JP2002148380A - 筒形プレストレスト・コンクリート製格納容器 - Google Patents

筒形プレストレスト・コンクリート製格納容器

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JP2002148380A
JP2002148380A JP2000338185A JP2000338185A JP2002148380A JP 2002148380 A JP2002148380 A JP 2002148380A JP 2000338185 A JP2000338185 A JP 2000338185A JP 2000338185 A JP2000338185 A JP 2000338185A JP 2002148380 A JP2002148380 A JP 2002148380A
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JP
Japan
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cylindrical
buttress
base plate
concrete
side wall
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Application number
JP2000338185A
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English (en)
Inventor
Masao Watabe
征男 渡部
Tsutomu Iba
力 伊庭
Toshiko Hino
寿子 日野
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バットレスと基礎版との境界部の応力集中を
抑制し、境界部およびその近傍領域の補強を無くせて、
設計、施工が容易な筒形プレストレスト・コンクリート
製格納容器を提供する。 【解決手段】 地盤Gに固設されたコンクリート製の基
礎版5と、該基礎版5上に立設固定されたコンクリート
製の筒体3とを備え、該筒体3の内部に埋設された緊張
材によって圧縮力が付与された筒形プレストレスト・コ
ンクリート製格納容器1である。前記筒体3内にその周
方向に沿って埋設された緊張材を定着するための、該筒
体外周面から外方に突出形成されたバットレス9の下端
9aと、前記基礎版5との間が縁切りされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は筒形プレストレス
ト・コンクリート製格納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原子炉施設としての高度な安
全性が要求される格納容器には、プレストレスト・コン
クリートにて製造された格納容器(以下、PCCVとも
記す)が使用されている。このプレストレスト・コンク
リートは、そのコンクリート内部にPC鋼材などの緊張
材(以下、テンドンとも記す)を多数配置して、これら
緊張材に張力を付与して予めコンクリートに圧縮力を与
えておくことによりその強度を向上させたものであり、
高度の安全性を保証している。
【0003】このPCCVとしては、図3に示すような
例えば円筒体状の側壁3を備えた筒形のものが一般的で
ある。かかる筒形PCCV1は、地盤Gに固設された基
礎版5と、この基礎版5の上面に一体的に立設された円
筒体状の側壁3と、この側壁3の上端面に一体的に固設
されたドーム部7とから構成され、これら構成部位のコ
ンクリート内部には前述したテンドンや鉄筋が埋設され
ている。
【0004】これらの構成部位の内、前記側壁3のコン
クリート内部には、同図中の側壁の拡大破断図に示すよ
うに、鉛直方向に、および水平な円周方向に、各々多数
のテンドン11、13と鉄筋21、23が配設されてい
る。この内、前記水平な円周方向に配されたテンドン1
3(以下、フープテンドンと記す)の両端は、側壁3の
外周面に、その円周方向の適宜間隔に突出形成されたバ
ットレス9に定着され、該定着された両端の間に位置す
るコンクリート4に円周方向の圧縮力を付与するように
なっている。つまり、前記フープテンドンの張力がバッ
トレス9を介して圧縮力に変換されて側壁3に伝達され
るようになっていて、いわば、該バットレス9は、フー
プテンドンと側壁3との間で荷重を伝達する荷重伝達部
材として機能している。
【0005】このバットレス9の形状は、側壁3の外周
面から突出して高さ方向に延在した略直方体であり、前
記外周面に対して垂直な側面9bからは前記フープテン
ドン13の端部(図示なし)が突出している。そして、
このフープテンドン13の端部が、支圧板などのテンド
ン定着手段13aによって前記側面9bに定着されてい
る。
【0006】また、図4に、図3中のIVa−IVa線矢視
の側断面図およびIVb−IVb線矢視図を示すが、このバ
ットレス9の下端9aは基礎版5に一体的に固定されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このバ
ットレス9と基礎版5とは、これらの形状の相違に起因
した大きな剛性差があるので、PCCVに地震荷重が作
用した際に生じる変位量がバットレス9と基礎版5とで
大きく異なり、この時には、この変位量差のために、特
に両者の境界部、すなわち前記バットレス9の下端9a
に大きな応力が作用する。
【0008】現状、これには主に境界部およびその近傍
領域9cを補強して対応している。具体的には前記境界
部およびその近傍領域9cの鉄筋密度を大きくしてい
る。しかしながら、かかる高い鉄筋密度の補強領域の設
計、施工は難しく、工期の長期化、および施工コストの
上昇を招いている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、筒形プレストレスト製格納
容器のバットレスと基礎版との境界部の応力集中を抑制
し、境界部およびその近傍領域の補強を無くして、設
計、施工が容易な筒形プレストレスト・コンクリート製
格納容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、地盤に固設されたコンクリ
ート製の基礎版と、該基礎版上に立設固定されたコンク
リート製の筒体とを備え、該筒体の内部に埋設された緊
張材によって圧縮力が付与された筒形プレストレスト・
コンクリート製格納容器において、前記筒体内にその周
方向に沿って埋設された緊張材を定着するための、該筒
体外周面から外方に突出形成されたバットレスの下端
と、前記基礎版との間が縁切りされていることを特徴と
する。
【0011】上記発明によれば、バットレスの下端と基
礎版とを縁切って互いの拘束を解いたので、地震荷重、
温度荷重などが格納容器に作用しても、これらの境界部
に、互いの剛性差に起因した変位量差によって大きな応
力が生じることはない。よって、前記境界部およびその
近傍領域の鉄筋密度を大きくして補強する必要はない。
【0012】尚、上記のようにバットレスの下端と基礎
版との縁切りが可能なのは以下の理由による。バットレ
スの本来機能は、周方向に沿って配された緊張材の端部
を定着して、該緊張材の張力を圧縮力に変換して筒体に
伝達する荷重伝達である。この荷重伝達部材として機能
するには、バットレスは筒体および緊張材と接合されて
いれば良く、バットレスが基礎版と接合されている必要
は全くない。よって、バットレスの下端と基礎版との間
を縁切りしても何ら不具合はない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施形態である筒形PCCVの全体外観を示す斜視図
であり、図2(a)は、図1中のIIa−IIa線矢視の側
断面図を、図2(b)は、同図1中のIIb−IIb線矢視
図を各々示す。但し、図2中にあっては、鉄筋、テンド
ンは記載していない。
【0014】また、本実施形態に係る筒形PCCV1の
主たる構成は、図3に示す前述の従来例のものとほぼ同
じであるので、同一の部材には同一の符号を付して、主
にその相違点について説明する。
【0015】図1および図2に示すように、筒形PCC
V1の円筒体たる側壁3の外周面には、直方体状のバッ
トレス9が外方に突出形成されている。このバットレス
9は、側壁3の円周方向に適宜間隔で、図示例では12
0°刻みに3カ所形成されている。尚、このバットレス
は3箇所に限るものではなく、PCCVの仕様に応じて
適宜数が設定され、2箇所若しくは4箇所以上の場合も
ある。
【0016】このバットレス9には、側壁3の内部にそ
の円周方向に沿って配設されたフープテンドンの一端が
定着され、また、他端は、前記バットレス9の隣のバッ
トレス9に定着されている。そして、これが3つのバッ
トレス9の間でなされて、側壁3には、その全円周に亘
って円周方向の圧縮力が付与されるようになっている。
また、このフープテンドンは、バットレス9の高さ方向
に亘って適宜間隔に複数設けられていて、該側壁3に
は、その高さ方向に亘っても前記円周方向の圧縮力が付
与されている。
【0017】このバットレス9の中で、前記フープテン
ドンが配されない下端9aは、図2に示すように、側壁
3の外周面が露出するまで矩形状に切り欠かれている。
そして、バットレス下端面9dと基礎版上面5dとの間
には空間が設けられ、これらは完全に縁切りされてい
る。よって、該バットレス9と基礎版5とが互いに拘束
することはなく、PCCV1に地震荷重が作用しても、
前記バットレス9と基礎版5との剛性差に起因した変位
量差によってこれらに応力が生じることはない。したが
って、鉄筋密度を大きくするなどの補強は必要ない。
【0018】尚、上記のようにバットレス9の下端9a
と基礎版5との縁切りが可能なのは以下の理由による。
バットレス9の本来機能は、側壁3内を円周方向に沿っ
て配されたフープテンドンの端部を定着して、該フープ
テンドンの張力を圧縮力に変換して側壁3に伝達する荷
重伝達である。この荷重伝達部材として機能するには、
バットレス9は側壁3およびフープテンドンと接合され
ていれば良く、バットレス9が基礎版5と接合されてい
る必要は全くない。よって、バットレス9の下端9aと
基礎版5との間を縁切りしても何ら不具合はない。
【0019】尚、本実施形態においては、筒形のPCC
Vとして円筒形のPCCVを示したが、側壁が筒形であ
ればこれに限るものではなく、その横断面形状が、楕円
や矩形状であっても良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発
明によれば、バットレスの下端と基礎版との境界部およ
びその近傍領域の鉄筋密度を大きくするなどの補強を要
しないので、その設計、施工が著しく容易となる。そし
て、これによって著しい工期短縮、および施工コストの
削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である筒形PCCVの全体
外観を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1中のIIa−IIa線矢視の側
断面図を、図2(b)は、同図1中のIIb−IIb線矢視
図を示す。
【図3】従来の筒形PCCVの全体外観を示す斜視図、
およびその側壁の構造を示す側壁の拡大破断図である。
【図4】図4(a)は、図3中のIVa−IVa線矢視の側
断面図を、図4(b)は、同図3中のIVb−IVb線矢視
図を示す。
【符号の説明】
G 地盤 1 筒形プレストレスト・コンクリート製格納容器、筒
形PCCV 3 円筒体、側壁、(筒体) 5 基礎版 5d 基礎版上面 9 バットレス 9a 下端 9d 下端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に固設されたコンクリート製の基礎
    版と、該基礎版上に立設固定されたコンクリート製の筒
    体とを備え、該筒体の内部に埋設された緊張材によって
    圧縮力が付与された筒形プレストレスト・コンクリート
    製格納容器において、 前記筒体内にその周方向に沿って埋設された緊張材を定
    着するための、該筒体外周面から外方に突出形成された
    バットレスの下端と、前記基礎版との間が縁切りされて
    いることを特徴とする筒形プレストレスト・コンクリー
    ト製格納容器。
JP2000338185A 2000-11-06 2000-11-06 筒形プレストレスト・コンクリート製格納容器 Pending JP2002148380A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169585A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンクリート製原子炉格納容器、コンクリート製原子炉格納容器の建造方法及び改造方法
JP2011251741A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Taisei Corp プレストレストコンクリート構造物
JP2017106273A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 大成建設株式会社 鉄筋コンクリート製の既存筒状壁の補強方法

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RD04 Notification of resignation of power of attorney

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Effective date: 20040924