JP2002149871A - 機能使用権流通システムと装置 - Google Patents

機能使用権流通システムと装置

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JP2002149871A
JP2002149871A JP2000343879A JP2000343879A JP2002149871A JP 2002149871 A JP2002149871 A JP 2002149871A JP 2000343879 A JP2000343879 A JP 2000343879A JP 2000343879 A JP2000343879 A JP 2000343879A JP 2002149871 A JP2002149871 A JP 2002149871A
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Yukio Shikatani
征生 鹿谷
Kazuhiro Machida
和弘 町田
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Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末装置の資源や機能の使用権を円滑に流通
させることができる機能使用権流通システムを提供す
る。 【解決手段】 端末装置2の機能を使用する使用権を設
定し、この使用権の流通を図る機能使用権流通システム
において、端末装置と、端末装置を通じて視聴者にサー
ビスを提供する提供装置1と、端末装置の使用権を仲介
する仲介装置3とを設け、仲介装置が、端末装置の使用
権を端末装置の所有権と切り離して仲介するように構成
している。このシステムでは、端末装置の機能の有効活
用を図ることができる。サービス提供者は、この流通シ
ステムを通じて、家庭や企業などに設置されている端末
装置の機能を個別に優先的に利用することが可能にな
り、サービス事業を進める上での基盤が整備される。そ
の結果、新しいサービスが次々と生み出され、視聴者は
多様なサービスを享受できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末機器の特定の
機能を優先的に使用する権利を売買や貸与の対象とし、
その流通を図るシステムに関し、特に、この機能を使用
する情報提供サービスなどの事業展開を容易にするもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、通信回線や放送を通じて、音楽情
報や映像情報など、各種の情報を配信するサービスが事
業化されている。また、デジタル放送の本格実施の段階
を迎えて、データ放送を利用する情報提供サービスの分
野にも多くの事業体の参入が予想されている。
【0003】また、提供されるサービス内容も多様であ
り、株価情報やスポーツ情報、ゲームなどの配信や、ニ
ュース専門チャンネルの番組映像や音声、英文テキス
ト、翻訳原稿などをデータベース化し、ユーザからの要
求に応じてオン・デマンドで提供するサービスなどもあ
る。
【0004】電話回線や放送を利用してサービスを実施
する場合には、受信側の端末装置がサービスに対応する
機能を備えていることが前提となる。例えば、海外新聞
を翻訳して毎日、早朝の時間帯を利用してデータ放送
し、受信側ではこれを蓄積し、再生して視聴するサービ
スを考えた場合に、毎日、早朝の時間帯に特定のチャン
ネルの放送を受信して蓄積する機能を持ち、また、必要
な蓄積容量を備えた端末装置が必要になる。
【0005】こうした場合に、サービス提供事業体が、
サービスに対応する機能を備えた専用端末の販売とセッ
トにしてサービスを提供するとなると、サービスの普及
を図ることは実際上極めて難しい。
【0006】従来、製品を購入すれば、その製品を自由
に使用できる、と云うことが常識である。例えば、視聴
者がテレビを購入すれば、テレビの機能はすべて視聴者
のものであり、視聴者はその機能を自由に使用すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした考え
方を変え、端末装置の資源や機能を使用する権利(使用
権)を、端末装置そのものの所有権とは別の権利として
位置付け、この使用権を所有権と分離して譲渡の対象と
すれば、サービス提供事業体は、各家庭や企業などに配
置されている既存の端末装置のサービスの実施に必要な
使用権を取得することによりサービスの普及を図ること
ができる。
【0008】これはサービス提供事業体にとって、専用
機を開発したり、販売したりする場合に比べて、極めて
効率的で確実なサービスの販売促進方法となる。また、
端末装置を所有する視聴者は、使用権の譲渡による経済
的なメリットを得ることができる。しかしながら、現状
では、こうした使用権を流通するシステムが確立されて
いない。
【0009】本発明は、こうした課題に応えるものであ
り、端末装置の資源や機能の使用権を円滑に流通させる
ことができる機能使用権流通システムを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、端
末装置の機能を使用する使用権を設定し、前記使用権の
流通を図る機能使用権流通システムにおいて、端末装置
と、端末装置を通じて視聴者にサービスを提供する提供
装置と、端末装置の使用権を仲介する仲介装置とを設
け、仲介装置が、端末装置の使用権を、端末装置の所有
権と切り離して仲介するように構成している。
【0011】また、提供装置から提供されるサービスを
視聴者に提示する端末装置は、端末装置の機能を使用す
る使用権が、端末装置の所有権と切り離して、譲渡また
は貸与される。
【0012】また、端末装置を通じて視聴者にサービス
を提供する提供装置は、端末装置の機能を使用する使用
権の譲渡または貸与を受ける処理と、譲渡または貸与を
受けた使用権に基づいて端末装置の機能に対する指示を
行う処理と、前記機能を使用するサービスを端末装置を
通じて視聴者に提供する処理とを行う。
【0013】また、端末装置の機能を使用する使用権の
流通を仲介する仲介装置は、使用権を保有する端末装置
の機能をサービス提供者の提供装置に提示し、提供装置
から送られた使用権の取得要求を受けて、使用権の譲渡
または貸与先のサービス提供者を決定する。
【0014】このシステムでは、端末装置の機能を権利
化することにより、その有効活用を図ることができる。
サービス提供者は、この流通システムを通じて、家庭や
企業などに設置されている端末装置の機能を個別に優先
的に利用することが可能になり、サービス事業を進める
上での基盤が整備される。その結果、新しいサービスが
次々と生み出され、視聴者は多様なサービスを享受でき
る。
【0015】また、視聴者は、所有する端末装置の機能
に設定した使用権の譲渡により経済的なメリットを受け
ることができる。また、仲介者は、新たなビジネスを展
開することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の機能使用権流通システム
は、図1に示すように、サービスを提供する提供者の提
供装置1と、視聴者が視聴に使用する端末装置2と、端
末装置2の機能に設定した使用権を仲介する仲介者の仲
介装置3とから成り、提供者は、視聴者へのサービス提
供を実現するため、仲介者を介して、サービスの実施に
必要な端末装置2の機能に対する使用権を入手する。こ
の実施形態では、最も実現性が高いと見られる、仲介者
が端末装置2のメーカーであるシステムをモデル化して
いる。
【0017】<モデル1>図1は、端末装置2の所有権
を有する視聴者が端末装置2の機能(資源を含む)に対
する使用権を仲介者に譲渡し、仲介者が端末装置2の使
用権を管理するモデルを示している。この使用権は、端
末装置の機能を期間限定で優先的に使用することができ
る権利である。
【0018】このモデル1におけるデータのフローと、
その際の各部の動作を次に示す。 仲介者は、視聴者に端末装置2を販売する。端末装置
2には、権利証が格納されている。この権利証は、図2
に示すように、権利証を特定するための識別情報である
権利証IDと、権利内容を示す権利情報とから成り、権
利情報は、使用権を特定するための識別情報である使用
権IDと、使用権の属性情報を記述した使用権属性と、
端末装置2の機能を使用するための条件を記述した使用
条件とで構成され、使用権属性は、端末装置2を特定す
るための識別情報(端末ID)、端末装置2の機能を特
定するための識別情報(機能ID)、及び使用権を発行
した日時の情報(使用権発行日時)とで構成される。な
お、使用権を所有する視聴者の識別情報(使用権保有者
ID)を使用権属性に加えてもよい。また、使用条件
は、機能を使用する期間(使用期間)と、その使用期間
に機能を使用するための対価(使用対価)とで構成され
る。
【0019】端末装置2は、この権利証を基に、各機
能のリストを視聴者に提示し、視聴者は、その使用権を
仲介者に譲渡(販売)する操作を行う。また、このと
き、機能をいくつかにグループ化して提示し、それらの
使用権を一括して譲渡するようにしても良い。この操作
で端末装置2の使用権が仲介者に譲渡され、このとき、
機能使用権通知情報が端末装置2から仲介装置3に渡さ
れる。
【0020】この機能使用権通知情報は、図5に示すよ
うに、権利証(図2)と、使用権に属する機能を示す機
能通知情報とから成る。機能通知情報は、図3に示すよ
うに、使用権に属する機能の機能IDと、機能インタフ
ェース及び機能説明とで構成される。
【0021】機能インタフェースには、機能IDで特定
された機能を利用するためのインタフェース情報が記述
され、機能を使用するに当たり、どのような使い方がで
きるか、または、どういう指示を受け付けるかという情
報が記述される。例えば、チューナーを使用するための
機能インターフェースには、チューナー識別情報とチャ
ンネル情報とが記述され、チューナーを特定して、チュ
ーニングするチャンネルを指定できることが示される。
【0022】機能説明には、機能を利用する際の留意事
項、機能を使用することができる端末装置の数、端末装
置の属性(地域や視聴者の年齢など)、使用期間、使用
対価などが記述される。
【0023】この機能通知情報の機能説明には、権利証
に記述されていない端末独自の情報を記述してもよい。
例えば、各端末または各視聴者ごとのアンケート結果を
記述してもよい。また、使用対象者を制限する使用条件
(使用権の譲渡先を規定する条件)を追加し、使用権の
販売を特定の提供者に制限するようにしてもよい。この
場合、仲介者はその条件を満たす提供者だけに使用権の
譲渡または貸与を行う。
【0024】端末装置2は、使用権を仲介装置3に譲渡
するとき、この機能使用権通知情報内の権利証の使用権
発行日時に、譲渡した日時を記入し、権利証の使用期間
及び使用対価に、譲渡するために必要な情報を記入し
て、仲介装置3に渡す。仲介装置3は、端末装置2から
送られた機能使用権通知情報をデータベース化して管理
する。
【0025】提供者に提供可能な機能を提示するた
め、仲介装置3から、提供装置1に対して、機能通知情
報(図3)が渡される。このとき、端末装置2から送ら
れた機能通知情報をそのまま提示しても良いが、独自に
設定した使用期間や使用料、仲介者が知り得た端末数や
視聴者数等を記述しても良い。また、機能インタフェー
スについては必要に応じて記述する。
【0026】提供者は、機能通知情報をもとに、使用
権の取得を希望する機能を選択する。使用権の取得を希
望する機能が存在する場合には、提供装置1から仲介装
置3に対して、機能取得要求情報が渡される。この機能
取得要求情報は、図7に示すように、提供者を識別する
ための提供者情報と、取得を希望する機能IDと、使用
期間と、使用対価とで構成される。1提供者につき、1
つ以上の機能IDが記述され、1機能IDにつき、1つ
以上の使用期間、使用対価が記述される。
【0027】仲介装置3は、一つ以上の提供装置1から
受け取る機能取得要求情報を管理し、使用期間、使用対
価等の使用条件の折り合いをつけ、条件に見合う提供者
を抽出する。例えば、機能Aを、ある期間は提供者Aに
100万円で優先的に使用させたり、同じ機能Aを先の
期間とは異なる期間において提供者Bに200万円で優
先的に使用させたりする等である。このときの折り合い
については、仲介装置3が自動的に生成したり、仲介者
が介入して手動で行っても良い。
【0028】使用権の貸与先が決まると、仲介装置3
から、貸与先の提供装置1に機能通知情報(図3)を渡
して、使用権の貸与が通知され、仲介装置3のデータベ
ースに貸与先が記録されて管理される。 提供装置1は、機能通知情報をデータベース化して管
理する。提供者は、使用権を得た機能の使い方を指示す
る情報(機能指示情報)を作成する。この機能指示情報
は提供装置1から仲介装置3に渡され、仲介装置3から
端末装置2の機能に対する指示が出される。
【0029】機能指示情報は、図4に示すように、機能
IDと、機能インタフェースのパラメタとで構成され
る。機能インタフェースのパラメタとしては、機能を使
用するに当たりどのような使い方ができるか、または、
どういう指示を受け付けるかという情報に対するパラメ
タを記述する。例えば、3つのチューナー(チューナー
A、B、C)を持つ端末装置2のチューナA及びチュー
ナーBの使用権を取得した提供者が、チューナーAをチ
ャンネルXのチューニングに使用する場合、チューナー
識別情報のパラメタとしてチューナーAを記述し、チャ
ンネル情報のパラメタとしてチャンネルXを記述する。
また、機能インタフェースのパラメタとして使用期間を
記述し、期間ごとにチューナーを変更したり、チャンネ
ルを変更することもできる。
【0030】仲介装置3では、端末装置2の機能の使
用状態を管理しており、提供装置1から機能指示情報を
受け取ると、端末装置2に対して、機能使用権指示情報
を渡して端末装置の機能に対する指示を与える。機能使
用権指示情報は、図6に示すように、権利証と、機能指
示情報とで構成される。
【0031】端末装置2は、仲介装置3から受け取る機
能使用権指示情報の権利証を用いて、当該機能の使用権
が有効であるかを判断し、有効である場合、同情報内の
機能指示情報に基づいて動作する。
【0032】また、仲介装置3は、使用期間を過ぎた端
末装置の機能に対して使用中止の機能指示を行う。
【0033】なお、視聴者が端末装置2の機能をいくつ
かにグループ化し、グループ単位で使用権を仲介者に譲
渡している場合には、の機能通知情報として、グル
ープ化した情報を記述し、そのグループ単位で機能の使
用権を貸与する形態を取る。このとき、の機能指示情
報では、使用権を行使する機能を限定して指示すること
もできる。また、の機能指示は、の機能取得時、あ
るいは、の使用権貸与時に出される場合もある。
【0034】また、仲介者は、所有する使用権を提供者
に譲渡することも可能である(ただし、端末装置2を直
接使用できる権利では無く、あくまで仲介装置3を介し
て端末装置2を使用する権利である)。この場合、手順
において、仲介装置3は、機能通知情報(図3)では
無く、機能使用権通知情報(図5)を提供装置1に渡
す。ただし、機能使用権通知情報は、仲介装置3が使用
権を新たに発行することになるため、権利証ID、使用
権ID、使用権発行日時、使用期間、使用対価などの情
報が仲介装置3において記入される。また、使用権保有
者IDを記述するときは仲介装置3または仲介者を識別
するためのIDを記述することになる。
【0035】提供者に使用権を譲渡したときは、手順
において、提供装置1は、仲介装置3に対して、機能指
示情報(図4)の代わりに、機能使用権指示情報(図
6)を渡す。また、手順において、仲介装置3は、機
能使用権指示情報の権利証を用いて、使用権が有効であ
るかどうかを判断し、有効である場合には、端末装置2
に対して端末装置2用の機能使用権指示情報(図6)を
渡す。
【0036】また、ここでは、視聴者が仲介者から端末
装置2を購入する場合について説明したが、他所から端
末装置2を購入しても構わない。この場合には、図1に
おいて、からの手順が取られることになる。
【0037】また、先に、チューナーの使用権の例を挙
げたが、これをリモコンのボタンの使用権としてもよ
い。つまり、あるボタンを押すことにより発生する機能
として、チューナーを利用したチューニングがあり、そ
の機能があらかじめ端末装置に埋め込まれている場合が
ある。このとき、機能通知情報の機能インタフェースは
「ボタン識別情報、チャンネル情報」と記述され、リモ
コンのAボタンの使用権を取得した提供者が、Aボタン
を押すことによりXチャンネルを表示させたい場合に、
機能指示情報の機能インタフェースパラメタに「Aボタ
ン、Xチャンネル」と記述する。
【0038】また、使用権を設定することができる端末
装置の機能としては、その他にも、ブラウザを使用する
機能、編成を行う機能、データを蓄積させる機能、テレ
ビ画面の一部を占有して提示する機能など、多数存在す
る。
【0039】このように、端末装置の機能に対して使用
権を設定し、その流通機構を整備することにより、サー
ビス提供者は、新たなサービスを開始したり、サービス
を拡張する場合の事業展開が容易になる。その結果とし
て、視聴者は多様なサービスを享受することが可能にな
る。また、視聴者は、所有する端末装置の機能に設定し
た使用権を譲渡することにより経済的なメリットを受け
ることができる。視聴者が端末装置に対して独自に機器
を増設し機能を拡張した場合でも、その機能の使用権を
譲渡して利益を得ることができる。
【0040】<モデル2>図8は、仲介者から端末装置
2の使用権の譲渡を受けた提供者が、端末装置2に、直
接、機能指示を出す場合のモデルを示している。
【0041】〜の手順は、モデル1(図1)の〜
の手順と同じである。 使用権の譲渡先が決まると、仲介装置3から譲渡先の
提供装置1に対して、機能通知情報に権利証を追加した
機能使用権通知情報(図5)が渡される。 提供装置1は、機能通知情報とともに機能使用権通知
情報の権利証を管理し、提供者が端末装置2の使用機能
を指示する場合に、提示装置1で管理する権利証と提示
装置1で生成する機能指示情報とを組み合わせた機能使
用権指示情報(図6)を、提供装置1から直接、端末装
置2に送る。端末装置2は、提供装置1から受け取る機
能使用権指示情報の権利証を用いて当該機能の使用権が
有効であるかを判断し、有効である場合、同情報内の機
能指示情報に基づき動作する。
【0042】提供者が、提供装置1からコンテンツを放
送して端末装置2にサービスを提供する場合には、提供
者は、このモデルにより、放送を通じて機能指示情報を
端末装置2に伝送することができる。なお、提供装置1
から端末装置2への機能使用権指示情報の伝送は、通信
を使用して行うことも可能である。
【0043】モデル1やモデル2のシステムにより、端
末装置の機能の有効活用を図ることができる。例えば、
デジタル放送のチャンネル数が増大すると、従来のよう
に全てのチャンネルに対応するボタンをリモコン上に搭
載することは不可能になる。このような状況下では、受
信装置の出荷段階でチャンネルに対応付けられているA
群のボタンと、ユーザが購入後に適宜チャンネルとの対
応付けを行うB群のボタンとが併存するリモコンなどが
考えられる。そうした場合、B群のボタンに関してユー
ザが積極的な使用目的を持たないときでも、B群のボタ
ン、またはその一部のボタンの機能に対する使用権を、
仲介者を介してサービス提供者に譲渡することにより、
B群のボタンを有効に活用することが可能になる。この
とき、サービス提供者は、B群の一つのボタンを、自社
の情報だけが視聴できる機能として買い取り、その代償
として、自社製品の割引券を毎月発行すると云ったメリ
ットをユーザに与える。
【0044】また、受信装置が2つのチューナを備えて
おり、ユーザはこれらのチューナを使って2チューナが
必要な一般放送を視聴しているとする。しかし、ユーザ
は1チューナで受信できる一般放送を視聴するだけで良
いと考えた場合に、残りの1チューナの使用権を譲渡す
ることにより、そのチューナの有効活用を図ることがで
きる。このとき、ユーザは、このチューナの使用権を、
仲介者を介して、あるサービス提供者に売ることによ
り、そのサービス提供者が提供する有料放送を無料で見
ることができる。一方、サービス提供者は、使用権を購
入したチューナを優先的に使用できるため、自社のコン
テンツを、そのチューナを使ってユーザの受信装置に確
実に放送することができる。また、受信装置のHDDの
使用権を仲介者を介して購入した場合には、受信装置に
自社コンテンツを確実に蓄積させることが可能になる。
【0045】また、例えば、ユーザが受信装置に新たに
20GBのHDDを増設し、その内、5GBはユーザ自
身で使うことはないと考えた場合、その5GBのHDD
の使用権を譲渡することにより、増設したHDDを有効
に活用できる。ユーザは、仲介者を介して、サービス提
供者に5GBのHDDを自由に使う権利を売り、サービ
ス提供者は、その5GBのHDDを使って自社のコンテ
ンツを蓄積させることができる。サービス提供者は、5
GBのHDDの使用権を購入した代償として、ユーザが
その5GBのHDDに蓄積されたコンテンツを視聴した
分だけ、サービス提供者が提供するその他のサービスを
視聴するためのクーポンを与える。
【0046】また、テレビ画面上の表示領域を部分的に
制御できる受信装置があり、テレビ画面をA、B、C、
Dの4つの領域に幾何学的に分割し、A領域にはチャン
ネルA、B領域にはチャンネルB、C領域にはチャンネ
ルC、D領域にはチャンネルDと云うように各領域ごと
に表示する対象(チャンネルなど)を設定できる場合を
想定する。このとき、ユーザはA領域に表示する権利
(使用権)を譲渡または貸与することにより、受信装置
の画面領域を有効に活用することができる。ユーザは、
A領域を自由に使う権利を仲介者を通してサービス提供
者に売る。この使用権を購入したサービス提供者は、そ
の受信装置のA領域に自社のコンテンツ(CMなど)を
独占的に表示することができる。ユーザは、その代償と
して、サービス提供者が提供する有料コンテンツを画面
領域のB、C、D領域に表示する場合に、通常価格より
格安な料金で提供して貰うことができる。
【0047】このように、端末装置の機能の使用権を売
買することによる実用的効果は大きい。
【0048】<モデル3>図9は、端末装置2の各機能
の使用権を仲介者が保有し、視聴者が希望する機能の使
用権を視聴者に販売し、提供者が希望する機能の使用権
を提供者に販売するモデルを示している。このモデルで
は、視聴者は、モデル1、2の提供者と同じ立場で、端
末装置2の機能の使用権を提供者と競って取得する。あ
るいは、視聴者が始めに端末装置2の機能の使用権を買
い取り、その後、視聴者が買い取らない機能だけを提供
者が競って取得する場合や、先に提供者が端末装置2の
機能を買い取り、その後、視聴者が端末装置2の残りの
機能を買い取る場合なども有り得る。
【0049】仲介者は、視聴者に、機能の使用権を除
いて、端末装置2を販売する。端末装置2の機能の使用
権は仲介者が保有する。仲介装置3は、各端末装置2に
おける使用権をデータベース化して管理する。 仲介者は、視聴者に提供可能な機能を提示するため、
仲介装置3から、端末装置2に対して、機能通知情報
(図3)を渡す。 視聴者は、機能通知情報をもとに希望する機能を選択
し、端末装置2から仲介装置3に機能取得要求情報(図
7)を送る。
【0050】仲介装置3は、端末装置2や提供装置1か
ら受け取る機能取得要求情報を管理し、使用権の販売先
を決める。 仲介装置3から、視聴者への販売が決まった機能に関
する機能使用権通知情報(図5)を端末装置2に渡す。
端末装置2は、機能使用権通知情報をもとに自ら機能指
示情報(図4)を作成する。
【0051】一方、仲介者から提供者への端末装置2の
使用権の譲渡・貸与は、モデル1またはモデル2と全く
同じに行われる。図9では、このフローを文字に下線を
付して表示している。
【0052】このモデルでは、仲介者が視聴者に対して
端末装置本体を廉価で販売することが可能になる。視聴
者は、購入した端末装置の必要な機能の使用権だけを購
入すれば良いことになる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の機能使用権流通システムは、端末装置の機能の有効活
用を図ることができる。
【0054】サービス提供者は、この流通システムを通
じて、家庭や企業などに設置されている端末装置の機能
を個別に優先的に利用することが可能になる。その結
果、サービス提供者は、新たなサービスを開始したり、
サービスを拡張する場合の事業展開が容易になる。こう
してサービス事業の基盤が整備されることによって、新
しいサービスが次々と生み出され、視聴者は多様なサー
ビスを享受することが可能になる。
【0055】また、視聴者は、所有する端末装置の機能
に設定した使用権を譲渡することにより経済的なメリッ
トを受けることができる。視聴者が端末装置に対して独
自に機器を増設し機能を拡張した場合でも、その機能の
使用権を譲渡して利益を上げることができる。また、仲
介者は、新たなビジネスを展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における機能使用権流通シス
テムのモデル1を示す図、
【図2】実施形態の権利証のデータ構成を示す図、
【図3】実施形態の機能通知情報のデータ構成を示す
図、
【図4】実施形態の機能指示情報のデータ構成を示す
図、
【図5】実施形態の機能使用権通知情報のデータ構成を
示す図、
【図6】実施形態の機能使用権指示情報のデータ構成を
示す図、
【図7】実施形態の機能取得要求情報のデータ構成を示
す図、
【図8】実施形態の機能使用権流通システムのモデル2
を示す図、
【図9】実施形態の機能使用権流通システムのモデル3
を示す図である。
【符号の説明】
1 提供装置 2 端末装置 3 仲介装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 和弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA02 BB58 GG00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置の機能を使用する使用権を設定
    し、前記使用権の流通を図る機能使用権流通システムで
    あって、 端末装置と、前記端末装置を通じて視聴者にサービスを
    提供する提供装置と、前記端末装置の前記使用権を仲介
    する仲介装置とを備え、 前記仲介装置は、前記端末装置の使用権を、前記端末装
    置の所有権と切り離して仲介することを特徴とする機能
    使用権流通システム。
  2. 【請求項2】 前記使用権は、前記端末装置の機能を優
    先して使用する権利であり、前記端末装置の機能ごと、
    または、前記端末装置の機能のグループごとに設定され
    ることを特徴とする請求項1に記載の機能使用権流通シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記使用権は、期間を限定して設定され
    ることを特徴とする請求項2に記載の機能使用権流通シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記端末装置が、前記使用権の譲渡を示
    す機能使用権通知情報を前記仲介装置に送り、前記仲介
    装置が、保有する前記使用権の内容を示す機能通知情報
    を前記提供装置に送り、前記提供装置が、前記使用権の
    取得要求を示す機能取得要求情報を前記仲介装置に送
    り、前記仲介装置は、送られて来た前記機能取得要求情
    報に基づいて前記使用権の仲介先のサービス提供者を決
    定することを特徴とする請求項1に記載の機能使用権流
    通システム。
  5. 【請求項5】 前記使用権の仲介先のサービス提供者
    に、前記使用権が譲渡されることを特徴とする請求項4
    に記載の機能使用権流通システム。
  6. 【請求項6】 前記使用権の仲介先のサービス提供者
    に、前記使用権が貸与されることを特徴とする請求項4
    に記載の機能使用権流通システム。
  7. 【請求項7】 前記端末装置の機能に対する指示が、前
    記使用権の譲渡または貸与を受けたサービス提供者の前
    記提供装置から、前記仲介装置を介して、前記端末装置
    に送られることを特徴とする請求項5または6に記載の
    機能使用権流通システム。
  8. 【請求項8】 前記端末装置の機能に対する指示が、前
    記使用権の譲渡を受けたサービス提供者の前記提供装置
    から前記端末装置に送られることを特徴とする請求項5
    に記載の機能使用権流通システム。
  9. 【請求項9】 前記提供装置は、前記端末装置の機能に
    対する指示を、放送または通信を使用して前記端末装置
    に送ることを特徴とする請求項8に記載の機能使用権流
    通システム。
  10. 【請求項10】 前記端末装置は、前記使用権が有効で
    あるか否かを判定し、前記使用権が有効であるとき、前
    記機能に対する指示に従うことを特徴とする請求項7、
    8または9に記載の機能使用権流通システム。
  11. 【請求項11】 前記仲介装置が、保有する前記使用権
    の内容を示す機能通知情報を前記端末装置に送り、前記
    端末装置が、前記使用権の取得要求を示す機能取得要求
    情報を前記仲介装置に送り、前記仲介装置は、送られて
    来た前記機能取得要求情報に基づいて、前記端末装置へ
    の前記使用権の譲渡または貸与を決定することを特徴と
    する請求項1に記載の機能使用権流通システム。
  12. 【請求項12】 提供装置から提供されるサービスを視
    聴者に提示する端末装置において、 端末装置の機能を使用する使用権が、前記端末装置の所
    有権と切り離して、譲渡または貸与されていることを特
    徴とする端末装置。
  13. 【請求項13】 前記機能に対する指示が、前記使用権
    を示す情報とともに伝えられたとき、前記使用権の有効
    性を確認した後、前記指示に従うことを特徴とする請求
    項12に記載の端末装置。
  14. 【請求項14】 端末装置を通じて視聴者にサービスを
    提供する提供装置において、 前記端末装置の機能を使用する使用権の譲渡または貸与
    を受ける処理と、譲渡または貸与を受けた前記使用権に
    基づいて端末装置の機能に対する指示を行う処理と、前
    記機能を使用するサービスを前記端末装置を通じて視聴
    者に提供する処理とを行うことを特徴とする提供装置。
  15. 【請求項15】 前記使用権の譲渡または貸与を受ける
    処理を、前記使用権を仲介する仲介装置との間で行うこ
    とを特徴とする請求項14に記載の提供装置。
  16. 【請求項16】 端末装置の機能を使用する使用権の流
    通を仲介する仲介装置において、 前記使用権を保有する端末装置の機能を、前記端末装置
    を通じてサービスを提供するサービス提供者の提供装置
    に提示し、前記提供装置から送られた前記使用権の取得
    要求を受けて、前記使用権の譲渡または貸与先のサービ
    ス提供者を決定することを特徴とする仲介装置。
  17. 【請求項17】 前記使用権を仲介した端末装置の機能
    の使用状態を管理し、前記使用権を譲渡または貸与した
    サービス提供者から前記機能に対する指示を受けて、前
    記端末装置に、その指示を伝えることを特徴とする請求
    項16に記載の仲介装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244492A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Yukihiko Takada 電気自動車販売促進支援装置および支援方法

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