JP2002149075A - 標識材の傾斜面取付用金具 - Google Patents

標識材の傾斜面取付用金具

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JP2002149075A
JP2002149075A JP2000341498A JP2000341498A JP2002149075A JP 2002149075 A JP2002149075 A JP 2002149075A JP 2000341498 A JP2000341498 A JP 2000341498A JP 2000341498 A JP2000341498 A JP 2000341498A JP 2002149075 A JP2002149075 A JP 2002149075A
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浩司 奥田
Hitoshi Inoue
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】あらゆる角度の傾斜面に極めて簡潔且つ容易に
標識材の取り付けを可能とする傾斜面取付金具を提供す
る 【解決手段】壁面取付部は傾斜面3にアンカーボルト4
を植設するのみで傾斜面に容易に取り付け可能とされ、
標識取付部11に穿設された2つのボルト孔と標識材2
の柱状部21に穿設された2つのボルト孔を、それぞれ
ボルトにより貫通してナットを用いて固定することで、
他の部材を必要とせず簡潔な方法にて取り付けが可能と
なり、標識取付部の下方の孔が円弧状の長孔112であ
ることから、上方の軸丸孔を軸として標識材の柱状部の
下端を円弧状に移動させることができ、標識材は角度が
自在に取り付けることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傾斜面に取り付けら
れ、固定部が柱状体である標識材の取付金具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】標識材は、例えば運転者等に運転上の情
報や道路側縁の場所を認識させるために道路周辺に垂直
に立設され、通常は路面から直接立設されるか、又は道
路周辺の壁構造物に締結手段を用いて固定されることが
多く、その様な場合には壁面に単にアンカーボルトを植
設しUバンド等を用いることで取り付けは可能であり、
特に特殊な取り付け方法や部材は必要とされない。
【0003】しかしスペースの都合等により標識材を傾
斜面に取り付ける必要が出てくる場合があり、その様な
場合には要求される傾斜面に取り付け可能に孔明けを施
した角度毎の特殊な金具を製作したり、現地で部材の角
度合わせを行い予め設置しておいたプレート等に溶接等
により固定することで標識材を垂直に立設する方法が通
常は採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、要求さ
れる角度毎に特殊な金具を製作するのでは、要求される
角度に対して各々対応する必要があり、要求された時点
から設置までに長い期間を要し、また要求に対して即時
に対応するのにそれぞれの角度毎に在庫を保有するのは
極めて非合理的なことである。
【0005】現地で角度合わせを行い、予め設置してお
いたプレート等に溶接等により標識材を固定する方法で
は、言うまでもなく煩瑣な手間が必要であり、人件費の
発生、交通規制の必要等種々の制約条件が生じる。
【0006】そこで本発明はあらゆる角度の傾斜面に極
めて簡潔且つ容易に標識材の取り付けを可能とする傾斜
面取付金具を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は標識材が取り付
けられる標識取付部の一端縁がが立ち上げられて傾斜面
に取り付けられる壁面取付部が形成された標識材の傾斜
面取付用金具であって、壁面取付部は壁面への固定用の
ボルト孔が穿設され、標識取付部には上下に2つの第1
及び第2のボルト孔が穿設されて、第2のボルト孔は第
1のボルト孔を中心とした円弧状であることを特徴とす
るものである。
【0008】壁面取付部は傾斜面にアンカーボルトを植
設するのみで傾斜面に容易に取り付け可能とされ、標識
取付部に穿設された2つのボルト孔と標識材の柱状部に
穿設された2つのボルト孔を、それぞれボルトにより貫
通してナットを用いて固定することで、Uバンド等の他
の部材を必要とせず簡潔な方法にて取り付けが可能とな
り、標識取付部の下方の第2のボルト孔が円弧状の長孔
とされていることから、上方の第1のボルト孔を軸とし
て標識材の柱状部の下端を円弧状に移動させることがで
き、標識材は角度が自在に取り付けることが可能とな
る。
【0009】本発明に係わる取付金具は、一体の板状の
部材を曲げ加工することで形成されることが好ましく、
使用する材料は木材、FRP、アルミニウム等でもよい
が、標識体にかかる風荷重、振動等に長期に亘り曝され
ることを考慮すると、強度の高い鉄鋼、ステンレス等が
好適である。鉄鋼を用いる場合には表面を亜鉛めっき、
塗装等適宜の方法により処理し腐食を防止するのが好ま
しい。また壁面取付部と標識取付部がなす角度は、壁面
の傾斜の状態及び標識材の取り付け角度を考慮して適宜
決定してよい。
【0010】壁面取付部を傾斜面に対して固定する際、
特にその方法を限定するものではなく、接着剤等を用い
た接着や、リベット止め、クランプ等を用いた締め付け
や予め埋め込む等の方法でもよいが、壁面取付部に貫通
孔を穿設し、アンカーボルトを用いて傾斜面に固定する
のが固定力、耐久性、固定の手間等を考慮すると好まし
い。
【0011】標識取付部には少なくとも2つのボルト孔
が設けられ、壁面取付部が傾斜面に取り付けられた状態
において、上方に第1のボルト孔、下方に上方の第1の
ボルト孔を円弧の中心とする円弧状の長孔である第2の
ボルト孔が穿設され、標識材の柱状の取付部には第1の
ボルト孔と第2のボルト孔との距離と同様の間隔でボル
ト孔が設けられて、それぞれがボルトにより貫通され
て、ボルトにナットを螺着することで標識材は取付金具
に固定される。更に上下のボルト孔にボルトを挿入し標
識材を仮り止めした状態で、上方の第1のボルト孔を中
心として下方の円弧状の第2のボルト孔の内でボルトを
移動させ、任意の場所で上方及び下方のボルト、ナット
を螺着して固定することで、自在の角度にて標識材が固
定可能である。また標識取付部と標識体の柱状部を貫通
させていることから、長期の使用においても振動、風圧
等によって標識材が下方へ滑り落ちてゆく恐れがなく、
滑り止め等の複雑な機構を設ける必要がない。
【0012】ボルト、ナットを螺着する際の標識材の柱
状部の変形を抑えるようボルト及びナットと標識材の柱
状部との間にはワッシャー等を介して締結してもよく、
また締め付け部のボルト、ナットの当たる部分を予め平
らにしておいてもよい。また締め付け部のボルト、ナッ
トの当たる部分に凹凸を設け、ボルト・ナットの緩み止
めとしてもよく、緩み止めの機構を有するナットを使用
してもよく、弾性体等からなる緩衝材を挟んで変形防止
及び緩み止めとしてもよい。
【0013】また標識取付部には上方の第1のボルト孔
の壁面側に更に第1のボルト孔と同じ形状の第3のボル
ト孔を穿設し、第3のボルト孔と円弧状の第2のボルト
孔の壁面側の部分とで標識材が固定されるようにしても
よい。比較的強い傾斜部に標識材を取り付ける場合に
は、柱状の取付部の下端が壁面に接触する恐れがあるこ
とから上方の第1のボルト孔は壁面から離れた位置に穿
設する必要があるが、上方の第1のボルト孔及び円弧状
の第2のボルト孔を用いて垂直に近い角度にて標識材を
取り付ける場合、壁面からやや離れた位置に標識材は固
定されることとなる。そこで壁面に近い位置に第3のボ
ルト孔を穿設し、第3のボルト孔及び円弧状の第2のボ
ルト孔の壁面と近い位置で固定することによってより垂
直に近い位置に標識材を設置した場合でも壁面に近い位
置に標識材が取付可能となり、垂直に近い壁面に標識材
の取り付ける場合に壁面からの距離を調節でき、取り付
けの際の自由度を増すことができる。
【0014】本発明に用いられる標識材の柱状部は、断
面形状は特に限定されず円形、四角形、多角形等どの様
な形状であっても適用でき、また中空部の有無にも係わ
らず適用可能なものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明における実施の一形態
について、図面に基づき具体的に説明する。
【0016】図1は標識材の傾斜面取付用金具の全体を
示すものである。傾斜面取付用金具1は一体の部材を折
り曲げることで標識取付部11と壁面取付部12が形成
され、標識取付部11には3つのボルト孔が穿設され、
上方に第1のボルト孔111及び第3のボルト孔113
が、下方に円弧状の第2のボルト孔112が設けられて
いる。壁面取付部には取り付け用のボルト孔121が穿
設されている。
【0017】図2は標識取付部11を示すものである。
上方に第1のボルト孔111及び第3のボルト孔113
が穿設され、下方には第1のボルト孔111を円弧の中
心とする円弧状の長孔である第2のボルト孔112が設
けられている。第1のボルト孔111及び第2のボルト
孔112に標識材の柱状の取付部がボルトにより貫通さ
れて取り付けられ、ボルトにより仮り止めされた状態で
上方の第1のボルト孔111を中心として標識材の柱状
の取付部が、円弧状の第2のボルト孔112の中で可動
する範囲で移動でき、その範囲内で任意の場所にボル
ト、ナットを締め付けて固定することで、傾斜面におい
ても標識材を自在の角度にて立設することが可能とな
る。
【0018】図3は壁面取付部12を示すものである。
3ヶ所に取り付け用のボルト孔121が穿設され、これ
らのボルト孔にアンカーボルトを貫通し、ナットを螺着
することで傾斜面取付用金具1は傾斜面に固定される。
ボルト孔121は2ヶ所が同一線上に、他の1ヶ所は線
上から外れていることで1ヶ所のナットが緩むことがあ
っても他の2ヶ所が振動等により緩みにくいようになさ
れている。
【0019】図4は傾斜面取付用金具を用いて傾斜面に
標識材を取り付けた状態を示すものである。標識材2は
柱状の取付部21と反射面22により構成されており、
壁面取付部12はアンカーボルト4によって傾斜面3に
固定され、標識材2の下方の柱状の取付部21が、固定
用のボルト、ナット13によって標識取付部11に固定
されている。標識材の柱状の取付部21の下方の固定用
のボルト、ナット13は、円弧状の第2のボルト孔11
2の左方で固定されていることで、傾斜面3に取り付け
た場合においても標識材2は垂直に立設される。
【0020】図5は傾斜面取付用金具を用いて垂直面に
標識材を取り付けた状態を示すものである。壁面取付部
12はアンカーボルト4によって傾斜面3に固定され、
標識材2の下方の柱状の取付部21が、固定用のボル
ト、ナット13によって標識取付部11に固定されてい
る。標識材の柱状の取付部21の上方の固定用のボル
ト、ナット13は第1のボルト孔111ではなく第1の
ボルト孔より壁面側に設けられた第3のボルト孔及び円
弧状の第2のボルト孔112の壁面側の部分を使用して
固定されており、第1のボルト孔111を使用して垂直
に立設するより標識材2は壁面寄りに設置することがで
き、標識材2の壁面と反対側への張り出し部分を小さく
することが可能である。
【0021】
【発明の効果】壁面取付部は傾斜面にアンカーボルトを
植設するのみで傾斜面に容易に取り付け可能とされ、標
識取付部に穿設された2つのボルト孔と標識材の柱状部
に穿設された2つのボルト孔を、それぞれボルトにより
貫通してナットを用いて固定することで、他の部材を必
要とせず簡潔な方法にて取り付けが可能となり、標識取
付部の下方の孔が円弧状の第2のボルト孔であることか
ら、上方の第1のボルト孔を軸として標識材の柱状部の
下端を円弧状に移動させることができ、標識材は角度が
自在に取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる傾斜面取付金具の全体を示すも
のである。
【図2】本発明に係わる傾斜面取付金具の標識取付部を
示すものである。
【図3】本発明に係わる傾斜面取付金具の壁面取付部を
示すものである。
【図4】傾斜面取付金具を用いて標識材を傾斜面に取り
付けた状態を示すものである。
【図5】傾斜面取付金具を用いて標識材を垂直面に取り
付けた状態を示すものである。
【符号の説明】
1 傾斜面取付金具 11 標識取付部 111第1のボルト孔 112円弧状の第2のボルト孔 113第3のボルト孔 12 壁面取付部 121ボルト孔 2 標識材 21 柱状の取付部 22 反射面 3 傾斜面 31 垂直面 4 アンカーボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標識材が取り付けられる標識取付部の一
    端縁がが立ち上げられて傾斜面に取り付けられる壁面取
    付部が形成された標識材の傾斜面取付用金具であって、
    壁面取付部は壁面への固定用のボルト孔が穿設され、標
    識取付部には上下に2つの第1及び第2のボルト孔が穿
    設されて、第2のボルト孔は第1のボルト孔を中心とし
    た円弧状であることを特徴とする標識材の傾斜面取付用
    金具。
  2. 【請求項2】 標識取付部には、上方に第3のボルト孔
    が穿設され、この第3のボルト孔と第2のボルト孔とで
    標識材が固定されることを特徴とする請求項1に記載の
    標識材の傾斜面取付用金具。
  3. 【請求項3】 第3のボルト孔は、第1のボルト孔より
    壁面側に設けられていることを特徴とする請求項2に記
    載の標識材の傾斜面取付用金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101515371B1 (ko) * 2014-07-04 2015-05-04 우리산업 주식회사 데크로드용 데크판 받침골조 고정장치

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