JP4109740B2 - 畳み込み走査ラインレンダリング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的な画像畳み込み(convolution)技術に関するものであり、特に、走査ラインレンダリング環境におけるデジタル画像あるいはオブジェクトベースのグラフィックの畳み込みを実行する画像畳み込み技術に関するものである。
【0002】
【従来技術】
現在の画像畳み込みシステムは、半導体メモリフレームバッファを用いて画像畳み込みを実行する。しかしながら、この技術では、特に、画像の高速レンダリングが必要とされる場合に、利用可能なメモリがどのくらい記憶できるかで、畳み込みに適用され得る画像のサイズの制限の可能性がある。また、現在のシステムは、画素ベースの画像データで形成される画像のみに畳み込みが適用されることが許容され、オブジェクトベースの画像データから形成される画像に畳み込むが適用されることは一般的に許容されていない。
【0003】
図1において、任意の数学的関数による画像の畳み込みは以下のように定義され得る。画像10は、走査ラインに沿う水平位置がxで、画像10の左上角から下に向かう垂直位置がyである関数I(x,y)によって示され得る。画素整数座標p及びqの画素12は、p≦x≦p+1、q≦q+1の範囲での関数I(x,y)によって返される値を有する。これの実行においては、通常、画像は、例えば、RGB値として知られる赤、緑及び青の連続色成分として表現される。このように、通常、関数I(x,y)は、各色成分、IR(x,y)、IG(x,y)及びIB(x,y)と、いくつかの関数で示される。所定関数f(x,y)による画像10の畳み込みは、以下の式によって数学的に定義され、
【0004】
【数1】
Figure 0004109740
【0005】
理論上、fは有限あるいは無限範囲上で定義され得る。実条件として、畳み込みは、通常、図2に示されるような有限マスク21(カーネルとしてまた知られている)kij、i=-m,…,m、j=-n,…,nによって表現されるf(x,y)によって実行され、中央要素あるいはマスク係数がk00要素22であるように表現される。畳み込みは、以下の式によって各画素(p,q)に対し計算され、
【0006】
【数2】
Figure 0004109740
【0007】
Iの使用は、必要とされる各色成分上での連続独立計算を示している。
【0008】
図3は、図2の有限マスク21に従う畳み込み計算を示す。出力画像32内の各画素31は、入力画像34の複数走査ラインを横切る複数の隣接画素33に依存する。従来のシステムでは、隣接領域画素を利用する困難が全くないので、全画像半導体フレームバッファは、入力画像34を完全に記憶するように用いられる。
【0009】
本明細書を通して、特に示されない限り、「メモリ」の対象は、 例えば、ハード(磁気)ディスクあるいは光ディスクメモリよりも、実質的により高速データ転送レート及びより短いアクセス時間を供給する半導体ベースのランダムアクセスメモリのような高速データ転送レート及びアクセス時間が短いメモリが対象とされることである。高速データ転送レートで、アクセス時間が短いメモリの他の例としては、バブルメモリ(bubble memory)及び水銀遅延ラインメモリ(mercury delay line memory)の類を含む。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、他の画像操作処理において、画像畳み込み用フレームバッファの使用は、多くの問題及び短所を引き起こす。第一に、上述したようなメモリの価格は過去数年来から下降しているけれども、相対的に高価なものである。そのため、コンピュータシステムに典型的に使用されるこのようなメモリの記憶容量は、内部記憶用の低速メモリ(例えば、ハードディスク)を利用するよりも優先して高速メモリ資源を使用する傾向があるオペレーティングシステム及び多くのアプリケーションプログラムのうちの1つの同時実行によって、頻繁に消費される。また、フレームバッファの規格は、画素ベース形式へのグラフィカルオブジェクトのレンダリングによって、より多くのメモリの資源の占有及び上述した問題点を助長する。
【0011】
それゆえ、従来技術の構成によって結び付けられた1つ以上の問題点を実質的に克服し、あるいは改善することが本発明の目的である。
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、従来のフレームバッファよりむしろ走査ラインバッファ(あるいバンドバッファ)を使用して画像畳み込み操作を実行することを提供し、また、グラフィカルオブジェクトベースの画像を取り扱う場合に格別な効果をもたらす。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的に従えば、画像に畳み込み演算子を適用する方法を提供し、その方法は以下のステップからなる。
【0014】
(a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
(b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
(c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
(d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、
(e)前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
(f)前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、複数のノードから構成される式木表現によって表され、前記式木の1つ以上のノードは、レンダリング数を付加している。
また、他の目的に従えば、画像に畳み込み演算子を適用する方法を提供し、その方法は以下のステップからなる。
(a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
(b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
(c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
(d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、
(e)前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
(f)前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、レンダリング数を付加する命令を含む命令シーケンスによって表される。
【0015】
好ましくは、前記出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、前記ステップ(c)では、走査ラインが廃棄され、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対しレンダリングされる。
【0016】
より好ましくは、前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表される。このような環境の場合、前記画像は、複数のノードから構成される式木表現によって表される。典型的なノードは、演算子あるいは原始関数のどちらかとして特徴づけられる。画像は、選択的に命令シーケンスあるいは階層的データ表現で表されても良い。一般的に、式木表現の1つ以上のノードあるいは命令シーケンスの各シーケンスは、レンダリング数を付加している。典型的なレンダリング数は、ノードあるいは命令に対する注目走査ラインの前のレンダリングされる走査ライン数を表す。
【0017】
好ましくは、マスクの係数は、任意関数によって決定される。
【0018】
本発明の他の目的に従えば、出力画像を生成するために入力画像に畳み込み演算子を適用する方法が開示され、その方法は以下のステップからなる。
【0019】
(a)前記入力画像の所定走査ライン数に対応する画素データを記憶するためのバッファ手段を供給し、
(b)前記出力画像の走査ラインを生成するために前記入力画像の画素データに対し、前記所定走査ライン数に実質的に等しい所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを適用し、
(c)前記出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記ステップ(a)及びステップ(b)を繰り返し、前記ステップ(a)では、ある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが前記出力画像の各走査ラインに対し供給され、
(d)前記バッファ手段に供給される前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトからレンダリングされた画像の画素データからなり、かつ前記グラフィック環境において複数のノードから構成され、レンダリング数を付加する1つ以上のノードを含む式木表現によって表される。
【0020】
本発明の他の目的に従えば、オブジェクトベースのグラフィック環境において少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトを表す画像に対し畳み込み演算子を適用する方法が開示され、その方法は以下のステップからなる。
【0021】
(a)前記入力画像の所定走査ライン数に対応する画素データを記憶するためのバッファ手段を供給し、
(b)前記出力画像の走査ラインを生成するために前記入力画像の画素データに対し、前記所定走査ライン数に実質的に等しい所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを適用し、
(c)前記出力画像の複数の走査ラインを生成するために前記ステップ(a)及びステップ(b)を繰り返し、前記ステップ(a)では、ある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが前記出力画像の各走査ラインに対し供給され、
(d)前記バッファ手段に供給される前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトからレンダリングされた画像の画素データからなり、かつ前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、レンダリング数を付加する命令を含む命令シーケンスによって表される。
【0022】
本発明の他の目的に従えば、画像に畳み込み演算子を適用する装置が開示され、その装置は以下の構成からなる。
【0023】
所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを供給する第1手段と、
前記画像の一部を記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段へ、少なくとも前記入力画像の前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい所定ライン数の画像の画素データを供給するとともに、当該供給された画像データを前記バッファ手段に記憶されている前記所定ライン数の画像に対してレンダリングする第2手段と、
出力画像の走査ラインを生成するために前記所定ライン数の画像に対して前記有限畳み込みマスクを適用する第3手段とからなり、
前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトによって表され、かつ複数のノードから構成された式木表現によって表され、前記複数のノードは、演算子及び原始関数を有するグループから選択されるとともに、レンダリング数を付加する1つ以上のノードを含む。
本発明の他の目的に従えば、画像に畳み込み演算子を適用する装置が開示され、その装置は以下の構成からなる。
所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを供給する第1手段と、
前記画像の一部を記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段へ、少なくとも前記入力画像の前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい所定ライン数の画像の画素データを供給するとともに、当該供給された画像データを前記バッファ手段に記憶されている前記所定ライン数の画像に対してレンダリングする第2手段と、
出力画像の走査ラインを生成するために前記所定ライン数の走査ラインに対して前記有限畳み込みマスクを適用する第3手段とからなり、
前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトによって表され、かつレンダリング数を付加する複数の命令を含む命令シーケンスによって表される。
【0024】
好ましくは、各目的において、前記バッファ手段は、全入力画像より実質的に小さい入力画像の限定部分を保持するように構成される。
【0025】
走査ライン単位あるいは複数の走査ラインからなる各バンドの任意のバンド単位の出力画像の合成は、必要あるいは要求されるメモリ記憶容量を削減する効果となる。同様に、後述するが、例えば、畳み込み操作を実行するために必要とされる入力画像の最低走査ライン数である入力画像の一部分だけを記憶することがたいていは好ましい。
【0026】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図4は、本発明の実施形態に従う処理を入力画像41の注目バンド40に施して得られる出力画像43の1つの注目走査ラインの構成あるいは形式の一例を示す図である。これに従うと、入力画像41の注目バンド40及び出力画像43の注目走査ラインは、それぞれメモリに記憶する必要がある入力画像41及び出力画像43の選択部分を表している。入力画像41がソフトウェア(即ち、グラフィックオブジェクトからを例とするレンダリング)によって生成されようと、あるいは外部資源(例えば、ハードディスクからのピクセルベースのデータ、スキャナ、CDーROM、その他)からメモリに読み取られようと、畳み込みを実行するために入力画像41の一部だけをメモリ41に記憶する必要がある。「N」行「M」列要素を有する畳み込みマスク(N×M)に対し、メモリに記憶される入力画像の選択部分はN走査ラインから構成される。しかしながら、各N走査ラインの部分は、本発明実施形態に従う畳み込みを実行するには満足するであろう。
【0028】
「N」及び「M」が、畳み込みマスク21のサイズに依存する正の整数値をとれる限りは、畳み込みマスクの幾何学中心に中心要素「k00」22(図2にその例が示される)が存在するように、奇数の正の整数となるように「N」及び「M」を選択することが好ましい。
【0029】
「n」及び「m」が任意の正の整数で表される「2n+1」行及び「2m+1」列を有する畳み込みマスクを例とすると、入力画像41の複数の走査ライン40(即ち、バンド)は、出力画像43の1つの走査ラインを形成する処理のためにメモリに記憶されるように要求される。本例では、出力画像43の走査ライン「q」42を出力するために、走査ライン「qーn」から「q+n」がメモリに記憶されるようように要求される。畳み込みマスクを用いたバンド40の処理においては、バンド40の走査ライン「qーn」がメモリから廃棄され、走査ライン「q+n+1」がメモリへ読込まれる。走査ライン「qーn+1」から「q+n+1」から構成される新しいバンド44を形成するために、バンド40は注目走査ラインの前の1つの走査ラインを有している。出力画像43の走査ライン「q+1」45を生成するために、畳み込みマスクを用いて新しいバンド44が処理される。出力走査ライン(例えば、出力走査ライン「q」42)が生成される場合、例えば、表示装置あるいは記憶媒体に送信するというように、走査ラインは出力され、所望の出力画像が得られるまですべての出力走査ラインに対し上述の処理が繰り返される。
【0030】
オブジェクトベースのグラフィック環境において、画像は演算子によって関係づけられた一連のグラフィック原始関数によって記述される。そのような原始関数は、典型的に次のものを含む:矩形及び円のような単純な形状にしろ、あるいは変数的スプライン曲線、テキストやデジタルピクセルベースの画像のような複雑な形状であろうと、を幾何学的に定義された形状を含む。
【0031】
図5に示すオブジェクトベースのグラフィックの簡単な例では、「over」演算子52、54、57で、背景53を有して原始関数51、55及び56が所定順序で構成され、上記処理のための 階層的な「式木」表現を与える。 図5に示す式木表現より複雑な式木表現を構成するために、「over」演算子以外の合成演算子が任意に利用される。これらの演算子は、以下の図1に設定される合成演算子を含む、つまり、Dcは予備積算目標値(premultipled destination)あるいは合成色(resultant colour)であり、Doは予備積算目標値あるいは合成αチャンネル値であり、Acは第1資源Aの第1部分の予備積算画素色であり、Aoは色がAcである画素に対応する値であり、Bcは第2資源Bの画像の一部の予備積算画素色値であり、Boは第2資源BのBcに対応する画素のαチャンネル値である。表1は、特に、異なる演算子を利用して、異なる2つの画像を合成する様々な合成方法を示している。追加演算子も可能である。特別な効果を実現するために、様々な演算子は主に利用される得る。
【0032】
図6は、表1に示される様々な演算子が、2つの完全に不透明な円A及びBにおいて利用される場合に生成される様々な最終画像の例を示している。演算子「rover」、「rin」、「rout」及び「ratop」は、「r」(逆)演算子に対するオペランドの交換及び対応演算子「over」、「in」、「out」及び「atop」それぞれの適用と同等であることに注意されるべきである。
【0033】
【表1】
Figure 0004109740
【0034】
図5に示す式木よりもより複雑な式木は、2つの合成演算子、単一演算子及び原始関数を含む様々なノードタイプを包含できる。 単一演算子は典型的には、色変換、画像畳み込み、擬似変換及び画像ラッピング(wrapping)を含む。
【0035】
ここで、図7から図11に進むと、構成要素71〜77を有する図11に示される画像90の式木表現70(図7)が示される。図7の選択表現は、図8の描画命令80〜84一式のシーケンスである。本例の図8の選択表現は、ステップ80及びステップ81において、「バッファ1」と呼ばれる中間走査ラインバッファ及び図9Aに示される画像90の様々なレンダリング位置での「バッファ1」の内容について言及する。ステップ82、83及び84それぞれは、出力走査ラインを生成するために必要とされるバッファである「メインバッファ」内で実行する。
【0036】
ここで図9A及び図9Bを参照し、中間走査ラインバッファ110を用いた画像90の走査ラインレンダリング例を示す。中間(走査ライン)バッファ110は、典型的には、レンダリングされた画像の1つの走査ラインと同等の記憶可能容量を有するが、連続する複数の走査ラインのバンドバッファとして任意に実現しても良い。典型的に、画像は少なくとも数百走査ラインを含み、1つのバンドは、一般的に、全画像を占める走査ラインよりも実質的に少ない複数の走査ラインから形成される。従って、中間走査ラインバッファの必要条件、フレームバッファの必要条件よりも実質的には小さい。適当あるいは所望とされるなら、中間走査ラインバッファの記憶容量及び/あるいは位置は、画像操作を最適化にするために動的に再構成されても良い。例えば、図8の命令シーケンスを使用して画像90を走査ラインレンダリングするには、出力画像の1つの走査ラインを構成するための命令の実行において中間走査ラインバッファ110が使用される。
【0037】
図8の命令シーケンスは繰り返し実行され、それぞれのシーケンスの完全な実行で出力画像の一連の走査ラインが生成される。図9Aに、図8の命令の実行の繰り返しを通して3つの位置111、112、113における中間バッファ110の内容が示される。
【0038】
図10に示される中間走査ラインバッファ110(「バッファ1」)の時間積分内容は、最初に2つの描画命令80、81がフレームバッファ上で実行された場合に示される画像104を表している。「バッファ1」110の内容は、一般的に表示装置上で表示されず、好ましくは、図8の命令シーケンスのそれぞれの実行の繰り返しによって上書きされる。図9Aに示す、位置111は画像104の空白部分101に対応し、位置112はテキスト文字「A」の先端部分102に対応し、位置113はテキスト文字「A」の足内の部分103に対応する。
【0039】
図9Bは、図9Aの3つの位置111、112、113のそれぞれに対応する出力画像90のレンダリングされた3つの走査ライン114、115、116を示している。これらの表現において、前もってレンダリングされたテキスト文字「A」は、図11に示される黒円に横たわるようにしてレンダリングされ、出力画像の部分画像91、92、93は位置114、115、116それぞれに対応する。
【0040】
図12から図18は、少なくとも1つの畳み込み演算子121で構成され、構成要素121〜129(図12)を有する式木120あるいは構成要素131〜136(図13)を有する命令シーケンスによって表される画像の走査ラインレンダリング例を示す。本例での畳み込み演算子は、ぼかしが適用される画像の一部あるいは画像のぼかし(あるいは拡散)を生成する「ぼかし」演算子121である。
【0041】
図12の式木120は、「ぼかし」畳み込み演算子121が式木120のノードを取り込んでいる以外は、図7の式木70と実質的に同じである。図12の式木表現によって表される画像140が図14に示される。本例での「ぼかし」演算子のオペランドは、オペランドとする第1原始関数124及び第2原始関数125を有する「in」演算子123から構成される副木122である。
【0042】
副木122は、図14に示される方法によって、副木122によって表される画像141の一部をぼかす任意関数で畳み込まれ、テキスト文字「A」のエッジはぼかされ、あるいはそのテキスト文字「A」が存在する位置で黒円と融合される。オブジェクトベースのグラフィック環境では、畳み込み演算子は、式木の一部あるいは命令シーケンス(130)の1つの命令131として含み得り、かつこれに応じて実行され得る。
【0043】
オブジェクトベースのグラフィック環境において畳み込み演算子を適用するために、2つの中間バッファがメインバッファに追加して用いられる。画像の一部を記憶するバンドバッファ(「バッファ2」)に畳み込みが適用され、「バッファ2」の内容に対する畳み込みの適用によって得られる出力結果を記憶するために第1の中間走査ラインバッファ(「バッファ3」)が適用される。図15は、「ぼかし演算子」121が以降に続く第1中間バッファ(「バッファ3」)の時間積分内容150、あるいは命令シーケンスからぼかし畳み込み命令131の実行後に等しい状態を示している。
【0044】
図16を参照すると、走査ラインレンダリングに適応させた構成要素162〜169を有する式木表現160が示される。レンダリング数161は、各末端ノード163での各原始関数に対する演算子及び各中間ノード162での演算子に付加されていることを示し、また、出力バッファの注目走査ラインの前の走査ラインでレンダリングされなければならない走査ラインがいくつあるかを表している。例えば、注目走査ラインの前に少なくともレンダリングされたn走査ラインが存在する場合、畳み込みぼかし162操作が先行走査ライン、注目走査ライン及び注目走査ラインの前のn走査ライン上で実行され得る前に、「グレーボックス」と記載されている原始関数の注目走査ラインの前のn走査ライン及び「テキストA」と記載されている原始関数の注目走査ラインの前のn走査ラインが「in」演算子164を用いて中間バッファへレンダリングされる。典型的には、n走査ラインがレンダリングされるまで、「in」演算子164によって操作される「グレーボックス」及び「テキストA」の各走査ラインの注目走査ラインの前のn走査ラインをレンダリングするために、走査ライン単位で走査ライン上に副木の各走査ラインがレンダリングされる。副木165の総計「2n+1」の走査ラインは、畳み込み演算子162が適用され得る前に中間バッファへのレンダリングを必要とし、総計「2n+1」の走査ラインは「2n+1」行を有する畳み込みマスクを適用する前にレンダリングを必要とする最低走査ライン数である。また、走査ラインレンダリングシステムにおいては、このn走査ラインは、出力バッファの注目走査ラインより前にレンダリングされなければならない。
【0045】
図17は、図16の式木表現に対応する命令シーケンス170表現である。命令シーケンス170における各命令172〜177は、図16のレンダリング数161と同じ命令シーケンス表現となる数171によって実行される。
【0046】
注目走査ラインの前の走査ラインがいくつであるかを決定するレンダリング数は、積算畳み込みの適用の効果を累積するために考慮される。例えば、2n+1行を有するマスクの第1畳み込みのオペランドが、2m+1行を有するマスクの第2畳み込み演算子を含む副木である場合、第2畳み込みのオペランドは、注目走査ラインの前のn+m走査ラインレンダリングされなければならない。
【0047】
図18Aから図18Cでは、2n+1走査ラインを記憶可能とする第1中間バッファ180(例えば、バッファ2)、1つの走査ラインを記憶可能な第2中間バッファ190(例えば、バッファ3)、及び1つの走査ラインを記憶可能な出力(メイン)バッファ200が示される。図18Aから図18Cは、図16の式木表現あるいは図17の命令シーケンス170に従う様々なレンダリング位置を示している。
【0048】
画像の一部180は式木表現160の副木165からレンダリングされ、注目畳み込み走査ライン191を生成するために画像の一部181に畳み込みぼかし162が適用されて、第2バッファ190に配置される。第2バッファ190の内容は、画像140の注目走査ライン201を出力するために、式木表現160のノードと一緒に処理される。
【0049】
シーケンスにおける各命令毎、あるいは式木表現のノードの各演算子は、最終画像の各走査ラインに対し必ずしも作用しない。この場合、注目走査ラインだけにむしろ作用する命令の「アクティブリスト」が必要とされる。各走査ラインが生成されると、アクティブリストが除去されない間は、注目走査ラインに作用する命令はアクティブリストに追加される。この方法では、出力画像を生成するために必要とされる時間が、かなり頻繁に削減される。
【0050】
好ましくは、本方法は、画像の水平走査ライン上で実現され、これに応じて画像がレンダリングされる。しかしながら、この処理は、画像の垂直走査ライン上で実現され得り、本発明の範囲あるいは精神から逸脱しないでそれ相応にレンダリングされ得る。
【0051】
好ましくは、本発明の実施形態は、コンピュータ上で実行されるソフトウェアとして実現される図4から図18を参照して説明される処理を、図19に示すような通常の汎用コンピュータを使用して実行され得る。コンピュータ500は、コンピュータモジュール501、キーボード502及びマウス503のような入力装置、表示装置504を構成する。
【0052】
コンピュータモジュール501は、少なくともプロセッサユニット505、半導体ランダムアクセスメモリメモリ(RAM)及びリードオンリーメモリ(ROM)を典型的に含むメモリユニット506、ビデオインタフェース507及びキーボードインタフェース508を含む入力/出力(I/O)インタフェースから構成される。記憶手段509は、以下の装置のひとつ以上が含み得り供給される:フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CDーROMドライブあるいはそれと同様の当業者に知られている不揮発性記憶装置。コンピュータモジュール501の構成要素505から509は、コンピュータ500の関連技術として知られる通常の操作モードとなる方法及び内部バス510を介した典型的な通信を行う。本実施形態のコンピュータ例としては、IBM−PC/AT互換機、サンスパークステーション(Sun Sparcstations)コンピュータシステムあるいは同様のコンピュータシステムを含んで実行され得る。また、図19は、上述した走査ラインレンダリング及び畳み込みを有効にするためにメモリ506内に供給されるライン/バンドバッファ511を示している。バッファ511は記憶容量に制限があるので、同様の機能を実行するフレームバッファによる使用とは違って自由にメモリを占有しない。バッファ511は、走査ラインの画素データを保持するように配置され、本実施形態では、複数の走査ラインを有するバンドそれぞれを保持する記憶容量を有する。バッファ511は、メモリ506内の固定領域に配置されても良いし、あるいは選択的に動的に再構成可能な位置および/あるいは記憶容量であっても良く、仮想メモリアドレッシング方法あるいはメモリスワッピングによってアクセス可能にしても良いことに注意されるべきである。例えば、画素ベースの画像あるいは図16のグラフィック例では、1つの畳み込み処理(ぼかし162)だけが、1つのバッファ内で実行されても良い領域を獲得する。しかしながら、1つ以上の畳み込み(例えば、「over」演算子166及び169間の式木160内にぼかし演算子が挿入された場合)を伴うグラフィカルレンダリングにおいて、中間バッファ数は、グラフィカルオブジェクトのレンダリング、それらの個々の畳み込み及び「over」演算子169を用いた次の合成を実質的に同時に完了するために用いられても良い。
【0053】
本発明の実施形態は、1つこコンピュータ500、あるいはコンピュータネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク、インターネット)のような複数のコンピュータを含むシステムを代替にして実行しても良い。特に、本実施形態では、フロッピーディスクあるいは光ディスクのような記憶媒体を介して直接的に、あるいはコンピュータネットワークを介して間接的に、1つ以上のプログラムをコンピュータに供給することによって達成されても良い。どちらの場合でも、プログラムは、プロセッサ505とメモリ506及びバッファ511での同時実行によって連続に読み出すための記憶装置509を使用して記憶されても良い。また、有限畳み込みマスクは、プログラム、あるいはプログラムから独立して供給及び/あるいは次の使用のために記憶装置509に記憶されても良く、これにより、有限畳み込みマスクは、画像データの畳み込みのためにメモリ506に一時的に保持されアクセスされても良い。選択的に、有限畳み込みマトリクスがプログラム/アプリケーションの実行で動的に生成されても良い。コンピュータシステム500の操作モードに従って、このようなプログラムは、バッファ511に対し画素ベースの画像データを送受信するのと、同様にグラフィカルオブジェクトから画素ベースの画像データをレンダリングすることが操作可能なプロセッサユニット505によって典型的に実行される。後者では、レンダリングは、バッファ511内で直接実行されても良い。
【0054】
上記実施形態は本発明の一実施形態を説明しているだけであるが、本発明の範囲から逸脱しないで本発明の実施形態は当業者によって変形及び/あるいは変更され得る。例えば、ダイレクトアサイクリックグラフ(DAG)のような選択的階層的データ表現を用ち得る。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像畳み込み操作の実行を、従来のフレームバッファよりむしろ走査ラインバッファ(あるいバンドバッファ)の使用を提供し、また、グラフィカルオブジェクトベースの画像を取り扱う場合に格別な効果をもたらす。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】整数座標(p,q)及び空間座標(x,y)によって示される複数の画素から構成されるデジタル画像を表す図である。
【図2】畳み込みマスクの概要を表す図である。
【図3】フレームバッファを使用した従来の画像の畳み込みを表す図である。
【図4】本発明の実施形態に従う、入力画像のバンドを1つの走査ラインの出力に畳み込んだ走査ラインの概念を表す図である。
【図5】簡易オブジェクトベースのグラフィック画像の式木表現を示す図である。
【図6】2つの部分画像の合成演算子の実行例を示す図である。
【図7】画像に対する式木表現の他の例を示す図である。
【図8】図7の式木表現の命令シーケンス表現を示す図である。
【図9A】図8の命令シーケンスの部分的な算出による複数位置での一時的な走査ラインバッファの内容を示す図である。
【図9B】図9Aの複数位置に対応する出力画像の走査ラインを示す図である。
【図10】図9Aの一時的な走査ラインバッファの時間積分内容を表す図である。
【図11】図7の式木あるいは図8の命令シーケンスに従うレンダリングされた画像を表す図である。
【図12】ぼかし畳み込み演算子による画像の式木表現を示す図である。
【図13】図12の式木表現の対応命令シーケンス表現を示す図である。
【図14】図12の式木表現あるいは図13の命令シーケンス表現に従うレンダリングされた出力画像を表す図である。
【図15】ぼかし(畳み込み)操作が実行された図13の命令シーケンスあるいは図12の式木表現の時間積分内容の部分的な算出を表す図である。
【図16】本発明の実施形態に従う走査ラインレンダリングを使用して、図14の画像を表す式木を表す図である。
【図17】図16の式木表現の対応命令シーケンス表現を示す図である。
【図18A】本発明の実施形態に従う図17の命令シーケンスで説明される入力バンドバッファの内容を表す図である。
【図18B】本発明の実施形態に従う一時的な走査ラインバッファ及びその内容に続くぼかし(畳み込み)演算子を示す図である。
【図18C】図18Bの一時的な走査ラインバッファに対応するレンダリングされた出力画像走査ラインを示す図である。
【図19】本実施形態で実行されても良いコンピュータシステムの概要を示す図である。

Claims (26)

  1. 画像に畳み込み演算子を適用する方法であって、
    (a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
    (b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
    (d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、
    (e)前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
    (f)前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、複数のノードから構成される式木表現によって表され、前記式木の1つ以上のノードは、レンダリング数を付加している
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記ノードは、演算子あるいは原始関数のどちらかとして特徴づけられる
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  4. 前記有限畳み込みマスクの係数は、任意の関数によって決定される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  5. 画像に畳み込み演算子を適用する方法であって、
    (a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
    (b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
    (d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、
    (e)前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
    (f)前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、レンダリング数を付加する命令を含む命令シーケンスによって表される
    ことを特徴とする方法。
  6. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  7. 前記有限畳み込みマスクの係数は、任意の関数によって決定される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 出力画像を生成するために、入力画像へ畳み込み演算子を適用する方法であって、
    (a)前記入力画像の所定走査ライン数に対応する画素データを記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (b)前記出力画像の走査ラインを生成するために前記入力画像の画素データに対し、前記所定走査ライン数に実質的に等しい所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを適用し、
    (c)前記出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記ステップ(a)及びステップ(b)を繰り返し、前記ステップ(a)では、ある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが前記出力画像の各走査ラインに対し供給され、
    (d)前記バッファ手段に供給される前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトからレンダリングされた画像の画素データからなり、かつ前記グラフィック環境において複数のノードから構成され、レンダリング数を付加する1つ以上のノードを含む式木表現によって表される
    ことを特徴とする方法。
  9. 前記ノードは、演算子及び原始関数を含むグループから選択される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  10. 前記画像は、階層的データ表現によって表される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 前記有限畳み込みマスクの係数は、任意の関数によって決定される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  13. 出力画像を生成するために、入力画像へ畳み込み演算子を適用する方法であって、
    (a)前記入力画像の所定走査ライン数に対応する画素データを記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (b)前記出力画像の走査ラインを生成するために前記入力画像の画素データに対し、前記所定走査ライン数に実質的に等しい所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを適用し、
    (c)前記出力画像の複数の走査ラインを生成するために前記ステップ(a)及びステップ(b)を繰り返し、前記ステップ(a)では、ある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが前記出力画像の各走査ラインに対し供給され、
    (d)前記バッファ手段に供給される前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトからレンダリングされた画像の画素データからなり、かつ前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、レンダリング数を付加する命令を含む命令シーケンスによって表される
    ことを特徴とする方法。
  14. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 入力画像に畳み込みを適用する装置であって、
    所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを供給する第1手段と、
    前記画像の一部を記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段へ、少なくとも前記入力画像の前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい所定ライン数の画像の画素データを供給するとともに、当該供給された画像データを前記バッファ手段に記憶されている前記所定ライン数の画像に対してレンダリングする第2手段と、
    出力画像の走査ラインを生成するために前記所定ライン数の画像に対して前記有限畳み込みマスクを適用する第3手段とからなり、
    前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトによって表され、かつ複数のノードから構成された式木表現によって表され、前記複数のノードは、演算子及び原始関数を有するグループから選択されるとともに、レンダリング数を付加する1つ以上のノードを含む
    ことを特徴とする装置。
  16. 前記生成された出力画像の各走査ラインに対し、前記第2手段は前記バッファ手段から予め畳み込まれたある走査ラインを廃棄すると、前記入力画像の次の走査ラインを前記バッファ手段に対し供給する
    ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 前記バッファ手段は、前記入力画像の2つの走査ラインを少なくとも記憶する記憶容量であり、前記第2手段は該バッファ手段へライン単位で該入力画像の該走査ラインを供給する
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 前記バッファ手段は前記入力画像の走査ラインのバンドを少なくとも記憶する記憶容量であり、前記第2手段は該バッファ手段へバンド毎に該入力画像の該走査ラインを供給し、前記出力画像の走査ラインを生成するために前記有限畳み込みマスクで畳み込みを行った後、該バッファ手段から該入力画像の該バンドの該走査ラインを廃棄する
    ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  20. 入力画像に畳み込みを適用する装置であって、
    所定行数及び所定列数で構成される有限畳み込みマスクを供給する第1手段と、
    前記画像の一部を記憶するバッファ手段と、
    前記バッファ手段へ、少なくとも前記入力画像の前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい所定ライン数の画像の画素データを供給するとともに、当該供給された画像データを前記バッファ手段に記憶されている前記所定ライン数の画像に対してレンダリングする第2手段と、
    出力画像の走査ラインを生成するために前記所定ライン数の走査ラインに対して前記有限畳み込みマスクを適用する第3手段とからなり、
    前記入力画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境における少なくとも1つのグラフィカルオブジェクトによって表され、かつレンダリング数を付加する複数の命令を含む命令シーケンスによって表される
    ことを特徴とする装置。
  21. 前記生成された出力画像の各走査ラインに対し、前記第2手段は前記バッファ手段から予め畳み込まれたある走査ラインを廃棄すると、前記入力画像の次の走査ラインを前記バッファ手段に対し供給する
    ことを特徴とする請求項20に記載の装置。
  22. 前記バッファ手段は前記入力画像の2つの走査ラインを少なくとも記憶する記憶容量であり、前記第2手段は該バッファ手段へライン単位で該入力画像の該走査ラインを供給する
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 前記バッファ手段は、前記入力画像の走査ラインのバンドを少なくとも記憶する記憶容量であり、前記第2手段は該バッファ手段へバンド毎に該入力画像の該走査ラインを供給し、前記出力画像の走査ラインを生成するために前記有限畳み込みマスクで畳み込みを行った後、該バッファ手段から該入力画像の該バンドの該走査ラインを廃棄する
    ことを特徴とする請求項22に記載の装置。
  24. 前記レンダリング数は、前記ノードあるいは命令に対する現在の走査ラインよりも前にレンダリングされる走査ライン数を表す
    ことを特徴とする請求項20に記載の装置。
  25. 画像に畳み込み演算子を適用する処理方法であって、
    (a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
    (b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数 あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
    (d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
    前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、複数のノードから構成される式木表現によって表され、前記式木の1つ以上のノードは、レンダリング数を付加するものである処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 画像に畳み込み演算子を適用する処理方法であって、
    (a)所定行数及び所定列数で構成された有限畳み込みマスクを供給し、
    (b)前記画像の一部を記憶するためのバッファ手段を供給し、
    (c)前記バッファ手段が記憶する少なくとも前記有限畳み込みマスクの前記所定行数あるいは前記所定列数に実質的に等しい前記画像の所定数の走査ラインをレンダリングし、
    (d)出力画像の複数の走査ラインを生成するために、前記レンダリングされた複数の走査ラインに前記有限畳み込みマスクを適用し、前記ステップ(c)及び前記ステップ(d)を繰り返し、該ステップ(c)ではある走査ラインが廃棄されると、次の走査ラインが出力画像のそれぞれの走査ラインに対してレンダリングを行い、
    前記画像は、オブジェクトベースのグラフィック環境で表されるとともに、レンダリング数を付加する命令を含む命令シーケンスによって表されるものである処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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