JP2002146988A - 手摺り - Google Patents

手摺り

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JP2002146988A
JP2002146988A JP2000340333A JP2000340333A JP2002146988A JP 2002146988 A JP2002146988 A JP 2002146988A JP 2000340333 A JP2000340333 A JP 2000340333A JP 2000340333 A JP2000340333 A JP 2000340333A JP 2002146988 A JP2002146988 A JP 2002146988A
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JP2000340333A
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English (en)
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Jun Uda
純 宇田
Katsumi Miyanaga
克己 宮永
Yasunobu Tokihisa
康信 時久
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TOKIHISA SHOJI KK
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
TOKIHISA SHOJI KK
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の手摺りを、任意の場所に、軽量かつ任
意の外観意匠を持つものとして容易に構築することので
きる新規な手摺りを提供する。 【解決手段】 手摺りは、土台1に固定された縦支柱1
0と、縦支柱に掛け渡された上下の横支持部材20,3
0と、上下の横支持部材の間に所定の間隔を置いて縦方
向に配置される発泡樹脂製の手摺り子40とを備え、縦
支柱10及び上下の横支持部材20,30には発泡樹脂
製の装飾部材21,31が装着される。さらに、手摺り
子40と装飾部材21,31の表面には繊維強化モルタ
ル層などの補強層15a,21a,31aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物に付設される手
摺りに関し、特に、ベランダにおける手摺り、階段にお
ける手摺り、橋の欄干としての手摺り、などの任意の手
摺りを、軽量かつ任意の外観意匠を持つものとして容易
に構築することのできる新規な手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】ベランダや階段における手摺り、橋の欄
干としての手摺り、ショッピングモールなどでの装飾用
の手摺り、公園の池の回りに設けられる手摺り、など多
くの手摺りが存在する。それらの手摺りは、使用箇所や
使用目的に応じて、木質材料、金属材料、樹脂材料、石
材など、種々の材料を用いて構築され、また、手摺りを
構成する縦支柱の外観形状、支柱に掛け渡される上下の
横支持部材の外観形状、さらには、横支持部材の間に所
定の間隔を置いて縦方向に配置される手摺り子の外観形
状も、それぞれ種々変化に富んだ形状のものが存在す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、このような手摺
りは恒久的な構造物であり、ベランダや階段などの手摺
りは建物を造るときに当該建物の躯体側に一体のものと
して構築される。そのため、建物内外の模様替えや改築
をしようとする場合に、新たに手摺りを造りつけるこ
と、あるいは、既存の手摺りを他の外観意匠を持つもの
に造り変えることは容易でない。
【0004】また、素材として種々の材料が用いられ、
かつ、外観意匠も変化に富んでいるとはいえ、通常の製
造コストを勘案すると、使用する材料の種類によって外
観形状は自ずと制限を受け、任意の外観意匠を持つ手摺
りを容易にかつ簡便に造り上げることはできない。材料
においても、例えば木材の場合は耐候性に問題があり、
ベランダの手摺りを木材で造る場合には、表面性状の劣
化を防止するために、表面を耐候性被膜で覆うことが必
要となる。アルミ材などの金属材料で造る場合にはその
ような問題は回避されるが、外観形状の自由度はある程
度低下せざるを得ない。樹脂材料の場合には、所要の強
度を確保するために、材料の種類や手摺りとしての形
状、大きさに慎重な配慮が必要となる。石材の場合に
は、耐候性も強度も十分ではあるが、手摺りとして加工
することが容易でなく、かつ、重量物であることから設
置する場所にも自ずと制限がある。
【0005】本発明は、上記のように事情に鑑みてなさ
れたものであり、当初から構築する場合も、改修時など
に後から造りつける場合も、構築が容易であり、かつ、
比較的低い製造コストでありながら、軽量で耐候性もあ
り、かつ、任意の外観形状を容易に持たせることを可能
とした、新規な手摺りを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による手摺りは、土台に固定される縦支柱
と、該縦支柱に掛け渡される上下の横支持部材と、該上
下の横支持部材の間に所定の間隔を置いて縦方向に配置
される発泡樹脂製の手摺り子とを備えており、縦支柱及
び上下の横支持部材には発泡樹脂製の装飾部材が装着さ
れており、かつ、手摺り子及び装飾部材の表面には補強
層が形成されていることを特徴とする。
【0007】上記手摺りでは、手摺りに掛かる荷重を支
える部材と、手摺りの外観意匠を形成する部材とを、原
則的に分離させた構造となっている。すなわち、手摺り
に掛かる荷重を支える主たる部材である、土台に固定さ
れる縦支柱と該縦支柱に掛け渡される上下の横支持部材
には、木質材料、金属材料、樹脂材料など従来の手摺り
において用いられてきた所要の強度(耐力性)を備えた
材料を用いられる。それらは、無垢材であってもよく、
パイプ状のものあってもよい。一方、外観意匠はその上
に装着する発泡樹脂製の装飾部材に委ねられる。
【0008】そのために、前記縦支柱と上下の横支持部
材は所要の荷重を支えることのできるだけの太さと形状
を持てばよく、外観意匠性をも負担させる場合と比較し
て、全体の重量や容積は大きく低減する。また、外観意
匠を創り出すのに用いられる発泡樹脂はそれ自体軽量で
あり、かつ任意の形状に発泡成形することも、また、発
泡ブロックから任意の形状に削り出すことも容易であ
る。従って、手摺り子を含めて、所望の外観意匠を持つ
手摺りを、容易にかつ軽量化した状態で構築することが
できる。
【0009】本発明による手摺りにおいて、土台に固定
されるのは縦支柱のみであってよく、また、土台の構造
や種類を問わない。そのために、手摺りを当初から構築
する場合も、後から造りつける場合も、構築作業はきわ
めて容易である。さらに、発泡樹脂製である手摺り子及
び各装飾部材の表面には、例えば繊維強化モルタル層な
どの補強層が形成されているので、十分な耐候性と所要
の表面強度を備えており、従来の手摺りが構築されてい
る箇所のすべてに本発明による手摺りを構築しても、何
らの支障も生じさせない。
【0010】手摺りの全体形状や手摺りが設置される場
所によっては、手摺り子にも応分の負荷を担持させる必
要が生じうる。そのような場合に対応して、本発明の好
ましい態様では、手摺り子は内部を貫通する支柱を備
え、該支柱の上端と下端を上下の横支持部材に差し込み
固定するようにされる。この構成とすることにより、手
摺りの構造材としての安定性は一層向上する。
【0011】手摺り子及び装飾部材の発泡樹脂として
は、フェノール、イソシアネート、ポリスチレン、ポリ
ウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレンのようなもの
を用いうるが、型成形、熱線加工性、接着性などの理由
から密度が15kg/m〜50kg/m程度の好ま
しくはビーズ発泡によるEPS(発泡ポリスチレン)は
特に好ましい。また、それらの表面に形成される補強層
は、ガラス繊維を強化材とした熱可塑性樹脂(主には不
飽和ポリエステル系樹脂)で構成された繊維強化樹脂の
ようなものであってよいが、装飾性、施工性、耐候性な
どの理由から繊維強化モルタルにより形成した補強層は
特に好ましい。
【0012】縦支柱の土台への固定方法は任意であって
よいが、施工の簡便性、特に、改修時などに後付け的に
手摺りを構築する場合の施工の容易性を考慮すると、適
宜の取り付け用金具を用いて、縦支柱を土台に固定する
ことは好ましい。固定された縦支柱に対する上下の横支
持部材の取り付けも任意の方法で行いうるが、同様な理
由から、適宜の取り付け用金具を用いて行うことが望ま
しい。また、本発明の手摺りにおいて、少なくとも下部
の横支持部材については、縦支柱にではなく土台に直接
固定するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による手摺りを好ましい実施の形態に基づいて詳細に
説明する。図1及び図2は、本発明による手摺りを構築
する場合の施工手順の一例を説明するものであり、図3
及び図4は、施工途中における2つの状態を拡大して示
している。図5は完成後の手摺りである。
【0014】施工に際して、最初に土台1に縦支柱10
を立設する。土台1の形状及び種類は縦支柱10を安定
して立設固定できるものであれば制限はなく、例えば、
ベランダに手摺りを造る場合には、ベランダでのコンク
リート打ちされた梁部分などを利用できる。また、建物
を造るときのコンクリート製の基礎(布石)や、その上
に横置き固定された木質材、土台なども土台1として利
用できる。
【0015】縦支柱10は、構築しようとする手摺りに
掛かることが予定される負荷を負担できるだけの強度を
持つものであれば、その素材の種類や太さなどは任意で
あるが、この例では断面矩形状である木材を用いてい
る。縦支柱10の土台1への固定方法も任意であってよ
く、土台1が穴を開けることのできるものである場合に
は、穿孔した穴に縦支柱10を差し込み固定するような
手段でもよい。図示の例では、取り付け用金具11を用
いて固定する方法を採用している。すなわち、金属板を
90度に折り曲げた形状である取り付け用金具11の垂
直辺側をネジやビス12を用いて予め縦支柱10の下端
に取り付けておき、該取り付け用金具11の水平辺側を
同様にしてネジやビス12を用いて土台1側に取り付け
ることにより、縦支柱10を垂直に立設固定している。
なお、図では、取り付け用金具を1個のみ用いて縦支柱
10を固定する場合を示しているが、より安定した固定
状態が必要とされる場合には、縦支柱10の他の側面に
も取り付け用金具11を取り付けて、土台1への固定を
行えばよい。
【0016】同様の縦支柱10を所定の間隔をおいて必
要な本数だけ同様にして土台1に固定する。図3,図4
に示すように土台1が角度をなして2方向に延びている
ような場合には、必要に応じて、双方向に縦支柱10を
固定する。なお、以下の説明では、図解をわかりやすく
だけの目的から、2本の縦支柱10,10を固定し、そ
の間に手摺り子40を配置して手摺りを構築する場合に
ついて説明する。図1aは、そのようにして2本の縦支
柱10を立設固定する状態を説明している。
【0017】図1aに示すように、縦支柱10を複数本
立設固定したときに、互いに向かい合うこととなる縦支
柱10の各側面には、当該縦支柱10の下端よりもやや
上方位置に、前記取り付け用金具11と同じような取り
付け用金具13を同じようにネジやビス12を用いて取
り付る。この取り付け用金具13及び前記した取り付け
用金具11の縦支柱10への取り付けは、予め工場など
で行っておいてもよく、施工現場で行うようにしてもよ
い。
【0018】次に、図1b及び図1cに示すように、立
設した縦支柱10、10の間に、階段手摺りおける側げ
たや欄干における地覆に相当する下部支承部材25を取
り付ける。下部支承部材25は、図6b,図7bに示す
ように、第1の横支持部材20とそこに装着された発泡
樹脂製の装飾部材21とからなる。第1の横支持部材2
0は、そこに掛かる負荷を担持できることを条件に材質
や太さは自由であるが、ここでは、縦支柱10と同様
に、断面矩形状である木材を用いている。装飾部材21
は、この例ではビーズ発泡成形によるEPS成形体であ
り、その外表面には繊維強化モルタルによる補強層21
aが形成されている(図9も参照)。下部支承部材25
の外観形状は任意であってよいが、ここでは装飾性を考
慮して断面台形状とされている。
【0019】下部支承部材25は、工場において図6b
に示すような形状に、任意の長さのものとして製造さ
れ、施工現場に搬入される。搬入された下部支承部材2
5は施工現場において2本の縦支柱10、10の間の長
さに切断され、かつ、その両端から前記した取り付け用
金具13の水平辺に相当する長さの発泡樹脂が除去され
る。それにより、図7bに示す、装飾部材21の両端か
ら第1の横支持部材20の先端が露出した状態の下部支
承部材25が形成される。さらに、下部支承部材25の
上面側には、ホールソーなどの工具により、その第1の
横支持部材20の内部にまで達する縦孔22が所要数所
定の間隔で形成される。なお、図7bに示す状態に工場
で加工したものを施工現場に搬入するようにしてもよ
い。
【0020】図7bに示す下部支承部材25を2本の縦
支柱10、10の間に差し込むと、両端から露出した第
1の横支持部材20の部分が縦支柱10に取り付けた取
り付け用金具13の水平辺の上に乗った姿勢で位置決め
される(図1c)。その状態で、土台1と取り付け用金
具13の水平辺との間の空間Sを利用して、ネジやビス
12を水平辺を通して第1の横支持部材20にネジ込
み、下部支承部材25を固定する。
【0021】次に、縦支柱10、10に発泡樹脂製の装
飾部材15を装着する。装飾部材15は、この例では、
下部支承部材25の装飾部材21と同様のビーズ発泡成
形によるEPS成形体であり、断面方形である柱状体を
なし、外表面には同様に繊維強化モルタルによる補強層
15aが形成されている(図9も参照)。さらに、その
内部には、前記した縦支柱10の断面形状とほぼ同じ断
面形状である貫通孔16が形成されており、縦支柱10
に装着したときに取り付け用金具13が位置する側とな
る側面の厚みは、取り付け用金具13の水平辺の長さと
同じがそれよりもやや厚くされている。さらに、当該側
面の下方端と上方端には、前記第1の横支持部材20及
び後記する第2の横支持部材30の横幅と同じ横幅であ
る切り欠き17,18が、前記貫通孔16にまで達する
ように形成される。切り欠き17の上方端位置は、縦支
柱10に装着した状態で、取り付け用金具13の水平辺
の位置から第1の横支持部材20の厚み分だけ上方に移
行した位置とされる。
【0022】上記の装飾部材15を縦支柱10に装着す
る前の状態が図3に、また、装着後の状態が図4に示さ
れる。図4に示すように、装着後に、下部支承部材25
に装着した装飾部材21の左右の端面と縦支柱10に装
着した装飾部材15の側面とは密着した状態となり、高
い外観意匠性が確保される。なお、土台1と装飾部材1
5との接触面、装飾部材21と装飾部材15との接触面
から雨水などの浸入が予測される場合には、その部分に
コーキング材を塗布するなど予め止水処理を施しておく
ことが推奨される。
【0023】次に、手摺り子40と取り付けを行う。手
摺り子40は、図8に全体の斜視図を、図9に断面図を
示すように、他の装飾部材と同じビーズ発泡成形による
EPS成形体である手摺り子本体41と、その内部を貫
通する支柱42とからなり、該支柱42の上端と下端は
手摺り子本体41から突出した状態とされている。そし
て、他の装飾部材と同様、手摺り子本体41の外表面に
は繊維強化モルタルによる補強層41aが形成されてい
る。手摺り子本体41の外観形状は任意であり特に制限
はないが、図示の例では、高い意匠性を得るために、上
下端部に立方体を配置し、その間を滑らかに曲率を変化
させる曲面で形成される細長い先細のワイングラスのよ
うな外観を持つ部分で接続した形状となっている。この
ような複雑な形状も、素材が発泡樹脂であることから、
金型による一体成形や発泡ブロックからの削りだしなど
により容易に形成することができる。
【0024】図2a,図4に示すように、手摺り子40
は、支柱42の下端から突出する部分を、縦支柱10,
10の間に固定されている下部支承部材25に形成され
た縦孔22に差し込むことにより、垂直に立ち上がった
姿勢で仮保持される。所要本数の手摺り子40を同様に
して下部支承部材25に差し込むことにより、図2bに
示した状態となる。その状態で、上から、いわゆる手摺
りとしての機能を果たす上部支承部材35を取り付け
る。
【0025】上部支承部材35は、実質的に前記した下
部支承部材25と同様なものであり、図6a,図7aに
示すように、第2の横支持部材30とそこに装着された
発泡樹脂製の装飾部材31とからなる。第1の横支持部
材20と同様に、第2の横支持部材30は、そこに掛か
る負荷を担持できるものであればよく、ここでは、第1
の横支持部材20と同じ木材を用いている。装飾部材3
1も同様にビーズ発泡成形によるEPS成形体であり、
その外表面には繊維強化モルタルによる補強層31aが
形成されている(図9も参照)。上部支承部材35の外
観形状は任意であってよいが、ここでは装飾性を考慮し
て断面が逆台形状とされ、上面側は山形の傾斜面とされ
ている。
【0026】上部支承部材35も工場において図6aに
示すような形状に製造され、施工現場に搬入されて、所
要の長さに切断される。そして、その両端から前記した
取り付け用金具13の水平辺に相当する長さの発泡樹脂
が除去され、図7aに示すように装飾部材31の両端か
ら第2の横支持部材30の先端が露出した状態とされる
(なお、説明の都合から、図7aでは上下の面が逆とな
っている)。さらに、上部支承部材35の下面側には、
下部支承部材25と同様に、第2の横支持部材30の内
部にまで達する縦孔32が所要数形成される。なお、こ
の場合にも、図7aに示す状態に工場で加工したものを
施工現場に搬入するようにしてもよい。
【0027】図2bに示すように、上部支承部材35を
2本の縦支柱10,10の間に落とし込む。なお、それ
に先立ち、縦支柱10における前記装飾部材15に形成
した上方の切り欠き18部分から露出している適宜の箇
所に、取り付け用金具11、13と同様な取り付け用金
具19を同じようにして取り付ける(図4参照)。上部
支承部材35は、下面に形成された縦孔32内に手摺り
子40の上端から突出している支柱42の部分を差し込
んだ状態で次第に下方に移動していき、第2の横支持部
材30の露出した先端が前記取り付け用金具19の水平
辺に乗った位置で位置決めされ停止する。その状態で、
切り欠き18の下端と取り付け用金具19の水平辺との
間の空間を利用して、ネジやビス12を水平辺を通して
第2の横支持部材30にネジ込み、上部支承部材35を
縦支柱10に対して固定する(図2c)。
【0028】上記の工程で必要とされる最小限の施工は
終了する。しかし、この状態では、縦支柱10に装着し
た装飾部材15の上端面には縦支柱10の先端面が露出
しており、また、上方の切り欠き18の上方端18aも
開放した状態にあって、そこから第2の横支持部材30
の露出端が見えることとなる。また、下方の切り欠き1
7の下方端17aも開放した状態であり、そこから第1
の横支持部材20の露出端が見える状態にある。それに
より、手摺りの外観意匠性が低下する恐れがあるので、
必要に応じて、切り欠きを形成した際の切片を所要の大
きさに切断し、接着剤などを利用して開放端に埋め込み
固定する作業、及び、装飾部材15の上端面を、同様な
補強層を備えた同様な発泡樹脂製の平板状部材で覆いか
つ接着剤などを利用して固定する作業、を追加的に行う
ことが望ましい。それにより、図5に示すような外観形
状を持つ手摺りが完成する。
【0029】上記の説明は、本発明による手摺りを構築
するための好ましい施工手順の一例を示したものであ
り、施工手順としては他に多くの変形例をとることがで
きる。例えば、2本以上の縦支柱10を用いることとし
たが、上部支承部材35及び下部支承部材25の他方端
を建物躯体側など他の構造物に直接固定できるような場
合には、一本の縦支柱10のみで本発明による手摺りを
構築することが可能となる。また、下部支承部材25を
縦支柱10を介して固定することも必須でなく、適宜の
手段により土台1に直接固定してもよい。その場合に
は、当然に、縦支柱10に取り付けた取り付け金具13
は不要となり、かつ、縦支柱10に装着した装飾部材1
5に下方の切り欠き17を設けることも、また、下部支
承部材25の両端から第1の横支持部材20の先端を露
出させることも不要となる。その場合に、下部支承部材
25の長さは縦支柱10に装着した装飾部材15の対向
する側面間の距離に相当する長さとされる。
【0030】さらに、第1の横支持部材20及び第2の
横支持部30として、角材に変えて、図10に示すよう
に金属あるいは樹脂製のパイプ20a,30aを用いる
こともできる。その場合には、取り付け金具13,19
の水平辺の形状をパイプ20a,30aの輪郭に合わせ
た形状とすることが望まれる。図11に示すように、縦
支柱10に装着する装飾部材15の外観形状は円筒状の
ものであってもよい。その場合には、下部支承部材25
及び上部支承部材35の端面の切り落とし面を装飾部材
15の曲面に合わせた曲面とすることが望まれる。
【0031】さらに、図12に示すように、縦支柱10
に装着する装飾部材15の上下端に形成する切り欠き1
8,17の形状を、上記したような上方端及び下方端が
開放した形状ではなく、上方端及び下方端を閉鎖した貫
通孔18C,17Cの形状としてもよい。その場合に
は、そこに取り付ける下部支承部材25及び上部支承部
材35の少なくとも先端部分の断面形状は前記貫通孔1
8C,17Cの形状とされ、かつ、取り付け金具13に
面する側面における取り付け金具13に衝接することと
なる領域部分のみにおいて、発泡樹脂の切り取りが行わ
れる。
【0032】
【発明の効果】本発明による手摺りでは、手摺りに掛か
る荷重を支える部材と、手摺りの外観意匠を形成する部
材とを、原則的に分離させた構造となっている。そのた
めに、手摺りに掛かる荷重を支える主たる部材である縦
支柱と上下の横支持部材は所要の荷重を支えることので
きるだけの太さと形状を持てばよく、従来の外観意匠性
をも負担させる手摺りの場合と比較して、全体の重量や
容積は大きく低減する。また、外観意匠を創り出すのに
用いられる発泡樹脂はそれ自体軽量であり、かつ任意の
形状に成形することが容易であることから、手摺り子も
含めて、所望の外観意匠を持つ手摺りを、容易にかつ軽
量化した状態で構築することができる。
【0033】さらに、土台に固定されるのは縦支柱のみ
であってよく、その際に土台の構造や種類を問わない。
そのために、手摺りを当初から構築する場合も、後から
造りつける場合も、構築作業はきわめて容易である。さ
らに、発泡樹脂製である手摺り子及び各装飾部材の表面
には、繊維強化モルタル層などの補強層が形成されてい
るので、十分な耐候性と所要の表面強度を備えており、
従来の手摺りが構築されている箇所のすべてに本発明に
よる手摺りを構築しても、何らの支障も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による手摺りを構築する場合の施工手順
の一例を説明する第1の図。
【図2】本発明による手摺りを構築する場合の施工手順
の一例を説明する第2の図。
【図3】施工途中における一つの状態を拡大して示す
図。
【図4】施工途中における他の状態を拡大して示す図。
【図5】完成後の手摺りを示す図。
【図6】横支持部材と装飾部材とを備える上部支承部
(図6a)と下部支承部材(図6b)の加工前の状態を
示す図。
【図7】加工後の上部支承部(図7a)と下部支承部材
(図7b)を示す図。
【図8】手摺り子の一例を示す図。
【図9】施工後の手摺りを垂直方向の断面で示す図。
【図10】他の形態での加工後の上部支承部(図10
a)と下部支承部材(図10b)を示す図。
【図11】他の実施の形態での施工途中の状態を示す図
4に相当する図。
【図12】さらに他の実施の形態を説明するための図。
【符号の説明】
1…土台、10…縦支柱、20,30…上下の横支持部
材、15、21,31…装飾部材、15a,21a,3
1a…補強層、25,35…上下の支承部材、11,1
3,19…取り付け金具、40…手摺り子、41…手摺
り子本体、42…手摺り子用支柱
フロントページの続き (72)発明者 時久 康信 神奈川県横浜市港北区篠原町2572−1− 401 Fターム(参考) 2D059 AA21 GG02 GG29 2E101 GG07 HH15 HH18 JJ06 JJ07 JJ13 KK02 KK05 LL02 MM05 PP01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土台に固定される縦支柱と、該縦支柱に
    掛け渡される上下の横支持部材と、該上下の横支持部材
    の間に所定の間隔を置いて縦方向に配置される発泡樹脂
    製の手摺り子とを備えており、縦支柱及び上下の横支持
    部材には発泡樹脂製の装飾部材が装着されており、か
    つ、手摺り子及び装飾部材の表面には補強層が形成され
    ていることを特徴とする手摺り。
  2. 【請求項2】 手摺り子は内部を貫通する支柱を備えて
    おり、該支柱の上端と下端が上下の横支持部材に止め付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の手摺り。
  3. 【請求項3】 発泡樹脂がEPSである請求項1又は2
    記載の手摺り。
  4. 【請求項4】 縦支柱、上下の横支持部材及び/又は手
    摺り子の内部を貫通する支柱は、木質材料、金属材料、
    又は樹脂材料からなることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載の手摺り。
  5. 【請求項5】 補強層が繊維強化モルタル層であること
    を特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の手摺り。
  6. 【請求項6】 縦支柱の土台への固定が取り付け用金具
    を用いてなされていることを特徴とする請求項1ないし
    4いずれか記載の手摺り。
  7. 【請求項7】 上下の横支持部材が取り付け用金具を用
    いて縦支柱に固定されていることを特徴とする請求項1
    ないし4いずれか記載の手摺り。
  8. 【請求項8】 少なくとも下部の横支持部材は土台に直
    接固定されていることを特徴とする請求項1ないし4い
    ずれか記載の手摺り。
  9. 【請求項9】 手摺りがベランダの手摺りである請求項
    1ないし8いずれか記載の手摺り。
  10. 【請求項10】 手摺りが階段の手摺りである請求項1
    ないし8いずれか記載の手摺り。
  11. 【請求項11】 手摺りが橋の欄干としての手摺りであ
    る請求項1ないし8いずれか記載の手摺り。
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