JP2002149022A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002149022A
JP2002149022A JP2000341450A JP2000341450A JP2002149022A JP 2002149022 A JP2002149022 A JP 2002149022A JP 2000341450 A JP2000341450 A JP 2000341450A JP 2000341450 A JP2000341450 A JP 2000341450A JP 2002149022 A JP2002149022 A JP 2002149022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成上の自由度を向上させると同時に廃
トナー容器の回収口が水平方向において位置を異にして
設けられているにもかかわらず廃トナー容器の交換時期
を適正に検出する。 【解決手段】 廃トナー容器40には回収口41,42
が水平方向および鉛直方向において位置を異にして設け
られており、廃トナー容器の水平方向に関し回収口同士
の間であって回収口の直下部位外の部位で、低い位置に
ある回収口側に偏倚した位置において廃トナーを検出す
る検出手段17が設けられている。検出手段は、回収口
から回収され廃トナー容器内において山状に蓄積される
廃トナーの斜面T1,T2同士がぶつかる位置を通る鉛
直線V上またはその近傍において廃トナーを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、その廃トナー容器お
よびこの容器内に回収された廃トナーを検出するための
技術に関するものである。
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体
の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段
により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して
静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形
成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視
像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により
現像されたトナー像を転写対象である用紙等の記録材に
転写させる転写手段と、転写後に感光体の表面に残留し
ているトナーを除去するクリーニング手段とを有してい
る。また、転写手段としては、感光体上に形成されたト
ナー像が転写(一次転写)され、このトナー像をさらに
転写対象である用紙等の記録材に転写(二次転写)する
中間転写体を用いたものが知られており、その中間転写
体に対してもクリーニング手段が設けられている。そし
て、このような画像形成装置において、クリーニング手
段により除去されたトナー(廃トナー)の回収容量の増
大化を図るためには、クリーニング手段とは別の廃トナ
ー容器を用いて、クリーニング手段により除去されたト
ナーを回収するようにすることが望ましい。また、この
ような廃トナー容器は、これが廃トナーで一杯になる前
に交換することができるように、装置本体に対して着脱
可能に構成することが望ましく、そのためには、廃トナ
ー容器が廃トナーで一杯になる前に、これを検出する必
要がある。
【0002】従来、上記のように装置内の異なる箇所
(クリーニング手段)で生じた廃トナーを回収する技術
として、図7に示すようなものが知られている(実開平
7−32667号公報)。図7において、1はクリーニ
ング器、2は転写ベルトユニット、3は廃トナー容器で
ある。廃トナー容器3には、上方に伸びるトナー回収突
部3aが設けられ、この回収突部3aに回収口3b、3
cが設けられている。これら回収口3b、3cに、上記
クリーニング器1のトナー排出管1a、転写ベルトユニ
ット2のトナー排出管2aがそれぞれ連結されることに
よって、クリーニング器1からの廃トナーと、転写ベル
トユニット2からの廃トナーとが、廃トナー容器3に回
収されるようになっている。
【0003】また、従来、廃トナー容器が廃トナーで一
杯になったことを検出する技術として、図8に示すよう
なものが知られている(特開昭62−156685号公
報)。図8において、4は感光体、5はクリーニングユ
ニットである。クリーニングユニット5は、トナー像転
写後に感光体4の表面に残留しているトナーを除去する
クリーニングブレード5aと、このブレード5aにより
掻き落とされたトナーを後方の回収室5bに送る回転板
5cとを有している。回収室5bの天板には、膜状ゴム
で形成されたカップ状の可撓性部材6が設けられてお
り、この可撓性部材6の上面に反射板7が設けられてい
る。一方、画像形成装置本体には光源8と、光センサ9
とが設けられている。図(a)に示すように、回収室5
b内に廃トナーが一杯になっていない状態では、可撓性
部材6が室内側(下方へ)に突出していて、光源8から
照射され反射板7で反射された光Lは光センサ9に当た
らないが、図(b)に示すように、回収室5b内に廃ト
ナーが一杯になると、そのトナー圧で可撓性部材6が室
外側(上方へ)に突出し、反射板7による反射光Lが光
センサ9に当たるようになる。これによって、回収室5
bが廃トナーで一杯になったことを検出することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の技
術では、廃トナー容器3の回収口3b、3cが上下方向
に並んで設けられているので、これに連結するトナー排
出管1a、2aも回収口3b、3cに対応させて上下方
向に並べなければならない。トナー排出管1a、2a
は、これを曲管とするとトナー搬送性に障害が生ずるお
それがあるので、直管とすることが望ましい。結果とし
て、クリーニング器1および転写ベルトユニット2も上
記回収口3b、3cに対応させて配置する必要が生じ
る。このため、図7に示した従来の技術では、クリーニ
ング器1および転写ベルトユニット2の構造およびその
レイアウトの自由度、すなわち画像形成装置構成上の自
由度が、著しく制限されてしまうという問題があった。
このような問題は、廃トナー容器の回収口を水平方向に
おいて位置を異にして設けることによって解決すること
が可能である。しかしながら、廃トナー容器の回収口を
水平方向において位置を異にして設けると、廃トナー容
器の水平方向において、その回収口からそれぞれ別々に
回収された廃トナーが各回収口の下方においてそれぞれ
山状に蓄積されることとなるため、例えば、単に図8に
示した検出技術を用いたのでは廃トナー容器の交換時期
を適正に検出することが困難になるという別の問題が生
じる。
【0005】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、廃トナー容器の回収口を水平方向において位置を
異にして設けることによって画像形成装置構成上の自由
度を向上させることができると同時に、廃トナー容器の
回収口が水平方向において位置を異にして設けられてい
るにもかかわらず、廃トナー容器の交換時期を適正に検
出することがてきるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、装置内の異なる箇所
で生じた廃トナーを、別々の回収口を介して回収する廃
トナー容器を備えた画像形成装置において、前記廃トナ
ー容器には前記回収口が水平方向において位置を異にし
て設けられているとともに、廃トナー容器の水平方向に
関し前記回収口同士の間であって回収口の直下部位外の
部位において廃トナーを検出する検出手段が設けられて
いることを特徴とする。請求項2記載の画像形成装置
は、請求項1記載の画像形成装置において、前記回収口
は廃トナー容器の鉛直方向において位置を異にして設け
られているとともに、前記検出手段は、最も低い位置に
ある回収口側に偏倚した位置において廃トナーを検出す
ることを特徴とする。請求項3記載の画像形成装置は、
請求項1または2記載の画像形成装置において、前記検
出手段は、前記回収口から回収され廃トナー容器内にお
いて山状に蓄積される廃トナーの斜面同士がぶつかる位
置を通る鉛直線上またはその近傍において廃トナーを検
出することを特徴とする。請求項4記載の画像形成装置
は、請求項1,2,または3記載の画像形成装置におい
て、前記廃トナー容器には、その側壁において外方に向
かって内空の凸状でかつ上記鉛直線方向に伸び、回収さ
れた廃トナーによって内方が徐々に満たされる、光透過
性を有する薄肉部が一体的に形成されているとともに、
画像形成装置本体には、前記検出手段として前記薄肉部
を両側から挟む位置に透過型の光センサが設けられてい
ることを特徴とする。
【0007】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、装
置内の異なる箇所で生じた廃トナーを、別々の回収口を
介して回収する廃トナー容器を備えた画像形成装置にお
いて、前記廃トナー容器には、前記回収口が水平方向に
おいて位置を異にして設けられているので、画像形成装
置構成上の自由度が向上する。また、廃トナー容器内の
廃トナーを検出する検出手段が、廃トナー容器の水平方
向に関し前記回収口同士の間であって回収口の直下部位
外の部位において廃トナーを検出する構成となっている
ので、廃トナー容器の回収口が水平方向において位置を
異にして設けられているにもかかわらず、廃トナー容器
の交換時期を適正に検出することが可能となる。すなわ
ち、回収口から回収された廃トナーは廃トナー容器内に
おいて山状に蓄積されるから、仮に、検出手段が、回収
口同士の間以外の位置あるいはいずれかの回収口の直下
部において廃トナーを検出する構成になっていたとする
と、廃トナー容器内に所定量(適正量)の廃トナーが回
収される前に、廃トナー容器の交換時期が検出されてし
まうことになるのに対し、この請求項1記載の画像形成
装置によれば、検出手段が、廃トナー容器の水平方向に
関し前記回収口同士の間であって回収口の直下部位外の
部位において廃トナーを検出する構成となっているの
で、廃トナー容器の回収口が水平方向において位置を異
にして設けられているにもかかわらず、廃トナー容器の
交換時期を適正に検出することが可能となる。以上のよ
うに、この請求項1記載の画像形成装置によれば、画像
形成装置構成上の自由度を向上させることができると同
時に、廃トナー容器の回収口が水平方向において位置を
異にして設けられているにもかかわらず、廃トナー容器
の交換時期を適正に検出することがてきるようになる。
【0008】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記回収口は廃ト
ナー容器の鉛直方向において位置を異にして設けられて
いるので、画像形成装置構成上の自由度をより一層向上
させることができる。また、前記検出手段は、最も低い
位置にある回収口側に偏倚した位置において廃トナーを
検出する構成となっているので、廃トナー容器の回収口
が水平方向および鉛直方向において位置を異にして設け
られているにもかかわらず、廃トナー容器の交換時期を
適正に検出することが可能となる。すなわち、上述した
ように回収口から回収された廃トナーは廃トナー容器内
において山状に蓄積されるから、例えば仮に、検出手段
が、最も高い位置にある回収口側に偏倚した位置におい
て廃トナーを検出する構成となっていたとすると、検出
がなされる前に、最も低い位置にある回収口から廃トナ
ーが漏れ出してしまうおそれがあるのに対し、この請求
項2記載の画像形成装置によれば、検出手段が、最も低
い位置にある回収口側に偏倚した位置において廃トナー
を検出する構成となっているので、最も低い位置にある
回収口から廃トナーが漏れ出すことを防止することが可
能となる。
【0009】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項1または2記載の画像形成装置において、前記検出
手段は、前記回収口から回収され廃トナー容器内におい
て山状に蓄積される廃トナーの斜面同士がぶつかる位置
を通る鉛直線上またはその近傍において廃トナーを検出
する構成となっているので、いずれの回収口に関して
も、廃トナーが漏れ出すことを効率的に防止することが
可能となる。
【0010】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項1,2,または3記載の画像形成装置において、前
記廃トナー容器には、その側壁において外方に向かって
内空の凸状でかつ上記鉛直線方向に伸び、回収された廃
トナーによって内方が徐々に満たされる、光透過性を有
する薄肉部が一体的に形成されているとともに、画像形
成装置本体には、前記検出手段として前記薄肉部を両側
から挟む位置に透過型の光センサが設けられているの
で、さらに次のような作用効果が得られる。すなわち、
図7に示した従来の技術では、回収室5b内のトナー圧
による可撓性部材6の変位によって、廃トナーが一杯に
なったことを検出するようになっているため、可撓性部
材6の作動が不安定になるおそれがある。したがって、
廃トナーが一杯になったことを必ずしも確実に検出する
ことができないという難点がある。また、回収室5bと
は別に可撓性部材6および反射板7を作成して、これを
回収室5bに取り付けなければならず、しかも回収室5
b内でトナー圧を生じさせるための回転板5も必要であ
り、作成が煩雑で構造も複雑であるという難点がある。
これに対し、この請求項4記載の画像形成装置によれ
ば、廃トナー容器に回収された廃トナーの量が次第に増
大すると、これに伴って、廃トナー容器の上記薄肉部の
内方も廃トナーによって徐々に満たされて行き、この廃
トナーが上記光センサの透過光を遮断することによっ
て、廃トナー容器内にトナーが所定量に達したことが検
出され、廃トナー容器の交換時期が検出されることとな
る。したがって、この画像形成装置によれば、従来技術
では必要であった可撓性部材等が不要となるので、その
分確実に廃トナー容器内にトナーが一杯になったことを
(あるいは廃トナー容器が一杯になる前にその交換時期
を)検出することが可能となる。また、この請求項4記
載の画像形成装置によれば、廃トナー容器の側壁に、そ
の外方に向かって内空の凸状でかつ縦方向に伸びる光透
過性を有する薄肉部を一体的に形成し、装置本体には、
薄肉部を両側から挟む位置に透過型の光センサを設ける
だけでよいので、簡単な構造で、廃トナー容器内にトナ
ーが一杯になったことを(あるいは廃トナー容器が一杯
になる前にその交換時期を)検出することが可能とな
る。しかも、従来の技術では、回収室5bと別体の可撓
性部材6を回収室5bに取り付けてあるため、その取付
部からトナーが漏れるおそれがあったが、この請求項4
記載の画像形成装置によれば、上記薄肉部は廃トナー容
器と一体的に形成されるので、そのようなおそれもなく
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形
成装置の一実施の形態における感光体と中間転写体とを
示す概略正面図、図2は廃トナー容器を示す斜視図、図
3(a)は図2の部分拡大図、図3(b)は図(a)に
おけるb−b断面図(端面図)である。
【0012】図1に示すように、この画像形成装置は、
図示矢印方向に回転駆動される、外周面に感光層を有す
る感光体10と、この感光体10の外周面を一様に帯電
させる帯電手段(帯電ローラ)11と、この帯電手段1
1により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光L
1して静電潜像を形成する露光手段12と、この露光手
段12により形成された静電潜像に現像剤であるトナー
を付与して可視像(トナー像)とする4色の現像手段
(現像ローラ)13(Y、C、M、K)と、この現像手
段13により現像されたトナー像が転写(一次転写)さ
れ、このトナー像をさらに転写対象である用紙等の記録
材に転写(二次転写)する中間転写体(中間転写ベル
ト)14と、一次転写後に感光体10の表面に残留して
いるトナーを除去する第1クリーニング手段20と、二
次転写後に中間転写ベルト14上に残留しているトナー
を除去する第2クリーニング手段30と、これら第1,
第2クリーニング手段からの廃トナーを回収する廃トナ
ー容器40(図2参照)とを有している。
【0013】第1クリーニング手段20は、感光体10
の表面から残留トナーを掻き落とすクリーニングブレー
ド21と、このブレード21で掻き落とされたトナーを
廃トナーボトル40(図2参照)へ向けて搬送するスク
リュー内蔵の搬送パイプ22とを有している。第2クリ
ーニング手段30は、中間転写ベルト14の表面から残
留トナーを掻き落とすクリーニングブレード31と、こ
のブレード31で掻き落とされたトナーを廃トナーボト
ル40(図2参照)へ向けて搬送するスクリュー内蔵の
搬送パイプ32とを有している。
【0014】図2に示すように、廃トナー容器40は、
容器本体50と、この容器本体50の上部で最上部に形
成された、上記第1クリーニング手段20の搬送パイプ
22との連結部(廃トナーの回収口でもある)41と、
同じく容器本体50の上部に形成された、上記第2クリ
ーニング手段30の搬送パイプ32との連結部(廃トナ
ーの回収口でもある)42とを有している。これら回収
口41,42は、水平方向および鉛直方向において位置
を異にして設けられている。
【0015】廃トナー容器40は、画像形成装置本体の
適所に着脱可能に取り付けられていて、装着されたと
き、上記搬送パイプ22、32と回収口41、42とが
それぞれ連結され、上記クリーニング手段20,30か
らの廃トナーが搬送パイプ22、32を通じて廃トナー
容器40内に回収されるようになっている。搬送パイプ
22、32からの廃トナーは、自然落下によって廃トナ
ー容器40内に貯留される。このようにして回収口4
1,42から回収された廃トナーは、通常、図4に破線
T’で示すように、容器40内において山状に蓄積され
る。
【0016】図2および図3に示すように、容器本体5
0の、画像形成装置本体側(図2において手前側)の側
壁51には、その外方(図2において手前側(図3
(b)において下方))に向かって内空の凸状でかつ縦
方向に伸び、回収された廃トナーによって内方が徐々に
満たされる、光透過性を有する薄肉部52が一体的に形
成されている。この実施の形態では、容器本体50は、
透明(または半透明)の合成樹脂をブロー成形すること
によって作成され、したがって、上記薄肉部52はこの
ブロー成形によって容器本体50と同時に形成される。
【0017】一方、画像形成装置本体の適所16(図3
(b)参照)には、廃トナー容器40が装置本体に装着
されたときに、廃トナー容器40の上記薄肉部52を両
側から挟む位置に、検出手段としての透過型の光センサ
17が設けられている。光センサ17は、投光部17a
と受光部17bとを有し、その光路(薄肉部52を横切
る光路)にトナーがないとき、すなわち薄肉部52がト
ナーで満たされていないときには、投光部17aからの
光が薄肉部52を透過して受光部17bで受光され、薄
肉部52がトナーで満たされると、投光部17aからの
光が薄肉部52内のトナーで遮光されて、受光部17b
による受光がなされなくなる。これによって、薄肉部5
2における検出位置がトナーで満たされたこと、すなわ
ち、この実施の形態では廃トナー容器40の交換時期が
検出されることとなる。
【0018】以上のような光センサ17は、図4に明示
するように、廃トナー容器40の水平方向に関し回収口
41,42同士の間であって回収口41,42の直下部
位外の部位において廃トナーを検出する。また、光セン
サ17は、最も低い位置にある回収口(この場合回収口
42)側に偏倚した位置において廃トナーを検出する。
またさらに、光センサ17は、回収口から回収され廃ト
ナー容器40内において山状に蓄積される廃トナーTの
斜面T1,T2同士がぶつかる位置Pを通る鉛直線V上
またはその近傍において廃トナーを検出する。すなわ
ち、上記薄肉部52は上記鉛直線Vまたはその近傍に沿
って形成されている。
【0019】またこの実施の形態では、図4に示すよう
に、トナーの安息角をθ、廃トナー容器40内底面から
回収口41までの距離をA、廃トナー容器40内底面か
ら回収口42までの距離をB、回収口41,42間の水
平方向における距離をC、廃トナー容器40内底面から
光センサ17による検出位置(符号P参照)までの距離
をL、としたとき、光センサ17は、次式1,2を同時
に満たす位置に設ける。 L<B−(C−D)tanθ ・・・式1 L<A−Dtanθ ・・・式1
【0020】なお、図2において、43は廃トナー容器
40を交換する際に掴まれる掴み部、44は画像形成装
置本体側に設けられた図示しない突片と係合することに
よる位置決め凹部、45は例えばメーカー等により回収
された廃トナー容器40から廃トナーを捨てる際に開け
られるキャップである。
【0021】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。 (a)画像形成装置内の異なる箇所である感光体10用
の第1クリーニング手段20と中間転写体14用の第2
クリーニング手段30とで生じた廃トナーを、別々の回
収口41,42を介して回収する廃トナー容器40を備
え、廃トナー容器40には、前記回収口41,42が水
平方向において位置を異にして設けられているので、画
像形成装置構成上の自由度が向上する(図1に示すよう
に感光体10用の第1クリーニング手段20と中間転写
体14用の第2クリーニング手段30とを水平方向にお
いて位置を異にして設けることが可能となる)。また、
図4に示すように、廃トナー容器内40の廃トナーを検
出する検出手段17が、廃トナー容器40の水平方向に
関し回収口41,42同士の間であって回収口41,4
2の直下部位外の部位において廃トナーを検出する構成
となっているので、廃トナー容器40の回収口41,4
2が水平方向において位置を異にして設けられているに
もかかわらず、廃トナー容器40の交換時期を適正に検
出することが可能となる。この点に関し、図4〜図6を
参照して説明する。図4に示すように、回収口41,4
2から回収された廃トナーTは廃トナー容器40内にお
いて山状に蓄積される。この実施の形態の場合、感光体
10から中間転写体14への転写率、および中間転写体
14から記録材(用紙等)への転写率が適正であれば、
感光体10(第1クリーニング手段20)からの廃トナ
ーの方が多くなるため、図4に示すように、回収口41
側のトナーの方が高い山状となる。ここで、上記両転写
率が適正であるという前提において、廃トナーが図4に
実線Tで示すように蓄積された時点で廃トナー容器40
の交換時期を検出しようとした場合、検出手段17は必
ずしもこの実施の形態の位置に設ける必要はなく、例え
ば、図4に171あるいは172で示すように、回収口
41,42同士の間以外の位置に設けても、上記検出を
行うことは可能である。しかしながら、実際には、上記
両転写率が適正であるとは限らない。例えば何らかの理
由によって中間転写体14から記録材への転写効率が低
下すると、中間転写体14(第2クリーニング手段3
0)からの廃トナーの方が多くなって、図5に例えば破
線T3で示すように、回収口42側のトナーの方が高い
山状となってしまうことがあり得る。このような状況に
おいて、仮に、検出手段が、回収口41,42同士の間
以外の位置、例えば、上記符号171で示す位置におい
て廃トナーを検出する構成になっていたとすると、上記
破線T3から明らかなように、検出手段171がトナー
を検出する前に、回収口42側の山状トナーの頂部T4
が同回収口42に達してしまい、ここからトナーが漏れ
出してしまうこととなる。このような事態は検出手段を
回収口41の直下部に設けた場合にも同様に生じる。こ
のような事態は、検出手段171の位置をより低くする
(例えば図5に符号171’で示す位置にする)ことに
よって防止することはできるが、そうすると、上記両転
写率が適正であり、したがって、通常通りの山形状(図
4のT’参照)で廃トナーが蓄積された際に、図5に一
点鎖線T’で示すように蓄積された時点で廃トナー容器
40の交換時期が検出されてしまい、所定量(適正量)
の廃トナー(実線T参照)が回収される前に、廃トナー
容器40の交換時期が検出されてしまうことになる。ま
た、例えば何らかの理由によって感光体10から中間転
写体14への転写効率が低下すると、感光体10(第1
クリーニング手段20)からの廃トナーの方が著しく多
くなって、図6に例えば破線T6で示すように、回収口
41側のトナーの方が著しく高い山状となってしまうこ
とがあり得る。このような状況において、仮に、検出手
段が、回収口41,42同士の間以外の位置例えば、水
平方向において回収口42の外側である位置172にお
いて廃トナーを検出する構成になっていたとすると、上
記破線T6から明らかなように、検出手段172がトナ
ー(T6)を検出する前に、回収口41側の山状トナー
の頂部T7が同回収口41に達してしまい、ここからト
ナーが漏れ出してしまうこととなる。このような事態は
検出手段を回収口42の直下部に設けた場合にも同様に
生じる。このような事態は、検出手段172の位置をよ
り低くする(例えば図6に符号172’で示す位置にす
る)ことによって防止することはできるが、そうする
と、上記両転写率が適正であり、したがって、通常通り
の山形状(図4のT’参照)で廃トナーが蓄積された際
に、図6に一点鎖線T’で示すように蓄積された時点で
廃トナー容器40の交換時期が検出されてしまい、所定
量(適正量)の廃トナー(実線T参照)が回収される前
に、廃トナー容器40の交換時期が検出されてしまうこ
とになる。すなわち、仮に、検出手段が、回収口41,
42同士の間以外の位置あるいはいずれかの回収口の直
下部において廃トナーを検出する構成になっていたとす
ると、廃トナー容器40内に所定量(適正量)の廃トナ
ーが回収される前に、廃トナー容器40の交換時期が検
出されてしまうこととなる。これに対し、この実施の形
態の画像形成装置によれば、検出手段17が、廃トナー
容器40の水平方向に関し回収口41,42同士の間で
あって回収口41,42の直下部位外の部位において廃
トナーを検出する構成となっているので、廃トナー容器
40の回収口41,42が水平方向において位置を異に
して設けられているにもかかわらず、廃トナー容器40
の交換時期を適正に検出することが可能となる。以上の
ように、この実施の形態の画像形成装置によれば、画像
形成装置構成上の自由度を向上させることができると同
時に、廃トナー容器40の回収口41,42が水平方向
において位置を異にして設けられているにもかかわら
ず、廃トナー容器40の交換時期を適正に検出すること
がてきるようになる。
【0022】(b)回収口41,42は廃トナー容器4
0の鉛直方向において位置を異にして設けられているの
で、画像形成装置構成上の自由度をより一層向上させる
ことができる。また、検出手段17は、最も低い位置に
ある回収口42側に偏倚した位置において廃トナーを検
出する構成となっているので、廃トナー容器40の回収
口41,42が水平方向および鉛直方向において位置を
異にして設けられているにもかかわらず、廃トナー容器
40の交換時期を適正に検出することが可能となる。す
なわち、上述したように回収口41,42から回収され
た廃トナーは廃トナー容器40内において山状に蓄積さ
れるから、例えば仮に、検出手段が、最も高い位置にあ
る回収口41側に偏倚した位置(例えば図5において符
号173で示す位置)において廃トナーを検出する構成
となっていたとすると、検出がなされる前に、最も低い
位置にある回収口42から廃トナーが漏れ出してしまう
おそれがあるのに対し、この実施の形態の画像形成装置
によれば、検出手段17が、最も低い位置にある回収口
42側に偏倚した位置において廃トナーを検出する構成
となっているので、最も低い位置にある回収口42から
廃トナーが漏れ出すことを防止することが可能となる。
【0023】(c)検出手段17は、回収口41,42
から回収され廃トナー容器40内において山状に蓄積さ
れる廃トナーの斜面T1,T2(図4参照)同士がぶつ
かる位置を通る鉛直線V上またはその近傍において廃ト
ナーを検出する構成となっているので、いずれの回収口
41,42に関しても、廃トナーが漏れ出すことを効率
的に防止することが可能となる。
【0024】(d)廃トナー容器40には、その側壁5
1において外方に向かって内空の凸状でかつ上記鉛直線
V方向に伸び、回収された廃トナーによって内方が徐々
に満たされる、光透過性を有する薄肉部52が一体的に
形成されているとともに、画像形成装置本体には、検出
手段として薄肉部52を両側から挟む位置に透過型の光
センサ17が設けられているので、さらに次のような作
用効果が得られる。すなわち、図7に示した従来の技術
では、回収室5b内のトナー圧による可撓性部材6の変
位によって、廃トナーが一杯になったことを検出するよ
うになっているため、可撓性部材6の作動が不安定にな
るおそれがある。したがって、廃トナーが一杯になった
ことを必ずしも確実に検出することができないという難
点がある。また、回収室5bとは別に可撓性部材6およ
び反射板7を作成して、これを回収室5bに取り付けな
ければならず、しかも回収室5b内でトナー圧を生じさ
せるための回転板5も必要であり、作成が煩雑で構造も
複雑であるという難点がある。これに対し、この実施の
形態の画像形成装置によれば、廃トナー容器40に回収
された廃トナーの量が次第に増大すると、これに伴っ
て、廃トナー容器40の上記薄肉部52の内方も廃トナ
ーによって徐々に満たされて行き、この廃トナーが上記
光センサ17の透過光を遮断することによって、廃トナ
ー容器40内にトナーが所定量に達したことが検出さ
れ、廃トナー容器40の交換時期が検出されることとな
る。したがって、この画像形成装置によれば、従来技術
では必要であった可撓性部材等が不要となるので、その
分確実に、廃トナー容器の交換時期を検出することが可
能となる。また、この画像形成装置によれば、廃トナー
容器40の側壁51に、その外方に向かって内空の凸状
でかつ縦方向に伸びる光透過性を有する薄肉部52を一
体的に形成し、装置本体には、薄肉部52を両側から挟
む位置に透過型の光センサ17を設けるだけでよいの
で、簡単な構造で、廃トナー容器40の交換時期を検出
することが可能となる。しかも、従来の技術では、回収
室5bと別体の可撓性部材6を回収室5bに取り付けて
あるため、その取付部からトナーが漏れるおそれがあっ
たが、この実施の形態の画像形成装置によれば、上記薄
肉部52は廃トナー容器本体50と一体的に形成される
ので、そのようなおそれもなくなる。
【0025】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。例えば、上記実施の形態では回収口が2つであ
る場合について説明したが3つ以上である場合にも本発
明は適用可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜4記載のいずれの画像形成装
置によっても、装置構成上の自由度を向上させることが
できると同時に、廃トナー容器の回収口が水平方向にお
いて位置を異にして設けられているにもかかわらず、廃
トナー容器の交換時期を適正に検出することがてきるよ
うになる。さらに、請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、装置構成上の自由度をより一層向上させることがで
きるとともに、廃トナー容器の回収口が水平方向および
鉛直方向において位置を異にして設けられているにもか
かわらず、廃トナー容器の交換時期を適正に検出するこ
とが可能となる。請求項3記載の画像形成装置によれ
ば、いずれの回収口に関しても、廃トナーが漏れ出すこ
とを効率的に防止することが可能となる。請求項4記載
の画像形成装置によれば、簡単な構造で確実に、廃トナ
ー容器内にトナーが一杯になったことを(あるいは廃ト
ナー容器が一杯になる前にその交換時期を)検出するこ
とが可能となる。しかも、トナー漏れのおそれもなくな
る。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態にお
ける感光体と中間転写体とを示す概略正面図。
【図2】廃トナー容器を示す斜視図。
【図3】(a)は図2の部分拡大図、(b)は図(a)
におけるb−b断面図(端面図)。
【図4】検出手段17の配置の説明図。
【図5】作用説明図。
【図6】作用説明図。
【図7】従来技術の説明図。
【図8】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
17 光センサ(検出手段) 40 廃トナー容器 41,42 回収口 51 側壁 52 薄肉部 T1,T2 廃トナーの斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内の異なる箇所で生じた廃トナー
    を、別々の回収口を介して回収する廃トナー容器を備え
    た画像形成装置において、 前記廃トナー容器には前記回収口が水平方向において位
    置を異にして設けられているとともに、廃トナー容器の
    水平方向に関し前記回収口同士の間であって回収口の直
    下部位外の部位において廃トナーを検出する検出手段が
    設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記回収口は廃トナー容器の鉛直方向に
    おいて位置を異にして設けられているとともに、前記検
    出手段は、最も低い位置にある回収口側に偏倚した位置
    において廃トナーを検出することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記回収口から回収さ
    れ廃トナー容器内において山状に蓄積される廃トナーの
    斜面同士がぶつかる位置を通る鉛直線上またはその近傍
    において廃トナーを検出することを特徴とする請求項1
    または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記廃トナー容器には、その側壁におい
    て外方に向かって内空の凸状でかつ上記鉛直線方向に伸
    び、回収された廃トナーによって内方が徐々に満たされ
    る、光透過性を有する薄肉部が一体的に形成されている
    とともに、 画像形成装置本体には、前記検出手段として前記薄肉部
    を両側から挟む位置に透過型の光センサが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1,2,または3記載の画像
    形成装置。
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