JP2004044649A - ユニバーサルジョイント - Google Patents
ユニバーサルジョイント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004044649A JP2004044649A JP2002201038A JP2002201038A JP2004044649A JP 2004044649 A JP2004044649 A JP 2004044649A JP 2002201038 A JP2002201038 A JP 2002201038A JP 2002201038 A JP2002201038 A JP 2002201038A JP 2004044649 A JP2004044649 A JP 2004044649A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- hole
- straight line
- universal joint
- virtual
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Toys (AREA)
Abstract
【課題】入力軸と出力軸との間の偏角を120°以上許容するユニバーサルジョイントの提供。
【解決手段】ユニバーサルジョイント1は、第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の計5ピース構成である。第1ヨーク10は第2ヨーク20に接続され、第2ヨーク20はコマ30に接続され、コマ30は第3ヨーク40に接続され、第3ヨーク40は第4ヨーク50に接続されており、それぞれ互いに回動可能且つ回転可能に構成され、接続箇所が計4つの4節型である。第1ヨーク10と第4ヨーク50とは同一形状であり、第2ヨーク20と第3ヨーク40とは同一形状である。第1ヨーク10が入力軸と一体に回転されて、第4ヨーク50に固定された出力軸へと回転が伝達される。
【選択図】 図1
【解決手段】ユニバーサルジョイント1は、第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の計5ピース構成である。第1ヨーク10は第2ヨーク20に接続され、第2ヨーク20はコマ30に接続され、コマ30は第3ヨーク40に接続され、第3ヨーク40は第4ヨーク50に接続されており、それぞれ互いに回動可能且つ回転可能に構成され、接続箇所が計4つの4節型である。第1ヨーク10と第4ヨーク50とは同一形状であり、第2ヨーク20と第3ヨーク40とは同一形状である。第1ヨーク10が入力軸と一体に回転されて、第4ヨーク50に固定された出力軸へと回転が伝達される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はユニバーサルジョイントに関し、特に入出力軸の偏角が比較的大きい場合に用いられるユニバーサルジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
入力軸から出力軸へと回転を伝達させる結合部材としては、ユニバーサルジョイントが従来より知られている。ユニバーサルジョイントには、いわゆるシングルタイプのものとダブルタイプのものとがある。図7、図8に示されるように、シングルタイプのユニバーサルジョイント100は、第1ヨーク110とコマ130と第2ヨーク150とを有している。第1ヨーク110は駆動軸たる図示せぬ入力軸に固定され、図示せぬ入力軸と一体に回転可能に構成されている。第2ヨーク150は従動軸たる図示せぬ出力軸に固定され、図示せぬ出力軸と一体に回転可能に構成されている。第1ヨーク110、第2ヨーク150は、それぞれコマ130に回動可能に接続されている。
【0003】
第1ヨーク110とコマ130との接続、第2ヨーク150とコマ130との接続は、それぞれピン111、151によってなされている。より具体的には、第1ヨーク110、コマ130にはそれぞれ貫通孔110a、図示せぬ貫通孔が形成されており、これらに同軸的に挿嵌される第1のピン111によってコマ130は第1ヨーク110に対して軸支され、コマ130は第1ヨーク110に対して回動可能に接続されている。同様に、第2ヨーク150、コマ130にはそれぞれ貫通孔150a、図示せぬ貫通孔が形成されており、これらの貫通孔に同軸的に挿嵌される第2のピン151によってコマ130は第2ヨーク150に対して軸支され、コマ130は第2ヨーク150に対して回動可能に接続されている。コマ130の、第1のピン111が挿嵌される図示せぬ貫通孔の貫通方向と、第2のピン150が挿嵌される図示せぬ貫通孔の貫通方向とは、互いに垂直に交差する位置関係にある。第1ヨーク110、コマ130、第2ヨーク150がそれぞれ互いに回動しながら回転し、入力軸からの回転は、第1ヨーク、コマ、第2ヨークの順に伝達され出力軸へと伝達される。
【0004】
ダブルタイプのユニバーサルジョイントは、2つのシングルタイプのユニバーサルジョイントを繋ぎ合わせて1つのユニバーサルジョイントとしたものである。即ち、一のシングルタイプのユニバーサルジョイントの第2ヨークと、他のシングルタイプのユニバーサルジョイントの第1ヨークとが一体に接続されて中間体をなし、当該接続位置を中心として対称の形状とされる。より具体的には図9に示されるように、ダブルタイプのユニバーサルジョイント200は、第1ヨーク210と、第1コマ220と、中間体230と、第2コマ240と、第2ヨーク250とにより構成されている。
【0005】
ユニバーサルジョイントは、空間における仮想一平面上において入出力軸の偏角を許容する。ここで、偏角とは、図8及び図9におけるαで示される角度、即ち、入力軸を延長した仮想直線と出力軸を延長した仮想直線とのなす角度をいう。シングルタイプの場合には、図8に示されるように、入力軸を延長した仮想直線と出力軸を延長した仮想直線とは、コマ130における第1のピン111の軸心の位置において交差している。シングルタイプのユニバーサルジョイントでは所定の値の偏角を許容するが、ダブルタイプのユニバーサルジョイントでは、2つのシングルタイプのユニバーサルジョイントを繋ぎ合わせた構成であるため、シングルタイプのユニバーサルジョイントと比較して許容する偏角の量は多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントは、許容する偏角の量が一般に少ない。図7に示されるようなシングルタイプのユニバーサルジョイントの場合には、製品の定格において許容偏角の上限は30°と規定されており、それ以上の偏角のある場合に用いようとしても、第1、第2ヨークとコマとの干渉が生じてしまうため、実際に用いることができる偏角の上限はせいぜい40°である。
【0007】
図7に示されるようなシングルタイプのユニバーサルジョイントを構成する第1、第2ヨーク、及びコマを改良して特殊な形状とし、第1、第2ヨークとコマとの干渉が生じにくいようにした場合、例えば、第1、第2ヨークの腕の部分を長くしたり、削る等した場合であっても、偏角の上限を45〜60°とする程度である。
【0008】
また、従来のダブルタイプのユニバーサルジョイントの場合には、前述のようにシングルタイプのものよりも許容する偏角の量は多いが、上限は120°程度である。
【0009】
そこで本発明は、許容する偏角の量が120°以上のユニバーサルジョイントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、第1ヨークと、該第1ヨークと接続される第2ヨークと、該第2ヨークと接続されるコマと、該コマと接続される第3ヨークと、該第3ヨークと接続される第4ヨークとを備え、該第1ヨークは、一端が入力軸に固定され該入力軸と一体回転可能であり、該第1ヨークの他端における回転軸上には第1ヨーク貫通孔が形成され、該第1ヨーク貫通孔の貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、該第2ヨークの一端には第2ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第2ヨーク第2貫通孔が形成され、該第2ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第2ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第2ヨークは、該第1ヨーク貫通孔及び該第2ヨーク第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第1ヨークに対して回動可能に接続され、該コマの一端にはコマ第1貫通孔が形成され、他端にはコマ第2貫通孔が形成され、該コマ第1貫通孔の貫通方向と該コマ第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該コマは、該第2ヨーク第2貫通孔及び該コマ第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第2ヨークに対して回動可能に接続され、該第3ヨークの一端には第3ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第3ヨーク第2貫通孔が形成され、該第3ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第3ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第3ヨークは、該第3ヨーク第1貫通孔及び該コマ第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該コマに対して回動可能に接続され、該第4ヨークの一端には第4ヨーク貫通孔が形成され、他端は出力軸に固定され該出力軸と一体回転可能であり、該第4ヨーク貫通孔は回転軸上に位置し、その貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、該第4ヨークは、該第4ヨーク貫通孔及び該第3ヨーク第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第3ヨークに対して回動可能に接続されているユニバーサルジョイントを提供している。
【0011】
ここで、該第2ヨーク第1貫通孔と該第2ヨーク第2貫通孔との間の距離αと、該コマ第1貫通孔と該コマ第2貫通孔との間の距離βと、該第3ヨーク第1貫通孔と該第3ヨーク第2貫通孔との間の距離γとがそれぞれ等しく、該距離αを示す第2ヨーク仮想直線と該距離βを示すコマ仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第2ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Aをなし、該コマ仮想直線と該距離γを示す第3ヨーク仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第3ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Bをなし、該位置Aと該位置Bとが一致することにより該入力軸と該出力軸との偏角を同一平面上で90°乃至180°に提供することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイント1について図1乃至図6に基づき説明する。本実施の形態によるユニバーサルジョイント1は、0〜180°の偏角を許容する。なお、説明の都合上、図1及び図2には偏角が0°の状態のユニバーサルジョイント1を、図3、図4、図5、図6には偏角がそれぞれ180°、90°、120°、150°の状態のユニバーサルジョイント1を示す。
【0013】
ユニバーサルジョイント1は、第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の計5ピースを備えている。第1ヨーク10は第2ヨーク20に接続され、第2ヨーク20はコマ30に接続され、コマ30は第3ヨーク40に接続され、第3ヨーク40は第4ヨーク50に接続されており、接続箇所が計4つの4節型になっている。第1ヨーク10と第4ヨーク50とは同一形状であり、第2ヨーク20と第3ヨーク40とは同一形状である。
【0014】
第1ヨーク10は、略円柱形状をなす基部10Aと、基部10Aの上面から上方へ突出する腕部10Bとを備える。腕部10Bは略長方形状の板状をしており、その一の短辺において基部10Aの上面10Cの略中央に接続されている。基部10Aの底面10Dを第1ヨーク10の一端とすると、基部10Aから最も離れた腕部10Bの先端10Eの位置が他端をなす。第1ヨーク10の一端をなす基部10Aの底面10Dには、略円柱形状をした図示せぬ凹部が基部10Aと同軸的に形成されている。また、基部10Aの周面には、基部10Aの周面外部と図示せぬ凹部とを連通する貫通孔10aが形成されている。貫通孔10aの貫通方向に垂直に切った断面形状は略円形をしており、貫通孔10aを画成している基部10Aの部分は螺刻されており、図示せぬネジが螺合可能に構成されている。凹部に、駆動軸たる図示せぬ入力軸を挿入した後に、貫通孔10aにネジを螺合させネジの先端を図示せぬ入力軸に当接させて、第1ヨーク10を入力軸に対して固定させることができる。第1ヨーク10が入力軸に固定された状態では、入力軸が回転すると第1ヨーク10は入力軸と一体回転する。第1ヨーク10の回転軸は、腕部10Bの長手方向に一致しており、且つ、入力軸の回転軸と一致する。第1ヨーク10の他端近傍の位置には、第1ヨーク貫通孔10b(図2)が形成されている。第1ヨーク貫通孔10bは、貫通方向に垂直に切った断面が円形状をしており、その貫通方向は、第1ヨーク10が入力軸と一体回転しているときの回転軸に垂直の方向へ指向する。第1ヨーク貫通孔10bは当該回転軸上に位置する。
【0015】
第2ヨーク20は、基部20Aと2本の腕部20Bとを備える。基部20Aは、略台形状の2枚の対向する板状部材からなる。2本の腕部20Bは、基部を構成する2枚の略台形状をした板状部材の下底20Cをなす辺の両端から、当該下底20Cに垂直の方向へ突出した状態で設けられており、それぞれ、突出方向に垂直な断面が略長方形をした中実の略四角柱形状をしている。従って、第2ヨーク20は、図2に示されるように正面から見ると略「コ」の字状をなしている。略台形状をした基部20Aの上底20Dを第2ヨーク20の一端とすると、基部20Aから最も離れた腕部20Bの先端20Eが他端をなす。第2ヨーク20の一端近傍の部分を構成する基部20Aを構成する2枚の台形状の板状部材の略中央の位置には、それぞれ第2ヨーク第1貫通孔20aが形成されている。2つの第2ヨーク第1貫通孔20aは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり同軸的な位置関係にある。また、第2ヨーク第1貫通孔20aの半径は、第1ヨーク貫通孔10bの半径よりもわずかに大きい。第2ヨーク第1貫通孔20a内及び第1ヨーク貫通孔10b内には、ピン21が同軸的に挿嵌されている。第1ヨーク10と第2ヨーク20とは、このピン21によって接続されている。ピン21の直径は、第1ヨーク貫通孔10bの直径と略同一であり、第2ヨーク第1貫通孔20aの内径よりもわずかに小さい。第2ヨーク第1貫通孔20aと第1ヨーク貫通孔10bとを同軸的に配置させた後に、一方の第2ヨーク第1貫通孔20aにピン21を貫通させ、ピン21を第1ヨーク貫通孔10bへ圧入して貫通させ、更に他方の第2ヨーク第1貫通孔20aへ貫通させる。ピン21は第1ヨーク10に固定された状態になっているが、前述のように、ピン21の直径は第2ヨーク第1貫通孔20aの内径よりもわずかに小さいため、ピン21は第2ヨーク20に対して回動可能であり、第2ヨーク20は、第1ヨーク10に対して回動可能に接続されている。
【0016】
第2ヨーク20の他端近傍の位置、即ち、2本の腕部20B、20Bの先端20E、20E近傍の位置には、それぞれ第2ヨーク第2貫通孔20b(図1)が形成されている。第2ヨーク第2貫通孔20bは、貫通方向に垂直に切った断面が円形状をしており、その貫通方向は、第2ヨーク第1貫通孔20aに対して垂直の方向に指向する。2つの第2ヨーク第2貫通孔20b内には、同貫通孔20bの内径と略同一の外径を有するニードルベアリング22が、それぞれ貫通孔20bに同軸的に挿嵌されている。
【0017】
コマ30は、外形が略四角柱形状をした管状体をなす。コマ30の上面30Aの側を一端とすると下面30Bの側が他端をなす。コマ30の一端近傍の位置であってコマ30の略四角柱の外形を規定する一の側面には、コマ第1貫通孔30aが形成されている。コマ第1貫通孔30aには、後述のようにピン31が貫通される。また、一の側面に対向する他の側面にもコマ第1貫通孔30aが形成されている。2つのコマ第1貫通孔30aは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり互いに同軸的な位置関係にある。また、コマ第1貫通孔30aの半径は、第2ヨーク第2貫通孔20bの半径よりも小さく、ニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さい。ニードルベアリング22の内周及びコマ第1貫通孔30a内には、一対のピン31が挿嵌されている。ピン31の直径は、コマ第1貫通孔30aの直径と略同一であり、ニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さい。コマ30と第2ヨーク20とは、このピン31によって接続されている。第2ヨーク第2貫通孔20bに挿嵌された一方のニードルベアリング22の内周にピン31が貫通され、ピン31が一方のコマ第1貫通孔30aへ圧入される。同様に、第2ヨーク第2貫通孔20bに挿嵌された他方のニードルベアリング22の内周に別のピン31が貫通され、更にピン31が他方のコマ第1貫通孔30aへ圧入されることにより、コマ30と第2ヨーク20とは接続されている。ピン31はコマ30に固定された状態になっているが、前述のようにピン31の直径はニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さいため、ピン31はニードルベアリング22に対して回動可能であり、このため、コマ30は第2ヨーク20に対して回動可能に接続されている。
【0018】
コマ第1貫通孔30aが形成されていない相対向するコマ30の2つの側面上であってコマ30の他端近傍の位置には、コマ第2貫通孔30bが形成されている。2つのコマ第2貫通孔30bは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり互いに同軸的な位置関係にある。コマ第2貫通孔30bの半径は、コマ第1貫通孔30aの半径と同一であり、コマ第1貫通孔30aと同様に一対のピン41が圧入され挿嵌される。第3ヨーク40は、前述のように第2ヨーク20と同様の形状をしており、第3ヨーク第1貫通孔40aは第2ヨーク第2貫通孔20bに相当し、第2ヨーク第2貫通孔20b同様にニードルベアリング42が挿嵌されている。そして、ピン31がニードルベアリング22を貫通するのと同様に、ピン41がニードルベアリング42を貫通し、第3ヨーク40はコマ30に対して回動可能に接続されている。
【0019】
また、第1ヨーク10が第2ヨーク20に対して回動可能に接続されているのと同様に、第1ヨーク10と同一形状の第4ヨーク50が、ピン51によって第3ヨーク40に対して回動可能に接続されている。また、第1ヨーク10が入力軸に対して固定されているのと同様に、第1ヨーク10と同一形状の第4ヨーク50が、図示せぬネジによって従動軸たる図示せぬ出力軸に対して固定されており、第4ヨーク50と出力軸とが一体回転可能に構成されている。図1及び図2に示されるように、偏角を0°の状態にしたときのユニバーサルジョイント1全体の回転軸は、出力軸及び入力軸に一致して一直線状になっている。ユニバーサルジョイント1の全体形状は、コマ30の一端と他端との中間の位置を中心として左右対称形状としたものを、左側の部分に対して右側の部分を回転軸を中心として90°ねじった状態となっており、ダブルタイプのユニバーサルジョイントに分類される。
【0020】
偏角を許容した状態であっても、ユニバーサルジョイント1を介して入力軸から出力軸へと回転を伝達させているときには、入力軸と出力軸との間の軸間距離は、偏角に応じて所定の値に保たれなければならない。このため、ユニバーサルジョイント1を構成する第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の各寸法は、以下のような関係を有している。先ず、第2ヨーク第1貫通孔20aの中心と、第2ヨーク第2貫通孔20bの中心とを最短で結ぶ直線を第2ヨーク仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、第2ヨーク第1貫通孔20aと第2ヨーク第2貫通孔20bとの距離を距離α(図2、図3)とする。次に、コマ第1貫通孔30aの中心と、コマ第2貫通孔30bの中心とを最短で結ぶ直線をコマ仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、コマ第1貫通孔30aとコマ第2貫通孔30bとの距離を距離βとする。次に、第3ヨーク第1貫通孔40aの中心と、第3ヨーク40第2貫通孔の中心とを最短で結ぶ直線を第3ヨーク仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、第3ヨーク第1貫通孔40aと第3ヨーク第2貫通孔との距離を距離γとする。これら距離α、距離β、距離γは同一の長さを有する。
【0021】
更に、入力軸と出力軸との間の軸間距離、即ち、第1ヨーク10の回転軸と第4ヨーク50の回転軸との間の軸間距離は、以下のような位置関係により決定される。先ず、許容する偏角が180°である場合には、ユニバーサルジョイント1が回転されて、図3(a)に示されるような、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態、即ち、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となるときがあるが、このときの、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線との接続されている位置を位置Aとする。そして、ユニバーサルジョイント1が更に回転されてゆき、図3(b)に示されるような、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態、即ち、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線との接続されている位置を位置Bとする。軸間距離は、これら位置Aと位置Bとが一致する位置関係となるような値に決定される。
【0022】
この位置関係は、許容する偏角が90〜150°の場合も同様である。具体例として、許容する偏角が90°、120°、150°の場合を説明する。ユニバーサルジョイント1が回転されて、図4、図5、図6にそれぞれ示されるような、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態、即ち、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線との接続されている位置を位置Aとする。このときのユニバーサルジョイント1の状態を、図2に示される偏角が0°の状態と比較すると、図4、図5、図6にそれぞれに示されるように、第2ヨーク20は、第1ヨーク10に対して若干回動された状態となっている。回動の角度は、偏角が90°のときよりも偏角が120°のときの方が大きく、偏角が120°のときよりも偏角が150°のときの方が大きい。コマ30は第2ヨーク20に対して回動されていない。第3ヨーク40は、コマ30に対して略90°前後回動されている。回動の角度は、偏角が90°のときには、90°よりも少し小さく、偏角が120°のときには略90°であり、偏角が150°のときには、90°よりも少し大きい。第4ヨーク50は、第3ヨーク40に対して回動されていない状態となっている。
【0023】
そして、ユニバーサルジョイント1が更に回転されてゆき、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態、即ち、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線との接続されている位置を位置Bとする。軸間距離は、これら位置Aと位置Bとが一致する位置関係となるような値に決定される。
【0024】
以上の条件を満たすユニバーサルジョイント1の第1ヨーク10が図示せぬ入力軸と一体に回転されると、第1ヨーク10に対して第2ヨーク20が回動しながら回転し、第2ヨーク20の回動及び回転に伴いコマ30が第2ヨーク20に対して回動しながら回転する。更に、コマ30の回動及び回転に伴い第3ヨーク40がコマ30に対して回動しながら回転し、第3ヨーク40の回動及び回転に伴い、第4ヨーク50が出力軸と一体に、第3ヨーク40に対して回動しながら回転することにより、図示せぬ入力軸における回転が、ユニバーサルジョイント1を介して図示せぬ出力軸へ伝達される。
【0025】
ダブルタイプのユニバーサルジョイント1を5ピース4節の構成としたため、比較的簡単な構造で、許容する偏角の量を120°以上とすることができる。また、それぞれピンの挿嵌される貫通孔間の距離α、距離β、距離γを全て等しくし、更に、入力軸と出力軸との間の軸間距離を所定の値としたため、軸間距離を偏角に応じて所定の値に保ったままで、許容する偏角の量を90°、120°、150°、180°等とすることができる。
【0026】
本発明によるユニバーサルジョイントは上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば本実施の形態では、ニードルベアリングを用いたが、使用条件によりプレーンベアリング、ボールベアリング、樹脂ベアリング、ブッシュ、含油焼結等の軸受を用いてもよい。また、これらのものを設けなくてもよい。
【0027】
また、ピンにより接続されている第2、第3ヨークとコマとの接続部分において、ニードルベアリングとコマとの間にワッシャーを設けてもよい。同様に、ピンにより接続されている第2、第3ヨークと第1、第4ヨークとの接続部分において、第2、第3ヨークと第1、第4ヨークとの間にワッシャーを設けてもよい。このことにより、接触摺動部分の摩擦を低減することができる。
【0028】
また、各ヨーク、コマ、及び各ピンの材質は、金属、例えば一般的な機械構造用炭素鋼、白金鋼、特殊用途鋼、非鉄金属等で構成すればよく、また、樹脂等で構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載のユニバーサルジョイントによれば、ユニバーサルジョイントを第1ヨークと、第1ヨークと接続される第2ヨークと、第2ヨークと接続されるコマと、コマと接続される第3ヨークと、第3ヨークと接続される第4ヨークとからなる5ピース4節タイプとしたため、比較的簡単な構造で、許容する偏角の量を120°以上とすることができる。
【0030】
請求項2記載のユニバーサルジョイントによれば、距離αと距離βと距離γとがそれぞれ等しく、位置Aと位置Bとが一致するようにしたため、軸間距離を所定の値に保ったままで、許容する偏角の量を90°乃至180°とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が0°の状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が0°の状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が180°の状態を示す正面図であり、(a)は第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示し、(b)は、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態を示す。
【図4】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が90°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図5】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が120°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図6】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が150°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図7】従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントを示す斜視図。
【図8】従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントにおける偏角を説明するための概念図。
【図9】従来のダブルタイプのユニバーサルジョイントにおける偏角を説明するための概念図。
【符号の説明】
1 ユニバーサルジョイント
10 第1ヨーク
20 第2ヨーク
30 コマ
40 第3ヨーク
50 第4ヨーク
10b 第1ヨーク貫通孔
20a 第2ヨーク第1貫通孔
20b 第2ヨーク第2貫通孔
30a コマ第1貫通孔
30b コマ第2貫通孔
21、31、41、51 ピン
40a 第3ヨーク第1貫通孔
【発明の属する技術分野】
本発明はユニバーサルジョイントに関し、特に入出力軸の偏角が比較的大きい場合に用いられるユニバーサルジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
入力軸から出力軸へと回転を伝達させる結合部材としては、ユニバーサルジョイントが従来より知られている。ユニバーサルジョイントには、いわゆるシングルタイプのものとダブルタイプのものとがある。図7、図8に示されるように、シングルタイプのユニバーサルジョイント100は、第1ヨーク110とコマ130と第2ヨーク150とを有している。第1ヨーク110は駆動軸たる図示せぬ入力軸に固定され、図示せぬ入力軸と一体に回転可能に構成されている。第2ヨーク150は従動軸たる図示せぬ出力軸に固定され、図示せぬ出力軸と一体に回転可能に構成されている。第1ヨーク110、第2ヨーク150は、それぞれコマ130に回動可能に接続されている。
【0003】
第1ヨーク110とコマ130との接続、第2ヨーク150とコマ130との接続は、それぞれピン111、151によってなされている。より具体的には、第1ヨーク110、コマ130にはそれぞれ貫通孔110a、図示せぬ貫通孔が形成されており、これらに同軸的に挿嵌される第1のピン111によってコマ130は第1ヨーク110に対して軸支され、コマ130は第1ヨーク110に対して回動可能に接続されている。同様に、第2ヨーク150、コマ130にはそれぞれ貫通孔150a、図示せぬ貫通孔が形成されており、これらの貫通孔に同軸的に挿嵌される第2のピン151によってコマ130は第2ヨーク150に対して軸支され、コマ130は第2ヨーク150に対して回動可能に接続されている。コマ130の、第1のピン111が挿嵌される図示せぬ貫通孔の貫通方向と、第2のピン150が挿嵌される図示せぬ貫通孔の貫通方向とは、互いに垂直に交差する位置関係にある。第1ヨーク110、コマ130、第2ヨーク150がそれぞれ互いに回動しながら回転し、入力軸からの回転は、第1ヨーク、コマ、第2ヨークの順に伝達され出力軸へと伝達される。
【0004】
ダブルタイプのユニバーサルジョイントは、2つのシングルタイプのユニバーサルジョイントを繋ぎ合わせて1つのユニバーサルジョイントとしたものである。即ち、一のシングルタイプのユニバーサルジョイントの第2ヨークと、他のシングルタイプのユニバーサルジョイントの第1ヨークとが一体に接続されて中間体をなし、当該接続位置を中心として対称の形状とされる。より具体的には図9に示されるように、ダブルタイプのユニバーサルジョイント200は、第1ヨーク210と、第1コマ220と、中間体230と、第2コマ240と、第2ヨーク250とにより構成されている。
【0005】
ユニバーサルジョイントは、空間における仮想一平面上において入出力軸の偏角を許容する。ここで、偏角とは、図8及び図9におけるαで示される角度、即ち、入力軸を延長した仮想直線と出力軸を延長した仮想直線とのなす角度をいう。シングルタイプの場合には、図8に示されるように、入力軸を延長した仮想直線と出力軸を延長した仮想直線とは、コマ130における第1のピン111の軸心の位置において交差している。シングルタイプのユニバーサルジョイントでは所定の値の偏角を許容するが、ダブルタイプのユニバーサルジョイントでは、2つのシングルタイプのユニバーサルジョイントを繋ぎ合わせた構成であるため、シングルタイプのユニバーサルジョイントと比較して許容する偏角の量は多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントは、許容する偏角の量が一般に少ない。図7に示されるようなシングルタイプのユニバーサルジョイントの場合には、製品の定格において許容偏角の上限は30°と規定されており、それ以上の偏角のある場合に用いようとしても、第1、第2ヨークとコマとの干渉が生じてしまうため、実際に用いることができる偏角の上限はせいぜい40°である。
【0007】
図7に示されるようなシングルタイプのユニバーサルジョイントを構成する第1、第2ヨーク、及びコマを改良して特殊な形状とし、第1、第2ヨークとコマとの干渉が生じにくいようにした場合、例えば、第1、第2ヨークの腕の部分を長くしたり、削る等した場合であっても、偏角の上限を45〜60°とする程度である。
【0008】
また、従来のダブルタイプのユニバーサルジョイントの場合には、前述のようにシングルタイプのものよりも許容する偏角の量は多いが、上限は120°程度である。
【0009】
そこで本発明は、許容する偏角の量が120°以上のユニバーサルジョイントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、第1ヨークと、該第1ヨークと接続される第2ヨークと、該第2ヨークと接続されるコマと、該コマと接続される第3ヨークと、該第3ヨークと接続される第4ヨークとを備え、該第1ヨークは、一端が入力軸に固定され該入力軸と一体回転可能であり、該第1ヨークの他端における回転軸上には第1ヨーク貫通孔が形成され、該第1ヨーク貫通孔の貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、該第2ヨークの一端には第2ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第2ヨーク第2貫通孔が形成され、該第2ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第2ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第2ヨークは、該第1ヨーク貫通孔及び該第2ヨーク第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第1ヨークに対して回動可能に接続され、該コマの一端にはコマ第1貫通孔が形成され、他端にはコマ第2貫通孔が形成され、該コマ第1貫通孔の貫通方向と該コマ第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該コマは、該第2ヨーク第2貫通孔及び該コマ第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第2ヨークに対して回動可能に接続され、該第3ヨークの一端には第3ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第3ヨーク第2貫通孔が形成され、該第3ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第3ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第3ヨークは、該第3ヨーク第1貫通孔及び該コマ第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該コマに対して回動可能に接続され、該第4ヨークの一端には第4ヨーク貫通孔が形成され、他端は出力軸に固定され該出力軸と一体回転可能であり、該第4ヨーク貫通孔は回転軸上に位置し、その貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、該第4ヨークは、該第4ヨーク貫通孔及び該第3ヨーク第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第3ヨークに対して回動可能に接続されているユニバーサルジョイントを提供している。
【0011】
ここで、該第2ヨーク第1貫通孔と該第2ヨーク第2貫通孔との間の距離αと、該コマ第1貫通孔と該コマ第2貫通孔との間の距離βと、該第3ヨーク第1貫通孔と該第3ヨーク第2貫通孔との間の距離γとがそれぞれ等しく、該距離αを示す第2ヨーク仮想直線と該距離βを示すコマ仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第2ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Aをなし、該コマ仮想直線と該距離γを示す第3ヨーク仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第3ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Bをなし、該位置Aと該位置Bとが一致することにより該入力軸と該出力軸との偏角を同一平面上で90°乃至180°に提供することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイント1について図1乃至図6に基づき説明する。本実施の形態によるユニバーサルジョイント1は、0〜180°の偏角を許容する。なお、説明の都合上、図1及び図2には偏角が0°の状態のユニバーサルジョイント1を、図3、図4、図5、図6には偏角がそれぞれ180°、90°、120°、150°の状態のユニバーサルジョイント1を示す。
【0013】
ユニバーサルジョイント1は、第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の計5ピースを備えている。第1ヨーク10は第2ヨーク20に接続され、第2ヨーク20はコマ30に接続され、コマ30は第3ヨーク40に接続され、第3ヨーク40は第4ヨーク50に接続されており、接続箇所が計4つの4節型になっている。第1ヨーク10と第4ヨーク50とは同一形状であり、第2ヨーク20と第3ヨーク40とは同一形状である。
【0014】
第1ヨーク10は、略円柱形状をなす基部10Aと、基部10Aの上面から上方へ突出する腕部10Bとを備える。腕部10Bは略長方形状の板状をしており、その一の短辺において基部10Aの上面10Cの略中央に接続されている。基部10Aの底面10Dを第1ヨーク10の一端とすると、基部10Aから最も離れた腕部10Bの先端10Eの位置が他端をなす。第1ヨーク10の一端をなす基部10Aの底面10Dには、略円柱形状をした図示せぬ凹部が基部10Aと同軸的に形成されている。また、基部10Aの周面には、基部10Aの周面外部と図示せぬ凹部とを連通する貫通孔10aが形成されている。貫通孔10aの貫通方向に垂直に切った断面形状は略円形をしており、貫通孔10aを画成している基部10Aの部分は螺刻されており、図示せぬネジが螺合可能に構成されている。凹部に、駆動軸たる図示せぬ入力軸を挿入した後に、貫通孔10aにネジを螺合させネジの先端を図示せぬ入力軸に当接させて、第1ヨーク10を入力軸に対して固定させることができる。第1ヨーク10が入力軸に固定された状態では、入力軸が回転すると第1ヨーク10は入力軸と一体回転する。第1ヨーク10の回転軸は、腕部10Bの長手方向に一致しており、且つ、入力軸の回転軸と一致する。第1ヨーク10の他端近傍の位置には、第1ヨーク貫通孔10b(図2)が形成されている。第1ヨーク貫通孔10bは、貫通方向に垂直に切った断面が円形状をしており、その貫通方向は、第1ヨーク10が入力軸と一体回転しているときの回転軸に垂直の方向へ指向する。第1ヨーク貫通孔10bは当該回転軸上に位置する。
【0015】
第2ヨーク20は、基部20Aと2本の腕部20Bとを備える。基部20Aは、略台形状の2枚の対向する板状部材からなる。2本の腕部20Bは、基部を構成する2枚の略台形状をした板状部材の下底20Cをなす辺の両端から、当該下底20Cに垂直の方向へ突出した状態で設けられており、それぞれ、突出方向に垂直な断面が略長方形をした中実の略四角柱形状をしている。従って、第2ヨーク20は、図2に示されるように正面から見ると略「コ」の字状をなしている。略台形状をした基部20Aの上底20Dを第2ヨーク20の一端とすると、基部20Aから最も離れた腕部20Bの先端20Eが他端をなす。第2ヨーク20の一端近傍の部分を構成する基部20Aを構成する2枚の台形状の板状部材の略中央の位置には、それぞれ第2ヨーク第1貫通孔20aが形成されている。2つの第2ヨーク第1貫通孔20aは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり同軸的な位置関係にある。また、第2ヨーク第1貫通孔20aの半径は、第1ヨーク貫通孔10bの半径よりもわずかに大きい。第2ヨーク第1貫通孔20a内及び第1ヨーク貫通孔10b内には、ピン21が同軸的に挿嵌されている。第1ヨーク10と第2ヨーク20とは、このピン21によって接続されている。ピン21の直径は、第1ヨーク貫通孔10bの直径と略同一であり、第2ヨーク第1貫通孔20aの内径よりもわずかに小さい。第2ヨーク第1貫通孔20aと第1ヨーク貫通孔10bとを同軸的に配置させた後に、一方の第2ヨーク第1貫通孔20aにピン21を貫通させ、ピン21を第1ヨーク貫通孔10bへ圧入して貫通させ、更に他方の第2ヨーク第1貫通孔20aへ貫通させる。ピン21は第1ヨーク10に固定された状態になっているが、前述のように、ピン21の直径は第2ヨーク第1貫通孔20aの内径よりもわずかに小さいため、ピン21は第2ヨーク20に対して回動可能であり、第2ヨーク20は、第1ヨーク10に対して回動可能に接続されている。
【0016】
第2ヨーク20の他端近傍の位置、即ち、2本の腕部20B、20Bの先端20E、20E近傍の位置には、それぞれ第2ヨーク第2貫通孔20b(図1)が形成されている。第2ヨーク第2貫通孔20bは、貫通方向に垂直に切った断面が円形状をしており、その貫通方向は、第2ヨーク第1貫通孔20aに対して垂直の方向に指向する。2つの第2ヨーク第2貫通孔20b内には、同貫通孔20bの内径と略同一の外径を有するニードルベアリング22が、それぞれ貫通孔20bに同軸的に挿嵌されている。
【0017】
コマ30は、外形が略四角柱形状をした管状体をなす。コマ30の上面30Aの側を一端とすると下面30Bの側が他端をなす。コマ30の一端近傍の位置であってコマ30の略四角柱の外形を規定する一の側面には、コマ第1貫通孔30aが形成されている。コマ第1貫通孔30aには、後述のようにピン31が貫通される。また、一の側面に対向する他の側面にもコマ第1貫通孔30aが形成されている。2つのコマ第1貫通孔30aは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり互いに同軸的な位置関係にある。また、コマ第1貫通孔30aの半径は、第2ヨーク第2貫通孔20bの半径よりも小さく、ニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さい。ニードルベアリング22の内周及びコマ第1貫通孔30a内には、一対のピン31が挿嵌されている。ピン31の直径は、コマ第1貫通孔30aの直径と略同一であり、ニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さい。コマ30と第2ヨーク20とは、このピン31によって接続されている。第2ヨーク第2貫通孔20bに挿嵌された一方のニードルベアリング22の内周にピン31が貫通され、ピン31が一方のコマ第1貫通孔30aへ圧入される。同様に、第2ヨーク第2貫通孔20bに挿嵌された他方のニードルベアリング22の内周に別のピン31が貫通され、更にピン31が他方のコマ第1貫通孔30aへ圧入されることにより、コマ30と第2ヨーク20とは接続されている。ピン31はコマ30に固定された状態になっているが、前述のようにピン31の直径はニードルベアリング22の内径よりもわずかに小さいため、ピン31はニードルベアリング22に対して回動可能であり、このため、コマ30は第2ヨーク20に対して回動可能に接続されている。
【0018】
コマ第1貫通孔30aが形成されていない相対向するコマ30の2つの側面上であってコマ30の他端近傍の位置には、コマ第2貫通孔30bが形成されている。2つのコマ第2貫通孔30bは、貫通方向に垂直に切った断面がそれぞれ円形状をなし、半径は同一であり互いに同軸的な位置関係にある。コマ第2貫通孔30bの半径は、コマ第1貫通孔30aの半径と同一であり、コマ第1貫通孔30aと同様に一対のピン41が圧入され挿嵌される。第3ヨーク40は、前述のように第2ヨーク20と同様の形状をしており、第3ヨーク第1貫通孔40aは第2ヨーク第2貫通孔20bに相当し、第2ヨーク第2貫通孔20b同様にニードルベアリング42が挿嵌されている。そして、ピン31がニードルベアリング22を貫通するのと同様に、ピン41がニードルベアリング42を貫通し、第3ヨーク40はコマ30に対して回動可能に接続されている。
【0019】
また、第1ヨーク10が第2ヨーク20に対して回動可能に接続されているのと同様に、第1ヨーク10と同一形状の第4ヨーク50が、ピン51によって第3ヨーク40に対して回動可能に接続されている。また、第1ヨーク10が入力軸に対して固定されているのと同様に、第1ヨーク10と同一形状の第4ヨーク50が、図示せぬネジによって従動軸たる図示せぬ出力軸に対して固定されており、第4ヨーク50と出力軸とが一体回転可能に構成されている。図1及び図2に示されるように、偏角を0°の状態にしたときのユニバーサルジョイント1全体の回転軸は、出力軸及び入力軸に一致して一直線状になっている。ユニバーサルジョイント1の全体形状は、コマ30の一端と他端との中間の位置を中心として左右対称形状としたものを、左側の部分に対して右側の部分を回転軸を中心として90°ねじった状態となっており、ダブルタイプのユニバーサルジョイントに分類される。
【0020】
偏角を許容した状態であっても、ユニバーサルジョイント1を介して入力軸から出力軸へと回転を伝達させているときには、入力軸と出力軸との間の軸間距離は、偏角に応じて所定の値に保たれなければならない。このため、ユニバーサルジョイント1を構成する第1ヨーク10、第2ヨーク20、コマ30、第3ヨーク40、及び第4ヨーク50の各寸法は、以下のような関係を有している。先ず、第2ヨーク第1貫通孔20aの中心と、第2ヨーク第2貫通孔20bの中心とを最短で結ぶ直線を第2ヨーク仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、第2ヨーク第1貫通孔20aと第2ヨーク第2貫通孔20bとの距離を距離α(図2、図3)とする。次に、コマ第1貫通孔30aの中心と、コマ第2貫通孔30bの中心とを最短で結ぶ直線をコマ仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、コマ第1貫通孔30aとコマ第2貫通孔30bとの距離を距離βとする。次に、第3ヨーク第1貫通孔40aの中心と、第3ヨーク40第2貫通孔の中心とを最短で結ぶ直線を第3ヨーク仮想直線と呼び、この直線の長さ、即ち、第3ヨーク第1貫通孔40aと第3ヨーク第2貫通孔との距離を距離γとする。これら距離α、距離β、距離γは同一の長さを有する。
【0021】
更に、入力軸と出力軸との間の軸間距離、即ち、第1ヨーク10の回転軸と第4ヨーク50の回転軸との間の軸間距離は、以下のような位置関係により決定される。先ず、許容する偏角が180°である場合には、ユニバーサルジョイント1が回転されて、図3(a)に示されるような、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態、即ち、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となるときがあるが、このときの、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線との接続されている位置を位置Aとする。そして、ユニバーサルジョイント1が更に回転されてゆき、図3(b)に示されるような、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態、即ち、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線との接続されている位置を位置Bとする。軸間距離は、これら位置Aと位置Bとが一致する位置関係となるような値に決定される。
【0022】
この位置関係は、許容する偏角が90〜150°の場合も同様である。具体例として、許容する偏角が90°、120°、150°の場合を説明する。ユニバーサルジョイント1が回転されて、図4、図5、図6にそれぞれ示されるような、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態、即ち、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線との接続されている位置を位置Aとする。このときのユニバーサルジョイント1の状態を、図2に示される偏角が0°の状態と比較すると、図4、図5、図6にそれぞれに示されるように、第2ヨーク20は、第1ヨーク10に対して若干回動された状態となっている。回動の角度は、偏角が90°のときよりも偏角が120°のときの方が大きく、偏角が120°のときよりも偏角が150°のときの方が大きい。コマ30は第2ヨーク20に対して回動されていない。第3ヨーク40は、コマ30に対して略90°前後回動されている。回動の角度は、偏角が90°のときには、90°よりも少し小さく、偏角が120°のときには略90°であり、偏角が150°のときには、90°よりも少し大きい。第4ヨーク50は、第3ヨーク40に対して回動されていない状態となっている。
【0023】
そして、ユニバーサルジョイント1が更に回転されてゆき、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態、即ち、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが折曲がっていない一直線の状態となったときの、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線との接続されている位置を位置Bとする。軸間距離は、これら位置Aと位置Bとが一致する位置関係となるような値に決定される。
【0024】
以上の条件を満たすユニバーサルジョイント1の第1ヨーク10が図示せぬ入力軸と一体に回転されると、第1ヨーク10に対して第2ヨーク20が回動しながら回転し、第2ヨーク20の回動及び回転に伴いコマ30が第2ヨーク20に対して回動しながら回転する。更に、コマ30の回動及び回転に伴い第3ヨーク40がコマ30に対して回動しながら回転し、第3ヨーク40の回動及び回転に伴い、第4ヨーク50が出力軸と一体に、第3ヨーク40に対して回動しながら回転することにより、図示せぬ入力軸における回転が、ユニバーサルジョイント1を介して図示せぬ出力軸へ伝達される。
【0025】
ダブルタイプのユニバーサルジョイント1を5ピース4節の構成としたため、比較的簡単な構造で、許容する偏角の量を120°以上とすることができる。また、それぞれピンの挿嵌される貫通孔間の距離α、距離β、距離γを全て等しくし、更に、入力軸と出力軸との間の軸間距離を所定の値としたため、軸間距離を偏角に応じて所定の値に保ったままで、許容する偏角の量を90°、120°、150°、180°等とすることができる。
【0026】
本発明によるユニバーサルジョイントは上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば本実施の形態では、ニードルベアリングを用いたが、使用条件によりプレーンベアリング、ボールベアリング、樹脂ベアリング、ブッシュ、含油焼結等の軸受を用いてもよい。また、これらのものを設けなくてもよい。
【0027】
また、ピンにより接続されている第2、第3ヨークとコマとの接続部分において、ニードルベアリングとコマとの間にワッシャーを設けてもよい。同様に、ピンにより接続されている第2、第3ヨークと第1、第4ヨークとの接続部分において、第2、第3ヨークと第1、第4ヨークとの間にワッシャーを設けてもよい。このことにより、接触摺動部分の摩擦を低減することができる。
【0028】
また、各ヨーク、コマ、及び各ピンの材質は、金属、例えば一般的な機械構造用炭素鋼、白金鋼、特殊用途鋼、非鉄金属等で構成すればよく、また、樹脂等で構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載のユニバーサルジョイントによれば、ユニバーサルジョイントを第1ヨークと、第1ヨークと接続される第2ヨークと、第2ヨークと接続されるコマと、コマと接続される第3ヨークと、第3ヨークと接続される第4ヨークとからなる5ピース4節タイプとしたため、比較的簡単な構造で、許容する偏角の量を120°以上とすることができる。
【0030】
請求項2記載のユニバーサルジョイントによれば、距離αと距離βと距離γとがそれぞれ等しく、位置Aと位置Bとが一致するようにしたため、軸間距離を所定の値に保ったままで、許容する偏角の量を90°乃至180°とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が0°の状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が0°の状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が180°の状態を示す正面図であり、(a)は第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示し、(b)は、コマ仮想直線と第3ヨーク仮想直線とが一致した状態を示す。
【図4】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が90°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図5】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が120°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図6】本発明の実施の形態によるユニバーサルジョイントにおいて、偏角が150°の状態であって第2ヨーク仮想直線とコマ仮想直線とが一致した状態を示す正面図。
【図7】従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントを示す斜視図。
【図8】従来のシングルタイプのユニバーサルジョイントにおける偏角を説明するための概念図。
【図9】従来のダブルタイプのユニバーサルジョイントにおける偏角を説明するための概念図。
【符号の説明】
1 ユニバーサルジョイント
10 第1ヨーク
20 第2ヨーク
30 コマ
40 第3ヨーク
50 第4ヨーク
10b 第1ヨーク貫通孔
20a 第2ヨーク第1貫通孔
20b 第2ヨーク第2貫通孔
30a コマ第1貫通孔
30b コマ第2貫通孔
21、31、41、51 ピン
40a 第3ヨーク第1貫通孔
Claims (2)
- 第1ヨークと、
該第1ヨークと接続される第2ヨークと、
該第2ヨークと接続されるコマと、
該コマと接続される第3ヨークと、
該第3ヨークと接続される第4ヨークとを備え、
該第1ヨークは、一端が入力軸に固定され該入力軸と一体回転可能であり、該第1ヨークの他端における回転軸上には第1ヨーク貫通孔が形成され、該第1ヨーク貫通孔の貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、
該第2ヨークの一端には第2ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第2ヨーク第2貫通孔が形成され、該第2ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第2ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第2ヨークは、該第1ヨーク貫通孔及び該第2ヨーク第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第1ヨークに対して回動可能に接続され、
該コマの一端にはコマ第1貫通孔が形成され、他端にはコマ第2貫通孔が形成され、該コマ第1貫通孔の貫通方向と該コマ第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該コマは、該第2ヨーク第2貫通孔及び該コマ第1貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第2ヨークに対して回動可能に接続され、該第3ヨークの一端には第3ヨーク第1貫通孔が形成され、他端には第3ヨーク第2貫通孔が形成され、該第3ヨーク第1貫通孔の貫通方向と該第3ヨーク第2貫通孔の貫通方向とは互いに垂直の位置関係をなし、該第3ヨークは、該第3ヨーク第1貫通孔及び該コマ第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該コマに対して回動可能に接続され、
該第4ヨークの一端には第4ヨーク貫通孔が形成され、他端は出力軸に固定され該出力軸と一体回転可能であり、該第4ヨーク貫通孔は回転軸上に位置し、その貫通方向は該回転軸に垂直の方向に指向し、該第4ヨークは、該第4ヨーク貫通孔及び該第3ヨーク第2貫通孔に同軸的に挿嵌されるピンによって該第3ヨークに対して回動可能に接続されていることを特徴とするユニバーサルジョイント。 - 該第2ヨーク第1貫通孔と該第2ヨーク第2貫通孔との間の距離αと、該コマ第1貫通孔と該コマ第2貫通孔との間の距離βと、該第3ヨーク第1貫通孔と該第3ヨーク第2貫通孔との間の距離γとがそれぞれ等しく、
該距離αを示す第2ヨーク仮想直線と該距離βを示すコマ仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第2ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Aをなし、該コマ仮想直線と該距離γを示す第3ヨーク仮想直線とが同一直線上に一致したときの、該第3ヨーク仮想直線と該コマ仮想直線との接続位置が位置Bをなし、該位置Aと該位置Bとが一致することにより該入力軸と該出力軸との偏角を同一平面上で90°乃至180°に提供することを特徴とする請求項1記載のユニバーサルジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201038A JP2004044649A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | ユニバーサルジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201038A JP2004044649A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | ユニバーサルジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004044649A true JP2004044649A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31707688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002201038A Pending JP2004044649A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | ユニバーサルジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004044649A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106870585A (zh) * | 2017-03-12 | 2017-06-20 | 许修武 | 连接两轴能作轴心线延长线平行不同心传动的万向节 |
CN107327509A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-11-07 | 北京金风科创风电设备有限公司 | 万向联轴器 |
CN108397700A (zh) * | 2017-02-04 | 2018-08-14 | 宁波福泰电器有限公司 | 可调工作灯及其调光方法 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201038A patent/JP2004044649A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108397700A (zh) * | 2017-02-04 | 2018-08-14 | 宁波福泰电器有限公司 | 可调工作灯及其调光方法 |
CN106870585A (zh) * | 2017-03-12 | 2017-06-20 | 许修武 | 连接两轴能作轴心线延长线平行不同心传动的万向节 |
CN107327509A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-11-07 | 北京金风科创风电设备有限公司 | 万向联轴器 |
CN107327509B (zh) * | 2017-06-16 | 2021-04-16 | 北京金风科创风电设备有限公司 | 万向联轴器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0860622B1 (en) | A constant velocity joint | |
KR20030077014A (ko) | 캠 바아 센터링 기구 | |
JP2004044649A (ja) | ユニバーサルジョイント | |
JPS58170918A (ja) | 定速三脚継手 | |
JPH02278017A (ja) | 等速ユニバーサルジョイント | |
CN111677777A (zh) | 可偏移式联轴器 | |
KR20070101017A (ko) | 유니버셜 조인트 | |
US20060169070A1 (en) | Rotation/oscillation converting mechanism | |
KR900001995A (ko) | 동력전달조인트 | |
JPH07217665A (ja) | 自在軸継手及び自在軸継手を含んでなる自在工具 | |
US4472157A (en) | Homokinetic universal joint | |
JPH11166554A (ja) | 小型ユニバーサルジョイント | |
US4909775A (en) | Device for transferring rotary motion between two shafts | |
JP4805301B2 (ja) | パラレルメカニズム | |
JP7142882B1 (ja) | 動力伝達力を向上させた十字軸式自在継手 | |
KR100428049B1 (ko) | 풀리형 등속조인트 | |
JP7564145B2 (ja) | 二部材の結合構造 | |
KR100444081B1 (ko) | 광각 유니버셜 조인트 | |
JP2005273841A (ja) | オルダムカップリング | |
JPH0743499Y2 (ja) | ユニバーサルジョイント | |
JPS5821024A (ja) | 自在軸継手 | |
US20130331193A1 (en) | Constant Velocity Universal Joint | |
JP2023130075A (ja) | 揺動装置 | |
GB2422885A (en) | Double cardan joint with coincident crosses | |
CN113586591A (zh) | 连动装置及双轴式连动模块 |