JP2002149599A - 共用ストレージを備えた計算機システム - Google Patents

共用ストレージを備えた計算機システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のユーザが複数の計算機を共用するシス
テムにおいて、ユーザが任意の計算機から自分専用の環
境やデータを使用可能な集中ストレージシステムを提供
する。 【解決手段】 複数のユーザが共用する複数の計算機2
a〜2nと、複数の計算機2a〜2nによって共有され
るストレージ1とをファイバチャネル5a〜5n及びフ
ァイバチャネル接続手段3で接続し、各ユーザ専用の論
理ボリューム7a〜7nをストレージ1に定義する。各
ユーザには、各ユーザに割り当てたWWN情報を格納し
たICカード8a〜8nを与えておく。ユーザAが計算
機2aを使用する際、計算機2aは、ICカード8aか
らWWN情報を読み出し、自分のWWN情報を書き替え
る。ストレージ1は、計算機2aから通知されるWWN
情報を使って、計算機2aが、ユーザA用のLUにのみ
にアクセスできるよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の計算機に直
接接続され、共有されるストレージを備えた計算機シス
テムに関し、特に、このような計算機システムの運用管
理方法および運用形態に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のユーザが複数のクライアント計算
機を用いて業務処理等を行う計算機システムは、クライ
アント計算機システムと呼ばれる。従来、クライアント
計算機システムは、パーソナルコンピュータ(PC)や
ワークステーション(WS)等、単独ですべての計算処
理を実行できる機能を備えた計算機を用いて構築されて
いた。このようなクライアント計算機システムで用いら
れるクライアント計算機は、一般に、ローカルなハード
ディスク装置に、OS(オペレーティングシステム)、
アプリケーションプログラム、ユーザデータ等を格納し
ている。
【0003】このようなクライアント計算機システムを
複数のユーザが使用するにあたって、一人に一台のクラ
イアント計算機が設けられていれば、各人が専用の環境
を所持することができる。ここでいう環境とは、OSの
設定や、プリンタ、ネットワークの設定、さらには、ア
プリケーションプログラムの設定、グラフィック画面の
設定、ユーザのデータを保存するディスク装置やテープ
装置等の構成など、ハードウェア、ソフトウェアの各種
の設定及びデータまで含めた計算機の状態のことをい
う。一人に一台の専用クライアント計算機が設けられて
いれば、各ユーザが、その好みや所有するハードウェ
ア、ソフトウェアの構成に応じて、環境を構築すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、各ユー
ザに専用の計算機が割り当てられておらず、複数のユー
ザで複数の計算機を共用し、ユーザは空いている任意の
計算機を使うような場合には、ユーザが利用できる環境
は制限されたものになる。例えば、アプリケーションプ
ログラムの操作設定や、グラフィック画面の設定に、ユ
ーザの好みを反映させられなかったり、自分のデータを
格納するための専用のディスク装置がなかったりする。
【0005】このような構成では、データの一元管理が
特に問題となる。すなわち、ユーザは、計算機の空き状
態に応じて、複数の異なる計算機を利用することになる
ため、ユーザの利用するデータは、各計算機のローカル
ディスクに分散して配置されることになってしまい、バ
ージョンの管理や、バックアップ等の保守管理に多大な
手間が発生する。
【0006】このように、従来のクライアント計算機シ
ステムでは、複数のクライアント計算機を複数のユーザ
で共用する場合、計算機環境を個人の好みや要求に従い
パーソナライズすることができず使いにくいという問題
がある。また、個人のデータが複数のクライアント計算
機のローカルディスクに分散し、管理が困難になるとい
う問題がある。
【0007】このような場合、システム内にファイルサ
ーバを設置し、ファイルサーバが有する記憶装置に各ユ
ーザ専用のパーティションを作成し、これをネットワー
ク経由でクライアント計算機にマウントして使用すれ
ば、あたかもローカルディスク装置がクライアント計算
機に接続してあるかのように使用することができる。
【0008】このように、システム内にファイルサーバ
を設けると、データが一元化されるので管理は容易にな
るが、ファイルサーバが必要とされる分、コストが上昇
する。また、ディスクアクセスの際に、ネットワークや
ファイルサーバを経由することになるため、そのオーバ
ヘッドにより性能が低下する。さらには、多数のクライ
アントからのディスクアクセスが発生し、ネットワーク
やサーバの負荷が上昇するという問題がある。
【0009】一方、近年、教育機関においても、計算機
システムが利用されるようになってきており、今後、情
報インフラの整備が進むものと考えられる。しかし、教
育機関において、上述したようなクライアント計算機シ
ステムを適用する場合、以下のような問題が発生しう
る。
【0010】教育機関においては、一般に、全学生用に
計算機を提供することは、非現実的である。従って、全
学生が一定の台数の計算機を共用することになる。
【0011】しかし、学生は、専攻等によって、カリキ
ュラムが異なり、使用する教材も多種多様である。従っ
て、同一の計算機を共用しつつ、カリキュラム等に応じ
て、異なる環境(例えば、理系の学生と文系の学生とで
異なるOS環境)が提供できることが望ましい。
【0012】従来、時間ごとにカリキュラムが異なる場
合には、各時間の合間の休み時間等に、管理者等が各ク
ライアント計算機のローカルディスクに、次の時間の受
講者に応じたアプリケーションやデータ等のインストー
ル作業を行う必要があった。
【0013】本発明の目的は、複数のユーザが複数の計
算機を共用するシステムにおいて、ユーザが計算機を選
ぶことなく自分専用の環境やデータを使用することがで
きる計算機システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る計算機シス
テムは、複数の計算機と、当該複数の計算機により共用
される記憶装置とを備える。
【0015】そして、前記計算機は、ユーザ情報保持媒
体から、各ユーザに一意に割り当てられた識別情報を読
み出す手段と、読み出した識別情報を前記記憶装置に送
信する手段とを備える。また、前記記憶装置は、各ユー
ザ毎に割り当てられた論理ボリュームと、前記識別情報
と論理ボリュームとの関係を管理する論理ボリューム管
理テーブルと、前記計算機から送られてきた識別情報と
論理ボリューム管理テーブルとに基づいて、各論理ボリ
ュームへのアクセス制御を行う手段とを備える。
【0016】この場合において、前記計算機と前記記憶
装置とは、ファイバチャネルにより接続されており、前
記計算機は、ファイバチャネルの接続制御を行うための
ファイバチャネルインタフェース部を備え、当該ファイ
バチャネルインタフェース部は、当該ファイバチャネル
インタフェース部を識別するためのワールド・ワイド・
ネーム情報を保持しており、前記ユーザ情報保持媒体
は、前記識別情報として、ユーザに割り当てられたワー
ルド・ワイド・ネーム情報を保持するようにしてもよ
い。そして、前記計算機は、前記ユーザ情報保持媒体か
らをワールド・ワイド・ネーム情報を読み出し、読み出
したワールド・ワイド・ネーム情報で、前記ファイバチ
ャネルインタフェース部に保持していたワールド・ワイ
ド・ネーム情報を書き替えるようにしてもよい。
【0017】また、以上の場合において、前記ユーザ情
報保持媒体は、当該媒体を保持しているユーザを認証す
るための認証手段と、前記識別情報の読み出しを制御す
る手段とを備え、当該媒体を保持しているユーザが正当
なユーザであることが確認できた後に、前記識別情報の
読み出しを許可するようにしてもよい。
【0018】本発明に係る教育用カリキュラム提供シス
テムは、教育機関における複数の分野を専攻する学生を
対象とする。
【0019】そして、前記学生によって共用される複数
の計算機と、当該複数の計算機により共用される記憶装
置とを備え、本システムを利用する各学生には、各学生
に一意に割り当てられた識別情報を格納したユーザ情報
保持媒体が与えられる。
【0020】また、前記計算機は、前記ユーザ情報保持
媒体から、前記識別情報を読み出す手段と、読み出した
識別情報を前記記憶装置に送信する手段とを備える。前
記記憶装置は、各学生毎に割り当てられた論理ボリュー
ムと、前記識別情報と論理ボリュームとの関係を管理す
る論理ボリューム管理テーブルと、前記計算機から送ら
れてきた識別情報と論理ボリューム管理テーブルとに基
づいて、各論理ボリュームへのアクセス制御を行う手段
とを備え、各論理ボリュームには、各学生が専攻する分
野に応じたソフトウェアが格納される。
【0021】この場合において、前記記憶装置を管理す
るための管理コンソールを更に備え、当該管理コンソー
ルにより、各論理ボリュームに対して、提供するカリキ
ュラムに応じたソフトウェアを一括してインストールす
るようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明が適用される集中ストレー
ジシステムの構成を示す図である。
【0024】同図に示すように、本システムは、複数の
計算機2(2a〜2n)と、記憶装置(以下では、スト
レージと呼ぶ)1と、管理コンソール4と、ファイバチ
ャネル接続手段3と、無停止電源9とを備える。
【0025】本システムでは、利用者(ユーザ)毎に専
用の計算機を割り当てるのではなく、複数の計算機2a
〜2nを、本システムを利用する複数の利用者によって
共用させる。
【0026】ストレージ1は、すべての計算機2(2a
〜2n)により共用されるもので、例えば、ハードディ
スク装置によって構成される。
【0027】計算機2は、例えば、CPU、メモリ、I
/Oインタフェース等を備えたPCやWSである。
【0028】ファイバーチャネル接続手段3は、計算機
2及びストレージ1を、ファイバチャネル5a〜5nに
より相互に接続するもので、例えば、ファイバーチャネ
ル・ハブによって構成される。
【0029】管理コンソール4は、ストレージ1を管理
するためのものであり、ストレージ1と管理コンソール
4とは、通信手段6を介して、相互に通信することがで
きる。
【0030】無停止電源9は、停電によるシステムダウ
ンを防止するためのバックアップ電源であり、電力供給
線10によって、本システムの構成要素に対して、電力
を供給する。なお、無停止電源9は、ストレージ1内に
搭載されていてもよい。
【0031】本システムにおいては、本システムを利用
する各ユーザにICカード8(8a〜8n)が与えられ
る。ICカード8は、そのICカード8が発行されたユ
ーザに関する情報(ユーザ個人情報、暗証番号等の認証
情報、後述するWWNサブセット情報等)を記憶する記
録媒体である。ICカード8は、各ユーザ毎にユニーク
(一意)な認証情報等が記憶されており、各ユーザが本
システムの利用を開始する際に、各ユーザを認証するた
め等に使われる。
【0032】ストレージ1は、ストレージ1の内部に定
義・作成された複数の論理ユニット(Logical Unit:L
U)7a〜7nを備える。論理ユニットとは、PCやW
S等とストレージを接続するインタフェース(I/F)
であるSCSI(Small Computer System Interface)
の仕様において定義された名称であり、論理ボリューム
と同義である。
【0033】本実施形態においては、I/Fはファイバ
チャネルで、そのプロトコルはSCSIであるとして、
論理ボリュームのことを単にLUと呼ぶことにする。ま
た、LUを識別するための番号のことをLUN(Logica
l Unit Number)と呼ぶ。そして、各LUは、本システ
ムを利用する各ユーザ専用に定義されるものとする。す
なわち、各ユーザは、自分専用のLUが割り当てられ
る。
【0034】次に、本システムを構成する各構成要素の
詳細について説明する。
【0035】まず、計算機2の構成について説明する。
【0036】図2は、計算機2の構成を示す図である。
【0037】同図に示すように、計算機2は、中央制御
手段21と、ファイバチャネルI/F制御ボード22
と、入出力手段23と、ユーザ情報認証手段24と、メ
モリ25とを備える。
【0038】中央制御手段21は、計算機2の全体の制
御を行うものである。
【0039】ファイバチャネルI/F制御ボード22
は、ファイバチャネルの接続、制御を行うために、計算
機2に搭載されたものである。
【0040】入出力手段23は、計算機2を利用するユ
ーザが情報を入力したり、出力したりするために使用す
るものであり、例えば、キーボードやマウス、CRTデ
ィスプレイや液晶ディスプレイ等によって構成される。
【0041】ユーザ情報認証手段24は、ユーザ認証を
行う際に、入出力手段23から入力されるユーザ認証情
報(パスワード情報)をICカード8に送ったり、IC
カード8からWWNサブセット情報を読み出したりする
ためのものである。
【0042】メモリ25は、計算機2の主記憶であり、
例えば、DRAMによって構成される。メモリ25は、
中央制御手段21が各種制御を実行するために必要なプ
ログラムやデータ、例えば、ユーザ管理プログラム25
1やWWN情報変更プログラム252等を格納する。
【0043】ユーザ管理プログラム251は、中央制御
手段21により実行されるプログラムであり、ユーザが
計算機2の使用を開始する際に、認証処理等を行うため
のプログラムである。ユーザ管理プログラム251は、
計算機2がPCの場合、例えば、PCの機能を拡張する
プログラムである拡張BIOSとして実装することがで
きる。また、計算機2がWSの場合には、例えば、初期
化プログラムの一部として実装することができる。
【0044】WWN情報変更プログラム252は、中央
制御手段21により実行されるプログラムであり、IC
カード8に格納されているWWNサブセット情報を使っ
て、各計算機2に搭載されているファイバチャネルI/
F制御ボード22に格納されているWWN情報を変更す
るためのプログラムである。
【0045】ファイバチャネルI/F制御ボード22
は、ファイバチャネルI/F制御手段27と、ファーム
ウェアメモリ28とを備える。
【0046】ファイバチャネルI/F制御手段27は、
ストレージ1と計算機2とを接続するファイバチャネル
の制御を行う。
【0047】ファームウェアメモリ28は、中央制御手
段21がファイバチャネルI/F制御手段27を制御す
るために必要なプログラムやデータを格納するためメモ
リであり、例えば、フラッシュメモリによって構成され
る。ファームウェアメモリ28には、例えば、ブートア
ップ制御プログラム29やワールド・ワイド・ネーム
(World Wide Name:WWN)情報30が保持される。
【0048】ブートアップ制御プログラム29は、スト
レージ1の所望のLUからOS等をロードする際に、中
央制御手段21が実行するプログラムであり、ファイバ
チャネルI/F制御手段27を制御するためのプログラ
ムである。
【0049】ブートアップ制御プログラム29は、例え
ば、拡張BIOSとして実装される。計算機2がPC以
外の場合、拡張BIOSというプログラムは存在しない
ので、ブートアップ制御プログラム29は、メモリ25
に位置される。本実施形態では、計算機2はPCであ
り、ブートアップ制御プログラム29は、拡張BIOS
であるとして説明する。
【0050】WWN情報30は、ファイバチャネルI/
F制御手段27を識別するために設けられた世界で唯一
な名称の情報である。
【0051】なお、本実施形態では、ファイバチャネル
I/F制御ボード22を計算機2に搭載する構成を採っ
ているが、当然のことながら、本ボード22に搭載され
るファイバチャネルI/F制御手段27およびメモリ2
8を、計算機2の内部に直接実装してもよい。
【0052】次に、ストレージ1の構成について説明す
る。
【0053】図3は、ストレージ1の構成を示す図であ
る。
【0054】同図に示すように、ストレージ1は、中央
制御手段31と、ファイバチャネルI/F制御手段32
と、メモリ33と、通信制御手段38と、複数の論理ユ
ニット(LU)370〜374とを備える。
【0055】中央制御手段31は、ストレージ1の全体
制御を司るものである。
【0056】ファイバチャネルI/F制御手段32は、
ファイバチャネル5dへの接続と、その制御を行うもの
である。
【0057】メモリ33は、中央制御手段31がストレ
ージ1の内部制御を行うためのプログラムやデータ等を
格納するため記憶手段である。メモリ33には、例え
ば、LU定義プログラム36と、LUN管理テーブル3
4と、アクセス制御プログラム35とが格納される。
【0058】通信制御手段38は、通信手段6を介した
管理コンソール4との間の通信を制御するためのもので
ある。
【0059】LU370〜374は、上位装置(計算
機)から見える論理的なボリュームであり、物理的なデ
ィスク装置の記憶空間の一定領域に構成される。
【0060】LU定義プログラム36は、中央制御手段
31が実行するプログラムであり、複数のLU370〜
374を定義・作成するためのプログラムである。
【0061】LUN管理テーブル34は、ストレージ1
内に設けられたLU370〜374を中央制御手段31
が管理するために用いられるテーブルである。
【0062】アクセス制御プログラム35は、中央制御
手段31により実行されるプログラムであり、LUN管
理テーブル34の情報に従って、各LU370〜374
へのアクセスの制御や、アクセスが許可される場合に、
LU370〜374に対するリード・ライトアクセスの
制御を行うためのプログラムである。
【0063】次に、管理コンソール4の構成について説
明する。
【0064】図4は、管理コンソール4の構成を示す図
である。
【0065】同図に示すように、管理コンソール4は、
中央制御手段41と、入出力手段42と、通信制御手段
43と、メモリ44と、ローカルディスク47とを備え
る。
【0066】中央制御手段41は、管理コンソール4全
体の制御を行う。入出力手段42は、管理者が管理コン
ソール4を操作するためのものである。通信制御手段4
3は、通信手段6を介して、ストレージ1へ各種設定を
行うための通信を行うためのものである。
【0067】メモリ44は、中央制御手段41が実行す
るプログラムや利用するデータ等を格納するメモリであ
る、メモリ44には、例えば、LUN管理プログラム4
6が格納される。LUN管理プログラム46は、中央制
御手段41により実行されるプログラムであり、ストレ
ージ1と通信して、LUを定義・作成するためのプログ
ラムである。
【0068】ローカルディスク47は、管理コンソール
4のOSやプログラム等を格納する内蔵ディスクであ
る。
【0069】次に、本実施形態における計算機システム
について、さらに詳細に説明する。
【0070】まず、本実施形態におけるLUについて説
明する。LUはストレージの上位計算機から見たときの
論理的なボリュームである。上位計算機は1つのLUを
1台のストレージとして認識する。
【0071】ストレージ1は、その内部を複数の領域に
分割し、分割したそれぞれの領域をLUとして定義、構
築することができる。これを内部LUと呼ぶことにす
る。ストレージ1では、内部LUを管理するため、各L
Uに対して、0から始まる整数でシリアル番号が付けら
れる。この番号を内部LUNと呼ぶ。内部LUNは、ス
トレージ1の内部で一意な番号である。
【0072】一般に、PC等の上位計算機は、OSのブ
ート時に接続されているストレージをサーチしてLUを
検出する。このときのサーチ処理は、例えば、次のよう
にして行われる。すなわち、LUNは連続で存在すると
仮定し、LUNを0から順にサーチし、ある番号が存在
しない場合は、それ以降にはLUNは存在しないと判断
して、その番号以降のサーチは行わない。このようなサ
ーチ処理を行うことにより、サーチ時間を短縮すること
ができる。
【0073】本実施形態においても、計算機2は、この
ようなサーチ処理を行うものであると仮定する。この場
合、各LUに付けられた内部LUNをそのまま各上位計
算機に割り当てるとすると、内部LUNが0以外のLU
を割り当てられた計算機は、このLUを検出できないこ
とになってしまう。そこで、すべての計算機に対し、0
から始まる連続番号のLUNを持つLUを割り当てるこ
とが必要になる。本実施形態では、ストレージ1は、各
計算機2毎に、各計算機2が使用するLUのLUNがす
べて0から始まる連続した番号になるよう再定義する。
【0074】すなわち、各計算機2から認識されるLU
を仮想LU、仮想LUに割り当てるLUNを仮想LUN
とし、仮想LU(仮想LUN)と内部LU(内部LU
N)とを区別する。そして、内部LUNと仮想LUNと
の対応関係は、ストレージ1が備えるLUN管理テーブ
ル34により管理する。
【0075】図5は、LUN管理テーブル34の構成例
を示す図である。
【0076】同図に示すように、LUN管理テーブル3
4には、ポート番号、ターゲットID(Target ID)、
仮想LUN、内部LUN、WWN、S_ID及び属性が
格納される。
【0077】ポート番号は、ストレージ1が備えるファ
イバチャネル接続ポートの番号である。本実施形態で
は、ポート数は1個であるので、一律0が格納される。
【0078】ターゲットIDは、上位計算機との接続I
/Fにおいて、ストレージ1に割り当てられる識別子
(ID)である。本実施形態のように、上位計算機との
接続I/Fがファイバチャネルの場合には、各ポート毎
に唯一のD_ID(DestinationID)を備えるが、ポート
番号の項があるので省略してもよいし、ファイバチャネ
ルの初期化時に決定したD_IDを格納しても良い。S
CSIの場合には、同一ポートに複数のIDを備えるこ
とができるので、そのときの各LUNの属するターゲッ
トIDを格納する。本実施形態では、ターゲットIDは
未使用とし、ターゲットIDの欄には一律0を格納す
る。
【0079】仮想LUN及び内部LUNは、各ユーザに
割り当てたLUの内部LUNと各計算機2a〜2nから
認識される仮想LUNとの対応関係を示す。図5では、
内部LUN「0」は仮想LUN「0」として、また内部
LUN「5」も仮想LUN「0」として定義されてい
る。両者はともに仮想LUN「0」として定義されてい
るが、それぞれ使用できるユーザが異なる。
【0080】WWNは、各計算機2a〜2nのファイバ
チャネルI/F接続手段27を特定する情報であるワー
ルド・ワイド・ネームである。ファイバチャネルのポー
トとポートの接続関係を確立するポートログイン処理の
際に、各計算機2a〜2nのWWNがストレージ1に通
知される。
【0081】S_IDは、ファイバチャネルのフレーム
ヘッダに格納されるID情報であり、フレームを作成し
たソース(イニシエータ)を識別するIDである。S_
IDは、ファイバチャネルの初期化の際に、動的に割り
当てられる。先に述べたWWNは初期化の際に交換され
た各ファイバチャネルポートにより一意に設定される値
であるが、WWNとS_IDの関連づけを行うことで、
フレーム毎にWWNを調べなくてもS_IDのみ検査す
ることで上位計算機を特定できるようになる。
【0082】属性は、各LUの所有属性を示す。「専
有」は、一人のユーザにより専有されるLUであること
を示す。「共有」は複数のユーザにより共有されるLU
であることを示す。本実施形態では、各LUはある一人
のユーザにより専有されるものとする。
【0083】前述したように、本実施形態では、システ
ムを使用するユーザに、各ユーザの認証情報等を保持す
る記憶媒体として、ICカード8を発行する。
【0084】ICカード8を保有するユーザは、任意の
計算機2を使用できるものとする。ICカード8を保有
するユーザは、自分が使用する環境を格納したLUをそ
れぞれ一つ以上持つことができる。以下の説明では簡単
のため、各ICカード8に対して、専用のLUが一つず
つ割り当てられているものとして説明する。
【0085】本実施形態では、各ユーザに一つのWWN
を割り当て、そのWWNとLUの対応関係をストレージ
1において管理することで、間接的にユーザとLUの対
応付けを管理する。
【0086】個人認証用のICカード8には、予め、ユ
ーザ名等の個人情報や、個人認証用のパスワード、各ユ
ーザに割り当てられたWWNの情報等が格納されて、各
ユーザに交付される。パスワードは、後でユーザ自身が
変更可能である。
【0087】次に、LUの作成方法について説明する。
前述したように、本システムにおいては、各ユーザに1
つのLUが割り当てられる。各ユーザ毎のLUの作成
は、管理者が管理コンソール4を用いてストレージ1と
通信することで行われる。
【0088】管理者は、管理コンソール4において、L
UN管理プログラム46を実行し、まず、LUを作成す
る物理ディスク装置を選択する。次に、LUの容量と、
LUの内部LUN、仮想LUN、ポート番号、ターゲッ
トID、そのLUのユーザに割り当てたWWN、属性を
指定する。
【0089】指定された設定情報は、通信手段6を介し
て、ストレージ1に転送される。
【0090】ストレージ1は、設定情報を受信すると、
LU定義プログラム36を起動する。LU定義プログラ
ム36は、指定された物理ディスク装置に、指定された
容量のLUを作成する。そして、LU管理テーブル34
に、ポート番号、ターゲットID、仮想LUN、内部L
UN、WWN、属性を登録する。
【0091】以上のようにして、各ユーザ毎に、LUが
作成される。
【0092】次に、ICカード8を保持したユーザが計
算機2を使用し、そのユーザ専用のLUを使用する手順
について説明する。
【0093】図6は、本手順の流れを示すフローチャー
トである。
【0094】同図に示すように、まず、ユーザは、その
ときに未使用であった任意の計算機2の電源をONにす
る(S1800)。これに応じ、計算機2のユーザ管理
プログラム251が起動される(S1801)。
【0095】ユーザ管理プログラム251は、起動され
ると、セキュリティ確保のため、パスワードの入力を求
める。これに応答して、ユーザがパスワードを入出力手
段23を用いて入力する(S1802)。ユーザ管理プ
ログラム251は、入力されたパスワードを、ユーザ情
報認証手段24を介してICカード8に送り、ICカー
ド8を使って、現在のユーザが正規のユーザである否か
を確認する(S1803)。
【0096】正規のユーザであることが確認されると、
ユーザ管理プログラム251は、WWN情報変更プログ
ラム252を起動する(S1804)。また、正規のユ
ーザであることが確認されると、ICカード8において
は、WWN情報へのアクセスが許可され、WWN情報の
読み出しが可能になる。
【0097】起動されたWWN情報変更プログラム25
2は、ICカード8に格納されているWWN情報を読み
出し、ファイバチャネルI/F制御ボード22上のメモ
リ28に格納してあるWWN情報30を、ICカード8
から読み出したWWN情報に書き換える(S180
5)。
【0098】WWN情報30の書き換えが終了すると、
WWN情報変更プログラム252は処理を終了し(S1
806)、ユーザ管理プログラム251に戻り、ユーザ
管理プログラム251も処理を終了する(S180
7)。
【0099】続いて、ブートアップ制御プログラム29
が起動される(S1808)。
【0100】中央制御手段21は、ファイバチャネルI
/F制御ボード22上のメモリ28をサーチし、ブート
アップ制御プログラム29(拡張BIOS)を検出する
と、メモリ28からメモリ25にブートアップ制御プロ
グラム29をコピーし、メモリ25上で実行する。ここ
では、プログラムの実行を高速化するため、ブートアッ
プ制御プログラム29をメモリ25にコピーして実行し
ている。
【0101】ブートアップ制御プログラム29は、起動
されると、ファイバチャネル5の初期化処理を開始する
(S1809)。この処理のなかで、ポートログインと
呼ばれる各ファイバチャネルポート間の論理的接続が実
行される。このポートログインの処理が成功すると、ポ
ート間の論理的接続関係が成立する。ポートログインに
際しては、WWNがポート名として使用される。また、
各々のポートのIDが決定する。このIDは動的に決定
され、各ポートがそれぞれ独立の番号になるように設定
される。
【0102】ストレージ1においては、中央制御手段3
1がLU定義プログラム36を起動する。LU定義プロ
グラム36は、計算機2のファイバチャネルI/F制御
手段27をひとつのファイバチャネルポートとしてWW
Nにより識別し、そのIDをS_IDとしてLUN管理
テーブル34に設定する。
【0103】ファイバチャネル5の初期化を終えると、
計算機2の中央処理手段21は、ブートアップ制御プロ
グラム29によりブートアップ処理を実施し、OSのブ
ートを行う(S1810)。
【0104】次に、ステップS1810におけるブート
アップ処理の詳細について説明する。
【0105】図7は、本ブートアップ処理の手順を示す
フローチャートである。
【0106】ブートアップ制御プログラム29は、ま
ず、ストレージ1に内蔵されるLUを検査する。そのた
め、まず、検査対象LUNに0を設定する(S110
1)。そして、検査対象LUNを有するLUに対してIn
quiryコマンドを発行する(S1102)。Inquiryコマ
ンドとは、ストレージの種類や、容量、その他の特性等
を調査するために用意されたSCSIコマンドである。
【0107】ストレージ1において、ファイバチャネル
I/F制御手段32がInquiryコマンドを受信すると、
中央制御手段31はこれを受け取り、アクセス制御プロ
グラム35を起動する(S1120)。
【0108】起動されたアクセス制御プログラム35
は、LUN管理テーブル34を参照し、計算機2が発行
したInquiryコマンドで指定された検査対象LUNを確
認する。ここで、上位計算機2から指定された検査対象
LUNは、ストレージ1からみると仮想LUNである。
アクセス制御プログラム35は、Inquiryコマンドを受
信したポート番号、指定されたターゲットID及び仮想
LUNから内部LUNの有無を確認する(S112
1)。
【0109】その結果、該当する内部LUNが存在して
いる場合、次に、Inquiryコマンドのコマンドフレーム
に内包された発行元のS_IDと、LUN管理テーブル
34に格納されたS_IDとを比較し検査する(S11
22)。その結果、S_IDが一致したならば(S11
22:Yes)、検査対象の仮想LUNは、計算機2か
らアクセスを許可されているので、「LUN有り」を示
す情報とともに該当するLUの容量やその他の特性情報
を計算機2に応答として返す(S1123)。
【0110】一方、S_IDが一致しない場合は(S1
122:No)、検査対象LUNが割り当てられたLU
は、この計算機2からのアクセスが許可されていないこ
とになるので、「LUN無し」を示す情報を計算機2に
応答として返す(S1124)。また、Inquiryコマン
ドを受信したポートのポート番号、指定されたターゲッ
トID及び仮想LUNに基づく内部LUNの有無の確認
において、対応する内部LUNが存在しない時も同様に
「LUN無し」を示す情報を応答として返す。
【0111】ストレージ1からの応答を受信すると、計
算機2のブートアップ制御プログラム29は、当該応答
が「LUN有り」を示しているか否かを判別する(S1
103)。
【0112】その結果、ストレージ1から「LUN有
り」を示す応答があった場合は(S1103:Ye
s)、ブートアップ制御プログラム29は、検査対象L
UNをインクリメントし(S1104)、次のLUNを
検索するため上記の処理S1102、S1103を繰り
返す。
【0113】そして、ストレージ1からの応答が「LU
N無し」を示すと(S1103:No)、ブートアップ
制御プログラム29は、LUNの検索を終了する(S1
105)。
【0114】次に、検索の結果、検出されたLUNのう
ち、「ブート指定LUN」に指定されたLUNを持つL
Uに格納されたブートローダをメモリ25に読み込み、
OSのブート処理を行う(S1106)。OSのブート
処理後は、アプリケーションのロード、個人固有のレジ
ストリ情報の読み出し等が行われる。
【0115】「ブート指定LUN」は、複数のストレー
ジや複数のLUNを検出した時に、どのストレージのど
のLUNからOSをブートするかを指定するものであ
り、事前に指定されている。
【0116】以上のようにして、自分用のICカード8
を保有するユーザは、任意の空いている計算機2を使用
して、このユーザ専用のLUNをその計算機2にマウン
トして使用することができる。
【0117】ストレージ1は、WWN毎にLUのアクセ
ス排他制御を行い、LUN管理テーブル34に登録され
た内部LUNとWWNの関係が成立する場合にのみアク
セスを許可する。よって、ユーザ専用のWWNを格納し
たICカード8が装着された計算機2のみから、このユ
ーザ専用のLUをアクセスすることが可能になる。
【0118】以上説明した実施形態によれば、各ユーザ
専用のLUをユーザが使用する計算機に動的にマウント
することができる。これにより、LUにそれぞれ固有の
OSやアプリケーションプログラムを格納する等のパー
ソナライズを実施でき、任意のユーザが専用の環境を維
持しながら任意の計算機を使用可能な柔軟性の高い計算
機システムを構築できる。
【0119】そして、これらのプログラムやデータを、
従来のようにサーバやネットワークを経由することな
く、ストレージから計算機に直接I/Oロードできるの
で、ネットワークやサーバに負荷をかけることがなく、
より高速なプログラムの起動、実行を実現できる。
【0120】また、各ユーザ用のOS、アプリケーショ
ンプログラム、データをすべて1台のLUに集約できる
ので、管理を容易にすることができる。
【0121】また、データ等がストレージ1に一元管理
されるので、計算機のリプレースや、計算機台数の増減
にも柔軟に対応可能となる。
【0122】また、各ユーザのアプリケーションプログ
ラムを実行したり、ユーザ用のデータを管理したりする
サーバは不要であり、システム全体のコストを低減する
こともできる。
【0123】次に、本発明による計算機システムの応用
例について説明する。
【0124】ここでは、上述した計算機システムを教育
向けのカリキュラム提供システムに適用した場合につい
て説明する。
【0125】本システムを利用する全学生がある限られ
た台数の計算機2を共用する場合に、1クラス、1カリ
キュラムに所属または登録されている学生単位毎に、管
理コンソール4により、ストレージ1内のLUに対して
のアクセス権を規定し、例えば、クラス、学科、教科毎
にグループ、領域化する。
【0126】カリキュラムを受講する学生のユーザ情
報、カリキュラムの進捗状況は、個々のユーザ毎に管理
コンソール4で一元管理される。個々のユーザの認証、
識別するための情報としては、入学時に各学生に割り当
てられる学生番号やID番号等を用いることが考えられ
る。
【0127】図8は、ある時点における教育用カリキュ
ラム提供システムの使用状況を示す図である。
【0128】本システムは、9人のユーザA〜Iが利用
するものとし、各ユーザA〜I毎に、一つのLU370
〜378が設けられている。例えば、ユーザAには、内
部LUNが「0」のLU370が割り当てられ、ユーザ
Eには、内部LUNが「4」のLU374が割り当てら
れ、ユーザIには、内部LUNが「8」のLU378が
割り当てられている。
【0129】図8に示した時点では、ユーザAは、計算
機aを使い、ユーザBは、計算機bを使い、ユーザC
は、計算機fを使い、ユーザDは、計算機eを使い、ユ
ーザEは、計算機cを使い、ユーザFは、計算機dを使
い、ユーザIは、計算機gを使っている。また、ユーザ
G、Hは、このとき、本システムを使っていない。
【0130】同図に示すように、各ユーザは、自分の使
っている計算機に、自分に割り当てられたLUをマウン
トして使用することができる。
【0131】図9は、別の時点における教育用カリキュ
ラム提供システムの使用状況を示す図である。
【0132】同図に示した時点では、ユーザAは、計算
機dを使い、ユーザBは、計算機eを使い、ユーザC
は、計算機cを使い、ユーザDは、計算機fを使い、ユ
ーザEは、計算機bを使い、ユーザFは、計算機gを使
い、ユーザIは、計算機aを使っている。また、ユーザ
G、Hは、このとき、本システムを使っていない。
【0133】同図に示すように、各ユーザは、図8とは
異なる計算機を使っているが、各ユーザは、自分の使っ
ている計算機に、自分に割り当てられたLUをマウント
して使用することができる。
【0134】また、本教育用カリキュラム提供システム
を利用することにより、進学のための塾、準学校法人の
ように、時間ごとにカリキュラムが異なる場合にも、受
講者に応じてストレージ1内に各受講者のカリキュラム
を事前に受講者ごとのLUにインストールすることで容
易に受講者のカリキュラムをストレージ1内に構築でき
る。
【0135】更に、同じカリキュラムを提供する受講者
のLUについては、ストレージ1内のコピー処理で一括
してインストールを行うことができる。従って、従来の
システムにおいてそれぞれ個別にインストール作業が発
生していたものが、管理コンソール4を用いて、容易に
行うことが可能となる。
【0136】例えば、図8及び図9において、第1時限
目にカリキュラムA51が実施され、第2時限目にカリ
キュラムB52が実施され、第3時限目にカリキュラム
C53が実施されるとする。
【0137】この場合、各カリキュラムの開始前(例え
ば、第1時限目開始前)に、例えば、まず、内部LUN
0のLU370にカリキュラムA用ソフトウェアをイン
ストールし、その後、ストレージ1内でのコピー処理を
行うことで、ユーザA〜Iに対して、容易に同じカリキ
ュラムAを提供することが可能になる。
【0138】上述した教育用カリキュラム提供システム
においては、任意の計算機2をカリキュラムに応じて複
数のユーザが使用しても、ICカード8により容易にユ
ーザと、アクセスするLU、すなわちOS、アプリケー
ションプログラム、データ等と対応づけすることが可能
となる。
【0139】これにより、例えば、専門分野毎に、OS
やアプリケーションを自由に設定することが可能とな
る。また、論文等の研究内容をデータベース化し共有の
ストレージ領域に格納することで、研究テーマに応じて
過去の文献等の活用が容易になる。
【0140】なお、上述した実施形態では、各ユーザに
1つのWWNを割り当てていたが、各ユーザに複数のW
WNを割り当てるようにしてもよい。例えば、この場
合、複数のWWNをICカード8に格納しておき、計算
機2の起動時にWWNを変更する際、どのWWNを使う
かをユーザに選択させる(例えば、所望のカリキュラム
名を入力させる)ようにすることで、各ユーザは、複数
のLUのうちから、所望のLUを選択して、所望のカリ
キュラムに応じた計算機環境を起動・実行させることが
可能になる。
【0141】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各ユーザ専用のLUをユーザが使用する計算機に
動的にマウントすることができる。これにより、LUに
それぞれ固有のOSやアプリケーションプログラムを格
納する等のパーソナライズを実施でき、任意のユーザが
専用の環境を維持しながら任意の計算機を使用可能な柔
軟性の高い計算機システムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による計算機システムの構成図であ
る。
【図2】 計算機2の構成図である。
【図3】 ストレージ1の構成図である。
【図4】 管理コンソール4の構成図である。
【図5】 LUN管理テーブル34の構成図である。
【図6】 計算機起動時の処理の流れを示す図である。
【図7】 ブートアップ処理の流れを示す図である。
【図8】 教育用カリキュラム提供システムの運用状態
(その1)を示す図である。
【図9】 教育用カリキュラム提供システムの運用状態
(その2)を示す図である。
【符号の説明】
1・・・ストレージ 2,2a〜2n・・・計算機 3・・・ファイバチャネル接続手段 4・・・管理コンソール 5,5a〜5n・・・ファイバチャネル 6・・・通信手段 7a〜7n・・・論理ユニット 8・・・ICカード 9・・・無停止電源 10・・・電源給電線 21,31,41・・・中央制御手段 22,32・・・ファイバチャネルI/F制御ボード 23,42・・・入出力手段 24・・・ユーザ情報認証手段 25,28,33,44・・・メモリ 26・・・ユーザ管理プログラム 27・・・ファイバチャネルI/F制御手段 29・・・ブートアップ制御プログラム 30・・・WWN情報 34・・・LU管理テーブル 35・・・アクセス制御プログラム 36・・・LU定義プログラム 370〜374・・・内部LUN 38,43・・・通信制御手段 46・・・LUN管理プログラム 47・・・ローカルディスク 51・・・カリキュラムA 52・・・カリキュラムB 53・・・カリキュラムC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 純 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 水野 陽一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 山本 彰 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 2C028 AA00 BA01 BA02 BB04 BC05 BD02 CA06 CA13 5B076 AA02 5B082 EA01 EA12 FA16 5B085 AA01 AC03 BG06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の計算機と、当該複数の計算機によ
    り共用される記憶装置とを備える計算機システムにおい
    て、 前記計算機は、 ユーザ情報保持媒体から、各ユーザに一意に割り当てら
    れた識別情報を読み出す手段と、 読み出した識別情報を前記記憶装置に送信する手段とを
    備え、 前記記憶装置は、 各ユーザ毎に割り当てられた論理ボリュームと、 前記識別情報と論理ボリュームとの関係を管理する論理
    ボリューム管理テーブルと、 前記計算機から送られてきた識別情報と論理ボリューム
    管理テーブルとに基づいて、各論理ボリュームへのアク
    セス制御を行う手段とを備えることを特徴とする計算機
    システム。
  2. 【請求項2】 前記計算機と前記記憶装置とは、ファイ
    バチャネルにより接続されており、 前記計算機は、ファイバチャネルの接続制御を行うため
    のファイバチャネルインタフェース部を備え、 当該ファイバチャネルインタフェース部は、当該ファイ
    バチャネルインタフェース部を識別するためのワールド
    ・ワイド・ネーム情報を保持しており、 前記ユーザ情報保持媒体は、前記識別情報として、ユー
    ザに割り当てられたワールド・ワイド・ネーム情報を保
    持しており、 前記計算機は、前記ユーザ情報保持媒体からをワールド
    ・ワイド・ネーム情報を読み出し、読み出したワールド
    ・ワイド・ネーム情報で、前記ファイバチャネルインタ
    フェース部に保持していたワールド・ワイド・ネーム情
    報を書き替えることを特徴とする請求項1に記載の計算
    機システム。
  3. 【請求項3】 前記ユーザ情報保持媒体は、 当該媒体を保持しているユーザを認証するための認証手
    段と、 前記識別情報の読み出しを制御する手段とを備え、 当該媒体を保持しているユーザが正当なユーザであるこ
    とが確認できた後に、前記識別情報の読み出しを許可す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の計算機シス
    テム。
  4. 【請求項4】 教育機関における複数の分野を専攻する
    学生を対象とする教育用カリキュラム提供システムであ
    って、 前記学生によって共用される複数の計算機と、 当該複数の計算機により共用される記憶装置とを備え、 本システムを利用する各学生には、各学生に一意に割り
    当てられた識別情報を格納したユーザ情報保持媒体が与
    えられ、 前記計算機は、 前記ユーザ情報保持媒体から、前記識別情報を読み出す
    手段と、 読み出した識別情報を前記記憶装置に送信する手段とを
    備え、 前記記憶装置は、 各学生毎に割り当てられた論理ボリュームと、 前記識別情報と論理ボリュームとの関係を管理する論理
    ボリューム管理テーブルと、 前記計算機から送られてきた識別情報と論理ボリューム
    管理テーブルとに基づいて、各論理ボリュームへのアク
    セス制御を行う手段とを備え、 各論理ボリュームには、各学生が専攻する分野に応じた
    ソフトウェアが格納されることを特徴とする教育用カリ
    キュラム提供システム。
  5. 【請求項5】 前記記憶装置を管理するための管理コン
    ソールを更に備え、 当該管理コンソールにより、各論理ボリュームに対し
    て、提供するカリキュラムに応じたソフトウェアを一括
    してインストールすることを特徴とする請求項4に記載
    の教育用カリキュラム提供システム。
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