JP2002150278A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002150278A
JP2002150278A JP2000346250A JP2000346250A JP2002150278A JP 2002150278 A JP2002150278 A JP 2002150278A JP 2000346250 A JP2000346250 A JP 2000346250A JP 2000346250 A JP2000346250 A JP 2000346250A JP 2002150278 A JP2002150278 A JP 2002150278A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーデータを高速に演算処理することが可
能な画像処理装置を提供すること。 【解決手段】 色成分移動部22は、複数の色成分が隣
り合わないように所定の色成分のみを移動する。そし
て、色成分演算部23は、色成分移動部22によって移
動された後のカラーデータに対して演算処理を行なう。
したがって、色成分演算部23はカラーデータを一括し
て演算処理することができ、演算処理を高速化すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を処理
する画像処理技術に関し、特に、パックされたカラーデ
ータを簡単な構成で高速に処理することが可能な画像処
理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の情報
処理装置が広く普及しており、ほとんどの情報処理装置
においてカラー画像を表示することが可能なCRT(Ca
thodeRay Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイが搭
載されている。
【0003】一般に、カラー画像は、RGB(Red, Gre
en, Blue)、CMY(Cyan, Magenta, Yellow)、CM
YK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)、YUV、HS
Iなどのように複数の色成分の集まりとして扱われる。
画像データは、各色成分が所定のビット数単位でパック
され、パックされたデータの集まりとして表現される。
このような画像データを処理する場合、先ず、パックさ
れたカラーデータが色成分に分解され、分解された色成
分のそれぞれに対して個別の演算が行なわれる。
【0004】また、近年、マルチメディア技術が盛んに
研究されており、画像や音声などを高速に処理するため
に、単一の命令で複数のデータを演算することができる
MMX(米インテル社が開発したマルチメディア拡張機
能)などのSIMD(SingleInstruction/Multiple Dat
a)命令を備えたCPU(Central Processing Unit)も
開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像処
理において、カラー画像の画素の補間処理等の色成分に
依存しない処理を行なう場合であっても、カラーデータ
を各色成分に分解した後、それらの色成分に対して同様
の演算を行なう必要があった。したがって、ソフトウェ
アで処理する場合にはCPUの処理量が増大し、ハード
ウェアで処理する場合には演算回路が増加するという問
題点があった。特に、パックされたカラーデータの各色
成分が8ビットの倍数でない場合には、各色成分を抽出
するためにシフト演算やマスク処理を行なう必要があ
り、処理が複雑になるという問題点があった。
【0006】また、安価なCPUや古い世代のCPUは
SIMD命令を備えていないので、カラー画像処理を高
速に行なうことができないという問題点もあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、カラーデータを高速
に演算処理することが可能な画像処理装置、画像処理方
法および画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供
することである。
【0008】第2の目的は、高度な命令を装備していな
い安価なCPUであっても高速に演算処理が行なえる画
像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを
記録した記録媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従え
ば、複数の色成分がパックされたカラーデータを処理す
る画像処理装置であって、複数の色成分が隣り合わない
ように所定の色成分のみを移動するための色成分移動手
段と、色成分移動手段によって移動された後のカラーデ
ータに対して演算処理を行なうための色成分演算手段
と、色成分演算手段によって演算処理された後のカラー
データのうち、色成分移動手段によって移動された色成
分を元の位置に戻すためのカラーデータ復元手段とを含
む。
【0010】色成分移動手段は、複数の色成分が隣り合
わないように所定の色成分のみを移動するので、カラー
データを一括して演算処理することができ、演算処理を
高速化することが可能となる。
【0011】好ましくは、色成分移動手段は、所定の色
成分のみを上位ビットへ移動する。所定の色成分のみを
上位ビットへ移動するだけであるので、さらに演算処理
を高速化することが可能となる。
【0012】好ましくは、色成分は、R、GおよびBの
3成分によって構成される。色成分がRGBによって構
成されるので、RGBに対応している多くの情報処理装
置に適用することが可能となる。
【0013】本発明の別の局面に従えば、複数の色成分
がパックされたカラーデータを処理する画像処理装置で
あって、複数の色成分のうち、所定の色成分のみを分離
するための色成分分離手段と、色成分分離手段によって
分離された後のカラーデータに対して演算処理を行なう
ための色成分演算手段と、色成分演算手段によって演算
処理された後のカラーデータのうち、色成分分離手段に
よって分離された色成分を元の位置に戻すためのカラー
データ復元手段とを含む。
【0014】色成分分離手段は、複数の色成分のうち、
所定の色成分のみを分離するので、分離された後のカラ
ーデータを一括して演算処理することができ、演算処理
を高速化することが可能となる。
【0015】好ましくは、色成分は、R、GおよびBの
3成分によって構成される。色成分がRGBによって構
成されるので、RGBに対応している多くの情報処理装
置に適用することが可能となる。
【0016】さらに好ましくは、色成分演算手段は、桁
あふれによって色成分に他の色成分が上書きされないよ
うに演算する値のビット数を制限して演算を行なう。
【0017】したがって、カラーデータが誤って演算処
理されることを防止することができる。
【0018】さらに好ましくは、色成分演算手段は、各
色成分の最小ビット数をnビットとすると、補間の精度
がn/2ビット以下となるように線形補間を行なう。
【0019】したがって、桁あふれによって色成分に他
の色成分が上書きされることを防止できる。
【0020】本発明のさらに別の局面に従えば、複数の
色成分がパックされたカラーデータを処理する画像処理
方法であって、複数の色成分が隣り合わないように所定
の色成分のみを移動するステップと、移動された後のカ
ラーデータに対して演算処理を行なうステップと、演算
処理された後のカラーデータのうち、移動された色成分
を元の位置に戻すステップとを含む。
【0021】複数の色成分が隣り合わないように所定の
色成分のみを移動するので、カラーデータを一括して演
算処理することができ、演算処理を高速化することが可
能となる。
【0022】本発明のさらに別の局面に従えば、複数の
色成分がパックされたカラーデータを処理する画像処理
方法であって、複数の色成分のうち、所定の色成分のみ
を分離するステップと、分離された後のカラーデータに
対して演算処理を行なうステップと、演算処理された後
のカラーデータのうち、分離された色成分を元の位置に
戻すステップとを含む。
【0023】複数の色成分のうち、所定の色成分のみを
分離するので、分離された後のカラーデータを一括して
演算処理することができ、演算処理を高速化することが
可能となる。
【0024】本発明のさらに別の局面に従えば、複数の
色成分がパックされたカラーデータを処理する画像処理
方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータで読取可能な記録媒体であって、画像処理方法は、
複数の色成分が隣り合わないように所定の色成分のみを
移動するステップと、移動された後のカラーデータに対
して演算処理を行なうステップと、演算処理された後の
カラーデータのうち、移動された色成分を元の位置に戻
すステップとを含む。
【0025】複数の色成分が隣り合わないように所定の
色成分のみを移動するので、カラーデータを一括して演
算処理することができ、演算処理を高速化することが可
能となる。
【0026】本発明のさらに別の局面に従えば、複数の
色成分がパックされたカラーデータを処理する画像処理
方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータで読取可能な記録媒体であって、画像処理方法は、
複数の色成分のうち、所定の色成分のみを分離するステ
ップと、分離された後のカラーデータに対して演算処理
を行なうステップと、演算処理された後のカラーデータ
のうち、分離された色成分を元の位置に戻すステップと
を含む。
【0027】複数の色成分のうち、所定の色成分のみを
分離するので、分離された後のカラーデータを一括して
演算処理することができ、演算処理を高速化することが
可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1における画像処理装置の概略構成を示す
ブロック図である。この画像処理装置は、コンピュータ
本体1、グラフィックディスプレイ装置2、FD(Flop
py Disk)4が装着されるFDドライブ3、キーボード
5、マウス6、CD−ROM(Compact Disc-Read Only
Memory)8が装着されるCD−ROM装置7、および
ネットワーク通信装置9を含む。画像処理プログラム
は、FD4またはCD−ROM8等の記憶媒体によって
供給される。画像処理プログラムはコンピュータ本体1
によって実行され、カラーデータに対する処理が行われ
る。また、画像処理プログラムは他のコンピュータより
通信回線を経由し、コンピュータ本体1に供給されても
よい。
【0029】また、コンピュータ本体1は、CPU(Ce
ntral Processing Unit)10、ROM(Read Only Mem
ory)11、RAM(Random Access Memory)12および
ハードディスク13を含む。CPU10は、グラフィッ
クディスプレイ装置2、磁気テープ装置3、キーボード
5、マウス6、CD−ROM装置7、ネットワーク通信
装置9、ROM11、RAM12またはハードディスク
13との間でデータを入出力しながら処理を行なう。F
D4またはCD−ROM8に記録された画像処理プログ
ラムは、CPU10によりFDドライブ3またはCD−
ROM装置7を介して一旦ハードディスク13に格納さ
れる。CPU10は、ハードディスク13から適宜画像
処理プログラムをRAM12にロードして実行すること
によって、RAM12に記憶されたカラーデータに対す
る処理を実行する。
【0030】図2は、画像処理装置によって処理される
カラーデータを説明するための図である。カラーデータ
は、R(赤)、G(緑)およびB(青)で構成され、各
画素のカラーデータが順にRAM12に記憶されてい
る。図2に示すように、太線で囲った(R,G,B)の
組が1画素に相当している。本実施の形態においては、
1画素の色成分のビット数を16ビットとして説明する
が、24ビット、32ビット等の場合にも本発明を適用
できることは言うまでもない。
【0031】また、本実施の形態において、RAM12
に記憶される(R,G,B)は、図2に示す並びとして
説明するが、CPUのエンディアンが異なる場合にはこ
の並びが逆になったりする。しかし、この場合において
も本発明を適用することが可能である。
【0032】図3は、本実施の形態における画像処理装
置の機能的構成を示すブロック図である。この画像処理
装置は、カラーデータが格納されるレジスタ21と、レ
ジスタ21に格納されたカラーデータのG成分を上位ビ
ットへ移動する色成分移動部22と、色成分移動部22
によってG成分が移動された後のカラーデータを用いて
演算処理を行なう色成分演算部23と、色成分演算部2
3によって演算された後のカラーデータのG成分を元の
位置に戻すカラーデータ復元部24とを含む。
【0033】図4は、本実施の形態における画像処理装
置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態における画像処理装置の処理を、色成分の
移動を示す図5および線形補間の手順を示す図6を適宜
参照しながら説明する。まず、レジスタ21に演算対象
のカラーデータが設定される(S1)。このレジスタ2
1は32ビットの長さを有するレジスタであり、図5
(a)に示すように16ビット長でパックされたカラー
データがレジスタ21の下位16ビットに設定される。
各色成分R,GおよびBはそれぞれ、5ビット、6ビッ
トおよび5ビットで表わされている。
【0034】次に、色成分移動部22は、レジスタ21
に設定されたカラーデータのうち、G成分のみを上位ビ
ットへ移動する(S2)。本実施の形態においては、図
5(b)に示すように、G成分のみを16ビットだけ上
位に移動する。この処理をC言語で表わすと次式のよう
になる。なお、val1はパックされたカラーデータが設定
されたレジスタ21の値を示し、val2はG成分が上位ビ
ットへ移動された後のレジスタ21の値を示している。
また、“&”は論理積、“|”は論理和、“<<”は左
方向へのシフト処理を示している。
【0035】 val2=(val1&0xf81f)|((val1&0x07e0)<<16); …(1) 次に、色成分演算部23は、G成分が移動された後のレ
ジスタ21の値を用いて演算処理を行なう(S3)。本
実施の形態においては、演算処理の一例として線形補間
について説明する。線形補間は一般的手法として知られ
ており、周囲の格子点との内分比を求めることによって
非格子点の濃度を求める手法である。図6に示すよう
に、p(x,y)と周囲の4つの格子点p0(u,
v)、p1(u+1,v)、p2(u,v+1)および
p3(u+1,v+1)との間の距離を用いて、非格子
点p(x,y)の濃度を求めることができる。非格子点
の濃度pは、次式のようになる。なお、aおよびbはそ
れぞれ、xおよびyの小数部分を示している。p0〜p
3は、各格子点の濃度(色成分)を示している。
【0036】 p=(1-a)*(1-b)*p0+a*(1-b)*p1+(1-a)*b*p2+a*b*p3; …(2) 式(2)の演算を実行するためには小数演算を行なう必
要があり、整数演算しか行なえない安価なCPUは、小
数演算をソフトウェアでエミュレートする必要があるた
め、高速に演算を行なうことができない。これらのCP
Uが小数演算を行なう場合、予め各画素の座標値を2m
倍しておき、演算後に2nで割ることによって、小数演
算を整数演算のみで行なうことが可能である。
【0037】本実施の形態においては、色成分の最小ビ
ット数が5ビットであるため、座標値の精度を2ビットに
設定すると、線形補間を行なうためには座標値を22
して演算した後、24で割れば良い。したがって、式
(2)は次式のように変形することができる。なお、a
4およびb4はそれぞれ、xおよびyの小数部分を22
倍した後、整数に丸めた値である。
【0038】 p=((4-a4)*(4-b4)*p0+a4*(4-b4)*p1+(4-a4)*b4*p2+a4*b4*p3)/16; …(3) このとき、p0〜p3の係数の総和はそれぞれ常に24
であるため、濃度pを求める演算において、途中の値が
画素の色成分がとり得る値の最大値よりも5ビット以上
桁が大きくなることはない。したがって、図5(b)に
示す各色成分の配置のまま、各色成分に対する演算を一
括して行なうことができ、各色成分が互いの値に上書き
されてしまうことはない。
【0039】最後に、カラーデータ復元部24は、図5
(c)に示すように演算後のG成分を元の位置に戻し
(S4)、処理を終了する。この処理をC言語で表わす
と次式のようになる。なお、val3は上述した線形補間後
のレジスタ21の値を示し、val4はG成分を元の位置に
戻した後のレジスタ21の値を示している。また、“>
>”は右方向へのシフト処理を示している。
【0040】 Val4=(val3&0xf81f)|((val3>>16)&0x07e0); …(4) 本実施の形態においては、色成分が3成分の場合につい
て説明したが、4成分の場合であっても同様の処理を行
なうことによって画像処理を高速に行なうことができ
る。
【0041】以上説明したように、本実施の形態におけ
る画像処理装置によれば、レジスタ21に設定された画
素のカラーデータのうちG成分のみを上位ビットへ移動
した後に演算処理を行ない、演算処理後のカラーデータ
のG成分を元の位置に戻すようにしたので、各色成分を
分解してそれぞれの色成分に対して演算処理を行なう必
要がなくなり、カラー画像処理を高速に行なうことが可
能となった。また、小数演算を行なえないCPUであっ
てもカラー画像処理を高速に行なえるため、画像処理装
置全体のコストを低減することが可能となった。また、
演算途中で桁あふれが発生して各色成分が互いの値に上
書きされてしまうことを防止でき、正しく演算処理を行
なうことが可能となった。
【0042】(実施の形態2)カラーデータが24ビッ
ト長でパックされ、R、GおよびBがそれぞれ8ビット
で表わされている場合には、64ビットのレジスタを使
用すれば実施の形態1において説明した方法によって画
像処理が可能である。しかし、レジスタ長が32ビット
に制限されている場合には、実施の形態1の方法を用い
ることが困難である。本発明の実施の形態2における画
像処理装置は、このような場合に適用される画像処理装
置である。
【0043】本発明の実施の形態2における画像処理装
置の概略構成は、図1に示す実施の形態1における画像
処理装置の概略構成と同じであるので、詳細な説明は繰
返さない。また、画像処理装置によって処理されるカラ
ーデータの構成も、図2に示す実施の形態1における構
成と同じであるので、詳細な説明は繰返さない。
【0044】図7は、本実施の形態における画像処理装
置の機能的構成を示すブロック図である。この画像処理
装置は、カラーデータが格納される32ビットのレジス
タ31と、レジスタ31に格納されたカラーデータのG
成分を図示しない他の32ビットのレジスタへ移動する
色成分分離部32と、色成分分離部32によって色成分
が分離された後のカラーデータを用いて演算処理を行な
う色成分演算部33と、色成分演算部33によって演算
された後のカラーデータのG成分を元の位置に戻すカラ
ーデータ復元部34とを含む。
【0045】図8は、本実施の形態における画像処理装
置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態における画像処理装置の処理を、色成分の
分離を示す図9を適宜参照しながら説明する。まず、レ
ジスタ31に演算対象のカラーデータが設定される(S
11)。このレジスタ31は32ビットの長さを有する
レジスタであり、図9(a)に示すように24ビット長
でパックされたカラーデータがレジスタ21の下位24
ビットに設定される。各色成分R、GおよびBはそれぞ
れ、8ビットで表わされている。
【0046】次に、色成分分離部32は、レジスタ31
に設定されたカラーデータのうち、G成分のみを図示し
ない他の32ビットのレジスタへ移動する(S12)。
本実施の形態においては、図9(b)および図9(c)
に示すように、G成分のみを分離して他のレジスタに移
動する。この処理をC言語で表わすと次式のようにな
る。なお、val0はパックされたカラーデータが設定され
たレジスタ31の値を示し、val1はG成分が分離された
後のレジスタ31の値を示し、val2はG成分のみが格納
されたレジスタの値を示している。
【0047】val1=val0&0xff00ff; …(5) val2=val0&0x00ff00; …(6) 次に、色成分演算部33は、G成分が分離された後のレ
ジスタ31の値およびG成分のみが格納されたレジスタ
の値を用いて演算処理を行なう(S13)。本実施の形
態においては、実施の形態1に同様に線形補間を行な
う。
【0048】最後に、カラーデータ復元部34は、図9
(d)に示すように演算後のG成分を元の位置に戻すこ
とによって統合し(S14)、処理を終了する。この処
理をC言語で表わすと次式のようになる。なお、val3は
上述した線形補間後のレジスタ31の値を示し、val4は
上述した線形補間後のG成分のみが格納されたレジスタ
の値を示し、val5はG成分を元の位置に戻した後のレジ
スタ31の値を示している。
【0049】 val5=(val3&0xff00ff)|((val4&0x00ff00); …(7) 本実施の形態においては、カラーデータに対してマスク
を使用した論理積および論理和を行なうことにより、色
成分の分離および統合を行なったが、各色成分が8ビッ
トの倍数の場合には直接色成分を取出したり、設定した
りすることができるので、さらに処理を高速化すること
ができる。また、色成分が3成分の場合について説明し
たが、4成分の場合であっても同様の処理を行なうこと
によって画像処理を高速に行なうことができる。
【0050】以上説明したように、本実施の形態におけ
る画像処理装置によれば、レジスタ31に設定された画
素のカラーデータのうちG成分のみを分離して他のレジ
スタへ移動した後に演算処理(2回の演算処理)を行な
い、演算処理後のカラーデータのG成分を元の位置に戻
すようにしたので、各色成分を全て分解してそれぞれの
色成分に対して演算処理(3回の演算処理)を行なう必
要がなくなり、カラー画像処理を高速に行なうことが可
能となった。また、小数演算を行なえないCPUであっ
てもカラー画像処理を高速に行なえるため、画像処理装
置全体のコストを低減することが可能となった。
【0051】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における画像処理装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における画像処理装置
によって処理されるカラーデータを説明するための図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態1における画像処理装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における画像処理装置
の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 色成分の移動を示す図である。
【図6】 線形補間の手順を説明するための図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における画像処理装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における画像処理装置
の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 色成分の分離を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ本体、2 グラフィックディスプレイ
装置、3 FDドライブ、4 FD、5 キーボード、
6 マウス、7 CD−ROM装置、8 CD−RO
M、9 ネットワーク通信装置、10 CPU、11
ROM、12 RAM、13 ハードディスク、21,
31 レジスタ、22 色成分移動部、23,33 色
成分演算部、24,34 カラーデータ復元部、32
色成分分離部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分がパックされたカラーデー
    タを処理する画像処理装置であって、 前記複数の色成分が隣り合わないように所定の色成分の
    みを移動するための色成分移動手段と、 前記色成分移動手段によって移動された後のカラーデー
    タに対して演算処理を行なうための色成分演算手段と、 前記色成分演算手段によって演算処理された後のカラー
    データのうち、前記色成分移動手段によって移動された
    色成分を元の位置に戻すためのカラーデータ復元手段と
    を含む、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記色成分移動手段は、前記所定の色成
    分のみを上位ビットへ移動する、請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記色成分は、R、GおよびBの3成分
    によって構成される、請求項1または2記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 複数の色成分がパックされたカラーデー
    タを処理する画像処理装置であって、 前記複数の色成分のうち、所定の色成分のみを分離する
    ための色成分分離手段と、 前記色成分分離手段によって分離された後のカラーデー
    タに対して演算処理を行なうための色成分演算手段と、 前記色成分演算手段によって演算処理された後のカラー
    データのうち、前記色成分分離手段によって分離された
    色成分を元の位置に戻すためのカラーデータ復元手段と
    を含む、画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記色成分は、R、GおよびBの3成分
    によって構成される、請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記色成分演算手段は、桁あふれによっ
    て色成分に他の色成分が上書きされないように演算する
    値のビット数を制限して演算を行なう、請求項1〜5の
    いずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記色成分演算手段は、各色成分の最小
    ビット数をnビットとすると、補間の精度がn/2ビッ
    ト以下となるように線形補間を行なう、請求項1〜6の
    いずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 複数の色成分がパックされたカラーデー
    タを処理する画像処理方法であって、 前記複数の色成分が隣り合わないように所定の色成分の
    みを移動するステップと、 前記移動された後のカラーデータに対して演算処理を行
    なうステップと、 前記演算処理された後のカラーデータのうち、前記移動
    された色成分を元の位置に戻すステップとを含む、画像
    処理方法。
  9. 【請求項9】 複数の色成分がパックされたカラーデー
    タを処理する画像処理方法であって、 前記複数の色成分のうち、所定の色成分のみを分離する
    ステップと、 前記分離された後のカラーデータに対して演算処理を行
    なうステップと、 前記演算処理された後のカラーデータのうち、前記分離
    された色成分を元の位置に戻すステップとを含む、画像
    処理方法。
  10. 【請求項10】 複数の色成分がパックされたカラーデ
    ータを処理する画像処理方法を実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体であ
    って、 前記画像処理方法は、前記複数の色成分が隣り合わない
    ように所定の色成分のみを移動するステップと、 前記移動された後のカラーデータに対して演算処理を行
    なうステップと、 前記演算処理された後のカラーデータのうち、前記移動
    された色成分を元の位置に戻すステップとを含む、コン
    ピュータで読取可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 複数の色成分がパックされたカラーデ
    ータを処理する画像処理方法を実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体であ
    って、 前記画像処理方法は、前記複数の色成分のうち、所定の
    色成分のみを分離するステップと、 前記分離された後のカラーデータに対して演算処理を行
    なうステップと、 前記演算処理された後のカラーデータのうち、前記分離
    された色成分を元の位置に戻すステップとを含む、コン
    ピュータで読取可能な記録媒体。
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JP2005176361A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Samsung Electronics Co Ltd 色変換方法および色変換装置

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