JP3544641B2 - 基地局装置およびチャネル割当て方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各チャネルに上り回線及び下り回線のいずれも割当て可能な移動体通信システムの基地局装置およびチャネル割当て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、移動体通信システムは、一般的にサービスエリア全体を複数のセルに分割し、各セルに1つの基地局装置を設置する。そして、各移動局装置は、自局が所属するセルの基地局装置と無線通信を行う。
【0003】
図9の場合、移動局装置31、32は、ともにセル11に所属しているので、セル11に設置された基地局装置21と無線通信を行う。同様に、移動局装置33は、セル12に所属しているので、セル12に設置された基地局装置22と無線通信を行う。
【0004】
ここで、各移動局装置は、基地局装置で割当てられたチャネルで上り回線の信号を送信し、下り回線の信号を受信する。このセルラ方式を用いた移動体通信システムにおけるチャネル割当て方法として、従来からいくつか提案されている。
【0005】
そして、チャネル割当て方法の一例として、金井敏仁:”マイクロセル移動通信システムにおける自律分散ダイナミックチャネル割当て方式(ARP)”,信学技報,RCS91−32(1991)に記載されているものがある。このARP(Autonomous Reuse Partitioning)方式では、すべてのセルで同一である優先順序に従ってチャネルが選択され、選択されたチャネルのうちCIR(希望波対干渉波電力比)が所定の閾値以上となるチャネルから順に使用される。
【0006】
以下、従来のARP方式によるチャネル割当てについて、図10に示すフロー図を用いて説明する。
【0007】
まず、ステップ(以下、「ST」と省略する)51で通話要求があると、ST52で、基地局装置が上り回線の希望波レベルを測定し、移動局装置が下り回線の希望波レベルを測定する。
【0008】
次に、ST53で、基地局装置が、すべての基地局装置において共通な優先順序に従って、最も優先度の高い空きチャネルを選択する。なお、空きチャネルとは、TDMA方式の場合、未使用スロットを指し、CDMA/TDD方式の場合、未割当てスロットあるいは割当てようとする回線の上り/下りが同一でかつ空きコードリソースのあるスロットのことである。
【0009】
次に、ST54で、選択したチャネルについて、基地局装置が上り回線の干渉波レベルを測定し、移動局装置が下り回線の干渉波レベルを測定する。
【0010】
次に、ST55で、基地局装置が、選択したチャネルの上り回線および下り回線のCIRと予め設定された閾値との大小比較(いわゆるチャネル検索)を行う。
【0011】
そして、上り回線および下り回線のCIRがともに閾値より大きい場合、ST56で、基地局装置は、選択したチャネルに呼を割当てる。一方、上り回線および下り回線のCIRのいずれか一方でも閾値以下の場合、ST57で、基地局装置は、未だチャネル検索を行っていない空きチャネル(以下、「未検索チャネル」という)の有無を判定する。
【0012】
そして、未検索チャネルが残っている場合、ST58で、基地局装置及び移動局装置は、チャネル検索を行ったチャネルを除外した上で、ST53以降の処理を繰り返す。一方、未検索チャネルが残っていない場合、ST59で、基地局装置は呼損として処理を完了する。
【0013】
ARPのチャネル割当てを行うことにより、移動局装置から基地局装置への距離の長さ、すなわち伝搬路損失の大きさに基づいてチャネル毎に最適なセル繰り返し数(cell reuse factor)を設定することができるいわゆるリユースパーティショニング(Halpern:”Reuse Partitioning in Cellular Systems”,Proc.ofVTC’83,pp.322−327(1983))を各セルにおいて自律分散的に実現することができる。
【0014】
そして、リユースパーティショニングが実現されて最適なセル繰り返し数が設定されることにより、システム全体としてより多くの呼を収容することができる。
【0015】
ここで、従来のARPは、上り/下り回線が予めペアで決められていることを前提としている。従って、各チャネルに割当てられる回線の上り/下りは全セルにおいて共通している。例えば、上記図9において、移動局装置31が受信を行うチャネルにおいて移動局装置33が送信を行うことはない。従って、移動局装置において、他のセルに所属する移動局装置の送信信号が干渉となることは無い。
【0016】
これに対し、将来的に下り回線の情報量が上り回線よりも圧倒的に多い非対称のデータ通信が主流となることが予想されている。この非対称データ通信では、各チャネルに上り回線あるいは下り回線を適応的に割当てることが必要となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のARPによるチャネル割当て法を単に非対称データ通信に適用し、上り回線と下り回線とで共通な優先順序に従ってチャネル割当てを行ったのでは、各チャネルに割当てられる回線の上り/下りがセルによって異なる状態が起こり易くなる。この状態では、移動局装置において他のセルに所属する移動局装置の送信信号が干渉となるため、リユースパーティショニングを実現することができない。
【0018】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、非対称データ通信においてリユースパーティショニングを実現することができる基地局装置およびチャネル割当て方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の基地局装置は、自律分散ダイナミックチャネル割当て方式によりタイムスロットにチャネルを割当てる基地局装置であって、予め設定された優先順序に従って上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序に従って下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行うチャネル割当て手段と、割当てられた上り回線のチャネルで信号を受信する受信手段と、割当てられた下り回線のチャネルで信号を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0020】
この構成により、各タイムスロットに割当てられる回線の上り/下りがセルによって異なる状態が起こり難くなるため、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができる。
【0021】
本発明の基地局装置は、TDD方式の移動体通信システムに使用され、チャネル割当て手段は、報知チャネルが割当てられたスロットの後であって時間的に近傍のスロットから順に上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序で下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行う構成を採る。
【0022】
この構成により、報知チャネルが割当てられたスロットを基準として、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序とを互いに逆順とすることができるので、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができることに加え、オープンループ送信電力制御を考慮することができる。
【0027】
本発明のチャネル割当て方法は、自律分散ダイナミックチャネル割当てにおいて、予め設定された優先順序に従って上り回線のチャネル検索を行う工程と、上り回線と逆順の優先順序に従って下り回線のチャネル検索を行う工程とを具備する方法を採る。
【0028】
この方法により、各タイムスロットに割当てられる回線の上り/下りがセルによって異なる状態が起こり難くなるため、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができる。
【0029】
本発明のチャネル割当て方法は、TDD方式の移動体通信システムに使用され、報知チャネルが割当てられたスロットの後であって時間的に近傍のスロットから順に上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序で下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行う方法を採る。
【0030】
この方法により、報知チャネルが割当てられたスロットを基準として、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序とを互いに逆順とすることができるので、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができることに加え、オープンループ送信電力制御を考慮することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、すべての基地局装置において共通であって上り回線と下り回線とで互いに逆の優先順序に従って、上り回線及び下り回線のチャネル割当てを個別に行うことである。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る基地局装置の概略構成を示すブロック図であり、図2は、図1の基地局装置と無線通信を行う移動局装置の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
なお、図1に示す基地局装置および図2に示す移動局装置は、CDMA/TDD方式の移動体通信システムに適用されるものである。CDMA/TDD方式では、無線通信回線チャネルがタイムスロット及びコードで規定される。
【0035】
図1に示す基地局装置において、制御信号多重部101は、送信データにパイロット信号、チャネル割当て情報等の制御信号を多重する。チャネル割当て情報は、自局の通話チャネルがどのタイムスロット及びコードに割当てられたかを示す情報である。
【0036】
符号化/変調部102は、制御信号多重部101の出力信号に対し所定の符号化処理及び変調処理を施す。拡散部103は、符号化/変調部102の出力信号に対し、チャネル割当て部114から指示された拡散符号で拡散処理を施す。
【0037】
送信RF部104は、拡散部103の出力信号に対し、チャネル割当て部114から指示されたタイムスロットにおいて所定の無線処理を施す。
【0038】
共用器105は、無線送受信を同一アンテナで行うために送受信切り替えを行い、送信RF部104の出力信号をアンテナ106から無線送信し、アンテナ106に受信された信号を受信RF部107に出力する。
【0039】
受信RF部107は、共用器105の出力信号に対し、チャネル割当て部114から指示されたタイムスロットにおいて所定の無線処理を施す。
【0040】
逆拡散部108は、受信RF部107の出力信号に対し、チャネル割当て部114から指示された拡散符号で逆拡散処理を施し、希望波と干渉波とに分離する。復調/復号部109は、逆拡散部108の出力信号に対して復調処理及び復号処理を施す。
【0041】
分離部110は、復調/復号部109の出力信号を制御信号と受信データとに分離し、制御信号に含まれる下り回線の希望波受信電力及び所定タイムスロットの干渉波受信電力を示す情報をCIR算出部112に出力する。また、分離部110は、制御信号に通信要求を示す情報が含まれていた場合、その旨を受信電力測定部111及びチャネル割当て部114に知らせる。
【0042】
受信電力測定部111は、希望波受信電力及び所定タイムスロットの干渉波受信電力を測定し、測定結果をCIR算出部112に出力する。
【0043】
CIR算出部112は、分離部110から出力された希望波及び干渉波の受信電力を示す情報に基づいて下り回線のCIRを算出し、受信電力測定部111にて測定された希望波及び干渉波の各受信電力に基づいて上り回線のCIRを算出する。
【0044】
優先順序記憶部113は、上り回線及び下り回線のそれぞれについて、チャネル検索を行うスロットの優先順序を記憶する。なお、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序との関係の詳細については後述する。
【0045】
チャネル割当て部114は、優先順序記憶部113に記憶されている下り回線の優先順序に従って、下り回線のCIRに基づき下り回線のチャネル割当てを行う。また、チャネル割当て部114は、優先順序記憶部113に記憶されている上り回線の優先順序に従って、上り回線のCIRに基づき上り回線のチャネル割当てを行う。
【0046】
そして、チャネル割当て部114は、下り回線のチャネル割当て結果に基づいて拡散部103及び送信RF部104を制御し、上り回線のチャネル割当て結果に基づいて受信RF部107及び逆拡散部108を制御する。また、チャネル割当て部114は、チャネル割当て情報を制御信号多重部101に出力する。なお、チャネル割当て動作の詳細については後述する。
【0047】
一方、図2に示す移動局装置において、制御信号多重部201は、送信データに制御信号を多重する。なお、制御信号多重部201が多重する制御信号には、パイロット信号、下り回線の希望波受信電力、所定タイムスロットの干渉波受信電力、あるいは、通話要求を示す情報等がある。
【0048】
符号化/変調部202は、制御信号多重部201の出力信号に対し所定の符号化処理及び変調処理を施す。拡散部203は、符号化/変調部202の出力信号に対し、チャネル制御部212から指示された拡散符号で拡散処理を施す。
【0049】
送信RF部204は、拡散部203の出力信号に対し、チャネル制御部212から指示されたタイムスロットにおいて所定の無線処理を施す。
【0050】
共用器205は、無線送受信を同一アンテナで行うために送受信切り替えを行い、送信RF部204の出力信号をアンテナ206から無線送信し、アンテナ206に受信された信号を受信RF部207に出力する。
【0051】
受信RF部207は、共用器205の出力信号に対し、チャネル制御部212から指示されたタイムスロットにおいて所定の無線処理を施す。
【0052】
逆拡散部208は、受信RF部207の出力信号に対し、チャネル制御部212から指示された拡散符号で逆拡散処理を施し、希望波と干渉波とに分離する。
【0053】
復調/復号部209は、逆拡散部208の出力信号に対して復調処理及び復号処理を施す。分離部210は、復調/復号部209の出力信号を制御信号と受信データとに分離し、制御信号に含まれるチャネル割当て情報をチャネル制御部212に出力する。
【0054】
受信電力測定部211は、逆拡散部208にて分離された希望波及び干渉波の各受信電力を測定し、測定結果を示す情報を制御信号多重部201に出力する。
【0055】
チャネル制御部212は、チャネル割当て情報に基づいて、拡散部203、送信RF部204、受信RF部207及び逆拡散部208を制御する。
【0056】
次に、本実施の形態に係る上り回線の優先順序と下り回線の優先順序との関係について、図3及び図4を用いて説明する。
【0057】
図3は、本実施の形態に係る非対称データ通信のフレーム構成を示す図である。図3において、無線フレーム301は、タイムスロット♯0〜♯14に分割される。非対称データ通信の場合、各タイムスロットにおいて上り回線あるいは下り回線のいずれも割当て可能であることが必要である。
【0058】
従って、上り回線及び下り回線について、全てのタイムスロットに対するチャネル検索の優先順序を付ける必要がある。図4は、本実施の形態に係る上り回線及び下り回線の優先順序の一例を示す図である。
【0059】
本実施の形態では、図4に示すように、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序とは互いに逆順の関係となる。すなわち、上り回線の優先順序は、スロット番号が最も小さいタイムスロット♯0の優先順位が最も高く、スロット番号が増えるに従って優先順位が低くなる。一方、下り回線の優先順序は、スロット番号が最も大きいタイムスロット♯14の優先順位が最も高く、スロット番号が減るに従って優先順位が低くなる。
【0060】
次に、上記図1に示した基地局装置のチャネル割当て動作について、図5及び図6を用いて説明する。
【0061】
図5は、本実施の形態に係る上り回線のチャネル割当て動作を示すフロー図であり、図6は、本実施の形態に係る下り回線のチャネル割当て動作を示すフロー図である。なお、図5及び図6において、優先順位は図4に従うものとする。
【0062】
図5において、まず、ST501で、移動局装置から通話要求があると、ST502で、受信電力測定部111が上り回線の希望波受信電力を測定する。
【0063】
また、ST503及びST504で、チャネル割当て部114が、図4に示した優先順序に従い、上り回線において最も優先度の高いタイムスロット♯0を選択する。
【0064】
次に、ST505で、上り回線のタイムスロット♯0について、受信電力測定部111が干渉波受信電力を測定し、CIR算出部112がCIRを算出する。
【0065】
次に、ST506で、チャネル割当て部114が、上り回線のタイムスロット♯0のCIRと予め設定された閾値との大小比較(いわゆるチャネル検索)を行う。
【0066】
そして、上り回線のタイムスロット♯0のCIRが閾値より大きい場合、ST507で、チャネル割当て部114は、タイムスロット♯0に呼を割当てる。一方、上り回線のタイムスロット♯0のCIRが閾値以下の場合、ST508、ST509及びST504で、チャネル割当て部114は、優先順序が2番目に高いタイムスロット♯1を選択する。以下、タイムスロット♯1について、ST505及びST506の処理を行う。
【0067】
以下、上り回線のCIRが閾値より大きいタイムスロットが検索されるまで、順次ST504〜ST509の処理を繰り返す。そして、全てのタイムスロットにおいて上り回線のCIRが閾値以下であった場合、ST510で、基地局装置は呼損として処理を完了する。
【0068】
一方、図6において、まず、ST601で、通話要求があると、ST602で、分離部110が下り回線の希望波受信電力を示す情報を取得する。
【0069】
また、ST603及びST604で、チャネル割当て部114が、図4に示した優先順序に従い、下り回線において最も優先度の高いタイムスロット♯14を選択する。
【0070】
次に、ST605で、下り回線のタイムスロット♯14について、分離部110が干渉波受信電力を示す情報を取得し、CIR算出部112がCIRを算出する。
【0071】
次に、ST606で、チャネル割当て部114が、下り回線のタイムスロット♯14のCIRと予め設定された閾値との大小比較(いわゆるチャネル検索)を行う。
【0072】
そして、下り回線のタイムスロット♯14のCIRが閾値より大きい場合、ST607で、チャネル割当て部114は、タイムスロット♯14に呼を割当てる。一方、下り回線のタイムスロット♯14のCIRが閾値以下の場合、ST608、ST609及びST604で、チャネル割当て部114は、優先順序が2番目に高いタイムスロット♯13を選択する。以下、タイムスロット♯13について、ST605及びST606の処理を行う。
【0073】
以下、下り回線のCIRが閾値より大きいタイムスロットが検索されるまで、順次ST604〜ST609の処理を繰り返す。そして、全てのタイムスロットにおいて下り回線のCIRが閾値以下であった場合、ST610で、基地局装置は呼損として処理を完了する。
【0074】
このように、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序とを互いに逆順とすることにより、各タイムスロットに割当てられる回線の上り/下りがセルによって異なる状態が起こり難くなるため、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができる。
【0075】
(実施の形態2)
実施の形態2は、TDD方式を採用し、上り回線すなわち移動局装置においてオープンループ送信電力制御を行う場合に適用されるものである。上り回線オープンループ送信電力制御を行う場合、移動局装置は、下り回線報知チャネルに重畳された既知信号の受信電力を測定する。また、基地局装置は、報知チャネルの送信電力を示す情報を報知しており、移動局装置は、当該情報を取得し、送信電力から受信電力を減ずることにより伝搬路損失を推定する。そして、TDD方式では上下キャリアが同一であることから、移動局装置が基地局装置における受信電力の目標値に伝搬路損失を加算した電力で信号を送信することにより、基地局装置が最適な電力で信号を受信することができる。
【0076】
ただし、移動局装置の移動等により時々刻々通信品質は変動するため、オープンループ送信電力制御を行う場合、報知チャネルのスロットと上り回線のスロットとは時間的に近いことが望まれる。
【0077】
従って、本実施の形態では、報知チャネルの直後のタイムスロットから順に上り回線のチャネル検索を行うように上り回線の優先順序を決定する。一方、報知チャネルのスロットの前であって時間的に近傍のスロットから上り回線と逆順にチャネル検索を行うように下り回線の優先順序を決定する。なお、本実施の形態に係る基地局装置及び移動局装置の構成は、上記実施の形態1で示した図1及び図2と同一であるので、その説明を省略する。
【0078】
図7は、本実施の形態に係る上り回線及び下り回線の優先順序の一例を示す図である。図7では、報知チャネルがタイムスロット♯7に割当てられているとする。この場合、上り回線の優先順序は、タイムスロット♯8の優先順位が最も高く、以下、タイムスロット♯14までスロット番号が増えるに従って優先順位が低くなり、さらに、タイムスロット♯0からタイムスロット♯6までスロット番号が増えるに従って優先順位が低くなる。一方、下り回線の優先順序は、タイムスロット♯6の優先順位が最も高く、以下、タイムスロット♯0までスロット番号が減るに従って優先順位が低くなり、さらに、タイムスロット♯14からタイムスロット♯8までスロット番号が減るに従って優先順位が低くなる。
【0079】
図8は、本実施の形態に係る非対称データ通信のフレーム構成を示す図であり、呼が割当てられた後の状態を示す。図8において、無線フレーム701は、タイムスロット♯7に報知チャネルが割当てられ、タイムスロット♯8〜♯12に上り回線が割当てられ、タイムスロット♯2〜♯6に下り回線が割当てられ、その他のタイムスロットにはいずれの回線も割当てられていない。
【0080】
上記図7の優先順位に従ってチャネル割当てを行うと、図8に示すように、無線フレーム701は、報知チャネルが割当てられたタイムスロット♯7を境にして上り回線と下り回線が棲み分けられた状態で割当てられる。
【0081】
このように、報知チャネルが割当てられたスロットを基準として、上り回線の優先順序と下り回線の優先順序とを互いに逆順とすることにより、実施の形態1の効果に加え、オープンループ送信電力制御を考慮することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、非対称データ通信においてARPを適用した場合にリユースパーティショニングを実現することができ、さらに、オープンループ送信電力制御を考慮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の概略構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る基地局装置と無線通信を行う移動局装置の概略構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る非対称データ通信のフレーム構成を示す図
【図4】上記実施の形態に係る上り回線及び下り回線の優先順序の一例を示す図
【図5】上記実施の形態に係る基地局装置の上り回線のチャネル割当て動作を示すフロー図
【図6】上記実施の形態に係る基地局装置の下り回線のチャネル割当て動作を示すフロー図
【図7】本発明の実施の形態2に係る上り回線及び下り回線の優先順序の一例を示す図
【図8】上記実施の形態に係る非対称データ通信のフレーム構成を示す図
【図9】移動体通信システムの構成を示す図
【図10】従来のチャネル割当て動作を示すフロー図
【符号の説明】
101 制御信号多重部
110 分離部
111 受信電力測定部
112 CIR算出部
114 チャネル割当て部
201 制御信号多重部
210 分離部
211 受信電力測定部
212 チャネル制御部
Claims (4)
- 自律分散ダイナミックチャネル割当て方式によりタイムスロットにチャネルを割当てる基地局装置であって、
予め設定された優先順序に従って上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序に従って下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行うチャネル割当て手段と、割当てられた上り回線のチャネルで信号を受信する受信手段と、割当てられた下り回線のチャネルで信号を送信する送信手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。 - TDD方式の移動体通信システムに使用され、チャネル割当て手段は、報知チャネルが割当てられたスロットの後であって時間的に近傍のスロットから順に上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序で下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
- 自律分散ダイナミックチャネル割当てにおいて、予め設定された優先順序に従って上り回線のチャネル検索を行う工程と、上り回線と逆順の優先順序に従って下り回線のチャネル検索を行う工程とを具備することを特徴とするチャネル割当て方法。
- TDD方式の移動体通信システムに使用され、報知チャネルが割当てられたスロットの後であって時間的に近傍のスロットから順に上り回線のチャネル検索を行い、上り回線と逆順の優先順序で下り回線のチャネル検索を行ってチャネル割当てを行うことを特徴とする請求項3記載のチャネル割当て方法。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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