JP2002150226A - 記憶媒体内蔵板状体ホルダ - Google Patents

記憶媒体内蔵板状体ホルダ

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JP2002150226A
JP2002150226A JP2000349607A JP2000349607A JP2002150226A JP 2002150226 A JP2002150226 A JP 2002150226A JP 2000349607 A JP2000349607 A JP 2000349607A JP 2000349607 A JP2000349607 A JP 2000349607A JP 2002150226 A JP2002150226 A JP 2002150226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶媒体内蔵板状体ホルダのロック解除ボタ
ンを不要にし、構造の簡略化を図る。 【解決手段】 ケーシング本体10に固定したスライダ
ケース40に、スライダ60を前後動可能に設ける。ホ
ルダ1にメモリーカード100をセットした状態では、
メモリーカード100の係止凹部102にスライダ60
のフック63の係止突起63aが嵌入し、スライダ60
に回動可能に設けたスイングアーム70のカムフォロワ
ー72がスライダケース40のカム50の凹曲部55に
係止して停止する。この状態からメモリーカード100
を押し込むと、カムフォロワー72が凹曲部55から脱
出して山部57を乗り越え、ここでメモリーカード10
0に加えていた押し込み力を開放すると、スプリング2
の復元力によってスライダ60およびメモリーカード1
00が押し戻され、係止突起63aが係止凹部102か
ら脱出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種端末機器に
搭載されて、記憶媒体を内蔵した板状体、例えば最近主
流になりつつあるメモリーカード(SDカード等々)な
どを前記端末機器に装着したり取り外したりする装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラ、携帯電話等々に
記憶媒体が設けられるようになってきており、これらは
記憶媒体を内蔵した板状体(即ち、記憶媒体内蔵板状
体)を着脱できるようになっているが、そのために前記
端末機器には記憶媒体内蔵板状体ホルダ(以下、ホルダ
と略す)が装備されている。
【0003】従来の一般的なホルダでは、板状体を挿入
する差込口とこの差込口から挿入された板状体を収納す
る収納空間とを有するケーシングを備えていて、板状体
を差込口から挿入し奥に押し込むと、板状体が収納空間
に収まった状態でロック機構が作用し、板状体をケーシ
ングから離脱不能にすることができるようになってい
る。そして、板状体をケーシングから取り出すときに
は、前記差込口に隣接して設けられたロック解除ボタン
を押すと、前記ロック機構のロック状態を解除すること
ができ、ロック解除とともにケーシング内の板状体がス
プリングによって前方に押し出され、板状体の先部が差
込口から突き出てくるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のホルダでは、ロック機構を解除するためのロック解
除ボタンを差込口の近くに設けなくてはならず、端末機
器の外表面におけるホルダの占める面積が大きくならざ
るを得なかった。このことは、携帯電話やデジタルカメ
ラやゲーム機などの携帯端末のように小型の端末機器に
搭載する場合に非常に不利であり、改良の余地があっ
た。
【0005】また、ロック機構を含め、ホルダを構成す
る部品が主として金属製であるため、重量が大きく、前
記携帯端末に搭載するのに適していなかった。さらに、
構造が複雑で、部品点数も多く、組み立て性が悪いとい
う欠点もあった。そこで、この発明は、ロック解除ボタ
ンが不要で、取り付け面積を縮小することができ、構造
の簡素化や軽量化を図ることができる記憶媒体内蔵板状
体ホルダを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、記憶媒体内蔵板状体を
挿入する差込口および該差込口から挿入された前記板状
体を収納する収納空間を有するケーシングと、前記板状
体を前記収納空間に収納した状態で前記ケーシングから
離脱不能に保持可能で、且つ、この保持状態を解除して
前記収納空間内の前記板状体を前記差込口から突き出し
可能なローディング・エジェクト機構を備えた記憶媒体
内蔵板状体ホルダであって、前記ケーシングの後部に
は、該ケーシング内に挿入された前記板状体の後端部に
突き当たり該板状体とともに板状体の挿脱方向に移動可
能で且つ前記ケーシングから離脱不能なスライダが設け
られ、このスライダは、前記板状体に対して係合離脱可
能な係合部材と、この係合部材を前記板状体から離間す
る方向へ付勢する弾性アームとを一体的に有し、前記板
状体の挿入前では前記係合部材は前記板状体と干渉しな
い位置に退避しており、前記板状体を前記収納空間に挿
入しその後端部を該スライダに突き当て押し込んだとき
に前記係合部材が前記ケーシングのガイド部を摺動して
前記弾性アームの付勢力に抗して前記板状体に接近する
方向に押圧されて前記ケーシング内に引き込まれ、該係
合部材が前記板状体に係合するようになっており、ま
た、前記スライダには、先端部にカムフォロワーを有す
るスイングアームが回動可能に取り付けられ、このカム
フォロワーは前記ケーシングに設けられた閉ループ状の
カムに沿って一方向に周回移動可能にされており、前記
カムは、前記スライダの前記係合部材を前記板状体に係
合させて該板状体を前記ケーシングの前記収納空間内に
収納した位置に保持すべく前記カムフォロワーを停止せ
しめる凹曲部を有し、前記スイングアームの前記カムフ
ォロワーを前記カムの前記凹曲部に付勢するとともに、
前記スライダを前記差込口に接近する方向に付勢するス
プリングを備え、前記カムフォロワーが前記凹曲部に位
置している状態で前記スプリングの弾性に抗して前記ス
ライダを押し込むと、前記カムフォロワーが前記凹曲部
から脱出可能であることを特徴とする。
【0007】このように構成された記憶媒体内蔵板状体
ホルダでは、前記差込口から板状体を挿入すると、板状
体の後端部が前記スライダに突き当たる。その状態でさ
らに板状体を押し込むと、板状体と前記スライダは一体
となって前記スプリングの弾性に抗してさらに奥(後
方)へと押し込まれる。このスライダの後方移動に伴
い、前記係合部材が前記ケーシングの前記ガイド部に案
内される結果、前記弾性アームの付勢力に抗して前記係
合部材が板状体に接近してきて、板状体に係合する。ま
た、前記スライダの後方移動に伴って、スライダに取り
付けられた前記スイングアームの前記カムフォロワーが
前記ケーシングの前記カムに沿って所定の周回方向へ移
動し、前記係合部材が板状体に係合したときに、前記カ
ムフォロワーは前記凹曲面と対向する位置に位置せしめ
られる。ここで、板状体に加えていた押し込み力を開放
すると、前記スプリングの弾性により前記スライダおよ
び前記スイングアームが前記差込口に接近する方向に押
し戻され、その結果、前記カムフォロワーが前記凹曲面
に係止してカムを停止させ移動不能にする。これが板状
体を前記収納空間に収納保持した状態である。次に、板
状体を前記ケーシングから取り出すときには、再度、板
状体を前記スプリングの弾性に抗して前記ケーシングの
奥方向へ押し込む。すると、前記カムフォロワーが前記
カムの前記凹曲面から脱出し、再びカムに沿って前記所
定の周回方向への移動を始める。そして、前記スライダ
を奥端まで押し込んだ後、板状体に加えていた押し込み
力を開放すると、前記スプリングの弾性により前記スラ
イダおよび前記スイングアームが前記差込口に接近する
方向に押し戻され、スライダの係合部材と板状体との係
合状態が解除される。その結果、前記スライダに押され
て板状体が前記差込口から押し出される。
【0008】この請求項1に記載した発明によれば、少
ない部品点数(ケーシング、スライダ、スイングアー
ム、スプリング)で記憶媒体内蔵板状体ホルダを構成す
ることができ、構造も簡単になる。また、従来必要とさ
れていたロック解除ボタンが不要であるので、端末機器
に搭載したときに端末機器外面における記憶媒体内蔵板
状体ホルダの占有面積が小さくて済む。
【0009】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、前記板状体はその挿入方向に沿う
側面に係合凹部を有し、前記スライダの係合部材は前記
係合凹部に係止可能なフックであることを特徴とする。
このように構成することにより、板状体をケーシングの
収納空間に確実に保持することが可能になる。
【0010】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は請求項2に記載した発明において、前記スプリングは
前記スイングアームと前記ケーシングの間に設けられて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、スプリングの付勢力をスイングアームを介してスラ
イダに伝達することができ、その結果、スライダをケー
シングの差込口に接近する方向に付勢することができ
る。すなわち、スプリングに、前記カムフォロワーを前
記カムの前記凹曲部に付勢する機能と、前記スライダを
前記ケーシングの差込口に接近する方向に付勢する機能
を同時に付与することが可能となる。
【0011】請求項4に記載した発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、前記ケーシ
ングは、ケーシング本体とスライダケースとからなり、
前記ケーシング本体には前記差込口と前記収納空間が設
けられ、前記スライダケースには、前記スライダを前記
板状体の挿脱方向に移動可能にする移動空間と、前記ガ
イド部と、前記カムとが設けられていることを特徴とす
る。このように構成することにより、記憶媒体内蔵板状
体ホルダの組み立て性を向上させることが可能となる。
【0012】請求項5に記載した発明は、請求項4に記
載の発明において、前記スライダケースは前記ケーシン
グ本体に嵌着されていることを特徴とする。このように
構成することにより、記憶媒体内蔵板状体ホルダの組み
立てをさらに容易にすることが可能となる。
【0013】請求項6に記載した発明は、請求項4また
は請求項5に記載の発明において、前記スライダは、該
スライダの後端面に開口するスプリング挿入孔と、この
スプリング挿入孔に交差して連なりスライダの外面に開
口するスイングアーム取付孔を有し、前記スイングアー
ムは基端部にスプリング受け軸を有していて、このスイ
ングアームは前記スライダの前記外面側から前記スプリ
ング受け軸を前記スイングアーム取付孔に挿入して回動
可能に取り付けられており、前記スプリングは前記スプ
リング挿入孔に挿入されて前記スプリング受け軸を前記
差込口に接近する方向に付勢することを特徴とする。こ
のように構成することにより、記憶媒体内蔵板状体ホル
ダの組み立て性をさらに向上させることが可能となる。
【0014】請求項7に記載した発明は、請求項1から
請求項6のいずれかに記載の発明において、前記ケーシ
ングと前記スライダと前記スイングアームがプラスチッ
クで形成されていることを特徴とする。このように構成
することにより、記憶媒体内蔵板状体ホルダの軽量化が
可能となる。
【0015】請求項8に記載した発明は、請求項1から
請求項7のいずれかに記載の発明において、前記記憶媒
体内蔵板状体がメモリーカードであることを特徴とす
る。このように構成することにより、メモリーカードを
挿脱する記憶媒体内蔵板状体ホルダを端末機器に搭載す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る記憶媒体内
蔵板状体ホルダの一実施の形態を図1から図43の図面
を参照して説明する。尚、この実施の形態は、記憶媒体
内蔵板状体としてのメモリーカードを挿脱させる記憶媒
体内蔵板状体ホルダの態様であり、且つ、この記憶媒体
内蔵板状体ホルダを、携帯端末機器としての携帯電話に
搭載する態様である。また、説明の都合上、各図におい
て、矢印Xが左右方向で、X1を左方向、X2を右方向と
し、矢印Yが前後方向で、Y1を前方、Y2を後方とし、
矢印Zが上下方向で、Z1が上方向、Z2が下方向とす
る。
【0017】図1は、メモリーカードを記憶媒体内蔵板
状体ホルダ(以下、ホルダと略す)に収納完了した状態
を示す底面図、図2は図1における左側面図であり、図
3は、ホルダに収納されていたメモリーカードを取り出
すための操作を行ってメモリーカードの先端がホルダか
ら突き出された状態を示す底面図、図4は図3における
左側面図であり、図5はホルダの背面図、図6はメモリ
ーカードとホルダの電気接点部の断面図である。
【0018】初めにメモリーカードについて簡単に説明
する。メモリーカード100は、厚さが薄くて細長い板
状をなし、図6に示すように、その上面の後端に複数の
端子101を備えている。また、メモリーカード100
の長手方向に延びる両側面のうちの一方にはその後部に
係止凹部102が形成されている。なお、この実施の形
態のメモリーカードは、幅が約20mm、長さが約50
mm、厚さが約3mmである。
【0019】ホルダ1は、ケーシング本体10と、スラ
イダケース40と、スライダ60と、スイングアーム7
0と、スプリング2と、シャッタ80の6つの部品から
構成されており、この実施の形態においては、ケーシン
グ本体10とスライダケース40によってケーシングが
構成されている。また、この実施の形態では、スプリン
グ2は金属製であるが、それ以外の部品は総てプラスチ
ックで形成されている。なお、スプリング2をプラスチ
ックスプリングにすることも可能である。
【0020】各部品について順次説明していく。初め
に、ケーシング本体10について図7から図13を参照
して説明する。図7はケーシング本体10の平面図、図
8は同底面図、図9は同背面図、図10は図7における
右側面図、図11は図7における左側面図、図12は図
10のA−A断面図、図13は図8のB−B断面図であ
る。ケーシング本体10は、平べったい箱形をなし、前
端にメモリーカード100を挿入可能にする差込口11
が設けられ、ケーシング本体10の内部はメモリーカー
ド100の収納空間12になっていて差込口11に連通
している。
【0021】ケーシング本体10の天板部13と底板部
14には、その前方側に矩形の穴13a,14aが形成
されている。また、天板部13と底板部14の前後方向
略中央の左右端部には切り欠き部13b,14bが形成
されており、天板部13と底板部14の左端縁は切り欠
き部13b,14bを除いて左側板部15によって連結
されており、切り欠き部13b,14bの前端に連なる
左側板部15の後端からガイドアーム16が後方に延
び、その先端を切り欠き部13b,14bの後端近くに
延ばしている。このガイドアーム16の先端部には左右
方向内側に膨出する膨出部16aが形成されている。ま
た、天板部13と底板部14の右端縁は切り欠き部13
b,14bよりも手前側だけが右側板部17によって連
結されており、切り欠き部13b,14bよりも後方側
における天板部13と底板部14の右端縁は連結されて
おらず開口している。即ち、ケーシング本体10の右側
面はその前後方向の略中央から後方については開口して
いる。また、右側板部17の後端からはガイドアーム1
8が後方に延び、その先端を切り欠き部13b,14b
の後端近くに延ばし、その先端部に膨出部18aが形成
されている。ガイドアーム16,18は互いに対向配置
されており、膨出部16a,18aは収納空間に挿入さ
れたメモリーカード100の側面を押圧して、メモリー
カード100が直進するようにガイドするとともに、メ
モリーカード100ががたつかないようにしている。
【0022】また、ケーシング本体10の右後方隅部に
も略矩形の切り欠き部19が形成されており、天板部1
3と底板部14の後端は後壁部20によって連結されて
いる。後壁部20には上下方向に細長い多数の端子挿通
孔21が貫通形成されている。また、図12に示すよう
に、天板部13の内面後端部には、前後方向に細長い背
の低い突条22が相隣り合う端子挿通孔21,21の間
に対応する位置に配置されていて、この突条22,22
間に図6に示すように略への字形の端子23が固定さ
れ、この端子23の後端が端子挿通孔21を挿通して後
方に突き出ている。なお、端子挿通孔21から突き出た
端子23は、図示しない携帯電話に内蔵されている電気
回路に接続され、メモリーカード100を収納空間12
に収納すると、端子23の屈曲部23aがメモリーカー
ド100の端子101に圧接可能するようになってい
る。
【0023】ケーシング本体10の天板部13と底板部
14には、切り欠き部19を囲うように突条24が平面
視逆コの字状に設けられている。天板部13と底板部1
4においてこの突条24で囲まれた部位の略中央部に
は、係止突起25が形成されている。図13に示すよう
に、係止突起25の右端部は右方に進むにしたがって背
を低める傾斜面となっており、係止突起25の左端部は
角付けされている。
【0024】ケーシング本体10の左右側板部15,1
7の前端近傍の下端には、左右方向外側に突出するスト
ッパ突起26が設けられている。ストッパ突起26の後
端部は後方に進むにしたがって下方に傾斜する傾斜面2
6aになっている。また、左右側板部15,17には、
上下方向の略中央であってストッパ突起26よりも若干
後方に位置する部位に、前後方向に細長い長孔27が左
右側板部15,17を貫通して設けられている。さら
に、左右側板部15,17には、長孔27よりも後方に
位置する部位の上縁近くに、円形の取付孔28が左右側
板部15,17を貫通して設けられている。
【0025】次に、スライダ60について図14から図
19を参照して説明する。図14はスライダ60の平面
図、図15は同底面図、図16は同正面図、図17は同
背面図、図18は図14における右側面図、図19は図
14のC−C断面図である。スライダ60は、略矩形箱
形をなすスライダ本体61と、スライダ本体61から延
設された弾性アーム62と、弾性アーム62の先端に形
成されたフック(係合部材)63とを備えている。
【0026】スライダ本体61の上面61aには、その
後端部と左前端隅部と右前端隅部の3カ所に、上方に起
立する壁部65が設けられている。また、スライダ本体
61の後端面には有底のスプリング挿入孔66が開口し
ており、このスプリング挿入孔66はその軸線を前後方
向に延ばし、その前端をスライダ本体61の前端近くに
位置させている。さらに、スライダ本体61には、その
上面61aから底面61bに貫通しスプリング挿入孔6
6と直交するスイングアーム取付孔67が設けられてい
る。上面61aおよび底面61bにおけるスイングアー
ム取付孔67の開口形状は、後方側が半円形部分で、前
方側が前記半円形部分の直径を幅寸法とする矩形部分と
なっており、矩形部分の前端縁は左右段違いになってお
り、左側前端縁67aの方が右側前端縁67bよりも後
方に位置している。また、スライダ本体61の底面61
bには、スイングアーム取付孔67の開口よりも後方側
に、ガイド突起64が突設されている。
【0027】このスライダ本体61の前端略中央に、弾
性アーム62の基端円弧部62aが連設されており、こ
の基端円弧部62aに連なる直線部62bが右斜め前方
に延びている。直線部62bの先端に連設されたフック
63は、先端に左方へ突出する係止突起63aを有し、
フック63の右側面には、後方に進むにしたがってスラ
イダ本体61の軸心(スライダ本体61の左右方向中
央)P1に接近するガイド面63bが形成されている。
ガイド面63bはスライダ本体61の右側面の延長線を
跨ぐように形成されている。
【0028】次に、スイングアーム70について図20
から図23を参照して説明する。図20はスイングアー
ム70の平面図、図21は同底面図、図22は同正面
図、図23は図20における右側面図である。スイング
アーム70は前後方向に延びるアーム部71と、このア
ーム部71の上面後端に突設された平面視円形のカムフ
ォロワー72と、アーム部71の上面前端に突設された
円形突起73と、アーム部71の底面前端に突設された
スプリング受け軸74とを備えている。スプリング受け
軸74はアーム部71の底面に連なる基部75は断面円
形に形成されているが、この基部75よりも先端側の先
部76は、スイングアーム70の後端側を円弧とする断
面略半円形に形成されている。先部76の断面形状につ
いて詳述すると、図21に示すように、先部76におけ
る前端面77は先部76の直径方向に沿う平面に形成さ
れており、この前端面77はアーム部71の軸線P2と
直交せず、直交位置から時計回り方向に僅かに(例えば
10゜程度)傾転した姿勢に形成されている。また、前
端面77の右端縁には、前方に突出する小突起78が設
けられている。
【0029】スイングアーム70はスライダ60におけ
るスライダ本体61の上面61aに取り付けられるもの
であり、スプリング受け軸74をスライダ60のスイン
グアーム取付孔67に挿入し、アーム部71をスライダ
本体61の上面61aに載置させ、カムフォロワー72
を後方に位置させた状態で取り付けられる。なお、スプ
リング受け軸74の基部75はスイングアーム取付孔6
7に挿入不能で、先部76だけがスイングアーム取付孔
67に挿入可能に寸法設定されている。
【0030】次に、スライダケース40について図24
から図31を参照して説明する。図24はスライダケー
ス40の平面図、図25は同底面図、図26は同正面
図、図27は同背面図、図28は図24における右側面
図、図29は図24における左側面図、図30は要部拡
大平面図、図31は図25のD−D断面図である。スラ
イダケース40は、平面視逆L字形をなし、上板41と
底板42は後方側が幅の狭い狭小部41a,42a、前
方側が幅の広い拡幅部41b,42bとなっている。上
板41と底板42の右側縁はその全長に亘って右側板4
3によって連結されており、上板41および底板42の
狭小部41a,42aの後端縁は背板44によって連結
されており、上板41および底板42の狭小部41a,
42aの左側縁は左側板45によって連結されている。
左側板45はその前端を拡幅部41b,42bに突出さ
せている。なお、拡幅部41b,42bの左側縁と前端
縁および後端縁は連結されておらず、これらの部位にお
いて上板41と底板42の間は開口している。
【0031】上板41と底板42と右側板43と背板4
4と左側板45によって囲まれた部分はスライダ60の
移動空間46になっており、この移動空間46内にスラ
イダ本体61が挿入されて前後方向に摺動可能となる。
また、底板42には、狭小部42aから拡幅部42bに
亘って前後方向に延びるガイド孔47が設けられてお
り、このガイド孔47にはスライダ60のガイド突起6
4が挿入される。ガイド突起64がガイド孔47を摺動
することにより、スライダ60は前後方向に直線的に案
内されて移動することとなる。
【0032】背板44の内面には、移動空間46内に突
出するスプリング挿入軸48が突設されている。このス
プリング挿入軸48にスプリング2の一端側が外嵌し、
このスプリング2の他端が移動空間46内におけるスラ
イダ60に装着されたスイングアーム70のスプリング
受け軸74の先部76に圧接される(図39〜図43参
照)。
【0033】上板41の狭小部41aには平面視略N字
形の窓49が形成されており、上板41の内面には、窓
49に隣接してその前方に平板状のカム50が形成され
ている。カム50は、図30に示すように、窓49の前
縁と面一に形成された後縁部51と、後縁部51の左右
両端に連なり、窓49の左右両縁の前方延長上に位置し
て前後方向直線的に延びる左直線部52および右直線部
53と、左直線部52および右直線部53の前端を接続
し左直線部52の前端から右直線部53の前端に接近す
るにしたがって後方に直線的に進む前縁部54とを有
し、後端縁51と左直線部52と前端縁54と右直線部
53によって形成される閉ループに沿って、スライダ6
0のカムフォロワー72が反時計回り方向に周回するよ
うになっている。後縁部51の中央には凹曲部55が形
成されており、凹曲部55の両側には山部56,57が
形成されている。
【0034】また、上板41と底板42の拡幅部41
b,42bの左端部には、ケーシング本体10の係止突
起25が嵌合可能な係合孔58が設けられている。スラ
イダケース40は、上板41と底板42の拡幅部41
b,42bの各左半を、ケーシング本体10の天板部1
3および底板部14において突条25で囲まれた部分の
外面に密接させ、天板部13および底板部14の各係止
突起25を上板41および底板42の各係合孔58に嵌
合することによって、ケーシング本体10に固定される
ようになっている。そして、この固定状態において、ス
ライダケース40における上板41および底板42の狭
小部41a,42aの左前端がケーシング本体10の後
壁部20の右端に連結し、スライダケース40の右端部
がケーシング本体10の右端部よりも若干右方に位置
し、スライダケース40の右側前端に開口が形成される
ようになっていて、この開口を介してスライダケース4
0に装着されたスライダ60の弾性アーム62およびフ
ック63が前方に突き出ることができるようになってい
る。
【0035】次に、シャッタ80について図32から図
37を参照して説明する。図32はシャッタ80の底面
図、図33は図32のE矢視図、図34は図32のF矢
視図、図35は図32における左側面図、図36は図3
2のG−G断面図、図37はシャッタ80とケーシング
本体10の分解組立図である。
【0036】シャッタ80は、ケーシング本体10の差
込口11の前方に配置されて差込口11を閉塞可能な閉
塞板(閉塞壁部)81と、閉塞板81の左右端部から後
方に延びる一対の平板状の側板82と、各側板82の後
端中央から後方に延びる一対のスプリングアーム83と
を備えている。閉塞板81の前面には、正面から見たと
きに下方に進むにしたがって後退する第1傾斜面84が
形成されており、一方、閉塞板81の背面には、下方に
進むにしたがって前進する第2傾斜面85が形成されて
いる。
【0037】左右の側板82はケーシング本体10の左
側板15あるいは右側板17の外側に配置されるもので
あり、側板82の後端部内面であって上下方向略中央に
は、ケーシング本体10の長孔27に挿入され前後方向
に摺動可能で且つ回動可能な第1支軸86が突設されて
いる。スプリングアーム83は線状をなし、側板82の
後端中央を基端として、この基端から後方下向きに延
び、閉塞板81の下縁とほぼ同じ上下位置に達したとこ
ろで上方に屈曲し、側板82の上縁とほぼ同じ上下位置
に達したところを終端としている。また、各スプリング
アーム83の終端部内面には、ケーシング本体10の取
付孔28に回動可能に嵌入する第2支軸87が突設され
ている。
【0038】このシャッタ80は、側板82,82およ
びスプリングアーム83,83をその弾性に抗して外側
に広げることによって、第1支軸86をケーシング本体
10の長孔27に嵌入し、第2支軸87をケーシング本
体10の取付孔28に嵌入することができ、このように
してシャッタ80はケーシング本体10に取り付けられ
る。そして、この取り付け状態において、スプリングア
ーム83は閉塞板81を前方に付勢するスプリングとし
て機能し、その結果、通常は、図38に示すように、第
1支軸86は長孔27の前端に突き当たる。また、側板
82の下端がケーシング本体10のストッパ突起26の
上に載置されて、閉塞板81が差込口11の前方に位置
して閉塞する。
【0039】次に、ケーシング本体10とスライダケー
ス40とスライダ60とスイングアーム70とスプリン
グ2の組み付け状態を説明する。前述したように、スイ
ングアーム70は、スプリング受け軸74の先部76を
スライダ60のスイングアーム取付孔67に挿入し、ス
ライダ60の上面61aの上に配置する。そして、この
スイングアーム70を装着したスライダ60をスライダ
ケース40に挿入し取り付ける。取り付け完了状態で
は、図39に示すように、スライダ本体61の先部がス
ライダケース40の移動空間46内に挿入され、スライ
ダ60のガイド突起64がスライダケース40のガイド
孔47に挿入され、カムフォロワー72がカム50の前
縁部54の手前側に位置する。また、スライダ60のフ
ック63はスライダケース40の手前側に露出してお
り、スライダ60のガイド面63bがスライダケース4
0の右側板43の前端縁に当接する。
【0040】また、スライダ60をスライダケース40
に装着する際に、スプリング2をスライダケース40と
スイングアーム70の間に挟装する(図39〜図43参
照)。スプリング2の装着完了状態では、スライダ60
のスプリング挿入孔66にスプリング2が挿入され、ス
プリング2の一端がスライダケース40のスプリング挿
入軸48に外嵌して背板44に突き当たり、スプリング
2の他端がスイングアーム80のスプリング受け軸74
における先部76の円弧面に突き当たって、先部76の
前端面77および小突起78をスイングアーム取付孔6
7の前端縁67a,67bに接近させるように付勢す
る。そして、この時に、スプリング2の付勢力により、
先部76の前端面77はスイングアーム取付孔67の左
側前端縁67aに圧接され、小突起78は右側前端縁6
7bに圧接する。スプリング2に付勢されたスイングア
ーム70はこの時の姿勢が一番の安定姿勢となり、常に
この安定姿勢に戻ろうとする。また、前端面77がアー
ム部71の軸線P2と直交していないことと小突起78
の存在により、前記安定姿勢においてアーム部71の軸
線P2とスライダ本体61の軸心P1とが一致せず、図3
9に示すように、アーム部71はカムフォロワー72を
若干左側に偏心させた傾斜姿勢となる。
【0041】また、先部76の前端面77あるいは小突
起78がスイングアーム取付孔67の前端縁67a,6
7bに当接することにより、スプリング2はスイングア
ーム70を介してスライダ60を前方に付勢することと
なる。そして、スプリング2とスライダ60とスイング
アーム70が組み込まれたスライダケース40は、前述
したように、係合孔58にケーシング本体10の係止突
起25を嵌合させることによって、ケーシング本体10
の後端右隅部に固定される。
【0042】次に、このホルダ1の作用を説明する。ま
ず、メモリーカード100をホルダ1にセットする場合
について説明する。図38に示すように、メモリーカー
ド100の先端をシャッタ80の第1傾斜面84に突き
当てて後方に押し込むと、第1傾斜面84に作用する力
の上向き分力により、シャッタ80は第1支軸86を回
転中心にして上方回転する。更にそのまま、メモリーカ
ード100をその上下位置を変えずに後方へ押し込む
と、メモリーカード100は第1傾斜面84を相対的に
摺動しながら前方へと進み、一方、シャッタ80が上方
回転して差込口11を開放するので、メモリーカード1
00は差込口11から収納空間12内に挿入されること
となる。その後、メモリーカード100が収納空間12
内に挿入完了されるまで、シャッタ80の閉塞板81は
メモリーカード100の上面を相対摺動することとな
る。
【0043】そして、メモリーカード100を後方に押
し込んでいくと、図39に示すように、メモリーカード
100の後端がスライダ本体61の前端面に突き当た
る。さらに、そのままメモリーカード100を押し込ん
でいくと、メモリーカード100に押されてスライダ6
0も後方に押し込まれる。すると、スイングアーム70
がスプリング2の弾性に抗して後方に移動する結果、ス
イングアーム70のカムフォロワー72がカム50の前
縁部54に突き当たり、前縁部54に案内されながら後
方へ移動し、さらに右直線部53に案内されて後方へ移
動し、カムフォロワー72がカム50よりも若干後方に
移動したところで、スライダ本体61の後端がスライダ
ケース40の背板44に突き当たることにより、それ以
上の後方への移動が規制される。ここが、メモリーカー
ド100の挿入限界となる。また、カムフォロワー72
がカム50から離間すると、スイングアーム70は前述
した安定姿勢に戻ろうとするため、図40に示すよう
に、カムフォロワー72が若干左方に移動するようにス
イングアーム70が傾転する。
【0044】また、スライダ60におけるフック63の
ガイド面63bがスライダケース40の右側板43に当
接していることから、前述したスライダ本体61の後方
移動に伴い弾性アーム62の弾性に抗してフック63が
左方に押し込まれ、フック63の係止突起63aがメモ
リーカード100の係止凹部102に挿入され、フック
63もスライダケース40内に挿入されるようになる。
すなわち、右側板43はガイド部を構成する。
【0045】次に、図40の状態においてメモリーカー
ド100に加えていた後方への押し込み力を開放する。
すると、スライダ40およびメモリーカード100はス
プリング2の復元力により前方に押し戻され、その結
果、スイングアーム70のカムフォロワー72がカム5
0の後縁部51に突き当たり、この後縁部51に案内さ
れて前方へと移動することとなる。そして、カムフォロ
ワー72が後縁部51の凹曲部55に達すると、カムフ
ォロワー72はそれ以上前方に移動できなくなり、その
結果、スライダ60もそれ以上前方への移動を阻止され
て停止する。そして、この時、フック63のガイド面6
3bはスライダケース40内に挿入された状態にあるた
め、係止突起63aはメモリーカード100の係止凹部
102に係合した状態に維持され、その結果、メモリー
カード100も前進することができなくなる。これがホ
ルダ1へのメモリーカード100のセット完了状態であ
る。
【0046】そして、メモリーカード100のセット完
了と同時に、メモリーカード100の前端がシャッタ8
0の閉塞板81よりも後方に位置するようになってお
り、したがって、シャッタ80はそのスプリングアーム
83の復元力により前方に押し戻されるとともに第1支
軸86を回転中心として下方回転し、側板82の底面を
ケーシング本体10のストッパ突起26の上面に当接さ
せて、シャッタ80はメモリーカード挿入前の初期姿勢
に戻ることとなる。図1および図2はこのセット完了状
態を示している。
【0047】次に、前記セット完了状態のホルダ1から
メモリーカード100を取り出す場合について説明す
る。この場合には、シャッタ80の閉塞板81を後方に
押し込む。すると、閉塞板81の背面に設けられた第2
傾斜面85がメモリーカード100の前端面に突き当た
り、シャッタ80に押されてメモリーカード100が後
方に押し込まれる。すると、スイングアーム70のカム
フォロワー72が凹曲部55から脱出して後縁部51に
案内されて山部57へ向かって移動する。そして、図4
2に示すように、スライダ本体61の後端がスライダケ
ース40の背板44に突き当たったときに、カムフォロ
ワー72は山部57を乗り越えるようになっており、こ
の時、スイングアーム70は前述した安定姿勢となる。
【0048】ここで、シャッタ80に加えていた押し込
み力を開放すると、スライダ60はスプリング2の復元
力によって前方へと押し戻され、その結果、カムフォロ
ワー72がカム50の山部57よりも左方部分の後縁部
51に案内されて前方へと移動する。カムフォロワー7
2は、さらに左直線部52に沿って前方に移動を続け、
図43に示すように、カム50の前端よりも前方に位置
するようになったときに、スライダ60のガイド突起6
4がスライダケース40のガイド孔47の前端に突き当
たって、スライダ60がそれ以上前方に移動するのを阻
止する。その結果、スライダ60およびメモリーカード
100は前進を停止する。
【0049】そして、カムフォロワー72がカム50の
前端よりも前方に位置することにより、スイングアーム
70はカム50から開放されて、再び前記安定姿勢に戻
り、図39に示す初期状態となる。また、スライダ本体
61の前進に伴い、フック63がスライダケース40内
から前方に露出してきて、ガイド面63bがスライダケ
ース40の右側板43に当接するようになると、それ以
後は、弾性アーム62の復元力によってフック63が右
方に押し出されるようになり、その結果、フック63の
係止突起63aがメモリーカード100の係止凹部10
2から脱出してきて、係止突起63aと係止凹部102
との係合が解除される。
【0050】また、メモリーカード100が前進する際
に、メモリーカード100の前端がシャッタ80の第2
傾斜面85に突き当たり、シャッタ80を前方に押し出
す。そして、第2傾斜面85に作用する力の上向き分力
によって、シャッタ80は第1支軸86を回転中心にし
て上方回転し、差込口11を開放する。その結果、図3
および図4に示すように、メモリーカード100の先部
が差込口11から前方に突き出てきて、シャッタ80の
閉塞板81がメモリーカード100の上面に載置された
状態になる。この状態になったときには、前述したよう
にメモリーカード100の係止凹部102とスライダ6
0のフック63との係合が解除されているので、メモリ
ーカード100をホルダ1から引き抜くことができる。
なお、この実施の形態において、スプリング2、スライ
ダケース40、スライダ60、スイングアーム70はロ
ーディング・エジェクト機構を構成する。
【0051】このように、この実施の形態のホルダ1に
よれば、6つの部品で構成されていて部品点数が少なく
て済み、構造が簡単である。また、従来のホルダではホ
ルダに収納されたメモリーカードを抜き出すためのロッ
ク解除ボタンが必要であったが、このホルダ1の場合に
はロック解除ボタンが不要であるので、携帯電話に搭載
したときの携帯電話外面におけるホルダ1の占有面積が
小さくて済み、搭載性が極めてよい。
【0052】また、この実施の形態のホルダ1では、ケ
ーシング本体10とスライダケース40の2部品でケー
シングを構成し、且つ、スライダケース40をケーシン
グ本体10に嵌着手段で固定するようにしているので、
ホルダ1を極めて容易に組み立てることができる。さら
に、この実施の形態のホルダ1では、スイングアーム7
0のスプリング受け軸74をスライダ60のスイングア
ーム取付孔67に挿入してスイングアーム70をスライ
ダ60の上面61の上に取り付け、スプリング2をスラ
イダ60のスプリング挿入孔66に挿入してスプリング
受け軸74とスライダケース40との間に挟装するよう
にしたので、ホルダ1を極めて容易に組み立てることが
できる。
【0053】また、この実施の形態のホルダ1では、ケ
ーシング本体10,スライダケース40、スライダ6
0、スイングアーム70、シャッタ80をプラスチック
製としているので、ホルダ1を軽量にでき、軽量を要求
される携帯電話への搭載に非常に有利である。なお、ス
プリング2をプラスチック製とすれば更なる軽量化を図
ることができる。
【0054】〔他の実施の形態〕尚、この発明は前述し
た実施の形態に限られるものではない。例えば、前記実
施の形態では、シャッタ80を上方回転させるようにし
ているが、下方回転させるようにしてもよい。また、ス
ライダ60のフック63の形状は、メモリーカード10
0の係止凹部102の形状に応じて適宜設定することが
できる。さらに、前述した実施の形態では、メモリーカ
ード100に係止凹部102を設け、この係止凹部10
2に対して係合離脱可能なフック63をスライダ60に
設け、このフック63を「板状体に対して係合離脱可能
な係合部材」としているが、メモリーカード100に係
止凹部102がなく、スライダ60の弾性アーム62の
先部に係合部材としての押圧部を設け、この押圧部がメ
モリーカード100の側面を押圧したときに生じる摩擦
力によりメモリーカード100を保持するようにしても
よく、この場合にはスライダ60のフック63は不要に
なる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項2に記載した発明によれば、記憶媒体内蔵板状体ホ
ルダの部品点数を減少することができ、構造も簡単にな
る。また、従来必要とされていたロック解除ボタンが不
要であるので、端末機器に搭載したときに端末機器外面
における記憶媒体内蔵板状体ホルダの占有面積が小さく
て済み、小型の端末機器への搭載性が向上するという効
果が奏される。
【0056】請求項3に記載の記憶媒体内蔵板状体ホル
ダによれば、前記カムフォロワーを前記カムの前記凹曲
部に付勢する機能と、前記スライダを前記ケーシングの
差込口に接近する方向に付勢する機能の両機能を併有す
るスプリングを、容易に実現することが可能になる。
【0057】請求項4または請求項5または請求項6に
記載した発明によれば、記憶媒体内蔵板状体ホルダの組
み立て性が向上するという効果がある。請求項7に記載
した発明によれば、ケーシングとスライダとスイングア
ームをプラスチック製としたことによって、記憶媒体内
蔵板状体ホルダの軽量化をはかることができ、携帯端末
機器への搭載性が向上する。請求項8に記載した発明に
よれば、メモリーカードを挿脱する記憶媒体内蔵板状体
ホルダを端末機器に搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る記憶媒体内蔵板状体ホルダを
下方から見た底面図であり、板状体を収納完了した状態
を示す図である。
【図2】 図1における左側面図である。
【図3】 前記ホルダを下方から見た底面図であり、板
状体の取り出し状態を示す図である。
【図4】 図3における左側面図である。
【図5】 前記ホルダの背面図である。
【図6】 前記ホルダと前記板状体との電気接点部の断
面図である。
【図7】 ケーシング本体の平面図である。
【図8】 前記ケーシング本体の底面図である。
【図9】 前記ケーシング本体の背面図である。
【図10】 図7における右側面図である。
【図11】 図7における左側面図である。
【図12】 図10のA−A断面図である。
【図13】 図8のB−B断面図である。
【図14】 スライダの平面図である。
【図15】 前記スライダの底面図である。
【図16】 前記スライダの正面図である。
【図17】 前記スライダの背面図である。
【図18】 図14における右側面図である。
【図19】 図14のC−C断面図である。
【図20】 スイングアームの平面図である。
【図21】 前記スイングアームの底面図である。
【図22】 前記スイングアームの正面図である。
【図23】 図20における右側面図である。
【図24】 スライダケースの平面図である。
【図25】 前記スライダケースの底面図である。
【図26】 前記スライダケースの正面図である。
【図27】 前記スライダケースの背面図である。
【図28】 図24における右側面図である。
【図29】 図24における左側面図である。
【図30】 前記スライダケースの要部拡大平面図であ
る。
【図31】 図25のD−D断面図である。
【図32】 シャッタの底面図である。
【図33】 図32のE矢視図である。
【図34】 図32のF矢視図である。
【図35】 図32における左側面図である。
【図36】 図32のG−G断面図である。
【図37】 シャッタとケーシング本体の分解組立図で
ある。
【図38】 ホルダに板状体を差し込むときの作用を説
明するための説明図である。
【図39】 ホルダのローディング・エジェクト機構を
説明するための説明図(その1)である。
【図40】ホルダのローディング・エジェクト機構を説
明するための説明図(その2)である。
【図41】ホルダのローディング・エジェクト機構を説
明するための説明図(その3)である。
【図42】ホルダのローディング・エジェクト機構を説
明するための説明図(その4)である。
【図43】ホルダのローディング・エジェクト機構を説
明するための説明図(その5)である。
【符号の説明】
1 ホルダ(記憶媒体内蔵板状体ホルダ) 2 スプリング 10 ケーシング本体(ケーシング) 11 差込口 12 収納空間 40 スライダケース(ケーシング) 43 右側板(ガイド部) 46 移動空間 50 カム 55 凹曲部 60 スライダ 62 弾性アーム 63 フック(係合部材) 66 スプリング挿入孔 67 スイングアーム取付孔 70 スイングアーム 72 カムフォロワー 74 スプリング受け軸 80 シャッタ 100 メモリーカード(記憶媒体内蔵板状体) 102 係止凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体内蔵板状体を挿入する差込口お
    よび該差込口から挿入された前記板状体を収納する収納
    空間を有するケーシングと、前記板状体を前記収納空間
    に収納した状態で前記ケーシングから離脱不能に保持可
    能で、且つ、この保持状態を解除して前記収納空間内の
    前記板状体を前記差込口から突き出し可能なローディン
    グ・エジェクト機構を備えた記憶媒体内蔵板状体ホルダ
    であって、 前記ケーシングの後部には、該ケーシング内に挿入され
    た前記板状体の後端部に突き当たり該板状体とともに板
    状体の挿脱方向に移動可能で且つ前記ケーシングから離
    脱不能なスライダが設けられ、 このスライダは、前記板状体に対して係合離脱可能な係
    合部材と、この係合部材を前記板状体から離間する方向
    へ付勢する弾性アームとを一体的に有し、前記板状体の
    挿入前では前記係合部材は前記板状体と干渉しない位置
    に退避しており、前記板状体を前記収納空間に挿入しそ
    の後端部を該スライダに突き当て押し込んだときに前記
    係合部材が前記ケーシングのガイド部を摺動して前記弾
    性アームの付勢力に抗して前記板状体に接近する方向に
    押圧されて前記ケーシング内に引き込まれ、該係合部材
    が前記板状体に係合するようになっており、 また、前記スライダには、先端部にカムフォロワーを有
    するスイングアームが回動可能に取り付けられ、このカ
    ムフォロワーは前記ケーシングに設けられた閉ループ状
    のカムに沿って一方向に周回移動可能にされており、 前記カムは、前記スライダの前記係合部材を前記板状体
    に係合させて該板状体を前記ケーシングの前記収納空間
    内に収納した位置に保持すべく前記カムフォロワーを停
    止せしめる凹曲部を有し、 前記スイングアームの前記カムフォロワーを前記カムの
    前記凹曲部に付勢するとともに、前記スライダを前記差
    込口に接近する方向に付勢するスプリングを備え、 前記カムフォロワーが前記凹曲部に位置している状態で
    前記スプリングの弾性に抗して前記スライダを押し込む
    と、前記カムフォロワーが前記凹曲部から脱出可能であ
    ることを特徴とする記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記板状体はその挿入方向に沿う側面に
    係合凹部を有し、前記スライダの係合部材は前記係合凹
    部に係止可能なフックであることを特徴とする請求項1
    に記載の記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記スプリングは前記スイングアームと
    前記ケーシングの間に設けられていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の記憶媒体内蔵板状体ホ
    ルダ。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングは、ケーシング本体とス
    ライダケースとからなり、前記ケーシング本体には前記
    差込口と前記収納空間が設けられ、前記スライダケース
    には、前記スライダを前記板状体の挿脱方向に移動可能
    にする移動空間と、前記ガイド部と、前記カムとが設け
    られていることを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記スライダケースは前記ケーシング本
    体に嵌着されていることを特徴とする請求項4に記載の
    記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記スライダは、該スライダの後端面に
    開口するスプリング挿入孔と、このスプリング挿入孔に
    交差して連なりスライダの外面に開口するスイングアー
    ム取付孔を有し、前記スイングアームは基端部にスプリ
    ング受け軸を有していて、このスイングアームは前記ス
    ライダの前記外面側から前記スプリング受け軸を前記ス
    イングアーム取付孔に挿入して回動可能に取り付けられ
    ており、前記スプリングは前記スプリング挿入孔に挿入
    されて前記スプリング受け軸を前記差込口に接近する方
    向に付勢することを特徴とする請求項4または請求項5
    に記載の記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
  7. 【請求項7】 前記ケーシングと前記スライダと前記ス
    イングアームがプラスチックで形成されていることを特
    徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の記憶
    媒体内蔵板状体ホルダ。
  8. 【請求項8】 前記記憶媒体内蔵板状体がメモリーカー
    ドであることを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れかに記載の記憶媒体内蔵板状体ホルダ。
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