JP2002150879A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002150879A
JP2002150879A JP2000348466A JP2000348466A JP2002150879A JP 2002150879 A JP2002150879 A JP 2002150879A JP 2000348466 A JP2000348466 A JP 2000348466A JP 2000348466 A JP2000348466 A JP 2000348466A JP 2002150879 A JP2002150879 A JP 2002150879A
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switch
ground
operation button
electronic device
pressing
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JP2000348466A
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Kenji Yadokoro
健司 谷所
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/70Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch having a plurality of operating members associated with different sets of contacts, e.g. keyboard
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2239/00Miscellaneous
    • H01H2239/008Static electricity considerations

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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ボタンに静電気が帯電することを防止す
ることによって、操作ボタンからケース内部の回路部品
等に静電気が放電されることを確実に防止できる電子機
器を提供する。操作ボタンとスイッチ間の絶縁処理を省
略可能であると共に、操作ボタンを押圧操作するときの
感触が悪化したり、その感触にばらつきが生じたりする
ことを防止可能な電子機器を提供する。 【解決手段】 ケース20内部に設けられるスイッチ2
4をケース20外部から操作するための操作ボタン1を
備える電子機器100である。この操作ボタン1には、
ケース20外部から押圧操作可能な操作部10と、この
操作部10を支持する支持部12と、スイッチ24を押
圧するスイッチ押圧部11と、この操作ボタン1をグラ
ンドに接続するためのアース部40とを備えている。ス
イッチ押圧部11は、支持部12と導通状態となってい
て、支持部12は、電気伝導性を有するアース部40を
介して、グランドと電気的に接続された状態となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースと、該ケー
ス内部に設けられるスイッチと、該スイッチを前記ケー
ス外部から操作するための操作ボタンと、を備える電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、音響機器等の電子機器には、該
電子機器を操作するための操作ボタンが複数設けられて
いる。操作ボタン200は、例えば、図6に示すよう
に、電子機器のケース20外部から押圧操作可能な操作
部210と、該操作部210を支持する支持部212
と、操作部210の押圧操作に基づいてケース20内部
のタクトスイッチ24を押圧するタクトボス211(ス
イッチ押圧部)とを備えて構成されている。支持部21
2は、操作部210の押圧操作によって弾性変形するヒ
ンジ部215を有し、該ヒンジ部215の弾性変形によ
り操作部210を揺動自在に支持するようになってい
る。この操作ボタン200によれば、操作部210を押
圧操作することによって、操作部210がヒンジ部21
5を中心に回動し、該回動に伴い、タクトボス211が
タクトスイッチ24を押圧して、タクトスイッチ24の
ON/OFF状態が切り換えられる。また、操作部21
0の押圧を解除すると、ヒンジ部215の弾性復帰によ
って、操作部210が元の回動位置に戻り、タクトボス
211がタクトスイッチ24より離間する。
【0003】このように構成される操作ボタン200
が、例えば、表面にメッキ処理を施した樹脂部品である
場合には、操作ボタン200に静電気などが帯電し易
く、その静電気がタクトボス211近傍の回路部品(タ
クトスイッチ24、ジャンパ、抵抗23など)等に悪影
響を及ぼすおそれがあった。そこで、従来では、上記静
電気対策として、例えば、図6や図7に示す方法が採ら
れていた。
【0004】先ず、図6に示す方法では、タクトスイッ
チ24とタクトボス211との間に、静電気対策用のシ
ート260を挟み込み、このシート260によって、操
作ボタン200に帯電した静電気を除去すると共に、タ
クトスイッチ24とタクトボス211間の電気伝導を遮
断するようにしている。このシート260は、片面(タ
クトスイッチ24側)が塩化ビニル、もう一方の面(タ
クトボス211側)がアルミニウムという2層構造とな
っていて、アルミ面260bがグランドに導通状態とな
っている。つまり、このシート260によれば、タクト
スイッチ24とタクトボス211間の電気伝導を塩化ビ
ニル面260aで遮断することができ、操作ボタン20
0に帯電した静電気をアルミ面260bで除去すること
ができる。
【0005】一方、図7に示す方法では、タクトボス2
11にメッキ処理を施さないようにする(或いはメッキ
処理の後にタクトボス211部分のメッキのみを落と
す)ことで、操作ボタン200のメッキ部分M(図7の
網掛け部分)と回路部品との絶縁距離を確保するように
している。この方法によれば、タクトボス211とタク
トスイッチ24とが接触した状態においても、操作ボタ
ン200のメッキ部分Mとタクトスイッチ24との絶縁
状態を保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す方法では、タクトスイッチ24とタクトボス211
との間に常にシート260が介在した状態となるので、
操作部210を押圧操作する際の感触が悪くなったり、
その感触にばらつきが生じたりすることがあった。ま
た、シート260の挟み込みの精度によって、シート2
60のアルミ面260bとタクトボス211との接触状
態にばらつきが発生することから、操作ボタン200の
静電気除去という点に関して信頼性が低いという問題点
があった。さらに、操作部210の押圧操作を何度も繰
り返すうちに、シート260が摩耗したり傷んだりする
おそれもあった。
【0007】一方、図7に示す方法では、部分的にメッ
キがかからないようにする処理や、メッキを部分的に落
とす処理に手間がかかり、その分、部品単価が高くなる
という問題点があった。また、タクトボス211部分の
メッキを落としても十分な絶縁距離を確保できない場合
もあり、そのような場合には、メッキ部分と回路部品間
における絶縁の信頼性が低くなるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みなされたもの
で、操作ボタンに静電気が帯電することを防止すること
によって、操作ボタンからケース内部の回路部品等に静
電気が放電されることを確実に防止できる電子機器を提
供することを目的とする。さらに、本発明は、操作ボタ
ンとスイッチ間の絶縁処理を省略可能であると共に、操
作ボタンを押圧操作するときの感触が悪化したり、その
感触にばらつきが生じたりすることを防止可能な電子機
器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すよう
に、ケース20と、該ケース内部に設けられるスイッチ
24と、該スイッチを前記ケース外部から操作するため
の操作ボタン1と、を備える電子機器100であって、
前記操作ボタンは、前記ケース外部から押圧操作可能な
操作部10と、前記操作部の押圧操作によって弾性変形
可能な弾性部(例えば、ヒンジ部15など)を有し、該
弾性部の一端側で前記操作部を支持する支持部12と、
前記操作部と一体的に設けられると共に、前記スイッチ
と対向する状態で配置され、前記押圧操作に伴う前記弾
性部の弾性変形により前記スイッチを押圧して前記スイ
ッチを切換操作する一方で、前記弾性部の弾性復帰によ
り前記スイッチから離間するスイッチ押圧部(例えば、
タクトボス11など)と、を備え、前記スイッチ押圧部
は、前記支持部と導通状態となっていて、前記支持部
は、電気伝導性を有するアース部40を介して、グラン
ド(例えば、プリント基板22上のグランドパターンに
配置されたジャンパ25や金属パネル50など)と電気
的に接続された状態となっていることを特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明によれば、スイッチ押
圧部が、支持部と導通状態となっていて、支持部が、電
気伝導性を有するアース部を介して、グランドと電気的
に接続された状態となっているため、スイッチ押圧部に
静電気が帯電することを防止できる。従って、スイッチ
押圧部からスイッチや該スイッチ近傍の回路部品等に静
電気が放電されることを確実に防止できる。また、スイ
ッチとスイッチ押圧部との間に静電気対策用のシートな
どを挟む必要がないので、操作ボタンを押圧操作すると
きの感触が悪化したり、その感触にばらつきが生じたり
することもない。さらに、スイッチとスイッチ押圧部と
の間の電気伝導を遮断する必要がないので、操作ボタン
とスイッチ間の絶縁処理(例えば、スイッチ押圧部のみ
にメッキがかからないようにする処理や、スイッチ押圧
部のメッキを部分的に落とす処理など)を省略すること
ができ、これによって、操作ボタンの製造コストを低減
することができる。
【0011】ここで、電子機器には、例えば、オーディ
オ、ビデオ、テレビ、ファクシミリ、コンピュータ及び
その周辺機器など、電子部品が組み込まれたあらゆる電
子機器が含まれる。弾性部としては、例えば、他の部分
より肉厚が薄くなっていて弾性変形し易い部分(ヒンジ
部)や、ゴムやスプリングなどの弾性体により構成され
る部分などが挙げられる。スイッチ押圧部と支持部とを
導通状態とする方法としては、例えば、操作ボタンの表
面にメッキ処理を施すことによってスイッチ押圧部と支
持部とを導通状態とする方法や、操作ボタンを導電性部
材(例えば、金属、電気伝導性樹脂など)により構成す
ることによってスイッチ押圧部と支持部とを導通状態と
する方法などが挙げられる。アース部としては、例え
ば、支持部とグランドとの間に架設される導電性部材
や、アース線などが挙げられる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の電子機
器において、例えば、図2に示すように、前記アース部
40は、前記支持部12より突出して前記プリント基板
22上のグランド(例えば、ジャンパ25など)までに
至る突出片により構成されていることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、支持部より
突出してプリント基板上のグランドまでに至る突出片に
よりアース部が構成されているので、支持部とグランド
とを電気的に接続するのが容易となる。
【0014】なお、プリント基板上のグランドには、プ
リント基板のグランドパターン上に配置された、例え
ば、ジャンパや金具等の回路部品が含まれる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載の電子機
器において、例えば、図2に示すように、前記突出片の
先端部を前記プリント基板22上のグランドに押し付け
る方向に付勢する付勢手段(例えば、ヒンジ部41な
ど)を備えることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明によれば、付勢手段
が、突出片の先端部をプリント基板上のグランドに押し
付ける方向に付勢するので、突出片の先端部とプリント
基板上のグランドとの接触状態を確実なものとすること
ができる。例えば、突出片とプリント基板の相対位置に
多少のばらつきがあったとしても、そのばらつきを吸収
して、突出片の先端部とプリント基板上のグランドとを
接触させることができる。また、電子機器自体が移動な
どによって振動しても、突出片の先端部とグランドとの
接触状態を維持できる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1記載の電子機
器において、例えば、図4に示すように、前記グランド
には、前記ケース20内部に取付けられた金属部材(例
えば、金属パネル50など)が含まれ、前記アース部4
0aは、前記支持部12より突出して前記金属部材まで
に至る突出片により構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、支持部より
突出して金属部材までに至る突出片によりアース部が構
成されているので、支持部とグランドとを電気的に接続
するのが容易となる。また、プリント基板上のグランド
を経由せずに、支持部とグランドとを導通状態とするこ
とができるので、支持部とグランドとの導通状態が信頼
性の高いものとなる。従って、スイッチ押圧部に静電気
が帯電することを確実に防止できる。
【0019】ここで、金属部材としては、例えば、プリ
ント基板上の回路部品をノイズ等から防護するための金
属パネルや、補強用の金属フレームなどが挙げられる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の電
子機器において、例えば、図5に示すように、前記突出
片の先端部には、前記金属部材の表面に沿う形状のフラ
ンジ部45が設けられ、該フランジ部が前記金属部材に
対向する状態で固定されていることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明によれば、突出片の先
端部には、金属部材の表面に沿う形状のフランジ部が設
けられ、このフランジ部が金属部材に対向する状態で固
定されているので、突出片の先端部と金属部材との接触
状態を確実なものとすることができる。また、突出片の
先端部と金属部材との接合強度を高めることもできる。
【0022】ここで、フランジ部と金属部材との固定方
法としては、フランジ部と金属部材との電気伝導性を保
つことができれば、どのような方法であってもよく、例
えば、ビス等の止着部材で止着する方法や、電気伝導性
を有する接着剤等で固着する方法などが挙げられる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項2〜5の何
れかに記載の電子機器において、例えば、図2に示すよ
うに、前記操作部10、前記スイッチ押圧部、前記支持
部12及び前記突出片40は、樹脂により一体成形され
て表面にメッキ処理が施されていることを特徴とする。
【0024】請求項6記載の発明によれば、操作部、ス
イッチ押圧部、支持部及び突出片が、樹脂により一体成
形されて表面にメッキ処理が施されているので、電気伝
導性を有する部品を別個に取り付けたりしなくとも、操
作ボタンの各部を互いに導通状態とすることができる。
従って、静電気放電のための別部品が不要となり、操作
ボタンの製造コストを抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0026】〔第1の実施の形態〕本発明を適用した第
1の実施の形態の電子機器を図1及び図2により説明す
る。この実施の形態の電子機器100は、ケース20
(図1では省略)と、このケース20内部に設けられる
プリント基板22と、このプリント基板22上に配置さ
れるスイッチとして例示するタクトスイッチ24と、こ
のタクトスイッチ24をケース20外部から操作するた
めの操作ボタン1と、を備えている。
【0027】ケース20は、図2に示すように、電子機
器100の前面部を覆う樹脂製のパネル21と、このパ
ネル21が取り付けられた金属製のシャシ27とを備え
ている。パネル21には、操作ボタン1を取り付けるた
めの開口部21aが複数設けられている。プリント基板
22上には、押圧操作によってON/OFF状態が切り
換えられるタクトスイッチ24や、グランドに接続され
た(グランドパターン上に配置された)ジャンパ25、
抵抗23などの各種回路部品が実装されている。このプ
リント基板22は、パネル21の前壁面(開口部21a
が設けられた面)に沿うようにして配置されている。
【0028】操作ボタン1は、ケース20外部から押圧
操作可能な複数の操作部10と、それら操作部10を互
いに独立に揺動自在な状態で支持する支持部12と、タ
クトスイッチ24を押圧する複数のタクトボス11(ス
イッチ押圧部)と、当該操作ボタン1をグランドに接続
するためのアース部40とを備えている。なお、操作ボ
タン1は、上記各部10、11、12、40を一体成形
してなる合成樹脂部品であって、その表面にはメッキ処
理が施されて各部10、11、12、40が互いに導通
状態となっている。
【0029】支持部12は、前方のパネル21に向けて
プリント基板22上に立設される支柱部13と、この支
柱部13の先端部より側方(図2から見て下方)に延出
して各タクトスイッチ24の前方位置までに至る複数の
アーム部14と、を備えている。各アーム部14は、そ
の基端側(支柱部13側)に、他の部分より肉厚が薄く
て弾性変形し易いヒンジ部15(弾性部)を有してい
る。各アーム部14の先端側には、前方の開口部21a
に向けて操作部10が突設されると共に、後方のタクト
スイッチ24に向けてタクトボス11が突設されてい
る。操作部10は、開口部21aを介してパネル21を
貫通し、その先端部がケース20外部に露出した状態と
なっている。一方、タクトボス11は、その先端部がタ
クトスイッチ24と向き合う状態で配置され、操作部1
0の押圧操作に伴い、タクトスイッチ24と近接する方
向に移動してタクトスイッチ24を押圧し、これによっ
て、タクトスイッチ24のON/OFF状態を切り換え
るようになっている。
【0030】アース部40は、支柱部13の先端部から
側方(図2から見て上方)に突出してプリント基板22
上のジャンパ25に至る突出片により構成されている。
この突出片の基端側(支柱部13側)には、他の部分よ
り肉厚が薄くて弾性変形し易いヒンジ部41が設けられ
ている。また、突出片の長さは、操作ボタン1を電子機
器100に取り付けた際に、ヒンジ部41が撓んだ状態
となる長さに予め設定されている。即ち、この実施の形
態では、ヒンジ部41により付勢手段が構成されてお
り、このヒンジ部41の弾性復帰力によって、突出片の
先端部がジャンパ25に押し付けられるようになってい
る。このため、突出片の先端部とジャンパ25との接触
状態は確実なものとなり、アース部40とグランドとの
導通状態が常に保たれるようになっている。さらに、前
述したように、操作ボタン1の各部10、11、12、
40が互いに導通状態となっているので、操作ボタン1
の各部10、11、12、40に静電気が帯電すること
を防止できる。従って、タクトボス11等からタクトス
イッチ24等の回路部品に静電気が放電されることを確
実に防止できる。
【0031】次に、上記操作ボタン1の動作を説明す
る。
【0032】常時は、図2に示すように、タクトボス1
1とタクトスイッチ24とが離間した状態となってい
る。この状態から、操作部10を押圧操作すると、ヒン
ジ部15が弾性変形する。そして、このヒンジ部15の
弾性変形により、ヒンジ部15を中心に操作部10とタ
クトボス11が一体となって回動し、この回動に伴い、
タクトボス11がタクトスイッチ24を押圧してタクト
スイッチ24のON/OFF状態が切り換えられる。こ
のとき、タクトボス11とタクトスイッチ24とが接触
した状態となり、この状態において、従来の操作ボタン
では、タクトボス11からタクトスイッチ24に静電気
が放電されるおそれがあったが、この操作ボタン1の場
合には、前述したように、操作ボタン1自体がグランド
と導通状態となっているので、タクトボス11からタク
トスイッチ24に静電気が放電される心配がない。
【0033】その後、例えば、操作部10から指を離し
て、操作部10の押圧操作を解除すると、ヒンジ部15
の弾性復帰によって、操作部10及びタクトボス11が
再び元の回動位置(図2の回動位置)に戻り、これに伴
いタクトボス11とタクトスイッチ24とが互いに離間
した状態に復帰する。
【0034】以上のように、この実施の形態の電子機器
100によれば、操作ボタン1の各部が互いに導通状態
となっていて、操作ボタン1のアース部40がジャンパ
25(グランド)と導通状態となっているため、操作ボ
タン1に静電気が帯電することを防止できる。従って、
操作ボタン1からタクトスイッチ24等の回路部品に静
電気が放電されることを確実に防止できる。また、操作
ボタン1のアース部40を含む各部が樹脂により一体成
形されているので、静電気対策用の別部品(例えば、静
電気防止のシートなど)を設ける必要がなくなり、従来
と比較して操作ボタン1の製造コストを抑えることがで
きる。また、操作ボタン1の組み付けも容易となる。
【0035】また、従来の操作ボタン(図6に示す操作
ボタン)のように、タクトボス11とタクトスイッチ2
4との間に静電気対策用のシートなどを挟む必要がない
ので、操作部10を押圧操作するときの感触が悪化した
り、その感触にばらつきが生じたりすることもない。ま
た、従来の操作ボタン(図7に示す操作ボタン)のよう
に、タクトボス11とタクトスイッチ24との間の電気
伝導を遮断する必要がないので、操作ボタン1とタクト
スイッチ24間の絶縁処理(例えば、タクトボス11の
みにメッキがかからないようにする処理や、タクトボス
11のメッキを部分的に落とす処理など)を省略するこ
とができ、これによって、操作ボタン1の製造コストを
低減することができる。また、ヒンジ部41の弾性復帰
力を利用して、アース部40の先端部をプリント基板2
2上のジャンパ25に押し付けるようにしたので、アー
ス部40とジャンパ25との接触状態を確実なものとす
ることができる。従って、例えば、アース部40とプリ
ント基板22の相対位置に多少のばらつきがあったとし
ても、そのばらつきを吸収して、アース部40とジャン
パ25とを接触させることができる。また、電子機器1
00自体が移動などによって振動しても、アース部40
とジャンパ25との接触状態を維持できる。
【0036】なお、この第1の実施の形態では、操作ボ
タン1は、表面をメッキ処理した樹脂製部品としたが電
気伝導可能なものであれば、例えば、金属で成形されて
いるものや電気伝導性を有する樹脂で成形されているも
のなどでもかまわない。また、この実施の形態では、操
作ボタンとして、操作部10及びタクトボス11をそれ
ぞれ複数備える操作ボタン1を例示したが、例えば、操
作部10及びタクトボス11を一つずつ備える操作ボタ
ンであってもよい。また、各操作ボタン1に設けるアー
ス部40の数量は単数に限られるものではなく、複数で
あってもよい。また、この実施の形態では、支柱部13
の先端部より側方に突出してジャンパ25に至る突出片
によりアース部40を構成するようにしたが、例えば、
支柱部13の中途部より側方に突出してジャンパ25に
至る突出片によりアース部40を構成することも可能で
ある。また、この実施の形態では、グランドまで導通可
能な回路部品にジャンパ25を用いたが、プリント基板
22上に配置可能で電気伝導性を備えるものならばどの
ようなものでもよい。
【0037】〔第2の実施の形態〕本発明を適用した第
2の実施の形態の電子機器100Aを図3及び図4によ
り説明する。この第2の実施の形態特有の部分以外は、
上記第1の実施の形態における場合と同様である。この
第2の実施の形態において、前述の第1の実施の形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】この第2の実施の形態の電子機器100A
内部には、グランドに電気的に接続された金属パネル5
0(金属部材)が備えられている。この金属パネル50
は、プリント基板22Aの後方でプリント基板22Aに
沿うように配置されており、金属製のシャシ27とビス
止め固定されている。また、プリント基板22Aには、
アース部40Aを前後方向に貫通させるための開口部2
6が備えられている。この開口部26は、アース部40
Aとプリント基板22Aとの接触を防止するのに十分な
大きさを有している。アース部40Aは、支柱部13の
先端部から側方(図4から見て上方)に突出して金属パ
ネル50に至る突出片により構成されている。また、ア
ース部40Aの先端部には、ヒンジ部41の弾性復帰力
が、金属パネル50へと押し付ける方向に常に働くよう
になっており、これによりアース部40Aの先端部と金
属パネル50との接触状態が保たれるようになってい
る。
【0039】つまり、前述した第1の実施の形態では、
アース部40の先端部がプリント基板22上のジャンパ
25と接触しているのに対して、この第2の実施の形態
では、アース部40Aの先端部が、プリント基板22A
の開口部26を貫通して金属パネル50と接触するよう
になっている。このため、プリント基板22Aを介さず
に、アース部40Aとグランドとを導通状態とすること
ができ、これによりアース部40Aの先端部とグランド
との導通状態の信頼性をより一層高めることができる。
従って、タクトボス11に静電気が帯電することを確実
に防止できる。さらに、支持部12より突出して金属パ
ネル50までに至る突出片によりアース部40Aが構成
されているので、例えば、タクトボス11とタクトスイ
ッチ24との間に静電気対策用のシートを挟む場合など
に比べて、支持部12とグランドとを電気的に接続する
のが容易となる。
【0040】なお、この実施の形態では、ヒンジ部41
の弾性復帰力によって、アース部40Aの先端部と金属
パネル50との接触状態を保つようにしたが、例えば、
図7に示すように、アース部40Aの先端部にフランジ
部45を設け、このフランジ部45と、金属パネル50
とをビスにより固定することによって両者の接触状態を
保つようにしてもよい。この場合には、アース部40A
の先端部と金属パネル50との接触状態をさらに確実な
ものとすることができる。また、アース部40Aと金属
パネル50との接合強度を高めることもできる。また、
本実施の形態では、アース部40Aが接触する金属部材
として、プリント基板22Aの後方に配置される金属パ
ネル50を例示したが、これ以外の位置に配置される金
属部材であってもよい。例えば、シャシ27などにアー
ス部40Aを接続するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スイッチ
押圧部に静電気が帯電することを防止できる。従って、
スイッチ押圧部からスイッチや該スイッチ近傍の回路部
品等に静電気が放電されることを確実に防止できる。ま
た、スイッチとスイッチ押圧部との間に静電気対策用の
シートなどを挟む必要がないので、操作ボタンを押圧操
作するときの感触が悪化したり、その感触にばらつきが
生じたりすることもない。さらに、スイッチとスイッチ
押圧部との間の電気伝導を遮断する必要がないので、操
作ボタンとスイッチ間の絶縁処理を省略することがで
き、これによって、操作ボタンの製造コストを低減する
ことができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、支持部とグ
ランドとを電気的に接続するのが容易となる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、突出片の先
端部とプリント基板上のグランドとの接触状態を確実な
ものとすることができる。例えば、突出片とプリント基
板の相対位置に多少のばらつきがあったとしても、その
ばらつきを吸収して、突出片の先端部とプリント基板上
のグランドとを接触させることができる。また、電子機
器自体が移動などによって振動しても、突出片の先端部
とグランドとの接触状態を維持できる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、支持部とグ
ランドとを電気的に接続するのが容易となる。また、プ
リント基板上のグランドを経由せずに、支持部とグラン
ドとを導通状態とすることができるので、支持部とグラ
ンドとの導通状態が信頼性の高いものとなる。従って、
スイッチ押圧部に静電気が帯電することを確実に防止で
きる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、突出片の先
端部と金属部材との接触状態を確実なものとすることが
できる。また、突出片の先端部と金属部材との接合強度
を高めることもできる。
【0046】請求項6記載の発明によれば、電気伝導性
を有する部品を別個に取り付けたりしなくとも、操作ボ
タンの各部を互いに導通状態とすることができる。従っ
て、静電気放電のための別部品が不要となり、操作ボタ
ンの製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の電子機器
の要部構成を示す斜視図である。
【図2】同、縦断面図である。
【図3】本発明を適用した第2の実施の形態の電子機器
の要部構成を示す斜視図である。
【図4】同、縦断面図である。
【図5】図4の変形例を示す縦断面図である。
【図6】従来の電子機器の要部構成を示す断面図であ
る。
【図7】従来の電子機器の要部構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1A 操作ボタン 10 操作部 11 タクトボス(スイッチ押圧部) 12 支持部 15 ヒンジ部(弾性部) 20 ケース 22、22A プリント基板 24 タクトスイッチ(スイッチ) 25 ジャンパ(グランド) 40、40A アース部 41 ヒンジ部(付勢手段) 45 フランジ部 50 金属パネル(金属部材) 100、100A 電子機器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースと、該ケース内部に設けられるスイ
    ッチと、該スイッチを前記ケース外部から操作するため
    の操作ボタンと、を備える電子機器であって、 前記操作ボタンは、 前記ケース外部から押圧操作可能な操作部と、 前記操作部の押圧操作によって弾性変形可能な弾性部を
    有し、該弾性部の一端側で前記操作部を支持する支持部
    と、 前記操作部と一体的に設けられると共に、前記スイッチ
    と対向する状態で配置され、前記押圧操作に伴う前記弾
    性部の弾性変形により前記スイッチを押圧して前記スイ
    ッチを切換操作する一方で、前記弾性部の弾性復帰によ
    り前記スイッチから離間するスイッチ押圧部と、を備
    え、 前記スイッチ押圧部は、前記支持部と導通状態となって
    いて、 前記支持部は、電気伝導性を有するアース部を介して、
    グランドと電気的に接続された状態となっていることを
    特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】前記グランドには、前記スイッチが実装さ
    れるプリント基板上のグランドが含まれ、 前記アース部は、前記支持部より突出して前記プリント
    基板上のグランドまでに至る突出片により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】前記突出片の先端部を前記プリント基板上
    のグランドに押し付ける方向に付勢する付勢手段を備え
    ることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】前記グランドには、前記ケース内部に取り
    付けられた金属部材が含まれ、 前記アース部は、前記支持部より突出して前記金属部材
    までに至る突出片により構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器。
  5. 【請求項5】前記突出片の先端部には、前記金属部材の
    表面に沿う形状のフランジ部が設けられ、該フランジ部
    が前記金属部材に対向する状態で固定されていることを
    特徴とする請求項4記載の電子機器。
  6. 【請求項6】前記操作部、前記スイッチ押圧部、前記支
    持部及び前記突出片は、樹脂により一体成形されて表面
    にメッキ処理が施されていることを特徴とする請求項2
    〜5の何れかに記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1662530A1 (en) * 2004-11-26 2006-05-31 ORION ELECTRIC CO., Ltd. Electronic apparatus including operation button
JP2008146920A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Pioneer Electronic Corp アース接続構造及び該アース接続構造を備えた電子機器
JP2012175549A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Aiphone Co Ltd 通話機器の押しボタン装置

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