JP2002151864A - 基板実装用スプリングおよび電子装置 - Google Patents
基板実装用スプリングおよび電子装置Info
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Abstract
両立的に実現する基板実装用スプリングを提供する。 【解決手段】 単一の金属板を加工することによって、
端子部11、基部10、および接続部20が形成されて
いる。端子部11は、基部10に対して垂直に折り曲げ
られ、切り起こしの爪13を有する。爪13は、端子部
11が回路基板のスルーホールへ挿入されたときに、挿
入後の戻りを防止することにより、基板実装用スプリン
グ101を回路基板へ安定的に支持する機能を果たす。
接続部20は、フォーク状に複数の枝へと分岐しつつ、
基部10の主面の斜め上方へ延びている。接続部20
は、回路基板を収納する筐体の内壁面のうち、側壁面へ
弾性復元力を持って当接する。
Description
リングおよびこれを用いた電子装置に関し、特に、自動
はんだ槽の使用を可能とし、かつ、はんだ付け信頼性を
高めるための改良に関する。
て説明する。本明細書において、スルーホールとは、回
路基板(両面基板、多層基板、および片面基板のいずれ
をも含む)に、部品を挿入する用途で設けられる貫通孔
の総称である。また、スルーホールの断面形状は、円形
に限定されない。
パターンを、通常において板金で構成される筐体へ電気
的に接続する目的、すなわち回路基板を筐体へ接地する
目的のために、従来よりスプリングとリードとが用いら
れている。図26はスプリングを用いた例を示し、図2
7はリードを用いた例を示す。
された図示しない配線パターンに、スプリング201の
平坦な基板部150がはんだ付けされている。スプリン
グ201の湾曲部151は、筐体70の内壁面に当接し
ている。回路基板1が筐体70内の所定の位置に組み込
まれるときに、湾曲部151には弾性変形が付与され
る。その結果、湾曲部151は弾性復元力をもって筐体
70の内壁面を押圧するので、スプリング201と筐体
70との電気的接続が達成される。
0が回路基板1に形成されたスルーホールに挿入され、
スルーホールの周囲に設けられた図示しないランドに、
はんだ90によって電気的に接続されている。端子部9
0にはワイヤ160の一端が接続されており、ワイヤ1
60の他端には別の端子部161が接続されている。端
子部161はネジ170によって筐体70へ締結されて
おり、それによりリード202と筐体70との電気的接
続が達成される。
構造が簡単であり安価に製造ないし入手可能であるとい
う利点があるものの、基板1への取り付けを行う際に、
自動はんだ槽を使用することができず、人手ではんだ付
けを行う必要があり、手間を要するという問題点があっ
た。特に、基板1に接する基板部150の面積、すなわ
ちはんだ付け面積が広いので、はんだ付け行う際に基板
部150が温まりにくく、はんだ付けを良好に行い、十
分なはんだ付け強度を確保するためには、予備はんだ付
けを行うほか、相当の作業時間を要するという問題点が
あった。
けを行う際に自動はんだ槽を使用することができ、手間
を要しないという利点があるものの、部品点数が多く構
造が複雑であるため高価であるという問題点があった。
また、リード202を筐体70へ取り付ける際に、ネジ
170による締結が必要であるため、手間を要するとと
もに、ネジ止めを可能にするために筐体70にはある程
度の厚さが必要とされるという問題点があった。
問題点を解消するためになされたもので、作業の簡素化
とはんだ付け信頼性の向上とを両立的に実現する基板実
装用スプリングを得ることを目的としており、さらにこ
の基板実装用スプリングを用いた電子装置を提供するこ
とを目的とする。
板実装用スプリングであって、回路基板のスルーホール
の縁に係合することにより戻りを防止する戻り防止機構
を有し前記スルーホールへ挿入可能で、かつはんだ付け
可能な導電性の複数の端子部と、前記複数の端子部を連
結する導電性の基部と、前記基部に連結し前記回路基板
を収納する筐体の内壁面に弾性復元力をもって当接する
導電性の接続部と、を備える。
グであって、回路基板のスルーホールの縁に係合するこ
とにより戻りを防止する戻り防止機構を有し前記スルー
ホールへ挿入可能で、かつはんだ付け可能な導電性の複
数の端子部と、前記複数の端子部を連結するとともに、
前記回路基板に搭載された回路素子に、弾性復元力をも
って前記回路基板へ押圧するように当接する導電性の基
部と、を備える。
装用スプリングにおいて、前記基部に連結し前記回路基
板を収納する筐体の内壁面に弾性復元力をもって当接す
る導電性の接続部を、さらに備える。
実装用スプリングにおいて、前記複数の端子部、前記基
部、および前記接続部は、それぞれ単一の金属板の一部
であり、前記複数の端子部は、前記単一の金属板のう
ち、前記基部に相当する部分の外周縁に沿った複数の部
位から突出した部分に相当し、かつ前記基部に対して折
り曲げられている。
発明の基板実装用スプリングにおいて、前記複数の端子
部、前記基部、および前記接続部は、それぞれ単一の金
属板の一部であり、前記複数の端子部は、前記単一の金
属板のうち、前記基部に相当する部分の外周縁に沿った
複数の部位から突出した部分に相当し、かつ前記基部に
対して折り曲げられており、前記接続部は、前記単一の
金属板のうち、前記基部に相当する部分の外周縁の一部
から突出した部分に相当する。
実装用スプリングにおいて、前記接続部は、前記基部に
対して折り曲げられている。
いずれかの発明の基板実装用スプリングにおいて、前記
複数の端子部の少なくとも一部である単数または複数の
第1端子部の各々は、前記戻り防止機構として、前記単
一の金属板のうち、前記第1端子部の各々に対応する部
分の一部を、切り起こすことによって形成された爪を有
する。
いずれかの発明の基板実装用スプリングにおいて、前記
複数の端子部の少なくとも一部である単数または複数の
第1端子部の各々は、前記戻り防止機構として、前記単
一の金属板のうち、前記第1端子部の各々に対応する部
分の一部を、「く」の字型に折り曲げることによって形
成された屈曲部を有する。
発明の基板実装用スプリングにおいて、前記第1端子部
が前記複数の端子部の一部であって、前記複数の端子部
のうち前記第1端子部以外である単数または複数の第2
端子部の各々が、前記戻り防止機構として、前記単一の
金属板のうち、前記第2端子部の各々に対応する部分
を、「L」の字型に折り曲げることによって形成された
屈曲部を有する。
のいずれかの発明の基板実装用スプリングにおいて、前
記基部の平面輪郭が略矩形であって、前記複数の端子部
が、前記略矩形の対向する二辺から突出している。
基板実装用スプリングにおいて、前記複数の端子部が4
個の端子部であって、これら4個の端子部が、前記略矩
形の対向する二辺の両端部から突出している。
のいずれかの発明の基板実装用スプリングにおいて、前
記基部の平面輪郭が略矩形であって、前記複数の端子部
が、前記略矩形の対向する二辺と隣接する一辺から突出
している。
基板実装用スプリングにおいて、前記複数の端子部が3
個の端子部であって、これら3個の端子部が、前記二辺
の対向する一端部と、当該一端部に隣接しない側におい
て前記二辺に隣接する一辺の中央部と、から突出してい
る。
板実装用スプリングにおいて、前記基部の平面輪郭が略
矩形であって、前記第1端子部が、前記略矩形の対向す
る二辺のうちの一辺から突出しており、前記第2端子部
が、前記二辺のうちの他の一辺から突出している。
基板実装用スプリングにおいて、前記第1端子部が2個
の端子部であって、これら2個の端子部が、前記略矩形
の対向する二辺のうちの一辺の両端部から突出してお
り、前記第2端子部が、単数の端子部であって、当該単
数の端子部が、前記二辺のうちの他の一辺の略全体から
突出している。
の発明の基板実装用スプリングにおいて、前記基部の平
面輪郭が、互いに対向する第1および第2辺と、これら
に隣接し互いに対向する第3および第4辺を有する略矩
形であって、前記複数の端子部が、前記第1および第2
辺、または前記第1ないし第3辺から突出しており、前
記接続部が、前記第4辺から突出している。
たは第16の発明の基板実装用スプリングにおいて、前
記接続部の輪郭が、少なくとも先端部において分岐した
フォーク状である。
16、または第17の発明の基板実装用スプリングにお
いて、前記接続部が、前記基部の一対の主面のうち、前
記複数の端子部が折り曲げられている側とは反対側の主
面の斜め上方へ延びている。
16、または第17の発明の基板実装用スプリングにお
いて、前記接続部が、前記基部の一対の主面のうち、前
記複数の端子部が折り曲げられている側の主面の上方へ
略垂直に折り曲げられ、さらに前記主面の上方において
前記主面の斜め上方へ延びるように折り曲げられてい
る。
16、または第17の発明の基板実装用スプリングにお
いて、前記接続部が、前記基部の一対の主面のうち、前
記複数の端子部が折り曲げられている側とは反対側の主
面の上方へ覆い被さるように弧状に曲げられている。
板実装用スプリングにおいて、前記基部の平面輪郭が略
矩形であって、前記複数の端子部が、前記略矩形の対向
する二辺から突出しており、前記基部が、前記二辺に連
結する部分よりも中央部において、前記複数の端子部が
折り曲げられている方向へ突き出るように、湾曲ないし
屈曲している。
基板実装用スプリングにおいて、前記基部が、前記中央
部において平坦である。
て、第1、第3、第5、第6、および第16ないし第2
0のいずれかの発明の基板実装用スプリングと、スルー
ホールへ前記基板実装用スプリングの前記複数の端子部
が挿入され、かつはんだ付けされている回路基板と、前
記回路基板を収納するとともに、前記基板実装用スプリ
ングの前記接続部に弾性変形を付与した状態で、内壁が
前記接続部へ当接する筐体と、を備える。
て、第2ないし第4、ならびに第21および第22のい
ずれかの発明の基板実装用スプリングと、スルーホール
へ前記基板実装用スプリングの前記複数の端子部が挿入
され、かつはんだ付けされている回路基板と、前記回路
基板に搭載され、前記基板実装用スプリングの前記基部
に、その弾性復元力をもって当接している回路素子と、
を備える。
それぞれ、本発明の実施の形態1による基板実装用スプ
リングの斜視図および正面図である。図1は、本来隠れ
て見えない一部分も、便宜のために透視した形式で描い
ている。この基板実装用スプリング101は、4個の端
子部11、基部10、および接続部20を備えている。
基板実装用スプリング101は、単一の金属板を加工す
ることによって形成されており、端子部11、基部1
0、および接続部20は、いずれも単一の金属板の一部
に相当する。なお、本明細書において、「単一の金属
板」は、単一の金属板にメッキ等の処理が施されたもの
をも包含する。
端子部11は、基部10の対向する二辺の両端部から突
出し、かつ基部10に対して垂直に折り曲げられてい
る。端子部11には、自身を構成する金属板に切れ込み
を設けて折り曲げること、すなわち端子部11を構成す
る金属板の一部を切り起こすことによって、爪13が形
成されている。これにより、端子部11は、基部10に
連結し垂直に折り曲げられた直立部12と、この直立部
12に対して開いた爪13とを有する。直立部12と爪
13とは、爪13の下方、すなわち端子部11の先端部
に近い側で連結し、爪13の上部において直立部12に
対して開いている。爪13は、端子部11を回路基板の
スルーホールへ挿入したときに、挿入後の戻りを防止す
る戻り防止機構として機能する。
1が取り付けられる回路基板の一例を示す平面図であ
る。図3はこの回路基板1の部品面を表し、図4ははん
だ面を表している。回路基板1の実装用スプリング10
1が取り付けられる部位には、端子部11を挿入するた
めのスルーホール2が設けられている。回路基板1の部
品面では、基部10に対向する部位全体にランド3が設
けられており、このランド3は例えば接地電位を伝達す
る配線パターン4に接続されている。回路基板1のはん
だ面では、スルーホール2の周囲にランド5が設けられ
ている。ランド5とランド3は、スルーホール2の内壁
面に設けられた図示しないメッキ膜によって互いに電気
的に接続されている。なお、図4はランド5が孤立した
例を描いているが、部品面を描いた図3と同様に、ラン
ド5に例えば接地電位を伝達する配線パターンが接続さ
れていてもよい。また、例えば回路基板1が紙基板であ
る場合等において、部品面にはランド3が設けられず、
はんだ面にのみランド5が設けられ、このランド5に配
線パターン4が接続されてもよい。
路基板1へ取り付けられた状態におけるこれらの断面図
である。図5では図示の簡素化のために、ランド3,5
の図示を略している。図5が示すように、端子部11は
回路基板1の部品面からはんだ面へ向かうようにスルー
ホール2へ挿入される。開いている爪13は、スルーホ
ール2を通過するときには容易に閉じ、スルーホール2
を通過すると再び開く。これにより、爪13はスルーホ
ール2の縁に係合することとなり、端子部11がスルー
ホール2から抜け出ることを防止する。すなわち、爪1
3は、はんだ付け作業前の基板実装用スプリング101
を回路基板1へ安定的に支持する働きをなす。
をはじめ、必要な回路素子が搭載された後、はんだ槽を
用いることにより、回路基板1のはんだ面に、はんだ付
けが行われる。このはんだ付け作業の中においても、基
板実装用スプリング101が回路基板1から浮いたり、
傾斜したりすることを爪13が防止する。はんだ付けの
結果、端子部11は回路基板1のランド5へ、はんだ9
0によって機械的に固定されるとともに、電気的に接続
される。これにより、基板実装用スプリング101の回
路基板1への実装が完了する。
基部10の端子部11が突出する二辺に隣接する第3の
一辺から突出している。接続部20は、フォーク状に複
数の枝へと分岐している。図1が示すように基部10と
接続部20との連結部で分岐してもよく、図2が示すよ
うに連結部から離れた接続部20の一部において分岐し
てもよい。この意味で、図1と図2とは、接続部20の
輪郭形状に関しては、別個の形態を図示している。
ち、端子部11が折り曲げられている側とは反対側の主
面の斜め上方へ延びている。そして、接続部20は基部
10との連結部において折り曲げられ、中間部21を経
て先端部22において、基部10の主面の上方へ向くよ
うにさらに折り曲げられている。接続部20はこのよう
に形成されているので、回路基板1を収納する筐体の内
壁面のうち、側壁面へ当接するのに適する。
装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより組
み立てが完了した電子装置の断面図である。回路基板1
が筐体70へ組み込まれるときに、接続部20に適度な
弾性変形が付与され、その弾性復元力をもって接続部2
0が筐体70の側壁面に当接する。それにより、基板実
装用スプリング101と筐体70との電気的接続が実現
する。
1に対して折り曲げられているために、先端部22と筐
体70の側壁面との間に接触抵抗の低い面接触が実現す
る。さらに、接続部20がフォーク状に分岐しているの
で、回路基板1への基板実装用スプリング101の取り
付け位置に誤差があっても、先端部22と筐体70の側
壁面との間の電気的接触が良好に保たれる。また接続部
20が、基部10との連結部において基部10に対して
折り曲げられているので、接続部20が筐体70の側壁
面へ押圧力をもって当接する際に、折り曲げ部分の変形
によって押圧力が適度にやわらげられる。このため、端
子部11とスルーホール2との間のはんだ付け部分の応
力が緩和され、はんだ付け信頼性がさらに向上する。
スプリング101では、接続部20が弾性復元力をもっ
て筐体70の内壁面へ当接することにより、筐体70と
の電気的接続が実現するので、リードとは異なり取り付
けネジ等の複雑な電気的接続用部材を要しない。また、
端子部11がスルーホール2に挿入され、かつ爪13に
よって回路基板1に安定的に支持された状態で、自動は
んだ槽を用いたはんだ付けを行うことができる。
囲のランド5にのみ行われれば足りるので、はんだの付
着量不足、およびこれに由来する強度不足を招来する恐
れがない。また、爪13は回路基板1の筐体70への組
み込みが終了した後においても、接続部20の弾性復元
力の反作用によりはんだ90(図5)に印加される応力
を軽減する働きをなす。
は、作業の簡素化と、はんだ付け信頼性の向上とを両立
的に実現する。また、基板実装用スプリング101は、
単一の金属板を加工することにより形成されるので、製
造コストがさらに節減されるという利点も得られる。
態2による基板実装用スプリングの斜視図(かつ一部透
視図)である。この基板実装用スプリング102は、接
続部20(図1)の代わりに、基部10の一対の主面の
うち、端子部11が折り曲げられている側とは反対側の
主面の上方へ覆い被さるように弧状に曲げられた接続部
25を備える点において、実施の形態1の基板実装用ス
プリング101とは特徴的に異なっている。接続部25
は、基部10と同様に単一の金属板の一部であり、基部
10との連結部において折り曲げられている。接続部2
5は、このように形成されているので、回路基板1を収
納する筐体の内壁面のうち、上壁面へ当接するのに適す
る。
装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより組
み立てが完了した電子装置の断面図である。回路基板1
が筐体70へ組み込まれるときに、筐体70の内壁面の
うちの上壁面により接続部20に適度な弾性変形が付与
され、その弾性復元力をもって接続部20が筐体70の
上壁面に当接する。それにより、基板実装用スプリング
102と筐体70との電気的接続が実現する。
態3による基板実装用スプリングの斜視図である。この
基板実装用スプリング103は、端子部11の個数が3
個である点において、実施の形態1の基板実装用スプリ
ング101とは特徴的に異なっている。基板実装用スプ
リング103では、平面輪郭が矩形の基部10の四辺の
うち、接続部20が突出する一辺に対向する一辺の中央
部から1個の端子部11が突出しており、残る二辺の接
続部20に隣接する端部から2個の端子部11が突出し
ている。
付けられる回路基板の一例を示す平面図である。図10
はこの回路基板1のはんだ面を表している。図10が示
すように、回路基板1の実装用スプリング103が取り
付けられる部位には、3個の端子部11を挿入するため
の3個のスルーホール2が設けられている。各スルーホ
ール2の周囲にランド5が設けられている点は、実施の
形態1の回路基板1と同様である。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。実施の形
態1の基板実装用スプリング101を用いた場合と同様
に、接続部20が弾性復元力をもって筐体70の側壁面
に当接することにより、基板実装用スプリング103と
筐体70との電気的接続が実現する。
3では、基部10の対向する二辺と隣接する一辺から端
子部11が突出しているので、爪13が開く方向が3個
全体で二方向となる。その結果、直交する二軸X,Yの
いずれの方向にも、回路基板1に対する基板実装用スプ
リング103の取り付け位置の精度が向上するという利
点が得られる。また、端子部11を最小の個数に抑える
ことにより、加工をさらに容易にしつつ、はんだ付け前
における回路基板1への支持の安定性、およびはんだ付
け後の取り付け強度を高めることができる。一方、実施
の形態1の基板実装用スプリング101では、端子部1
1の個数が4個であるため、取り付け強度に関しては、
基板実装用スプリング103以上に優れている。
形態4による基板実装用スプリングの斜視図(かつ一部
透視図)である。この基板実装用スプリング104は、
端子部11の戻り防止機構として、爪13に代えて屈曲
部16が設けられている点において、実施の形態3の基
板実装用スプリング103とは特徴的に異なっている。
屈曲部16を有する3個の端子部14は、基部10と同
様に単一の金属板の一部であり、基部10との連結部に
おいて折り曲げられている。
板の一部を「く」の字型に折り曲げることによって形成
されている。これにより、端子部14は、基板10に連
結し垂直に折り曲げられた直立部15、この直立部15
に連結する屈曲部16、および屈曲部16に連結し直立
部15と同様に基板10に対して垂直である先端部17
とを有する。
板1へ取り付けられた状態におけるこれらの断面図であ
る。図13では図5と同様に、ランド3,5(図2,図
3)の図示を略している。図13が示すように、端子部
14は回路基板1の部品面からはんだ面へ向かうように
スルーホール2へ挿入される。各スルーホール2の幅は
屈曲部16がかろうじて通過し得る大きさに設定されて
いる。端子部14は内側に曲がるように弾性変形するこ
とにより、屈曲部16によって妨げられることなく、ス
ルーホール2を通過することができる。端子部14がス
ルーホール2を通過すると、屈曲部16は端子部14の
弾性復元力によってスルーホール2の縁に係合すること
となり、端子部14がスルーホール2から抜け出ること
を防止する。すなわち、屈曲部16は、爪13(図1)
と同様に、はんだ付け作業前の基板実装用スプリング1
04を回路基板1へ安定的に支持する働きをなす。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。実施の形
態1または3の基板実装用スプリング101,103を
用いた場合と同様に、接続部20が弾性復元力をもって
筐体70の側壁面に当接することにより、基板実装用ス
プリング104と筐体70との電気的接続が実現する。
4では、端子部14の戻り防止機構を金属板の折り曲げ
加工のみで容易に形成することができるので、製造コス
トがさらに節減されるという利点が得られる。なお、基
板実装用スプリング104が3個の端子部14を備える
例を示したが、実施の形態1による基板実装用スプリン
グ101と同様に、端子部14を4個設けることも当然
に可能である。
形態5による基板実装用スプリングの斜視図(かつ一部
透視図)である。この基板実装用スプリング105は、
一部の端子部11を端子部30へと置き換えている点に
おいて、実施の形態1の基板実装用スプリング101と
は特徴的に異なっている。基板実装用スプリング105
では、平面輪郭が矩形の基部10の四辺のうち、接続部
20が突出する一辺に隣接する二辺のうちの一辺の両端
から2個の端子部11が突出しており、上記二辺のうち
の他の一辺の全体から端子30が突出している。端子部
30は、端子部11および基部10と同様に単一の金属
板の一部であり、基部10との連結部において折り曲げ
られている。
部30に相当する金属板の部分を「L」の字型に折り曲
げることによって形成された屈曲部32を有する。すな
わち、端子部30は、基板10に連結し垂直に折り曲げ
られた直立部31と、この直立部31に対して垂直に折
り曲げられた屈曲部32とを有する。
付けられる回路基板の一例を示す平面図である。図16
はこの回路基板1のはんだ面を表している。図16が示
すように、回路基板1の実装用スプリング105が取り
付けられる部位には、2個の端子部11を挿入するため
の2個のスルーホール2と、端子部30を挿入するため
の帯状のスルーホール6とが設けられている。スルーホ
ール2の周囲にはランド5が設けられており、スルーホ
ール6の周囲にはランド7が設けられている。ランド7
は、屈曲部32に対向する部分では、屈曲部32に対向
する領域全体を覆うように幅広く形成されている。
板1へ取り付けられた状態におけるこれらの断面図であ
る。図17では、ランド5,7および部品面のランドに
ついて、図示を略している。基板実装用スプリング10
5を回路基板1へ装着する際には、まず端子部30が回
路基板1の部品面からはんだ面へ向かうようにスルーホ
ール6へ挿入される。その後、端子部11がスルーホー
ル2へ挿入される。その結果、端子部11の爪13がス
ルーホール2の縁に係合し、さらに端子部30の屈曲部
32がスルーホール6の縁に係合することとなり、端子
部11および30がスルーホール2,6から抜け出るこ
とを防止する。このように、屈曲部32は、爪13と共
同して、はんだ付け作業前の基板実装用スプリング10
5を回路基板1へ安定的に支持する働きをなす。
路基板1のはんだ面に、はんだ付けが行われる。その結
果、はんだ90によって、端子部11がランド5へ固定
され、端子部30の屈曲部32がランド7へ固定され
る。屈曲部32とランド7とのはんだ付け面積が大きい
ので、はんだ付け強度が向上する。また、端子部30が
金属板の折り曲げ加工のみで形成できるので、製造コス
トがさらに節減される。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。実施の形
態1,3,4の基板実装用スプリング101,103,
104を用いた場合と同様に、接続部20が弾性復元力
をもって筐体70の側壁面に当接することにより、基板
実装用スプリング105と筐体70との電気的接続が実
現する。
子部11の代わりに端子部14(図12)を用いること
も可能である。また、実施の形態3の基板実装用スプリ
ング103において、接続部20に隣接する一つの端子
部11を端子部30へ置き換えることも一般には可能で
ある。ただし、すべての端子部11が端子部30に対向
する図15の形態では、端子部30と端子部11の挿入
が容易であるという利点が得られる。また、はんだ付け
面積は減少するが、端子部30を複数に分割すること、
例えば図15において2個の端子部11に対向する2箇
所にのみ端子部30を配置することも可能である。
形態6による基板実装用スプリングの斜視図(かつ一部
透視図)である。この基板実装用スプリング106は、
接続部20が設けられず、回路基板へ搭載された回路素
子に押圧力をもって当接するように構成されている点に
おいて、実施の形態1の基板実装用スプリング101と
は特徴的に異なっている。基板実装用スプリング106
は、4個の端子部43および基部40を備えている。基
板実装用スプリング106も、単一の金属板を加工する
ことによって形成されており、端子部43および基部4
0は、いずれも単一の金属板の一部に相当する。
の端子部43は、基部40の対向する二辺の両端部から
突出し、かつ基部40に対して折り曲げられている。基
部40は、これら二辺に連結する部分42よりも中央部
41において、端子部43が折り曲げられている方向へ
突き出るように屈曲している。また、中央部41は平坦
となっている。
(図1)と同様に、切り起こしによって形成された爪4
6を、戻り防止機構として有している。これにより、端
子部43は、基部40に連結し中央部41に垂直となる
ように折り曲げられた直立部45と、直立部45に対し
て開いた爪46とを有する。基部40の同一の一辺に並
ぶ二つの直立部45は、基部40に近い部分において、
連結部材44によって互いに一体的に連結されている。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。基板実装
用スプリング106を回路基板1へ実装するには、回路
基板1の部品面に搭載された回路素子80を基部40の
中央部41で押圧しつつ、端子部43が回路基板1の部
品面からはんだ面へ向かうようにスルーホールへ挿入さ
れる。これにより、連結部材44は回路基板1の部品面
に当接し、爪46ははんだ面のスルーホールの縁に係合
する。その結果、基板実装用スプリング106は、基部
40の弾性変形にともなう弾性復元力をもって回路素子
80を押圧した状態で、回路基板1に安定的に支持され
る。その後、はんだ槽を用いて回路基板1のはんだ面
に、はんだ付けが行われることにより、基板実装用スプ
リング106の回路基板1への実装が完了する。
プリング106は、基板実装用スプリング101と同様
に、回路基板1に安定的に支持された状態で、自動はん
だ槽を用いたはんだ付けを行うことができる。また、は
んだ付けは、スルーホールにのみ行われれば足りるの
で、はんだの付着量不足、およびこれに由来する強度不
足を招来する恐れがない。すなわち、作業の簡素化と、
はんだ付け信頼性の向上とが両立的に実現する。また、
基部40が中央部41において平坦であるので、基部4
0と回路素子80との良好な熱的接触が実現し、高い放
熱特性が得られる。一般には、基部40は屈曲する代わ
りに湾曲してもよいが、図19のように屈曲している方
が、中央部41を平坦にし易く、かつ加工が容易であ
る。
形態7による基板実装用スプリングの斜視図(かつ一部
透視図)である。この基板実装用スプリング107は、
基部40に連結する接続部50が設けられている点にお
いて、実施の形態6の基板実装用スプリング106とは
特徴的に異なっている。接続部50は、基部40の中央
部41の一辺から突出している。接続部50は、基部4
0の一対の主面のうち、端子部43が折り曲げられてい
る側とは反対側の主面の斜め上方へ延びている。そし
て、接続部50は基部40との連結部において折り曲げ
られ、中間部51を経て先端部52において、基部40
の主面の上方へ向くようにさらに曲げられている。接続
部50はこのように形成されているので、回路基板1を
収納する筐体の内壁面のうち、側壁面へ当接するのに適
する。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。接続部5
0が弾性復元力をもって筐体70の側壁面に当接するこ
とにより、基板実装用スプリング107と筐体70との
電気的接続が実現する。特に、接続部50の先端部52
が中間部51に対して折り曲げられているために、先端
部52と筐体70の側壁面との間に接触抵抗の低い面接
触が実現する。なお、接続部50は接続部20(図1)
と同様に、フォーク状に分岐していても良い。
スプリング107は、回路素子80との接触だけでな
く、同時に筐体70への接触も同時に実現する。
形態8による基板実装用スプリングの斜視図である。こ
の基板実装用スプリング108は、基部60が回路基板
のはんだ面の側に位置するように実装される点におい
て、実施の形態1の基板実装用スプリング101とは特
徴的に異なっている。基板実装用スプリング108は、
基部60のほかに、2個の端子部61および接続部65
を備えている。基板実装用スプリング108も他の実施
の形態の基板実装用スプリング101〜107と同様
に、単一の金属板を加工することによって形成されてお
り、端子部61、基部60、および接続部65は、いず
れも単一の金属板の一部に相当する。
端子部61は、基部60の対向する二辺の一端部から突
出し、かつ基部60に対して垂直に折り曲げられてい
る。端子部61には、端子部11(図1)と同様に、端
子部61を構成する金属板の一部を切り起こすことによ
って形成された爪63が形成されている。これにより、
端子部61は、基部60に連結し垂直に折り曲げられた
直立部62と、この直立部62に対して開いた爪63と
を有する。爪63は、爪13(図1)と同様に、端子部
61を回路基板のスルーホールへ挿入したときに、挿入
後の戻りを防止する戻り防止機構として機能する。
出する二辺に隣接する第3の一辺から突出している。接
続部65は、フォーク状に複数の枝へと分岐しており、
直立部66、中間部67および先端部68を有してい
る。直立部66は、基部60との連結部において、端子
部61が折り曲げられている方向へ垂直に折り曲げられ
ている。中間部67は、直立部66との連結部において
折り曲げられ、基部60の一対の主面のうち、端子部6
1が折り曲げられた側の主面の斜め上方へ延びている。
先端部68は、中間部67との連結部において、基部6
0の主面の上方へ延びるように折り曲げられている。
に形成されているので、回路基板のはんだ面から挿入さ
れ、筐体の側壁面との電気的接続を行うのに適する。図
24は、実装用スプリング108が取り付けられる回路
基板の一例を示す平面図である。図24はこの回路基板
1のはんだ面を表している。図24が示すように、回路
基板1の実装用スプリング108が取り付けられる部位
には、2個の端子部61を挿入するための2個のスルー
ホール2と、接続部65の直立部66を挿入するための
帯状のスルーホール8とが設けられている。スルーホー
ル2および8の周囲には、基部60に対向する領域全体
を覆うようにランド9が形成されている。ランド9に
は、例えば接地電位を伝達する配線パターン4が接続さ
れている。
へ装着する際には、まず接続部65が回路基板1のはん
だ面から部品面へ向かうようにスルーホール8へ挿入さ
れる。その後、端子部61が、はんだ面から部品面へ向
かうようにスルーホール2へ挿入される。その結果、端
子部61の爪63が部品面におけるスルーホール2の縁
に係合し、さらに接続部65の中間部67が部品面にお
けるスルーホール8の縁に係合することとなり、端子部
61および接続部65がスルーホール2,8から抜け出
ることを防止する。このように、接続部65の中間部6
7は、端子部61の爪63と共同して、はんだ付け作業
前の基板実装用スプリング108を回路基板1へ安定的
に支持する働きをなす。
路基板1のはんだ面に、はんだ付けが行われる。その結
果、端子部11および直立部66とともに、基部60が
ランド9へはんだ付けされる。これにより、基板実装用
スプリング108の回路基板1への実装が完了する。基
板実装用スプリング108では、ランド9とのはんだ付
け面積が大きいので、はんだ付け強度が向上するととも
に、接続抵抗が低くなるという利点が得られる。面積の
大きい基部60のはんだ付けを容易にするために、図2
3が示すように基部60の中央部に穴64を設けてもよ
い。
実装した回路基板1が筐体70へ収納されることにより
組み立てが完了した電子装置の断面図である。実施の形
態1,3,4,5,7の基板実装用スプリング101,
103,104,105,107を用いた場合と同様
に、接続部65が弾性復元力をもって筐体70の側壁面
に当接することにより、基板実装用スプリング108と
筐体70との電気的接続が実現する。なお、基板実装用
スプリング108において、端子部61の代わりに端子
部14(図12)と同様の屈曲部16を有する端子部を
用いることも可能である。
板実装用スプリングが有する特徴部は、互いに適宜組み
合わせて実施することも可能である。例えば、実施の形
態2において接続部25(図7)を、接続部(図1)と
同様にフォーク状に分岐した形状とすることも可能であ
る。また、端子部11,14,30,43,61の位
置、あるいは個数を、各実施の形態で示した例以外の形
態に設定することも可能である。ただし、各実施の形態
で示した端子部の個数及び位置は、最小の個数で基板実
装用スプリングを回路基板に安定的に支持し、かつはん
だ付け部分への応力を最小とする点において優れてい
る。
は、矩形に限らず、三角形、五角形等の任意の多角形と
することも可能である。
は、接続部が弾性復元力をもって筐体の内壁面へ当接す
ることにより筐体との電気的接続が実現するので、リー
ドとは異なり取り付けネジ等の複雑な電気的接続用部材
を要しない。また、複数の端子部が回路基板のスルーホ
ールに挿入可能であって、はんだ付け可能であり、かつ
挿入後の戻りを防止する戻り防止機構を有するので、回
路基板に安定的に支持された状態で、自動はんだ槽を用
いたはんだ付けを行うことができる。また、はんだ付け
は、スルーホールの近傍にのみ行われれば足りるので、
はんだの付着量不足、およびこれに由来する強度不足を
招来する恐れがない。すなわち、作業の簡素化と、はん
だ付け信頼性の向上とが両立的に実現する。
基部が弾性復元力をもって回路素子へ当接するので、構
造が簡素である。複数の端子部が回路基板のスルーホー
ルに挿入可能であって、はんだ付け可能であり、かつ戻
り防止機構を有するので、回路基板に安定的に支持され
た状態で、自動はんだ槽を用いたはんだ付けを行うこと
ができる。また、はんだ付けは、スルーホールの近傍に
のみ行われれば足りるので、はんだの付着量不足、およ
びこれに由来する強度不足を招来する恐れがない。すな
わち、作業の簡素化と、はんだ付け信頼性の向上とが両
立的に実現する。
接続部が備わるので、筐体の内壁面との電気的接続も同
時に実現する。また、接続部が弾性復元力をもって筐体
の内壁面に当接することにより筐体との電気的接続が実
現するので、リードとは異なり取り付けネジ等の複雑な
電気的接続用部材を要しない。
単一の金属板を加工することにより形成されているの
で、製造コストがさらに節減される。
単一の金属板を加工することにより形成されているの
で、製造コストがさらに節減される。
接続部が基部に対して折り曲げられているので、接続部
が筐体の内壁面へ押圧力をもって当接する際に、折り曲
げ部分の変形によって押圧力が適度にやわらげられる。
このため、複数の端子部とスルーホールとの間のはんだ
付け部分の応力が緩和され、はんだ付け信頼性がさらに
向上する。
複数の端子部の少なくとも一部が、戻り防止機構とし
て、切り起こしによる爪を有するので、これらの端子部
において、戻り防止機構の形成が容易である。すなわ
ち、製造コストがさらに節減される。
複数の端子部の少なくとも一部が、戻り防止機構とし
て、「く」の字型の屈曲部を有するので、これらの端子
部では、折り曲げ加工のみで戻り防止機構を容易に形成
することができる。すなわち、製造コストがさらに節減
される。
切り起こしの爪と「く」の字型の屈曲部のいずれかと、
「L」字型の屈曲部とが、複数の端子部の戻り防止機構
として用いられるので、戻り防止機構の形成が容易であ
る。すなわち、製造コストがさらに節減される。
は、基部の平面輪郭が略矩形であって、複数の端子部
が、略矩形の対向する二辺から突出しているので、複数
の端子部を形成するための曲げ加工が容易である。
は、複数の端子部の個数が4個であって、これら4個の
端子部が、略矩形の基部の対向する二辺の両端部から突
出しているので、はんだ付け前における回路基板への支
持の安定性、およびはんだ付け後の取り付け強度を高め
ることができる。
は、基部の平面輪郭が略矩形であって、複数の端子部
が、略矩形の基部の対向する二辺と隣接する一辺から突
出しているので、直交する二軸のいずれの方向にも、回
路基板に対する取り付け位置の精度が向上する。
は、複数の端子部の個数が3個であって、これら3個の
端子部が、基部の対向する二辺のうちの互いに対向する
一端部と、当該一端部に隣接しない側において二辺に隣
接する一辺の中央部と、から突出しているので、複数の
端子部を最小の個数に抑えつつ、かつ、はんだ付け前に
おける回路基板への支持の安定性、およびはんだ付け後
の取り付け強度を高めることができる。
は、第1端子部と第2端子部とが、互いに対向する二辺
のうちの一辺と他辺とから、それぞれ突出しているの
で、これら第1および第2端子部のスルーホールへの挿
入が容易である。すなわち、取り付け作業の効率がさら
に向上する。
は、第1端子部の個数が2個であって、これら2個の端
子部が、基部の対向する二辺のうちの一辺の両端部から
突出し、第2端子部が単数であって、二辺のうちの他の
一辺の略全体から突出しているので、複数の端子部を最
小の個数に抑えつつ、かつ、はんだ付け前における回路
基板への支持の安定性、およびはんだ付け後の取り付け
強度を高めることができる。特に、第2端子部が基部の
一辺の略全体から突出しているので、はんだ付け面積が
大きく、はんだ付け強度が向上する。
は、基部の対向する第1および第2辺、または第1ない
し第3辺から複数の端子部が突出し、残る第4辺から接
続部が突出しているので、はんだ付け前における回路基
板への支持の安定性、およびはんだ付け後の取り付け強
度を高めることができる。
は、接続部の輪郭が、少なくとも先端部において分岐し
たフォーク状であるので、回路基板への取り付け位置に
誤差があっても、先端部と筐体の内壁との間の電気的接
触が良好に保たれる。
は、複数の端子部が折り曲げられている側とは反対側の
基部の主面の斜め上方へ接続部が延びているので、筐体
の内壁面のうち、回路基板の主面に垂直な側壁面との良
好な電気的接続が実現する。
は、複数の端子部が折り曲げられている側の基部の主面
の上方へ略垂直となるよう接続部が折り曲げられ、さら
に主面の上方においてその斜め上方へ延びるように折り
曲げられているので、接続部をもスルーホールへ挿入す
ることで、接続部自体にも戻り防止機能を持たせること
ができ、さらに筐体の内壁のうち、回路基板の主面に垂
直な側壁面との良好な電気的接続が実現する。また、は
んだ槽を用いることで、接続部もはんだ付けされるの
で、はんだ付け面積が大きく、はんだ付け強度が向上す
る。
は、複数の端子部が折り曲げられている側とは反対側の
基部の主面の上方へ覆い被さるように接続部が弧状に曲
げられているので、筐体の内壁面のうち、回路基板の部
品面に対向する面との良好な電気的接続が実現する。
は、複数の端子部が、略矩形の基部の対向する二辺から
突出しており、基部が、これら二辺に連結する部分より
も中央部において、複数の端子部が折り曲げられている
方向、すなわち回路基板の部品面へ向かって突き出るよ
うに、湾曲ないし屈曲しているので、弾性復元力を持っ
て回路素子を押圧する構造が、簡単な加工工程を通じて
実現する。
は、基部が中央部において平坦であるので、基部と回路
素子との良好な熱的接触が実現する。
筐体との間の電気的接続を実現するのに、本発明の基板
実装用スプリングが用いられているので、製造コストが
節減され、かつ信頼性が向上する。
搭載された回路素子への熱的接触を実現するのに、本発
明の基板実装用スプリングが用いられているので、製造
コストが節減され、かつ信頼性が向上する。
斜視図である。
正面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
である。
斜視図である。
である。
斜視図である。
平面図である。
図である。
の斜視図である。
の断面図である。
面図である。
の斜視図である。
の平面図である。
の断面図である。
面図である。
の斜視図である。
面図である。
の斜視図である。
面図である。
の斜視図である。
の平面図である。
面図である。
図である。
ある。
0,60 基部、11,14,30,43,61 端子
部、13,46,63 爪(戻り防止機構)、16,3
2 屈曲部(戻り防止機構)、20,25,50,65
接続部、41中央部、70 筐体、101〜108
基板実装用スプリング。
Claims (12)
- 【請求項1】 回路基板のスルーホールの縁に係合する
ことにより戻りを防止する戻り防止機構を有し前記スル
ーホールへ挿入可能で、かつはんだ付け可能な導電性の
複数の端子部と、 前記複数の端子部を連結する導電性の基部と、 前記基部に連結し前記回路基板を収納する筐体の内壁面
に弾性復元力をもって当接する導電性の接続部と、を備
える基板実装用スプリング。 - 【請求項2】 回路基板のスルーホールの縁に係合する
ことにより戻りを防止する戻り防止機構を有し前記スル
ーホールへ挿入可能で、かつはんだ付け可能な導電性の
複数の端子部と、 前記複数の端子部を連結するとともに、前記回路基板に
搭載された回路素子に、弾性復元力をもって前記回路基
板へ押圧するように当接する導電性の基部と、を備える
基板実装用スプリング。 - 【請求項3】 前記基部に連結し前記回路基板を収納す
る筐体の内壁面に弾性復元力をもって当接する導電性の
接続部を、さらに備える、請求項2に記載の基板実装用
スプリング。 - 【請求項4】 前記複数の端子部、前記基部、および前
記接続部は、それぞれ単一の金属板の一部であり、 前記複数の端子部は、前記単一の金属板のうち、前記基
部に相当する部分の外周縁に沿った複数の部位から突出
した部分に相当し、かつ前記基部に対して折り曲げられ
ている、請求項2に記載の基板実装用スプリング。 - 【請求項5】 前記複数の端子部、前記基部、および前
記接続部は、それぞれ単一の金属板の一部であり、 前記複数の端子部は、前記単一の金属板のうち、前記基
部に相当する部分の外周縁に沿った複数の部位から突出
した部分に相当し、かつ前記基部に対して折り曲げられ
ており、 前記接続部は、前記単一の金属板のうち、前記基部に相
当する部分の外周縁の一部から突出した部分に相当す
る、請求項1または請求項3に記載の基板実装用スプリ
ング。 - 【請求項6】 前記複数の端子部の少なくとも一部であ
る単数または複数の第1端子部の各々は、前記戻り防止
機構として、前記単一の金属板のうち、前記第1端子部
の各々に対応する部分の一部を、切り起こすことによっ
て形成された爪を有する、請求項4または請求項5に記
載の基板実装用スプリング。 - 【請求項7】 前記複数の端子部の少なくとも一部であ
る単数または複数の第1端子部の各々は、前記戻り防止
機構として、前記単一の金属板のうち、前記第1端子部
の各々に対応する部分の一部を、「く」の字型に折り曲
げることによって形成された屈曲部を有する、請求項4
または請求項5に記載の基板実装用スプリング。 - 【請求項8】 前記第1端子部が前記複数の端子部の一
部であって、前記複数の端子部のうち前記第1端子部以
外である単数または複数の第2端子部の各々が、前記戻
り防止機構として、前記単一の金属板のうち、前記第2
端子部の各々に対応する部分を、「L」の字型に折り曲
げることによって形成された屈曲部を有する、請求項6
または請求項7に記載の基板実装用スプリング。 - 【請求項9】 前記接続部が、前記基部の一対の主面の
うち、前記複数の端子部が折り曲げられている側とは反
対側の主面の斜め上方へ延びている、請求項5に記載の
基板実装用スプリング。 - 【請求項10】 前記接続部が、前記基部の一対の主面
のうち、前記複数の端子部が折り曲げられている側の主
面の上方へ略垂直に折り曲げられ、さらに前記主面の上
方において前記主面の斜め上方へ延びるように折り曲げ
られている、請求項5に記載の基板実装用スプリング。 - 【請求項11】 前記接続部が、前記基部の一対の主面
のうち、前記複数の端子部が折り曲げられている側とは
反対側の主面の上方へ覆い被さるように弧状に曲げられ
ている、請求項5に記載の基板実装用スプリング。 - 【請求項12】 前記基部の平面輪郭が略矩形であっ
て、 前記複数の端子部が、前記略矩形の対向する二辺から突
出しており、 前記基部が、前記二辺に連結する部分よりも中央部にお
いて、前記複数の端子部が折り曲げられている方向へ突
き出るように、湾曲ないし屈曲している、請求項4に記
載の基板実装用スプリング。
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