JP3595778B2 - 基地局装置及びチャネル割当て方法 - Google Patents

基地局装置及びチャネル割当て方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャネル棲み分けを行う無線通信システムに用いられる基地局装置及びチャネル割当て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチャネル割当て方法の一例を、資料(Channel Segregation a Distributed Adaptive Channel Allocation Scheme for Mobile Communication Systems, IEICE TRANSACTIONS, VOL.E74, NO.6 JUNE 1991)に基づいて説明する。図25は、この資料から起こしたフロー図である。
【0003】
まず、基地局装置は、それぞれのチャネル(無線リソース)に優先度関数Pi(iはチャネル番号)を定義する。この状態で、呼が発生したら、”最も優先度関数が高く”かつ”busy(ビジー)”でないチャネルを観測用に設定し、当該チャネルの干渉波電力を測定する(ST1:ステップ1)。
【0004】
そして、干渉波電力が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ST2)。この判定において、干渉波電力が所定の閾値より大きければ、当該チャネルを”busy”に設定する(ST3)。これに対して、干渉波電力が所定の閾値以下であれば、当該チャネルを”idle(アイドル)”に設定する(ST4)。
【0005】
当該チャネルが”idle”であった場合、基地局装置は当該チャネルを用いて通信を開始し、当該チャネルの優先度関数を増加させる(ST5)。これに対して、当該チャネルが”busy”ならば、基地局装置は、当該チャネルの優先度関数を下げる(ST6)。そして、次に優先度関数が高いチャネルを観測用に設定して、ST1に戻る(ST7)。なお、全てのチャネルが”busy”の時は呼損とする。
【0006】
このように、チャネル毎の優先度関数を管理することにより、ある基地局で優先度関数(利用できる可能性)が高くなったチャネルは、自然と他の周辺基地局で優先度関数が低くなる。このようなアルゴリズムを「チャネル棲み分け」と呼んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チャネル棲み分けは、チャネル検索の順序を過去の履歴情報のみで決定するため、チャネル検索を行う時点での情報を利用していない問題がある。具体的には、あるチャネルが頻繁に使用され優先度テーブルが高くなっていたとする。ところが、そのチャネルの使用が少ないときに、他セルで同一チャネルが使用された場合、干渉が大きく、割当てができないにも関わらず、優先度テーブルに従ってそのチャネルが使用できるかどうか測定を繰り返すこととなる。
【0008】
また、上記従来のチャネル割当て方法は、呼接続要求があった場合のみ優先度テーブルの更新を行うので、呼接続要求が長時間に渡って発生しないと、その間、優先度テーブルの内容が更新されない。また、上記従来のチャネル割当て方法は、割当て可能なチャネルが検索されると、当該チャネルより優先度関数が低いチャネルについては優先度関数の更新を行わない。優先度テーブルの内容が長時間に渡って更新されず、その間に他セルのスロット割当て状態が変化してしまうと、現状の回線品質を反映しない優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行ってしまうこととなる。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、チャネル棲み分けを促進すると共に効率の良いチャネル検索ができ、現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができる基地局装置及びチャネル割当て方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の基地局装置は、全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を記憶する記憶手段と、前記上り/下りの優先度関数に基づいてチャネル割当てを行うとともに上り回線のチャネル割当て時には下り回線の同チャネルの優先度関数を更新し、下り回線のチャネル割当て時には上り回線の同チャネル優先度関数を更新するチャネル割当て手段とを具備し、前記チャネル割当て手段は、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げ、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げる構成を採る。
【0024】
この構成により、チャネルが割当てられていない回線の優先度関数を更新することができるので、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまうことを防止することができる。
【0025】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段は、チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えたチャネルの優先度関数を所定値に設定する構成を採る。
【0026】
この構成により、上下回線が切り替わったチャネルの優先度関数を抑えることができるので、急激に上下回線を切替わってしまうことを防止することができる。
【0027】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段は、所望波電力と干渉波電力の大小関係に基づいて優先度関数を更新する構成を採る。
【0028】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段は、所望波電力の変動が小さく且つ干渉波電力が増加している時に優先度関数を下げる構成を採る。
【0029】
これらの構成により、他の基地局や移動局の通信開始によって干渉信号が増加し、これによってハンドオーバを行う必要があるときでも、干渉を受けやすいチャネルの優先順位を下げることができるので、当該チャネルのハンドオーバの機会を減らすことができる。
【0036】
本発明の基地局装置は、CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数を記憶する記憶手段と、前記各スロットの優先度関数に基づいて検索対象のスロットを選択するスロット選択手段と、前記選択されたスロットの伝搬路品質推定値に基づいてチャネル割当てを行うとともに前記優先度関数を更新するチャネル割当て手段とを具備し、チャネル割当て手段は、コード多重数が閾値以下のスロットの優先度関数を下げ、コード多重数が前記閾値より大きいスロットの優先度関数を上げる構成を採る。
【0037】
この構成により、チャネル割当て時にコード多重数が多いスロットからチャネル検索を行うことができるので、コードプーリングの状態を維持することができる。
【0038】
本発明の基地局装置は、CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、伝送レート毎の閾値と伝送レート毎の各スロットの優先度関数を記憶する記憶手段と、接続要求があった呼の伝送レートの優先度関数が高い順に検索対象スロットを選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が、前記接続要求があった呼の伝送レートの閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備する構成を採る。
【0041】
この構成により、伝送レート毎に閾値を設定し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順にスロットを選択してチャネル検索を行うことができるので、CDMA/TDD通信方式においてマルチレート伝送方式の場合に効率良くチャネル棲み分けを行うことができる。
【0042】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段は、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加させる構成を採る。
【0043】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させる構成を採る。
【0044】
これらの構成により、チャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うことができるので、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0045】
本発明の基地局装置は、CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数及びコード多重数を記憶する記憶手段と、未だ検索対象として選択されていない選択候補スロットの中でコード多重数が最大のものの中から検索対象のスロットを選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備する構成を採る。
【0047】
本発明の基地局装置は、スロット選択手段は、コード多重数が最大の選択候補スロットの中で優先度関数が最も高いものを検索対象として選択する構成を採る。
【0048】
これらの構成により、コード多重数が最大のスロットの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を行うことができるので、CDMA/TDD通信方式において自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことができる。
【0049】
さらに、コード多重数が大きいスロットは、周辺基地局において通信に用いられている可能性が低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いため、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0050】
本発明の基地局装置は、CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数及びコード多重数を記憶する記憶手段と、各スロットの優先度関数及び各スロットのコード多重数を媒介変数とする選択順位関数を算出する選択順位算出手段と、未だ検索対象として選択されていないスロットの中で前記選択順位関数が最も高いものを検索対象として選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備する構成を採る。
【0051】
本発明の基地局装置は、選択順位算出手段が、各スロットの選択順位関数を、当該スロットの優先度関数に重み係数を乗算した値に当該スロットのコード多重数を加算して算出する構成を採る。
【0052】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段が、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てる構成を採る。
【0053】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段が、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加させる構成を採る。
【0054】
本発明の基地局装置は、チャネル割当て手段が、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させる構成を採る。
【0055】
これらの構成により、チャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うことができるので、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0071】
本発明のチャネル割当て方法は、全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御し、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げる方法をとる。
【0072】
本発明のチャネル割当て方法は、全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御し、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げる方法をとる。
【0073】
これらの方法により、チャネルが割当てられていない回線の優先度関数を更新することができるので、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまうことを防止することができる。
【0074】
本発明のチャネル割当て方法は、チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えたチャネルの優先度関数を所定値に設定する方法を採る。
【0075】
この方法により、上下回線が切り替わったチャネルの優先度関数を抑えることができるので、急激に上下回線を切替わってしまうことを防止することができる。
【0078】
本発明のチャネル割当て方法は、CDMA/TDD通信方式の無線通信において、接続要求があった呼の伝送レートの優先度関数が高い順に検索対象スロットを選択し、選択されたスロットの受信干渉電力が、前記接続要求があった呼の伝送レートの閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てる方法をとる。
【0079】
この方法により、伝送レート毎に閾値を設定し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順にスロットを選択してチャネル検索を行うことができるので、CDMA/TDD通信方式においてマルチレート伝送方式の場合に効率良くチャネル棲み分けを行うことができる。
【0080】
本発明のチャネル割当て方法は、CDMA/TDD通信方式の無線通信において、未だ検索対象として選択されていない選択候補スロットの中でコード多重数が最大のものの中から検索対象のスロットを選択し、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てる方法をとる。
【0081】
この方法により、コード多重数が最大のスロットの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を行うことにより、CDMA/TDD通信方式において自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことができる。
【0082】
さらに、コード多重数が大きいスロットは、周辺基地局において通信に用いられている可能性が低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いため、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0085】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、チャネル割当てにおいて、終呼の発生したチャネルは呼を収容できる可能性が高くなることから、終呼のあったチャネルを優先的に検索して、効率の良いチャネル検索を行うこと、及び、一定周期経過後や終呼が有ったタイミング等、チャネル割当てを行うとき以外のタイミングでも優先度テーブルの更新処理を行うことである。
【0086】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0087】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【0088】
図1において、通信端末装置100は、変調波信号の送受信を行なう送受信回路101と、送信信号を符号化する符号化回路102と、送受信回路101で復調された受信信号から所望のデータを復号する復号回路103と、を備えて構成される。さらに、通信端末装置100は、送受信回路101で復調された受信信号から干渉波電力を測定してその結果を出力する干渉電力測定回路104と、干渉電力測定回路104からの出力と送信信号とを多重化して符号化回路102に出力する多重回路105と、を備えて構成される。
【0089】
図2は、実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。
【0090】
図2において、基地局装置200は、変調波信号の送受信を行なう送受信回路201と、送信信号を符号化する符号化回路202と、送受信回路201で復調された受信信号から所望のデータを復号する復号回路203と、を備えて構成される。
【0091】
また、基地局装置200は、復号回路203で復号されたデータから通信端末装置100より送信された干渉波電力の情報を分離する分離回路204と、送受信回路201で復調された受信信号からチャネルの占有状況を調べて、得られた結果をチャネル情報として出力する伝搬路測定回路205と、を備えて構成される。
【0092】
さらに、基地局装置200は、チャネルの割当てを行なうチャネル割当て回路206と、全てのスロットに対して優先度関数とスロットに終呼が発生した順である終呼順を記録する優先度テーブル207と、優先度テーブル207の更新を行うテーブル更新回路208と、を備えて構成される。
【0093】
次に、チャネル割当て回路206とテーブル更新回路208のチャネル検索における詳細な動作について説明する。
【0094】
テーブル更新回路208は、チャネル割当て回路206から出力されたチャネル割当て情報に基づいて、優先度テーブル207の優先度情報を更新する。具体的には、テーブル更新回路208は、チャネルを割当てたスロットの優先度の値を増加させ、チャネルを割当てることができなかったスロットの優先度の値を減少させる。また、テーブル更新回路208は、スロットに終呼のあった場合、スロットに終呼が発生した順である終呼順を優先度テーブル207に記録する。
【0095】
チャネル割当て回路206は、新たなチャネル割当ての要求があると、優先度テーブル207を参照して、まず、最後に終呼が発生したスロットを空きスロット候補として、新たなチャネルが割当てられるか否か調べ、スロットに空きがある場合、新たなチャネルを割当てる。
【0096】
また、チャネル割当て回路206は、先に選択した空きスロット候補でチャネル割当てできなかった場合、テーブル参照時から時間的に終呼の発生した時刻が近い順に空きスロット候補を選択して、チャネルが割当てられるか調べる。
【0097】
そして、チャネル割当て回路206は、終呼が発生したスロットを所定数検索してチャネル割当てできなかった場合、優先度テーブル207の優先度関数を参照して空きスロット候補を選択し、チャネルが割当てられるか調べる。
【0098】
次に空きスロット候補の選択の例を説明する。
【0099】
図3は、実施の形態1に係る基地局装置における優先度テーブルの内部構成の例を示す図である。
【0100】
優先度テーブル207は、図3に示すようにスロット毎にスロット番号と、スロットの優先度関数と、スロットに終呼が発生した順である終呼順とを関連づけて保存されている。図3において(#1〜#13)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、スロット#3の優先度関数の値は「0.65」であり、終呼順は「3」である。
【0101】
以下、終呼によるスロットの優先検索数を「2」とした場合の例について説明する。
【0102】
チャネル割当て回路206は、まず優先度テーブル207の終呼順を参照し、最後に終呼のあったスロットを検索する。具体的には終呼順の一番大きいスロット#3を検索する。
【0103】
スロット#3にチャネル割当てが不可能である場合、テーブル更新回路208は、スロット#3の優先度関数の値を減少させ、チャネル割当て回路206は、スロット#3より以前に終呼のあったスロット#9を検索する。
【0104】
スロット#9にチャネル割当てが不可能である場合、テーブル更新回路208は、スロット#9の優先度関数の値を減少させ、チャネル割当て回路206は、終呼によるスロットの優先検索数が「2」であることから、次に優先度関数の値が大きい順にスロットを検索する。具体的には、すでに検索したスロット#3とスロット#9を除いたスロットの中で優先度関数の値が「0.85」で最も高いスロット#1を検索する。
【0105】
以降、チャネル割当て回路206は、優先度関数の値が高い順にスロットを検索する。
【0106】
次に、上記構成の基地局装置200におけるチャネル割当て方法について図4のフロー図を用いて説明する。
【0107】
ST301では、チャネル割当て回路206が、優先度テーブル207を参照して、スロットに終呼が発生した順である終呼順が大きいスロットから空きスロット候補として選択する。
【0108】
ST301において終呼の発生した空きスロット候補がある場合、ST302では、チャネル割当て回路206が、空きスロット候補の受信干渉電力値が閾値より小さいか否かを判断する。
【0109】
ST302において受信干渉電力値が閾値より小さい場合、ST303では、テーブル更新回路208が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優先度関数の値を増加させる。ST304では、チャネル割当て回路206が、前記候補スロットにチャネルを割当てて処理を終了する。
【0110】
ST302において受信干渉電力値が閾値以上である場合、ST305では、テーブル更新回路208が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優先度関数の値を減少させる。ST306では、チャネル割当て回路206が、受信干渉電力値が閾値以上である空きスロット候補を候補から外し、ST301に戻る。
【0111】
ST301において、終呼の発生した空きスロット候補がない場合、ST307では、チャネル割当て回路206が、優先度テーブル207を参照して、優先度関数の値が大きいスロットから空きスロット候補に選択する。
【0112】
ST307において空きスロット候補がない場合、ST308では、チャネル割当て回路206が、呼損処理を行い処理を終了する。
【0113】
ST307において空きスロット候補がある場合、ST309では、チャネル割当て回路206が、空きスロット候補の受信干渉電力値が閾値より小さいか否かを判断し、受信干渉電力値が閾値より小さい場合、ST303に進む。
【0114】
ST309において受信干渉電力値が閾値以上である場合、ST310では、テーブル更新回路208が、優先度テーブル207の空きスロット候補の優先度関数の値を減少させる。ST311では、チャネル割当て回路206が、受信干渉電力値が閾値以上である空きスロット候補を候補から外し、ST307に戻る。
【0115】
このように、本実施の形態の無線通信装置によれば、終呼のあったチャネルを優先的に検索することにより、終呼のあったチャネルは呼を収容できる可能性が高いことから、呼を収容することが可能なチャネルを優先的に検索することができるので、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0116】
また、本実施の形態の無線通信装置によれば、終呼のあったチャネルを検索して、収容可能なチャネルが見つからない場合でも、呼を収容することが可能なチャネルを発見することができる。
【0117】
なお、スロットに終呼が発生した順である終呼順の情報に所定の時間の有効期限を設けることもできる。例えば、テーブル更新回路208は、終呼が発生した時刻から所定の時間が経過した終呼順の情報を優先度テーブル207から削除する。
【0118】
このように、終呼の発生したチャネルの順の情報を所定の時刻が経過した後に削除して、呼を収容できる可能性が低くなるチャネルを優先的に検索する対象から外すことにより、呼を収容することが可能なチャネルを優先的に検索することができるので、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0119】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る基地局装置における優先度テーブルの内部構成の例を示す図である。
【0120】
優先度テーブル207は、図5に示すようにスロット毎にスロット番号と、スロットの優先度関数と、スロットに終呼が発生した順である終呼順とが関連つけられて保存されている。図5において(#1〜#13)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、スロット#3の優先度関数の値は「0.65」であり、終呼順は「3」である。
【0121】
上記実施の形態1の無線通信装置でチャネル割当てを行うと、無線通信装置は、図5に示す優先テーブルを参照して、チャネル割当てを開始時刻から時間的に終呼の発生した時刻が近い順より遡って空きスロット候補を選択してチャネル検索を行うので、終呼が最後にあったスロット#11、次にスロット#13をチャネル検索する。
【0122】
しかし、スロット#11とスロット#13は、優先度関数の値が低く、他セルでこれらのスロットが使用されている可能性があり、干渉が大きくチャネル割当てができない可能性が高い。
【0123】
そこで、本実施の形態では、上記問題を解決するために終呼が一時的に大量に発生した場合に、終呼のあったスロットで、且つ優先度関数の値の大きさを比較して所定の順位以上であるスロットを優先的に検索して、呼を収容する可能性が低いスロットを優先的に検索する対象から外す。
【0124】
以下、優先度関数の値が大きい順に2番目までのスロットで、且つ終呼が発生したスロットを優先検索する場合を例にして説明する。
【0125】
チャネル割当て回路206は、新たなチャネル割当ての要求があると、優先度テーブル207を参照し、優先度関数の値が大きい順に2番目までのスロットで、且つ終呼が発生したスロットを空きスロット候補として選択し、新たなチャネルが割当てられるか否か調べ、スロットに空きがある場合、新たなチャネルを割当てる。
【0126】
図5の例では、スロット#5が条件を満たし、空きスロット候補として選択される。
【0127】
そして、チャネル割当て回路206は、上記条件で空きスロット候補を検索してチャネル割当てできなかった場合、優先度テーブル207の優先度関数を参照して空きスロット候補を選択し、チャネルが割当てられるか調べる。
【0128】
このように、本実施の形態の無線通信装置によれば、終呼が一時的に大量に発生した場合に、終呼のあったチャネルで、且つ優先度関数の値の大きさを比較して所定の順位以上であるチャネルを優先的に検索して、呼を収容できる可能性が低いチャネルを優先的に検索する対象から外すことにより、終呼による優先チャネル検索数を制限することができる。
【0129】
なお、上記実施の形態1、2は、上り回線と下り回線のそれぞれのチャネル割当てを行うことができる。また、上下回線がペアで割当てられている場合等では、基地局装置は片方の回線優先順位テーブルを所有すれば足りる。また、上記実施の形態1、2は、周波数分割多重通信等の多重通信に適用することもできる。この場合、時間分割多重通信で用いられるスロットの代わりに周波数分割等で複数存在するチャネルを検索して、呼を収容するチャネルに割当てる。
【0130】
(実施の形態3)
ここで、TDD通信方式において、非対称トラフィックに対応すべくスロットの上下回線を切り替える場合、切り替えと同時にチャネル検索のために用いられる優先度テーブルも切り替わる。しかしながら、従来のチャネル割当て方法においては、各チャネルにおける上り回線と下り回線の競合及び切替えを考慮していないので、その分、効率の良い運用ができないという問題がある。
【0131】
実施の形態3では、この問題を解決すべく、全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御するとともに、チャネル検索を行ったチャネルの逆回線のチャネルを制御する場合について説明する。
【0132】
図6は、本実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図6の基地局装置400において、図2の基地局装置200と共通する構成部分には図2と同一符号を付し説明を省略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実施の形態1に示した図1の通信端末装置100の構成と同一であるので説明を省略する。
【0133】
図6の基地局装置400は、図2の基地局装置200と比較して、伝搬路測定回路205、チャネル割当て回路206及びテーブル更新回路208を削除し、干渉電力測定回路401、上り回線優先度テーブル402、下り回線優先度テーブル403及びチャネル割当て回路404を追加した構成を採る。
【0134】
干渉電力測定回路401は、送受信装置201で復調された受信信号から干渉波電力を測定してその結果を出力する。上り回線優先度テーブル402と下り回線優先度テーブル403は、それぞれチャネル毎に設けられ、上り回線優先度テーブル402は、全てのチャネルに対して上り回線の優先度関数を記録する。下り回線優先度テーブル403は、全てのチャネルに対して下り回線優先度関数を記録する。
【0135】
チャネル割当て回路404は、通信端末装置100において測定された干渉波電力と、基地局装置400において測定された干渉波電力と、上り/下り回線識別信号を基に、上り回線又は下り回線でのチャネル割当てを行ない、更にチャネル割当て後に上り回線優先度テーブル402と下り回線優先度テーブル403の更新を行なう。チャネル割当ては、下り回線のチャネル割当て要求が多い場合、下り回線のチャネル割当ての回数が多くなり、優先度テーブルも下り回線の優先度関数が多くなる。逆に、上り回線のチャネル割当て要求が多い場合、上り回線のチャネル割当ての回数が多くなり、優先度テーブルも上り回線の優先度関数が多くなる。なお、上り/下り回線識別信号は、基地局装置400内より生成されるが、例えば無線ネットワークコントローラ(RNC)でチャネル割当てを行なう場合にはRNC装置になる。
【0136】
チャネル割当て時には、基地局装置400から通信端末装置100へ向けて干渉波電力を測定するスロットを指示する旨の信号が送られる。通信端末装置100はその指示を受け取ると、測定対象のスロットに対して干渉波電力の測定を行ない、その結果を基地局装置400へ向けて送信する。基地局装置400は、通信端末装置100から報告を受けた干渉波電力値をチャネル割当て回路404に出力すると共に、自局において当該スロットにおける干渉波電力の測定を行ない、その結果をチャネル割当て回路404に出力する。チャネル割当て回路404には、干渉波電力値の他に、割当てたいスロット番号と上り/下り回線の識別信号が送られる。
【0137】
次に、上記構成の通信端末装置100と基地局装置400におけるチャネル割当て動作について説明する。なお、通信端末装置100と基地局装置400の動作説明を別々に行なわないで、一括して説明することとする。
【0138】
(チャネル割当て)
図7は、本実施の形態に係るチャネル割当て処理を示すフロー図である。
【0139】
まず、ST501において、上り回線と下り回線の判定を行なう。上り回線の場合は、ST502へ進み、上り回線のチャネル割当てを行う。下り回線の場合は、ST503へ進み、下り回線のチャネル割当てを行う。
【0140】
基地局装置400は、上述したように、チャネル毎に上り回線優先度テーブル402と下り回線優先度テーブル403を持っているので、例えば下り回線のチャネル割当て要求が多い場合、下り回線のチャネル割当ての回数が多くなり、優先度テーブルも下り回線の優先度関数が高くなる。
【0141】
(上り回線のチャネル割当て処理)
図8は、本実施の形態に係る上り回線のチャネル割当て処理を示すフロー図である。
【0142】
上り回線のチャネル割当て要求があると、基地局装置400は、ST601において、優先度関数が高く、かつ、”busy”でないチャネルの干渉電力(干渉U)を測定する。
【0143】
次に、ST602で、基地局装置400は、干渉電力Uと閾値U1を比較する。この比較において、干渉電力Uが閾値U1よりも小さい場合は、上り回線の干渉電力が小さいので、上り回線の受信品質を確保できること判断する。したがって、干渉電力Uが閾値U1よりも小さい場合(YESの場合)は、ST603で当該チャネルを上り回線に割当てる。そして、ST604で当該チャネルの上り回線の優先度関数を上げる。次いで、ST605で当該チャネルの下り回線の優先度関数を下げる。
【0144】
一方、ST602において、干渉電力Uが閾値U1以上の場合(NOの場合)は、ST606で、当該チャネルの上り回線を”busy”に設定する。そして、ST607で当該チャネルの上り回線の優先度関数を下げる。次いで、ST608で当該チャネルの下り回線の優先度関数を上げる。
【0145】
次いで、ST609で全チャネルの測定終了か否かを判定し、残りのチャネルがある場合はST601から処理を繰り返す。全てのチャネルに対して、干渉電力Uが閾値U1以上の場合は、ST610でチャネル割当て不可能と判断して処理を抜ける。
【0146】
(下り回線のチャネル割当て処理)
図9は、本実施の形態に係る下り回線のチャネル割当て処理を示すフロー図である。
【0147】
下り回線のチャネル割当て要求があると、基地局装置400は、ST701で、通信端末装置100に優先度関数が高く、且つ”busy”でないチャネルの干渉波電力(干渉D)を測定させて、その結果を報告させる。
【0148】
次に、ST702で、基地局装置400は、干渉電力Dと閾値D1を比較する。この比較において、干渉電力Dが閾値D1よりも小さい場合は、下り回線の干渉が小さいので、下り回線の受信品質を確保できると判断する。したがって、干渉電力Dが閾値D1よりも小さい場合(YESの場合)は、ST703で当該チャネルを下り回線に割当てる。そして、ST704で当該チャネルの下り回線の優先度関数を上げる。次いで、ST705で当該チャネルの上り回線の優先度関数を下げる。
【0149】
一方、ST702において、干渉電力Dが閾値D1よりも大きい場合(NOの場合)は、ST706で、当該チャネルの下り回線を”busy”に設定する。そして、ST707で当該チャネルの下り回線の優先度関数を下げる。次いで、ST708で当該チャネルの上り回線の優先度関数を上げる。
【0150】
次いで、ST709で全チャネルの測定終了か否かを判定し、残りのチャネルがある場合はST701から処理を繰り返す。全てのチャネルに対して、干渉電力Dが閾値D1よりも大きい場合は、ST710においてチャネル割当て不可能と判断して処理を抜ける。
【0151】
このように、本実施の形態によれば、”上り回線”専用の優先度テーブルと”下り回線”専用の優先度テーブルをそれぞれ用意して個別に制御するので、上り/下りの割当てが混在する場合でも効率の良い運用を行うことができる。
【0152】
そして、優先度関数を上げたチャネルの逆回線チャネルの優先度関数を下げる、あるいは、優先度関数を下げたチャネルの逆回線チャネルの優先度関数を上げることにより、チャネルが割当てられていない回線の優先度関数を随時更新することができる。これにより、上下回線が切り替わったときに現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができ、無駄にチャネル検索を行ってしまうことを防止することができる。
【0153】
ここで、回線切替え時に優先度関数が高いと急激に上下回線を切替えてしまうことに繋がる。これは、擾乱等の影響から好ましくない。
【0154】
これに対し、チャネル割当て回路404が、チャネルの上下回線を切り替えるときに当該チャネルの優先度関数を中央値等の所定の値に再設定してもよい。これにより、上下回線が切り替わったチャネルの優先度関数を抑えることができるので、急激に上下回線を切替わってしまうことを防止することができ、しかも、優先度関数を計算するための演算量の削減を図ることができる。
【0155】
(ハンドオーバ時におけるチャネル割当ての優先度関数の更新処理)
次に、図10に示すフロー図を参照しながら、ハンドオーバ時におけるチャネル割当ての優先度関数の更新処理について説明する。
【0156】
ハンドオーバが起きる契機は以下の2点又はその複合が考えられる。
【0157】
(1)通信端末装置の移動により所望波電力が小さくなった場合
(2)他の基地局装置または移動機の送信開始に伴い、干渉波電力が増加した場合
上記(2)の場合で、所望波電力が小さいにも関わらず、ハンドオーバが発生した場合、その時のチャネルは干渉を受けやすく、且つその干渉によって通信の維持が困難となる確率が高いと言える。
【0158】
そこで、図10のST801で、所望波電力の大きさ、及び、干渉波電力の増加量を判定する。そして、所望波電力の変動が小さく、かつ、干渉波電力の増加した場合は、ST802で当該チャネルの上り(または下り)の優先度関数を下げる。
【0159】
このように、他の基地局や移動局の通信開始によって干渉信号が増加し、これが原因でハンドオーバが必要になる場合には、干渉を受けやすいチャネルの優先度関数を下げるので、ハンドオーバの機会を減らすことができる。
【0160】
なお、上記フロー図は、プログラム化されてデータとしてメモリ等に記憶されており、図示せぬ制御部が、この記憶されたプログラムに従ってチャネル割当て制御を行なう。このプログラムは、当然ながら通信端末装置100用と基地局装置400用に分かれる。
【0161】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図である。通信端末装置900は、多重回路901と、変調回路902と、拡散回路903と、送受信回路904と、逆拡散回路905と、復調回路906と、分離回路907と、干渉電力測定回路908と、から主に構成されている。
【0162】
多重回路901は、干渉電力測定回路908から出力された干渉電力情報と送信信号とを多重して変調回路902に出力する。変調回路902は、多重回路901の出力信号に対してQPSK等の一次変調を行い、拡散回路903に出力する。拡散回路903は、変調回路902の出力信号に対して所定の拡散符号を乗算し、送受信回路904に出力する。
【0163】
送受信回路904は、割当てられたスロットにおいて変調波信号の送受信を行う。具体的には、拡散回路903の出力信号を無線周波数に変換して増幅し、アンテナから無線送信する。また、アンテナに受信された信号を増幅してベースバンドに周波数変換し、逆拡散回路905に出力する。
【0164】
逆拡散回路905は、送受信回路904の出力信号に対して通信相手と同一の拡散符号を乗算し、復調回路906及び干渉電力測定回路908に出力する。復調回路906は、逆拡散回路905の出力信号を復調して分離回路907に出力する。分離回路907は、復調回路906の出力信号からチャネル割当て情報を分離し、送受信回路904に出力する。干渉電力測定回路908は、逆拡散回路905の出力信号から下り回線の受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報として多重回路901に出力する。
【0165】
図12は、本実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。基地局装置1000は、多重回路1001と、変調回路1002と、拡散回路1003と、送受信回路1004と、逆拡散回路1005と、復調回路1006と、分離回路1007と、干渉電力測定回路1008と、上り回線優先度テーブル1009と、下り回線優先度テーブル1010と、タイミング制御回路1011と、スロット選択回路1012と、チャネル割当て回路1013と、から主に構成されている。
【0166】
多重回路1001は、チャネル割当て回路1013から出力されたチャネル割当て情報と送信信号とを多重して変調回路1002に出力する。変調回路1002は、多重回路1001の出力信号に対してQPSK等の一次変調を行い、拡散回路1003に出力する。拡散回路1003は、変調回路1002の出力信号に対して所定の拡散符号を乗算し、送受信回路1004に出力する。
【0167】
送受信回路1004は、割当てられたスロットにおいて変調波信号の送受信を行う。具体的には、拡散回路1003の出力信号を無線周波数に変換して増幅し、アンテナから無線送信する。また、アンテナに受信された信号を増幅してベースバンドに周波数変換し、逆拡散回路1005に出力する。
【0168】
逆拡散回路1005は、送受信回路1004の出力信号に対して通信相手と同一の拡散符号を乗算し、復調回路1006及び干渉電力測定回路1008に出力する。復調回路1006は、逆拡散回路1005の出力信号を復調して分離回路1007に出力する。分離回路1007は、復調回路1006の出力信号から干渉電力情報を分離してチャネル割当て回路1013に出力する。干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路1005の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定し、チャネル割当て回路1013に測定結果を出力する。
【0169】
上り回線優先度テーブル1009は、スロット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。下り回線優先度テーブル1010は、スロット毎に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0170】
タイミング制御回路1011は、所定のタイミングで、スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013に対して優先度テーブル更新処理開始を指示する。
【0171】
スロット選択回路1012は、タイミング制御回路1011から指示されたタイミングで、上り回線優先度テーブル1009あるいは下り回線優先度テーブル1010に記録された優先度関数に基づいて、チャネル検索を行うスロット(以下、「検索対象スロット」という)を選択する。
【0172】
チャネル割当て回路1013は、呼接続要求時に検索対象スロットの受信干渉電力等の伝搬路品質推定値と閾値との大小関係を判定し、判定結果に基づいてチャネル割当て処理を行い、上り回線優先度テーブル1009あるいは下り回線優先度テーブル1010を更新する。また、呼接続要求時以外のタイミングであっても、チャネル割当て回路1013は、タイミング制御回路1011から指示されたタイミングで上り回線優先度テーブル1009あるいは下り回線優先度テーブル1010を随時更新する。
【0173】
次に、本実施の形態に係る優先度テーブル更新処理の手順について図13のフロー図を用いて説明する。なお、図13は、所定フレーム周期経過後に優先度テーブル更新処理を行う場合を示す。
【0174】
ST1101でタイミング制御回路1011が所定フレーム周期を経過したことを検知すると、ST1102で、スロット選択回路1012が検索対象スロットを選択し、ST1103で、チャネル割当て回路1013が受信干渉電力を得る。
【0175】
なお、上り回線の受信干渉電力は基地局装置1000の干渉電力測定回路1008にて測定され、チャネル割当て回路1013に出力される。一方、下り回線の受信干渉電力は通信端末装置100にて測定され、測定結果が干渉電力情報として基地局装置1000に送信される。そして、基地局装置1000の分離回路1007にて干渉電力情報が分離され、チャネル割当て回路1013に出力される。
【0176】
そして、ST1104で、チャネル割当て回路1013が検索対象スロットの受信干渉電力と閾値との大小関係を判定し、受信干渉電力が閾値以下の場合にはST1105で、チャネル割当て回路1013が検索対象スロットの優先度関数を上げる。一方、受信干渉電力が閾値より大きい場合にはST1106で、チャネル割当て回路1013が検索対象スロットの優先度関数を下げる。
【0177】
そして、ST1107で、全てのスロットに対して上記ST1102からST1106のステップを繰り返す。
【0178】
このように、一定フレーム周期毎に優先度テーブル更新処理を行うことにより、優先度テーブルの内容を随時更新することができるので、基地局装置は、現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができる。
【0179】
ここで、終呼やイントラセルハンドオーバ要求等の呼の接続状況の変化に伴い、伝搬路品質やチャネル割当て可否判定が変化する。従って、現状の回線品質を優先度テーブルに反映させるためには、これらのタイミングで優先度テーブル更新処理を行う必要がある。
【0180】
この場合、タイミング制御回路1011は、終呼やイントラセルハンドオーバ要求が生じた際、スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013に対して優先度テーブル更新処理開始を指示する。スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013は、上記図13のST1102からST1107と同様の処理を行う。
【0181】
これにより、呼の接続状況に伴って変化した回線品質に優先度テーブルの内容を対応させることができる。
【0182】
なお、本実施の形態では、伝搬路品質推定値として受信干渉電力を用いて説明したが、本発明はこれに限られず他の伝搬路品質推定値を用いても同様の効果を得ることができる。
【0183】
(実施の形態5)
ここで、CDMA(Code Division Multiple Access)/TDD(Time Division Duplex)通信方式の場合、チャネルはタイムスロット(以下、単に「スロット」という)及びコードで規定され、複数の呼をコード多重することができる。
【0184】
そして、占有スロットを多くして各スロットにおけるコード多重数を少なくするスロットプーリングよりも、各スロットにおけるコード多重数を多くして占有スロットを少なくするコードプーリングの方が、周波数利用効率の面で有効であることが知られている。
【0185】
実施の形態5では、CDMA/TDD通信方式の場合において、コードプーリングの状態を維持することができる優先度テーブル更新処理について説明する。
【0186】
図14は、本実施の形態に係る優先度テーブル更新処理の手順を示すフロー図である。なお、図14は、一定フレーム周期毎に優先度テーブル更新処理を行う場合を示す。
【0187】
ST1201でタイミング制御回路1011が所定フレーム周期を経過したことを検知すると、ST1202で、スロット選択回路1012が検索対象スロットを選択する。
【0188】
次に、ST1203及びST1204で、チャネル割当て回路1013が、検索対象スロットのコード多重数を測定し、コード多重数と閾値との大小関係を判定する。
【0189】
そして、コード多重数が閾値以下の場合、ST1205で、チャネル割当て回路1013が検索対象スロットの優先度関数を下げる。一方、コード多重数が閾値より大きい場合、ST1206で、チャネル割当て回路1013が検索対象スロットの優先度関数を上げる。
【0190】
そして、ST1207で、全てのスロットに対して上記ST1202からST1206のステップを繰り返す。
【0191】
このように、コード多重数が多いスロットの優先度関数を上げることにより、チャネル割当て時にコード多重数が多いスロットからチャネル検索を行うことになるので、コードプーリングの状態を維持することができる。
【0192】
なお、本実施の形態では、一定フレーム周期毎に優先度テーブル更新処理を行う場合について説明したが、実施の形態4で説明したように、終呼やイントラセルハンドオーバ要求等の呼の接続状況の変化があったタイミングで優先度テーブル更新処理を開始してもよい。
【0193】
(実施の形態6)
ここで、CDMA/TDD通信方式の場合、各スロットに多重することができるコード数は伝送レートによって変化するため、マルチレート伝送方式の場合に効率の良いチャネルの棲み分けを実現するためには伝送レートを考慮する必要がある。
【0194】
実施の形態6では、この点に着目し、CDMA/TDD通信方式において、伝送レート毎に閾値及び優先度関数を設定し、要求された伝送レートに関して、優先度関数が高い順にスロットを選択してチャネル検索を行う場合について説明する。
【0195】
図15は、本実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図15の基地局装置1300において、図12の基地局装置1000と共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成と同一であるので説明を省略する。
【0196】
図15の基地局装置1300は、図12の基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミング制御回路1011、スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度テーブル1301、下り回線優先度テーブル1302、スロット選択回路1303及びチャネル割当て回路1304を追加した構成を採る。
【0197】
分離回路1007は、復調回路1006の出力信号から干渉電力情報を分離してチャネル割当て回路1304に出力する。また、分離回路1007は、呼接続要求があった時に所望の伝送レートを示す信号を分離してスロット選択回路1303及びチャネル割当て回路1304に出力する。
【0198】
干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路1005の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定し、チャネル割当て回路1304に測定結果を出力する。
【0199】
上り回線優先度テーブル1301は、伝送レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送レート毎に上り回線の優先度関数を記録する。下り回線優先度テーブル1302は、伝送レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送レート毎に下り回線の優先度関数を記録する。
【0200】
スロット選択回路1303は、分離回路1007から伝送レートを示す信号を入力した場合、上り回線優先度テーブル1301あるいは下り回線優先度テーブル1302に記録された当該伝送レートの優先度関数に基づいて、検索対象スロットを選択する。
【0201】
チャネル割当て回路1304は、干渉電力測定回路1008あるいは分離回路1007から検索対象スロットの受信干渉電力を入力し、チャネル検索を行う。具体的には、検索対象スロットの受信干渉電力と上り回線優先度テーブル1301あるいは下り回線優先度テーブル1302に記録された当該伝送レートの閾値との大小関係を判定し、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値以下の場合、チャネルを当該検索対象スロットに割当て、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合、スロット選択回路1303に対して次の検索対象スロットを要求する。
【0202】
なお、上り回線のチャネル割当てを行う場合、基地局装置1300の干渉電力測定回路1008が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果をチャネル割当て回路1304に出力する。一方、下り回線のチャネル割当てを行う場合、通信端末装置900が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報として基地局装置1300に送信する。そして、基地局装置1300の分離回路1007が、受信した干渉電力情報をチャネル割当て回路1304に出力する。
【0203】
そして、チャネル割当て回路1304は、チャネル割当て後等に上り回線優先度テーブル1301、下り回線優先度テーブル1302の更新を行う。チャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うことにより、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0204】
さらに、チャネル割当て回路1304は、割当てたスロットを示すチャネル割当て情報を多重回路1001あるいは送受信回路1004に出力する。
【0205】
図16は、上り回線優先度テーブル1301の内部構成を示す図である。図16に示すように、上り回線優先度テーブル1301は、伝送レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送レート毎に上り回線の優先度関数を記録する。なお、図16において、(♯0〜14)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、図16の場合、伝送レート8kbpsの閾値は「2.5dB」であり、伝送レート8kbps、スロット♯0の上り回線の優先度関数は「0.25」である。なお、下り回線優先度テーブル1302も、上り回線優先度テーブル1301と同様、伝送レート毎に閾値を記録し、スロット毎、伝送レート毎に下り回線の優先度関数を記録する。
【0206】
次に、上記構成の基地局装置1300における上り回線のチャネル割当て方法について、図17のフロー図を用いて説明する。
【0207】
まず、呼接続要求が有ると、分離回路1007からタイミング制御回路1303及びチャネル割当て回路1304の伝送レートを示す信号が出力され、タイミング制御回路1303が当該伝送レートの優先度関数を選択し、チャネル割当て回路1304が当該伝送レートの閾値を選択する(ST1401)。次に、スロット選択回路1303が当該伝送レートにおいて検索対象スロットを選択し(ST1402)、チャネル割当て回路1304が受信干渉電力を得て(ST1403)、受信干渉電力と当該伝送レートの閾値との大小関係を判定する(ST1404)。
【0208】
ST1404の判定において、受信干渉電力が閾値以下である場合、チャネル割当て回路1304は、上り回線優先度テーブル1301における当該伝送レートの検索対象スロットの優先度関数を増加させ(ST1405)、検索対象スロットにチャネルを割当てる(ST1406)。
【0209】
一方、ST1404の判定において、受信干渉電力が閾値より大きい場合、チャネル割当て回路1304は、上り回線優先度テーブル1301の検索対象スロットの優先度関数を減少させ(ST1407)、スロット選択回路1303は検索対象スロットを候補から外す(ST1408)。
【0210】
そして、未検索のスロットが存在する場合にはST1402に戻る(ST1409)。一方、ST1409において、未検索のグループが存在しない場合、基地局装置は呼損とする(ST1410)。
【0211】
なお、下り回線についても、同様の方法によりのチャネル割当てを行うことができる。
【0212】
上記図16の場合、伝送レート12.2kbpsにおけるスロットの優先度関数は、♯5が「0.81」で最も高いから、スロット選択回路1303は、まず♯5を検索対象スロットとして選択する。
【0213】
そして、チャネル割当て回路1304におけるチャネル検索の結果、♯5の受信干渉電力が所定の閾値(2.9dB)より大きい場合、スロット選択回路1303は、次に優先度関数が高い♯12を検索対象スロットとして選択する。
【0214】
このように、伝送レート毎に閾値を設定し、所望の伝送レートの中で優先度関数が高い順にスロットを選択してチャネル検索を行うことにより、CDMA/TDD通信方式においてマルチレート伝送方式の場合に効率良くチャネル棲み分けを行うことができる。
【0215】
(実施の形態7)
実施の形態7では、CDMA/TDD通信方式において自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを実現するため、優先度関数及びコード多重数を考慮して検索するスロットの順序を決定する場合について説明する。
【0216】
図18は、本実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図18の基地局装置1500において、図12の基地局装置1000と共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成と同一であるので説明を省略する。
【0217】
図18の基地局装置1500は、図12の基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミング制御回路1011、スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度テーブル1501、下り回線優先度テーブル1502、スロット選択回路1503及びチャネル割当て回路1504を追加した構成を採る。
【0218】
分離回路1007は、復調回路1006の出力信号から干渉電力情報を分離してチャネル割当て回路1504に出力する。干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路205の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定し、チャネル割当て回路1504に測定結果を出力する。
【0219】
上り回線優先度テーブル1501は、スロット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。下り回線優先度テーブル1502は、スロット毎に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0220】
スロット選択回路1503は、上り回線優先度テーブル1501あるいは下り回線優先度テーブル1502に記録された優先度関数及びコード多重数に基づいて検索対象スロットを選択する。
【0221】
チャネル割当て回路1504は、干渉電力測定回路1008あるいは分離回路1007から検索対象スロットの受信干渉電力を入力し、チャネル検索を行う。具体的には、検索対象スロットの受信干渉電力と閾値との大小関係を判定し、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値以下の場合、チャネルを当該検索対象スロットに割当て、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合、スロット選択回路1503に対して次の検索対象スロットを要求する。
【0222】
なお、上り回線のチャネル割当てを行う場合、基地局装置1500の干渉電力測定回路1008が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果をチャネル割当て回路1504に出力する。一方、下り回線のチャネル割当てを行う場合、通信端末装置900が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報として基地局装置1500に送信する。そして、基地局装置1500の分離回路1007が、受信した干渉電力情報をチャネル割当て回路1504に出力する。
【0223】
そして、チャネル割当て回路1504は、チャネル割当て後等に上り回線優先度テーブル1501、下り回線優先度テーブル1502の更新を行う。チャネル検索の結果に基づいて優先度関数の更新を行うことにより、効率的なチャネル割当てを行うことができる。
【0224】
さらに、チャネル割当て回路1504は、割当てたスロットを示すチャネル割当て情報を多重回路1001あるいは送受信回路1004に出力する。
【0225】
図19は、上り回線優先度テーブル1501の内部構成を示す図である。図19において、(♯0〜14)は、それぞれスロット番号を示す。例えば、図19の場合、スロット♯0の上り回線の優先度関数は「0.25」であり、コード多重数は「1」である。なお、下り回線優先度テーブル1502も、上り回線優先度テーブル1501と同様、スロット毎に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0226】
次に、上記構成の基地局装置1500における上り回線のチャネル割当て方法について、図20のフロー図を用いて説明する。
【0227】
まず、スロット選択回路1503が、上り回線優先度テーブル1501に記録されている各スロットのコード多重数を参照し、コード多重数毎にスロットをグループ化する(ST1601)。そして、スロット選択回路1503は、未検索のグループの中でコード多重数が最大のものを優先グループとして設定する(ST1602)。
【0228】
次に、スロット選択回路1503は、上り回線優先度テーブル1501に記録されている各スロットの優先度関数を参照し、優先グループに所属するスロット(以下、「選択候補スロット」という)の中で最も優先度関数が高いものを検索対象スロットとして選択する(ST1603)。
【0229】
次に、干渉電力測定回路1008が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し(ST1604)、チャネル割当て回路1504が受信干渉電力と閾値との大小関係を判定する(ST1605)。
【0230】
ST1605の判定において、受信干渉電力が閾値以下である場合、チャネル割当て回路1504は、上り回線優先度テーブル1501の検索対象スロットの優先度関数を増加させ(ST1606)、検索対象スロットにチャネルを割当てる(ST1607)。
【0231】
一方、ST1605の判定において、受信干渉電力が閾値より大きい場合、チャネル割当て回路1504は、上り回線優先度テーブル1501の検索対象スロットの優先度関数を減少させ(ST1608)、スロット選択回路1503は検索対象スロットを候補から外す(ST1609)。
【0232】
そして、優先グループに未だ選択候補スロットが存在する場合にはST1603に戻る(ST1610)。一方、ST1610において、優先グループに選択候補スロットが存在しない場合、スロット選択回路1503は当該グループを優先グループから外す(ST1611)。
【0233】
そして、未検索のグループが存在する場合にはST1602に戻る(ST1612)。一方、ST1612において、未検索のグループが存在しない場合、基地局装置は呼損とする(ST1613)。
【0234】
なお、下り回線についても、同様の方法によりのチャネル割当てを行うことができる。
【0235】
上記図19の場合、最大のコード多重数は「6」であり、優先グループに所属する選択候補スロットは♯1、♯5及び♯12である。選択候補スロット♯1、♯5及び♯12の優先度関数は、それぞれ「0.56」、「0.73」及び「0.61」であるから、スロット選択回路1503は、まず♯5を検索対象スロットとして選択する。
【0236】
そして、チャネル割当て回路1504におけるチャネル検索の結果、♯5の受信干渉電力が所定の閾値より大きい場合、スロット選択回路1503は、次に♯12を検索対象スロットとして選択する。
【0237】
このように、コード多重数が最大のスロットの中で優先度関数が高い順にチャネル検索を行うことにより、CDMA/TDD通信方式において自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことができる。
【0238】
さらに、コード多重数が大きいスロットは、周辺基地局において通信に用いられている可能性が低く、受信干渉電力が閾値以下である可能性が高いため、コード多重数が大きいスロットからチャネル検索を行うことにより、スロットが割当てられるまでの時間の短縮、及び、演算量の削減を図ることができる。
【0239】
(実施の形態8)
図21は、本発明の実施の形態8に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図21に示す基地局装置1700において、図18に示した基地局装置1500と共通する構成部分には、図18と同一符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成は、図11と同様であるので省略する。
【0240】
図21に示す基地局装置1700は、図18に示した基地局装置1700と比較して、選択順位算出回路1701を追加する構成を採り、スロット選択回路1503の動作内容が異なる。
【0241】
選択順位算出回路1701は、優先度関数vn及びコード多重数Mnを媒介変数(パラメータ)として、以下に示す式(1)より選択順位関数pnを算出する。なお、式(1)において、nはスロット番号であり、αは重み付け係数である。
【0242】
pn=vn+αMn …(1)
スロット選択回路1503は、未だ選択されていないスロットの中で選択順位関数pnが最も高いものを検索対象スロットとして選択する。
【0243】
このように、各スロットの優先度関数及び各スロットのコード多重数を媒介変数とする選択順位関数が高い順にチャネル検索を行うことにより、CDMA/TDD通信方式において自然とコードプーリングとなるチャネル棲み分けを行うことができる。
【0244】
(実施の形態9)
ここで、終呼等により各スロットにおけるコード多重状況は変化する。これに対し、各チャネルにおいて一度割当てられたスロットが終呼まで変らないとするとコードプーリングの状態が崩れてしまう。
【0245】
実施の形態9では、この点を考慮し、CDMA/TDD通信方式において、コードプーリングの状態を維持するように状況の変化に対応して各チャネルの割当てスロットを変える場合について説明する。具体的には、これまで干渉を受けて劣化した呼の通信品質を改善するために用いられてきたイントラセルハンドオーバ(以下、「IHO」という)をコードプーリング実現のために用いる。
【0246】
図22は、本実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図22の基地局装置1800において、図12の基地局装置1000と共通する構成部分には図12と同一符号を付し説明を省略する。また、本実施の形態に係る通信端末装置は、実施の形態4に示した図11の通信端末装置900の構成と同一であるので説明を省略する。
【0247】
図22の基地局装置1800は、図12の基地局装置1000と比較して、上り回線優先度テーブル1009、下り回線優先度テーブル1010、タイミング制御回路1011、スロット選択回路1012及びチャネル割当て回路1013を削除し、上り回線優先度テーブル1801、下り回線優先度テーブル1802、タイミング制御回路1803、スロット選択回路1804及びIHO実行回路1805を追加した構成を採る。
【0248】
分離回路1007は、復調回路1006の出力信号から干渉電力情報を分離してIHO実行回路1805に出力する。干渉電力測定回路1008は、逆拡散回路1005の出力信号から上り回線の受信干渉電力を測定し、IHO実行回路1805に測定結果を出力する。
【0249】
上り回線優先度テーブル1801は、スロット毎に上り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。下り回線優先度テーブル1802は、スロット毎に下り回線の優先度関数及びコード多重数を記録する。
【0250】
タイミング制御回路1803は、スロット選択回路1804及びIHO実行回路1805に対してIHO開始を指示する。タイミング制御回路1803がIHO開始を指示するタイミングとして、呼接続要求が有ったタイミング、終呼が有ったタイミング、一定フレーム周期経過後等が挙げられ、それぞれ特有の効果を有する。
【0251】
呼接続要求が有ったタイミングでIHOを行うことにより、当該呼の要求するコード多重数及び占有スロット数を考慮することができるので、呼を収容するために最も直接的にIHOを行うことができる。例えば、上り1コード1スロット、下り8コード3スロットの呼接続要求があった場合、その要求を満たすリソースを確保するまでIHOを行う。従って、呼損率を軽減する効果を得ることができる。
【0252】
また、終呼が有ったタイミングでIHOを行うことにより、終呼の有ったスロットに空きができているので、IHOの成功確率が高いという効果を得ることができる。
【0253】
ただし、呼接続要求のタイミングあるいは終呼が有ったタイミングでIHOを行うと、長時間に渡って優先度テーブルの内容が更新されない場合がある。この場合、他セルのスロット割当て状態が変化してしまうと、現状の回線品質を反映しない優先度テーブルの内容に基づいてIHOを行ってしまうこととなる。
【0254】
これに対し、一定フレーム周期でIHOを行うことにより、優先度テーブルの内容を随時更新することができるので、上記の問題を解決することができる。
【0255】
スロット選択回路1804は、タイミング制御回路1803から指示されたタイミングで、上り回線優先度テーブル1801あるいは下り回線優先度テーブル1802に記録された優先度関数及びコード多重数に基づいて、IHOにおいて移動対象となるチャネル(以下、「移動対象チャネル」という)及び検索対象スロットを選択する。
【0256】
移動対象チャネルの選択方法として、コード多重数に基づいて1コードのチャネルが1つのみ割当てられているスロットの当該チャネルを選択する方法、あるいは、優先度関数値が最も低いスロットに割当てられたチャネルを選択する方法等がある。また、検索対象スロットの選択方法として、優先度関数値が高い順にスロットを選択する方法、あるいは、コード多重数が多い順にスロットを選択する方法等がある。
【0257】
IHO実行回路1805は、タイミング制御回路1803から指示されたタイミングで検索対象スロットに対してチャネル検索を行い、コードプーリングの状態を維持するようにIHOを行う。
【0258】
次に、IHO実行回路1805のIHOにおけるチャネル検索について説明する。
【0259】
上り回線のチャネル検索を行う場合、基地局装置1800の干渉電力測定回路1008が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果をIHO実行回路1805に出力する。一方、下り回線のチャネル検索を行う場合、通信端末装置1200が検索対象スロットの受信干渉電力を測定し、測定結果を干渉電力情報として基地局装置1800に送信する。そして、基地局装置1800の分離回路1007が、受信した干渉電力情報をIHO実行回路1805に出力する。
【0260】
そして、IHO実行回路1805は、検索対象スロットの受信干渉電力と閾値との大小関係を判定し、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値以下の場合、当該スロットをハンドオーバ先スロットとして決定する。一方、検索対象スロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合、スロット選択回路1804に対して次の検索対象スロットを要求する。
【0261】
次に、IHO実行回路1805が行うIHOについて、図23の各スロットにおけるコード多重状況の一例を示す図を用いて具体的に説明する。図23(a)及び図23(b)において、横軸はタイムスロット、縦軸は多重されているチャネルである。
【0262】
また、上向き矢印は上り回線を示し、下向き矢印は下り回線を示す。すなわち、図23(a)では、スロット♯0、♯2〜♯6、♯8〜♯11、♯13、♯14には下り回線チャネルが割当てられ、スロット♯1、♯7、♯12には上り回線チャネルが割当てられている。そして、スロット♯8のチャネル301は、1ユーザが複数のコードを使用してするマルチコード伝送のチャネルを示している。
【0263】
図23(a)に示す状態から下り回線のIHOを行うものとし、スロット選択回路1804が移動対象チャネルとしてスロット♯2のチャネル302を選択し、検索対象スロットとしてスロット♯0を選択したものとする。
【0264】
この場合、IHO実行回路1805は、スロット♯0についてチャネル検索を行い、スロット♯0に空きがあると判断すればチャネル302をスロット♯0に移動させる。
【0265】
図23(b)は、図23(a)の状態からチャネル302をスロット♯0に移動させた後のコード多重状況を示す図である。図23(b)に示すように、IHOによって、スロット♯2にはチャネルが全く割当てられていない状態となる。
【0266】
従って、この場合、スロット♯2について、上り回線のチャネルを割当てる、あるいは、チャネル301のようなマルチコード伝送のチャネルを割当てる等を行うことができ、少ないコード多重数で多くのスロットを占有する図23(a)のような場合においてチャネル利用効果の改善を図ることができる。
【0267】
次に、IHO実行回路1805が行うIHOの手順について、図24のフロー図を用いて説明する。
【0268】
ST2001でIHOを実行するタイミングとなった場合、ST2002で、スロット選択回路1804から移動対象チャネル及び検索対象スロットを示す情報を入力する。
【0269】
そして、ST2003で、スロット選択回路1804から入力した情報の内容を判断し、移動対象チャネルが存在しなかった場合、以下の処理を行わずに終了する。一方、ST2003で、移動対象チャネルが存在した場合、ST2004で、検索対象スロットに対してチャネル検索を行う。
【0270】
ST2005で、チャネル検索の結果からハンドオーバ先スロットの有無を判断し、ハンドオーバ先スロットが存在しなかった場合、以下の処理を行わずに終了する。一方、ST2005で、ハンドオーバ先スロットが存在した場合、ST2006で、移動対象チャネルをハンドオーバ先スロットに移動する。
【0271】
さらに、ST2007で、ハンドオーバ先スロットを示すチャネル割当て情報を多重回路201あるいは送受信回路204に出力する。
【0272】
そして、ST2008で、さらに他のチャネルに関してIHOの処理を続行する場合には、上記ST2004からST2007のステップを繰り返す。
【0273】
このように、所定のタイミングで各スロットにおけるコード多重状況を監視し、優先度関数値等に基づいてIHOを行うことにより、コードプーリングの状態を維持し、チャネル利用効果の改善を図ることができる。チャネル棲み分け方法がARP(Autonomous Reuse Partitioning)の場合には、リユースパーティショニングを再構成する効果が得られる。
【0274】
なお、上記各実施の形態では、基地局装置が上り回線優先度テーブルと下り回線優先度テーブルとを独立して所有する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、上下回線がペアで割当てられている場合等では、基地局装置は片方の回線優先度テーブルを所有すれば足りる。
【0275】
また、上記各実施の形態では、基地局装置で優先度テーブル更新処理を行う場合について説明したが、例えば無線ネットワークコントローラ(RNC)で優先度テーブル更新処理を行うこともできる。
【0276】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、チャネル割当てにおいて、終呼のあったスロットを優先的に検索することにより、チャネル棲み分けを促進すると共に効率の良いチャネル割当てができる。また、所定のタイミングで優先度テーブルの内容を随時更新することができるので、基地局装置は、現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができる。
【0277】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、終呼のあったチャネルを優先的に検索して、効率の良いチャネル検索を行うこと、及び、一定周期経過後や終呼が有ったタイミング等、チャネル割当てを行うとき以外のタイミングでも優先度テーブルの更新処理を行うことにより、チャネル棲み分けを促進すると共に効率の良いチャネル検索ができ、現状の回線品質を反映した優先度テーブルの内容に基づいてチャネル割当てを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る基地局装置における優先度テーブルの内部構成の例を示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係るチャネル割当て方法の例を示すフロー図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置における優先度テーブルの内部構成の例を示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係るチャネル割当て処理を示すフロー図
【図8】本発明の実施の形態3に係る上り回線のチャネル割当て処理を示すフロー図
【図9】本発明の実施の形態3に係る下り回線のチャネル割当て処理を示すフロー図
【図10】本発明の実施の形態3に係るハンドオーバ時のチャネル割当て優先度関数の更新処理を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の通信相手となる通信端末装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態4に係る優先度テーブル更新処理の手順を示すフロー図
【図14】本発明の実施の形態5に係る優先度テーブル更新処理の手順を示すフロー図
【図15】本発明の実施の形態6に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態6に係る上り回線優先度テーブルの内部構成を示す図
【図17】本発明の実施の形態6に係る基地局装置における上り回線のチャネル割当て方法を示すフロー図
【図18】本発明の実施の形態7に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態7に係る上り回線優先度テーブルの内部構成を示す図
【図20】本発明の実施の形態7に係る基地局装置における上り回線のチャネル割当て方法を示すフロー図
【図21】本発明の実施の形態8に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態9に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図23】各スロットにおけるコード多重状況の一例を示す図
【図24】本発明の実施の形態9に係る基地局装置におけるIHOの手順を示すフロー図
【図25】従来のTDMAの通信方式におけるチャネル割当て方法を示すフロー図
【符号の説明】
200、400、1000、1300、1500、1700、1800 基地局装置
204、1007 分離回路
205 伝搬路測定回路
206、404、1013、1304、1504 チャネル割当て回路
207 優先度テーブル
208 テーブル更新回路
402、1009、1301、1501、1801 上り優先度テーブル
403、1010、1302、1502、1802 下り優先度テーブル
1003 拡散回路
1005 逆拡散回路
1011、1803 タイミング制御回路
1012、1303、1503、1804 スロット選択回路
1701 選択順位算出回路
1805 IHO実行回路

Claims (20)

  1. 全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を記憶する記憶手段と、前記上り/下りの優先度関数に基づいてチャネル割当てを行うとともに上り回線のチャネル割当て時には下り回線の同チャネルの優先度関数を更新し、下り回線のチャネル割当て時には上り回線の同チャネル優先度関数を更新するチャネル割当て手段とを具備し、前記チャネル割当て手段は、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げ、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げることを特徴とする基地局装置。
  2. チャネル割当て手段は、チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えたチャネルの優先度関数を所定値に設定することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. チャネル割当て手段は、所望波電力と干渉波電力の大小関係に基づいて優先度関数を更新することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基地局装置。
  4. チャネル割当て手段は、所望波電力の変動が小さく、且つ干渉波電力が増加している時に優先度関数を下げることを特徴とする請求項3記載の基地局装置。
  5. CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、
    各スロットの優先度関数を記憶する記憶手段と、前記各スロットの優先度関数に基づいて検索対象のスロットを選択するスロット選択手段と、前記選択されたスロットの伝搬路品質推定値に基づいてチャネル割当てを行うとともに前記優先度関数を更新するチャネル割当て手段とを具備し、チャネル割当て手段は、コード多重数が閾値以下のスロットの優先度関数を下げ、コード多重数が前記閾値より大きいスロットの優先度関数を上げることを特徴とする基地局装置。
  6. CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、伝送レート毎の閾値と伝送レート毎の各スロットの優先度関数を記憶する記憶手段と、接続要求があった呼の伝送レートの優先度関数が高い順に検索対象スロットを選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が、前記接続要求があった呼の伝送レートの閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備することを特徴とする基地局装置。
  7. チャネル割当て手段は、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加させることを特徴とする請求項6記載の基地局装置。
  8. チャネル割当て手段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の基地局装置。
  9. CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数及びコード多重数を記憶する記憶手段と、未だ検索対象として選択されていない選択候補スロットの中でコード多重数が最大のものの中から検索対象のスロットを選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備することを特徴とする基地局装置。
  10. スロット選択手段は、コード多重数が最大の選択候補スロットの中で優先度関数が最も高いものを検索対象として選択することを特徴とする請求項9記載の基地局装置。
  11. CDMA/TDD通信方式にて無線通信を行う基地局装置であって、各スロットの優先度関数及びコード多重数を記憶する記憶手段と、各スロットの優先度関数及び各スロットのコード多重数を媒介変数とする選択順位関数を算出する選択順位算出手段と、未だ検索対象として選択されていないスロットの中で前記選択順位関数が最も高いものを検索対象として選択するスロット選択手段と、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てるチャネル割当て手段とを具備することを特徴とする基地局装置。
  12. 選択順位算出手段は、各スロットの選択順位関数を、当該スロットの優先度関数に重み係数を乗算した値に当該スロットのコード多重数を加算して算出することを特徴とする請求項11記載の基地局装置。
  13. チャネル割当て手段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てることを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の基地局装置。
  14. チャネル割当て手段は、チャネルを割当てたスロットの優先度関数を増加させることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれかに記載の基地局装置。
  15. チャネル割当て手段は、検索対象となったスロットの受信干渉電力が閾値より大きい場合に前記スロットの優先度関数を低減させることを特徴とする請求項9から請求項14のいずれかに記載の基地局装置。
  16. 全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御し、優先度関数を上げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を下げることを特徴とするチャネル割当て方法。
  17. 全てのチャネルに対して上り/下りの優先度関数を個別に制御し、優先度関数を下げたチャネルの逆回線の同チャネルの優先度関数を上げることを特徴とするチャネル割当て方法。
  18. チャネルの上下回線を切り替える場合、切替えたチャネルの優先度関数を所定値に設定することを特徴とする請求項16又は請求項17記載のチャネル割当て方法。
  19. CDMA/TDD通信方式の無線通信において、接続要求があった呼の伝送レートの優先度関数が高い順に検索対象スロットを選択し、選択されたスロットの受信干渉電力が、前記接続要求があった呼の伝送レートの閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てることを特徴とするチャネル割当て方法。
  20. CDMA/TDD通信方式の無線通信において、未だ検索対象として選択されていない選択候補スロットの中でコード多重数が最大のものの中から検索対象のスロットを選択し、選択されたスロットの受信干渉電力が閾値以下である場合に前記スロットにチャネルを割当てることを特徴とするチャネル割当て方法。
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