JP2004320164A - 送信電力制御方法及び送信電力制御装置 - Google Patents

送信電力制御方法及び送信電力制御装置 Download PDF

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Masamitsu Nishikido
正光 錦戸
Takaaki Sato
崇昭 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】基地局装置の送信出力性能を有効に発揮し、ハードウェア及びソフトウェアによる処理量を低減すること。
【解決手段】上限値算出部206は、通信中の個別チャネル数が所定の閾値を越える場合、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を予め設定された固定値とする。また、通信中の個別チャネル数が所定の閾値以下の場合、前記上限値を、基地局装置が送信可能な最大送信電力から共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を減算した値とする。共用チャネル送信処理部108は、この上限値の範囲内で共用チャネルの送信電力制御を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信電力制御方法及び送信電力制御装置に関し、例えば、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)に対応した基地局装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信システムを取り巻く環境として、画像データや音楽データなど情報量の多いデータの需要が高まりつつある。このような要求を実現するため、高速・大容量のHSDPA方式を採用することにより、情報量の多いデータを短時間でダウンロードすることができるようになる。
【0003】
このHSDPAは、パケットデータを送信する下り専用の高速回線を収容する方式であり、1本の物理チャネルを複数の通信端末装置が共用する方式を採る。この共用チャネルをHS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared CHannel)といい、HS−PDSCHの変調方式や宛先等を通信端末装置に通知する共有チャネルをHS−SCCH(High Speed−Shared Control CHannel)という。これらをまとめて共用チャネルと呼ぶことにする。
【0004】
従来、共用チャネルの送信電力を制御する方法が2通り考えられている。一つには、共通チャネル(基地局装置が通信エリア内に存在する通信端末装置に制御情報を伝送するチャネル)、個別チャネル(基地局装置が各通信端末装置にデータ情報を個別に送信するためのチャネル)、及び、共用チャネルのそれぞれに割り当てられる送信電力の上限値を予め設定し、その範囲内で送信電力を制御するというものである。
【0005】
もう一つは、ある時点における共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を算出し、基地局装置が送信可能な最大送信電力から前記送信電力和を差し引いた差分値をその時点における共用チャネルに割り当てられる上限値として設定し、その範囲内で送信電力を制御するというものである(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−261687号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の送信電力制御方法には、以下のような問題がある。すなわち、一つ目の送信電力制御方法では、共通チャネル及び個別チャネルに予め割り当てられる送信電力の上限値よりも実際に運用されている電力値が少ない場合でも、余った電力を共用チャネルに割り当てることができないため、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができない。また、HS−PDSCHでは送信電力が高いほど伝送レートを向上させることができるので、余った電力を共用チャネルに割り当てることができれば、スループットを向上させることができるが、上述したように余った電力を割り当てることができないので、スループットを十分に得ることができない。
【0008】
二つ目の送信電力制御方法では、共通チャネル及び個別チャネルの送信電力和を算出し、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を設定する必要があり、特に、個別チャネルの送信電力はクローズドループ電力制御が行われ、時間変動することから、短周期での算出処理が必要である。このため、共用チャネルの送信電力制御が遅延したり、ハードウェア処理及びソフトウェア処理が膨大となったり、処理負担が大きいという問題がある。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮し、ハードウェア及びソフトウェアによる処理量を低減する送信電力制御方法及び送信電力制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の送信電力制御方法は、基地局装置の通信エリア内に存在する通信端末装置に制御情報を伝送する共通チャネルと、通信端末装置毎に割り当てられ、個別データを伝送する個別チャネルと、複数の通信端末装置で共用する共用チャネルとを用いる通信方式の各チャネルの送信電力を制御する送信電力制御方法であって、前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を複数用意しておき、用意した複数の上限値の決定の仕方の中から通信中の個別チャネル数に応じた上限値の決定の仕方を選択し、選択した決定の仕方で前記上限値を決定し、決定した上限値の範囲内で前記共用チャネルの送信電力を制御するようにした。
【0011】
この方法によれば、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を通信中の個別チャネルの数に応じて変更することにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0012】
本発明の送信電力制御方法は、上記方法において、通信中の個別チャネル数が所定値以下の場合、基地局装置が送信可能な最大送信電力から前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を差し引いた差分値を前記共用チャネルに割り当てる上限値とし、通信中の個別チャネル数が所定値を越える場合、予め設定された固定値を前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とするようにした。
【0013】
この方法によれば、短周期で共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を算出する場合には、個別チャネル数が多くなるに従って、算出に要する処理負担が増大するが、通信中の個別チャネル数が閾値以下の場合は、上限値を算出して決定し、閾値を越える場合は、固定値を上限値として決定することにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0014】
本発明の送信電力制御方法は、上記方法において、前記所定値として、前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を所定の時間内で算出可能な個別チャネル数とするようにした。
【0015】
この方法によれば、個別チャネルの送信電力制御が短周期で行われている場合でも、共通チャネル及び通信中の個別チャネルの送信電力和を短周期毎に算出しなければ、共用チャネルの送信電力制御に遅延が生じてしまうが、前記送信電力和を所定の時間内で算出することにより、前記遅延を回避することができる。
【0016】
本発明の送信電力制御方法は、上記方法において、通信中の個別チャネル数に応じて、前記共通チャネルと前記通信中の個別チャネルの送信電力和を算出する周期を変動させるようにした。
【0017】
この方法によれば、短周期で共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を算出する場合には、個別チャネル数が多くなるに従って、算出に要する処理負担が増大するが、通信中の個別チャネル数が多いときは、送信電力の時間変動が大きくないので、送信電力和を算出する周期を長くすれば、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0018】
本発明の送信電力制御方法は、上記方法において、前記通信中の個別チャネルの送信電力は、通信中の個別チャネル数、個別チャネルの伝送レート及び通信中の通信端末装置までの距離に基づいて算出されるようにした。
【0019】
この方法によれば、時間変動の少ない個別チャネルの伝送レート及び通信中の通信端末装置までの距離に基づいて、個別チャネルの送信電力を算出することから、個別チャネルの送信電力を算出する周期を長くすることができ、単位時間当たりの演算量を削減することができる。
【0020】
本発明の送信電力制御方法は、上記方法において、所定のタイミングで通信中の個別チャネル数が変動したか否かを検出し、変動があった場合には個別チャネル数を再度算出し、変動がなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いるようにした。
【0021】
この方法によれば、個別チャネル数が変動した場合には個別チャネル数を再度算出するが、個別チャネル数が変動しなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いることで、上限値の決定にかかる処理を削減することができる。
【0022】
本発明の送信電力制御装置は、基地局装置の通信エリア内に存在する通信端末装置に制御情報を伝送する共通チャネルと、通信端末装置毎に割り当てられ、個別データを伝送する個別チャネルと、複数の通信端末装置で共用する共用チャネルとを用いる通信方式の各チャネルの送信電力を制御する送信電力制御装置であって、前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を複数有し、複数の上限値の決定の仕方の中から個別チャネル数に応じた上限値の決定の仕方で前記上限値を決定する上限値決定手段と、前記決定された上限値の範囲内で前記共用チャネルの送信電力を制御する共用チャネル送信電力制御手段と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、上限値決定手段が、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を通信中の個別チャネルの数に応じて変更することにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0024】
本発明の送信電力制御装置は、上記構成において、前記上限値決定手段が、通信中の個別チャネル数を算出する個別チャネル数算出手段と、前記個別チャネル数算出手段により算出された通信中の個別チャネル数と所定の閾値との閾値判定を行う判定手段と、前記通信中の個別チャネルの送信電力を算出する個別チャネル送信電力算出手段と、前記共通チャネルの送信電力を算出する共通チャネル電力算出手段と、前記判定手段での判定結果が閾値以下の場合、基地局装置が送信可能な最大送信電力から前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を差し引いた送信電力分を前記共用チャネルに割り当てる上限値とし、前記判定手段での判定結果が閾値を越える場合、予め設定された送信電力を前記共用チャネル割り当てる上限値とする上限値算出手段と、を具備する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、通信中の個別チャネル数が閾値以下の場合は、上限値を算出して決定し、閾値を越える場合は、固定値を上限値として決定することにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0026】
本発明の送信電力制御装置は、上記構成において、前記上限値決定手段が、個別チャネル数に応じて、前記共通チャネルと前記通信中の個別チャネルの送信電力和を算出する周期を変動する算出周期設定手段を具備する構成を採る。
【0027】
この構成によれば、通信中の個別チャネル数が少ない場合に算出周期を短くし、通信中の個別チャネル数が多い場合に算出周期を長くすれば、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができる。
【0028】
本発明の送信電力制御装置は、上記構成において、上限値決定手段が、通信中の個別チャネルの送信電力を算出する個別チャネル送信電力算出手段と、個別チャネルの伝送レートを算出する伝送レート算出手段と、通信中の通信端末装置までの距離を推定する距離推定手段と、を具備し、前記個別チャネル送信電力算出手段は、前記伝送レート算出手段で算出された伝送レート、前記距離推定手段で推定された距離及び通信中の個別チャネル数に基づいて個別チャネルの送信電力を算出する構成を採る。
【0029】
この構成によれば、上限値算出手段は、時間変動の少ない個別チャネルの伝送レート及び通信中の通信端末装置までの距離に基づいて、個別チャネルの送信電力を算出することから、個別チャネルの送信電力を算出する周期を長くすることができ、単位時間当たりの演算量を削減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明者は、通信中の個別チャネルの数が少ない場合には、個別チャネルの送信電力の時間変動が大きく、通信中の個別チャネルの数が多い場合には、個別チャネルの送信電力の時間変動が小さいことから、個別チャネルの送信電力に統計多重効果が現れることに着目し、本発明をするに到った。すなわち、本発明の骨子は、通信中の個別チャネル数に応じて、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を変更し、変更した仕方により上限値を決定し、決定した上限値の範囲内で共用チャネルの送信電力制御を行うことである。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態においては、HS−PDSCH(High Speed−Physical Downlink Shared CHannel)とHS−SCCH(High Speed−Shared Control CHannel)をまとめて共用チャネルと称することとする。
【0032】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。この図において、通信端末装置から送信された信号は、アンテナ101及び共用器102を介して受信無線部103で受信される。受信無線部103は、受信した信号に対してダウンコンバートやA/D変換などの所定の無線処理を行い、受信処理部104に出力する。受信処理部104は、受信無線部103から出力された信号に逆拡散、復調、復号等の受信処理を行い、受信データを得る。また、受信処理が行われた個別チャネルの信号を上限値決定部107に出力する。
【0033】
共通チャネル送信処理部105は、基地局装置の通信エリア内に存在する通信端末装置に送信する制御情報に、符号化、変調、拡散、電力制御等の所定の送信処理を行い、送信処理後の信号を上限値決定部107及び多重化部109に出力する。
【0034】
個別チャネル送信処理部106は、各通信端末装置に送信する個別データに、符号化、変調、拡散、電力制御等の所定の送信処理を行い、送信処理後の信号を上限値決定部107及び多重化部109に出力する。
【0035】
上限値決定部107は、受信処理部104、共通チャネル送信処理部105、個別チャネル送信処理部106からそれぞれ出力された信号に基づいて、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定し、決定した上限値を共用チャネル送信処理部108に通知する。なお、上限値決定部107の詳細については後述する。
【0036】
共用チャネル送信電力制御手段としての共用チャネル送信処理部108は、高速伝送用のパケットデータに、符号化、変調、拡散を行い、また、上限値決定部107から通知された上限値の範囲内で送信電力制御を行い、送信処理後の信号を多重化部109に出力する。
【0037】
多重化部109は、共通チャネル送信処理部105、個別チャネル送信処理部106及び共用チャネル送信処理部108から出力された信号を多重し、送信無線部110に出力する。送信無線部110は、多重化部109から出力された信号にD/A変換やアップコンバートなどの所定の送信処理を行い、共用器102及びアンテナ101を介して通信端末装置に送信する。
【0038】
図2は、本発明の実施の形態1における上限値決定部107の内部構成を示すブロック図である。この図において、個別チャネル数変動検出部201は、所定のタイミングで受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数に変動があったか否かを検出し、検出結果を個別チャネル数算出部202及び上限値算出部206に通知する。
【0039】
個別チャネル数算出部202は、個別チャネル数変動検出部201から出力された検出結果が変動のあったことを示す場合には、受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出し、算出結果を閾値判定部203に出力する。個別チャネル数変動検出部201から出力された検出結果が変動のなかったことを示す場合には、個別チャネル数の算出は行わない。
【0040】
閾値判定部203は、個別チャネル数算出部202から出力された通信中の個別チャネル数と所定の閾値との閾値判定を行い、判定結果を上限値算出部206に出力する。ここで、閾値判定に用いられる所定の閾値は、共通チャネル及び通信中の個別チャネルの送信電力和が所定の時間内で算出可能な個別チャネル数とする。個別チャネルにクローズドループの送信電力制御が行われる場合には、スロット単位の短周期で行われており、共用チャネルの送信電力の制御周期内で上記の送信電力和が算出されなければ、共用チャネルの送信電力に制御遅延が生じてしまう。このため、上記の送信電力和を算出する所定の時間を共用チャネルの送信電力制御周期以下とすることで、共用チャネルの送信電力の制御遅延を回避することができる。
【0041】
共通チャネル電力算出部204は、共通チャネル送信処理部105から出力された信号に基づいて、共通チャネルの送信電力を算出し、算出結果を上限値算出部206に出力する。
【0042】
個別チャネル電力算出部205は、個別チャネル送信処理部106から出力された信号に基づいて、個別チャネルの送信電力を算出し、算出結果を上限値算出部206に出力する。
【0043】
上限値算出部206は、閾値判定部203から出力された判定結果が所定の閾値を越えることを示す場合には、予め設定された固定値を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。また、閾値判定部203から出力された判定結果が所定の閾値以下であることを示す場合には、共通チャネル電力算出部204から出力された共通チャネルの送信電力と、個別チャネル電力算出部205から出力された個別チャネルの送信電力とを加算し、予め記憶されている基地局装置が送信可能な最大送信電力から共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を減算する。この減算によって得られた結果を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値は、共用チャネル送信処理部108に通知される。
【0044】
また、上限値算出部206は、個別チャネル数変動検出部201から通知された結果が個別チャネル数に変動がなかったことを示す場合には、既に閾値判定部203から出力されている判定結果に従って、再度、上限値の算出を行う。
【0045】
次に、上限値算出部206において、通信中の個別チャネル数が所定の閾値を越える場合と越えない場合とで、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を異なる仕方で算出したことについて、図3を用いて説明する。
【0046】
図3は、共通チャネル及び個別チャネルの送信電力の時間変動を示す図である。図3(A)は、通信中の個別チャネル数が少ない場合を表しており、図3(B)は、通信中の個別チャネル数が多い場合を表している。図3(A)及び図3(B)共に、縦軸は送信電力を、横軸は時間を表している。また、PMAXは基地局装置が送信可能な最大送信電力を、PCOMは共通チャネルの送信電力を表しており、PMAX及びPCOMは時間変動がなく、一定である。
【0047】
図3(A)において、Da1はある個別チャネルにおける送信電力の時間変動を示しており、Dは、他の個別チャネルにおける送信電力の時間変動をDa1に加えた変動を示している。Dのとりうる送信電力の範囲をFとする。
【0048】
一方、図3(B)において、Db1は個別チャネル(1)における送信電力の時間変動を表しており、Db2は個別チャネル(2)における送信電力の時間変動をDb1に加えた変動を示している。さらに、Dは多数の個別チャネル(1〜X)における送信電力和の時間変動を示している。Dのとりうる送信電力の範囲をFとする。
【0049】
ここで、FとFとを比較すると、Fの方が大きく、Fの方が小さいことが分かる。これは統計多重効果によるものであり、通信中の個別チャネル数が少ない場合には、送信電力の時間変動が大きく、通信中の個別チャネル数が多い場合には、送信電力の時間変動が小さくなる傾向がある。
【0050】
なお、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値は、図3(A)の場合、PMAXからDの値を引いた値となり、図3(B)の場合、PMAXからDの値を引いた値となる。
【0051】
以下、統計多重効果の理論について簡単に説明する。個別チャネルのように伝搬環境がそれぞれ異なる各チャネルが独立に送信電力制御されている場合、あるタイミングで大きな送信電力となる個別チャネルもあれば、小さな送信電力となる個別チャネルもあり、全体としてみると時間変動が平滑化される。ところが、個別チャネル数が少ない場合には、各チャネルで送信電力が大きくなるタイミングが一致してしまうことがあり、全体として大きな変動が生じてしまう。すなわち、時間変動が大きいといえる。一方、個別チャネル数が多い場合には、全てのチャネルで送信電力が大きくなるタイミングが一致してしまうことは実際には起こりえず、平滑化の効果が大きいといえる。すなわち、時間変動が小さいといえる。
【0052】
ここで、通信中の個別チャネル数が所定の閾値以下(個別チャネル数が少ない)の場合について考えてみる。この場合、送信電力の時間変動が大きいため、共用チャネルに割り当てる送信電力を固定にすると、基地局装置の送信出力性能が有効に発揮されなくなってしまう。ところが、個別チャネル数が少ないので、送信電力制御が行われる短い周期で個別チャネルの送信電力を算出しても、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を増加させることにはならない。したがって、個別チャネル数が所定の閾値以下の場合には、個別チャネルの送信電力を短周期で算出し、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を求めるようにした。
【0053】
また、通信中の個別チャネルが所定の閾値を越える(個別チャネル数が多い)場合、全ての個別チャネルの送信電力和を短周期で算出すると、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を増加させることになってしまう。ところが、個別チャネル数が多い場合には、送信電力の時間変動が小さいため、共用チャネルに割り当てる送信電力を固定にしても、精度のよい上限値とすることができ、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができる。したがって、個別チャネル数が所定の閾値を越える場合には、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値は固定値を用いるようにして、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を低減することにした。
【0054】
次に、上記構成を有する上限値決定部107における上限値決定の処理手順について図を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1における上限値決定部107の処理手順を示すフロー図である。この図において、ステップ(以下、「ST」と省略する)401では、共通チャネル送信電力算出部204が共通チャネルの送信電力を算出し、ST402では、個別チャネル数算出部202が受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出する。
【0055】
ST403では、閾値判定部203が通信中の個別チャネル数と所定の閾値との閾値判定を行い、所定の閾値を越える場合、ST404に移行し、所定の閾値以下となる場合、ST407に移行する。
【0056】
ST404では、上限値算出部206が共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を予め定められている固定値に設定する。これにより、上限値の決定に要する演算を行わないようにすることができるうえ、精度のよい上限値を設定することができる。ST405では、設定した上限値を共用チャネル送信処理部108に通知する。
【0057】
ST406では、個別チャネル数変動検出部201が通信中の個別チャネル数に変動があったか否かを検出し、変動がなかった場合にはST405に戻り、個別チャネル数の変動が検出されるまで固定値を共用チャネル送信処理部に通知し続ける。これにより、個別チャネル数が変動しなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いることで、ST401〜ST404の処理を削減することができる。ST406で変動があった場合には上限値決定処理を終了する。
【0058】
ST403において、所定の閾値以下となる場合、ST407では、個別チャネル電力算出部205が個別チャネル送信処理部106から出力された信号に基づいて、個別チャネルの送信電力を算出する。
【0059】
ST408では、ST401及びST407において算出した共通チャネルの送信電力と個別チャネルの送信電力とを上限値算出部206で加算し、さらに基地局装置が送信可能な最大送信電力から加算結果を減算することで、減算結果を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。これにより、上限値決定に要する演算量を増加させることなく、精度よく上限値を算出することができる。
【0060】
ST409では、上限値算出部206が算出した上限値を共用チャネル送信処理部108に通知する。ST410では、個別チャネル数変動検出部201が通信中の個別チャネル数に変動があったか否かを検出し、変動がなかった場合にはST407に戻り、個別チャネル数の変動が検出されるまでST407〜ST409の処理が繰り返される。これにより、個別チャネル数が変動しなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いることで、ST401〜ST403の処理を削減することができる。ST410で変動があった場合には上限値決定処理を終了する。なお、上限値決定処理を終了した後は、再度ST401から処理が繰り返される。
【0061】
このように本実施の形態によれば、通信中の個別チャネル数が所定の閾値以下の場合には、個別チャネルの送信電力制御周期(短周期)で送信電力の算出を行い、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を求め、通信中の個別チャネル数が所定の閾値を越える場合には、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値に予め定められた固定値を用いることにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができるので、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができると共に、ハードウェア及びソフトウェアによる処理量を低減することができる。
【0062】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成は図1の上限値決定部107を上限値決定部500に変更しただけなので、図1を代用し、その詳しい説明は省略する。
【0063】
図5は、本発明の実施の形態2に係る上限値決定部500の内部構成を示すブロック図である。ただし、図5が図2と共通する部分には図2と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図5が図2と異なる点は、閾値判定部203を削除した点と、算出周期設定部501を設けた点と、個別チャネル電力算出部205を個別チャネル電力算出部502に、上限値算出部206を上限値算出部503にそれぞれ変更した点である。
【0064】
図5において、個別チャネル数算出部202は、受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出し、算出結果を算出周期設定部501に出力する。
【0065】
算出周期設定部501は、個別チャネル数算出部202から出力された通信中の個別チャネル数に応じて個別チャネルの電力算出周期を設定し、個別チャネル電力算出部502に通知する。個別チャネル数と算出周期は比例関係にあるため、具体的には、個別チャネル数が多いときは算出周期を長く設定し、個別チャネル数が少ないときは算出周期を短く設定する。
【0066】
個別チャネル電力算出部502は、算出周期設定部501から通知された周期に従って、個別チャネル送信処理部106から出力された信号に基づいて個別チャネルの送信電力を算出する。これにより、個別チャネル電力算出部502は、通信中の個別チャネル数に応じた周期で送信電力の算出を行うことになる。算出結果は上限値算出部503に出力される。
【0067】
上限値算出部503は、個別チャネル電力算出部502から出力された個別チャネルの送信電力と、共通チャネル電力算出部204から出力された共通チャネルの送信電力とを加算し、予め記憶されている基地局装置が送信可能な最大送信電力から共通チャネルと個別チャネルの送信電力和を減算する。この減算によって得られた結果を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。算出された上限値は、共用チャネル送信処理部108に通知される。上限値算出部503においても、算出周期設定部501で設定された周期で上限値が算出されることになる。
【0068】
ここで、算出周期設定部501が通信中の個別チャネル数に応じて、個別チャネルの送信電力算出周期を設定することについて説明する。実施の形態1で図を用いて説明したように、本発明は統計多重効果に着目してなされたものである。すなわち、ここでいう統計多重効果とは、個別チャネルの送信電力における時間変動は、個別チャネル数が少ないほど大きく、個別チャネル数が多いほど小さい傾向があることをいう。具体的には、本実施の形態では、送信電力の時間変動がほとんど変動しない周期が、個別チャネル数に対応していることに着目したものである。さらにいうと、個別チャネル数が少ない場合には、送信電力の時間変動が大きく、送信電力がほとんど変動しない周期は短い。また、個別チャネル数が多くなるに従って送信電力の時間変動が小さくなり、送信電力がほとんど変動しない周期は徐々に長くなる。
【0069】
このことを利用して、個別チャネル数が少ない場合には、個別チャネルの送信電力算出周期を短くし、時間変動の大きい送信電力を算出する。算出周期を短くしても、個別チャネル数が少ないので、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を増大させることはない。また、個別チャネル数が多い場合には、個別チャネルの送信電力算出周期を長くし、送信電力を算出する。算出周期を長くしても、送信電力の時間変動が少ないので、算出精度が劣化することはない。これにより、個別チャネルの送信電力に基づいて、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定することから、上限値の算出に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく算出することができる。したがって、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができると共に、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を低減することができる。
【0070】
次に、上記構成を有する上限値決定部500における処理手順について図を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態2における上限値決定部500の処理手順を示すフロー図である。この図において、ST601では、共通チャネル電力算出部204が共通チャネルの電力を算出する。
【0071】
ST602では、個別チャネル数算出部202が受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出する。
【0072】
ST603では、算出周期設定部501が個別チャネルの送信電力の算出周期を個別チャネル数に応じて設定する。
【0073】
ST604では、個別チャネル電力算出部502がST603で設定された算出周期で個別チャネルの送信電力を算出する。
【0074】
ST605では、ST603で設定された算出周期で、ST601及びST604において算出した共通チャネルの送信電力と個別チャネルの送信電力とを上限値算出部503で加算し、さらに基地局装置の送信可能な最大送信電力から加算結果を減算することで、減算結果を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。これにより、上限値決定に要する演算量を増加させることなく、上限値を精度よく算出することができる。ST606では、上限値算出部503が算出した上限値を共用チャネル送信処理部108に通知する。
【0075】
ST607では、個別チャネル数変動検出部201が通信中の個別チャネル数に変動があったか否かを検出し、変動がなかった場合にはST604に戻り、個別チャネル数の変動が検出されるまでST604〜ST606の処理が繰り返される。これにより、個別チャネル数が変動しなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いることで、ST601〜ST603の処理を削減することができる。ST607で変動があった場合には上限値決定処理を終了する。なお、上限値決定処理を終了した後は、再度ST601から処理が繰り返される。
【0076】
このように本実施の形態によれば、通信中の個別チャネル数に応じて、個別チャネルの送信電力算出周期を設定し、設定した周期で算出した個別チャネルの送信電力に基づいて共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定することにより、上限値の決定に要する単位時間当たりの演算量を削減することができるうえ、上限値を精度よく決定することができるので、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができると共に、ハードウェア及びソフトウェアの処理量を低減することができる。
【0077】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成は図1の上限値決定部107を上限値決定部700に変更しただけなので、図1を代用し、その詳しい説明は省略する。
【0078】
図7は、本発明の実施の形態3における上限値決定部700の内部構成を示すブロック図である。ただし、図7が図5と共通する部分には図5と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図7が図5と異なる点は、伝送レート算出部701及び距離推定部702を追加した点と、個別チャネル電力算出部502を個別チャネル電力算出部703に変更した点である。
【0079】
図7において、個別チャネル数算出部202は、受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出し、算出結果を算出周期設定部501及び個別チャネル電力算出部703に出力する。
【0080】
伝送レート算出部701は、個別チャネル送信処理部106から出力された信号に基づいて、個別チャネルの伝送レートを算出し、算出結果を個別チャネル電力算出部703に出力する。
【0081】
距離推定部702は、受信処理部104から出力された受信プロファイル等に基づいて、通信中の通信端末装置までの距離を推定し、推定結果を個別チャネル電力算出部703に出力する。
【0082】
個別チャネル電力算出部703は、算出周期設定部501で設定された周期に従って、伝送レート算出部701から出力された算出結果と、距離推定部702から出力された推定結果及び個別チャネル数算出部202から出力された個別チャネル数とに基づいて、個別チャネルの送信電力を算出する。算出結果は上限値算出部503に出力される。
【0083】
ここで、個別チャネルの伝送レートと基地局装置から通信端末装置までの距離とから、送信電力の大きさを算出できることについて説明する。一般に、伝送レートが高ければ送信電力は高く、伝送レートが低ければ送信電力は低い傾向がある。また、距離が遠ければ送信電力は高く、距離が近ければ送信電力は低い傾向がある。このことから、伝送レートと距離との組み合わせに基づいて、個別チャネルの送信電力を算出することができる。このため、上限値算出部503は、伝送レートをいくつかの範囲に分け、また、距離をいくつかの範囲に分け、それぞれの範囲を対応させた場合の送信電力を予めまとめたテーブルを備えてもよい。この場合、このテーブルに基づいて送信電力を検索することになる。
【0084】
実施の形態2では、個別チャネルの送信電力の時間変動に対応した算出周期を設定しており、通信中の個別チャネル数が少ない場合には送信電力の時間変動が大きいため、送信電力の算出周期は短くなる。本実施の形態では、時間変動の小さい伝送レート及び距離に基づいて送信電力を算出することにより、通信中の個別チャネル数が少ない場合でも、伝送レートや距離は短い周期で大きく変動することはないので、個別チャネルの送信電力算出周期を長くすることができ、単位時間当たりの演算量を削減することができる。これにより、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を軽減することができる。
【0085】
次に、上記構成を有する上限値決定部700における処理手順について図を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態3における上限値決定部700の処理手順を示すフロー図である。この図において、ST801では、共通チャネル電力算出部204が共通チャネルの電力を算出する。
【0086】
ST802では、個別チャネル数算出部202が受信処理部104から出力された信号に基づいて、通信中の個別チャネル数を算出する。
【0087】
ST803では、算出周期設定部501が個別チャネルの送信電力の算出周期を個別チャネル数に応じて設定する。
【0088】
ST804では、伝送レート算出部701が個別チャネルの伝送レートを算出し、ST805では、距離推定部702が通信端末装置(UE)までの距離を推定する。
【0089】
ST806では、ST803で設定された算出周期で、ST804及びST805で求めた伝送レートと通信端末装置までの距離とに基づいて、上限値算出部503が個別チャネルの送信電力を算出し、共通チャネル及び個別チャネルの送信電力を加算する。さらに、基地局装置の送信可能な最大送信電力から加算結果を減算し、減算結果を共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする。これにより、上限値決定に要する演算量を増加させることなく、上限値を精度よく算出することができる。ST807では、算出した上限値を共用チャネル送信処理部108に通知する。
【0090】
ST808では、個別チャネル数変動検出部201が通信中の個別チャネル数に変動があったか否かを検出し、変動がなかった場合にはST804に戻り、個別チャネル数の変動が検出されるまでST804〜ST807の処理が繰り返される。これにより、個別チャネル数が変動しなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いることで、ST801〜ST803の処理を削減することができる。ST808で変動があった場合には上限値決定処理を終了する。なお、上限値決定処理を終了した後は、再度ST801から処理が繰り返される。
【0091】
このように本実施の形態によれば、時間変動の少ない伝送レート及び通信端末装置までの距離に基づいて、個別チャネルの送信電力を算出することにより、個別チャネルの送信電力算出周期を長くすることができるので、単位時間当たりの演算量を減らすことができ、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を軽減することができる。
【0092】
なお、上述した各実施の形態における上限値算出部の各機能を一つの上限値算出部が有し、適宜切り替えて使用するようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信中の個別チャネル数に応じて、共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を変更し、変更した仕方により決定した上限値の範囲内で共用チャネルの送信電力制御を行うことにより、基地局装置の送信出力性能を有効に発揮することができると共に、ハードウェア及びソフトウェアの処理負担を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における上限値決定部の内部構成を示すブロック図
【図3】共通チャネル及び個別チャネルの送信電力の時間変動を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における上限値決定部の処理手順を示すフロー図
【図5】本発明の実施の形態2における上限値決定部の内部構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2における上限値決定部の処理手順を示すフロー図
【図7】本発明の実施の形態3における上限値決定部の内部構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態3における上限値決定部の処理手順を示すフロー図
【符号の説明】
104 受信処理部
105 共通チャネル送信処理部
106 個別チャネル送信処理部
107、500、700 上限値決定部
108 共用チャネル送信処理部
201 個別チャネル数変動検出部
202 個別チャネル数算出部
203 閾値判定部
204 共通チャネル電力算出部
205、502、703 個別チャネル電力算出部
206、503 上限値算出部
501 算出周期設定部
701 伝送レート算出部
702 距離推定部

Claims (10)

  1. 基地局装置の通信エリア内に存在する通信端末装置に制御情報を伝送する共通チャネルと、通信端末装置毎に割り当てられ、個別データを伝送する個別チャネルと、複数の通信端末装置で共用する共用チャネルとを用いる通信方式の各チャネルの送信電力を制御する送信電力制御方法であって、
    前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を複数用意しておき、用意した複数の上限値の決定の仕方の中から通信中の個別チャネル数に応じた上限値の決定の仕方を選択し、選択した決定の仕方で前記上限値を決定し、決定した上限値の範囲内で前記共用チャネルの送信電力を制御することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 通信中の個別チャネル数が所定値以下の場合、基地局装置が送信可能な最大送信電力から前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を差し引いた差分値を前記共用チャネルに割り当てる上限値とし、
    通信中の個別チャネル数が所定値を越える場合、予め設定された固定値を前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信電力制御方法。
  3. 前記所定値として、前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を所定の時間内で算出可能な個別チャネル数とすることを特徴とする請求項2に記載の送信電力制御方法。
  4. 通信中の個別チャネル数に応じて、前記共通チャネルと前記通信中の個別チャネルの送信電力和を算出する周期を変動させることを特徴とする請求項1に記載の送信電力制御方法。
  5. 前記通信中の個別チャネルの送信電力は、通信中の個別チャネル数、個別チャネルの伝送レート及び通信中の通信端末装置までの距離に基づいて算出されることを特徴とする請求項4に記載の送信電力制御方法。
  6. 所定のタイミングで通信中の個別チャネル数が変動したか否かを検出し、変動があった場合には個別チャネル数を再度算出し、変動がなかった場合には既に算出した個別チャネル数を用いるようにすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  7. 基地局装置の通信エリア内に存在する通信端末装置に制御情報を伝送する共通チャネルと、通信端末装置毎に割り当てられ、個別データを伝送する個別チャネルと、複数の通信端末装置で共用する共用チャネルとを用いる通信方式の各チャネルの送信電力を制御する送信電力制御装置であって、
    前記共用チャネルに割り当てる送信電力の上限値を決定する仕方を複数有し、複数の上限値の決定の仕方の中から個別チャネル数に応じた上限値の決定の仕方で前記上限値を決定する上限値決定手段と、
    前記決定された上限値の範囲内で前記共用チャネルの送信電力を制御する共用チャネル送信電力制御手段と、
    を具備することを特徴とする送信電力制御装置。
  8. 前記上限値決定手段は、
    通信中の個別チャネル数を算出する個別チャネル数算出手段と、
    前記個別チャネル数算出手段により算出された通信中の個別チャネル数と所定の閾値との閾値判定を行う判定手段と、
    前記通信中の個別チャネルの送信電力を算出する個別チャネル送信電力算出手段と、
    前記共通チャネルの送信電力を算出する共通チャネル電力算出手段と、
    前記判定手段での判定結果が閾値以下の場合、基地局装置が送信可能な最大送信電力から前記共通チャネル及び前記通信中の個別チャネルの送信電力和を差し引いた送信電力分を前記共用チャネルに割り当てる上限値とし、前記判定手段での判定結果が閾値を越える場合、予め設定された送信電力を前記共用チャネル割り当てる上限値とする上限値算出手段と、
    を具備することを特徴とする請求項7に記載の送信電力制御装置。
  9. 前記上限値決定手段は、
    個別チャネル数に応じて、前記共通チャネルと前記通信中の個別チャネルの送信電力和を算出する周期を設定する算出周期設定手段を具備することを特徴とする請求項7に記載の送信電力制御装置。
  10. 上限値決定手段は、
    通信中の個別チャネルの送信電力を算出する個別チャネル送信電力算出手段と、
    個別チャネルの伝送レートを算出する伝送レート算出手段と、
    通信中の通信端末装置までの距離を推定する距離推定手段と、
    を具備し、
    前記個別チャネル送信電力算出手段は、
    前記伝送レート算出手段で算出された伝送レート、前記距離推定手段で推定された距離及び通信中の個別チャネル数に基づいて個別チャネルの送信電力を算出することを特徴とする請求項7に記載の送信電力制御装置。
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