JP2002151202A - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JP2002151202A
JP2002151202A JP2000348099A JP2000348099A JP2002151202A JP 2002151202 A JP2002151202 A JP 2002151202A JP 2000348099 A JP2000348099 A JP 2000348099A JP 2000348099 A JP2000348099 A JP 2000348099A JP 2002151202 A JP2002151202 A JP 2002151202A
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locking
case
connectors
fitted
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JP2000348099A
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Toshiyuki Hashimoto
利行 橋本
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの構造体の結合と共に結合される二つの
コネクタに前記結合された構造体から加わる振動を防止
すると共に構造の簡素化を図るようにしたコネクタ装置
を提供する 【解決手段】 第1の構造体1を第2の構造体に取り付
ける構造の第1の構造体に突設されたコネクタケース3
と、コネクタケース3内に第2の構造体との結合方向に
装着された第1のコネクタ5と、第2の構造体に設けら
れ、コネクタケース3及び第1のコネクタ5が挿入され
て係合する待受部4と、待受部4に収納され、第1のコ
ネクタ5に嵌合接続される第2のコネクタ6とを備えた
構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに結合される
二つの構造体に組み込まれた二つのコネクタが、これら
二つの構造体の結合と同時に互いに嵌合されるコネクタ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の配線において、互いに嵌
合するコネクタ装置の一方のコネクタを予め取り付けた
機器を、他方のコネクタを予め取り付けた機器に組み付
ける過程で、これら両コネクタが互いに嵌合する構成の
コネクタ装置が使用されている。このような二つの構造
体の結合と、これらの各構造体に夫々装着されたコネク
タの接続とを同時に行う際の問題点として、各コネクタ
が夫々の構造体から別々の振動ストレスを受けることで
ある。
【0003】このような問題点を解決する手段として図
12及び図13に示すようなコネクタ装置がある。この
コネクタ装置11は、取付物としての第1の構造体(図
示せず)に突設されたコネクタホルダ12に第1のコネ
クタ例えば、雄コネクタ15が結合方向に移動可能に収
納され、バネ部材16により結合方向に付勢されてい
る。コネクタ15の側面にはロック爪15aが設けられ
ており、コネクタホルダ12の側面に設けられた係止孔
12aに係合して当該コネクタホルダ12内に係止され
て抜け出しが防止されている。尚、雄コネクタ15は、
雄端子を省略して描いてある。
【0004】被取付物としての第2の構造体(図示せ
ず)に設けられた待受部13に形成されコネクタホルダ
12が挿入される孔(空洞)14内に第2のコネクタ例
えば、雌コネクタ17が収納されている。尚、雌コネク
タ17は、雌端子を省略して描いてある。待受部13に
は雌コネクタ17を両側面から係止する振動吸収係止部
材13aが設けられており、雄コネクタ15との嵌合前
は雌コネクタ17の係止爪17aにより当該雌コネクタ
17を係止しており、雄コネクタ15との嵌合完了後は
コネクタホルダ12の係止孔12bに係合してコネクタ
ホルダ12が待受部13に対して結合方向に移動しない
ように係止する。バネ部材16は、コネクタ15をコネ
クタ17に向けてこれらの雄コネクタ15と雌コネクタ
17との嵌合力に要する力よりも大きい力で付勢すると
共に、コネクタホルダ12と待受部13の結合方向に作
用する振動を吸収するようになっている。
【0005】図14及び図15に示すようにコネクタホ
ルダ12が待受部13の孔14に挿入され、雄コネクタ
15が雌コネクタ17に嵌合される。このときバネ部材
16のバネ力が雄コネクタ15と雌コネクタ17との嵌
合力よりも大きいことで雄コネクタ15が後退すること
なく雌コネクタ17と嵌合する。雄コネクタ15と雌コ
ネクタ17とが嵌合した後、更にコネクタホルダ12を
バネ部材16のバネ力に抗して待受部13に向けて押し
込むと、雄コネクタ15がコネクタホルダ12の奥に押
し込まれ(後退し)、待受部13の前記振動吸収部材1
3aと雌コネクタ17の係止爪17aとの係止が解除さ
れ、コネクタホルダ12が更に進行して雌コネクタ17
が待受部13から縁切りされると共に、コネクタホルダ
12が前記振動吸収部材13aにより係止され、同時に
バネ部材16が元の状態に復帰する。
【0006】そして、雄コネクタ15と雌コネクタ17
とが嵌合して接続された状態で、コネクタホルダ12内
で結合方向に移動可能に収納され、バネ部材16で付勢
される。これにより、コネクタホルダ12、待受部13
に対して雄コネクタ15と雌コネクタ17の結合方向に
垂直な方向に異なる振動が作用してもこれらの雄コネク
タ15と雌コネクタ17との間に振動のズレが生じにく
くなる。
【0007】これにより、コネクタ間の嵌合が終了した
後に被取付物としての第2の構造物に係止されていた雌
コネクタの係止が解除(縁切り)され、取付物としての
第1の構造物側の振動が解除されて雌コネクタに伝わら
ないようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のコネクタ装置は、機構が複雑で、成形が困難であ
り、コスト高となる。また、バネ機構を採用しているこ
とから、コネクタ嵌合力に比例してバネ部が巨大化し
て、これに伴いコネクタ装置が大型化し、小型化が要求
されていることに逆行することとなる。
【0009】また、取付物を被取付物へ取付終了後、待
受部内に縁切りされて浮いた状態のコネクタが振動によ
り待受部と衝突して異音が発生する虞がある。更に、待
受部と雌コネクタの係止解除後又は同時に雄・雌コネク
タ間のロックが係わることによって、取付物と被取付物
とが結合した状態では、コネクタ同士が外れることはな
くなるが、コネクタ間ロックは、取付物を被取付物から
外すときに、取付物を外すこともコネクタを取付状態に
復帰させることもできない(取付物を外す場合に支障を
来す)等の問題がある。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、二つの構造体の結合と共に結合される二つのコネク
タに前記結合された構造体から加わる振動を防止すると
共に構造の簡素化を図るようにしたコネクタ装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、第1の構造体を第2の構造体
に取り付ける構造の前記第1の構造体に突設されたコネ
クタケースと、前記コネクタケース内に前記第2の構造
体との結合方向に装着された第1のコネクタと、前記第
2の構造体に設けられ、前記コネクタケース及び第1の
コネクタが挿入されて係合する待受部と、前記待受部に
収納され、前記第1のコネクタに嵌合接続される第2の
コネクタとを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、前記待受部は、空洞
とされ、前記第2のコネクタを係止する係止手段と、前
記第2のコネクタを前記空洞内に内壁面から離隔して弾
性的に支持する支持部材とが設けられていることを特徴
とする。請求項3の発明では、前記コネクタケースは、
前記第1の構造体を前記第2の構造体に取り付ける過程
において前記第1のコネクタと第2のコネクタとの嵌合
完了直前に前記係止手段の係止を解除する係止解除手段
を備え、前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタと
共に前記第1の構造体と第2の構造体との結合位置まで
移動することを特徴とする。
【0013】請求項4の発明では、前記第1のコネクタ
と第2のコネクタとの間にこれらのコネクタの結合完了
位置においてこれらコネクタ同士をロックするロック手
段が設けられ、前記第2のコネクタが前記第1のコネク
タと共に前記第1の構造体と前記第2の構造体との結合
位置まで移動する際に前記コネクタ間の完全嵌合及びロ
ックが行われることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明では、前記第1の構造体と
前記第2の構造体の結合が完了したときに、前記コネク
タケース及び第1、第2のコネクタが前記支持部材によ
り前記待受部内に内壁面から離隔して支持されることを
特徴とする。請求項6の発明では、前記第1のコネクタ
と前記待受部との間に前記ロック手段によるロックを解
除するロック解除手段が設けられ、前記第1の構造体が
前記第2の構造体との結合が解除される位置まで移動す
る際に前記第1のコネクタと第2のコネクタとのロック
及び嵌合の解除が行われることを特徴とする。
【0015】請求項7の発明では、前記第1の構造体を
前記第2の構造体から取り外す過程において、前記第2
のコネクタが第1のコネクタと共に前記待受部内に移動
して前記係止手段により係止され、且つ前記支持部材に
より内壁面から離隔して支持されることを特徴とする。
第1の構造体が第2の構造体に取り付けられるに伴い、
コネクタケースの先端が待受部に挿入し、第1のコネク
タと第2のコネクタとの嵌合が開始し、コネクタケース
の係止解除手段が待受部と雌コネクタとの係止を解除す
る。第1の構造体が第2の構造体との結合位置間で移動
する際に第1のコネクタと第2のコネクタとが嵌合直前
位置(半嵌合位置)に達すると、ロック手段により第1
のコネクタと第2のコネクタとが完全に嵌合されて接続
され、これらの両コネクタ間の嵌合が外れることが防止
される。
【0016】そして、第2のコネクタが第1のコネクタ
に嵌合接続された状態において、コネクタケース及び第
1のコネクタが待受部の支持部材により当該待受部の内
壁面から離隔した状態(浮いた状態)に弾性的に支持さ
れ、待受部内で変位可能とされる。これにより、振動等
に起因して待受部にコネクタケース、第1、第2のコネ
クタが衝突することがなくなり、異音の発生が防止され
る。
【0017】前記第1の構造体を第2の構造体から取り
外す場合には、第1のコネクタと第2のコネクタとが完
全に嵌合している状態において、前記第1の構造体を第
2の構造体から取り外すべく引き出すと、これに伴い第
1のコネクタと第2のコネクタとが嵌合された状体で、
これらのコネクタ間の離脱が始まる位置まで待受部内を
移動する。そして、この位置において第2のコネクタと
第1のコネクタとのロックが解除される。即ち、第1の
コネクタと第2のコネクタ間の離脱が始まる位置におい
てのみこれら両コネクタ間のロックが解除される。
【0018】コネクタケースが待受部から引き出される
に伴い第2のコネクタと第1のコネクタとの嵌合が解除
され、第2のコネクタが待受部に係止されると共に支持
部材により弾性的に支持される。そして、前記第1の構
造体が第2の構造体から取り外されると、コネクタケー
スと待受部とが離隔し、第2のコネクタが待受部内に初
期状態に収納される。これにより、第1の構造体を第2
の構造体に取り付けるときには確実に第1のコネクタと
第2のコネクタとの間にロックが掛かり、両コネクタは
外れることがなく、しかも、第1の構造体1を第2の構
造体から取り外す際にこれらのコネクタにより支障を来
すことがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
より説明する。図1は、本発明に係るコネクタ装置の組
立斜視図、図2は、図1の組立断面図、図3は、図2の
矢線III―IIIに沿う断面図を示す。図1乃至3に示すよ
うに、コネクタ装置1は、互いに結合される二つの構造
体の第1の構造体2に突設されたコネクタケース3と、
第2の構造体(図示せず)に固定された待受部4と、こ
れらのコネクタケース3、待受部4に夫々装着され、前
記第1、第2の構造体の結合と同時に互いに嵌合接続す
る第1、第2のコネクタ5、6から成る。第1のコネク
タ5は、例えば雄コネクタ(以下「雄コネクタ5」とい
う)とされ、第2のコネクタ6は、例えば雌コネクタ
(以下「雌コネクタ6」という)とされている。尚、図
中雄コネクタ5及び雌コネクタ6は、雄端子及び雌端子
を夫々省略して描いてある。
【0020】コネクタケース3は、基端部3aが角筒状
をなして雄コネクタ5の基端部5aを収納し、前部が
上、下2枚の支持板3b、3bとされて雄コネクタ5の
前部の上、下両面を挟持可能とされ、各先端中央に夫々
スリット3cが設けられ、このスリット3cの両側に係
止解除手段としての係止解除キー3d、3dが突設され
ている。更に、各支持板3bの基端部に雄コネクタ5の
基端部5aを係止固定するための係止爪3eが設けられ
ている。このコネクタケース3は、例えば、合成樹脂部
材により一体に構成されている。
【0021】待受部4は、角筒状をなし、先端4aが略
テーパ状に拡開して調芯ガイドとされており、上、下両
面の中央に係止手段としての係止バネリブ4b、4bが
設けられ、先端に係止部4c、4cが内方に向かって突
設されている。図2に示すように係止部4cは、中央部
が係止爪4dとされ、当該係止爪4dの両側が係止爪4
dよりも低い略山形の突起4e、4eとされている。係
止爪4dは、コネクタケース3の支持板3bのスリット
3cよりも僅かに幅狭とされ、この係止爪4dの両側の
各突起4e、4eは、スリット3cの両側の係止解除キ
ー3d、3dと対向可能とされている。
【0022】待受部4の内面には、先端4a側から後方
に、且つ中心に向かって支持部材としての異音係止リブ
4fが周方向に沿って複数例えば、8本突設されてい
る。この異音係止リブ4fは、基端が内面に連設され、
先端が自由端とされて弾性を有している。更に、左、右
両側面の内面所定位置に上面視半円状のロック解除手段
としてのロック解除リブ4g、4gが突設され、後端に
切欠4h、4hが設けられている。この待受部4、例え
ば、合成樹脂部材により一体に形成されている。
【0023】雄コネクタ5は、角筒状をして基端部5a
がコネクタケース3の基端部3aに嵌合可能とされ、
上、下両面にコネクタケース3の上、下の支持板3b、
3bと嵌合するスリット5b、5bが形成され、各上面
の先端中央にスリット5c、5cが設けられている。雄
コネクタ5の両側部中央に基端部5aから先端近傍まで
スリット3cよりも僅かに幅広く、且つ短いスリット5
e、5eが設けられており、先端部5f、5fがロック
手段としての係止部(以下「係止部5f」という)とさ
れている。更に、これらの両側部中央には基端部5aか
らスリット5eの先端5f近傍までロック解除手段とし
てのロック解除リブ5g、5gがロック解除リブ4g、
4gと対向可能に延出され、先端部5h、5hが上面視
半円形状に外方に突出して形成されている。雄コネクタ
5の上面基端には、スリット5b、5bを架橋して係止
部5i、5iが形成されている。これらの係止部5i
は、コネクタケース3の支持板3bの基端に形成されて
いる係止爪3eに係止される。
【0024】雌コネクタ6は、前部6aが待受部3内に
遊嵌可能とされ、基端部6bが待受部4の後端を閉塞す
るように装着可能とされている。前部6aの上、下両面
には、待受部4の係止部4c、4cの各係止爪4d、4
dと係合する係止手段としての係止爪6c、6cが設け
られ、両側部には雄コネクタ5の係止部5f、5fと係
合して雄コネクタ5と雌コネクタ6とをロックするロッ
ク手段としてのロック部材6d、6dがロック解除リブ
4g、4g、及びロック解除リブ5g、5gと対向可能
に且つ湾曲可能に設けられている。ロック部材6dの先
端のロック部6e、6eは、外側面の前、後両端6f、
6gがテーパ面をなし、中央部6hが平面をなして形成
されている。これらのロック部6eは、雄コネクタ5の
スリット5eに入出可能とされている。基端部6bの両
側部中央には、待受部4の切欠4h、4hと係合する突
起6i、6iが設けられている。
【0025】以下に作用を説明する。まず、図1乃至図
3に示すようにコネクタケース3に雄コネクタ5を挿入
し、係止爪3eに基端部5aの係止部5iを係合して逸
脱不能に装着固定する。また、待受部4に雌コネクタ6
を挿入し前部6aを各異音防止リブ4fにより内壁面か
ら離隔した(浮いた)状態に弾性的に支持し、係止バネ
リブ4bの係止爪4dに雌コネクタ6の対応する係止爪
6cを係止すると共に(図10(a))、基端部6bを
待受部4の後端に嵌合して突起6iを切欠4hに係合す
る。これにより、雌コネクタ6が待受部4内に収納保持
される。また、待受部4のロック解除リブ4gと雌コネ
クタ6のロック部6eとは離隔している(図11
(a))。
【0026】そして、コネクタケース3が設けられてい
る前記第1の構造体2が、待受部4が設けられている前
記第2の構造体に取り付けられるに伴い、図4及び図5
に矢印Aで示すようにコネクタケース3の先端が待受部
4の先端(開口端)4aに挿入され、雄コネクタ5と雌
コネクタ6との嵌合が開始する。待受部4の係止バネリ
ブ4bの係止爪4dがコネクタケース3の支持板3bの
スリット3cに入り込み、図10(b)に示すように当
該スリット3cの両側の係止解除キー3dが係止爪4d
の両側の突起4eを押して係止バネリブ4bを拡開し、
係止爪4dと雌コネクタ6の係止爪6cとの係合を解除
する。
【0027】同時に図11(b)に示すように雄コネク
タ5の両側部のロック解除リブ5gの先端部5hが待受
部4のロック解除リブ4gにより押されてスリット5e
内に入り込み、雌コネクタ6のロック部6eの前側の傾
斜面6fを滑動してから中央部6hを押して内方に押し
込む。これにより、ロック部6eの先端部がスリット5
e内に入り込む。そして、コネクタケース3が更に押さ
れ、図6及び図7に示すように雄コネクタ5と雌コネク
タ6とが嵌合直前位置(半嵌合位置)に達すると、図1
0(c)に示すようにコネクタケース3の係止解除キー
3dが係止バネリブ4bの突起4eを乗り越えて元の状
体に復帰し、図11(c)に示すように雄コネクタ5の
ロック解除リブ5gが待受部4のロック解除リブ4gを
乗り越えて元の状態に復帰する。そして、半嵌合のまま
雌コネクタ6が押されて基端部6bが待受部4から押し
出され、突起6iが切欠4hから外れて待受部4から縁
切りされる。
【0028】この状態において、図11(c)に示すよ
うに雌コネクタ6のロック部6eの傾斜する後面6gが
僅かに雄コネクタ5の係止部5fのスリット5e側の開
口端5f'に乗り上げている。ロック部材6dは、その
弾性力(バネ力)と後面6gのテーパ面とによる引張力
(以下「ロックバネ力」という)により、雄コネクタ5
と雌コネクタ6との嵌合力に抗して雌コネクタ6を矢印
Bで示す嵌合方向に引き込む。このロックバネ力は、雄
コネクタ5と雌コネクタ6との嵌合力よりも大きく設定
されている。これにより、図11(d)に示すようにロ
ック部6eがスリット5e内に引き込まれて後端面6j
が係止部5fに係止(ロック)され、同時に雄コネクタ
5と雌コネクタ6とが完全に嵌合されて接続される。そ
して、雄コネクタ5と雌コネクタ6との嵌合が外れるこ
とが防止される。
【0029】そして、図8及び図9に示すように雌コネ
クタ6が雄コネクタ5に嵌合接続された状態において、
コネクタケース3及び雄コネクタ5が待受部4の各異音
防止リブ4fにより当該待受部4の内壁面から離隔した
状態(浮いた状体)に弾性的に支持され、待受部4内で
変位可能とされる。これにより、結合された構造体から
コネクタ装置に振動ストレスが伝達されることが防止さ
れると共に、前記振動等に起因して待受部4にコネクタ
ケース3、雄コネクタ5及び雌コネクタ6が衝突するこ
とがなくなり、異音の発生が防止される。
【0030】前記第1の構造体1を第2の構造体から取
り外す場合には、上述と反対の動作となる。即ち、図8
及び図9に示すように雄コネクタ5と雌コネクタ6とが
完全に嵌合している状態において、前記第1の構造体1
を第2の構造体から取り外すべく矢印B方向に引き出す
と、これに伴い雄コネクタ5と雌コネクタ6とが嵌合さ
れた状体で、これらのコネクタ間の離脱が始まる図6及
び図7に示す位置まで待受部4内を矢印B方向に移動す
る。そして、この図6及び図7に示す位置において図1
1(c)に示すように雌コネクタ6のロック部6eと雄
コネクタ5の係止部5fとの係止が解除される。即ち、
雄コネクタ5と雌コネクタ6間の離脱が始まる位置にお
いてのみこれら両コネクタ間のロックが解除される。
【0031】コネクタケース3が待受部4から引き出さ
れるに伴い図4及び図5のように雌コネクタ6と雄コネ
クタ5との嵌合が解除され、係止爪6cが待受部4の係
止爪4dに係止されると共に振動防止リブ4fに弾性的
に支持される。また、雌コネクタ6の基端部6bの突起
6iが待受部4の切欠4hに嵌合係止されて雄コネクタ
5側への移動が阻止される。そして、前記第1の構造体
1が第2の構造体から取り外されると、図2及び図3に
示すようにコネクタケース3と待受部4とが離隔し、雌
コネクタ6が待受部4内に初期状態に収納される。
【0032】これにより、第1の構造体1を第2の構造
体に取り付けるときには確実に雄コネクタ5と雌コネク
タ6との間にロックが掛かり、これら両コネクタ間は外
れることがなく、それでいて、前記第1の構造体1を第
2の構造体から取り外す際にこれらのコネクタ5、6に
より支障を来すことがない。尚、雌コネクタ6のロック
部材6dは、その弾性力(バネ力)とロック部6eの後
面6gのテーパ面とによるロックバネ力により、雄コネ
クタ5と雌コネクタ6との嵌合力に抗して嵌合直前位置
において雌コネクタ6を引き込んで完全に嵌合させるも
のであるため、嵌合力の小さい低極数用コネクタに好適
である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の構造体を第2の構造体に取り付けると同時にこれら
の構造体に設けられている第1、第2のコネクタが嵌合
接続するコネクタ装置の構造を簡単にすることができ、
これに伴い成形が容易となり、コストの低減が図られる
(請求項1)。また、待受部に設けた支持部材により第
2のコネクタを弾性的に支持すると共に第1、第2のコ
ネクタの嵌合時には、第1のコネクタを支持するコネク
タケース、第1のコネクタ及び第2のコネクタを弾性的
に、且つ待受部の内壁面から離隔して支持して待受部と
の衝突を防止することで、簡単、且つコンパクトな構造
で構造体からの振動ストレス及び震動に起因する異音の
発生を有効に防止することが可能となる(請求項2、
5、7)。
【0034】また、第1のコネクタと第2のコネクタと
が嵌合直前位置において、これら両コネクタの完全嵌合
及びロックが行われ、これら両コネクタの離脱が始まる
位置においてのみ前記ロックが解除されることで、第
1、第2の構造体の結合時には両コネクタ間にロックが
掛かり、コネクタ間が外れることがなく、しかも、第1
の構造体を第2の構造体から外すときに支障を来すこと
がなく、作業性の大幅な向上が図られる(請求項4、
5、6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ装置の実施の形態を示
し、コネクタ装置の組立斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタ装置を組み立てた状態の断
面図である。
【図3】図2に示すコネクタ装置の矢線III―IIIに沿う
断面図である。
【図4】図2に示すコネクタ装置の嵌合途中の説明図で
ある。
【図5】図4に示すコネクタ装置の矢線V―Vに沿う断
面図である。
【図6】図2に示すコネクタ装置の嵌合途中の説明図で
ある。
【図7】図6に示すコネクタ装置の矢線VII―VIIに沿う
断面図である。
【図8】図2に示すコネクタ装置の嵌合完了した状態の
説明図である。
【図9】図8に示すコネクタ装置の矢線IX―IXに沿う断
面図である。
【図10】図2に示す待受部と雌コネクタとを係止する
係止手段と係止解除手段との関係を示す説明図である。
【図11】図3に示す雌コネクタと雄コネクタとをロッ
クするロック手段とロック解除手段との関係を示す説明
図である。
【図12】互いに嵌合するコネクタ装置の一方のコネク
タを予め取り付けた第1の構造体を、他方のコネクタを
予め取り付けた第2の構造体に組み付ける過程で、これ
ら両コネクタが互いに嵌合する構成のコネクタ装置の断
面図である。
【図13】図12に示すコネクタ装置の矢線XIII―XIII
に沿う断面図である。
【図14】図12に示すコネクタ装置を嵌合した状態の
断面図である。
【図15】図14に示すコネクタ装置の矢線XV―XVに沿
う断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ装置 3 コネクタケース 4 待受部 5 雄コネクタ(第1のコネクタ) 6 雌コネクタ(第2のコネクタ) 3d 係止解除キー(係止解除手段) 4b 係止爪(係止手段) 4f 支持部材 4g ロック解除リブ(ロック解除手段) 5g ロック解除リブ(ロック解除手段) 6c 係止爪(係止手段) 6d ロック部材(ロック手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の構造体を第2の構造体に取り付け
    る構造の前記第1の構造体に突設されたコネクタケース
    と、 前記コネクタケース内に前記第2の構造体との結合方向
    に装着された第1のコネクタと、 前記第2の構造体に設けられ、前記コネクタケース及び
    第1のコネクタが挿入されて係合する待受部と、 前記待受部に収納され、前記第1のコネクタに嵌合接続
    される第2のコネクタとを備えたことを特徴とするコネ
    クタ装置。
  2. 【請求項2】 前記待受部は、空洞とされ、前記第2の
    コネクタを係止する係止手段と、前記第2のコネクタを
    前記空洞内に内壁面から離隔して弾性的に支持する支持
    部材とが設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載のコネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記コネクタケースは、前記第1の構造
    体を前記第2の構造体に取り付ける過程において前記第
    1のコネクタと第2のコネクタとの嵌合完了直前に前記
    係止手段の係止を解除する係止解除手段を備え、 前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタと共に前記
    第1の構造体と第2の構造体との結合位置まで移動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1のコネクタと第2のコネクタと
    の間にこれらのコネクタの結合完了位置においてこれら
    コネクタ同士をロックするロック手段が設けられ、 前記第2のコネクタが前記第1のコネクタと共に前記第
    1の構造体と前記第2の構造体との結合位置まで移動す
    る際に前記コネクタ間の完全嵌合及びロックが行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のコネクタ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の構造体と前記第2の構造体の
    結合が完了したときに、前記コネクタケース及び第1、
    第2のコネクタが前記支持部材により前記待受部内に内
    壁面から離隔して支持されることを特徴とする請求項1
    乃至4に記載のコネクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のコネクタと前記待受部との間
    に前記ロック手段によるロックを解除するロック解除手
    段が設けられ、 前記第1の構造体が前記第2の構造体との結合が解除さ
    れる位置まで移動する際に前記第1のコネクタと第2の
    コネクタとのロック及び嵌合の解除が行われることを特
    徴とする請求項1乃至5に記載のコネクタ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の構造体を前記第2の構造体か
    ら取り外す過程において、前記第2のコネクタが第1の
    コネクタと共に前記待受部内に移動して前記係止手段に
    より係止され、且つ前記支持部材により内壁面から離隔
    して支持されることを特徴とする請求項1乃至6に記載
    のコネクタ装置。
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