JP2002147488A - 軸継手 - Google Patents

軸継手

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JP2002147488A
JP2002147488A JP2000339008A JP2000339008A JP2002147488A JP 2002147488 A JP2002147488 A JP 2002147488A JP 2000339008 A JP2000339008 A JP 2000339008A JP 2000339008 A JP2000339008 A JP 2000339008A JP 2002147488 A JP2002147488 A JP 2002147488A
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JP
Japan
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shaft
yoke
joint body
joint
pair
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JP2000339008A
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Takeshi Shimizu
剛 清水
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Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動軸と従動軸の偏心及び偏角方向のズレを
吸収可能で、駆動軸と従動軸の軸方向のズレについても
吸収可能な軸継手の提供。 【解決手段】 軸継手1は、駆動軸と接続される第1継
手体10と、中間伝達体20と、従動軸と接続される第
2継手体30とを有する。第1継手体10は、第1ヨー
ク接続部11と、第1軸孔12aが形成された駆動軸接
続部12と、弾性変形可能な第1のたわみ材13とから
なる3ピース構成である。第1ヨーク接続部11の直径
方向の互いに反対側から、一対の第1ヨーク14、15
が、第1ヨーク接続部11の軸方向に延びている。中間
伝達体20の外周面には、ピン21、23、22、24
が圧入固定される。第2継手体30は、第1継手体10
と同様にして構成される。第1ヨーク14、15、第2
ヨーク34、35には、それぞれピン21、22、2
3、24が摺動可能かつ回転可能に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】特許3038585号公報には、図8に
示されるような、第1継手本体としての第1ハブ110
と、第2継手本体としての第2ハブ130と、第1継手
本体110と第2継手本体130間に設けられた中間伝
達体としてのコマ120とにより構成される軸継手10
1が記載されている。第1ハブ110には、図示せぬ駆
動軸の一端を挿入固定するための図示せぬ第1軸孔が形
成されている。そして第1ハブ110のコマ120側の
面であって直径方向の互いに反対側からは、第1ハブ1
10の軸方向に突出する1対の第1ヨーク114、11
5が設けられている。1対の第1ヨーク114、115
には、それぞれピン貫通孔114a、115aが穿設さ
れている。
【0003】また第2ハブ130には、図示せぬ従動軸
の一端を挿入固定するための図示せぬ第2軸孔が形成さ
れている。そして第2ハブ130のコマ120側の面で
あって直径方向の互いに反対側からは、第2ハブ130
の軸方向に突出する1対の第2ヨーク134、135が
設けられている。1対の第2ヨーク134、135に
は、それぞれピン貫通孔134a、135aが穿設され
ている。コマ120は円柱形状をなし、一対の第1ピン
121,123と、1対の第1ピンと直交する1対の第
2ピン122,124とが、コマ120の外周面から半
径方向外方に突出してかつ同一面上に設けられる。
【0004】ここで、1対の第1ピン121,123
は、互いに直径方向反対側に位置し、1対の第1ヨーク
114、115のピン貫通孔114a、115aに対し
て、それぞれ摺動可能、回転可能に接続されている。ま
た、1対の第2ピン122,124も、互いに直径方向
反対側に位置し、1対の第2ヨーク134、135のピ
ン貫通孔134a、135aに対して、それぞれ摺動可
能、回転可能に接続されている。このように、1対の第
1ピン121,123を介して、第1ハブ110とコマ
120とが接続され、1対の第2ピン122,124を
介してコマ120と第2ハブ130とが接続され、駆動
軸の回転が従動軸に伝達される。
【0005】ここで、駆動軸と従動軸との偏心は、1対
の第1ピン121、123や第2ピン122、124
が、ピン挿通孔114a、115a、134a、135
aに対してピンの軸方向に摺動することによって吸収さ
れる。また、駆動軸と従動軸との偏角は、1対の第1ピ
ン121、123や第2ピン122、124が、ピン挿
通孔114a、115a、134a、135aに対して
回転することによって吸収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の軸継手101では、偏心と偏角とを吸収することが可
能であるが、駆動軸や従動軸の軸方向のズレが生じた場
合にそれを吸収することができない。
【0007】そこで本発明は、駆動軸と従動軸の間の偏
心と偏角とを吸収することができると共に、駆動軸と従
動軸の軸方向のズレも吸収することができる軸継手を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、駆動軸の一端を挿入固定するための第1
軸孔が形成された第1継手体と、一方の面が該第1継手
体に対向配置される中間伝達体と、該第1継手体の回転
を中間伝達体に伝達するために、該第1継手体と該中間
体とを接続する第1ヨークと、従動軸の一端を挿入固定
するための第2軸孔が形成されると共に、該中間伝達体
の他方の面に対向配置される第2継手体と、該中間伝達
体の回転を該第2継手体に伝達するために、該中間伝達
体と該第2継手体とを接続する第2ヨークとを備えた自
在継手であって、該第1ヨークは、該第1継手体に1対
固定されるとともに、該第1継手体の直径方向の互いに
反対側から該第1継手体の軸方向に延び、該第2ヨーク
は、該第2継手体に1対固定されるとともに、該第2継
手体の直径方向の互いに反対側から該第2継手体の軸方
向に延び、該中間伝達体には、一対の第1ピンと、該1
対の第1ピンと直交する1対の第2ピンとが、該中間伝
達体の外周面から半径方向外方に突出して設けられ、該
1対の第1ピンは、互いに直径方向反対側に位置し、そ
れぞれの該第1ヨークがそれぞれの該第1ピンに対して
摺動可能に接続され、該1対の第2ピンは、互いに直径
方向反対側に位置し、それぞれの該第2ヨークがそれぞ
れの該第2ピンに対して摺動可能に接続され、該1対の
第1ピンと該1対の第2ピンとは同一面上に配置されて
いる軸継手において、該第1継手体又は該第2継手体の
うち少なくとも一方は、該第1ヨーク又は該第2ヨーク
が接続されるヨーク接続部と、該ヨーク接続部とは別体
で設けられると共に該軸孔が形成されて該駆動軸又は従
動軸に接続される軸接続部と、該ヨーク接続部と該軸接
続部との間に配置され該ヨーク接続部及び該軸接続部に
接続されるたわみ材とにより構成される軸継手を提供し
ている。
【0009】該軸接続部には、該接続部の軸方向に垂直
な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝が形成されて
いるのが好ましい。
【0010】また、該第1継手体又は該第2継手体のう
ちの一方は、該ヨーク接続部と、該軸接続部と、該たわ
み材とにより構成され、該軸接続部には、該接続部の軸
方向に垂直な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝が
形成され、該第1継手体又は該第2継手体のうちの他方
は、該第1ヨーク又は該第2ヨークが接続され、かつ、
該軸孔が形成されて該駆動軸又は従動軸に接続される継
手本体部のみにより構成され、該継手本体部には、該継
手本体部の軸方向に垂直な面に沿った中心角180度以
上の逃げ溝が形成されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による軸継手
について図1乃至図7に基づき説明する。軸継手1は、
図示せぬ駆動軸の端部と接続される第1継手体10と、
一方の面が第1継手体10に対向配置される中間伝達体
たるコマ20と、図示せぬ従動軸の端と接続されると共
に、コマ20の他方の面に対向配置される第2継手体3
0とを有する。
【0012】第1継手体10は、コマ20に対向配置さ
れる第1ヨーク接続部11と、駆動軸の一端を挿入固定
するための第1軸孔12aが形成された駆動軸接続部1
2と、第1ヨーク接続部11と駆動軸接続部12の間に
配置され、第1ヨーク接続部11及び駆動軸接続部12
に接続される第1のたわみ材13とを備えた3ピース構
成体である。
【0013】第1ヨーク接続部11はアルミ材等の金属
製の断面略円形の部材であり、第1ヨーク接続部11の
コマ20に面する側面からは、第1ヨーク接続部11の
直径方向の互いに反対側から、一対の第1ヨーク14、
15が、第1ヨーク接続部11の軸方向に延びている。
第1ヨーク14、15には、それぞれ第1ヨーク接続部
11の直径方向に指向するピン貫通孔14a、15aが
穿設され、ピン貫通孔14a、15aには、円筒形をな
す軸受14A、15Aが圧入固定されている。軸受14
A、15Aには、それぞれ軸受け14A、15Aの中心
軸に沿ってピン貫通孔21a、23aが形成されてい
る。
【0014】第1ヨーク接続部11には、第1ヨーク接
続部11の中心軸と同軸の中央貫通孔11aと、1対の
ネジ穴16e、17eと、1対のねじ通過孔18a、1
9aが形成される。1対のネジ穴16e、17eは、第
1ヨーク14、15の基端部に対応する位置であって第
1ヨーク14、15とは反対側面に形成される。またね
じ通過孔18a、19aは、第1ヨーク接続部11の中
心軸から見てねじ穴16e、17eから90°ずれた位
置に、第1ヨーク接続部11の軸方向に貫通して形成さ
れる。
【0015】駆動軸接続部12は、アルミ材等の金属製
の断面略円形の部材であり、その中心軸と同軸には、図
示せぬ駆動軸の端部を挿入固定するための第1軸孔12
aが形成されている。また駆動軸接続部12の中心軸に
対して垂直に交差する面に沿って、中心角180°以上
の逃げ溝12bが形成されている。更に、逃げ溝12b
の円周方向中心部に連通して、駆動軸接続部12の中心
軸を含む直径方向の面に沿って、駆動軸と接続する側の
面に開口して延びる縦溝12cが形成されている。加え
て、縦溝12cを垂直に横切るねじ穴12dが形成され
る。図示せぬねじが、ねじ穴12dに螺合され、縦溝1
2cの幅を狭めるようにして締められることにより、第
1軸孔12aに駆動軸が固定される。
【0016】駆動軸接続部12において、第1ヨーク接
続部11のねじ穴16e、17eに対応する位置には、
駆動軸接続部12の軸方向に指向するねじ通過孔16
a、17aが穿設されており、ねじ通過孔18a、19
aに対応する位置には、駆動軸接続部12の軸方向に指
向するねじ穴18e、19eが形成されている。
【0017】第1のたわみ材13は、略正方形状の弾性
変形可能な板材からなる。そしてねじ穴16e及びねじ
貫通孔16aに対応する位置には、ねじ貫通孔16c
が、ねじ穴17e及びねじ貫通孔17aに対応する位置
には、ねじ貫通孔17cが、ねじ通過孔18a及びねじ
穴18eに対応する位置には、ねじ貫通孔18cが、ね
じ通過孔19a及びねじ穴19eに対向する位置には、
ねじ貫通孔19cが、それぞれ形成されている。
【0018】また、ねじ穴16eとねじ貫通孔16cの
間には、ねじ貫通孔16dが形成されたリング状のプラ
スチック製または金属製の間材16Dが、ねじ貫通孔1
6cとねじ通過孔16aの間には、ねじ貫通孔16bが
形成されたリング状のプラスチック製または金属製の間
材16Bが、それぞれ配置される。そして、ねじ16
が、ねじ通過孔16aを通じて、ねじ貫通孔16b、ね
じ貫通孔16c、ねじ貫通孔16dを順に貫き、ねじ穴
16eに螺合される。ねじ16がねじ穴16eに螺合さ
れた際には、ねじ16の頭は、ねじ通過孔16aの内部
に位置して間材16Bに接する。ねじ通過孔16aは、
ねじ16の頭がねじ通過孔16a内で微動可能な程度
に、ねじ16の頭の外径よりも大きい内径を有するの
で、ねじ16と駆動軸接続部12との接続関係は生じな
い。また、間材16B、16Dの外径は、ねじ16の頭
の外径よりも小さく形成されている。以上のようなねじ
16による螺合によって、第1のたわみ材13と第1ヨ
ーク接続部11とが接続される。
【0019】同様に、ねじ貫通孔17bが形成された間
材17B、ねじ貫通孔17dが形成された間材17D、
ねじ貫通孔18bが形成された間材18B、ねじ貫通孔
18dが形成された間材18D、ねじ貫通孔19bが形
成された間材19B、ねじ貫通孔19dが形成された間
材19Dが上述した寸法関係で配置され、これらに対応
して、ねじ17,18、19が設けられる。ここで、ね
じ17はねじ16と同様に第1のたわみ材13と第1ヨ
ーク接続部11とを接続するためのものであり、ねじ1
8、19は、第1のたわみ材13と駆動軸接続部12と
を接続するためのものである。従って、駆動軸接続部1
2と第1ヨーク接続部11とは第1のたわみ材13及び
ねじ16〜19を介して互いに接続され、第1継手体1
0が構成される。
【0020】中間伝達体たるコマ20は、円柱形状をな
し、その一端面が第1継手体10の第1ヨーク接続部1
1に面している。コマ20には、その中心軸に同軸の中
央貫通孔20aが形成されている。また、コマ20の周
面には、90°おきに、同一平面上に、コマ20の直径
方向に延びるピン圧入孔21b、22b、23b、24
bが形成されている。同一直線上に並ぶピン圧入孔21
b、23bには、コマ20の外周面から半径方向外方に
突出して、一対の第1ピン21、23が圧入固定され
る。また、ピン圧入孔21b、23bに垂直な直線上に
並ぶピン圧入孔22b、24bには、コマ20の外周面
から半径方向外方に突出して、一対の第2ピン22、2
4が圧入固定される。ピン圧入孔21b、22b、23
b、24bは同一平面上に形成されているので、第1ピ
ン21、23及び第2ピン22、24も同一平面上に配
置される。第1ピン21、23は、第1ヨーク14、1
5のピン貫通孔14a、15aの軸受14A、15Aに
対して、ピン21、23の軸方向に摺動可能かつ回転可
能に接続される。
【0021】第2継手体30は、第1継手体10と同様
にして構成される。第2継手体30の各部材について
は、ピン貫通孔22a、24aを除き、第1継手体10
の各部材の参照番号に20を加えた参照番号で示す。ま
た、第1継手体10の「駆動軸」を挿入固定するための
第1軸孔12aが形成された「駆動軸接続部」12に対
応する部材は、第2継手体30では、「従動軸」を挿入
固定するための第2軸孔32aが形成された「従動軸接
続部」32となる。そして、第2ピン22、24が、第
2ヨーク34、35のピン貫通孔34a、35aの軸受
34A、35Aに対して、ピン22、24の軸方向に摺
動可能かつ回転可能に接続される。第2継手体30は、
コマ20の中心軸に交差する垂直な中心面について、第
1継手体10と面対称の位置から、コマ体20の中心軸
について90度回転した位置に配置される。
【0022】本実施の形態の軸継手1では、第1継手体
10の第1ヨーク14、15と第1ピン21、23が摺
動可能に接続され、第2継手体30の第2ヨーク34、
35と第2ピン22、24が摺動可能に接続されている
ので、コマ20の第1継手体10に対する相対位置を変
化させることができ、第2継手体30もコマ20に対し
相対位置を変化させることができる。この位置変化によ
り、駆動軸と従動軸との偏心については0.5mm程度
吸収できる。また、第1ピン21,23は、第1ヨーク
14、15に対して回転可能であり、第2ピン22,2
4は、第2ヨーク34、35に対して回転可能であるた
め、駆動軸と従動軸との偏角を4°程度吸収することが
可能である。即ち、この範囲内でのズレであれば、駆動
軸、駆動軸接続部12、第1たわみ材13、第1ヨーク
接続部11、第1ヨーク14、15、第1ピン21、2
3、コマ20、第2ピン22、24、第2ヨーク34、
35、第2ヨーク接続部31、第2たわみ材13、3
3、従動軸接続部32、従動軸のいずれの部材にも、負
荷がかからないように対応することができる。
【0023】また、上述のように、本実施の形態の軸継
手1は、第1継手体10及び第2継手体30がたわみ材
13、33を有し、たわみ材13、33が弾性変形可能
であるので、たわみ材13、33の変形により、偏心方
向のズレについても0.1mm程度、偏角方向のズレに
ついても1°程度吸収できるばかりか、駆動軸又は従動
軸の軸方向の変位についても±0.4mm程度吸収する
ことが可能である。
【0024】更に、ねじ貫通孔16a、17a、18
a、19a、36a、37a、38a、39aの内径
は、ねじ16、17、18、19、36、37、38、
39の頭の外径よりも大きく形成されている。これによ
り、ねじ貫通孔16a、17a、18a、19a、36
a、37a、38a、39a内において、ねじ16、1
7、18、19、36、37、38、39の頭は微動可
能となるので、ねじ16、17、18、19、36、3
7、38、39がねじ貫通孔16a、17a、18a、
19a、36a、37a、38a、39aの内周に当接
することによりたわみ材13、33の変形が制限される
ことはない。
【0025】更に、間材16B、16D、17B、17
D、18B、18D、19B、19D、36B、36
D、37B、37D、38B、38D、39B、39D
の外径は、ねじ16、17、18、19、36、37、
38、39の頭の外径よりも小さく形成されている。こ
れにより、ねじ16、17、18、19、36、37、
38、39の頭は、たわみ材13、33の変形に応じて
微妙に傾くことができ、たわみ材13、33の変形の制
限が小さくなる。更に、これら間材がたわみ材13、3
3に当接する面積が小さいので、たわみ材の変形が間材
によって大きく制限されることがない。
【0026】本発明による軸継手は上述した実施の形態
に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の
変形や改良が可能である。例えば、上述の実施の形態で
は、第1継手体及び第2継手体の双方を、駆動軸又は従
動軸を挿入固定するための軸孔と、逃げ溝とが形成され
た軸接続部と、たわみ材と、ヨークに接続されるヨーク
接続部とによる3ピース構成としたが、第1継手体又は
第2継手体のうち一方のみをこのような構成とし、他方
は、ヨークが接続され、かつ、該駆動軸又は従動軸を挿
入固定するための軸孔が形成された継手本体部のみによ
り構成し、この継手本体部に、継手本体部の軸心に交差
する垂直な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝を形
成することとしてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の軸継手によれば、駆動軸
側の第1継手体と中間伝達体とが第1ヨークと第1ピン
により接続され、第1ピンは第1ヨークに対してピンの
軸方向に摺動可能かつ回転可能に接続され、従動軸側の
第2継手体と中間伝達体とが、第2ヨークと第2ピンに
より接続され、第2ピンは第2ヨークに対してピンの軸
方向に摺動可能かつ回転可能に接続されているので、駆
動軸と従動軸との偏心方向及び偏角方向のズレを比較的
大きく吸収することができる。さらに、第1継手体又は
第2継手体のうち少なくとも一方は、第1ヨーク又は第
2ヨークが接続されるヨーク接続部と、ヨーク接続部と
は別体であって駆動軸又は従動軸を挿入固定するための
軸孔が形成された軸接続部と、ヨーク接続部と軸接続部
との間に配置され、ヨーク接続部と軸接続部とを接続す
るたわみ材とにより構成されるので、駆動軸又は従動軸
の軸方向の変位は、たわみ材の弾性変形にて吸収するこ
とができる。
【0028】請求項2記載の軸継手によれば、軸接続部
には、接続部の軸方向に垂直な面に沿った中心角180
度以上の逃げ溝が形成されているので、駆動軸又は従動
軸を軸接続部に接続するために、螺合締結力などによっ
て軸接続部に変形が生じても、この変形が軸接続部のた
わみ材側へ及ぶことがなく、たわみ材、ヨーク接続部及
びヨークの変形を回避することができる。
【0029】請求項3記載の軸継手によれば、第1継手
体又は該第2継手体のうちの一方は、請求項2の構成と
同様であるので、請求項2記載の発明と同様な効果が得
られる。また、他方の継手体は、第1ヨーク又は第2ヨ
ークが接続され、かつ、軸孔が形成されて駆動軸又は動
軸に接続される継手本体部のみにより構成されるので、
構成部品が削減できる。またこの継手本体にも逃げ溝が
形成されているので、請求項2記載の発明と同様に、駆
動軸又は従動軸を軸接続部に接続するために、螺合締結
力などによって変形が生じても、この変形がヨーク側に
及ぶことがなくヨークの変位が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による軸継手を示す分解斜
視図。
【図2】本発明の実施の形態による軸継手を示す正面
図。
【図3】図2の矢印III側から視た側面図。
【図4】図2の矢印IV側から視た側面図。
【図5】本発明の実施の形態による軸継手を示す図3の
V−V線に沿った断面図。
【図6】本発明の実施の形態による軸継手を示す図2の
VI−VI線に沿った断面図。
【図7】本発明の実施の形態による軸継手を示す図2の
VII−VII線に沿った断面図。
【図8】従来の軸継手を示す側面図。
【符号の説明】
1 軸継手 10 第1継手体 11 ヨーク接続部 12 駆動軸接続部 12a 第1軸孔 12b 逃げ溝 13 第1のたわみ材 14、15 第1ヨーク 20 中間伝達体 21、23 第1ピン 22、24 第2ピン 30 第2継手体 31 ヨーク接続部 32 従動軸接続部 32a 第2軸孔 32b 逃げ溝 33 第2のたわみ材 34、35 第2ヨーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸の一端を挿入固定するための第1
    軸孔が形成された第1継手体と、 一方の面が該第1継手体に対向配置される中間伝達体
    と、 該第1継手体の回転を中間伝達体に伝達するために、該
    第1継手体と該中間体とを接続する第1ヨークと、 従動軸の一端を挿入固定するための第2軸孔が形成され
    ると共に、該中間伝達体の他方の面に対向配置される第
    2継手体と、 該中間伝達体の回転を該第2継手体に伝達するために、
    該中間伝達体と該第2継手体とを接続する第2ヨークと
    を備えた自在継手であって、 該第1ヨークは、該第1継手体に1対固定されるととも
    に、該第1継手体の直径方向の互いに反対側から該第1
    継手体の軸方向に延び、 該第2ヨークは、該第2継手体に1対固定されるととも
    に、該第2継手体の直径方向の互いに反対側から該第2
    継手体の軸方向に延び、 該中間伝達体には、一対の第1ピンと、該1対の第1ピ
    ンと直交する1対の第2ピンとが、該中間伝達体の外周
    面から半径方向外方に突出して設けられ、 該1対の第1ピンは、互いに直径方向反対側に位置し、
    該1対の第1ヨークに対して該第1ピンの軸方向に摺動
    可能かつ回転可能に接続され、 該1対の第2ピンは、互いに直径方向反対側に位置し、
    該1対の第2ヨークに対して該第2ピンの軸方向に摺動
    可能かつ回転可能に接続され、該1対の第1ピンと該1
    対の第2ピンとは同一面上に配置されている軸継手にお
    いて、 該第1継手体又は該第2継手体のうち少なくとも一方
    は、該第1ヨーク又は該第2ヨークが接続されるヨーク
    接続部と、該ヨーク接続部とは別体で設けられると共に
    該軸孔が形成されて該駆動軸又は従動軸に接続される軸
    接続部と、該ヨーク接続部と該軸接続部との間に配置さ
    れ該ヨーク接続部及び該軸接続部に接続されるたわみ材
    とにより構成されることを特徴とする軸継手。
  2. 【請求項2】該軸接続部には、該接続部の軸方向に垂直
    な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の軸継手。
  3. 【請求項3】該第1継手体又は該第2継手体のうちの一
    方は、該ヨーク接続部と、該軸接続部と、該たわみ材と
    により構成され、該軸接続部には、該接続部の軸方向に
    垂直な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝が形成さ
    れ、 該第1継手体又は該第2継手体のうちの他方は、該第1
    ヨーク又は該第2ヨークが接続され、かつ、該軸孔が形
    成されて該駆動軸又は従動軸に接続される継手本体部の
    みにより構成され、該継手本体部には、該継手本体部の
    軸方向に垂直な面に沿った中心角180度以上の逃げ溝
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の軸継
    手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014034997A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Mitsutoyo Corp 回転伝達装置

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JP2014034997A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Mitsutoyo Corp 回転伝達装置

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