渉電力測定回路908に出力す
る。復調回路906は、逆拡散回路905の出力信号を
復調して分離回路907に出力する。分離回路907
は、復調回路906の出力信号からチャネル割当て情報
を分離し、送受信回路904に出力する。干渉電力測定
回路908は、逆拡散回路905の出力信号から下り回
線の受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報と
して多重回路901に出力する。
【0165】図12は、本実施の形態に係る基地局装置
の構成を示すブロック図である。基地局装置1000
は、多重回路1001と、変調回路1002と、拡散回
路1003と、送受信回路1004と、逆拡散回路10
05と、復調回路1006と、分離回路1007と、干
渉電力測定回路1008と、上り回線優先度テーブル1
009と、下り回線優先度テーブル1010と、タイミ
ング制御回路1011と、スロット選択回路1012
と、チャネル割当て回路1013と、から主に構成され
ている。
【0166】多重回路1001は、チャネル割当て回路
1013から出力されたチャネル割当て情報と送信信号
とを多重して変調回路1002に出力する。変調回路1
002は、多重回路1001の出力信号に対してQPS
K等の一次変調を行い、拡散回路1003に出力する。
拡散回路1003は、変調回路1002の出力信号に対
して所定の拡散符号を乗算し、送受信回路1004に出
力する。
【0167】送受信回路1004は、割当てられたスロ
ットにおいて変調波信号の送受信を行う。具体的には、
拡散回路1003の出力信号を無線周波数に変換して増
幅し、アンテナから無線送信する。また、アンテナに受
信された信号を増幅してベースバンドに周波数変換し、
逆拡散回路1005に出力する。
【0168】逆拡散回路1005は、送受信回路100
4の出力信号に対して通信相手と同一の拡散符号を乗算
し、復調回路1006及び干渉電力測定回路1008に
出力する。復調回路1006は、逆拡散回路1005の
出力信号を復調して分離回路1007に出力する。分離
回路1007は、復調回路1006の出力信号から干渉
電力情報を分離してチャネル割当て回路1013に出力
する。干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路100
5の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定し、チ
ャネル割当て回路1013に測定結果を出力する。
【0169】上り回線優先度テーブル1009は、スロ
ット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録
する。下り回線優先度テーブル1010は、スロット毎
に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0170】タイミング制御回路1011は、所定のタ
イミングで、スロット選択回路1012及びチャネル割
当て回路1013に対して優先度テーブル更新処理開始
を指示する。
【0171】スロット選択回路1012は、タイミング
制御回路1011から指示されたタイミングで、上り回
線優先度テーブル1009あるいは下り回線優先度テー
ブル1010に記録された優先度関数に基づいて、チャ
ネル検索を行うスロット(以下、「検索対象スロット」
という)を選択する。
【0172】チャネル割当て回路1013は、呼接続要
求時に検索対象スロットの受信干渉電力等の伝搬路品質
推定値と閾値との大小関係を判定し、判定結果に基づい
てチャネル割当て処理を行い、上り回線優先度テーブル
1009あるいは下り回線優先度テーブル1010を更
新する。また、呼接続要求時以外のタイミングであって
も、チャネル割当て回路1013は、タイミング制御回
路1011から指示されたタイミングで上り回線優先度
テーブル1009あるいは下り回線優先度テーブル10
10を随時更新する。
【0173】次に、本実施の形態に係る優先度テーブル
更新処理の手順について図13のフロー図を用いて説明
する。なお、図13は、所定フレーム周期経過後に優先
度テーブル更新処理を行う場合を示す。
【0174】ST1101でタイミング制御回路101
1が所定フレーム周期を経過したことを検知すると、S
T1102で、スロット選択回路1012が検索対象ス
ロットを選択し、ST1103で、チャネル割当て回路
1013が受信干渉電力を得る。
【0175】なお、上り回線の受信干渉電力は基地局装
置1000の干渉電力測定回路1008にて測定され、
チャネル割当て回路1013に出力される。一方、下り
回線の受信干渉電力は通信端末装置100にて測定さ
れ、測定結果が干渉電力情報として基地局装置1000
に送信される。そして、基地局装置1000の分離回路
1007にて干渉電力情報が分離され、チャネル割当て
回路1013に出力される。
【0176】そして、ST1104で、チャネル割当て
回路1013が検索対象スロットの受信干渉電力と閾値
との大小関係を判定し、受信干渉電力が閾値以下の場合
にはST1105で、チャネル割当て回路1013が検
索対象スロットの優先度関数を上げる。一方、受信干渉
電力が閾値より大きい場合にはST1106で、チャネ
ル割当て回路1013が検索対象スロットの優先度関数
を下げる。
【0177】そして、ST1107で、全てのスロット
に対して上記ST1102からST1106のステップ
を繰り返す。
【0178】このように、一定フレーム周期毎に優先度
テーブル更新処理を行うことにより、優先度テーブルの
内容を随時更新することができるので、基地局装置は、
現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づ
いてチャネル割当てを行うことができる。
【0179】ここで、終呼やイントラセルハンドオーバ
要求等の呼の接続状況の変化に伴い、伝搬路品質やチャ
ネル割当て可否判定が変化する。従って、現状の回線品
質を優先度テーブルに反映させるためには、これらのタ
イミングで優先度テーブル更新処理を行う必要がある。
【0180】この場合、タイミング制御回路1011
は、終呼やイントラセルハンドオーバ要求が生じた際、
スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路10
13に対して優先度テーブル更新処理開始を指示する。
スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路10
13は、上記図13のST1102からST1107と
同様の処理を行う。
【0181】これにより、呼の接続状況に伴って変化し
た回線品質に優先度テーブルの内容を対応させることが
できる。
【0182】なお、本実施の形態では、伝搬路品質推定
値として受信干渉電力を用いて説明したが、本発明はこ
れに限られず他の伝搬路品質推定値を用いても同様の効
果を得ることができる。
【0183】(実施の形態5)ここで、CDMA(Code
Division Multiple Access)/TDD(Time Division
Duplex)通信方式の場合、チャネルはタイムスロット
(以下、単に「スロット」という)及びコードで規定さ
れ、複数の呼をコード多重することができる。
【0184】そして、占有スロットを多くして各スロッ
トにおけるコード多重数を少なくするスロットプーリン
グよりも、各スロットにおけるコード多重数を多くして
占有スロットを少なくするコードプーリングの方が、周
波数利用効率の面で有効であることが知られている。
【0185】実施の形態5では、CDMA/TDD通信
方式の場合において、コードプーリングの状態を維持す
ることができる優先度テーブル更新処理について説明す
る。
【0186】図14は、本実施の形態に係る優先度テー
ブル更新処理の手順を示すフロー図である。なお、図1
4は、一定フレーム周期毎に優先度テーブル更新処理を
行う場合を示す。
【0187】ST1201でタイミング制御回路101
1が所定フレーム周期を経過したことを検知すると、S
T1202で、スロット選択回路1012が検索対象ス
ロットを選択する。
【0188】次に、ST1203及びST1204で、
チャネル割当て回路1013が、検索対象スロットのコ
ード多重数を測定し、コード多重数と閾値との大小関係
を判定する。
【0189】そして、コード多重数が閾値以下の場合、
ST1205で、チャネル割当て回路1013が検索対
象スロットの優先度関数を下げる。一方、コード多重数
が閾値より大きい場合、ST1206で、チャネル割当
て回路1013が検索対象スロットの優先度関数を上げ
る。
【0190】そして、ST1207で、全てのスロット
に対して上記ST1202からST1206のステップ
を繰り返す。
【0191】このように、コード多重数が多いスロット
の優先度関数を上げることにより、チャネル割当て時に
コード多重数が多いスロットからチャネル検索を行うこ
とになるので、コードプーリングの状態を維持すること
ができる。
【0192】なお、本実施の形態では、一定フレーム周
期毎に優先度テーブル更新処理を行う場合について説明
したが、実施の形態4で説明したように、終呼やイント
ラセルハンドオーバ要求等の呼の接続状況の変化があっ
たタイミングで優先度テーブル更新処理を開始してもよ
い。
【0193】(実施の形態6)ここで、CDMA/TD
D通信方式の場合、各スロットに多重することができる
コード数は伝送レートによって変化するため、マルチレ
ート伝送方式の場合に効率の良いチャネルの棲み分けを
実現するためには伝送レートを考慮する必要がある。
【0194】実施の形態6では、この点に着目し、CD
MA/TDD通信方式において、伝送レート毎に閾値及
び優先度関数を設定し、要求された伝送レートに関し
て、優先度関数が高い順にスロットを選択してチャネル
検索を行う場合について説明する。
【0195】図15は、本実施の形態に係る基地局装置
の構成を示すブロック図である。なお、図15の基地局
装置1300において、図12の基地局装置1000と
共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省
略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実
施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成
と同一であるので説明を省略する。
【0196】図15の基地局装置1300は、図12の
基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブ
ル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミ
ング制御回路1011、スロット選択回路1012及び
チャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度
テーブル1301、下り回線優先度テーブル1302、
スロット選択回路1303及びチャネル割当て回路13
04を追加した構成を採る。
【0197】分離回路1007は、復調回路1006の
出力信号から干渉電力情報を分離してチャネル割当て回
路1304に出力する。また、分離回路1007は、呼
接続要求があった時に所望の伝送レートを示す信号を分
離してスロット選択回路1303及びチャネル割当て回
路1304に出力する。
【0198】干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路
1005の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定
し、チャネル割当て回路1304に測定結果を出力す
る。
【0199】上り回線優先度テーブル1301は、伝送
レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送レート毎に
上り回線の優先度関数を記録する。下り回線優先度テー
ブル1302は、伝送レート毎に閾値を記録し、スロッ
ト毎、伝送レート毎に下り回線の優先度関数を記録す
る。
【0200】スロット選択回路1303は、分離回路1
007から伝送レートを示す信号を入力した場合、上り
回線優先度テーブル1301あるいは下り回線優先度テ
ーブル1302に記録された当該伝送レートの優先度関
数に基づいて、検索対象スロットを選択する。
【0201】チャネル割当て回路1304は、干渉電力
測定回路1008あるいは分離回路1007から検索対
象スロットの受信干渉電力を入力し、チャネル検索を行
う。具体的には、検索対象スロットの受信干渉電力と上
り回線優先度テーブル1301あるいは下り回線優先度
テーブル1302に記録された当該伝送レートの閾値と
の大小関係を判定し、検索対象スロットの受信干渉電力
が閾値以下の場合、チャネルを当該検索対象スロットに
割当て、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値より大
きい場合、スロット選択回路1303に対して次の検索
対象スロットを要求する。
【0202】なお、上り回線のチャネル割当てを行う場
合、基地局装置1300の干渉電力測定回路1008が
検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を
チャネル割当て回路1304に出力する。一方、下り回
線のチャネル割当てを行う場合、通信端末装置900が
検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を
干渉電力情報として基地局装置1300に送信する。そ
して、基地局装置1300の分離回路1007が、受信
した干渉電力情報をチャネル割当て回路1304に出力
する。
【0203】そして、チャネル割当て回路1304は、
チャネル割当て後等に上り回線優先度テーブル130
1、下り回線優先度テーブル1302の更新を行う。チ
ャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うこ
とにより、効率的なチャネル割当てを行うことができ
る。
【0204】さらに、チャネル割当て回路1304は、
割当てたスロットを示すチャネル割当て情報を多重回路
1001あるいは送受信回路1004に出力する。
【0205】図16は、上り回線優先度テーブル130
1の内部構成を示す図である。図16に示すように、上
り回線優先度テーブル1301は、伝送レート毎に閾値
を記録し、スロット毎、伝送レート毎に上り回線の優先
度関数を記録する。なお、図16において、(♯0〜1
4)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、図16
の場合、伝送レート8kbpsの閾値は「2.5dB」であ
り、伝送レート8kbps、スロット♯0の上り回線の優先
度関数は「0.25」である。なお、下り回線優先度テ
ーブル1302も、上り回線優先度テーブル1301と
同様、伝送レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送
レート毎に下り回線の優先度関数を記録する。
【0206】次に、上記構成の基地局装置1300にお
ける上り回線のチャネル割当て方法について、図17の
フロー図を用いて説明する。
【0207】まず、呼接続要求が有ると、分離回路10
07からタイミング制御回路1303及びチャネル割当
て回路1304の伝送レートを示す信号が出力され、タ
イミング制御回路1303が当該伝送レートの優先度関
数を選択し、チャネル割当て回路1304が当該伝送レ
ートの閾値を選択する(ST1401)。次に、スロッ
ト選択回路1303が当該伝送レートにおいて検索対象
スロットを選択し(ST1402)、チャネル割当て回
路1304が受信干渉電力を得て(ST1403)、受
信干渉電力と当該伝送レートの閾値との大小関係を判定
する(ST1404)。
【0208】ST1404の判定において、受信干渉電
力が閾値以下である場合、チャネル割当て回路1304
は、上り回線優先度テーブル1301における当該伝送
レートの検索対象スロットの優先度関数を増加させ(S
T1405)、検索対象スロットにチャネルを割当てる
(ST1406)。
【0209】一方、ST1404の判定において、受信
干渉電力が閾値より大きい場合、チャネル割当て回路1
304は、上り回線優先度テーブル1301の検索対象
スロットの優先度関数を減少させ(ST1407)、ス
ロット選択回路1303は検索対象スロットを候補から
外す(ST1408)。
【0210】そして、未検索のスロットが存在する場合
にはST1402に戻る(ST1409)。一方、ST
1409において、未検索のグループが存在しない場
合、基地局装置は呼損とする(ST1410)。
【0211】なお、下り回線についても、同様の方法に
よりのチャネル割当てを行うことができる。
【0212】上記図16の場合、伝送レート12.2kb
psにおけるスロットの優先度関数は、♯5が「0.8
1」で最も高いから、スロット選択回路1303は、ま
ず♯5を検索対象スロットとして選択する。
【0213】そして、チャネル割当て回路1304にお
けるチャネル検索の結果、♯5の受信干渉電力が所定の
閾値(2.9dB)より大きい場合、スロット選択回路1
303は、次に優先度関数が高い♯12を検索対象スロ
ットとして選択する。
【0214】このように、伝送レート毎に閾値を設定
し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順にスロ
ットを選択してチャネル検索を行うことにより、CDM
A/TDD通信方式においてマルチレート伝送方式の場
合に効率良くチャネル棲み分けを行うことができる。
【0215】(実施の形態7)実施の形態7では、CD
MA/TDD通信方式において自然とコードプーリング
となるチャネル棲み分けを実現するため、優先度関数及
びコード多重数を考慮して検索するスロットの順序を決
定する場合について説明する。
【0216】図18は、本実施の形態に係る基地局装置
の構成を示すブロック図である。なお、図18の基地局
装置1500において、図12の基地局装置1000と
共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省
略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実
施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成
と同一であるので説明を省略する。
【0217】図18の基地局装置1500は、図12の
基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブ
ル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミ
ング制御回路1011、スロット選択回路1012及び
チャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度
テーブル1501、下り回線優先度テーブル1502、
スロット選択回路1503及びチャネル割当て回路15
04を追加した構成を採る。
【0218】分離回路1007は、復調回路1006の
出力信号から干渉電力情報を分離してチャネル割当て回
路1504に出力する。干渉電力測定回路1008は、
逆拡散回路205の出力信号から上り回線の受信干渉電
力を測定し、チャネル割当て回路1504に測定結果を
出力する。
【0219】上り回線優先度テーブル1501は、スロ
ット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録
する。下り回線優先度テーブル1502は、スロット毎
に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0220】スロット選択回路1503は、上り回線優
先度テーブル1501あるいは下り回線優先度テーブル
1502に記録された優先度関数及びコード多重数に基
づいて検索対象スロットを選択する。
【0221】チャネル割当て回路1504は、干渉電力
測定回路1008あるいは分離回路1007から検索対
象スロットの受信干渉電力を入力し、チャネル検索を行
う。具体的には、検索対象スロットの受信干渉電力と閾
値との大小関係を判定し、検索対象スロットの受信干渉
電力が閾値以下の場合、チャネルを当該検索対象スロッ
トに割当て、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値よ
り大きい場合、スロット選択回路1503に対して次の
検索対象スロットを要求する。
【0222】なお、上り回線のチャネル割当てを行う場
合、基地局装置1500の干渉電力測定回路1008が
検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を
チャネル割当て回路1504に出力する。一方、下り回
線のチャネル割当てを行う場合、通信端末装置900が
検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を
干渉電力情報として基地局装置1500に送信する。そ
して、基地局装置1500の分離回路1007が、受信
した干渉電力情報をチャネル割当て回路1504に出力
する。
【0223】そして、チャネル割当て回路1504は、
チャネル割当て後等に上り回線優先度テーブル150
1、下り回線優先度テーブル1502の更新を行う。チ
ャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うこ
とにより、効率的なチャネル割当てを行うことができ
る。
【0224】さらに、チャネル割当て回路1504は、
割当てたスロットを示すチャネル割当て情報を多重回路
1001あるいは送受信回路1004に出力する。
【0225】図19は、上り回線優先度テーブル150
1の内部構成を示す図である。図19において、(♯0
〜14)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、図
19の場合、スロット♯0の上り回線の優先度関数は
「0.25」であり、コード多重数は「1」である。な
お、下り回線優先度テーブル1502も、上り回線優先
度テーブル1501と同様、スロット毎に下り回線の優
先度関数及びコード多重数を記録する。
【0226】次に、上記構成の基地局装置1500にお
ける上り回線のチャネル割当て方法について、図20の
フロー図を用いて説明する。
【0227】まず、スロット選択回路1503が、上り
回線優先度テーブル1501に記録されている各スロッ
トのコード多重数を参照し、コード多重数毎にスロット
をグループ化する(ST1601)。そして、スロット
選択回路1503は、未検索のグループの中でコード多
重数が最大のものを優先グループとして設定する(ST
1602)。
【0228】次に、スロット選択回路1503は、上り
回線優先度テーブル1501に記録されている各スロッ
トの優先度関数を参照し、優先グループに所属するスロ
ット(以下、「選択候補スロット」という)の中で最も
優先度関数が高いものを検索対象スロットとして選択す
る(ST1603)。
【0229】次に、干渉電力測定回路1008が検索対
象スロットの受信干渉電力を測定し(ST1604)、
チャネル割当て回路1504が受信干渉電力と閾値との
大小関係を判定する(ST1605)。
【0230】ST1605の判定において、受信干渉電
力が閾値以下である場合、チャネル割当て回路1504
は、上り回線優先度テーブル1501の検索対象スロッ
トの優先度関数を増加させ(ST1606)、検索対象
スロットにチャネルを割当てる(ST1607)。
【0231】一方、ST1605の判定において、受信
干渉電力が閾値より大きい場合、チャネル割当て回路1
504は、上り回線優先度テーブル1501の検索対象
スロットの優先度関数を減少させ(ST1608)、ス
ロット選択回路1503は検索対象スロットを候補から
外す(ST1609)。
【0232】そして、優先グループに未だ選択候補スロ
ットが存在する場合にはST1603に戻る(ST16
10)。一方、ST1610において、優先グループに
選択候補スロットが存在しない場合、スロット選択回路
1503は当該グループを優先グループから外す(ST
1611)。
【0233】そして、未検索のグループが存在する場合
にはST1602に戻る(ST1612)。一方、ST
1612において、未検索のグループが存在しない場
合、基地局装置は呼損とする(ST1613)。
【0234】なお、下り回線についても、同様の方法に
よりのチャネル割当てを行うことができる。
【0235】上記図19の場合、最大のコード多重数は
「6」であり、優先グループに所属する選択候補スロッ
トは♯1、♯5及び♯12である。選択候補スロット♯
1、♯5及び♯12の優先度関数は、それぞれ「0.5
6」、「0.73」及び「0.61」であるから、スロ
ット選択回路1503は、まず♯5を検索対象スロット
として選択する。
【0236】そして、チャネル割当て回路1504にお
けるチャネル検索の結果、♯5の受信干渉電力が所定の
閾値より大きい場合、スロット選択回路1503は、次
に♯12を検索対象スロットとして選択する。
【0237】このように、コード多重数が最大のスロッ
トの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を行うこと
により、CDMA/TDD通信方式において自然とコー
ドプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことができ
る。
【0238】さらに、コード多重数が大きいスロット
は、周辺基地局において通信に用いられている可能性が
低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いた
め、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を
行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の
短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0239】(実施の形態8)図21は、本発明の実施
の形態8に係る基地局装置の構成を示すブロック図であ
る。なお、図21に示す基地局装置1700において、
図18に示した基地局装置1500と共通する構成部分
には、図18と同一符号を付して説明を省略する。ま
た、本実施の形態に係る基地局装置の通信相手となる通
信端末装置の構成は、図11と同様であるので省略す
る。
【0240】図21に示す基地局装置1700は、図1
8に示した基地局装置1700と比較して、選択順位算
出回路1701を追加する構成を採り、スロット選択回
路1503の動作内容が異なる。
【0241】選択順位算出回路1701は、優先度関数
vn及びコード多重数Mnを媒介変数(パラメータ)とし
て、以下に示す式(1)より選択順位関数pnを算出す
る。なお、式(1)において、nはスロット番号であ
り、αは重み付け係数である。
【0242】pn=vn+αMn …(1) スロット選択回路1503は、未だ選択されていないス
ロットの中で選択順位関数pnが最も高いものを検索対
象スロットとして選択する。
【0243】このように、各スロットの優先度関数及び
各スロットのコード多重数を媒介変数とする選択順位関
数が高い順にチャネル検索を行うことにより、CDMA
/TDD通信方式において自然とコードプーリングとな
るチャネル棲み分けを行うことができる。
【0244】(実施の形態9)ここで、終呼等により各
スロットにおけるコード多重状況は変化する。これに対
し、各チャネルにおいて一度割当てられたスロットが終
呼まで変らないとするとコードプーリングの状態が崩れ
てしまう。
【0245】実施の形態9では、この点を考慮し、CD
MA/TDD通信方式において、コードプーリングの状
態を維持するように状況の変化に対応して各チャネルの
割当てスロットを変える場合について説明する。具体的
には、これまで干渉を受けて劣化した呼の通信品質を改
善するために用いられてきたイントラセルハンドオーバ
(以下、「IHO」という)をコードプーリング実現の
ために用いる。
【0246】図22は、本実施の形態に係る基地局装置
の構成を示すブロック図である。なお、図22の基地局
装置1800において、図12の基地局装置1000と
共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省
略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実
施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成
と同一であるので説明を省略する。
【0247】図22の基地局装置1800は、図12の
基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブ
ル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミ
ング制御回路1011、スロット選択回路1012及び
チャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度
テーブル1801、下り回線優先度テーブル1802、
タイミング制御回路1803、スロット選択回路180
4及びIHO実行回路1805を追加した構成を採る。
【0248】分離回路1007は、復調回路1006の
出力信号から干渉電力情報を分離してIHO実行回路1
805に出力する。干渉電力測定回路1008は、逆拡
散回路1005の出力信号から上り回線の受信干渉電力
を測定し、IHO実行回路1805に測定結果を出力す
る。
【0249】上り回線優先度テーブル1801は、スロ
ット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録
する。下り回線優先度テーブル1802は、スロット毎
に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0250】タイミング制御回路1803は、スロット
選択回路1804及びIHO実行回路1805に対して
IHO開始を指示する。タイミング制御回路1803が
IHO開始を指示するタイミングとして、呼接続要求が
有ったタイミング、終呼が有ったタイミング、一定フレ
ーム周期経過後等が挙げられ、それぞれ特有の効果を有
する。
【0251】呼接続要求が有ったタイミングでIHOを
行うことにより、当該呼の要求するコード多重数及び占
有スロット数を考慮することができるので、呼を収容す
るために最も直接的にIHOを行うことができる。例え
ば、上り1コード1スロット、下り8コード3スロット
の呼接続要求があった場合、その要求を満たすリソース
を確保するまでIHOを行う。従って、呼損率を軽減す
る効果を得ることができる。
【0252】また、終呼が有ったタイミングでIHOを
行うことにより、終呼の有ったスロットに空きができて
いるので、IHOの成功確率が高いという効果を得るこ
とができる。
【0253】ただし、呼接続要求のタイミングあるいは
終呼が有ったタイミングでIHOを行うと、長時間に渡
って優先度テーブルの内容が更新されない場合がある。
この場合、他セルのスロット割当て状態が変化してしま
うと、現状の回線品質を反映しない優先度テーブルの内
容に基づいてIHOを行ってしまうこととなる。
【0254】これに対し、一定フレーム周期でIHOを
行うことにより、優先度テーブルの内容を随時更新する
ことができるので、上記の問題を解決することができ
る。
【0255】スロット選択回路1804は、タイミング
制御回路1803から指示されたタイミングで、上り回
線優先度テーブル1801あるいは下り回線優先度テー
ブル1802に記録された優先度関数及びコード多重数
に基づいて、IHOにおいて移動対象となるチャネル
(以下、「移動対象チャネル」という)及び検索対象ス
ロットを選択する。
【0256】移動対象チャネルの選択方法として、コー
ド多重数に基づいて1コードのチャネルが1つのみ割当
てられているスロットの当該チャネルを選択する方法、
あるいは、優先度関数値が最も低いスロットに割当てら
れたチャネルを選択する方法等がある。また、検索対象
スロットの選択方法として、優先度関数値が高い順にス
ロットを選択する方法、あるいは、コード多重数が多い
順にスロットを選択する方法等がある。
【0257】IHO実行回路1805は、タイミング制
御回路1803から指示されたタイミングで検索対象ス
ロットに対してチャネル検索を行い、コードプーリング
の状態を維持するようにIHOを行う。
【0258】次に、IHO実行回路1805のIHOに
おけるチャネル検索について説明する。
【0259】上り回線のチャネル検索を行う場合、基地
局装置1800の干渉電力測定回路1008が検索対象
スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果をIHO実
行回路1805に出力する。一方、下り回線のチャネル
検索を行う場合、通信端末装置1200が検索対象スロ
ットの受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報
として基地局装置1800に送信する。そして、基地局
装置1800の分離回路1007が、受信した干渉電力
情報をIHO実行回路1805に出力する。
【0260】そして、IHO実行回路1805は、検索
対象スロットの受信干渉電力と閾値との大小関係を判定
し、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値以下の場
合、当該スロットをハンドオーバ先スロットとして決定
する。一方、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値よ
り大きい場合、スロット選択回路1804に対して次の
検索対象スロットを要求する。
【0261】次に、IHO実行回路1805が行うIH
Oについて、図23の各スロットにおけるコード多重状
況の一例を示す図を用いて具体的に説明する。図23
(a)及び図23(b)において、横軸はタイムスロッ
ト、縦軸は多重されているチャネルである。
【0262】また、上向き矢印は上り回線を示し、下向
き矢印は下り回線を示す。すなわち、図23(a)で
は、スロット♯0、♯2〜♯6、♯8〜♯11、♯1
3、♯14には下り回線チャネルが割当てられ、スロッ
ト♯1、♯7、♯12には上り回線チャネルが割当てら
れている。そして、スロット♯8のチャネル301は、
1ユーザが複数のコードを使用してするマルチコード伝
送のチャネルを示している。
【0263】図23(a)に示す状態から下り回線のI
HOを行うものとし、スロット選択回路1804が移動
対象チャネルとしてスロット♯2のチャネル302を選
択し、検索対象スロットとしてスロット♯0を選択した
ものとする。
【0264】この場合、IHO実行回路1805は、ス
ロット♯0についてチャネル検索を行い、スロット♯0
に空きがあると判断すればチャネル302をスロット♯
0に移動させる。
【0265】図23(b)は、図23(a)の状態から
チャネル302をスロット♯0に移動させた後のコード
多重状況を示す図である。図23(b)に示すように、
IHOによって、スロット♯2にはチャネルが全く割当
てられていない状態となる。
【0266】従って、この場合、スロット♯2につい
て、上り回線のチャネルを割当てる、あるいは、チャネ
ル301のようなマルチコード伝送のチャネルを割当て
る等を行うことができ、少ないコード多重数で多くのス
ロットを占有する図23(a)のような場合においてチ
ャネル利用効果の改善を図ることができる。
【0267】次に、IHO実行回路1805が行うIH
Oの手順について、図24のフロー図を用いて説明す
る。
【0268】ST2001でIHOを実行するタイミン
グとなった場合、ST2002で、スロット選択回路1
804から移動対象チャネル及び検索対象スロットを示
す情報を入力する。
【0269】そして、ST2003で、スロット選択回
路1804から入力した情報の内容を判断し、移動対象
チャネルが存在しなかった場合、以下の処理を行わずに
終了する。一方、ST2003で、移動対象チャネルが
存在した場合、ST2004で、検索対象スロットに対
してチャネル検索を行う。
【0270】ST2005で、チャネル検索の結果から
ハンドオーバ先スロットの有無を判断し、ハンドオーバ
先スロットが存在しなかった場合、以下の処理を行わず
に終了する。一方、ST2005で、ハンドオーバ先ス
ロットが存在した場合、ST2006で、移動対象チャ
ネルをハンドオーバ先スロットに移動する。
【0271】さらに、ST2007で、ハンドオーバ先
スロットを示すチャネル割当て情報を多重回路201あ
るいは送受信回路204に出力する。
【0272】そして、ST2008で、さらに他のチャ
ネルに関してIHOの処理を続行する場合には、上記S
T2004からST2007のステップを繰り返す。
【0273】このように、所定のタイミングで各スロッ
トにおけるコード多重状況を監視し、優先度関数値等に
基づいてIHOを行うことにより、コードプーリングの
状態を維持し、チャネル利用効果の改善を図ることがで
きる。チャネル棲み分け方法がARP(Autonomous Reu
se Partitioning)の場合には、リユースパーティショ
ニングを再構成する効果が得られる。
【0274】なお、上記各実施の形態では、基地局装置
が上り回線優先度テーブルと下り回線優先度テーブルと
を独立して所有する場合について説明したが、本発明は
これに限られず、例えば、上下回線がペアで割当てられ
ている場合等では、基地局装置は片方の回線優先度テー
ブルを所有すれば足りる。
【0275】また、上記各実施の形態では、基地局装置
で優先度テーブル更新処理を行う場合について説明した
が、例えば無線ネットワークコントローラ(RNC)で
優先度テーブル更新処理を行うこともできる。
【0276】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、チャネル割当てにおいて、終呼のあったスロッ
トを優先的に検索することにより、チャネル棲み分けを
促進すると共に効率の良いチャネル割当てができる。ま
た、所定のタイミングで優先度テーブルの内容を随時更
新することができるので、基地局装置は、現状の回線品
質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル
割当てを行うことができる。
【0277】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
終呼のあったチャネルを優先的に検索して、効率の良い
チャネル検索を行うこと、及び、一定周期経過後や終呼
が有ったタイミング等、チャネル割当てを行うとき以外
のタイミングでも優先度テーブルの更新処理を行うこと
により、チャネル棲み分けを促進すると共に効率の良い
チャネル検索ができ、現状の回線品質を反映した優先度
テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の通信
相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る基地局装置におけ
る優先度テーブルの内部構成の例を示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係るチャネル割当て方
法の例を示すフロー図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置におけ
る優先度テーブルの内部構成の例を示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係るチャネル割当て処
理を示すフロー図
【図8】本発明の実施の形態3に係る上り回線のチャネ
ル割当て処理を示すフロー図
【図9】本発明の実施の形態3に係る下り回線のチャネ
ル割当て処理を示すフロー図
【図10】本発明の実施の形態3に係るハンドオーバ時
のチャネル割当て優先度関数の更新処理を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の通
信相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態4に係る優先度テーブル
更新処理の手順を示すフロー図
【図14】本発明の実施の形態5に係る優先度テーブル
更新処理の手順を示すフロー図
【図15】本発明の実施の形態6に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態6に係る上り回線優先度
テーブルの内部構成を示す図
【図17】本発明の実施の形態6に係る基地局装置にお
ける上り回線のチャネル割当て方法を示すフロー図
【図18】本発明の実施の形態7に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態7に係る上り回線優先度
テーブルの内部構成を示す図
【図20】本発明の実施の形態7に係る基地局装置にお
ける上り回線のチャネル割当て方法を示すフロー図
【図21】本発明の実施の形態8に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態9に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図23】各スロットにおけるコード多重状況の一例を
示す図
【図24】本発明の実施の形態9に係る基地局装置にお
けるIHOの手順を示すフロー図
【図25】従来のTDMAの通信方式におけるチャネル
割当て方法を示すフロー図
【符号の説明】
200、400、1000、1300、1500、17
00、1800 基地局装置 204、1007 分離回路 205 伝搬路測定回路 206、404、1013、1304、1504 チャ
ネル割当て回路 207 優先度テーブル 208 テーブル更新回路 402、1009、1301、1501、1801 上
り優先度テーブル 403、1010、1302、1502、1802 下
り優先度テーブル 1003 拡散回路 1005 逆拡散回路 1011、1803 タイミング制御回路 1012、1303、1503、1804 スロット選
択回路 1701 選択順位算出回路 1805 IHO実行回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−194531(P2000−194531) (32)優先日 平成12年6月28日(2000.6.28) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2000−257770(P2000−257770) (32)優先日 平成12年8月28日(2000.8.28) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2000−259915(P2000−259915) (32)優先日 平成12年8月29日(2000.8.29) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 5K022 EE01 EE31 FF01 5K028 AA11 BB06 EE02 LL11 5K067 CC10 EE02 EE10 EE71 HH21 HH22 HH23 JJ17 JJ19 JJ35 JJ37

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終呼が発生したチャネルの順番を記憶す
    る記憶手段と、チャネル割当ての要求に対して、前記終
    呼が発生したチャネルの順番を参照してチャネルを検索
    し、空いているチャネルに発生した呼の要求する通信チ
    ャネルを割当てるチャネル割当て手段と、を具備すると
    を具備することを特徴とする基地局装置。
  2. 【請求項2】 チャネル割当て手段は、終呼が発生した
    時刻がチャネル割当てを開始する時刻に近いチャネルか
    ら検索することを特徴とする請求項1記載の基地局装
    置。
  3. 【請求項3】 記録手段は、終呼のあった時刻をチャネ
    ル毎に記憶するテーブルを更新し、チャネル割当て手段
    は、チャネルに終呼のあった時刻からチャネル割当てを
    開始する時刻までが所定の時間内であるチャネルのみを
    チャネル検索の対象とすることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の基地局装置。
  4. 【請求項4】 記録手段は、各チャネルにおける通話の
    成功確率を示す優先度関数を記憶するテーブルの内容を
    更新し、チャネル割当て手段は、終呼があった順番を参
    照して、割当て可能なチャネルが見つからない場合、前
    記優先度関数が高いチャネルから検索することを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の基地局装
    置。
  5. 【請求項5】 記録手段は、各チャネルにおける通話の
    成功確率を示す優先度関数を記憶するテーブルの内容を
    更新し、チャネル割当て手段は、優先度関数が所定の値
    以上であり且つ終呼がチャネル検索の時刻に近い順で所
    定の順以内にあるチャネルを優先的に検索することを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の基地
    局装置。
  6. 【請求項6】 全てのチャネルに対して上り/下りの優
    先度関数を記憶する記憶手段と、前記上り/下りの優先
    度関数を個別に制御するチャネル割当て手段とを具備す
    ることを特徴とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 チャネル割当て手段は、上り回線のチャ
    ネル割当て時には下り回線の同チャネルの優先度関数を
    更新し、下り回線のチャネル割当て時には上り回線の同
    チャネル優先度関数を更新することを特徴とする請求項
    6記載の基地局装置。
  8. 【請求項8】 チャネル割当て手段は、優先度関数を上
    げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げ
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の基地局
    装置。
  9. 【請求項9】 チャネル割当て手段は、優先度関数を下
    げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げ
    ることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに
    記載の基地局装置。
  10. 【請求項10】 チャネル割当て手段は、チャネルの上
    下回線を切り替える場合、切替えたチャネルの優先度関
    数を所定値に設定することを特徴とする請求項6又は請
    求項7記載の基地局装置。
  11. 【請求項11】 チャネル割当て手段は、所望波電力と
    干渉波電力の大小関係に基づいて優先度関数を更新する
    ことを特徴とする請求項6から請求項10のいずれかに
    記載の基地局装置。
  12. 【請求項12】 チャネル割当て手段は、所望波電力の
    変動が小さく、且つ干渉波電力が増加している時に優先
    度関数を下げることを特徴とする請求項11記載の基地
    局装置。
  13. 【請求項13】 各スロットの優先度関数を記憶する記
    憶手段と、前記各スロットの優先度関数に基づいて検索
    対象のスロットを選択するスロット選択手段と、前記選
    択されたスロットの伝搬路品質推定値に基づいてチャネ
    ル割当てを行うとともに前記優先度関数を更新するチャ
    ネル割当て手段とを具備し、チャネル割当て手段は、チ
    ャネル割当て時以外の所定のタイミングで前記優先度関
    数を随時更新することを特徴とする基地局装置。
  14. 【請求項14】 チャネル割当て手段は、一定フレーム
    周期毎に優先度関数を更新することを特徴とする請求項
    13記載の基地局装置。
  15. 【請求項15】 チャネル割当て手段は、終呼が有った
    タイミングで優先度関数を更新することを特徴とする請
    求項13又は請求項14記載の基地局装置。
  16. 【請求項16】 CDMA/TDD通信方式にて無線通
    信を行い、チャネル割当て手段は、コード多重数に基づ
    いて優先度関数を更新することを特徴とする請求項13
    から請求項15のいずれかに記載の基地局装置。
  17. 【請求項17】 チャネル割当て手段は、コード多重数
    が閾値以下のスロットの優先度関数を下げ、コード多重
    数が前記閾値より大きいスロットの優先度関数を上げる
    ことを特徴とする請求項16記載の基地局装置。。
  18. 【請求項18】 CDMA/TDD通信方式にて無線通
    信を行う基地局装置であって、伝送レート毎の閾値と伝
    送レート毎の各スロットの優先度関数を記憶する記憶手
    段と、呼接続要求があった伝送レートの優先度関数に基
    づいて検索対象スロットを選択するスロット選択手段
    と、選択されたスロットの受信干渉電力と呼接続要求が
    あった伝送レートの閾値との大小関係に基づいてチャネ
    ル割当てを行うチャネル割当て手段とを具備することを
    特徴とする基地局装置。
  19. 【請求項19】 スロット選択手段は、未だ検索対象と
    して選択されていないスロットの中で優先度関数が最も
    高いものを検索対象のスロットとして選択することを特
    徴とする請求項18記載の基地局装置。
  20. 【請求項20】 チャネル割当て手段は、検索対象とな
    ったスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前
    記スロットにチャネルを割当てることを特徴とする請求
    項18又は請求項19記載の基地局装置。
  21. 【請求項21】 チャネル割当て手段は、チャネルを割
    当てたスロットの優先度関数を増加させることを特徴と
    する請求項18から請求項20のいずれかに記載の基地
    局装置。
  22. 【請求項22】 チャネル割当て手段は、検索対象とな
    ったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前
    記スロットの優先度関数を低減させることを特徴とする
    請求項18から請求項21のいずれかに記載の基地局装
    置。
  23. 【請求項23】 CDMA/TDD通信方式にて無線通
    信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数
    及びコード多重数を記憶する記憶手段と、前記各スロッ
    トの優先度関数及びコード多重数に基づいて検索対象ス
    ロットを選択するスロット選択手段と、選択されたスロ
    ットの受信干渉電力と閾値との大小関係に基づいてチャ
    ネル割当てを行うチャネル割当て手段とを具備すること
    を特徴とする基地局装置。
  24. 【請求項24】 スロット選択手段は、未だ検索対象と
    して選択されていない選択候補スロットの中でコード多
    重数が最大のものの中から検索対象のスロットを選択す
    ることを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
  25. 【請求項25】 スロット選択手段は、コード多重数が
    最大の選択候補スロットの中で優先度関数が最も高いも
    のを検索対象として選択することを特徴とする請求項2
    4記載の基地局装置。
  26. 【請求項26】 各スロットの優先度関数及び各スロッ
    トのコード多重数を媒介変数とする選択順位関数を算出
    する選択順位算出手段を具備し、スロット選択手段は、
    未だ検索対象として選択されていないスロットの中で前
    記選択順位関数が最も高いものを検索対象として選択す
    ることを特徴とする請求項23記載の基地局装置。
  27. 【請求項27】 選択順位算出手段は、各スロットの選
    択順位関数を、当該スロットの優先度関数に重み係数を
    乗算した値に当該スロットのコード多重数を加算して算
    出することを特徴とする請求項26記載の基地局装置。
  28. 【請求項28】 チャネル割当て手段は、検索対象とな
    ったスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前
    記スロットにチャネルを割当てることを特徴とする請求
    項23から請求項27のいずれかに記載の基地局装置。
  29. 【請求項29】 チャネル割当て手段は、チャネルを割
    当てたスロットの優先度関数を増加させることを特徴と
    する請求項23から請求項28のいずれかに記載の基地
    局装置。
  30. 【請求項30】 チャネル割当て手段は、検索対象とな
    ったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前
    記スロットの優先度関数を低減させることを特徴とする
    請求項23から請求項29のいずれかに記載の基地局装
    置。
  31. 【請求項31】 CDMA/TDD通信方式にて無線通
    信を行う基地局装置であって、ハンドオーバを行うチャ
    ネル及び当該チャネルのハンドオーバ先の候補スロット
    を選択するスロット選択手段と、前記選択された候補ス
    ロットの中からハンドオーバ先スロットを決定し、前記
    選択されたチャネルをハンドオーバ先スロットに移動す
    るハンドオーバ手段と、前記スロット選択手段及び前記
    ハンドオーバ手段にイントラセルハンドオーバ開始を指
    示するタイミング制御手段とを具備することを特徴とす
    る基地局装置。
  32. 【請求項32】 スロット選択手段は、ハンドオーバを
    行うチャネルとして1コードのチャネルが1つのみ割当
    てられているスロットの当該チャネルを選択することを
    特徴とする請求項31記載の基地局装置。
  33. 【請求項33】 スロット選択手段は、ハンドオーバを
    行うチャネルとして優先度関数が最も低いスロットに割
    当てているものを選択することを特徴とする請求項31
    記載の基地局装置。
  34. 【請求項34】 ハンドオーバ手段は、候補スロットに
    対してチャネル検索を行い、干渉電力が閾値以下である
    場合に前記スロットをハンドオーバ先スロットとして決
    定することを特徴とする請求項31から請求項33のい
    ずれかに記載の基地局装置。
  35. 【請求項35】 タイミング制御手段は、呼接続要求が
    有ったタイミングでイントラセルハンドオーバ開始を指
    示することを特徴とする請求項31から請求項34のい
    ずれかに記載の基地局装置。
  36. 【請求項36】 タイミング制御手段は、終呼が有った
    タイミングでイントラセルハンドオーバ開始を指示する
    ことを特徴とする請求項31から請求項35のいずれか
    に記載の基地局装置。
  37. 【請求項37】 タイミング制御手段は、一定フレーム
    周期でイントラセルハンドオーバ開始を指示することを
    特徴とする請求項31から請求項36のいずれかに記載
    の基地局装置。
  38. 【請求項38】 請求項1から請求項37のいずれかに
    記載の基地局装置と無線通信を行うことを特徴とする通
    信端末装置。
  39. 【請求項39】 チャネル割当ての要求に対して、終呼
    が発生したチャネルの順番を参照し、終呼のあった時刻
    がチャネル割当てを開始する時刻に近いチャネルから検
    索し、空いているチャネルに発生した呼の要求する通信
    チャネルを割当てることを特徴とするチャネル割当て方
    法。
  40. 【請求項40】 全てのチャネルに対して上り/下りの
    優先度関数を個別に制御し、優先度関数を上げたチャネ
    ルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げることを特
    徴とするチャネル割当て方法。
  41. 【請求項41】 全てのチャネルに対して上り/下りの
    優先度関数を個別に制御し、優先度関数を下げたチャネ
    ルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げることを特
    徴とするチャネル割当て方法。
  42. 【請求項42】 全てのチャネルに対して上り/下りの
    優先度関数を個別に制御し、チャネルの上下回線を切り
    替える場合、切替えたチャネルの優先度関数を所定値に
    設定することを特徴とするチャネル割当て方法。
  43. 【請求項43】 記憶された各スロットの優先度関数に
    基づいて検索対象のスロットを選択し、前記選択したス
    ロットの伝搬路品質推定値に基づいてチャネル割当てを
    行うとともに前記優先度関数を更新し、チャネル割当て
    時以外の所定のタイミングで前記優先度関数を随時更新
    することを特徴とするチャネル割当て方法。
  44. 【請求項44】 CDMA/TDD通信方式の無線通信
    において、呼接続要求があった伝送レートの優先度関数
    に基づいて検索対象スロットを選択し、選択されたスロ
    ットの受信干渉電力と呼接続要求があった伝送レートの
    閾値との大小関係に基づいてチャネル割当てを行うこと
    を特徴とするチャネル割当て方法。
  45. 【請求項45】 CDMA/TDD通信方式の無線通信
    において、各スロットの優先度関数及び各スロットのコ
    ード多重数に基づいて検索対象のスロットを選択し、選
    択されたスロットの受信干渉電力と閾値との大小関係に
    基づいてチャネル割当てを行うことを特徴とするチャネ
    ル割当て方法。
  46. 【請求項46】 CDMA/TDD通信方式の無線通信
    において、所定のタイミングでハンドオーバを行うチャ
    ネル及び当該チャネルのハンドオーバ先の候補スロット
    を選択し、前記選択された候補スロットの中からハンド
    オーバ先スロットを決定し、前記選択されたチャネルを
    ハンドオーバ先スロットに移動することを特徴とするチ
    ャネル割当て方法。
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