JP2002150902A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

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JP2002150902A
JP2002150902A JP2000343475A JP2000343475A JP2002150902A JP 2002150902 A JP2002150902 A JP 2002150902A JP 2000343475 A JP2000343475 A JP 2000343475A JP 2000343475 A JP2000343475 A JP 2000343475A JP 2002150902 A JP2002150902 A JP 2002150902A
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JP
Japan
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slit
arc
vacuum valve
electrode
fitting body
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JP2000343475A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Yamagishi
泰彦 山岸
Masaru Isozaki
優 磯崎
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリットのエッジ部からの電子放出を抑えて絶
縁回復電圧を高める。 【解決手段】アーク電極1のスリットに絶縁性の嵌合体
8が嵌め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空遮断器用の
開閉接点を内蔵した真空バルブに関し、特に、耐電圧の
高い真空バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の真空バルブの構成を示す
斜視図である。Cu−Cr合金やAg−WC合金などの
接点材料よりなるアーク電極1が上下に対向して設けら
れ、このアーク電極1のそれぞれの背部にコイル電極2
が設けられ、アーク電極1はコイル電極2の凸部2Aに
接合されている。コイル電極2は銅材でもってクランク
状に形成され、その一方端に凸部2Aが設けられ、その
他方端が銅材よりなる中心の通電棒3に接合されてい
る。また、アーク電極1には、半径方向に向くスリット
5が複数本形成されている。図5の構成のものが図示さ
れていない真空容器に収納され、上下の通電棒3がその
真空容器を気密に貫通することによって外部に引き出さ
れている。一方の通電棒3は固定的であり、他方の通電
棒3は上下に移動可能であり、真空容器の外部に設けら
れた図示されていない駆動装置によって、他方の通電棒
3を上下に移動させることによって、上下のアーク電極
1が互いに接離するようになっている。
【0003】図5において、真空バルブが閉成状態にあ
るときは、上下のアーク電極1同士が接触し電流Iが図
5の矢印のように流れる。すなわち、電流Iが上部の通
電棒3から上部のコイル電極2、上部のアーク電極1、
下部のアーク電極1、下部のコイル電極2、下部の通電
棒3へと流れる。真空バルブに遮断指令が出されると、
アーク電極1同士が開離し、その開離間隙4に図5に示
すようなアークAが発生する。このアークAを素早く消
弧するのが真空バルブの役目である。アーク電極1の表
面において、アークAが発生する場所をアークスポット
と称するが、このアークスポットが局所的に発生し続け
ると、そのアーク電極1が局部的に溶融する。コイル電
極2は、そのアークスポットが局部的に止まるのを防ぐ
ためのものである。コイル電極2の介装によって、開離
間隙4には矢印の方向の縦磁界Hが発生する。その理由
は、コイル電極2に流れる電流Iが矢印のように周回状
に流れるためである。この縦磁界Hによって、アークA
に含まれるイオンや電子が螺旋状に運動するとともに開
離間隙4内に捕捉された状態になる。それによって、ア
ークスポットがアーク電極1の表面に局所的に止まらず
に電極表面に均一に拡散するようになり、アーク電極1
がアーク熱によって局所的に溶融されるのを抑えること
ができる。なお、スリット5は、縦磁界Hによってアー
ク電極1に流れる渦電流を減少させるためのものであ
る。縦磁界Hによってアーク電極1中に誘導される周方
向の渦電流は、縦磁界Hを打ち消す方向の磁界を発生さ
せるが、スリット5によって前記の周方向の渦電流が減
少することにより、縦磁界Hを打ち消す方向の磁界が減
少する。それによって、縦磁界Hの減少を抑えることが
でき、真空バルブの定格遮断電流を高めることができ
る。なお、図5の上側のアーク電極1にも下部と同様な
スリット5が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の真空バルブは、絶縁回復電圧が低いとい
う問題があった。すなわち、スリット5のエッジ部は電
界が高く、そのために、アーク電極1のエッジ部から電
子が放出され、遮断後の絶縁回復電圧が低くなってい
た。
【0005】図6は、図5の一方のアーク電極1の平面
図である。このアーク電極1に設けられたスリット5の
エッジ部の電界を計算すると、図7のようになる。図7
の(A)は、図6のX1−X1断面における等電位線図
であり、図7の(B)は、図6のY1−Y1断面におけ
る等電位線図である。図7の(A)において、等電位線
6がスリット5の内部に入りみ、アーク電極1のエッジ
部7Aで電界が集中している。また、図7の(B)にお
いても、等電位線6がスリット5の内部に入りみ、アー
ク電極1のエッジ部7Bで電界が集中している。それに
よって、遮断時にスリット5のエッジ部エッジ部7A,
7Bから電子が放出され易くなり、遮断後の絶縁回復電
圧が低くなっていた。そのために、従来は定格電圧を下
げて使用せざるを得なかった。
【0006】この発明の目的は、スリットのエッジ部か
らの電子放出を抑えて絶縁回復電圧を高めることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、真空容器の内部に互いに接離可
能であるとともに周方向に所定の角度で交叉する方向に
向くスリットが形成されてなる一対のアーク電極が収納
され、前記アーク電極のそれぞれが周方向に電流が流れ
るコイル電極を介して前記真空容器の外部に引き出され
てなる真空バルブにおいて、前記スリットに絶縁性の嵌
合体が嵌め込まれてなるようにするとよい。スリット内
に誘電体が介在するようになるので、スリットのエッジ
部の電界が従来より緩和される。それによって、スリッ
トからの電子放出が抑えられ絶縁回復電圧が高まる。
【0008】また、かかる構成において、前記嵌合体の
コイル電極側に前記スリットの幅より大きい絶縁性の幅
広部が形成されてなるようにしてもよい。それによっ
て、嵌合体がアーク電極から抜け難くなる。また、かか
る構成において、前記幅広部が絶縁板よりなり、前記絶
縁板に前記嵌合体が取り付けられてなるようにしてもよ
い。それによって、絶縁板と嵌合体とを一体に構成すれ
ば、部品点数を低減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる真空バ
ルブの構成を示す斜視図である。アーク電極1のスリッ
トに絶縁性の嵌合体8が嵌め込まれている。嵌合体8の
材料としては、例えば、高温に耐えるセラミックス材が
用いられる。図1のその他は、図5の従来の構成と同じ
であり、従来と同じ部分は同一参照符号を付けることに
よって詳細な説明は省略する。スリット内に誘電体が介
在するようになるので、次に示すようにスリットのエッ
ジ部の電界が緩和される。
【0010】図8は、図1の一方のアーク電極1の平面
図である。このアーク電極1に設けられたスリットのエ
ッジ部の電界を計算すると、図9のようになる。図9の
(A)は、図8のX2−X2断面における等電位線図で
あり、図9の(B)は、図8のY2−Y2断面における
等電位線図である。図9の(A)において、スリット内
に比誘電率εの大きい嵌合体8(セラミックス材の場
合、εは約10)が存在しているので、等電位線9がス
リットである嵌合体8の内部に入り難くなっている。そ
のために、アーク電極1のエッジ部7Aで電界が従来よ
り緩和されている。また、図7の(B)においても、等
電位線6がスリットである嵌合体8の内部に入り難くな
っている。そのために、アーク電極1のエッジ部7Bで
電界が従来より緩和されている。したがって、遮断時に
スリット5のエッジ部7A,7Bから電子が放出され難
くなり、遮断後の絶縁回復電圧が高くなる。それによっ
て、従来より定格電圧を高めることができる。
【0011】図2は、この発明の異なる実施例にかかる
真空バルブの構成を示す斜視図である。スリットに嵌め
込まれた嵌合体8のコイル電極2側にスリットの幅より
大きい絶縁性の幅広部8Aが形成されている。図2のそ
の他は、図1の構成と同じである。それによって、嵌合
体8と幅広部8Aとを例えばセラミックス材でもって一
体に成形しておけば、嵌合体8がアーク電極1から抜け
難くなる。したがって、機械的に丈夫になり、信頼性を
より高くすることができる。
【0012】図3は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる真空バルブの構成を示す斜視図である。幅広部8
Bが絶縁板よりなり、この幅広部8Bと4個の嵌合体8
とは一体に成形されている。図3のその他は、図2の構
成と同じである。図4は、図3の下側の電極構成を示す
分解斜視図である。上から、アーク電極1、嵌合体8付
きの幅広部8B、コイル電極2、通電棒3となってい
る。幅広部8Bには、切り欠き部8Cが形成されてい
る。図4の組み立て状態では、通電棒3がコイル電極2
の中心穴3Aに嵌まり、コイル電極2の凸部2Aが幅広
部8Bの切り欠き部8Cに嵌まり、幅広部8Bの嵌合体
8がアーク電極1のスリット5に嵌まっている。幅広部
8Bと嵌合体8とが一体なので部品点数が低減され、製
作コストを節約することができる。
【0013】なお、上述の図1ないし図3の実施例で
は、アーク電極に形成されるスリットが半径方向を向い
ている構成が示されているが、本発明はこのような構成
に限定されるものではなく、スリットが周方向に90度
以外の所定の角度で交叉する方向を向いている構成であ
ってもよく、このスリットが周方向に流れる渦電流を減
少させる機能を持っていればよい。
【0014】
【発明の効果】この発明は前述のように、スリットに絶
縁性の嵌合体が嵌め込まれてなるようにすることによっ
て、絶縁回復電圧が高まり定格電圧を高めることができ
る。かかる構成において、嵌合体のコイル電極側にスリ
ットの幅より大きい絶縁性の幅広部が形成されてなるよ
うにすることによって、嵌合体がアーク電極から抜け難
くなり、機械的な信頼性をより高くすることができる。
【0015】また、かかる構成において、幅広部が絶縁
板よりなり、絶縁板に嵌合体が取り付けられてなるよう
にすることによって、部品点数が減り、製作コストを節
約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる真空バルブの構成を
示す斜視図
【図2】この発明の異なる実施例にかかる真空バルブの
構成を示す斜視図
【図3】この発明のさらに異なる実施例にかかる真空バ
ルブの構成を示す斜視図
【図4】図3の下側の電極構成を示す分解斜視図
【図5】従来の真空バルブの構成を示す斜視図
【図6】図5の一方のアーク電極の平面図である。
【図7】(A)は、図6のX1−X1断面における等電
位線図、(B)は、図6のY1−Y1断面における等電
位線図
【図8】図1の一方のアーク電極の平面図
【図9】(A)は、図8のX2−X2断面における等電
位線図、(B)は、図8のY2−Y2断面における等電
位線図
【符号の説明】 1:アーク電極、2:コイル電極、5:スリット、8:
嵌合体、8A,8B:幅広部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器の内部に互いに接離可能であると
    ともに周方向に所定の角度で交叉する方向に向くスリッ
    トが形成されてなる一対のアーク電極が収納され、前記
    アーク電極のそれぞれが周方向に電流が流れるコイル電
    極を介して前記真空容器の外部に引き出されてなる真空
    バルブにおいて、前記スリットに絶縁性の嵌合体が嵌め
    込まれてなることを特徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の真空バルブにおいて、前
    記嵌合体のコイル電極側に前記スリットの幅より大きい
    絶縁性の幅広部が形成されてなることを特徴とする真空
    バルブ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の真空バルブにおいて、前
    記幅広部が絶縁板よりなり、前記絶縁板に前記嵌合体が
    取り付けられてなることを特徴とする真空バルブ。
JP2000343475A 2000-11-10 2000-11-10 真空バルブ Pending JP2002150902A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112010005149T5 (de) 2010-01-18 2012-10-25 Mitsubishi Electric Corporation Vakuum-schalter
WO2021240733A1 (ja) 2020-05-28 2021-12-02 三菱電機株式会社 真空バルブ
DE112022003277T5 (de) 2021-06-29 2024-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Vakuumschalter

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