JP2002152023A - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP2002152023A
JP2002152023A JP2000343314A JP2000343314A JP2002152023A JP 2002152023 A JP2002152023 A JP 2002152023A JP 2000343314 A JP2000343314 A JP 2000343314A JP 2000343314 A JP2000343314 A JP 2000343314A JP 2002152023 A JP2002152023 A JP 2002152023A
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signal
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latch
drive circuit
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JP2000343314A
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Kiyoto Watabe
毅代登 渡部
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタリング機能に依存することなくdv
/dt過渡信号及び突発的ノイズに対する誤動作防止が
施された、スイッチングデバイスの駆動回路を得る。 【解決手段】 RSラッチ181をNANDゲートG1
1,G12によって構成し、NANDゲートG11にお
いて、セット側インバータ31の出力をゲートに受ける
NMOSトランジスタ40のソースを高圧側浮遊供給オ
フセット電圧VSに直接接続し、NANDゲートG12
において、リセット側インバータ32の出力をゲートに
受けるNMOSトランジスタ35のソースをNMOSト
ランジスタ35を介して高圧側浮遊供給オフセット電圧
VSに接続する。このため、バックゲート効果によって
NMOSトランジスタ35はNMOSトランジスタ40
に比べて閾値電圧が高く設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はインバータ装置等
を駆動する駆動回路に関し、特にその誤動作防止に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の2チャネルパワーデバイス
の駆動回路を示す説明図である。同図に示すように、高
圧側制御入力HIN及び低圧側制御入力LINはシュミ
ットトリガ(回路)1及び2に付与される。シュミット
トリガ1の出力はインバータ3の入力及びNANDゲー
ト4の一方入力に接続され、シュミットトリガ2の出力
はNANDゲート4の他方入力及びインバータ5の入力
に接続される。
【0003】NANDゲート4の出力はインバータ6の
入力に接続され、インバータ3及び6の出力はNORゲ
ート7の一方入力及び他方入力にそれぞれ接続され、イ
ンバータ6及び5の出力はNORゲート8の一方入力及
び他方入力にそれぞれ接続される。NORゲート7及び
8の出力はレベルシフト回路9及び10にそれぞれ付与
される。レベルシフト回路9及び10は5V程度の論理
供給電圧VDDを15V程度の低圧側固定供給電圧VC
Cにレベルシフトする。
【0004】低圧側制御入力LINが付与される低電圧
チャネルにおいて、レベルシフト回路10からの出力は
遅延回路11に付与される。NORゲート12はその一
方入力が電圧不足検出回路16の出力に接続され、他方
入力に遅延回路11の出力が反転して得られる信号を受
ける。NORゲート12の出力は出力用NMOSトラン
ジスタ14のゲートに接続されるとともに、インバータ
13を介して出力用NMOSトランジスタ15のゲート
に接続される。出力用NMOSトランジスタ14及び1
5は低圧側固定供給電圧VCC,共通接地COM間に直
列に接続され、出力用NMOSトランジスタ14,15
間のノードNLより得られる信号が低電圧側出力LOと
なる。
【0005】電圧不足検出回路16は、低圧側固定供給
電圧VCC及び遅延回路11の出力を受け、低圧側固定
供給電圧VCCに不足電圧を検出した時に“H”の信号
を出力し、NORゲート12からの出力を無効に
(“L”固定)して、出力用NMOSトランジスタ14
をオフ状態、出力用NMOSトランジスタ15をオン状
態にして、低電圧側出力LOを共通接地COMにして、
パワーMOSトランジスタあるいはIGBT等のパワー
スイッチングデバイスをターンオンさせないようにす
る。
【0006】その後、低圧側固定供給電圧VCCが設定
電圧以上になっても低電圧側出力LOは共通接地COM
を維持し、遅延回路11の出力によって低圧側制御入力
LINの立ち上がりを検出しない限り、低電圧側出力L
Oは定圧側固定供給電圧VCCにならない回路構成とな
っている。なお、高電圧側の電圧不足検出回路29も高
圧側浮遊供給絶対電圧(VB−VS間の電位差)に対し
て同様の働きをする。
【0007】高圧側制御入力HINが付与される高電圧
チャネルにおいて、レベルシフト回路9の出力(S9)
はパルス発生器17に接続されている。パルス発生器1
7は、入力HINの第1の状態遷移である立ち上がり端
(エッジ)及び第2の状態遷移である立ち下がり端をト
リガとして、オン信号SON及びオフ信号SOFFか
ら、短いオンパルス及びオフパルスを発生する。
【0008】図9はパルス発生器17の一構成例を示す
回路図である。同図に示すように、インバータG200
及びG201は入力にレベルシフト回路9の出力S9を
受ける。インバータG202の入力はインバータG20
1の出力に接続され、NANDゲートG203の一方入
力はインバータG202の出力に接続され、他方入力は
インバータG200の出力に接続される。そして、NA
NDゲートG203の出力がインバータG204を介し
てオフ信号SOFFとして出力される。
【0009】一方、インバータG210及びG211は
入力に、インバータG200を介してレベルシフト回路
9の出力S9を受ける。インバータG212の入力はイ
ンバータG211の出力に接続され、NANDゲートG
213の一方入力はインバータG212の出力に接続さ
れ、他方入力はインバータG210の出力接続される。
そして、NANDゲートG213の出力がインバータG
214を介してオン信号SONとして出力される。
【0010】図10は図9で示したパルス発生器17の
動作を示すタイミング図である。ここで、インバータG
200〜G202,G204,G210〜G212及び
G214の信号伝播遅延時間は同一の遅延時間ΔT1で
あり、NANDゲートG203及びG204の信号伝播
遅延時間は同一の遅延時間であるとする。
【0011】同図に示すように、レベルシフト回路9の
出力S9の“H”立ち上がり直後に、信号伝播遅延時間
ΔT1の期間、NANDゲートG213の一方入力及び
他方入力が共に“H”となるため、オン信号SONが時
間ΔT1において“H”となるオンパルスP1を発生す
る。
【0012】同様に、レベルシフト回路9の出力S9の
“L”立ち上がり直後に、信号伝播遅延時間ΔT1の期
間、NANDゲートG203の一方入力及び他方入力が
共に“H”となるため、オフ信号SOFFが時間ΔT1
において“H”となるオフパルスP2を発生する。
【0013】図8に戻って、オン信号SONは高電圧レ
ベルシフト用のNMOSトランジスタ19のゲートに付
与され、オフ信号SOFFは高電圧レベルシフト用のN
MOSトランジスタ20のゲートに付与される。NMO
Sトランジスタ19及び20のドレインはレベルシフト
抵抗27及び28を介して高圧側浮遊供給絶対電圧VB
に共通に接続され、ソースは共通に接地される。
【0014】インバータ24及び25の入力はNMOS
トランジスタ19及び20のドレインにそれぞれ接続さ
れ、出力がパルスフィルタ回路26に付与される。電圧
不足検出回路29は高圧側浮遊供給絶対電圧VB及びR
Sラッチ18のリセット入力Rに接続され、パルスフィ
ルタ回路26はインバータ24及び25の出力をフィル
タリング処理して得られる信号S24F及びS25Fを
RSラッチ18のリセット入力R及びセット入力Sにそ
れぞれ付与する。
【0015】RSラッチ18のQ出力は出力用NMOS
トランジスタ22のゲートに付与されるとともに、イン
バータ21を介して出力用NMOSトランジスタ23の
ゲートに付与される。出力用NMOSトランジスタ22
及び23は高圧側浮遊供給絶対電圧VB,高圧側浮遊供
給オフセット電圧VS間に直列に接続され、出力用NM
OSトランジスタ22,23間のノードNHより得られ
る信号が高電圧側出力HOとなる。
【0016】このような構成において、オン信号SON
にオンパルスが発生すると、NMOSトランジスタ20
がオン状態になりインバータ25の出力が“H”となっ
て、パルスフィルタ回路26を介して、“H”の信号S
25FがRSラッチ18セット入力Sに付与される。
【0017】一方、オフ信号SOFFにオフパルスが発
生すると、NMOSトランジスタ19がオン状態になり
インバータ24の出力が“H”となって、パルスフィル
タ回路26を介して、“H”の信号S24FがRSラッ
チ18のリセット入力Rに付与される。
【0018】セット入力Sに“H”が付与されるとRS
ラッチ18のQ出力は“H”となり、出力用NMOSト
ランジスタ22及び23をそれぞれオン及びオフ状態に
して、高電圧側出力HOを高圧側浮遊供給絶対電圧VB
に設定することにより、パワーMOSトランジスタある
いはIGBTであるパワースイッチングデバイスをター
ンオンさせる。
【0019】一方、リセット入力Rに“H”が付与され
るとRSラッチ18のQ出力は“L”となり、出力用N
MOSトランジスタ22及び23をそれぞれオフ及びオ
ン状態にして、高電圧側出力Hを高圧側浮遊供給オフセ
ット電圧VSに設定することにより、パワースイッチン
グデバイスをターンオフさせる。
【0020】このように高電圧チャネルにおいて、消費
電力低減のために、パルス発生器17が発生するオン信
号SON及びオフ信号SOFFが発生するオンパルス及
びオフパルスの短いパルス期間によって、高電圧レベル
シフト用のNMOSトランジスタ19,20は極短時間
のみオン状態とされる。
【0021】このような駆動回路における一般的な課題
は、高いdv/dt過渡状態の影響における誤動作、す
なわち論理入力によって要求していない出力の発生であ
る。しかしながら、高電位側の出力は、たとえ入力が全
くなされなくとも、レベルシフト用のNMOSトランジ
スタ19,20のドレイン(バイポーラトランジスタの
場合はコレクタ)上の寄生容量のために、dv/dt過
渡現象によって、オン,オフ状態が切り替えられ得る。
【0022】この対策として、高電圧DMOS(double
diffused MOS)レベルシフト用のNMOSトランジ
スタ19及び20とRSラッチ18との間にパルスフィ
ルタ回路26を設け、dv/dt過渡状態から通常のス
ィッチングパルスを識別している。
【0023】dv/dt過渡現象による誤動作以外に突
発的なノイズパルスによる誤動作がある。図11は駆動
回路におけるノイズパルスによる誤動作説明用の説明図
である。同図に示すように、パワースイッチングデバイ
スであるNPN絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ
1及びQ2が高電圧側出力HO及び低電圧側出力LOを
ゲートにそれぞれ受けることによって駆動され、NPN
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ1のエミッタか
らコレクタにかけてダイオードD1が介挿され、NPN
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ2のエミッタか
らコレクタにかけてダイオードD2が介挿され、高圧側
浮遊供給絶対電圧VB,高圧側浮遊供給オフセット電圧
VS間にキャパシタC1が介挿され、低圧側固定供給電
圧VCC,共通接地COM間にキャパシタC2が介挿さ
れる。
【0024】また、NPN絶縁ゲート型バイポーラトラ
ンジスタQ1のコレクタは高電圧HVを受け、エミッタ
は高圧側浮遊供給オフセット電圧VS及びノードN30
に接続される。NPN絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタQ2のコレクタはノードN30に接続され、エミッ
タは共通接地COM及び接地端子GNDに接続される。
【0025】例えば、図11に示されるタイプの駆動回
路30において、回生期間すなわち出力フリーホイール
ダイオードD1がオンしている期間に、高圧側浮遊供給
オフセット電圧VSが共通接地COMより負変動する可
能性がある。この不安定性により図11に示された回路
で、駆動回路30内のNMOSトランジスタ19,20
(図8参照)のボディ領域とドレインとで形成されるボ
ディ・ドレインダイオードが順バイアスされることに起
因して、高電圧側出力HOが突然、“H”に変化する可
能性を持つ。
【0026】すなわち、図8で示した回路構成におい
て、高圧側浮遊供給オフセット電圧VSが共通接地CO
Mに降下する回生期間の間に、高電圧側出力HOが
“H”を保持すると、両方のパワートランジスタQ1,
Q2がターンオンし、貫通電流が流れ、負荷に電流がな
がれなくなり、好ましくない状況となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】この対策として、特開
平8−65143号公報に開示された駆動回路のよう
に、内部にリセット優先レベルシフト回路(図8のNM
OSトランジスタ19,20、レベルシフト抵抗27,
28に相当するレベルシフト回路)を有することが有効
である。
【0028】上記公報では、リセット優先レベルシフト
回路を実現する方法として、図8の構成の場合、リセッ
ト側のレベルシフト抵抗27の抵抗値を大きくするか、
セット及びリセットの電圧降下に応答するインバータ2
4及び25の入力閾値を調整する方法が示されている。
なお、インバータ24及び25の入力閾値の調整とは、
インバータ24の入力閾値電圧をインバータ25の入力
閾値電圧より高くして、インバータ24の“L”認識範
囲をインバータ25より広くすることを意味する。
【0029】しかしながら、この対策方法はパルスフィ
ルタ26として、ローパスフィルタ(CRフィルタ)を
採用した場合のみに有効である。パルスフィルタ26と
して、ローパスフィルタを採用した場合、短いパルスは
誤信号と認識される反面、高速な応答及び更なる低消費
電力の実現は困難となる。
【0030】そこで、高速応答を実現するために、パル
スフィルタとして、組合わせ論理回路で同相信号を排除
する構成を採用した場合、前述した対策は取れない。な
ぜなら、リセット側のレベルシフト抵抗27の抵抗値を
大きくしたり、セット及びリセットの電圧降下に応答す
る回路(インバータ24,25)の入力閾値を調整する
と、セット側とリセット側で伝送信号に位相差が生じ
る。その結果、dv/dt過渡信号は本来同相信号であ
るにもかかわらず、上記対策により位相差が発生し、セ
ット・リセット信号と認識され、誤信号が出力されると
いう新たな問題点が発生するからである。
【0031】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、フィルタリング機能に依存することなく
dv/dt過渡信号及び突発的ノイズに対する誤動作防
止が施された駆動回路を得ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の駆動回路は、所定のスイッチングデバイスを駆動
する駆動回路であって、入力信号に基づき第1及び第2
の制御信号を発生する制御信号発生手段を備え、前記第
1の制御信号は前記入力信号の第1の状態遷移時に第1
のパルスが生じ、前記第2の制御信号は前記入力信号の
第2の状態遷移時に第2のパルスが生じ、前記第1及び
第2の制御信号を受け、前記第1の制御信号の前記第1
のパルス入力時にセット状態となって前記所定のスイッ
チングデバイスをオン状態にし、前記第2の制御信号の
前記第2のパルス入力時にリセット状態となって前記所
定のスイッチングデバイスをオフ状態にするラッチ回路
をさらに備え、前記ラッチ回路は、前記第1及び第2の
制御信号が前記第1及び第2のパルスを同時に発生した
とき、リセット状態を優先して設定するリセット優先機
能を有している。
【0033】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
駆動回路であって、前記ラッチ回路は、前記第1及び第
2の制御信号を受ける第1及び第2の入力論理ゲートを
有し、前記第1及び第2の入力論理ゲートの入力論理閾
値を異なる値に設定している。
【0034】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
駆動回路であって、前記第1及び第2の論理ゲートは、
それぞれ前記第1及び第2の制御信号を制御電極に受け
る第1及び第2のトランジスタを含み、前記第1及び第
2のトランジスタは異なる閾値電圧を有している。
【0035】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
駆動回路であって、前記第1及び第2の入力論理ゲート
は、第1及び第2の閾値電圧をそれぞれ有する第1種及
び第2種のトランジスタをそれぞれ少なくとも1つずつ
含み、前記第1のトランジスタとして前記第1種及び第
2種のトランジスタのうち前記第1種のトランジスタを
用い、前記第2のトランジスタとして前記第1種及び第
2種のトランジスタのうち前記第2種のトランジスタを
用いている。
【0036】また、請求項5の発明は、請求項3記載の
駆動回路であって、前記第1及び第2のトランジスタは
異なるトランジスタサイズを有している。
【0037】また、請求項6の発明は、請求項1記載の
駆動回路であって、前記ラッチ回路は、前記第1及び第
2の制御信号を受ける第1及び第2の入力論理ゲート
と、前記第2の制御信号の前記第2の入力論理ゲートへ
の入力タイミングを、前記第1の制御信号の前記第1の
入力論理ゲートへの入力タイミングより遅らせる遅延手
段とを有している。
【0038】また、請求項7の発明は、請求項6記載の
駆動回路であって、前記遅延手段は、前記第2の制御信
号の入力部と前記第2の入力論理ゲートの入力部との間
に介挿される偶数段のインバータを含む。
【0039】また、請求項8の発明は、請求項6記載の
駆動回路であって、前記遅延手段は、前記第2の制御信
号の前記第2の入力論理ゲートへの信号線と固定電位と
の間に介挿されるキャパシタを含む。
【0040】また、請求項9の発明は、請求項1ないし
請求項8のうち、いずれか1項に記載の駆動回路であっ
て、前記第1及び第2の制御信号に対してフィルタリン
グ処理を施して前記ラッチ回路に出力するフィルタリン
グ手段をさらに備え、前記フィルタリング手段は、論理
ゲートを用いて構成され、前記第1及び第2の制御信号
が第1及び第2のパルスの同時発生時に、セット状態を
強制的に無効にする強制無効機能を有する。
【0041】さらに、請求項10の発明は、請求項1な
いし請求項9のうち、いずれか1項に記載の駆動回路で
あって、前記入力信号は第1の電圧レベルの信号を含
み、前記第1及び第2の制御信号は前記第1の電圧レベ
ルとは異なる第2の電圧レベルの信号を含み、前記所定
のスイッチングデバイスは前記第2の電圧レベルの信号
で駆動され、前記制御信号発生手段は、前記第1の電圧
レベルを前記第2の電圧レベルにレベルシフトするレベ
ルシフト機能を有する。
【0042】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1であるパワーデバイス用の駆動回路にお
けるRSラッチ及びその周辺の回路構成を示す回路図で
ある。図2は実施の形態1のRSラッチの回路構成を論
理ゲートレベルで示す回路図である。実施の形態1の駆
動回路は、図8で示した従来構成におけるRSラッチ1
8がRSラッチ181に置き換わり、パルスフィルタ回
路26がパルスフィルタ回路50に置き換わった構成で
ある。
【0043】パルスフィルタ回路50は、インバータ2
4及び25の出力信号S24及びS25(第2及び第1
の制御信号)をフィルタリング処理して、信号S24f
及び信号S25fを出力する、この際、フィルタリング
機能として、組合わせ論理回路等によって、インバータ
24及び25の出力信号S24及びS25における同相
信号を排除する機能を有している。
【0044】図3はパルスフィルタ回路50の一構成例
を示す回路図である。同図に示すように、NANDゲー
トG13は一方入力及び他方入力に信号S25及びS2
4をそれぞれ受け、NANDゲートG141は一方入力
及び他方入力共通に信号S25を受け、NANDゲート
G161は一方入力及び他方入力共通に信号S24を受
ける。
【0045】NORゲートG17は、NANDゲートG
141の出力をインバータG142及びG143を介し
て一方入力に受け、NANDゲートG13の出力をイン
バータG14を介して他方入力に受ける。
【0046】NORゲートG18は、NANDゲートG
13の出力をインバータG14を介して一方入力に受
け、NANDゲートG161の出力をインバータG16
2及びG163を介して他方入力に受ける。
【0047】そして、NORゲートG17及びG18の
出力がそれぞれ信号S25f及びS24fとして、RS
ラッチ18のセット入力S及びリセット入力Rに付与さ
れる。
【0048】なお、NANDゲートG13,G141及
びG161の信号伝播遅延時間は同一に設定され、イン
バータG14,G142,G143,G162及びG1
63の信号伝播遅延時間は同一に設定される。
【0049】このような構成のパルスフィルタ回路50
は、信号S24及び信号S25が同相で“L”から
“H”に変化した場合、インバータG14の出力が
“H”となるため、信号S24f及びS25fは強制的
に“L”固定される。すなわち、セット状態及びリセッ
ト状態は強制的に無効にされる。
【0050】このとき、信号S25(S24)からイン
バータG143(G163)の出力に至る経路はNAN
Dゲート1個、インバータ2個であり、信号S25及び
S24からインバータG14の出力に至る経路はNAN
Dゲート1個、インバータ1個であるため、インバータ
G143(G163)が“H”から“L”に変化するイ
ンバータ1個の信号伝播遅延時間前に、インバータG1
4の出力が“L”から“H”に変化するため、確実に信
号S25f及びS24fを“L”固定することができ
る。
【0051】このように、パルスフィルタ回路50は組
合わせ論理回路によって、インバータ24及び25の出
力信号S24及びS25における同相信号を排除して、
セット状態を強制的に無効する機能を有している。
【0052】図1及び図2に戻って、RSラッチ181
は、パルスフィルタ回路50の信号S25をセット入力
Sであるセット側インバータ31の入力に受け、信号S
24をリセット入力Rであるリセット側インバータ32
の入力に受ける。
【0053】図2に示すように、セット側インバータ3
1の出力はNANDゲートG11のノードN11(一方
入力)に接続され、リセット側インバータ32の出力は
NANDゲートG12のノードN21(一方入力)に接
続され、NANDゲートG11の出力ノードN10はN
ANDゲートG12のノードN22(他方入力)に接続
され、NANDゲートG12の出力ノードN20はNA
NDゲートG11のノードN12(他方入力)に接続さ
れる。そして、出力ノードN10より得られる信号がR
Sラッチ181のQ出力となる。
【0054】このように、RSラッチ181は、NAN
DゲートG11及びG12を図2に示すように交叉接続
さることにより、ラッチ回路を構成している。
【0055】図1に示すように、NANDゲートG11
は、PMOSトランジスタ37,38及びPMOSトラ
ンジスタ39,40で構成され、PMOSトランジスタ
37,38のソースが共通に高圧側浮遊供給絶対電圧V
Bを受け、ドレインが共通に出力ノードN10に接続さ
れる。
【0056】NMOSトランジスタ39,40は出力ノ
ードN10,高圧側浮遊供給オフセットVS間に直列に
接続される。すなわち、NMOSトランジスタ39のド
レインは出力ノードN10に接続され、NMOSトラン
ジスタ40のドレインはNMOSトランジスタ39のソ
ースに接続され、ソースは高圧側浮遊供給オフセット電
圧VSに設定される。
【0057】そして、PMOSトランジスタ37及びN
MOSトランジスタ40のゲートが共通にノードN11
に接続され、ノードN11がセット側インバータ31の
出力に接続されるとともに、PMOSトランジスタ38
及びNMOSトランジスタ39のゲートが共通にノード
N12接続され、ノードN12がNANDゲートG12
の出力ノードN20に接続される。
【0058】一方、NANDゲートG12は、PMOS
トランジスタ33,34及びNMOSトランジスタ3
5,36で構成され、PMOSトランジスタ33,34
のソースが共通に高圧側浮遊供給絶対電圧VBを受け、
ドレインが共通に出力ノードN20に接続される。
【0059】NMOSトランジスタ35,36は出力ノ
ードN20,高圧側浮遊供給オフセットVS間に直列に
接続される。すなわち、NMOSトランジスタ35のド
レインは出力ノードN20に接続され、NMOSトラン
ジスタ36のドレインはNMOSトランジスタ35のソ
ースに接続され、ソースは高圧側浮遊供給オフセット電
圧VSに設定される。
【0060】そして、PMOSトランジスタ33及びN
MOSトランジスタ36のゲートが共通にノードN22
に接続され、ノードN22がNANDゲートG21の出
力ノードN10に接続されるとともに、PMOSトラン
ジスタ34及びNMOSトランジスタ35のゲートが共
通にノードN21接続され、ノードN21がリセット側
インバータ32の出力に接続される。
【0061】上述したように、RSラッチ181は、セ
ット側インバータ31の出力はPMOSトランジスタ3
7及びNMOSトランジスタ40のゲートに接続され、
リセット側インバータ32の出力はPMOSトランジス
タ34及びNMOSトランジスタN35のゲートに接続
される。
【0062】図4は図1及び図2で示した実施の形態1
のRSラッチ181の動作を示すタイミング図である。
【0063】実施の形態1のRSラッチ181でQ出力
が不安定となるのは、信号S25f及びS24fが同時
に“H”パルスを発生する突発的ノイズが発生すると、
図4に示すように同相の“H”パルスが、セット入力S
及びリセット入力Rに入力される場合である。この誤信
号パルスはインバータ31及び32により反転されて、
ノードN11及びノードN21であるNANDゲートG
11及びG21の一方入力に付与される。
【0064】ここで、ノードN11で得られる信号が
“L”、すなわち、NANDゲートG11に“L”が入
力されている期間は、PMOSトランジスタ37及び3
8のうち一方がオンするため、NANDゲートG11の
出力であるQ出力が“H”となる。
【0065】そして、ノードN11及びノードN21で
得られる波形が“L”から“H”に切り替わるタイミン
グt1で、RSラッチ181の出力は“L”に切り変わ
るか、“H”を保持するかが決定される。
【0066】NANDゲートG12におけるNMOSト
ランジスタ35のソースはNMOSトランジスタ36を
介して高圧側浮遊供給オフセット電圧VSに接続されて
いるため、NMOSトランジスタ35のソース電位は電
圧VSより幾分高くなる。一方、NANDゲートG11
におけるNMOSトランジスタ40のソース電位は電圧
VSに設定される。
【0067】したがって、NMOSトランジスタ35の
方がバックゲート効果により、その閾値電圧はNMOS
トランジスタ40の閾値電圧より高くなる。ただし、上
述した閾値電圧の関係が生じるのは、NMOSトランジ
スタ35,36が共通のウェル領域に形成され、そのウ
ェル領域が高圧側浮遊供給オフセット電圧VSに設定さ
れていることが条件となる。
【0068】この閾値電圧の違いにより、NMOSトラ
ンジスタ35がオンするタイミングはNMOSトランジ
スタ40に比べて遅れる。その結果、リセット優先とな
り、RSラッチ181は誤信号パルスによってQ出力は
一時的に“H”を出力するが、その“H”は保持される
ことなく、速やかに“L”になる。
【0069】すなわち、RSラッチ181は、NAND
ゲートG11とNANDゲートG12との間で入力論理
閾値を異なる値に設定することにより、NANDゲート
G22による信号S24fのオフパルス入力検知タイミ
ングを、NANDゲートG11による信号S25fのオ
ンパルス入力検知タイミングより遅くするというタイミ
ング遅延設定を行うことにより、リセット優先機能を実
現している。
【0070】言い換えれば、ソースが高圧側浮遊供給オ
フセット電圧VSに直接接続される第1種のNMOSト
ランジスタ36,40と、ソースが高圧側浮遊供給オフ
セット電圧VSにMOSトランジスタを介して接続され
比較的閾値電圧が第1種のMOSトランジスタより高い
第2種のNMOSトランジスタ36,40とを各々1つ
ずつ含んでいるNANDゲートG11及びG12におい
て、NANDゲートG11はセット側インバータ31に
第1種のMOSトランジスタであるNMOSトランジス
タ40のゲートを接続し、NANDゲートG12はリセ
ット側インバータ32に第2種のMOSトランジスタで
あるNMOSトランジスタ35を接続することにより、
RSラッチ181にリセット優先機能を持たせている。
【0071】このように、実施の形態1の駆動回路は、
リセット優先のRSラッチ181を有しているため、前
述の誤信号のような突発的ノイズに対して誤動作防止機
能が働く。この際、通常のNANDゲートのトランジス
タ構成で回路接続を変更するという比較的簡単な回路設
計で、リセット優先機能を有するRSラッチ181を実
現している。
【0072】加えて、パルスフィルタ50は、ローパス
フィルタではなく、組合わせ論理回路で同相信号を排除
するフィルタリング機能を有しており高速処理が可能で
あるため、実施の形態1の駆動回路はパワースイッチン
グデバイスを高速に駆動制御することができる。
【0073】この際、パルスフィルタ回路50に入力さ
れるセット側とリセット側の信号間に位相差が生じる回
路構成は何ら施されていないため、同相のdv/dt過
渡信号に位相差が生じることなくパルスフィルタ回路5
0に入力される。したがって、パルスフィルタ回路50
によってdv/dt過渡信号をセット・リセット信号と
誤認識することなく正しくフィルタリング除去すること
ができる。
【0074】また、製造プロセス時に生じるバラツキ、
回路レイアウトによる配線遅延等により、本来同相信号
であるdv/dt過渡信号に幾分かの位相差が生じるこ
とによりパルスフィルタ回路50によるフィルタリング
除去が行えなかった場合でも、リセット優先機能を有す
るRSラッチ181による誤動作防止機能が働く。
【0075】なお、実施の形態1では、同相の“H”パ
ルスがRSラッチ181のセット入力S及びリセット入
力Rに入力され、“H”が一時的に出力される例を示し
たが、突発的ノイズの入力パルス幅が十分短ければ、R
Sラッチ181のQ出力は“H”を出力することなく、
“L”状態を保持することは言うまでもない。
【0076】<実施の形態2>図5はこの発明の実施の
形態2である駆動回路におけるRSラッチ及びその周辺
の回路構成を示す回路図である。実施の形態2の駆動回
路は、図1,図2及び図8で示した実施の形態1の構成
におけるRSラッチ181がRSラッチ182に置き換
わった構成である。なお、RSラッチ182を論理ゲー
トレベルで示した回路構成は図2で示した実施の形態1
の回路構成と同様であり、図2のNANDゲートG1
1,G12をNANDゲートG21,G22に置き換え
た構成となる。
【0077】図5で示すNANDゲートG21の内部構
成は、図1で示した実施の形態1のNANDゲートG1
1と同様であるため説明を省略する。一方、NANDゲ
ートG22は、NMOSトランジスタ35,36がNM
OSトランジスタ55,56に置き換わった点、PMO
Sトランジスタ33及びNMOSトランジスタ56のゲ
ートがノードN21としてリセット側インバータ32の
出力に接続され、PMOSトランジスタ34及びNMO
Sトランジスタ55のゲートがノードN22としてNA
NDゲートG21の出力ノードN10に接続される点
が、図1のNANDゲートG12と異なる。
【0078】そして、NMOSトランジスタ55及び5
6のゲート幅をNMOSトランジスタ39及び40のゲ
ート幅に比べて狭く設定している。したがって、リセッ
ト側のNANDゲートG22のNMOSトランジスタの
閾値電圧はセット側のNANDゲートG21のNMOS
トランジスタの閾値電圧に比べ高くなる。すなわち、N
ANDゲートG21,G22は配線を含むトランジスタ
構成に依存することなく互いに入力論理閾値を異なる値
に設定している。
【0079】その結果、実施の形態2のRSラッチ18
2は、実施の形態1のRSラッチ181と同様にリセッ
ト優先機能を有し、RSラッチ182の出力は誤信号パ
ルスによって“H”をラッチすることはなくなる。した
がって、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0080】なお、実施の形態2では、NMOSトラン
ジスタのゲート幅を変更してリセット側のNANDゲー
トG22のNMOSトランジスタの閾値電圧を高く設定
した例を述べたが、同様にゲート長を調整しても良い。
以下、この点を詳述する。
【0081】MOSトランジスタのゲイン定数βは、以
下の(1)式で決定する。
【0082】
【数1】
【0083】(1)式において、μはキャリアの移動度、
εはシリコンの誘電率、toxはゲート酸化膜厚、Wはチ
ャネル幅、Lはチャネル長である。
【0084】また、CMOSインバータの入力論理閾値
Vinは、以下の(2)式で決定する。
【0085】
【数2】
【0086】(2)式において、Vccは電源電圧、Vtp,
VtnはPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタ
の閾値電圧、βn,βpはPMOSトランジスタ及びN
MOSトランジスタのゲイン定数である。
【0087】したがって、PMOSトランジスタ及びN
MOSトランジスタにおいて、閾値電圧とゲイン定数が
それぞれ等しければ、入力論理閾値は電源電圧Vccの半
分となる。なお、CMOSインバータの入出力特性は入
力論理閾値電圧以上の入力時に“L”を出力し、入力論
理閾値電圧以下の入力時に“H”を出力する。
【0088】(1)式及び(2)式により、NMOSトランジ
スタのチャネル幅Wを狭くすると、そのゲイン定数βn
は小さくなって入力論理閾値Vinは高くなり、同様にN
MOSトランジスタのチャネル長Lを長くすると、その
ゲイン定数βnは小さくなって入力論理閾値Vinは高く
なる。
【0089】ここで述べたCMOSインバータの入力論
理閾値は、PMOSトランジスタ34,NMOSトラン
ジスタ35の組合せ、PMOSトランジスタ33,パル
スフィルタ回路26の組合せ、PMOSトランジスタ3
7,NMOSトランジスタ40の組合せ、及びPMOS
トランジスタ38,NMOSトランジスタ39の組合せ
に対しても適用することができる。
【0090】したがって、各々を構成するMOSトラン
ジスタのゲート幅、ゲート長を含むトランジスタサイズ
を変更することにより、NANDゲートG21,G22
間に入力論理閾値を異なる値に設定することができる。
【0091】<実施の形態3>図6はこの発明の実施の
形態3である駆動回路におけるRSラッチ及びその周辺
の回路構成を示す回路図である。実施の形態3の駆動回
路は、図1,図2及び図8で示した実施の形態1の構成
におけるRSラッチ181がRSラッチ183に置き換
わった構成である。
【0092】RSラッチ183の内部構成は、リセット
側インバータ32の出力とNANDゲートG22のノー
ドN21との間に、直列に接続された2段のインバータ
41,42が介挿された点を除いて、図5で示した実施
の形態2と同様である。
【0093】したがって、セット側の信号S25がNA
NDゲートG21のノードN11に伝達されるタイミン
グに比べ、リセット側の信号S24は2ゲート(インバ
ータ41,42)分遅れて、NANDゲートG22のノ
ードN21に伝達される。
【0094】その結果、実施の形態3のRSラッチ18
3は、実施の形態1及び実施の形態2のRSラッチ18
1及び182と同様にリセット優先となり、RSラッチ
183の出力は誤信号パルスによって“H”をラッチす
ることはなくなる。したがって、実施の形態1と同様の
効果を奏する。
【0095】加えて、遅延手段として、2段のインバー
タ41,42を直列に接続するという比較的簡単な回路
構成により、RSラッチ183にリセット優先機能を持
たせることができる。
【0096】<実施の形態4>図7はこの発明の実施の
形態4である駆動回路におけるRSラッチ及びその周辺
の回路構成を示す回路図である。実施の形態4の駆動回
路は、図1,図2及び図8で示した実施の形態1の構成
におけるRSラッチ181がRSラッチ184に置き換
わった構成である。
【0097】RSラッチ184の内部構成は、リセット
側インバータ32の出力と高圧側浮遊供給オフセット電
圧VSとの間にキャパシタ43が介挿された点を除い
て、図5で示した実施の形態2と同様である。
【0098】したがって、セット側の信号S25がNA
NDゲートG21のノードN11に伝達されるタイミン
グに比べ、リセット側の信号S24はキャパシタ43を
充放電する時間分遅れて、NANDゲートG22のノー
ドN21に伝達される。
【0099】その結果、実施の形態4のRSラッチ18
4は、実施の形態1〜実施の形態3のRSラッチ181
〜183と同様にリセット優先となり、RSラッチ18
4の出力は誤信号パルスによって“H”をラッチするこ
とはなくなる。したがって、実施の形態1と同様の効果
を奏する。
【0100】加えて、遅延手段として、キャパシタ43
を介挿するという比較的簡単な回路構成により、RSラ
ッチ184にリセット優先機能を持たせることができ
る。
【0101】<その他>上記実施の形態1〜実施の形態
4では、パルスフィルタ回路50を高速処理可能にすべ
く、組合わせ論理回路で同相信号を排除するフィルタリ
ング機能を持たせたが、従来同様、ローパスフィルタで
実現しても良い。この場合、高速処理は困難になるが、
dv/dt過渡信号及び突発的ノイズに対して誤動作し
ない効果は奏する。
【0102】また、短いパルスにRSラッチ181〜1
84が応答して、Q出力から一瞬でも“H”出力を出さ
ないようにするために、RSラッチを構成する各MOS
のチャネル幅を全体に広く設定してノイズ耐量をあげる
ことも考えられる。
【0103】また、実施の形態1〜実施の形態4では、
20V程度の低電圧から600V程度の高電圧にレベル
シフトさせる構成を示したが、同様な原理で高電圧から
低電圧へレベルシフトさせる場合に本発明を適用するこ
とができる。この場合、レベルシフト用のMOSトラン
ジスタはPMOSトランジスタで構成することになる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の駆動回路におけるラッチ回路は、第1及
び第2の制御信号として、第1及び第2のパルスを同時
に生じる突発性ノイズやdv/dt過渡信号が発生して
も、リセット優先機能によりリセット状態を優先して処
理するため、誤って所定のスイッチングデバイスをオン
状態にしてしまう誤動作を防止することができる。この
際、第1及び第2の制御信号をフィルタリング処理して
ラッチ回路に与える構成は必須とはならない。
【0105】請求項2記載の駆動回路は、第1及び第2
の入力論理ゲートの入力論理閾値を異なる値に設定し
て、第2の入力論理ゲートによる第2の制御信号の第2
のパルス入力検知タイミングを、第1の入力論理ゲート
による第1の制御信号の第1のパルス入力検知タイミン
グより遅くするというタイミング遅延設定を行うことに
より、ラッチ回路にリセット優先機能を持たせることが
できる。
【0106】請求項3記載の駆動回路は、第1及び第2
の入力論理ゲートに含まれる第1及び第2のトランジス
タの閾値電圧を異なる値に設定して、上記タイミング遅
延設定を実現している。
【0107】請求項4記載の駆動回路は、第1のトラン
ジスタとして第1種及び第2種のうち第1種のトランジ
スタを用い、第2のトランジスタとして第1種及び第2
種のうち第2種のトランジスタを用いるという比較的簡
単な回路設計により、第1及び第2のトランジスタを異
なる閾値電圧に設定することができる。
【0108】請求項5記載の駆動回路は、第1及び第2
のトランジスタのトランジスタサイズを異なるサイズに
設定することによって、第1及び第2の入力論理ゲート
における配線を含むトランジスタ構成に依存することな
く、第1及び第2のトランジスタを異なる閾値電圧に設
定することができる。
【0109】請求項6記載の駆動回路は、遅延手段を設
けることにより上記タイミング遅延設定を実現すること
ができる。
【0110】請求項7記載の駆動回路は、遅延手段によ
って、第2の制御信号が偶数段のインバータを伝播する
時間分、入力タイミングを遅らせることができる。
【0111】請求項8記載の駆動回路は、遅延手段によ
って、第2の制御信号によってキャパシタを充放電する
時間分、入力タイミングを遅らせることができる。
【0112】請求項9記載の駆動回路のフィルタリング
手段における論理ゲートを用いて構成される強制無効機
能は、ローパスフィルタを用いることなく高速に処理が
可能なため、フィルタリング処理を行っても駆動回路は
高速に所定のスイッチングデバイスを駆動制御すること
ができる。
【0113】請求項10記載の駆動回路の制御信号発生
手段はレベルシフト機能を有するため、第1の電圧レベ
ルの信号制御で、第2の電圧レベルで動作する所定のス
イッチングデバイスを駆動制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるパワーデバイ
ス用の駆動回路におけるRSラッチ及びその周辺の回路
構成を示す回路図である。
【図2】 実施の形態1のRSラッチの回路構成を論理
ゲートレベルで示す回路図である。
【図3】 パルスフィルタ回路の一構成例を示す回路図
である。
【図4】 実施の形態1のRSラッチの動作を示すタイ
ミング図である。
【図5】 実施の形態2のRSラッチ及びその周辺の回
路構成を示す回路図である。
【図6】 実施の形態3のRSラッチ及びその周辺の回
路構成を示す回路図である。
【図7】 実施の形態4のRSラッチ及びその周辺の回
路構成を示す回路図である。
【図8】 従来の2チャネルパワーデバイスの駆動回路
を示す説明図である。
【図9】 パルス発生器の一構成例を示す回路図であ
る。
【図10】 図9で示したパルス発生器の動作を示すタ
イミング図である。
【図11】 従来の駆動回路の問題点説明用の説明図で
ある。
【符号の説明】
31 セット側インバータ、32 リセット側インバー
タ、33,34,37,38 PMOSトランジスタ、
35,36,39,40 NMOSトランジスタ、4
1,42 インバータ、43 キャパシタ、50 パル
スフィルタ回路、181〜184 RSラッチ、G1
1,G12,G21,G22 NANDゲート。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のスイッチングデバイスを駆動する
    駆動回路であって、 入力信号に基づき第1及び第2の制御信号を発生する制
    御信号発生手段を備え、前記第1の制御信号は前記入力
    信号の第1の状態遷移時に第1のパルスが生じ、前記第
    2の制御信号は前記入力信号の第2の状態遷移時に第2
    のパルスが生じ、 前記第1及び第2の制御信号を受け、前記第1の制御信
    号の前記第1のパルス入力時にセット状態となって前記
    所定のスイッチングデバイスをオン状態にし、前記第2
    の制御信号の前記第2のパルス入力時にリセット状態と
    なって前記所定のスイッチングデバイスをオフ状態にす
    るラッチ回路をさらに備え、 前記ラッチ回路は、前記第1及び第2の制御信号が前記
    第1及び第2のパルスを同時に発生したとき、リセット
    状態を優先して設定するリセット優先機能を有すること
    を特徴とする、駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駆動回路であって、 前記ラッチ回路は、 前記第1及び第2の制御信号を受ける第1及び第2の入
    力論理ゲートを有し、 前記第1及び第2の入力論理ゲートの入力論理閾値を異
    なる値に設定したことを特徴とする、駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の駆動回路であって、 前記第1及び第2の論理ゲートは、それぞれ前記第1及
    び第2の制御信号を制御電極に受ける第1及び第2のト
    ランジスタを含み、 前記第1及び第2のトランジスタは異なる閾値電圧を有
    することを特徴とする、駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の駆動回路であって、 前記第1及び第2の入力論理ゲートは、第1及び第2の
    閾値電圧をそれぞれ有する第1種及び第2種のトランジ
    スタをそれぞれ少なくとも1つずつ含み、 前記第1のトランジスタとして前記第1種及び第2種の
    トランジスタのうち前記第1種のトランジスタを用い、 前記第2のトランジスタとして前記第1種及び第2種の
    トランジスタのうち前記第2種のトランジスタを用いた
    ことを特徴とする、駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の駆動回路であって、 前記第1及び第2のトランジスタは異なるトランジスタ
    サイズを有することを特徴とする、駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の駆動回路であって、 前記ラッチ回路は、 前記第1及び第2の制御信号を受ける第1及び第2の入
    力論理ゲートと、 前記第2の制御信号の前記第2の入力論理ゲートへの入
    力タイミングを、前記第1の制御信号の前記第1の入力
    論理ゲートへの入力タイミングより遅らせる遅延手段と
    を有することを特徴とする、駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の駆動回路であって、 前記遅延手段は、 前記第2の制御信号の入力部と前記第2の入力論理ゲー
    トの入力部との間に介挿される偶数段のインバータを含
    む、駆動回路。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の駆動回路であって、 前記遅延手段は、 前記第2の制御信号の前記第2の入力論理ゲートへの信
    号線と固定電位との間に介挿されるキャパシタを含む、
    駆動回路。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のうち、いずれ
    か1項に記載の駆動回路であって、 前記第1及び第2の制御信号に対してフィルタリング処
    理を施して前記ラッチ回路に出力するフィルタリング手
    段をさらに備え、 前記フィルタリング手段は、 論理ゲートを用いて構成され、前記第1及び第2の制御
    信号が第1及び第2のパルスの同時発生時に、セット状
    態を強制的に無効にする強制無効機能を有する、駆動回
    路。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のうち、いず
    れか1項に記載の駆動回路であって、 前記入力信号は第1の電圧レベルの信号を含み、 前記第1及び第2の制御信号は前記第1の電圧レベルと
    は異なる第2の電圧レベルの信号を含み、 前記所定のスイッチングデバイスは前記第2の電圧レベ
    ルの信号で駆動され、 前記制御信号発生手段は、 前記第1の電圧レベルを前記第2の電圧レベルにレベル
    シフトするレベルシフト機能を有する、駆動回路。
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